鷲ヶ岳(1672m)荒島岳(1524m)経ヶ岳(1625m)白山(2702m)三方岩岳(1736m)

平成16年9月22日(水)〜26日(日)
メンバー 檜山 隆,菊池一弘

記 録
前々からの懸案である奥美濃の山を登るため計画した。併せて,加賀白山と荒島岳を再 登した。

 ○9/22(水)〜23(木) 那珂町〜鷲ヶ岳登山口 660km 荒島岳登山口 878km
那珂町・自宅4:10───(常磐・磐越道・北陸道・東海北陸道)──  白川郷IC───御母衣湖(テント・仮眠) 6:00─── 7:40鷲ヶ岳登山口(1215m)8:15───8:45一服平8:55───  9:30鷲ヶ岳10:00────10:25一服平──── 10:45登山口───(荒島岳佐開コース途中で引き返す)─────(冠山への林道途中で引き返す)───16:00渓流温泉冠荘────  17:00荒島岳登山口(勝原)

渋滞を避けるため,距離は長いが磐越道経由で行く。途中の御母衣湖の駐車所にテントを張り,仮眠を取った。本日予定の鷲ヶ岳は,昨年6月に登った大日ヶ岳とは国道158号線で対峙する山である。天気も回復基調で少し青空が見えた。登山口のある桑ガ谷林道は,鷲ヶ岳スキー場の高原ホテル裏手から入る。林道終点が登山口であるが,あまり整備されていない林道であった。(これは後で判ったが,既にこの林道はメインコースではなかった。) 終点には,車2台程のスペースしかない。

杉林の中にハッキリ付けられた道をゆっくりと登る。やがて,スキー場からの道と合流すると直ぐに立派に整備された道に出て,僅かで大きな駐車スペースのある一服平に着いた。ここには,顕彰堂と大鷲退治の伝承碑文が建てられていた。目の前には,鷲ヶ岳があった。(林道工事が頂上直下まで整備中であった。)

ここから少し下り,工事中の道路を横断して,明瞭な尾根を辿った。最低コルからは一気の登りとなるが,綺麗に丸太の階段が整備されていた。途中,登山道工事中を過ぎると,僅かで頂上に着いた。
 方位盤が設置されており,山の同定をしたかったが,残念ながら天気は曇り空で視界は効かなかった。(本来なら,大日ヶ岳はもちろん白山,立山,劔岳や槍ヶ岳が見えるはずだった。)大展望は叶わなかったが,美味しくビールを飲んだ。
下山は往路を下り,汗もかかないうちに登山口に着いた。

冠山に向かった。しかし,そこまでのコースを見ると、荒島岳の傍を通って行く。これは勿体ないと思い,地図上で最短コースの佐開コースから登るべく鬼谷林道に車を走らせた。ところが,林道の舗装が切れた途端に道は笹ヤブに行く手を遮られてしまった。やむなく引き返す。時間的に他のコースへの転進は無理と判断し,当初の冠山に向かった。

しかし,こちらも,林道が工事中で冠峠に行けず,敗退となった。(この冠峠までの福井県の道沿い美山町は,8月の豪雨による爪痕が色濃く残っていた。)気分一新するため,途中にあった冠荘の湯に入った。(これが綺麗な温泉で,本当に気分が一新された。)
検討の結果,明日は当初の予定にはなかったが,荒島岳を登ることにして,勝原スキー場を目指した。平成4年以来の懐かしい勝原スキー場にテントを張った。外でビールを飲みながら,話の花を咲かせた。


○9/24(金) 起床:4:00 天気:曇時々雨 白山温泉 982km
登山口(380m)6:05───── 6:35リフト終点────  7:30シャクナゲ平(1220m)7:40────8:25荒島岳8:45──── 9:10シャクナゲ平──── 10:08登山口 ────── 11:00経ヶ岳登山口(910m)11:20────  11:55保月山(1475m)──12:53中岳(1470m)────── 13:05切窓(1395m)────13:30経ヶ岳13:55──14:20中岳──── 14:55保月 ────15:20登山口(910m)───────── 18:40白山温泉(永井旅館)─────19:30テン場

勝原コースは今回で3回目である。(うち1回は雪のため途中で退却した。)リフト終点に向けて登る。先行パーティーを追い抜いて行く。終点から樹林の中の道となった。ブナ  林の中の急登が続く。時々雨が落ちてきた。

小さなピークである,シャクナゲ平について小休止とした。ここで,小荒島岳からのコースと合流した。蒸し暑く,結構な汗をかいた。ここから一旦鞍部まで道は下る。その途中に昨日登る予定だった佐開コースが合流していた。ルートは雨のため滑りやすく,急傾斜で階段,鎖も付けられていた。時々強い雨となるが,傘を差して行く。ガスも出てきて,視界は悪い。急傾斜の道を登り切ると,やがて平坦な頂上に着いた。

今度登って始めた判ったが,以前設置されていたパラボナアンテナ等は,撤去されていて,祠だけが建っていた。いつもの儀式をした後,往路を下った。途中で,追い越してきたパーティーにすれ違いながら,挨拶を交わした。

経ヶ岳に転進する。今年4月に舞木さんと歩いた林道を車で走る。(確かに,4月の車止めのゲートからは相当高度を上げる必要があるのだ。)登山口は,林道の最高点を僅かに過ぎた辺りにあるポケットパークのすぐ下だった。直ぐに用意をして登りに掛かった。

登って直ぐに単独の叔父さんに会った。こんな時間にこの山に来ることで,三百名山登山者と察しが付いたらしく,話しかけてきた。埼玉の人らしい。(彼は,三百名山完登まで20弱とのこと。そして,冠山も別の林道を使って登ってきたらしい。本当に体型から言っても普通の叔父さんなのだが。凄い。)

道は階段などもあり良く整備されていた。保月山までは緩やかな登りが続いた。ここからは,気持ちの良い稜線歩きがあり,小さな岩場も出てきた。ガスの中に行く手に大きな円やかな山塊が見えた。しかし,経ヶ岳はもっと先だった。釈氏ガ岳,中岳という道標が設置されたピークを過ぎて,ようやくその姿をガスの中に現した。

 結構遠いなぁ〜という印象だった。中岳から一気に高度を下げて,最低鞍部の切窓に降りた。そしてここからクマザサの中の一気の登りとなった。視界の効かない中を登ると,ようやくにして経ヶ岳の頂上に着いた。何にも見えない頂上だったが,4月のことにあって,登れたことに満足していた。いつもの儀式で過ごして下山に掛かった。

下山途中で,地元中学校関係者に会う。鍛錬登山を予定していて,偵察に登ってきたという。挨拶を交わして別れた。天気も少し回復気味となり,ゆったりとした気分で下った。

今回のメインの山,白山に向けて車を走らせた。途中,買い出しをしながら向かう。しかし,このころから天気は下り坂。強い雨が降ってきた。白山温泉に着いた頃も雨は降っており,また,一般車通行止めのため,テントを張るスペースがない。とりあえず白山温泉の一軒宿「永井旅館」(日本秘湯を守る会所属)で温泉に浸かった。体も温まり,テン場を,途中の駐車スペースに求めて戻ることにした。発電所近くに良いテン場があり,旨いビールと酒に満足した。


 ○9/25(土) 起床:5:00 天気:曇   
白山温泉───── 別当出合(1260m)7:55────8:30中飯場───9:40甚之助避難小屋(1960m)10:00────10:20分岐───── 10:40南竜が馬場(2445m) 12:10──(トンビ岩コース)──13:20室堂(2445m)───13:56御前峰(白山)14:20───── (御池巡り)────15:10室堂──  (展望歩道)──15:40展望台(2255m)──16:00テン場

白山温泉に戻ると,たくさんの人達がバスを待っていた。20分間隔であるらしい。別当出合までの6Kmの道をバスに揺られて高度を上げて行く。平成4年以来の別当出合であったが,何もかも新しくて全然記憶にない光景だった。昨年の台風の影響で,新しく立派な橋が架けられていた。

橋を渡って,砂防新道を行く。土石流があったという場所には,警告版が設置され,注意を喚起していた。良く踏まれて道を緩やかに登ると,中飯場である。目の前には,以前登った時と変わらない光景,堰堤作りの機械の音がけたたましく谷に響いていた。この場面は良く覚えていたが,と言うことは自然の力に抗して,無駄な努力をしているのだ。小休止する。

 ここから,良く整備された登山道を辿り,やがてつづら折りの道を我慢しながら登り詰めると,甚之助避難小屋に着いた。ここには冷たい水とトイレが整備されていた。(だが,ここでも以前の記憶とは違っていた。もっと開けていた記憶なのだ。)大休止した。

南竜が馬場への水平道まではここから20分程の登りだった。そして,水平道をのんびりと歩いて行くと,赤い屋根が点在する竜が馬場に着いた。テン場は渓流を渡った向こう側である。ロケーションが本当に良いところだ。それにしても天気はイマイチ。テントを張って,さてどうするか。明日の天気が保証できるのであれば良いのだが。今の天気は少しガスや雲が切れている。やっぱり,今日のうちに登ることにした。

南竜山荘の裏手からトンビ岩コースを登る。時々日差しが差してきて,気持ちが良い。高山植物はないが,緑の中に色づいた木々があり,また,振りかえれば緑の中に赤い屋根の南竜山荘の建物が散在していていた。

天気は下降気味でどんよりとした雲が拡がっていた。トンビ岩を過ぎると,良く整備された緩やかな道となり,行く手にやはり赤い屋根の白山室堂の建物が見えた。たくさんの登山者が行き交っていた。ここから,石が敷き詰められた登山道を登って,念願の山の最高点御前峰の一等三角点をしっかりと踏んで立った。

残念ながら日本海から北アの峰々が見える360度の眺望は望めなかったが,しかし,二人ともそれぞれの思い出,ここに立てたことに満足した。ビールを開けて乾杯した。方位盤で,見えない山の同定を楽しんだ。

下山コースは,御池巡りをしながら白山室堂に降りた。翠ケ池には,残雪が残っていた。室堂からは,展望歩道に下山道を採った。途中にアルプス展望台がある が,本日は展望なし。天気は相変わらずガスが上がってきていた。
テント脇のベンチ台の上に荷物を広げて,楽しい宴会が始まった。南竜山荘から仕入れた冷たいビールが殊の外旨かった。


○9/26(日) 起床:5:00  天気:霧のち曇 白川IC 1055km 自宅1664km
南竜が馬場6:50────7:10分岐 ──── 7:20甚之助小屋7:30──── 8:05中飯場──── 8:30別当出合 ───── 白山温泉──── (白山スーパー林道)───────  三方岩岳登山口(1450m) 11:10── 11:35三方岩岳11:50───12:05登山口──── 白川郷の湯──── 白川 IC──── (東海北陸・北陸・磐越・常磐道)───── 日立北IC────── 21:00那珂町(自宅)

起きてみると,少し雨があり,また濃い霧の中だった。やはり昨日登っておいて良かった。幾組かのパーティーが撤収していった。(しかし,これが良く判らない。別当出合までに下山パーティーと全然会わないのだ。彼等は何処に行ったのだろうか?)我々も何の未練もなく撤収に掛かった。

天気は,ガスが切れてはきたが,相変わらず黒い雲の流れが速い。それでも,たくさんの登山者が登ってくる。別当出合でバスを待つ間も,登山者はやって来た。下山バスは我々二人だけだった。

白山温泉から,白山スーパー林道を目指して,最後の予定の山三方岩岳に向かう。4月に登った中宮の笈ガ岳登山口を通って有料道路に入った。紅葉が山の上から下に降りようとしていた。途中,86mの落差のあるふくべの大滝を眺めて,三方岩駐車場に着いた。ここから三方岩岳は30分で登れるのだ。頂上での儀式を持って登りに掛かった。

結構な人達が登っていた。みんなもちろん軽装であるが,道はぬかっているところがあった。頂上は,傾斜していてそれ程広くはないが,休憩用のベンチも設置されていた。日差しも差してきて,ビールが旨かった。

真新しい施設の白川郷の湯に入り,今回の成果に満足し,長々と足を伸ばした。あとは,一路高速を飛ばして,家路を目指すのみだった。