鍬前山(2089m)・薬師岳(2926m)・鉢盛山(2446m)

目 的    百名山と三百名山の山へ。
日 時     平成17年9月2日(金)〜4日(日)
メンバー   檜山,鈴木,菊池,飯島,渡辺,水越

記 録
  三百名山完登まで17山となった。今回は,5人の山仲間(先発隊:鈴木,菊地 後発隊:飯島,渡辺,水越)が同行してくれることになり,賑やかな山行となった。今更ながらに,山仲間の好意が嬉しかった。

 ○9/1(木)〜2(金)  那珂町〜鍬前山登山口545km  天気:曇時々晴
檜山家20:45----(常磐道・磐越道・北陸道)-----立山IC1:00-----らいちょうバレースキー場(仮眠)

7時起床・ゴンドラ駅8:30発----山頂駅8:40----- 9:00瀬戸蔵山----9:30大品山(1404m)9:45-----10:30P1756m------12:15鍬崎山12:45------14:40大品山------15:40山頂駅-----15:55スキー場(グリーンピア温泉)-----16:30(有峰林道・有料)------19:00折立(604km)

檜山宅に集合の後出発。高速道は予想通り混むところもなく,ETCの夜間割引を活用して順調に行く。スキー場に着いて,ビールで入山の乾杯して,仮眠に付いた。
朝飯を腹に入れ,8時30分始発のゴンドラで山頂駅へ。お客は我々三人のみ。ゴンド  ラからは大きな建物が見えた。年金保養施設のグリーンピアというのは降りてから知った。山麓は「立山山麓家族旅行村」があり,コテージなとが整備されていた。

山頂駅から鍬崎山を目指す。大品山までは,初級者のハイキングコースとなっており,良く整備され,ピークごとにベンチもあった。瀬戸蔵山には大きな看板が設置され,天気が良ければ看板通りに山々が見えるのだろう。今日は天気は視界が効かないうえに,風もあまりなく,ために蒸し熱い。汗がしたたり落ちる程。大品山までは,少しのアップダウンを強いられるが,途中には水没した有峰集落の解説版があった。ブナの尾根を登って行くと,立派な標柱やベンチのある大品山に着いた。ここで大休止した。

この少し先に山頂広場があり,遊歩道はここまでである。少し行って,栗巣野への道を左に見送り,標高差90mを下って小さな沢となっている最低鞍部となった。ここからが核心部の登りで,桑崎山まで760mの一本調子の登りとなる。立派な大木のブナやトドマツがあり,傾斜のきつい登りをひたすら辿った。途中には,鎖の付いた露岩も出てきた。

ようやくひとつのピーク(1756m)に着いた。桑崎山とおぼしき大きな山塊が見えた。休憩しようと思ったら,大きな浮塵子の固まりに占拠されており,休むどころか追いかけられる始末。ピークの度にその集団がおり,鈴木と菊地とは大きく離れる原因となった。それでもルート沿いにはリンドウが咲いており,少しは登りの辛さを紛らしてくれた。

天気は時々日が差す程度。心地良い風のある登りの途中で大休止しながら二人を待つ。合流後も登りは続くが,頂上らしきピークが見える。少しのアップダウンがあり,尾根も細くなってハイマツが出てくると,露岩が見え,頂上が近いことを感じた。少しの登りで大きな岩が散在する山頂に着いた。

 残念ながら期待した雄大な眺望は無理であったが,設置された方位盤で,第一級の展望の山であることは,想像出来た。ビールを開けて,乾杯した。大汗を掻いた後だから殊更旨い。埋蔵金の論議となり,立派な道標の下ではないかなどと軽口も出た。

ゴンドラの最終便(4時30分)にはまだ時間はあるが,下山に掛かった。下りはやっぱり早かった。尚更傾斜のきつかった登りを下るのだから,感覚的にも早く感じるのだ。それにしても大品山が遠かった。山頂駅に着くと,直ぐに出してくれた。

ゴンドラ駅で温泉を聞くと,グリーンピアの割引券(500円)をくれた。大きな施設とはこれであった。立派な温泉施設で,赤字もさもありなんと思った。

温泉でリフレッシュして,次なる山「薬師」に向かう。しかし,有峰林道に入る前に,上横江の集落で食糧を確保してから,折立に向かった。有峰林道は有料(1800円)で,小口川線は土砂崩れのため通行止めとなっていた。和田口から入るが,立派なトンネも何カ所か完成していたが,工事中の箇所が多く,すれ違いには注意を要する道路だ。
折立の駐車場にテントを張り,夜宴を始めた。ビールが殊更旨かった。


○9/3(土) 天気:曇時々晴 〜野俣沢キャンプ場 750km
折立5:40-----7:00三角点7:10----9:05太郎平小屋9:25----10:20薬師平----- 11:20薬師岳山荘11:30----12:25薬師岳13:05-----13:30薬師岳山荘---14:35キャンプ場---14:55太郎平小屋15:05------16:35三角点----- 17:35折立登山口----17:50(有峰林道・神岡町・平湯・安房トンネル)-----22:10朝日村野俣沢林間キャンプ場

満天の星空は,朝にはどこかに行ってしまったようだ。雲が多い。朝飯を済ませて,出発する。いきなり急登のルートとなった。P1871mの三角点までは,樹林帯の登りである。本日は,先導を鈴木に任せて登る。途中2回程休憩を入れて,見晴らしの良い広場になっている三角点に着いた。周囲の山々は霞んでいた。前方には瓦礫の中に緩やかにルートが見える。

ここから一旦高度を下げて樹林の登りとなり,樹林が切れると瓦礫の中に木道が整備されたルートとなった。所々にベンチも配されており,また,ルートの両脇には高山植物の植生回復のためのマットが敷き詰められていた。途中,大日岳や劔岳が遠く北方に見えた。下山者にも何人か会った。高原状の緩やかな道は太郎平小屋まで続いていた。ここで大休止し,水を確保したが,緩かった。コーラを買って(300円)飲んだ。(小屋で飲み物を買うのは滅多にないのだが)

ルートは,太郎平の木道を辿ると,下方に薬師峠のキャンプ場が見えた。ここでは重機を使ってトイレの大規模改修がされていた。キャンプ場からは沢沿いの登りとなり,ここで冷たい水を確保出来たのはありがたい。足元が濡れている急なルートをもう少しで登りきる所で,沢は涸れ沢となった。赤ペンキやトラロープに導かれて,小さな湿原のある薬師平に着いた。(地図に「愛知大学遭難碑」とあったので探したが,判らなかった。)タテヤマリンドウが咲いていた。遠くに大きな山塊が見えた。水晶岳である。
ここから少し登ると,行く手に薬師東南稜が大きく見えた。愛知大学遭難のルートだ。
よく目を凝らして見ると,これから辿る稜線の上に小屋らしきものも見えた。結構な登りである。しかし,ここから先には花がたくさん咲いていたのは嬉しい。ミヤマリンドウ,タテヤマリンドウ,ウサギギク,ミヤマアキノキリンソウ,ヨツバシオガマ,ツメクサ,ハクサンイチゲ,トウヤクリンドウなど。チングルマは実になっていた。花に励まされながら登る。登りの傾斜も緩み,トウヤクリンドウの群落を過ぎると,天然記念物「薬師岳圏谷群」の碑が建つ薬師岳山荘に着いた。ここから行く手の山頂に小屋が見える。山頂手前のピークの避難小屋である。

山荘から瓦礫のルートを辿り,避難小屋を右に送ると,稜線の向こうに目指すピークがあった。トラバース気味に進んで,岩の中の道を辿,ようやく薬師のピークに立った。75年夏山合宿以来30年ぶりの山頂だった。薬師堂に額ずいて本日の無事とこれからの安全山行をお願いした。ビールは少し温かったが,満足の旨さだった。
残念ながら山々は霞んでいたが,それなりに同定は出来た。中でも赤牛岳は懐かしかった。休んでいるうちに,たくさんの中高年組,それも夫婦組が登ってきた。相変わらずの人気の山だ。

満足出来た頂上を去る時がきた。今度はいつ登るのだろうか。また登りたい山となった。ゆっくりと確実に,薬師岳山荘を過ぎて,高山植物を愛でながら下った。キャンプ場を過ぎる頃に雨が落ちてきた。急ぎ太郎平小屋まで登る。太郎平小屋で,少し雨が強くなってきた。小休止の後,先を急ぐ。途中で後発隊に連絡する。下山した後に再度連絡することにした。雨は,直ぐに止んだのは幸いだった。

三角点までは,結構な時間が掛かった。三角点からの下山中に後発隊と連絡がつき, 既に下山し,安房トンネル経由で鉢盛山に向かうとの情報だった。我々とにか急ぎ下山するとしよう。
ようやく折立に着き,有峰林道の状況を確認し,我々も安房トンネル経由で向かうことにした。しかし,林道から県道に入ると,道は狭くなり,また山越えのくねくねした道となった。運転が疲れる道だが,しかし,途中の栃尾温泉の共同湯の露天風呂に入り,英気を養い,安房トンネルを過ぎて信州に出た。

ガソリンや食糧を確保し,朝日村役場に寄って林道の鍵を受け取り,後発隊の朝日村のキャンプ場に着いたのは,22時を過ぎてからだった。嬉しい顔が3つ揃っていた。テントを張り,ようやく落ち着いて再会と明日の山登りを祝して,宴は続く。結局翌日1時までとなった。


○9/4(日) 天気:曇・小雨 鉢盛山登山口763km 那珂自宅1166km

キャンプ場7:35----8:05鉢盛山登山口8:15------9:10岳沢泉9:20----- 9:25稜線・分岐9:35----10:10鉢盛山荘(避難小屋)10:15-----鉢盛山11:05-----11:35分岐------11:45岳沢泉----12:30鉢盛山登山口------12:45(保養センター「きよみず」・唐沢そば街道)----松本IC---(上信越道・北関道)----伊勢崎IC---- (国道50号)--------20:40那珂市自宅

眠い目をこすりながら,でも満足した朝を迎えた。朝飯を摂ってから,鉢盛山登山口の林道に向かう。途中のゲートを開けて,11km程ダートの道を登ると,登山口に着いた。我々の直ぐ後には,老若男女の混合パーティーが着いた。先行して登る。

 先導の水越は,キノコを見つけ確認しながら登るので,良いペースだ。ルートは良く整備されている。ダケカンバの林や笹原の道がジグを切って続いていた。時折涼しい風が吹き抜けて気持ちが良い。カモシカ棚の道標を過ぎ,中間点(「登山口1.8km45分」「鉢盛山1.8km70分」)の水場,岳沢泉に着いた。しかし,水は流れていなかった。ここで小休止する。松本平が霞んで見える。

ここから稜線までは僅かの登りで,そこがハト峰方面(4時間の標識有り)への分岐とな  っていた。ここでも休みながら笑いが起こった。少し登ると平坦な新道となるが,ぬかる  んでいた。樹林の道を辿ると,木道のある小さな湿原に出た。権現の庭という道標が建っていた。花はなかったが,鉢盛山のエッセンスか。

僅かな登りで現場小屋風の避難小屋に着いた。中には,毛布やガスなどがあった。頂上はここから直ぐであった。頂上には,一等三角点標石があり,それを囲むように方位盤と4つの祠があった。また,頂上を示す道標が朝日村と波田村の二つあった。それを公平に使用して記念写真を撮った。

生憎天気は雲が下がっており,眺望は得られなかったが,我々は頂上に立ち意気軒昂である。檜山が持ってきたスイカは,ほとんど水越が平らげてくれた。しかし,雨が今にも落ちそうな雲行きとなり,そう言えばこの鉢盛山は,村民全戸参加の雨乞祈願登山をしていた山で,一晩中かがり火を焚くため山頂付近には木がないのだと,朝日村の鉢盛山ガイドに書いてあったのを思い出した。

 雨が落ちてきたのを潮に,下山に掛かった。第一級の眺望は叶わなかったが,5人の仲間が同行してくれたことに感謝しながら下った。

下山後は,水越がインターネットで情報を得ていた小さな温泉を探しながら,ようやく(?)たどり着いたが,誰もいなかった。(本当にやっているのかなあ〜)朝日村役場に鍵を返して,唐沢集落奥にある清水高原の保養施設「きよみず」に向かって,坂道を登り,ようやく温泉にありついた。天気が良ければ好展望の湯船となるのだろう。

唐沢集落のそば街道に戻り,休憩の時間にもかかわらず営業してくれた一軒に入ってこれもようやくそばにありつくことが出来たのは幸いだった。
帰りは,松本ICから乗って上信越道を走り,国道50号に出た。

     (檜山 記)