金北山(1,172m)米山(993m) 三百名山の山へ
 平成16年8月28日(土)〜29日(日)
 檜山 隆,智子

記 録
 金北山は、新潟県佐渡島にあり,大佐渡山脈の主峰で佐渡の最高峰である。花の種類も多く,また山頂からの展望は素晴らしい。しかし,その山頂には防衛庁のレーダー基地が設置されており少々幻滅感を禁じ得ない。
 米山は,「米山さんから雲が出た」の名調子が有名な「三階節」に歌われる山である。その山頂には薬師如来像を安置した薬師堂が建てられ,古くから信仰を集める秀麗な霊山である。

 ○8/28(土) 那珂町〜新潟港フェリー 299km
那珂町・自宅4:10── 日立北IC──(常磐・磐越道)──── 8:20新潟港フェリー10:00──── 11:00両津港11:25──────11:50ドンデン山荘11:55────── 12:13登山道入口──── 13:12マトネ(笠峰)13:20──── 14:23ブイガ沢のコル──────14:28真砂の芝生──── 14:36イモリ平(御影石の道標)─────15:00天狗の休場───── 15:45あやめ池───6:05金北山16:20─────── 17:16白雲台────── 両津港───── 18:15両津やまきホテル

 自宅をほぼ予定時刻に出発。途中で朝食を摂り,予定時間よりも早く新潟港フェリーに着いた。ジェットフォイル往復と宿の手続きをした。本日の予定行動は,ドンデン山から金北山までの縦走である。天気が良いので安心した。
 ジェットフォイルは全席指定で,それ程混んでもいなかった。台風16号が接近中であり揺れを心配していたが,海に穏やかであった。佐渡に近づくにつれて,金北山が大きく見え,歩く予定の山並みが一望された。1時間で佐渡両津港に着いた。

 不要の物をコインロッカーに預けて,タクシーでドンデン山荘を目指した。海抜0から900mまで,上がっていく。佐渡の青い海が拡がっていた。白雲荘への迎えを予約して,縦走の用意をした。

 ルートは,山荘から佐渡縦貫線を入川方面に15分程下ると,左側に「大佐渡自然歩道」の入口を示す看板があった。ここからこの縦走は始まるのだ。ルートはアオネバ十字路まで標高を300m程下げて行く。この分岐からマトネ(938m)目指して標高を上げて行く。樹林の中の道は良く踏まれていた。途中で単独の若い男性に会った。(この縦走で,出会ったのはこの登山者だけだった。)

 1時間程で芝原の明るいマトネの峰に着いた。正面には,その頂きにレーダーなどのドームを乗せた金北山が見えた。トレキッングマップによれば約10kmの距離である。天気も日差しは暑いが爽やかな風もあり,そして,見渡せば青い海が周囲に拡  がっていた。

 ルートには,紫のハクサンシャジンやトリカブト,ウメバチソウなどが咲いていた。
 ルートは東西に海を見ながら小さなアップダウンを繰り返して主稜線を行く。所々に気持ちの良い芝生の休場が点在し,また,金北山が常に正面に見えていた。

 御影石の道標のあるイモリ平には,水場の表示があった。テントを張りたいような芝草の台地であった。ガレを登りながら振り返ると,ドンデン山荘は小さく見え,来し方のルートを辿ると,ここまで歩いてきた距離を実感出来た。
 気持ちの良い芝生状の天狗の休み場を過ぎると,ルートは灌木林の道となった。曲がりくねった杉の大木や苔むしたアスナロの鬱蒼とした道を過ぎた。途中からまだ良く踏まれていない近道ルートを辿る。本来のルートに合流すると,僅かであやめ池を左に見送った。

ここから最後の急な登りとなった。一頑張りで,異様な音がする大きなドームの脇に出た。 頂上は,ドームと自衛隊施設の間にある神社にあった。この頂上一帯は,航空自衛隊の管理地であった。神社の入り口に架けられていた道標の前で,写真を撮り,ビールを飲んで,満足感に浸った。それにしても,お母さんの頑張りには敬服した。ここまで付き合ってくれたことに,素直に感謝した。

予約した時間(4:30)までに白雲荘には着けないことを連絡し,白雲荘までの自衛隊の管理道路を辿る。しかし,この道路歩きがこれまでの疲れを倍加したらしく,稜線歩きよりも辛く長いとこぼしながら,管理道路を歩いた。
白雲荘に着いて,改めて金北山を見た。その異様な建造物がなければ,その山容は更に立派に見えるのに,と少し残念に思った。
両津港に戻ってから,今晩の宿「両津やまきホテル」に投宿した。



○8/29(日) 両津港〜米山登山口 118km  登山口〜自宅 391km
両津港8:30──── 9:30新潟港9:50──── 新潟西IC─── (北陸道)────米山IC─────11:55大平登山口(林道)12:00─────── 12:35二の字12:45─────13:45米山14:20─────15:20登山口15:30──── 米山IC──── (北陸道・磐越道・常磐道)────  日立北IC────  20:15自宅

本日の予定は,米山である。ジェットフォイルで新潟に戻り,北陸道を米山ICまで走った。天気は少し曇りがちである。表登山道の大平口から目指すことにした。

大平の部落には,車が7〜8台駐車されていた。林道は更に上に延びており,行けるところまで稼ぐことにした。(昨日の疲れがあり,体全体が重いという。久しぶりの山であり,当然だろうと思った。)

少し登った林道の左側に4台が駐車していた。林道は更に続いているが,登山道の案内板には,崩落があり通行止めとなっているという。ここから登ることにしたが, 案内板の時間表示では,頂上まで2時間30分と出ていた。下山してきた女性に聞くと,2時間弱で登ったという。時間的制約もあり,お母さんは行けるところまで登ることにした。

ルートは,最初から急登の道であった。良く整備されていて,階段状の土留めがされていた。天気は風がないうえに日差しが出て暑い。団扇が有効だった。上からたくさんの人達が降りてきた。メジャーな山なのだ。大汗をかいて登った。
 二の字と呼ばれる広場に出た。ここから米山頂上の薬師堂の建物も見えた。ここからは一旦平坦な道となり,少し登ると分岐に出た。左は巻道で,道標には悪路と表示されていた。右は尾根を忠実に登って行く。登りを回避するため巻道を行く。結果的には悪路ではない。ただ滑りやすいだけである。先程の道と合流して,細い尾根道を辿った。ブナの原生林の手前で,小休止した。休む度に団扇が活躍した。

林道からの最短コースと合流すると,ブナ原生林の急登が始まった。道は良く整備されていて,歩きやすい。大岩に赤い字で「ガンバレ」と書かれていた。水場の道標を左に見送ると,頂上は間近だった。
頂上には,まだたくさんの人達がいた。薬師堂にぬかずき,三角点を踏んだ。上半身裸になって,ビールを開けた。お母さんは今日も良く最後まで頑張った。頂上からは今朝までいた佐渡島が薄く見えていた。東方向には大きな山並みが続いていた。妙高の山々らしいが良く判らない。満足して,至福の時を楽しんだ。

下りは,階段を下りるような気分であるが,衝撃がけっこう足にきて辛いという。ゆっくり下る。巻道は行かずに尾根道を行くと,ベンチのある見晴台があった。二の字を過ぎて,登りの急登箇所を下る。結構な登りだったと改めて思った。予定時間よりだいぶ早く登山口に帰ることが出来た。直ぐに着替えて出発した。

今回の2つの山は,これまでとは違った山行である。夫婦二人での初めての山であり,また,人生でのベストパートナーばかりか,山でも素晴らしいパートナーにもなってくれたのだから。今更ながらに,感謝の気持ちで一杯になった。