上越国境 白毛門(1,720m)朝日岳(1,945m) 

   沢を登って三百名山の山へ。
   平成18年8月26日(土)〜27日(日)
   檜山、北條、菊池

記 録
 朝日岳は、上越国境、谷川連峰の馬蹄形の一角を成す山である。その頂からは正面に谷川岳の深い谷、マチガ沢・一ノ倉沢・幽ノ沢などの陰影とともに黒々と屹立する岩壁の連なるパノラマが一望できるビューポイントの山である。
しかし、今回天気には恵まれずその素晴らしい景観は濃いガスの中だった。

 ○8/26(土) 天気:曇り一時雨   那珂市〜土合 260km
  那珂市12:00---- 伊勢崎IC--- (北関道・関越道)--- 水上IC---- 17:50土合(テント)(標高650m)

 檜山宅を12時に出発する。前日の夜出発予定だったが、天気が雷雨のうえ、土曜日の予報も雨模様、しかし日曜日は曇り時々晴れの予報だ。今日は入山祝いのみだ。
 途中、国道17号線に出る県道で渋滞に会ったが、高速に乗る前に買い出しを済ませて、予定時間を1時間ほど遅れて到着した。入山祝いは、テントの外で賑やかに行った。

 ○8/27(日) 起床:5:00  天気:曇り・ガスが濃い
  テン場5:55----6:30ハナゲの滝----6:45白毛門沢出合---- 6:454m滝-----7:38核心部入口----7:4110m滝---7:475m滝----7:53タラタラのセン8:00----8:45大ナメ滝上の岩---- 10:00二俣----10:25二俣----10:38白毛門10:50------10:50避難小屋-----11:40笠ヶ岳11:50-----12:40朝日岳13:20----14:08笠ヶ岳14:20----14:50白毛門15:00----15:30松ノ木沢の頭----16:50登山口(テン場)17:10 温泉センター(諏訪の湯)----水上IC--- 伊勢崎IC---23:00那珂市・檜山宅(解散)

 予定時間を1時間ほど遅れて出発する。東黒沢に架けられた橋を渡らずに左岸に付けられた踏み跡を辿って堰堤の上から入渓する。水量は、昨年よりも少ないようだ。 少し河原を歩くが、昨年の台風の影響か流木など が詰まり、荒れていた。やがて綺麗なナメが広がっていて感激する。気持ちよく遡行する。行く手に大きなナメ滝が見えてきた。ハナゲの滝だ。傾斜はそう強くはない。右岸を簡単に登れた。

少し進むと、左から1対3の水量で6mのナメ滝のある白毛門沢の出合が見えた。簡単に乗り越えて、白毛門沢に入った。直ぐに4mの滝に出会い、右岸の巻き道を越えた。この後は小滝やナメが続いており、直登したり高巻いたりした。

 核心部の4m滝を簡単に越えると、10m滝が見えた。一見難しそうだなぁ〜と思ったが、良く見る と左岸の壁沿いが登れそうだ。取り付いてみると高度感はあるが、ホールド、スタンスともあり、意外と簡単に登れた。むしろこの上の5m滝の方がイヤらしかった。右岸の壁に取り付いたが、ホールドがあまりなくちょっと苦労させられた。ここは、菊池が登った左岸沿いのルートを登るのが正解だった。

これを越えると、白毛門沢最大の滝タラタラのセン(名前の由来は何だろうと思った。)の下に着いた。大休止しながら眺め入った。6人パーティーが先行して、右岸に付けられた高巻きルートを登って行った。

ここは巻くしかないので、我々も右岸の踏み跡を辿って登る。これが結構な急傾斜で滑りやすい。上へ上へとどんどん登るが、途中でルートが不明瞭になった。高巻き過ぎたと思ったが、小沢が出てきたのでこれを渡りトラバース気味に登ってゆく。やはり高巻き過ぎたと思い、菊池が適 当なところで沢を目指してトラバースする。斥候役の菊池から名前を呼ぶ声があり、続いてトラバースすると、20mの大ナメ滝に出た。(6m滝は省略してしまった。)特徴ある大岩が直ぐ上に鎮座していた。

 大岩の左を抜けて上を目指す。この上からは難所はなく、稜線目指してひたすら上へ上へと沢を詰めていった。右から水量1対1の8m滝のある二俣に出た。本流を辿って行くと、水量1対4のナメ滝の支沢のある二俣に出た。これを過ぎて上を目指すと、水量1対3の二俣状に出た。ここは、ガイドブックに従い水量の少ない右俣に入った。

ここから先はゴーロ状となり、どんどん高度を稼いで登る。水量は少なくなり、急登の沢となっ た。途中ではニッコウキスゲが咲いていた。相変わらず天気はガスが掛かって、登ってきたルートも見えなかった。このため、結構な急登のスラブ帯だが、高度感は皆無である。沢も涸れて、草付きの中の踏み跡を辿ると、ドンピシャリで白毛門の山頂に着いた。

 山頂には先行した6人パーティーが居た。彼らはここから夏道を下るという。我々は、三百名山の朝日岳をピストンすることを話した。お互い挨拶を交わして別れた。

 沢ルートから解放されて夏道ルートを辿る。直ぐ下には、かまぼこ型の避難小屋があった。銀マットが敷いてあり、意外と小綺麗だ。上下動を繰り返しながら登ると、笠ヶ岳に着いた。休んでいると5人パーティーが登ってきた。聞くと、東黒沢を遡航 して峠を越えて、途中1泊してウツボギ沢を上がってきたという。レベルは白毛門よりも簡単らしく、新人訓練には良いという話だ。

 笠からもまた小さな上下動を繰り返しながら行 くと、やがてガスの中に大きな影が見え、最後の大きな斜面を登り詰めると、そこが目指す朝日岳の頂上だった。三角点と道標にタッチして、299番目の三百名山登頂となった。同行の両君と感謝の握手を交わした。谷川連峰の展望の山に立ったのに、ガスに包まれてその片鱗さえも拝めないのは残念だが、ビールで乾杯しリーチを掛けたことに満足した。

 また来ることを誓って、下山に掛かった。笠を過ぎて、白毛門まで来ると、やはり白毛門沢を登ってきたパーティーが居た。デポ品をザックに収めて、登山口を目指した。行動時間と下りの衝撃からか、膝が笑いそうになる頃にようやく黒沢に出た。
 温泉センター諏訪の湯で、心地良い疲労感に酔いしれ、満足感が胸一杯拡がった。
 
                               (記:檜山 隆)