燕岳、餓鬼岳、唐沢岳、有明山登山報告書

1.期 間   平成18年8月3日(木)〜8月6日(日)(夜行2泊4日)

2.山 域   燕岳(2,763m) 餓鬼岳(2,647m) 唐沢岳(2,632m)  有明山(2,268m

3.目 的   200名山(燕岳、餓鬼岳、有明山)と後立山連峰展望の唐沢岳登山

4.登山方法 縦走及び頂上往復     

5.参加者 水越健夫

6.行程
 3日(木)
水戸
19:00==高崎IC=豊科IC==25:00中房温泉登山口手前駐車場(走行距離350km

 伊勢崎での工事渋滞による30分遅れ以外、順調で豊科ICを24時過ぎ通過。30%のETC割引で3,050円。中房温泉手前の駐車場は2箇所ともほぼ満杯だったが、どうにか1台分見つけねぐらを確保。満天の星空を眺めながらビールを飲んで26時就寝。


4日(金)
町営駐車場
5:30-中房温泉5:35--7:20合戦小屋--8:15燕山荘8:30—8:50燕岳9:00---9:15北燕岳9:30--10:30東沢乗越----11:00東沢岳------14:00餓鬼岳小屋---14:10餓鬼岳---15:45唐沢岳---17:30餓鬼岳小屋   歩行12時間

 4時起床予定が寝坊してしまい、すでに日が昇り5時になっていた。期待どおりの快晴。暑くなりそうである。駐車場から5分で合戦尾根への登山口へ。ログハウス風の立派なトイレと中房温泉の外来立寄り湯「湯原の湯」ができていた。日帰り専用野天風呂で今年できたらしい。(700円 9:30から16:00まで 昨年まで登山者に限られていた本館での日帰り入浴は無くなり、日帰りはこちらだけとなったとのこと。)

今回は単独行のため、@頂上往復、A頂上から中房川を下るB餓鬼岳まで縦走するの3案を自分の体調と天候を見ながら決めることにしていた。ずいぶん昔になるが、冬山合宿で合戦尾根を荷揚げし尾根の途中をBCとし、大天井岳を往復し、風邪を引いてBCで寝込んでしまった記憶がある。そのため燕岳は目と鼻の先のありながら登らずに下山した未踏の山であった。

   

 合戦小屋まで樹林の中でヒンヤリとした空気の中、久しぶりの急登も快調である。樹林の間から稜線に槍ヶ岳が穂先を出しているのが見える。合戦の頭から燕山荘までは、首筋が痛いほどの強烈な夏の日差しが待っていた。

 にぎやかな燕山荘を過ぎ、花崗岩とハイマツと白砂が織り成す燕岳に向かう。快晴の360度の展望を楽しみ、次の北燕岳へ。途中期待していたコマクサの大群落は、見事であったが、幾分盛りをすぎていた。花の半分が枯れ始まっていたのは残念。

     

 途中で餓鬼岳より縦走してきたという60代と思しき夫婦に、昨日遡行した東沢乗越までの状況や餓鬼岳までのルートの情報を教えてもらった。沢は、かなり流木などで荒れており水量も多いのでさけたほうがいいとの燕山荘の情報もあったが、やはり途中でルートが寸断されていることや川を何度か渡るのに苦労したとのこと。餓鬼岳まではアップダウンや岩場の梯子等で思いのほか時間がかかったことなど。この時点で今日はB案の餓鬼岳までいくこと翌日戻って沢を下ることにした。

ほかにルート上で会ったのは学生4人組、2人の子供連れの夫婦、単独行の中年男性の3組だけであった。本当に静かなすばらしい夏山である。


 東沢乗越の先の急登をのぼりきると、稜線上にハイマツに彩れた地蔵岳のオベリスクのような岩峰群が続く。1時間ほどで2,508mのピークに着く。ここから、一旦高度を下げた先に立ちはだかる剣ズリと呼ばれる巨大な岩峰が見えてくる。これを西側に下降しながら大きく巻き、再び稜線にでると連なる岩峰群の先に餓鬼岳の頂上が見える。かなりの年季物で不安な木製の梯子や桟道が連続する。これを越えると小屋はすぐだった。 


 宿泊の予約をし、予定時間よりかなり早く着き、夕食の時間まで3時間もあるため、明日登る予定だった唐沢岳に向かう。2リーターの水は飲みきっていたため、小屋の入り口で売っていた普通なら300円はするであろういわくつきのコーラとコーヒー缶を100円で各1本づつ購入。
     

 小屋から餓鬼岳山頂までは10分ほど。このころよりガスが上がってきて展望が利かなくなって来た。写真を撮り、小屋番から往復5,6時かかると言われた唐沢岳に向かう。はじめは快調だったが、すでに9時間近い行動で足にきていた。また、このコースも地図で見るとなだらかな稜線をいくように見えるが、200m以上のアップダウンがあり結構きつい。ガスのため何も見えず、結局帰りの最後の登りでバテバテになってしまい、往復で3時間30分。賞味期限切れのコーラパワーも無力であった。


 なお、ここで、唐沢岳を一人で往復してきたという78歳のご婦人に遭遇。人の倍かかるけどねと謙遜していたが、すごいことである。夕食は30分遅刻したため、みんなはすでに食べ終わろうとしていた。とりあえず缶ビールを一気飲みし、飯島さんご推薦で、楽しみにしていた餓鬼小屋名物ちらしずしは、噂に違わずおいしかった。 

18時には布団が敷き始まる。本日の宿泊者は10名。一人畳1枚分は占有でき、ゆったりしている。 小屋の外のテーブルで、ビールを片手に1時間、暮れなずむ稜線のパノラマと夕焼けを堪能する。日没は18:58 19時就寝。

餓鬼岳小屋 一泊二食9000円 ビール500円 水1リッター200


5日(土)
4:00
餓鬼岳小屋5:00-----7:10東沢乗越7:30—10:15中房温泉---10:20駐車場10:40----

有明荘登山口
11:00---13:45
有明山14:30----16:45有明荘登山口 歩行11時間45

---17:00有明荘18:00==19:00豊科IC=20:00姨捨SA22:45==24:00伊勢崎IC

6日(日)==2:30水戸

 小屋の朝食は7時からのため、おにぎりにしてもらい日の出を眺め5時に出発。唐沢岳から見えたであろう黄金色に輝く後立山連峰のパノラマを何度も振り返りながら、昨日の稜線を戻る。燕岳方面の稜線には、槍ヶ岳が見えている。本日も快晴である。
 朝は快調であり、足の痛みもとりあえず治まっている。東沢乗越で朝食となる。

 東沢乗越を下るとすぐに40代の男性がのぼってきた。ほかに2組と会う。九十九折の急斜面を下りきると中間部となり、川を何度も飛び石伝いに渡る。ストックがあるのでバランスを取れるが、無いと落ちるかもしれない。さらに下部になると水量も増え、一気に飛び移らないと渡れない個所もあった。雨の後はかなり厳しいかもしれない。ルートは落ち着いて探せば、ペンキやテープがこまめにつけてあるので見落とさなければ問題ない。

車を有明山登山口の有明荘駐車場に移動したが、満車。前後は100台近い路上駐車。何度か往復しどうにか駐車し、有明山を目指す。昨日以上の日差しと11時を過ぎ真上から照らされ暑い暑い。信濃富士の名のごとく富士山のように一気に急斜面を頂上まで突き上げるかと思いきや、アップダウンの連続、ロープや鎖場があり思った以上に疲れ時間がかかる。建立されたばかりのステンレス製の鳥居がある山頂からは安曇野や今朝たどってきた餓鬼岳からの稜線、さらに鹿島槍ヶ岳も見える。下りで持病のヒザイタイイタイ病が再発。ストックを松葉杖代わりに使いながら、また後ろ向きに歩く究極の下山法で登りよりも時間がかかってしまった。

            

 10時間を超えると膝が拒否反応するようになった体力の低下を思い知らされたが、有明荘の露天風呂で、己が足をマッサージしながら2日に渡る年寄りにはきつい行程(当初計画では1日1山で3日間の予定)をどうにか達成できた満足感に浸ったのであった。

なお、6日は1日自宅2階から降りられないほどの筋肉痛であった。2日で4k減量したが、水とビールにより1日で元に戻ってしまった。