飯豊連峰 石転沢

日時 平成17年6月25日(土)から26日(日) 
メンバー 単独 水越健夫 
目的 山スキー技術の向上及び来年度に向けた雪渓状況調査

6月25日(土)晴れ 
 水戸9:30==矢吹IC==福島飯坂IC==米沢==113号線経由小国町15:30==16:00飯豊山荘16:30===17:00楢口峠  20:00就寝  走行距離約320km 
  
 24日(金)の午後8時、ネットで2週間前にやっと石転沢への登山口となる飯豊山荘までの道路の通行止めが解除され、山スキーは最高だったとの山行報告を見つけた。今シーズンは3大雪渓(白馬、剱沢、針ノ木)に石転沢を加えた日本4大雪渓を楽しむ目標があったが、合宿後の白馬は既にシーズンオフ、白馬鑓温泉に変わった。

その翌日の針ノ木で今シーズンの最高のさよなら山スキーで終わるはずだった。そこにこのニュース、いても立っても入られず同行してくれそうな飯島さんや菊池に電話するも連絡がつかず、急遽単独で出かけることにした。みんなもスキー板はしまっただろうなと思いながら、既に先週滑走面の補修も行いベースワックスもかけて来シーズンまでの眠りについたはずの板を引っ張り出した。雪渓が続いているならボードも可能かとスノーボードの板と靴も車へ。
 
 さすがに日帰りは無理と判断、遅い出発となった。朝から気温がどんどん上がり、ビーチサンダルで海に行くような格好。(これが間違いのもと、靴下や手袋を忘れ、途中、福島県のスーパーで今頃冬用品処分?の唐辛子入り靴下2足500円を購入)エアコンのガスが抜け車内温度35度をこえた蒸し風呂状態の6時間で飯豊山荘着。この先に駐車場あり50台位止められる。その先には通年通行止めのゲートがある。サウナロングドライブの疲れを飯豊山荘のお風呂で癒した。(内湯のみ露天なし)

 飯豊山荘までの舗装道路4km手前の梅花皮荘入口にゲートがあり、毎年5月の連休後に開通となるが今年は約1月遅れたとのこと、雪害による道路補修工事と地元の山菜保護のためらしい。解除されないと徒歩1時間追加となる。自転車を持ち込む人もいるらしい。

 入浴後、一旦下りBC候補地調査。梅花皮荘(内湯のみ)や川入荘(露天風呂のみ)飯豊山荘と3つとも小国町経営で外来入浴500円 や 秘湯の宿の泡ノ湯温泉三好荘をまわって途中の看板の飯豊連峰展望台とあった楢口峠に向かう。この峠に向かう山は全山ワラビ等の山菜用の山らしく大きな木が全くない牧草地のようである。峠には舗装された大きな駐車場と山菜を選別するための大きな作業小屋があった。看板に偽りなく飯豊連峰と石転沢の全景が真正面に見ることが出来る。誰もいない展望台で快晴のもと夕日のかすむ絶景を堪能しながらロング缶2本を開けた。
 
              楢口峠から

 6月26日(日) 晴れ 気温26度から35度
 楢口峠4:30=4:45飯豊山荘ゲート5:00---5:20温身平---6:20雪渓末端6:30---7:15石転沢出合7:30==10:00梅花皮小屋10:50===11:20石転沢出合11:30---12:00雪渓末端------13:30飯豊山荘ゲート14:00==14:15川入荘15:00======21:00水戸 約320km
 
 熱帯夜であった。暑いため車の窓を少し開けて寝た。夜中に蚊の攻撃をうけ1時間毎に目覚めさせられ10匹以上捕ったが、それ以上刺された。通常なら夏使用で蚊取り線香まで積んであるのだが、今回はまだ冬使用だった。寝不足気味のまま即登山口ゲート前の駐車場まで移動。前日、登山者や山荘からの情報で雪渓末端までは1時間以上歩くとのことでボードは諦め山スキーを担いで出発。

温身平(ぬくみだいら)までの平坦な林道歩きもまわりの鬱蒼とした直径1mを越えるすばらしいブナの原生林に癒される。温身平の先の大きな砂防の堰堤の脇に階段がある。これを越えると沢から高度を上げアップダウンを繰り返す。担いだスキー板が木に引っかかり何度もご免なさいを繰り返す。兼用グツでは非常に歩きにくい夏道を過ぎ川原に出る。

 梶川出合付近下部が雪渓の末端で、雪がなくなったところにキクザキイチリンソウが咲いていた。しかし雪渓と言うより土砂が多く畑のようで石転沢出合まで担ぐことにした。スキーを担いでいるのは私一人。途中でアイゼンを付けた年輩の単独行1人、3人組、5人組の方々と雪渓を登り始める。石転沢出合からスキー登高に切り換える。出合から稜線までの石転沢の全容が見えるが、楢口峠から眺めて期待したとおり雪渓は繋がっているものの石や木の枝やスプーンカットが多く快適な滑りは期待出来そうにない。北股沢出合から勾配はさらに急になり一部氷化している箇所もあり、苦労して稜線までシール登行してしまったが、雪質により、途中、中ノ島と呼ばれる露出した草付き箇所手前当たりから担いでアイゼンにした方が早いと思われる。

 梅花皮小屋付近には、ハウサンイチゲやミヤマキンバイの黄色のお花畑となっていた。
毎週登っているという地元の方に写真を撮ってもらい帰りの時間のタイムリミット11時になってしまうため北股岳は諦めて下山することにした。稜線からの40度を超える急斜面はもう縦に溝が入った洗濯板状態で大回りは出来ないため直滑降に近いショートウエデルンとなる。

蟻のように登ってくる人の脇を颯爽と降りたかったが、バラける板を押さえながら1時間以上かかった登りを3分で降りてしまった。いつものヒャーホオオオウーーーもひゃあぁあぁあぁーーーーホで終わった。後はさらに悪くなる雪質と雪面の石や土砂や木の枝を避けながらソールが傷つかぬよう板に体重をかけない今シーズンで最も疲れる究極の滑りとなってしまった。

石転沢出合まで降り、板を裏返し確認すると殆ど傷は付かないで済んだ。まだ雪渓末端までは滑れるけれど今シーズン10年ぶり新調したばかりの板には気の毒。というわけで後は担いで降りることにした。振り返ると石転沢の右手には門内沢がやはり稜線まで雪が残っていた。来シーズンは、梅花皮小屋をベースに本石転沢や門内沢、北股沢、飯豊本山まで足を延ばしたい。かなり遊べる山域である。

 雪渓を過ぎ夏道に戻ると、雪渓をわたる涼風で判らなかったが、また35度前後の蒸し暑さである。兼用プラブーツの中までビッショリとなる。とどめを刺すように最後の1時間の林道歩きで10年以上愛用したブーツのビブラムが剥がれ、ほんとうにさよなら山スキーとなってしまった。

 下山後、梅花皮荘奥の川入荘の露天風呂で汗を流す。ここからは飯豊の雪を抱いた稜線が眺められる。(注:蕎麦を食べようと思ったが14時半頃までで終了のようで残念。)
 
 参考:5月以降のゲートの開放日時は飯豊山荘でも教えてくれる。役場でも同じか。
 解放前でも雪がなければマウンテンバイクで温身平の先に砂防堰堤まで入る人もいるらしい。雪渓手前の夏道の途中に「おいしい水」という水場有り。
その他:小国町ではコンビニが道の駅の「白い森おぐに」の隣にしかなかった。小国町に入る手前飯豊町の道の駅「いいで」の方が大きく便利。国道113号線から飯豊方面に向かう場合、南下するために直接左折するのではなく一旦右折し「の」の字のループ道あり。

  石転沢全景                            左、石転沢  右、北股沢