朝 日・祝 瓶 山


〇10月19日
 曇り時々晴れ
○メンバー   檜山、中野、渡辺(一)、関谷、北条、宮本、相良

〇コース   大宮合同庁舎=====矢吹
IC======福島飯坂IC=====米沢====長井=====木地山ダム====祝瓶山荘8:50------9:30朝日岳分岐----11:30祝瓶山山頂(1417m12:50----15:00祝瓶山荘====18:45宴会  23:00就寝
2.5万分の1地形図:羽前葉山

記録:

ほぼ定刻どおりに出発し、ひどい渋滞もなく、木地山ダムに到着した。しかし、祝瓶山荘までの道のりは険しく長かった(ように感じた)。道はダム湖に沿っているために、曲がりくねっていた。
最初は舗装されていたが、やがて道路は細くなり、砂利道になってしまい、車は悪路に左右に激しく揺さぶられた。しばらく走ると広場になり、祝瓶山荘に到着した。山荘前の駐車場にはすでに何台か車が止まっていた。前日出発した渡辺(一)さんが朝食をとりながら出迎えてくれた。

メンバー全員が無事合流できたので、祝瓶山目指して出発した。登山道の始点に、熊出没注意の看板があった。登山道を進むと、野川にかかる吊橋があり、高度感と揺れに恐る恐る渡った。登山道はうっそうとした樹林の中をすすんだ。木々越しに祝瓶山らしき山が見えるが、全貌はまだ見えなかった。ゆるやかな登山道を進み、小さな沢をいくつか越えると、大朝日岳分岐についた。

道標に従い祝瓶山への登山道を進むと桑住平となり、キャンプ場のような広場に出た。焚き火の跡があり、幕営地として利用されているようであった。


登山道の様相は、ここから一変した。これまでのゆるやかな傾斜から、急勾配の胸突き八丁の急登が始まった。汗かき、息を切らせつつ、ぐんぐん高度をかせいでいくと、いままで全貌が見えなかった祝瓶山が姿を現した。鋭角に屹立する、実に良い山容だ。また崩落により刻まれた深い沢が荒々しい印象を与えた。さすが、東北のマッターホルンと言われるだけある。

高度が上がるにつれ、紅葉が深まってゆくように感じた。局地的に鮮やかな黄葉の木々があったのは謎であったが、まわりの紅葉と素晴らしいコントラストをなしていた。部分的に紅葉のトンネルをなしており、急勾配の登りの苦労をやわらげてくれるように感じた。

やがて登山道は露岩の急登になり、両側が切れ落ちているところもあった。慎重に登ってゆくと、祝瓶山の稜線がまぢかになってきた。祝瓶山の稜線に至り、岩稜の急登が終わった。振り返ると、木地山ダムがかなたに見えた。曇天のため朝日連邦は見えないが、紅葉の木々が素晴らしかった。

登山道は祝瓶山の山腹をトラバースし、最後の急登となった。最後の胸突き八丁を登ると、山頂であった。山頂は多くの登山者が、登頂の余韻を楽しんでいた。曇天のため、山頂の展望はあまりきかなかった。山頂で記念写真を撮り、恒例の山頂ビールで祝杯をあげ、焼肉パーティとなった。

祝瓶山からの下山も急な登山道であったが、すぐに傾斜がゆるんだ。振り返ると、まじかに屹立する祝瓶山の素晴らしい姿があった。何度見ても、実に良い山容だ。

鈴振り尾根との分岐を過ぎ、傾斜のゆるやかな稜線の道を進んだ。やがて登山道は急勾配の登りになり、またかと思いつつ、息を切らせつつ登ると、すぐに峠についた。ここからも祝瓶山の素晴らしい姿を拝むことができた。皆口々に、素晴らしい、素晴らしいを連呼していた。

ここで大朝日岳へ向かう登山道と別れ、赤鼻尾根の登山道に進んだ。傾斜のきついブナ林の登山道を慎重に下っていった。ざれている部分もあり、緊張した。危険な箇所にはロープ、鎖などが設置されていた。

ずんずん下っていくと、樹林が濃くなり、祝瓶山の姿は見えなくなってしまった。やがて傾斜が緩むと、大朝日岳分岐となり、往路の登山道と合流した。

下山後は長井市のあやめ温泉「桜湯」で、登山の疲れを癒した。炊事のための水を桜湯で頂いていると、たまたま食事をしていた組合オーナーの方と話がはずみ、野川沿いのテン場を教えてくれ、案内までして頂いた。さらに、1升瓶の差し入れまで頂いてしまった。東北人の素晴らしい機微に触れることが出来た。この夜の宴会が盛り上がったのは、言うまでもない。

翌日も曇天で、雨もぱらついてきた。途中立ち寄った小野川温泉は天然温泉で、硫黄の匂いがする素晴らしい温泉であった。ここは小野小町を売りにしている温泉地のようである。すっかりリフレッシュすることができ、東北の日本酒を手に入れ、帰途についた。途中立ち寄った大子で、先日のお礼に船納豆を桜湯で出会った組合オーナーに贈った。

天気はパーフェクトではなかったが、楽しい山歩きが満喫できただけでなく、東北人の厚い人情に触れることもできた素晴らしい山行であった。

追伸
 帰途、立ち寄った矢吹にて、しばし寄り道をした。水越さんから以前聞いた、森屋の「黒子の厚化粧」なる菓子をついに食した。姉妹品に「汗かき地蔵最中」もあるそうだが。