東北の山登山報告書
1.期 日  平成14年6月27日(木)〜30日(日)
2.メンバー 檜山(単独)と
白神岳・姫神岳登山隊(10名)宮本夫妻、加藤、小和瀬、今村、檜山、滝口、鈴木(忠)、菊池(一) 渡辺(一)
3.登山報告の山
@五葉山(1,341m)北上山地にあり、生息北限のホンシュウジカのいる三百名山
A太平山(1,170m)信仰登山で栄えた山で、山頂に三吉神社がある三百名山
B白神岳(1,235m)世界遺産であるブナの原生林白神山地を代表する二百名山
4.行動報告
渡辺トラベル社主催の、「白神岳・姫神岳ツァー」に便乗する前に、2つの三百名山の登山を計画した。(ツァー登山の2つは7年前に登っていたので、付加価値(?)をつける必要があるのだ)2つの三百名山を登ってから、不老不死温泉で合流することとした。

○6/27(木) 天気:晴れ時々曇り 自宅〜赤坂峠〜太平山登山口 706km
自宅2:55────── 376km水沢IC──── 458km赤坂峠(700m)9:30───── 10:00四合目(畳岩・970m)──── 10:11五合目(1,015m)─────10:51五葉山11:24─────12:03四合目────── 12:25赤坂峠登山口──────── 秋田中央IC─────────17:40太平山登山口(テント)

午前3時出発の予定で起き出す。予定通り自宅を出た。東北道の長者原ICで、仮眠をした。水沢ICで降りて登山口の赤坂峠に向かう。(ナビのお陰で、迷うことなく走る。)工事中の鷹生ダムと五葉温泉を過ぎて、車道を登って行くと、広い駐車場とトイレの完備した峠(712m)に着いた。時折青空も顔を出すが、風は強い。

登山道は、鳥居の前を過ぎ行く。良く整備されていて歩きやすい。ツツジの低木が両側にあり、ここでは既に花期は終わっていた。蝉の声が大きい。エゾハルゼミらしい。トンボも飛んでいた。(あまり見たことのないトンボだった。)2合目(855m)の標識を過ぎて、少し登ると、ケルンの積まれた賽の河原に出た。ここから畳石まで500mの標識があった。

シラカバや低木の林に入り、短い登りで、4合目の畳石に着いた。大きな自然石で、ベンチや近くには水場もある。鳥居をくぐってやや急登となるが、ナラの原生林の中に、所々花崗岩の巨石が配され、明るい雰囲気の庭園風の趣があり、疲れを感じさせない。

姥石神社を見送ると、シャクナゲなどが多くなる。ツツジが盛りと咲いていた。シラカバにツツジが映えて本当に綺麗だ。山王神社を過ぎて傾斜が強くなった。途中の笹の中にギンリョウソウを見つけた。やがて、一気に開けた平坦地に出て、9合目となった。 ここには、通年無人無料の避難小屋の石楠花荘がある。綺麗な2階建ての小屋で、直ぐ近くには豊富に湧き出る水場もあった。

ここからは平坦な道となり、シャクナゲなどの低灌木帯を過ぎて、砂地の道を行くと、少しで石の堀に囲まれた日枝だ神社に着いた。石垣の横を過ぎて、高山植物帯のほぼ平らなロープで仕切られた道を行くと、平らな山頂に着いた。頂上を示す立派すぎるコンクリートの道標があった。荷物を置いて、ここから300mほど先の日ノ出岩に向かう。

コメツガ林の中に岩群が乱立している。標高も頂上より10mほと高いらしい。(一番大きな岩頭に登り写真を撮るのに苦労した。)

 日差しはあるが、薄いガスのため周囲の山々は見えない。本来なら、太平洋の海原と早池峰山、和賀山群などが見えるらしい。頂上を独り占めできたことに満足して下山に掛かった。(しかし、これが大間違い。9合目で一人の老年登山者と出会い、5合目近くで30名程度の元気なおばさんを中心とした高年登山者グループと出会った。)

  赤坂峠を下りて直ぐに、シカと遭遇した。ここは、本州シカの北限なのだと今更ながら感心した。
五葉温泉で汗を流し、次なる山「太平山」を目指して秋田に向かった。(秋田では、国庫納付金を払う羽目になってしまった。今回の印象は良くない。)

太平山登山口のキャンプ場(50台は駐車可能)には、既に車が2台駐車。しかし、キャンプしているのは、同世代ぐらいの男性が一人。駐車場にテントを張り、夜空の下で用意のビールを開けて、一人悦に入った。雲の動きは早いが、明日は天気は上々らしい。寝不足のため、直ぐに寝入ってしまった。

○6/28(金)天気:晴れ時々曇り 太平登山口〜不老不死温泉〜十二湖890km
登山口(380m)5:41──── 6:00御滝神社(500m)──── 6:40御手洗(850m)6:55─────7:30稜線(1,140m)─── 7:39太平山8:22────── 8:46御手洗─────9:13御滝神社─── 9:31登山口
9:55────832km白神岳登山口──── 14:30不老不死温泉862km─────  十二湖(グリル王池)890km

予定時間より少し早い5時前に起き出した。単独の男性は既に出発の用意をしていた。
 そそくさと朝食を腹に入れて、出発する。橋を渡り、右の道標に沿って登山道を行く。周囲は秋田杉の森で、朝の冷気が気持ち良い。道幅は広く、昔の森林軌道らしい。旭川を渡る橋を二つ渡り、真っ直ぐな登り道が両側が杉の大木で囲まれ、神社の表参道を行 く気分の道となった。沢に架かった橋を渡って少し登ると、御滝神社である。

 ここの鳥居をくぐってから、本格的な登りとなった。標識には「御手洗60分+奥岳40分」とあった。木の根などを利用しての急な登りがあり、ブナの林に変わり、やがて傾斜の緩み、沢の水音が聞こえると直ぐに御手洗神社に着いた。湧き水などがあり、お地蔵さんと菅江真澄の碑があった。菅江真澄とは、三河生まれで、その半生を秋田究 に費やした江戸時代の民俗学者という。ここにはベンチもあって、広い広場となっていた。

再び、ジグザグの急登となる。途中、ウラジロヨウラクやコケモモに似たアカモノが 綺麗に咲いていた。写真を撮りながら少し頑張って登ると、左右の展望も開け振り返れば日本海が見えた。直ぐに主稜線で赤倉岳からの道と合流した。頂上の奥社と宿泊所が右手に見えた。ここで、標識に吊された鐘を鳴らしが、気持ちよいほど響き渡った。

気持ちの良い稜線を辿ると一人の高年登山者が降りてきた。早いねぇーと声をかけられた。銀色の大きな鳥居(右側の上だけぴしゃげていた。雪のためだろうか。)を潜って、ほんの少しで頂上に着いた。奥宮に仕える白装束の男性に「ご苦労さん」と声をかけられ た。やはり、太平山は信仰の山であった。

頂上には、今朝ほどの登山者が一人朝飯を用意していた。あいさつをして、方位盤で、周囲の山々を確かめたが、薄いガスが掛かって、西側の秋田市街の外はあまり視界が効かない。ビールを開けて一人乾杯した。実に旨かった。家と飯島、今村さんに携帯を掛けた。本隊は、まだ笠松を出発していないとのこと。不老不死温泉での再会を約した。

ここを登れば、本日予定の行動はお終いである。ゆっくりすることにした。日差しがあって気持ちの良い頂上である。
弟子還岳への道を白装束の男性に聞いたら、草深いという。下山は、登ってきた道を帰ることにした。何組かの登山者に出会った。登山口に着いたら、駐車場は、8台ほどに増えていた。

 秋田から青森の不老不死温泉を目指す。天気は快晴で、真夏のようである。勿体ないので、岩木山に登れないか検討したが、それは無理であった。

 白神岳の登山口を7年ぶりに確認し、十二湖の代表的池の「青池」を探勝して、不老不死温泉に向かった。鉄分の多い茶褐色の温泉で、白い手ぬぐいは直ぐに茶色に染まった。日差しの中を海岸沿いの露天風呂に入った。(本来は、ここで日本海に沈む夕日を 堪能するのが最高のロケーションではあるのだが。)
 ようやく、本隊9名と会ったのは、5時を大きく回っていた。
 この後の宴会は盛り上がったのは必定だった。

(以下、白神岳・姫神山の記録は、渡辺作成。)

昨年秋の高松岳と温泉の山旅に次回は白神岳と話題に出て8ヶ月後に決行の運びとなった。今回もテント生活でのんびり団らんする思いはあったが、行程に余裕がないことと雨を考慮して宿の泊まりにした。雄大な海の景色が楽しめる温泉に浸たることができた。

◇6/28(金)快晴
笠松運動公園8:15==17:00黄金崎不老不死温泉17:40==18:00グリル王池(泊)

曇り空での出発となった。天気予報では青森県は土曜日曜日とも晴れの車中ラジオ放送に安堵した。本日のメインは、日本海パノラマ展望の露天風呂にある。2ヶ月前から予約の電話を入れたが満室で宿泊できなかった所だ。温泉だけでも入りたかったので目的地を目指した。先発の檜山さんの出迎えを受け早速海岸に向かった。

湯船に体を沈めて、「はぁーっ」。9時間もかけて来た甲斐があった。泉質は純食塩泉で、茶褐色の湯。神経痛、腰痛、リューマチ等に特に効果がある。目の前に広がる大海原も山深く、せせらぎを聴く秘湯と同様贅沢なひとときである。しばらくこの状態でいたい気持ちを抑え、夕食が待っている十二湖畔の宿に急いだ。 

◇6/29(土)快晴
グリル王池6:30==7:10登山口7:30〜8:30最後の水場8:40〜9:30マテ山分岐〜十二湖分岐11:10〜11:30白神岳12:30〜二股分岐15:20〜15:50登山口〜16:00駐車場16:20==18:30もりのいずみ(泊)

国道101号線沿いに標識があり、林道をしばらく行くと数十台駐車できる広いスペースの山側にトイレと休憩所を兼ねた立派なログハウスが目に飛び込んだ。駐車場には3、4台止まっていた。支度を整え舗装道路を道なりに進むと登山口の案内板に着き、そこで記念撮影をした。

セミ、野鳥の鳴声、遠くの方でクマゲラのドラミングする音が盛夏の到来を告げているようだ。陽射しは強いが、広葉樹林の葉に助けられ快適に足を運ぶことができた。小さな沢を数本渡ると最後の水場についた。冷たく、ブナ原生林に育まれた旨い自然水を十分味わった。ここから勾配が急になっていく。ブナの巨木に目を見張り、その星霜に感心するばかりであった。

樹林帯を抜けると右に避難小屋と山頂が見えてきた。 日本海からの涼気にまた助けられ厳暑を凌げた。急坂を登り詰めると稜線に出て、十二湖への分岐を過ぎると向白神岳を始め白神山地の全容と岩木山が眺望できた。山頂では、数パーティが休んでいた。記念撮影を済ませて避難小屋近くで大休止する。定番の舞茸ベーコン炒めと缶ビール、恵まれた天気と登頂に感謝して至福の時を過ごす。

下りもゆっくりと来た道をたどり、登山口の駐車場には今朝より車が増えていた。白神ライン(県道28号線)を利用すれば景色が良いと思い走ってみたものの、こんなにひどい未整備道路だとは分からず調査不足を反省した。宿に着くなり早速、豊富な湯量で汗を流し、地ビールで乾杯して今日の充実感に浸る。

◇6/30(日)快晴
もりのいずみ7:30==滝沢I.C==10:30一本杉登山口10:40〜11:10五合目〜八合目11:30〜12:05姫神山12:50〜13:20一本杉登山口(駐車場)==盛岡I.C==日立南太田I.C==20:00笠松運動公園

本日も快晴である。都合で早朝宿を立ち自宅に向かっている檜山さんから仙台は雨の知らせが入った。午後の天候が気になる。初日に高速から三角錐の均整のいい山容は一目でそれと分かった。滝沢のインターを降りて国道4号線を北上し、石川琢木記念館を通過すると間もなく登山口の標識が現れた。

山麓を道なりに行くと一本杉の駐車場に着いた。約50台程度の車が置かれていて、その人気の高さに意外な感じがした。休日のためか家族連れ、仲間同士で賑わっていた。登山口の案内板に岩手の名水と有りどんな旨い湧水なのか半ば期待していたが、飲料水には適さないとの看板にがっかりした。杉林を行くと階段状の登山道が始まり五合目まで続く。

一息入れて、雲行きも怪しくなってきたので登り坂に向かった。粘土質と大岩の道で足場が滑りやすく、歩きづらい。八合目に着くとあと頂上まで300mの標識に足取りが弾む。頂上は、風が強くガスっていた。西方面に素晴らしい眺望の岩手山や八幡平は想像の中。大休止も程々にして菊池と私は往路を戻りみんなは、こわ坂コースを下りその登山口まで車で迎えに行った。仰げば山頂付近だけがガス状で、下界では相変わらず晴天であった。
   (渡辺 記)

桧山
○6/30(日)天気:曇り 西目屋村村市〜大鰐・弘前IC〜自宅 1,584km