中野文庫 朝鮮貴族

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制度概説

 韓国併合ニ関スル条約(明治43年条約第4号)により、李王(旧大韓帝国純宗皇帝)の現在の血族で王公族の礼遇を享けない者、および門地または勲功ある朝鮮人を貴族に列し、爵位を授けることになり、朝鮮貴族令(明治43年皇室令第14号)を定めた。これにより、公・侯・伯・子・男の五爵の朝鮮版華族制度が導入され、約60の家が生まれた。

 朝鮮貴族は基本的には華族と同様の特権および礼遇を享けた。ただし、華族とは異なって東京在住が義務付けられることもなく、朝鮮に在住し、創氏改名しない者も多かった。また貴族院議員となる資格はなかった(勅選議員として朴泳孝侯爵が勅任されたほか、昭和20年に朝鮮・台湾勅選議員として2名が任命された例はある)。


朝鮮貴族の爵位と主な有爵者

(参考文献) 『増補皇室事典』(井原頼明著、冨山房、昭和13年)315頁。『事典昭和戦前期の日本』(百瀬孝著、吉川弘文館、平成2年)244頁ないし245頁。


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