中野文庫 朝鮮笞刑令施行規則

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朝鮮笞刑令施行規則(明治45年朝鮮総督府令第32号)

第一条 笞刑ヲ執行セムトスルトキハ医師ヲシテ毎日受刑者ノ身体ヲ診査セシメ其ノ健康笞刑ヲ受クルニ堪ヘ難キモノト認ムルトキハ執行ヲ猶予スヘシ但シ医師ヲシテ診査セシムルコト能ハサルトキハ立会官吏ノ認定ニ依リ直ニ執行シ又ハ執行ヲ猶予スルコトヲ得

第二条 執行ヲ猶予シタル為受刑者ヲ留置セサルトキハ之ヲシテ住居ノ場所ヲ定メ指定ノ期日ニ出頭スヘキコトヲ誓ハシメ且相当ノ保証人ヲ立テシムヘシ

第三条 笞刑ノ執行中受刑者ノ心神又ハ身体ニ著シキ障害アリト認ムルトキハ之ヲ停止シ必要ナル場合ニ於テハ第一条ノ手続ヲ為スヘシ

第四条 笞刑ヲ免シ若ハ笞刑ノ執行ヲ免スル処分ハ検事又ハ即決官署ノ長之ヲ行フ

第五条 笞刑ノ執行ニハ典獄、看守長又ハ即決官署ノ長又ハ其ノ代理官立会ヒ受刑者ニ笞刑ヲ執行スヘキコト並其ノ笞数ヲ告知シタル後所属官署ノ吏員ヲシテ之ヲ執行セシム

第六条 笞刑ノ執行ハ大祭祝日、一月一日、一月二日、十二月三十一日並日出前日没後ニ之ヲ為スコトヲ得ス

第七条 笞刑ノ執行中ハ執行ニ従事スル者ノ外其ノ場内ニ入ルコトヲ得ス但シ立会官吏ノ許可ヲ得タル者ハ此ノ限ニ在ラス

第八条 笞刑ノ執行ヲ受クヘキ者同時ニ二人以上アルトキハ一人宛執行シ其ノ間他ノ受刑者ヲ執行ノ場所ニ入ラシムヘカラス

第九条 笞刑ノ執行二回以上ニ亙ルトキハ連日之ヲ執行スヘシ但シ事情ニ依リ隔日之ヲ執行スルコトヲ得

第十条 笞刑ノ執行ヲ終リタルトキハ立会官吏其ノ始末書ヲ作リ署名捺印スヘシ

第十一条 笞ハ長サ一尺八寸厚サ二分五厘濶サ笞頭七分笞柄四分五厘ニシテ竹片ヲ以テ之ヲ作リ疎節ヲ削除シ麻ヲ以テ縦ニ之ヲ裹ミ笞頭ハ断余ヲ片頭ニ一寸二分ヲ剰シ笞柄ハ六分ヲ剰シ麻糸ヲ以テ密ニ其ノ外部ヲ横纏シ一纏毎ニ背部ニ交結シテ以テ一条稜ヲ成シ長サ五寸布片ヲ以テ其ノ笞柄ヲ包ミ外径ハ笞頭二寸二分笞柄一寸五分トス

  附 則

本令ハ明治四十五年四月一日ヨリ之ヲ施行ス


制作者註


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