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『私とリッキサン』
記事No : 9423 [関連記事]
投稿日 : 2004/09/13(Mon) 18:43
投稿者 : S.K
E-Mail : shaaman@mxa.nkansai.ne.jp
題 名 : 私とリッキサン

私濾胞性の患者ですが、今R−CVP(COP)の治療を受けているところです。
以前この掲示板に投稿させていただいた時、リッキサンの承認申請時の書類がリンク切れになっているとお伝えしました。
しかし最近、インターネット上の初期の場所にそのままファイルが置いてあるのに気がつきました。
そこに濾胞性についての駄文を重ねています。
また、引用文を書いている関係で別ファイルにしています。(このページのことです。)
見にくいので恐縮ですが、興味をお持ちの人は、その部分だけでもお読みください。(このページのことです。)
駄文の中で、明らかな間違いに気付かれましたらお知らせください。
訂正させていただきます。
リッキサンでもCHOPでも、それを使った効果については個人差が大きく、丁半博打としかいいようのない一面があるようです。この駄文の一部は、あくまでもリッキサン治療を受けた一患者である「私の場合」についてです。




リッキサンの点滴セット実物写真です。
錠剤の消炎解熱鎮痛剤ボルタレンが抜けています。
大きな画像は、ここをクリックして下さい。
1)生理食塩液注 100ml/B 1瓶
   点滴注射 1日分
   1日1回
2)ポララミン注 5mg/ml/A 1A
   静脈内注射
   1日1回 1日分
3)リツキサン注500mg/50ml/V 1バイアル
  リツキサン注100mg/10ml/V 1バイアル
  生理食塩液注 500ml/B 1袋
  生理食塩液注 100ml/B 1瓶
   点滴注射
   1日1回 1日分
別途 ボルタレン 1錠

A. 20ml/10分 点滴
   (これは倫理的と思います。私の聞き取りミスで10mlの可能性があります。)
B. 25ml/50分 点滴
C.100ml/60分 点滴
D.200ml/60分 残りを終了まで点滴

リッキサン投薬開始30分前に抗ヒスタミン剤静注
リッキサン投薬開始30分前に消炎解熱鎮痛剤内服
心電図モニター装着
初回投薬後の24時間、特に投薬初期の1時間において、心肺症状、アナキラフィシー、発熱、発疹に注意


※ 注意
上記は、ある病院での初回リッキサン投薬の1例です。
病院によって点滴のスピードや副作用防止薬の種類、注意事項に違いがあります。
アメリカでは2クール目からのリッキサンを2時間で入れるという未確認情報もあります。

中には、投薬初期に副作用が出て残念ながら投薬を中止された人もおられるようです。
その中には、専門医の下で後日点滴のスピードを徹底的に遅くして、長時間マラソン点滴で最後まで投薬された人もおられるようです。重厚な副作用の出現初期なのか、それとも時間をかければ落ちつくであろう一過性の副作用なのか、それは専門医の経験と判断にお任せする領域なのでしょう。

私は非ホジキンリンパ腫濾胞性(低悪性度)の患者本人す。今通院でR−CVPの治療を受けているところです。R−CVPというのは、リッキサン(R)と、一般的なリンパ腫に対して標準的な治療方法とされているCHOP療法からアドリアシン(ドキソルビシン)を抜いた、オンコビン(ビンクリスチン),エンドキサン(シクロホスファミド),プレドニンによる多剤併用療法です。COPともいいます。今回私が受けている治療で、何故アドリアシンを抜いているかというと、アドリアシンには、いつまでたっても抜けることのない心臓への蓄積毒性があるためです。これまでに私が受けてきた治療で、アドリアシンの投与総可能量が限界量に近くなっているからです。しかし、このR−CVP療法は、なまけた治療方法ではなく、一部では濾胞性患者さんの初回治療にすら使われている有効な治療方法のようです。
以下、濾胞性の治療について書いてみます。
大きな問題を含む、危険で重要な記述間違いに気がつかれたら私にメイルを下さい。修正します。また、患者の1人である私個人に起こったことで、患者さん皆さんに共通するものではないことも書くかもしれませんので留意ください。

以下に書くこと。
1.前書き
2.2000年、新聞で始めてみたリッキサンなる文字
3.リッキサン承認申請書へのリンク
  インターネット上に残してあるデータを見つけました。
5.濾胞性患者への各種治療法
6.2004年7月に再発した時を中心にした私の各種検査写真
  PET,CT,標準レントゲン、昔撮影した超音波など時系列あり
7.リッキサンによる維持療法について
  送れて出てくる副作用では、リウマチへのリッキサン使用の結果が先か、
8.過去、私にできたしこりのいろいろ
10.最後に


1.前書き
今回リッキサンを使っているのは2年余り前に使った時に続いて2シリーズ目になります。
そんな私が始めてリッキサンなるものを知った時の事を少し書いてみます。
私はただの1患者で医療素人です。できるだけ注意をしますが、以下では誤った記述をする可能性があります。また、各種の治療方法、各種の薬は同じ濾胞性の患者さんでも、その効果や副作用は患者さんによって大きく異なるときがあるようです。私自身への治療による効果を以下に書くことがあるかもしれませんが、必ずしもみなさんに同じ事が起こることはないかもしれません。それだけ患者による違いが出てくるから、先生も難しいのでしょう。やはり何事も、主治医の先生の話しを聞いて、相談されながら進めていくのが一番です。


2.2000年9月、新聞で始めてみたリッキサンなる文字
私が始めてリッキサンなるものを知ったのは、友人から送られてきた以下の添付メイルでした。
2000年の8月です。新聞の切抜きをスキャナーで撮っていただき添付メイルでその画像をお送りいただいたのですが、ソースの入手先がわかりませんので、それをここに書けません。新聞記事です。
以下引用させていただきます。

=== ここから引用 ===

ミサイル療法 1歩前進
新薬モノクローナル抗体 Bリンパ腫治療に有効
がんの一つである悪性リンパ腫(しゅ)の約7割を占めるBリンパ腫の治療に、特定の細胞だけを標的にして狙い撃ちする新薬のモノクローナル抗体が高い有効性を示すことが、国内の臨床試験で確認された。
米国の製造企業からライセンスを受けた全薬工業(東京)が、抗体の輸入承認を今月中旬、厚生省に申請。早ければ1,2年で国内販売が始まる見通しだ。
今夏からはこれまでより悪性度の高い症例などへの新たな試験も始まり、がんの「ミサイル療法」とも呼ばれるモノクローナル抗体治療は新段階に入った。
国内での臨床試験の中心になっている飛内賢正・国立がんセンター中央病院内科医長が、29日から広島市で開かれる日本癌(がん)学会で報告する。
モノクローナル抗体は、特定の抗原だけに結合する1種類の抗体タンパク質。人体で効果を持続させるため、マウスとヒトの遺伝的性質を併せ持ったキメラ型抗体が米国で開発されたのを機に治療成績が向上し、欧米ではすでに販売されている。
飛内医長らは1997年以降、悪性度の低いBリンパ腫の再発患者61人に週1回で4週間投与。リンパ腫の症状が消えた14人を含め、61%に当たる37人が「有効」と判断された。
発熱や悪寒などの副作用が一部の患者で認められたが、通常の抗がん剤より安全性は高かった。
7月からは、中悪性度の再発患者に対する投与と、低悪性度で初発の患者に抗がん剤とモノクローナル抗体を併用する二つの臨床試験がスタートした。
飛内医長は「治療薬としてのモノクローナル抗体の改良が進んだことなどが好成績につながったと考えられる。投与する患者を適切に選べば安全かつ有効な治療で、患者にもたらす利益は大きい」と話している
=== ここまで引用 ===
この記事はリッキサン単剤による治験結果の集約だと思われます。(思いますとか思われる。という言い回しは疑わしい健康食品の宣伝に多用される言葉で根拠が希薄で非常に危険なのですが、)
今でもこの文章の内容は、非常に重要だと思います。
「悪性度の低いBリンパ腫の再発患者61人に週1回で4週間投与して、リンパ腫の症状が消えた14人を含め、61%に当たる37人が「有効」と判断された。」とあります。リンパ腫の症状が消えたという記述は治癒ではなく寛解を意味しているのでしょう。有効とあるのは、リッキサン単剤の投与によってしこりの縮小や決絵危険なデータ上での効果などが確認されたというものでしょう。非常に高い効果が得られていると、リッキサン単剤での有効性が記述されているのです。
そんな中で待ち焦がれていたリッキサンは、1997年から一般向けの治療薬として始まったアメリカに遅れること4年、2001年6月に日本で承認され、その年の9月から一般患者さんへの治療が始まりました。承認される前でも、自由診療でリッキサンの使用を認めている大きな病院が出てきたことから、厚生労働省の承認を待ちきれずに、個人輸入で薬を手にいれて治療を受けられた多くの人がおられます。私は始めてのリッキサンを多剤併用で2001年11月に使いました。


3.リッキサン承認申請書へのリンク
その前に、リッキサンの現物に添付されている添付文書を案内させていただきます。
↓こちらです。
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4291407A1027_1_05/
そこにある、リッキサンの静注投薬から、順次減少していく血液中に含まれるリッキサンの時系列濃度変化のグラフには注目です。1週間に1度で8週連続リッキサン投与では、初回投薬から150日目でほぼ血液中のリッキサンがなくなると記載されています。その間はB細胞がゼロになりますが、その後の立ち上がりグラフは以下の申請書に書かれています。

前回『悪性リンパ腫と戦う会』の掲示板に投稿させていただいた時には見つけることが出来なかったのですが、その後リッキサンの承認申請書がインターネット上に残っているのを見つけました。
リンク元のホームページからはリンクが消されていますが、インターネット上で解放されているデータなのでここで紹介させていただきます。いつ削除されるかもしれませんので、興味をお持ちの人にはダウンロードをお勧めします。容量が大きいので、モデムでは受信に時間がかかりすぎるかもしれません。ADSLなどのブロードバンドでの受信なら問題ありません。
1.表紙・目次 pdfファイル 44kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_210_1.pdf
2.開発の経緯 pdfファイル 407kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_220_1.pdf
3.企画・安定 pdfファイル 68kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_230_1.pdf
4.毒性 pdfファイル 304kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_240_1.pdf
5.薬理 pdfファイル 415kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_250_2.pdf
6.給排 pdfファイル 641kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_260_1.pdf
7−1.臨床試験 pdfファイル 721kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_270_3.pdf
7−2.臨床試験 pdfファイル 884kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_271_2.pdf
7−3.臨床試験 pdfファイル 951kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_272_1.pdf
7−4.臨床試験 pdfファイル 757kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_273_1.pdf
7−5.臨床試験 pdfファイル 637kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_274_1.pdf
7−6.臨床試験 pdfファイル 952kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_275_1.pdf
7−7.臨床試験 pdfファイル 812kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_276_1.pdf
7−8.臨床試験 pdfファイル 534kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_277_1.pdf
8.効能・効果の設定理由 pdfファイル 123kb
http://211.132.8.246/shinyaku/g0106/04/38010100_21300AMY00273_290_2.pdf

上にリンクした資料では、医療しろうとの私には手におえない専門的な記述が多くあります。私が困り果てていた時に、患者さん仲間から「ここを読んでみて。」と教えていただいたのが、資料の中の、「(7−3.臨床試験 457,458ページ)」の前後です。457ページでは、濾胞性患者さんへのリッキサン単剤による治験結果の記述がありますし、458ページには、濾胞性患者さんの初回治療に使われる治療方法の一部と再発時における治療方法の一部についての記述があります。私自身は上記の資料について、その中のごくわずかしか目を通していません。


5.濾胞性患者への各種治療法
また、↓は『悪性リンパ腫と戦う会』の掲示板で、いつも重要で内容のある事柄を簡潔に指摘いただいている人の投稿で教えていただいたものですが、症例数はあまり多くないものの、各種の治療方法を知る上では参考になりました。
http://www.ncc.go.jp/jp/ncc-cis/pro/vod/abstract/MC03-26.html
その内容は以下です。
多地点合同メディカル・カンファレンス
  [2003-第26回]
  日 時:2003年7月17日(木) 16:30〜18:00
  場 所:国際交流会館 3階
  テーマ:低悪性度非ホジキンリンパ腫の診断・治療の現状と問題点
(ここで使われているフルダラビンは日本では白血病について認められた承認薬ですが、悪性リンパ腫についての承認薬ではありません。今は、それに近い機序の薬として悪性リンパ腫に承認されたクラドリビンに変わっている可能性があります。(今、国内でリンパ腫に対する治療薬としてフルダラビンの治験が進んでいますが、錠剤だけでなく、静注薬も含めて承認される事を願います。)

また、『悪性リンパ腫と戦う会』のwebmaster さんが、会のホームページのTOPページ、新着情報に入ったところで、リッキサンの承認前に以下を書かれています。リッキサンを使った代表的な治療法方で基本となるものでしょう。
Rituxan+CHOPの臨床データ
http://www7.wisnet.ne.jp/~gia/lymphoma/l-t/news/data.htm

この5項と上記3項の申請書に記述のあるそれぞれの治療方法を足していけば、より多くの治療方法が得られることになりますが、愛知県がんセンターで開発され、その治療方法が広がりつつあるCHASE療法等、日本で開発された治療方法や、最終兵器として望みが強い同種移植(骨髄移植、幹細胞移植、妻帯血移植)、また自家移植の記述がそこにはありません。以下の7項で触れていますが、まだ標準治療とはいえない段階なのでしょう。しかし、通常の化学療法での感受性が非常に弱くなった時には、十分に考慮する価値のある治療方法であると思います。上記の資料でその事が触れられていないのは、書かれたときの年代(そのとしに発表されたリンパ腫治療についての大きな医学論文)に影響を受けていたり、書くべき内容の本論から少し外れるために省かれたのかもしれません。
それらについては、しんさんが掲示板に書かれている ↓以下の 09/03−18:48 No.93087で紹介されている資料が重要だと思います。!
■造血細胞移植学会のガイドライン(PDFファイルです)
http://www.jshct.com/about_guideline.html


6.2004年7月に再発した時を中心にした私の各種検査写真
私は治療や検査のために本年7月に1ヶ月入院してPETやCT、一般レントゲンを撮りました。
今(2004年9月7日現在)も外来で治療を続けていますが、その検査写真の一部画像を↓のホームページに載せています。
私は濾胞性の患者ですが、今回はまったく表在リンパの脹れがありませんでした。はな、痰が、咳き込みがひどく息苦しくなったので急遽予約外受診をしに行ったところから今回の検査、治療が始まりました。一般レントゲンだけで気管支周辺に15cm×10cm×10cm程度の相当大きなしこりが明らかに写りました。その後に撮った一連のPETやCT,レントゲンの画像です。リンパ腫の特徴をよく表わした写真(画像)になっています。以下のリンク先中に画像へのリンクがありますが、ファイル容量が大きく重いです。私自身のホームページは↓以下ですが、
http://www.geocities.co.jp/Beautycare-Venus/4541/
各種検査写真や血液検査データについては↓以下の8月の日記の下の方に画像への直接リンクを書いています。
http://www.geocities.co.jp/Beautycare-Venus/4541/sub020408.html


7.リッキサンによる維持療法について
上記3項にあるリッキサンの承認申請書の中でリッキサンによる維持療法に触れられている個所を説明しました。私は、リッキサンによる維持療法の有効性について、主治医に尋ねているのですが、「まだ有効で興味のあるはっきりとした論文は出ていない。」と言われています。
その一部については、しんさんが掲示板に書かれている 09/02-14:20 No.9296 new にリンク資料を提示されています。
http://www.asco.org/ac/1,1003,_12-002471-00_18-0034470-00_19-0034471-00_20-001,00.asp
また、リッキサンを標準量投与した場合には、基本的には5ヶ月間B細胞が体内からなくなります(その後順次時間をかけて増加をしていきます。)。半年に1度のリッキサン毎週4連続投与を4セット(合計期間は1クール4週間で、4クール(シリーズ)が1セットですから1セットでの総合計必要期間は2年間)行う維持療法では、B細胞が存在しない状態になる期間が2年の多岐に及ぶことから、未知の遅れて出てくる副作用の危険を指摘される記述もあります。
直接にはリンパ腫と関係ないのですが、以下にある記述から、そんな心配への希望を感じました。
http://medwave.nikkeibp.co.jp/health/news/200011/2000112201.html
=== 以下そこからの引用 ===
リウマチ性関節炎に有望な新治療法 [2000/11/22]
 リウマチ性関節炎の症状を改善する新しい治療薬が登場しそうだ。ホフマン・ラロッシュ社が開発した「マブセラ」(Mabthera)で、ステロイド剤のプレドニゾロンとシクロホスファミドと併用する。
 ロンドンのユニバ−シティ・カレッジのジョナサン・エドワ−ズ博士らが臨床試験を行い、その結果を11月1日、フィラデルフィアで開かれた米リウマチ学会で発表した。
 5人の患者にこの治療を行ったところ、開始から18カ月経過した時点で、大部分の患者の症状が改善した。その後、合わせて20人の治療に用いた。被験者の年齢は40歳から70歳で、リウマチ性関節炎にかかっている期間は、平均22年だった。
 その結果、20人中18人で症状の改善が見られた。しかし、3人は治療期間中にリウマチ性関節炎が再発し、再治療が必要となった。
 エドワーズ博士は「1年に1度くらいの割合で投薬をくり返す必要があるかもしれない。それでも、従来の治療法より価値がある」と話している。
 新しい治療法のメカニズムについて、同博士は以下のように説明している。「リウマチ性関節炎は、Bリンパ球が異常な抗体をつくるため発症することが多い。この治療法では、異常なBリンパ球を排除し、正常なリンパ球だけを残す。こうして、リウマチ性関節炎の治療効果を高めている」。
=== ここまで引用 ===
※ リウマチへのリッキサン使用については以下にも記述があります。
http://www.americanokusuri.com/news4.html
上記に出てくる「マブセラ」は、リッキサンと同意語です。上の引用文では、リウマチに、ステロイド剤のプレドニンとシクロホスファミドと、まるで抗がん剤の組み合わせを使うもので、これはリウマチが免疫疾患であることから、免疫を弱めるのが目的なのでしょう。でも、それにオンコビンを加えた治療なら、まさに今私が受けているR−CVPの多剤併用化学療法そのものになるのです。それは私へのリンパ腫治療の目的とは効果の目的機序が違います。しかし、そこに気にかかることが書いてあるのです。
「1年に1度くらいの割合で投薬をくり返す必要(リッキサンを含む。)があるかもしれない。それでも、従来の治療法より価値がある」
濾胞性の私にリッキサンを1年に1度使うことの可能性です。その長期間使用から起こる副作用が、リウマチへの治験で確認される方が早いという可能性があります。今私にヘルペスが出ています。前回リッキサンを使った時には、その約半年後にヘルペスが出ました。リッキサンを使われた患者さんにヘルペスは結構出ているようです。それだけを見ても、免疫のバランスが崩れているという副作用は明らかです。何らかの影響が体に起こっているのは間違いありません。もっとも新しい治療方法のニュースが標準治療として採用されるのはごくわずかで、そのごくわずかも一般化されるには数年を要するのが通常だとの一般論があるようです。

以下の文章は特に私の想像や、根拠が希薄な私の希望、主観が入りますから注意をお願いします。何度も書きますが、Aという濾胞性の患者さんにBという治療方法が非常に効果があったとして、同じ効果がCの患者さんに得られる保証は何もありません。それ以上の効果がある場合もあるでしょうし、少ない効果しか得られない場合もあるようです。病期の進行も同じです。私の場合はsIL−2Rの数値変化に病期の進行がよく対応していますが、そうでない患者さんもおられるようです。病期が進みかければほぼ比例してLDHが上がるという患者さんもおられるようです。各種の検査画像やsIL−2R、LDH、CRP、表在しこり、体の変調も含めて総合的に判断していく必要があるようです。2cmのスライスで頭から下腹部までのCTを取れば被爆が標準レントゲンの60倍にもなるでしょう。その場合でも2cm以下のしこりが見逃します。狭い範囲なら5mmスライスでの撮影もいいでしょうが、余りにも多くなる被爆量には医師も安全優先のため、そこまでは踏み切りません。しかし、治療に必要な時、どうしても判断する資料が必要な時は使われるでしょう。いつでもどこでもCT撮影は危険ですが、タイミングによっては生命への危険とのバランスですから、当然臨機応変に行われるCT検査は必要です。

私がお世話になっている主治医の意見ですが、リッキサンは多剤併用で使うことにより、大きな効果が期待できる。「リッキサン単剤での治療については、抗腫瘍効果についてどれほどの力を持つものかもう少しわからない。」
「リッキサンは残存リンパ腫腫瘍細胞の掃除屋さんとして大きな力を持っているような気がする。しかしその半面、大きなしこりに対してはリッキサン単独治療での限界もあるような気がする。」
私はなるほどと思いました。
それならば、リッキサンにCOP療法を併用することである程度の大きさのしこりをたたき崩し、もっと大きなしこりなら、限界量まで使わずに、使える範囲を残しておいたアドリアシンのダイナマイトを1クールか2クールだけ使う(CHOP)もちろん、他にもダイナマイト療法があります。そんな方法もこれから考えられるのではないでしょうか。
今のリッキサン維持療法ではたとえば、
2004年
1月1日リッキサン治療 8日リッキサン治療 15日リッキサン治療 22日リッキサン治療
その半年後の
7月1日リッキサン治療 8日リッキサン治療 15日リッキサン治療 22日リッキサン治療
その半年後の
2005年
1月1日リッキサン治療 8日リッキサン治療 15日リッキサン治療 22日リッキサン治療
7月1日リッキサン治療 8日リッキサン治療 15日リッキサン治療 22日リッキサン治療
の4クールで、その治療シリーズの簡潔が今のリッキサン維持療法の標準だと思います。
そのそれぞれの4週連続リッキサンの中で、COPを2回組み入れるのはどうでしょうか、
あるいはそのシリーズを終えたあとでなお、1年に1度、もしくは1年半に1度ずつ、
1月1日リッキサン治療+COP
1月8日リッキサン治療
1月15日リッキサン治療+COP
1月22日リッキサン治療
を維持療法として使うのはどうでしょうか、これなら一般的には髪の毛は抜けませんし吐き気も出ません。B細胞がほぼ立ち上がってから、濾胞性リンパ腫のレストセル(スリープセル)がうずき出しそうな半年後あたりを考慮すれば、1年半後という期間が得られます。

それとふと気になったのが、1週間に1回のリッキサン投与と1ヶ月に1回のリッキサン投与です。
CHOP等と併用されるリッキサンの使用では、CHOP時のみにリッキサンが使用されるのでしょうか、最初の4週間もしくは8週間でリッキサンだけは4回もしくは8回を入れてしまう方法もあるようですが、上記の場合では体内にフル(満杯状態)に入っているリッキサンの最大血液中濃度と血液中にほぼリッキサンがなくなるまでの期間が変わるのです。1度(リッキサンを8週連続投与)にフルに入れた場合では、体内のB細胞は初回投与時からほぼ5ヶ月間なくなったままです。1ヶ月に1度のリッキサン投与では、初回投与からほぼ3ヵ月後に体内にあるリッキサンの最大量が確保される時が来ます。つまり、リッキサンを1週間に1度4週間にわたって毎週投与した場合と、1ヶ月に1度4ヶ月に渡って毎月リッキサンを投与した場合では、体内でリッキサンがフルになる血液中最大濃度とその期間が違うのです。この違いは治療効果に影響が出ないのでしょうか、

それらのくじ引き試験(どちらの治療方法がより有効かを調べる治験。その治験では同様のフラシ−ボ効果が患者に得られる用に、両方の治療方法を受ける患者さんすべてに、リッキサンをとよしない場合でも、生理食塩水などをリッキサンと偽装して投与する。)を考える上で大きな問題があります。
濾胞性の患者さんで、初回治療だけで7年間無再発、その後の再発時に放射線だけで4年間無再発の人を私は知っています。もちろんリッキサンのない時代にです。その人がそれだけの期間無再発を継続できるかどうかは、その時を迎えてみないとわからないのです。つまり、ある治療方法の効果を確認するには、この場合なら治験の追跡調査に再発までかかった7年という歳月が必要になるのです。延命に寄与するかどうかを判断する追跡調査ならそれ以上の期間がかかります。20年近くかかる人もおられます。それだけを考えても、低悪性度のリンパ腫を見ておられる血液の先生の心労は大変なものでしょう。頭が下がります。判定に時間がかかりすぎるという事は、標準治療が確立しにくいことの大きな理由の一つでしょう。ある治験が寛解を誘導するのにたやすいかどうかは、その結果を得るのには、そこまでの時間を要しないでしょう。しかし、延命に寄与するかを検証するには長期間の追跡調査が必要になるのです。数年前に始まった治験で答えが出ているはずがありません。ただし、その数年間の間に起こる再発までの期間や、不幸な結果についての統計的な検証ならできるでしょう。
一般的に、新しい治療方式で高い治療効果が認められたとき、その治療方法が、すぐに世界の標準治療になるかどうかという問題があります。
100人の患者さんにその新しい治療方法を使ってこれまでの治療方法では得られなかった大きな効果が得られたとします。そのことを発表された論文には、その100人の患者さんそれぞれについて過去の治療歴にまで踏み込んだ資料が添付されていたとします。しかし、それだけでは世界の新しい標準治療にはなりません。その論文を発表された医師や医療機関とまったく利害関係を有しない別の組織、医療機関によって、その発表された論文にある治療方法のままの治験を新たに行って、同様の大きな効果が得られることが実証された時から世界の標準治療に育っていくらしいのです。それだと、上に書いた気が遠くなるような期間の、さらに倍の時間、追試の検証に時間を要することになります。事実、その追試で濾胞性の治療に影響のある治療方法のランクが大きく落ちたものが現実にありますし、逆にそれで復活したことが有名なのはCHOP療法です。
リッキサンから話しがそれますが、その「標準治療」であるCHOPについて、「標準のマニュアルに沿った」ことの重要性についてかかれた書籍の1部を紹介させてください。放射線治療医の近藤誠博士が書かれた「抗がん剤の副作用がわかる本」の89ページからです。近藤博士は「患者よ、がんと闘うな」の出版でがん治療に大きな疑問を投げかけられて、爆発的なベストセラーになりました。その後に出された一連の出版書の1冊です。
以下、近藤誠放射線治療医 1994年11月1日 1刷発行
「抗がん剤の副作用がわかる本」の89ページから引用
=== ここから引用 ===
●不十分だと治るものも治らない
悪性リンパ腫の治療においては、かっての権威であった国立がんセンターの某医師が「悪性リンパ腫は少ない抗がん剤でだらだらやりなさい」と勧めていたので、日本全国で、弱い抗がん剤治療が行われていました。当時の慶応病院の放射線科でも、1種類ないし3種類の抗がん剤を少量注射して、放射線治療をする方法をとっていましたが、2期だけの成績を見ると、それで治る率は30%でした。
私が米国留学から帰国したあと、1981年頃から、米国で学んだ標準量のCHOP療法を開始してみると、80%に成績が向上しました。50%も成績が上がったわけですから、効果は疑う余地がなく、「日本人と欧米人とでは抗がん剤に対する抵抗力が違う」などという声もふっとんで、その後、日本全体で内科系の人もどんどん使うようになり、今では、CHOPも普通の療法になっています。
抗がん剤治療においても、教授や権威の説や方法に従うしかないという家元制度が強いこと、欧米に比べて内科の治療も遅れていることが、いろいろな点で響いていました。白血病のように、抗がん剤を強く使わないといけないがんを扱う内科でさえ、十分な治療ができないでいたわけです。
現在でも、この傾向は尾を引いています。たとえば、悪性リンパ腫と一口にいっても、その中には多種多様な組織型があり、年齢や体力も違います。それらの影響で、同じ抗がん剤治療をしても、生存率に差が出るのは当然です。しかし、まったく同じ患者群があったとして、それぞれを2つの病院で治療した場合にも、生存率は異なるはずです。それは副作用への対処法が異なるからです。
ある抗がん剤治療をする場合、使っている抗がん剤も使う量も万国共通です。(患者さんの体格によって増減はしますが)。すると、治る患者さんの割合も万国共通になるはずですが、それがそうならないのは、出てきた副作用への対処法に違いがあって、ある病院では生き延びさせているのに、ある病院では死なせているからです。
ですから、第1、第2グループのがんで、もし抗がん剤治療を受けるなら、専門医のいない病院では受けないほうがいいでしょう。なた、経験の少ない医師は、標準量を使うことをためらうかも知れず、やはり治るものが治らないことになります。
−−− 20行中略 −−−
第3章の悪性リンパ腫で解説したように、一定の強さの多剤併用療法が標準となった場合、それ以上に強力な大量化学療法をしても、成績が向上するとは限りません。

参考:同書P93 ●何サイクル続けたらいいか
=== ここまで引用 ===
この書籍が書かれたのは1994年です。また一般的な抗がん剤の危険性について各種のがん患者一般を対象に書かれた本の中で、その題材としてリンパ腫を書かれているために、私たちリンパ腫患者の関係者が読むと疑問に思う記述もあります。しかし、限られたページ数の中で30余種類の組織型に渡って分析、記述するのがその書籍の目的ではありませんでした。そこを考えて読む必要があります。上記を読む重要点は、標準治療の重要性、その標準治療法では使用薬剤として使われる基本量が決まっているという事実であり、それが重要だということです。また1994年当時でも、残念ですが専門医のいない病院でのリンパ腫治療は避けたほうが懸命であると書かれていることです。その事項で、「何サイクル続けたらいいか」という我々にとって非常に重要な事が書かれていますが、悪性リンパ種についてその事を考察するには組織型にまで踏み込まないと意味がありません。組織型によって、あるいは治療方法(使われる薬剤)によって大きくその標準が変わるからです。
重要なのは、まずは標準に記載された薬剤量です。もちろん個々の患者さんによって、ここの薬によるアレルギーや重厚な体力の低下、合併症や異種の重厚な病気を発症中であるなどの事由によってそれが出来ないことが多くあるのも事実です。

さて、最後になりましたが遠ざかってしまった話しを本題に戻します。
私は少なくとも、リッキサン単剤による維持療法で、強い効果が得られたとしか思えないおふたりの濾胞性の患者さんをインターネットの文章の中で存じています。また残念ですが、リッキサンを使いながらも半年を経ずに再発した濾胞性の患者さんも存じています。個人差が大きいのです。あとは神さまにお任せするしかない世界があるのでしょう。


8.過去、私にできたしこりのいろいろ
悪性リンパ腫の一般的な症状では、体のリンパ節が脹れてきます。患者さんによっては、腹部や胸部に15cm前後の腫瘍の塊ができることもあります。腹部に出来たリンパ腫腫瘍による自覚症状は、それ自体によって起こることはまれです。腸壁や胃壁、肝臓にできることもあります。その場合には、その臓器が直接的に影響を受けるために症状が出てきます。腹部に出来た腫瘍が大きくなって付近の臓器を圧迫したり、神経を圧迫することにより出てくる症状が一般的です。リンパ節は頭の中にもありますし、足にもあります。そこにもしこりができる可能性があります。

手でさわれる所では、首や脇の下、足の付け根など、リンパ節の密集したところにしこりができる場合が多いのです。でも、しこりそのものには痛みは伴わないのが普通です。まれなことですが、そのしこりが炎症を起こす場合があり、その場合には痛みが伴うこともあります。
脇の下に”そらまめ”をはさんでいるとどうでしょう。たぶん違和感を感じるでしょう。しこりが出来て、ある程度の大きさになるとそのような”違和感”をしこりが出来た場所に感じることがあります。私は、それをある患者さんとのメイル交換で”こりこり感”と読んでいました。これは患者本人でないとわからない感覚です。一般的な表在しこりはさわっても痛くありませんし、周囲の細胞との識別がはっきりしていることからさわればこりこり感があります。指先で触って軽く動かせば、下部の筋肉などに固定されていないので動きます。しかし、それは多くの場合であって、下記のように違うものもあります。

入浴時に体の隅々まで自分の手で触診しようと決めることがあります。でも、風呂に入るとその触診ができません。自分のそこを触れないのです。この気持ちも、患者本人でないとわからないでしょう。
それでも触れる時があります。
私の場合ですが、それぞれの場所に、いくらかさまざまな形で過去にできたしこりの形骸が残っているのです。過去のしこりの死骸でしょう。それだと思えるものです。そんな”かす”と思えるものを含めて、手でさわれる範囲のリンパ節でもさまざまな形が今もあります。10年余り前には何もなかったものです。2004年3月、再発の可能性をまったく感じていなかった時期に調べた下記を書いておきます。

A.あごの下、首の上部にある5mm程度のしこり。
教授曰く、「軟骨かもしれないね。」。
これが、病気が進んだ時には3cmくらいに大きくなって、二重あご状態になるのです。

B.右側の唾液腺。3cm×1cmくらい。さわるとリンパ腫のしこりと同じ感触です。唾液腺が詰まっているためでしょうと医師にいわれました。

C.鎖骨の上の高さにある首の付け根まわりの、左に5つ、右に2つ。1mmから3mmくらい。過去に出来たしこりのかすでしょうといわれました。

D.左脇の下、5cm×3cmくらい。しこりは単独で高さのある楕円形が多いのですが、左脇の下と足の付け根の両側では、筋肉の上をはうように硬く、一般的なリンパ腫の表在しこりよりも厚みの薄いしこりが広がっていったことがあります。左脇の下でもそうだったのですが、それが活動的なころよりも数段小さく軟らかくなっているのですが、かなり大きなままで今も残っています。しかし、今も残っている左脇の下の大きなそれは、2004年7月のPETでは集積しませんでした。

E.右脇の下の筋。筋だと思うのですが、そこが何かを巻きつけられたように太くなっている部分があります。これも、過去に大きなしこりになった場所ですから、その名残りでしょう。

F.両足の付け根。そんなしこりの名残りがありますので、さわると手の感触として、肌の下が段々になっているのがわかります。

G.上に書いたのは、しこりとそうでない部分の境界線がはっきりしているものばかりなのですが、左首の真中に、筋を中心にしたところにある境界線がはっきりしていない明らかなふくらみがあります。病気が進むと大きくなります。7年前に、自家移植を終えたときが一番小さくなっている状態でした。今はもう少し大きい。自分で触れば今もわかります。教授他皆さんに触診していただきましたが、結論が出ませんでした。まさか私の原発部位ではないでしょうね。

H.首の左右それぞれから、生険の為にしこりを切り取りました。その手術あとの内部に、しこりに近い感触を感じることがあります。(一応書いていますが、これはしこりとは関係ないと思います。)

I.2004年6月に少ししんどくなって咳が出たり痰が出るようになりました。
心配で体中さわってもしこりの誇張はありません。sIL-2Rが上がって来ました。レントゲンで胸に明らかで大きなしこりがありました。でも、体中さわってもしこりはありません。手でさわってわかる範囲でのしこりを表在しこりというようです。手でさわれるのは、首まわり、両脇の下、両足の付け根が中心ですが、これまでの何度かの再燃ではいつもそのどこかに明らかなしこりの増大があったのです。それも、再燃のたびに違う部位を中心にいくつかの大きなしこりができ、他の部位も若干ですが、明らかなしこりの増大が確認できるというものでした。今回の再燃では、自分の手でさわれる範囲の体には何もしこりがないのに、体内(胸部に大きなしこりと腹部内に小さなしこり)に大きなしこりが出来ているという事を始めて経験しました。


10.最後に
濾胞性の難しさについてはここでは書きません。皆様は東京国立がんセンターを中心にしたインターネットの世界で情報を得られますように。最終兵器である同種移植の関係については、当然今も大きなリスクはありますが、それ以上の大きな効果も実証されつつあるようです。体調のいいときのほうが成功する確率が高いことに違いありません。濾胞性の患者さんなら、そんなチャンスが再発を繰り返す中でも複数回訪れるでしょう。難しい問題も含んでいますから、私はこのことに深く触れたことはありません。80歳の人も15歳の人も命の重みは同じでしょう。しかし、という問題もありそうですし、個々の人が持たれる人生観・思想もあります。

この拙い文章を、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
この病期になってから、それが治ると何度かぬか喜びをしたことがあります。濾胞性からびまん性(中悪性)への転化があることを知った時もそうでした。びまん性に転化をすれば病気の進行は早くなりますが、治癒の可能性が出てくると思ったのです。私は医療しろうとの1患者ですからそんなものです。長い濾胞性との付き合いの中で、濾胞性からびまん性への転化は高い確率で起こりますが、その時には濾胞性との共存状態になります。2004年8月の受診時に、先生、今の私の場合でびまん性に転化している可能性はどれくらいありますか?と主治医に聞きました。主治医は、「考えられるのは2割から3割かな、でも、治療方法は変わらんよ。」といわれました。
この病期になって初期の内に、新しい健康食品を取り始めた時は、期待に胸の高まりを覚えました。
そんな思いの中で常に以下の不安もありました。今でも気になることがあります。リンパ腫はリンパの病気です。リンパは最近やウィルスから体を守り、健康を維持する大元の免疫を司る重要な仕事を持っています。免疫を高めるという事がリンパの働きを強くすることなら、リンパ腫そのものの進展をも進める作用にならないだろうかという恐さです。リンパ腫にはNK細胞リンパ腫もあります。もちろん、免疫に片寄らずに、トータル的に体力と健康を増進させたり、満遍なく多種類の一般食品を取ることには大賛成です。しかし、そのような理由から、少なくとも治療中には各種の健康食品を摂取することを避けたほうがいいのではないかと強く思います。新聞の折込チラシに「私は抗がん剤の治療でも髪の毛が抜けず、吐き気もほとんどありませんでした。** を飲んでいたおかげだと感謝しています。」等の記述が踊っています。リンパ腫の治療でよく使われるCHOP療法では、高齢者や別の疾患がある患者さんにはCHOPで使用する薬剤を減量して投与されることがよくありますが、医師の先生は諸般の事情から、詳細にその事を患者に説明されない場合もあります。その場合には当然髪の毛は抜けにくくなりますし、起こる吐き気も弱くなります。また通常の標準量CHOPでも、まれではありますが髪の毛が抜けず、吐き気もほとんどない患者さんもおられます。現代医学では、がんは遺伝子の異常とされています。それは健常人でも起こることで、それを見つけて退治していく体の防衛機構が働いているから発病しないのだと教えられています。その体の総合的な免疫機構を中心に、人の体の総体として免疫機構がバランスを崩したときに発生してきたがん細胞を駆逐出来なく、増殖を許してしまったのががん患者だとも聞いています。また、突然大量のがん細胞が発生して、これまでの免疫力では対処できないうちに、増殖を許してしまうことも考えられます。それを逆に考えれば、食べ物は勿論、軽い運動から始める体力の増強や人間関係や生活環境などでは安定した精神世界の中に住むことも含めた総合的に生活の質を見直すチャンスでもあるのでしょう。
リンパ腫は血液疾患です。1期や2期といえども基本的には全身病です。胃がんや大腸がんのように手術をして切り取ることには多くの場合意味がありません。手術で切り取ることが不可能な目に見えない程度の大きさのリンパ腫細胞がうようよいると思われるからです。こんな疑問もあります。固形がんでは、手術後に残ってしまったがん細胞があれば、それが「散って」より広範なところに転移をする危険性が指摘されています。生検のためリンパ腫切り取り手術をした後に、リンパ腫が広範に「散る」ということはないのでしょうか、もしもそんなことがあるのなら、その時こそ化学療法のチャンスかもしれません。腫瘍細胞が活動的な時のほうが薬はよく効きます。ごめんなさい。無意味に不安を煽っていますね。でも、そんな心配を私が個人的に持っているのは事実です。このことを医療関係者が文字にされたものは一切読んだことはありません。ただの私の心配性の一面です。全身病であるリンパ腫を考えると、それはないはずなんです。
私もしこりの自然消滅の経験をしてきました。
4年前だったでしょうか、個別の独立した表在しこりを数えると32個あった時でした。右背中の肩甲骨の下に3cm×2cm×1cm、両方の耳の前3cmくらいのところに2cmの円形mのしこりが2週間ほど時期がずれて出てきましたが、無治療で一切なくなってしまいました。そのプロセスが完全に解明できれば治癒への道が開けるかもしれませんね。

今年の夏は暑くて体がしんどいのか病期で体がしんどいのか、どちらなのかわけのわからない世界でした。それでもそんな夏は峠を越しました。すぐに、エネルギーを充電しておく過ごしやすい季節に入ります。
私の主治医は、今の私に強く勧めたい最良の治療方法をもっていません。すべては手探りです。その中で治療を進めていかなければなりません。
以上、濾胞性の患者である私の場合を中心に書いてきました。何度もいいますが、同じ濾胞性といっても、効果のある治療方法や、その治療によって起こる副作用などは個々の患者によって個人差が大きいのがこの病期の特徴です。
ここまで書いてきたことは暗い話しが多かったと思います。初回治療から毎年治療を受けてきました。でも、初めて2002年4月に受けた治療から2004年7月に受けた治療までの26ヶ月の長期間無治療で過ごすことが出来ました。その間、この病気を真剣には何も考えていませんでした。かなり明るい日を過ごしていましたよ。私のホームページやここでは病気の事を書くのである程度くらい話しになるのはしかたがありません。それが私の全てでないのも事実です。

あと30年、こんなことをみなさんと書いていたいと強く思います。
皆様お大事に、ありがとうございました。


私とリッキサン

私のために、これまで得たリッキサンについての資料をまとめてみました。
資料を中心にしたつもりですが、間違いがあるかもしれません。
印刷してあるものだから正しいとは言い切れません。
時代の流れで変わるものもあるでしょう。
我が身を、守れる範囲については自ら守りましょう。
助けが要るときには、主治医の先生を中心にしてすなおに助けを請います。
これからの私のために
2004年09月13日(月)記