NACK

坂本正通●Sakamoto Masamichi





「淋しがりやの風景」 ブロンズ鋳造技法  1979年制作





「ブランクーシに捧げる」 ブロンズ鋳造技法  1978年制作




















花器 陶芸 左22X11.5 右21.5X9




坂本正通プロフィール

●大阪生まれ●浪速高校卒業
●武蔵野美術大学クラフト・デザイン専攻卒業後、渡伊。
●ブレラ国立美術学院彫刻科修了。
●博物館学芸員資格取得(玉川大学)。
●現在 法政大学史学会所属(縄文、弥生時代の生活・文化史)

[公募展]
●1966年第15回関西展入選
1967年第4回関西独立展入選
1968年第17回関西展入選
[個展、グループ展]
●1969年個展(画廊あの・大阪)
●1970年四人展(信濃橋画廊・大阪)
●1979年金属造形展(サエグサ画廊・東京)

「NACK展」
●1970/1979/2000.02/2000.08/
2001/2002/2004/2005/2006/2010年に出品



 
「陶に酔う」        坂本正通


優柔不断な性格の人間にとって、
即興的に瞬時に形が決まることは
作品を作る上で大切な事だ。

油絵を描くと何時までも絵の具を塗ったり削ったり、
塑造を作ると粘土を付けたり剥がしたりの繰り返しで、
時間の経過とともに作品の完成度が増すならともかく、
何時まで経っても仕上げの目処が立たない。

その点、石彫にしろ、木彫にしろ、
彫る、刻む行為は性分に合っていて、
限界点まで彫り込むと自然と形が出来上がる。

陶芸は作品制作の構想から完成まで、
さまざまなプロセスを経て、
時間と計画性が必要だけれど、
自分の作ろうとした作品の形は一瞬にして決まる。

陶芸の面白さは推論することである。
この粘土を選び、釉薬はこんな風に扱い、
酸化で焼くか還元で焼くかと言った焼成の雰囲気を考え、
こんな風にやれば、こんな作品が出来るであろうと予想し、
まだ見ぬ作品を想像するだけで、ちょっぴり幸福感に浸れる。

毎回、失敗の連続であるが、
失敗にも懲りずに、次作の構想を練る。
陶酔とはよく言ったもので、
陶に酔っているとしか言いようがない。

何時の頃か表現の素材が油絵の具から粘土に変わった。
「絵は描かれないのですか。」と時々尋ねられる。
いつか絵を描きたいとの想いは心の片すみに持ち続けているが、
一向に絵を描く気配はない。
陶の酔いから覚めたら絵を描こうと思うが、
いったい何時になったら酔いから覚めるやら。




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