さて、いよいよ憧れの北海道に上陸した!はやる気持ちを抑えて、まずはコーヒーブレイクでもしよう。
 焦らなくても北海道は逃げない。


 
北海道のまわりかた


 先に北海道のツーリングの魅力は、道北、道央、道東と書いた。北海道を目指すライダーさんたちは何処を、何を
目指して北海道まで行くのだろうか?食い物?温泉?道路?いろいろあると思う。俺は単純に「開陽台ってどんなと
ころだろう?」と思ったから、じゃぁ北海道を走ってみるか!といった感じだった。その頃、1990年前半くらいは今よ
りもっと北海道を走るライダーの数も多くて、開陽台がライダーの聖地と言われていたころだったからだ。開陽台だけ
でなく、道東には知床や釧路湿原などの自然がたくさん残ってるし、温泉も多いから、ライダーの数も多いと思う。


 俺みたいに何度も走っているならいざ知らず、まだこれからというライダーの方にとっては、行きたい場所があり
すぎて迷ってしまうだろうな。何度走っても大体行く場所はいまでも一緒だし、まだ道南を走ったことが無い。それほ
ど北海道って飽きないということの裏返しなんだけどね。1ヶ月時間があっても、北海道をくまなく走れるか?と聞か
れると返事に躊躇してしまうだろう。


 サラリーマンの方なら、夏休みなんてよくて2週間、1週間あればまぁまぁだろうと思う。じゃぁ1週間でどれだけ走れ
るか、またまたシュミレーションをしてみよう。


 <サラリーマンA君、東京在住、夏休み1週間の北海道ツーリング>

 8月10日 明日から夏休み!今年は初めての北海道を走ってくるんだー。楽しみ、楽しみ。今晩23:59分の大洗
        発のフェリーを予約したので、会社が終わってすぐに家に帰り、バイクに飛び乗って大洗に向かう。無事
        乗船。ビールで乾杯。
 8月11日 今日から1週間の夏休み。苫小牧には19:45分に到着。とりあえずビジネスホテルへ投宿する。
 8月12日 朝からいい天気だ。早速道東を目指して、とりあえず襟裳へ向けて走り出す。途中、静内の馬牧場や二風
        谷のアイヌ資料館、襟裳岬などに立ち寄って、百人浜オートキャンプ場でテント泊。
 8月13日 黄金道路を通って釧路湿原を目指す。その後厚岸納沙布岬から北方領土を見て根室市キャンプ場に到着。
        毎日結構な距離を走ってるから腕が痛い。
 8月14日 今日は憧れの地、開陽台を目指す。風連湖や野付半島、屈斜路湖や阿寒湖も回って楽しみ、開陽台でキ
        ャンプをする。
 8月15日 もう夏休みも2日しかない!明日のフェリーに乗らなければならない。ということでもっと走りたいのを我慢
        して西に向かう。来た道を帰るのもつまらないから、旭川を通って上富良野の日の出公園キャンプ場を目
        指す。
 8月16日 今夜23:45分のフェリーに間に合うように走る。富良野周辺などをじっくり見て回る。22:30頃、苫小牧港
        に着。フェリーに乗って北海道に別れを告げる。
 8月17日 19:00 大洗港到着。そのまままっすぐ家に帰って明日からの仕事に備える。


とまぁこんな感じになるんでしょうね、多分。でもこれだと知床半島も走ってないし、何処でも1泊だけで停滞もできないし
、かなりハードなスケジュールであることがわかる。


 確かにそう何度も来れるとも限らないから、ついついあそこもここもとなってしまうのは分かる。しかしそれでは北海道
ツーリングの魅力は半減だ。
いくら北海道が広くて、スピードをある程度出せると言っても、1日の巡航距離は多
くて500kmが限度だろう。一般道を1日500km走ると言うことは、殆ど観光などをせずにひたすら走っている
と思ったほうがよい。
せっかく北海道に来ているのにただ走っているだけでは何にも意味が無い。で、俺の北海道の走
り方を以下に述べてみよう。


 ・1週間程度の休暇なら、今年は道東、来年は道北、というようにエリアで区切って走る。その代わりそのエリア内はくま
  なく走ることに徹する。
 ・1度は同じキャンプ場に連泊する。有名なキャンプ場であれば、たいていライダーが居て、親しくなれる可能性がある。
  連泊することで、身軽に走ることもできる。
 ・1日の走行距離は300km程度に収める。なるべく観光地、有名どころを押さえるようにする。


 といった感じでしょうか。まぁ焦りは禁物ということです。


 北海道の走り方


 これからは道内での走り方について思いつくまま書く。
 さっきも書いたが、北海道は面積が広いだけに道路も広く感じる(実際は変わらないけど)。市街地を除いて人家も
殆どないから圧迫感もないし、交通量も極端に少ないから、法定速度以上で巡行できるのも事実だ。
 
たとえば80km/hrで走っていれば、1時間後には大体80km先まで到達できる(いくら人家が無いといっ
ても所々にはあるし、信号だってあるからきっちり80km先まではたどり着けないが)。

 本州と違って渋滞も殆ど皆無だし、ほんとうに気持ちよいことこのうえなしである。峠道も、本州と違って九十九折に
なっていないし、すれ違いが困難な峠道なんて殆ど無い。3桁国道でも道幅は充分に確保されているから快適なワイ
ンディングが楽しめる。


 しかし、スピードが出ている分、何かあったときのダメージもデカイものになる。
 まずは泣く子も黙る、
スピード違反切符。通常は50km/hr制限速度だから、もし80kmのスピードで御用になった
ら、30kmオーバーで27,000円!の罰金。痛すぎる。点数も痛いけど、出費はもっと痛い。くれぐれも御用にならな
いようにするしかない。ではどうすれば御用にならずに済むのか?
法定速度を守れば絶対安全ではあるが、それで
は楽しくない。俺は次のことを頭に入れて走っている。



 ・田舎でも市街地でも、集落の出入り口付近は要注意!よくねずみをやっている。その付近ではおとなしく地元車両に
  付いていくのが安全。居なければ法定速度までスピードを落とす。ちなみに
北海道では「わ」のほかに「れ」もレン
 タカーなので注意してください。

 ・最近の覆面パトも白ナンバー&33「55の場合もあるけど)の車両が多くなってきた。白色の乗用車に男2人が乗って
  いたら警察車両と疑うべし。


 ちなみに俺は北海道以外でもスピード違反で御用になったことはありません。


 ダメージその2。言わずと知れた交通事故。せっかく旅に来ているのに交通事故起こしちゃぁ、身もふたも無い。どころ
か、一転して自分が入院、最悪は・・・。
 北海道は全国一の事故による死亡者数が多い都道府県だ。そのうちバイク事故が・・・なんてカウントしようなんて思わ
ないけど、ツーリングの最中に「どこどこで、ライダーが事故を起こして・・・」なんてニュースを聞く。同じライダーとして心
が痛くなる。


 道警の統計資料なんて見てないから、詳しい分析なんてできないけど、俺が思うに意外と多いのが、田舎道での交差
点の出逢い頭による事故じゃないだろうかと思う。
 俺自身もヒヤッとっしたことがあるけど、ずっと草原の中を走ってきて、ふと集落が見えてきてそのままのスピードで突
っ込んだら、交差点で地元車両(じゃなくてもいいけど)と接触しそうになった、というパターン。こっちも「どうせこんな田
舎だから誰も出てこないだろう」と思い込んで減速せずに集落に突っ込む。相手も「こんな田舎に一日通る車の量なんで
たかが知れてるから誰も来ないだろう」と思い込んでるから、やっぱり一時停止無視して突っ込んでくる。すると運が悪け
れば、交通事故になってしまう、というケース。


 後は居眠りかなー?単調な景色が続く、オホーツク海岸沿いなんて、危ないと思うな。俺も居眠りの一歩手前までいっ
たことあるし。集落はポツポツあるんだけど、北上すると右が海、左手は草原地帯と殆ど同じパターンで200km以上も
続くから飽きちゃうのかな。道自体は北上するにつれて適度にアップダウンがあっていい道なんだけどね。


 他にもいろいろあると思うけど、くれぐれも事故だけは起こさないように、安全運転で行きましょう。