「新潟まで180km!?」このときはびっくりしてしまった。

 <長丁場の一日が始まった>


 今回は、紅葉真っ盛りと思われる、岩手・秋田両県にまたがる八幡平へのツーリング。
その前には、
ようやくバイク通行が解禁となった、福島県桧枝岐村から新潟県へ抜けている、国道
352号、通称「樹海ライン」の通り抜けもやってしまおう、
という企画。
途中まで、職場のツーリングクラブ「走遊会」の一番の若手である、佐野君が「途中まで一緒に走りましょう」
と申し出てくれたので、夜中の1:00に東名牧の原SAで待ち合わせることに。


 前日までかみさんの体調が思わしくなく、ツーリングにいけるかどうか内心はヒアヒアものだった。勿論、
かみさんからヘルプが出れば断念せざるを得ないのだが、幸い(?)「行ってらっしゃい」のお言葉を頂き、
23:20分に無事に自宅を出発することができた。
 東名に乗るとさっそくパラパラ降り出す。でも合羽を着るほどでもないため、そのまま巡航し、0:10分に
牧の原SA着。夜中の一服。待ち時間の間、今日の最終目的地である、新潟までのルートを復習する。やは
り、樹海ラインをどのくらいの時間で走破できるかが、鍵となりそう。結構距離はあるようだ(俺の性格上、前
もって距離を測るようなことはしない)。あとは、国道139号、中央道まわりで東北道に乗ろうとしているため、
その予習。関越道と東北道ってまだ繋がってないのか・・・?一旦高速降りるのも面倒だしな・・・とか考えて
いると、約束より30分以上早く、佐野君の乗ったBMWR80が到着。

 <風邪引いた?>

 「いこい」の駐車場には地元ナンバーが3台停まっている。期待できそう。一般的に「燕・三条ラーメン」と言わ
れているらしいこの辺りのラーメンは、背油がぎっしり乗っていて、こってりということ。どんなもんか、ギトギト
系が大好きな俺にとっては待ち遠しい時間である。
 目の前に出されたものは、確かに表面油だらけ!胃腸が弱い人が食せばトイレとお友達にある可能性のある
代物。でもスープをすすってみると、見た目より優しく、味もさほど濃くない。玉ネギのみじん切りがいいアクセン
トになっていて、とても食いやすくてうまかった!あとは超太くて平たい麺、きしめんを厚くしたような感じ。これで
600円はかなりお得。地元の人も次から次へ入店してきて、俺が食い終わる頃には店内満員御礼状態。かなり
オススメのお店です。


 19時三条を出発。関越道で新潟まで一揆一気に走る。補修はしたがやはり前車は俺のバイクのライトが眩し
く、一般道に下りれば今度は対向車にも迷惑を掛けているようだ。夜走るのは今夜だけだから、悪いが一瞬我慢
してもらうしかなさそう。新潟市内に入ったら、なんとなく頭がボーっとして、鼻水が出るようになってしまった。こ
りゃ、風邪引いちゃったかな?薬局で風邪薬を購入し、フェリー埠頭へ。そのまま薬を飲んで撃沈してしまった。
明日は早いのだ。


今日の走行距離・・・823km

 <またバイクトラブル>

 小出ICから関越道に乗る。だんだん薄暗くなってきて、より寒さを感じながら走る。
 三条でラーメンを食いたい理由は、ただ単に三条にはうまいラーメンがある!というだけのことだ。なんでも
背油ぎっとりのコテコテ系というのだが・・・もうリサーチは済んでいて、行く店も決めてあるのだ。ということで、
予定通り三条燕ICで下車する。
 高速を走っているときに、ライトが壊れたので、仕方なくアップ状態で走る。俺のバイクのライトが眩しいのか、
前を走っている車がなんとなく避けてると言うか、嫌がっている風というか、を感じるが、仕方ない。問題は一般
道に下りたときだ。このままでは非常にひんしゅくを買ってしまう、なんとかせねば。
 と思いついたのが、黒のビニールテープで、ライト部分の上半身を張ってしまうことだ。苦肉の策だが、何も
しないよりはましだろう。格好悪いが仕方ない。コンビニに入ってビニールテープを購入ついでに、最初から行く
と決めていたラーメン屋についてリサーチ。
 バイトの兄ちゃん曰く「そこよりは『いこい』の方がうまいと思いますよ」とのアドバイス。2軒ハシゴできれば一
番いいのだが、時間も限られちゃうし、何せ最近の俺と言えば食いまくっているので、完全にメタボ状態。2軒は
無理なので、ここは地元の方の助言を採用し、言われたとおりの道を行き、「いこい」に到着できた。

見た目は普通の「ラーメンいこい」場所は県道沿いでわかりやすい。
三条「いこい」のラーメン。とてもうまい!
二輪車通行禁止の奥只見シルバーライン入り口にて。監視カメラあり。
越後の山々は奥行きが深くてどっしりしている。

 左手に桧枝岐川を見ながらのラン。目の前には尾瀬の山々が近づいてくる。季節柄、尾瀬への登山客
か、マイカーも多いがバスも多い。尾瀬との分岐を過ぎると、標識が。何?「小出82km、新潟・・・181
km!?」なんだそりゃ・・・180kmと言ったら東京から静岡までの距離と一緒じゃん。愕然としてしまう。
今夜の秋田行きフェリーに間に合うか、急に心配になってきた。とにかく急がなくては・・・。


 最初こそ、2車線だった道も進むに連れてだんだん道幅も狭くなり・・・しまいには自動車同士のすれ違
いが厳しいような1.5車線道路に。奥只見湖の手前までは意外とフラットな道路で、時々沢越えがあった
りするが、ダム湖畔部は細かなカーブが多く、アップダウンも激しく、イメージ的にはさっき走ってきた「日
塩もみじライン」っぽい感じ。時々「ここからは携帯が通じます」なんて看板もあったりして、山奥にいるの
を実感させられる。周りは奥深い山々に囲まれている。時々通るすれ違い車両にびびりながら、15:45分、
奥只見湖畔で遊覧船の出発地である銀山平に到着。やっと人の気配を感じる場所に来た。緊張で肩を張
って走ってきたせいか、肩がバキバキに凝っている。また温泉にでも入りたいところだ。
 しかし、長かったなぁ・・・なぜ二輪車の通行が今まで許可されなかったのか、理由は定かではないが・・・
詳しくはこちらで。


 奥只見湖畔部のいわゆる「酷道」部分を抜けて、あとはスペシャルステージかな!なんて思っていたら、
とんだ大違い。今でも二輪車通行止めの奥只見シルバーラインの入り口を見て、いざスペシャルへ、なん
て思っていたら、相変わらず道幅は狭いし、がけに落ちそうな場所はあるしで全然楽しむどころか、緊張の
連続。栃尾又温泉あたりまで降りてきて、ようやく田舎のノンビリ風景を見ながら走ることができたのだった。
17時に道の駅「ゆのたに」到着。天気は良いが寒い。さてここからどうやって新潟まで行こうか・・・?三条
でラーメン食いたいし、時間も無いから高速へ乗ってしまう。

国道352号の尾瀬口付近。まだ道幅も広くて気持ちいい道。
桧枝岐村の渓流を見ながら走る。山は尾瀬方面。

 <樹海ラインへ>

 一旦国道に戻り、国道352号、401号の重複区間
を走る。意外と開けていて、田園風景が広がる中を
南下する。南下と言えば、明るいというか、これから
開けた場所に向かうイメージがあるがさにあらずで、
つい最近まで二輪車が入ることが許されなかった、
いわば聖地みたいな場所を走るのだ。途中、人家も
無ければ商店もなにもない、という道路である。トラ
ブルがあっても携帯が通じないと思われるため、どう
しようもない。一体小出まで何キロあるのか、想像も
つかない・・・。

 道路からかなり下った渓流沿いにあり、脱衣所も
男女仕切りもない、風呂も混浴だ。寸志を払い早速
温泉に入る。
 中には男性2名とおじさんだけしかいなかった。浴
槽が手前と奥の2つあるが、奥は熱くて入れない、よ
って手前の浴槽でノンビリリラックス
 渓流沿いなのでせせらぎを聞きながらゆったり入れ
て気分いい。とそこに中年ご夫婦がやってきた。ご婦
人も多少恥ずかしがっていたが、覚悟を決めたのか、
タオルで全身を隠しながらも一緒に風呂に入ってい
た。こりゃ、また来たい温泉だな。後ろ髪惹かれつつ、
13:45分出発。いよいよ樹海ラインだ。

 <温泉で身も心もリフレッシュする>

国道400号を北上し、これから貴重になるであろうガソリンスタンドを発見。ここで給油しておかないと、
後で悲惨な目に会うのはなんとしても避けたい。しかし!男女混合の団体さんと運悪くスタンドで鉢合わ
せ。向こうの方が早く到着していたし、既に1台目は給油開始しているので、「こりゃぁ、しばらく待たないと」
と半ば諦めていたら、こっちの心情を察してくれたのか、「先にどうぞ」。これから尾瀬キリンテキャンプ場
でキャンプする、と言っていたグループの皆さん、どうもありがとう。


 12:15分、道の駅「田島」で会津ラーメン食う。国道352号に入り、のどかな農村風景を見ながら、13時、
目標の1つである「木賊温泉」に到着。

 3時過ぎ、談合坂SA着。何もしていないのに腹が減って、「まつたけ天うどん(580円)」を食う。とても
うまい。オススメ。4時前出発、まだ周りは真っ暗。八王子のあたりで、圏央道に乗り、一旦関越に乗って、
大泉まで戻り、外環から東北道へと、東京を出たり入ったり。5:30分、東北道蓮田SA着、というか、睡魔
でダウン。7:00分まで俺は無料給茶所前のベンチで、佐野君は外のベンチで仮眠。目が覚めるといい天
気で暑くなりそう
。ライダーもたくさん。


<危機一髪を逃れる>
 8時前に蓮田SAを出発、順調に北上しているかと思いきや、なんとなくハンドルが重いというか、バイクが
重いというか・・・なんて思いながら走っていると、ちょうど利根川の橋梁の上で、走行車線を走っていたバイ
クにクラクションを鳴らされる。なんだろう?と思ったら、
どうやらリアタイヤがパンクしているらしい。少し走っ
た佐野SAに急遽ピットイン。幸いにもバンク修理をしてもらえ、2,100円で緊急手当て完了。見事に釘らし
きものが刺さっていた
。もう少し気づくのが遅いか、SAが遠かったら・・・と思うとぞっとする。


 宇都宮ICから日光宇都宮道路に入り、日光で佐野君とはお別れ。最後はあっけない別れになってしまう。
彼はその後、彼のバイク人生で一日の距離としては最高記録を走った!と興奮して話してくれていたのだが
・・・。
 10:30分、川治温泉到着。マップに載っていた無料混浴風呂を求めてきたのだが、リニューアルされて
しまい、300円で男女別の施設に生まれ変わっていたのだった・・・。残念。風情もないような施設だったの
で、入らずにそのまま出発。来た道を戻って、日塩もみじラインを北上する。

日塩ラインをかっ飛ばすライダー。バイク雑誌のようにうまく撮れないな・・・
日塩もみじラインはライダーでたくさん。紅葉にはまだ少し早かったようだ。
 到着するなり、彼のバイクにつけられた、カーナビ
を紹介してもらう
。動画をきれいに撮ったり、その後
も凝りに凝って編集したりと、なかなか使える奴。次
回からは彼と走りに行くときは、マップを家に置いて
きてもいいかも、なんて内心思いながら、しばらく談
義。


 富士から西富士道路、国道139号を経て、河口湖
から中央道に乗る。途中の朝霧高原では、気温14
度くらいしかなく、震えながら走る。革ジャンにすれ
ば良かった・・・と後悔先に立たず。我慢するしかな
い。どうせ夜中に走るのは今日くらいだろうから。
真夜中のSAのスタンド。誰もいなくひっそり。
奥会津にある「木賊温泉」は混浴の露天風呂。超気持ちいい!