幸福駅は駅舎もホームもそのまんま
俺にも幸福の人生が訪れますように!
十勝の大地は広々している
長さ9kmにのぼる防風林をバックに
十勝牧場白樺並木
三国峠の少し下った場所から撮影した写真。
ナイタイ高原から望む十勝平野。広い!
トムラウシ温泉に向かうダート。走りづらくて参った。
トムラウシ開拓の父の石碑。熊が出そうなのでそそくさと去った。
初めて晴れた、清水ドライブインからの眺め
苫小牧東港で乗船を待つ俺の愛車。寂しげ。
新日本海フェリーオリジナルのカップラーメン。余りオススメできない。

 5:00分起床、というか、誰かの高いびきと物音で目が覚めてしまった。今日はいよいよ最終日。名残
惜しいな。
 外は真っ青な空で雲ひとつないピーカン。最後の日にこんなにいい天気になってくれてありがとう!って
感じだ。付近をしばらくブラブラして、朝飯もコンビニ弁当で済ませ、7:00分出発。今日は、丸山さんとず
っと一緒だ。いい天気になってくれたので、三国峠まで走ってみよう。


 まずは、旧広尾線の「幸福駅」跡へ。鉄道マニアじゃなくても、旅好きな方なら誰でも知っていると思
われる有名な駅。写真のとおり、駅舎の中といわず壁にまで、各々の願いが書かれた紙がびっしり張られ
ている。俺は・・・いいや、別に。



 駅舎を抜けると、廃止になった当時のままで電車も止まっている。電車も勿論本物。昔の電車って
こんなに座り心地が悪かったものかと、びっくりする。せっかくなので、駅舎の前にある土産物屋のオ
ヤジさんに、写真を撮ってもらった。
 朝早いせいか、俺たち以外には誰もいない。が、昼になれば、観光バスでも来てもおかしくないほど
の駐車スペースもあった。


 次は、道道62号線沿いにある、「日本一長い防風林」を目指す。この辺りは道内でも有数の
農業地帯だけあって、広々とした農村風景が無限に広がっている。気の向くままにバイクを走らせ、
気に入った場所で思い思いに写真を撮りながら向かう。こうやって走っていると、静岡県の農業って
これからどうなるのかなーなんて思う。余りにも規模が違いすぎて・・・


 縦横無尽に農村地帯を走って、芽室町の日本一長い防風林に到着。特に記念館や資料館がある
わけでもない。ただシラカバやカラマツからなる、防風林が延長9.2km、幅約65mで、道路沿いに
あるだけだ。


 しかし、よーく考えて欲しい。9kmってどのくらい長いのか。静岡で、9kmも農地が続くような場所
は、朝霧高原くらいか。他県でもそうそうないだろう。ずーっと真っ直ぐな道路に沿って、一見何の変
哲も無く植えられているが、強風から農作物を守るという重要な役目がある。そして十勝らしい風景
として、将来も残されることを祈る。


 丸山さんと、しばらくこれからの日本の農業について、ちょっと真面目にお話をすることができた。
ちなみに丸山さんは、獣医さんで、獣医さんのある特定の分野では「静岡に丸山あり」と言われるほ
ど、実は有名かつ凄い人らしい。人は見かけに寄らないもんだ、ということを改めて実感(別に他意
はありません)。

 今度は道道54号を北上して、十勝牧場の白樺並木へ向かう。道東自動車道を抜け、一旦丘
を下りてまた上がっていくと、また農村風景が広がる。目の前には大雪山系の山々が広がってい
る。目指す三国峠方面もばっちり見える。


 白樺並木は、かなり大きなシラカバが両側に立っていて、ずーっと向こうまで一直線の並木が
続いている。説明によると約1,300m続いてるそうだ。某大学の「ポプラ並木」の比じゃないこと
だけは確かか。青空と農村風景がマッチしている。言うことなし!大雪山系も構図に入れて写真を
パシャパシャ撮ってしまった



 士幌から国道273号を北上し、三国峠を目指す。
本当にすっきりした青空だ。これが毎日続いてくれれ
ば言うことないツーリングなんだけどな・・・。
 気持ちも高ぶってきて、自然にスロットルを握る力も
強くなる。昨日は雲もかなり出ていてイマイチだったが、
今日はバッチリだろう。


 道の両側に牧草地やじゃがいも畑を見ながら走り、
糠平を通過すると今度は原始林の中をまっしぐら。
余りにも天気が良くて気持ちがいいので、後から走っ
てきた丸山さんをパシャリ
。丸山さんもこんな天気に
恵まれて満足だろう。


 時々止まっては写真を撮りつつ、丸山さんと抜かし
抜かされつつ、三国峠到着。ライダーが2,3台と意
外と少な目なのは、まだ時間が早いせいだろう。
 峠の売店をちょっとからかうつもりで中に入ると、
のブツが、処狭しと置かれていた。
どんな味なんだろ
う・・・?一説にはとても人が食うもんじゃないという
意見もあるが・・・。


 三国峠の写真と言えば、樹海に浮かぶように架けら
れている鉄橋とのコンビネーションだが
いつも同じ
場所からの写真もつまらんと思い、少し下った位
置から撮影してみました。いかがですか?


 しばらく三国峠からの絶景を楽しみ、次はナイタイ高原牧場に向かう。まだ実は一度も行ったこと
がないので、楽しみだ。
 上士幌で飯を食ったあと、相変わらず真っ青な空の下、ナイタイ高原へ向かう。「気持ちいい!」しか
言葉にできないほど、ピーカンだ。こんな晴れ、年にそう何度もあるわけじゃない。というほど、素晴ら
しい晴天だった。


 道道806号からの取り付け道路は、牧場の中を
右へ左へカーブして気持ちいい道。眼下に見える十
勝平野にダイビングしそうな道もあって、
気分最高。


 ナイタイ高原は総面積1,700ha(東京ドームで3
58個分!)の広さを持つ、日本最大の牧場らしい。
東京ドームの広さがイマイチわかりづらいので、単純
計算すると・・・。1,700haは、17万uなので、これ
をルート計算すると、なんと!4.1km×4.1kmの
正方形の大きさ。広いわけだー。眼下には本当に十
勝平野が一望できて、見晴らしも最高だった。



 散々景色を楽しんだあとはいよいよ、もしかしたら
一番楽しみにしていた場所かもしれない、ヌプントムラウシ温泉だ。存在を知ってから、ずーっと
行きたかったけど、何せ遠すぎるのと、一人では心細いのとで、なかなか行く決心がつかずにいたの
だ。今日はその点、天気も崩れる心配もないし、丸山さんという相棒もいるから安心だ。一旦国道27
4号まで出て、しばらく西進したのち、道道593号を下ると、ヌプントムラウシ方面への唯一の道路であ
ると言っても良い道道718号へ合流する。


 十勝ダムまでは比較的人家もあったけど、そこから先は殆どなく、バイクの故障でもあろうものなら、
どうしようもない場所だ。勿論携帯も繋がらないだろうし・・・。それでも途中にある「山の交流館トムラ」
には数台のマイカー客もいたけど・・・。
 道道718号と合流して20分ほどで、ヌプントムラウシ方面と、トムラウシ方面への分岐=曙橋に到
着。ここまでは快走2車線道路だったが、この先はずーっとダート15km。さて!と思いきや、目の前
にはロープが・・・
。なんと!ヌプン方面は土砂崩落のため通行止めですあーあー、
がっかり・・・。せっかくここまで来たのに・・・。20分で走ってきたが、かなり飛ばして20分です。かなり
遠くに感じました。なのに、通行止めなんて・・・。丸山さんと相談し、せっかくここまで来たのだから、
意地でも温泉に入ろうということになり、仕方なくトムラウシ温泉へ向かう


 トムラウシ温泉へは、ダート9kmとマップには記載されている。今回のツーリングでは、よくダートを
走らされるもんだ。2日前の、北太平洋シーサイドラインに出るまでのダートみたいじゃなければいいが
・・・。と淡い期待はすぐに滅多打ちにされ、終点まで4.5km地点(つまりここから3.5kmまで)
まで、過酷なダートを走らされた。尖った浮石が多くて、走りづらいのは勿論、下手に踏んでパ
ンクでもしたらそれこそ一大事なので、わだちを選んで慎重に走らざるを得ない
。そんな俺の苦
労も知らず、丸山さんのBMW R80は、どんどん先に行ってしまう。


 ようやく苦労して、曙橋から27分もかかってトムラウシ温泉のある国民宿舎東大雪荘に到着。こんな
山奥ににつかわないほど、新しくかつデカイ建物だ

 ここは、観光客よりは、登山客で賑わう温泉だ。北海道の山を登りたいものなら一度は行きたいと思っ
ている、トムラウシ山(2,141m)の東側の登山基地にもなっているからだ。でもしょっちゅうヒグマが出
没しているので、ここからの登頂ルートは余り使われてないようだ。


 ダートで冷や汗を掻かされたので、温泉は至極気持ちいい。お湯はちょっとヌメリとしているが、別に
不快な湯ではなく、露天風呂の温度も丁度良くて気持ちいい。30分くらい浸かり、15:20分出発。
 帰り道は下りで、一度走っている道だが、それでも20分かかって曙橋に到着。もうダートは嫌だ!


 曙橋から新得へ降りる途中、ポツンとたっている石碑を発見。なんでもトムラウシの開拓の父と言わ
れた方の石碑だそうで、半ばにしてヒグマにより絶命したとのこと。石碑を読んでいたらそぞら恐ろしく
なって逃げるようにバイクに跨ってその場から逃げたのだった。


 道道718号を南下して、十勝清水から国道274号を西へ向かう。とうとう北海道ツーリングもあとは、
苫小牧に向けて帰るだけになってしまった。
 清水から、国道274号は上り坂になっているが、道東自動車道の十勝清水インターもあり、大型車両
の通行量も多いことから、片側2車線の道路になっている。俺が先頭になり、時速○○km?で快調に
飛ばしていると、前方のオネエチャンの車がパッシング。俺気がついて、丸山さんにも伝え、
減速して辛うじて危機を逃れたが、あのパッシングがなかったら完全に御用に
なっていた。
後で丸山さんに「パッシング気づきました?」って聞いたら「え!知らないよ」とのお返事。
良かった、俺が前に走っていて・・・。


 危機を脱した後は、のろい大型車をグングン抜いていき、そのうち1車線になったところで、清水ドライ
ブインにピットイン。ここは立ち寄るといつも雨ばっかりで視界ゼロだったが、今回初めて晴れたので、
景色を楽しむ。でも観光バスの団体客もたくさんいて、バイクとのツーショットも、人が居なくなったのを
狙って撮影。


 18:00分、道の駅「樹海ロード日高」に到着。ドライブインからは、大型車の交通量に比例して、スピ
ードもガタ落ちして、ノロノロ運転。
 休憩していると、自称警察官という関西弁のライダーに話しかけられる。が、少し話して”変な奴”と分
かったので、余り関わらないようにする。「警官は特殊勤務だから、普段は休暇が取れないけど、まとめ
て2ヶ月くらい取れる」とかわけの分からんこと言っていた。
 

 ここからは、国道237号を南下して苫小牧に向かうつもりで、俺が先に出発。信号待ちの車の脇を
すり抜けして、交差点を少し曲がったところで丸山さんを待っていたら、俺に気づかずにそのまま直進
してしまった!一瞬「まぁ向こう(苫小牧東港)で会えればいいか!」とも思ったが、万が一何かあった
ら一大事。ということで、仕方なく、丸山さんを追うことに。


 追ったはいいが、なかなか差が縮まらない。丸山さんが交差点を通過して1分くらいしか経過してな
いのに、なかなか影すら捕まえられない。向こうは向こうで俺が先に行ってしまったと思って、必死に
追いつこうと思っているから、追いつかないのは当たり前なのかも。それでも、姿くらいは捕まえておか
ないと大変なので、違反スレスレの追い越しやすり抜けを駆使して、夕張紅葉山手前でようやく追いつ
くことができた。よって休憩。


 その後はダラダラ休みながら走り、21:30頃、ようやく苫小牧東港に到着。日が落ちてきたら急に寒く
なった。出航まで待合室でテレビを見ながら過ごし、乗船後二人で乾杯して、0時過ぎ就寝。


本日の走行距離・・・572km


<エピローグ>
 翌日はフェリーの船上で大半を過ごす。昼前くらいに起き、行きのフェリーで販売されていた、オリジ
ナルカップ麺を150円で購入。お世辞にもうまいとは言えない。
 夕方に海に落ちる夕陽を楽しみ、20:45分下船。北陸道、名神、東名と乗り継ぎ、丸山さんと解散会
を行い、0:30分無事に帰宅。幾分涼しくなっている気がした。


本日の走行距離・・・236km
今回ツーリングの走行距離・・・3,506km


お疲れ様でした。今度はいつ北海道を走れるのかな
・・・・?