5:30分過ぎ起床。霧多布の名前のとおり、朝から霧で視界が悪いのが残念。ノンビリ撤収作業を
始めて、6:55分キャンプ場を出発。途中のコンビニで飯を食い、7:45分にツーリング開始。


 今日は北海道での宿泊の最終日。明日のフェリーで北海道とお別れだ。当初の計画では、まだ行っ
たことのない、ヌプントムラウシ温泉の避難小屋で1泊することも考えたが、キャンプ初めてとい
う丸山さんを道連れにするのも酷だし、やはりヒグマが怖いことや、この時期なので登山客が多くて、
小屋が満室かもしれないというリスクを考えて、やめにした。
 その代わり、せめて日帰りで行こうと決めていたので、今夜はキャンプをやめ、帯広にあるライダー
ハウス「カニの家」に宿泊することに。
丸山さんと現地で19時頃を目途に落ち合うことにする。

琵琶瀬展望台から太平洋を望む。あいにくのガスで残念。
琵琶瀬展望台付近を走る地元ライダー
弟子屈の900牧場にて。物凄く広い。
オンネトーをバックに愛車と。俺の後ろに見えているのが、最後までいい場所を占領し続けたオヤジ。
雌阿寒岳とオンネトー
足寄に向かう途中で見つけたとうもろこし。甘くて旨い!
千春ファンにはたまらない展示品の数々
鹿丼。独特の味だが、獣臭さがなくてうまい。
こちらは鹿の燻製。固いが良くかむとうまい
ご存知、三国峠からの雄大な眺め
帯広「味処新橋」の豚丼。うまい!
50,000万円掛けて作られた、大正カニの家
多彩なメンバーで盛り上がった北海道最終日の宴会

 霧多布のコンビニで互いの無事故を祈りながら別行動を開始する。が、太平洋沿いの道道123号沿
いにある「琵琶瀬展望台」で再会。あいにくガスっていて遠くまで景色が見渡せなかったが、ずーーと湿
原が広がっている様子はわかった。



 霧のせいで路面も濡れているので、慎重にバイクを走らせる。火散布のGSでおばちゃんに「何処か
ら来た?」って聞かれたので、「浜松ですよ」と答えたら、「そりゃまた遠いところから・・・。で、
四国のどの辺だっけ・・・?」
浜松の認識度って、ライダーの間では高いが、一般の人々からすれば、
何処にあるのかわからない程度の街なんですか・・・・?


 ずーっと霧なので、途中の「涙岩」や「愛冠岬」などはパス。厚岸と言えばカキが有名だが、最近カキを
食うと結構高い確率で食あたりを起こすので、これもパス。ということで、殆ど走っただけでこのあたりの
観光は終了。


 国道44号を西へ走る。今までの道路に比べて格段に交通量が多く、ストレス。早く空いている道路へ
エスケープしなくては。と言いながら、釧路町の国道272号の分岐まで走り、一路北上する。


 しばらく樹林帯の間を走り、次第に展望が開けて、一面牧場地帯のアップダウンを縫うように走る。な
んとなく霧も晴れてきて、うっすら晴れ間も出てきたから気分良く走れる。 中茶安別のコンビニで小休
止。マップを見て、弟子屈にある900牧場へ行くことにする。


 道道14号に入り、標茶で国道274号と合流し、
途中で道道53号を走る。マップに書いてあるとお
り、牧草地だらけの丘陵地を緩やかに走る快適
ロードだ。人家らしきものも、ポツポツあるだけで、
見渡す限り牧草地と原野だけだ。


 10:50分、900牧場に到着。一風変わったネー
ミングの牧場だが、一説によれば広さが900ha以
上あることから、900牧場と名づけられたとか。
確かに、展望台からの眺めは一面牧草地だらけ
で、境界線が分からなくなりそうなくらい広かった。


 ちょっとした展示コーナーもあるので、中を覗い
てみると、牛達を追いかけるのにバイクを使用
しているとのことで、
歴代の”追っかけマシン”
が展示されていた。
いくらオフ車だからと言って、
牧場の中を走り回るのは、危険だと思うのだが・・・。


 11:10分出発。弟子屈から国道241号に入り、
オンネトーを目指す。ここにはオンネトー湯の滝
という、無料で入れる温泉があるというが・・・。
 阿寒湖畔までの国道はちょっとしたスペシャル
ステージだが、あいにく路面が濡れていたため、コ
ケないように慎重にカーブを曲がる。
 国道241号からオンネトーへ入る道道に入ると、
ようやく日差しが出てきて、雲の間から雌阿寒岳(1
499m)の姿がチラチラ見え始めてきた。



 駐車場にバイクを止め、ゲートに掛かっている看
板を見ると・・・「マンガン形成保護のため、入浴
できません」
なに!入浴できない!?悲しい・・・以
前から知っていたけど、なかなか入ろうという気分に
なれなくて、やっと今年こそ!と思って来たのに・・・。
(後でネットで調べたら、2000年に国の天然記念物
に指定され、2005年に完全に入浴禁止になったそ
う。こんなことなら、もっと昔に入っておくべきだった。


 オンネトーと雌阿寒岳を写真に撮りたくて、撮影ポ
イントに立ち寄ると、初老の男性がずーーーと一番
いい場所を占領して、来る人来る人に説教じみた話
をしている。うざかったが、なんとか撮影できた。


 気を取り直して、再び国道241号を西へ向かう。
足寄の手前で、とうもろこしの農家直営販売の店
を見かけたので、
思わず立ち寄る。2種類のとうも
ろこしを販売していたが、食ってみたら、俺たち
が普段食っているとうもろこしとは大違いで、コ
リコリしていて、甘みが凄くあってとにかく旨い!
話を聞いてみると、生でも食える品種もあるらし
い。
 同僚には「カニが欲しいなぁ」「夕張メロンが食い
たいなぁ、○○ちゃん」なんて、半ば脅迫じみた要
求をされ、どうしたものかと思い悩んでいたが、こ
れなら単価は安いがきっと満足してくれるに違いな
い!ということで、2種類計40本を購入する。だいた
い、生のとうもろこしなんて食ったことない!


 町で腹が減ったので小休止。旧北海道ちほく高
原鉄道の足寄駅前にバイクを駐車。道の駅も併設
されているから、食堂くらいあるかと思ったが、何も
なし。でも、松山千春ファンには嬉しい道の駅です。
駅構内の一角に、松山千春の昔のジャケットやら、
レコ大受賞記念のLP盤など、展示物がたくさん。
千春ファンの方、是非おススメですよ。


 この鉄道は2006年4月に廃止されたが、駅構内
には線路も残されていて、哀愁が漂う雰囲気だ。
 結局道の駅足寄では飯にありつけず、マップを
見ていたら、「プチレスト鷹の巣」という食堂で、
鹿丼が食えることが判明。
早速向かう。


 プチレスト鷹の巣は、国道沿いの小さな食堂。このあたりは一面牧草地帯だから、余計にわかりやすく、
すぐ見つけることができた。先客は若い女性ライダーが一人。さっき立ち寄ったとうもろこしの直営店にも
いたな。同じようなコースを巡るんだなーなんて感心しながら、軽く挨拶だけして、店員のおばちゃんに、
「鹿丼大盛(普通+100円)600円」を注文する。メニューを見ていたら、酒のつまみに合いそうな
「鹿肉の燻製(300円)」が目に付いたので、こちらはお持ち帰りで。



 出てきた丼は、牛丼より少し赤みが掛かった肉が乗っていて、たまねぎと絡めてある。早速食ってみると、
予想以上に獣の匂いが除去されていて旨い!味が少し独特に感じるのは、普段食いなれていないからだろ
う。少し脂っぽかったのは、バラ肉しか使っていないからだと、おばちゃんの弁。
 地元でも食うのかと思いきや、地元では殆ど口にせず、もっぱら東京方面へ出荷するらしい。ちゃんと鹿
にもハラミやカルビと言った部位があり、東京方面では高級品として扱われているようだった。

 ようやく飯にありつけて満足したので、今度は癒しを求めて温泉へ向かう。この辺りは温泉の宝庫だが、
何故か「幌加温泉」がお気に入りで、他の温泉に行ったことがない。ということで、今回も幌加温泉に向
かう。

 上士幌から北上して糠平の温泉街を抜けると、今度は今までとは一転して、原生林の中を貫いている1
本の道路を走る。夜中に走ったら怖そう。糠平湖を過ぎて、右手を見ながら走ると、時々旧士幌線の橋梁
の残骸や、駅のホームらしきものが残されているのが見える。

 わかりづらい分岐を左に曲がり、1kmくらい走ると幌加温泉の建物だ。ここは500円くらいで混浴露
天風呂と、温度がそれぞれ違う3つの内風呂に入ることができる。ちなみに内風呂も混浴だ。
観光
客向けというよりは、むしろ登山客相手の湯治場と言った雰囲気の方が強い温泉だ。


 建物の入口には「露天風呂には入いられません 回復作業中」の張り紙が。せっかく来たのにーと思い
つつ風呂には入りたかったので受付を済ませると「300円でいいよ」と嬉しいサービス。露天風呂をウリに
している以上、災害とは言え風呂に入れないのだから、温泉の方も悪いと思っているのでしょう。
 さっそくタオル1枚で湯船に向かうと、初老のおばちゃんが2名、おじさんが3人くらい。おばちゃんたち
は困ったことに素っ裸で、俺の目線など意にも介さない様子。まぁ若い子ならともかく、おばちゃん
の裸を見せられても、こちらもピクリとも反応しないのだが・・・。

 3つの浴槽を順々にめぐり、1つの浴槽で落ち着いていると、おばちゃんのうちの1人が俺に話しかけてき
た。横浜から来ているというおばちゃんは、もう3ヶ月以上も道内をグルグル回っているらしい。昔は観光バ
スツアーでいろんな場所へ行っていたが、段々団体行動が苦痛になってきたので、夫婦でキャンピングカー
を購入して、自由気ままに旅をしているとのこと。そういう話ならと俺もいろいろ話してしまい、30分以上お
ばちゃんとの”裸のつきあい”を楽しんで、16:00分出発。

 帯広に19時集合だが、少し時間があるので、この
まま北上して、北海道の中央部、撮影スポットとし
ても名高い三国峠(1,150m)へ向かう。

 人工物は道路だけという原生林の中を走るのは、
自分も浄化されるようで実に気持ちいい。あいにく曇
り空だったので、見晴らしはさほど良くないが、赤い
橋梁とグリーンのコントラストが絵になる場所だ。
橋梁を走っているバイクも併せて撮影できればもっと
絵になるのだろうけど、この距離では無理がある。
明日、天候がよかったら午前中にもう一度、来てみよ
う。今度は丸山さんも一緒に。


 あとは来た道を帰るだけだ。今夜の宿、帯広の南
にある「大正カニの家」を目指す。


 国道241号を南下して帯広を目指す。帯広で名物
「豚丼」でも食ってから宿に行くことにする。どうせ今
夜はライダーハウスなので、キャンプもできない。


 ところで、北海道に上陸してから3日目くらいで、俺
の携帯電話の電源が入らなくなってしまうトラブルが
発生して、誰とも連絡が取れなくて困っていた。幸い、
丸山さんとはぐれるような事態が発生していないから
いいようなものの、何かあった時に音信不通になるの
はやはり不安だ。帯広ならドコモショップがあるだろう
し、充電だけでもさせてもらおうと、ドコモショップ西
2条店に立ち寄る。
応対してくれたのは、俺とほぼ同
年齢で、Take2の東にそっくりの店員さん。俺の携帯
電話を見るなり「まだ使っている人がいるんですか!」
だって。まだ2年しか使っていないのに・・・。でも店員
さんに言わせると「もう2年」になるそうだ。というか、
殆ど縄文時代くらいのイメージらしい。
 充電をさせてもらっているうちに、世間話などで盛り
上がり、1時間くらいも話し込み、最後には「気が
合って楽しかったから」と言って、携帯の充電アダ
プターを頂いてしまった。
これにはほんと、嬉しかっ
た。その節には大変お世話になりました。東さん。


 豚丼で有名な「味処新橋」で「豚丼(700円」を
注文。
量によってスペシャルとか名づけられている。
ちなみに2千円。
 色がだいぶ濃い豚肉が乗った丼が出てきた。うまそ
ー。実際旨かった。豚肉も以前食った豚丼とは大違い
で、とても柔らかくて、これなら相当量食えそう。またタ
レが染み付いた御飯も旨い。
大満足で店を出るともう
真っ暗。これはやばい、急がなくては!


 帯広の中心部を抜けると、次第に真っ暗になり、周り
が全く見えない。もう19時には到着できそうにないの
で、早速丸山さんに連絡すると「もういるよ!」とのお
返事。19:15分、ようやく「大正カニの家」に到着。新
しいライダーハウスでびっくり。中に入ってまたびっくり。
とても綺麗な状態で管理されている。
 と、いきなり主っぽい奴に「ルールはそこの張り紙
に書いてあるから読んで。それか前の人に聞いて」
と言われる。40歳を過ぎたような変な奴で、
まるで
自分がここの管理人だ、と言わんばかりの口調で、少し
カチンときたので後は徹底的に無視し続けた。


 張り紙には、基本的なことしか書いてなかったが、「建物内での禁酒」はちょっと残念だった。まぁ寒い
時期じゃないからいいけど・・・。騒ぎたければ、外の屋根つきロッジでやってくれということだ。丸山さん
と無事に合流し、さっそくロッジに向かうと、もう2,3人が宴会を始めていたので合流する。


 昼に直売店と食堂で会った女性ライダー花子さん、昨日霧多布岬のキャンプ場でサンマを焼いていた
岡崎朋美似の美人ライダーさん、「ミサオ」という珍しい苗字の仙台の学生さん、松井カズオに似ている
ロン毛のイケメンライダーの旅人君、ますだおかだのますだにそっくりなバックパッカー君など、多彩な
顔ぶれで宴会も盛り上がり、ついつい飲みすぎた・・・。


 途中でダウンし、22:30分撃沈。


 今日の走行距離・・・483km