5:30分起床。今日は目覚めもすっきりで、外もピーカン天気でツーリング日和になりそうだ。軽く朝飯を
済ませて、カップルさんたちと、大阪の兄ちゃんに別れを告げて、7:20分出発。カップルさんライダーとは
今日でお別れ、大阪の兄ちゃんとは羅臼あたりで会うかもしれないけど・・・。それにしても今朝の網走湖は
爽快な気分にさせてくれるじゃん!


 国道39号を美幌まで走る間に、朝飯のゴミをコンビニ
で捨てたかったが、キャンプ場からのゴミを無くそう
と、一般ゴミのゴミ箱を撤去する手段に出ていて
、な
かなか捨てられなかったのが困った。


 美幌から、国道243号を美幌峠に向かって走る。
殆どバイクも車も居なくて、まさに”My Road”状態だ。
途中から視界が開けて、原生林の緑色と、真っ青な空色
のコンストラクションが余りに眩しいので、写真を撮る。


 殆ど直線の上り坂をあがっていくとあっという間に美幌
峠(490m)に到着する。
最高の天気だ。西側は晴れ
ているが
、東側、つまり屈斜路湖方面は雲が出ている。


 それでも眼下を走る国道くらいは見えるから、峠の展望台から思い思い写真を撮って楽しむ。駐車場で
支度をしていたら、地元のおじいさんが俺のところに話しかけてきたので、東側の曇り空がちょっと心配だ
けど大丈夫ですか・・・?くらいのことを聞くと、


 「あぁ、この雲だったら雨の心配はしなくていいよ」とのお言葉が・・・。じゃぁ安心して、
羅臼のキャンプ場でテントを張りますか。
 せっかくいい天候なので、美幌峠よりも標高が高くて見晴らしもいいという津別峠(754m)を攻め
てみることにする。



 美幌峠からのヘアピンカーブを難なくこなして、しばら
く樹林帯の中を走ると、津別峠への分岐の道道がある。
峠は見上げるような感じで、道路の勾配も結構きつそ
う。言い換えれば、スペシャルステージという表現も
できるが・・・。



 道幅が広いのは最初だけで、あとはずーーーと
急勾配とヘアピンの連続する狭い道路。
おまけに俺
の調子が悪いせいか、はたまた道が余りにも悪いせい
か、それとも、元々俺のテクニックがないせいか(多分
テクがないんだな!)、非常に危険に感じる、津別峠ま
での往復であった。
 一緒に走っている丸山さんは、そんな俺の恐怖感を
あざけ笑うかのように、ドンドン先に行ってしまった。


 ようやく到着した津別峠は、駐車場と今は無人となっ
ている立派な展望台があるだけ。展望台からは眼下に
屈斜路湖を見下ろせる雄大な景色が見えた。でも、
見晴らしが狭いので、やっぱり美幌峠からの景色の方
がいいかもしれない。


 津別峠からの下りはもっと恐ろしい道だった。スペシ
ャルステージ!なんて喜んでいる余裕なんてゼロで、
ひたすら谷底に落ちないように慎重に下るだけだった。
 国道に出たときは一安心。やっぱり広い道の方が楽
しい。

すっかり有名な観光地になった「オシンコシンの滝」見事な滝だ。
ウトロ郵便局の目の前にある『くまのや』さん

 屈斜路湖畔をぐるりと半周して、川湯温泉の街中を抜けて、摩周湖へ向かう。とその前に、突然異様
な風景が目の前に飛び込んできた。そう、硫黄山である。
ここは今もいたるところで噴煙があがっ
ている活火山で、頂上付近は立ち入り禁止になっている。露天風呂もあるようだが、勿論、立ち入り禁止
で入浴できない。せっかくなので、立ち寄ることに。


 異様な光景とは裏腹に、観光客はたくさん。今ま
で原野の中を走ってきて、いきなりこんな風景が飛
び込んで来たら、大抵の人間は『なんだろう?』と思
って、立ち止まるだろうな。
 噴煙のあがる方に向かって歩く。別に活火山だか
ら地熱が熱いわけじゃないだろうけど、とても暑く感
じる。奥へ行くと、溶岩の亀裂から、勢い良く噴煙が
音を立ててあがっていて、その噴煙を有効活用して、
温泉たまごを作って、3個で200円くらいで売ってい
。確かにうまいかもしれないけど、ちょっと高いんじ
ゃないの?と思ったのは俺だけかなぁ・・・。


 硫黄山から摩周湖までは道道52号を東に向かっ
て走る。しばらくは原生林の中の直線道路だが、登
り始めると、適度なRのヘアピンカーブが連続し
てきてとても楽しい。
やっぱりスペシャルステージ
はこうじゃなくっちゃ!ということで、あっというまに摩
周湖第三展望台に到着する。


 第一展望台はしっかりと駐車料金を取られるが、
ここは無料。人が少ない分、ここの方が落ち着いて
景色を楽しむことができた。



 11:20分、摩周湖発。いよいよ知床・ウトロに向
かい来た道を戻り、国道391号を斜里に向かって
走る。清里に入って、斜里岳をバックに牧草地の写
真を撮りながら走る。


 12:40分、オシンコシンの滝到着。ここもつい数年前まではただの通過地点だったのに、今やすっか
りメジャーな観光地になってしまった。駐車場はあったかもしれないけど、あんなに広くは無かったと思うし、
観光案内所は無かった。ブームって本当に恐ろしいもんだ・・・。


 でもそんな人間の気持ちとは関係なく、いつ来ても
豪快な流れで見ていると、日ごろの嫌なことを全て
流してくれるような感じになる。これで人が少なけれ
ばなおさらいいのだが・・・。


 ウトロに来た目的の一つは、2005年のツーリ
ングでも訪れた、知床料理「一休屋」さんのさけ
親子丼を
食うことだ。

 
いかにも観光客っぽくって嫌なんだが、ガイドマッ
プに頼るしかないから仕方ない。実際に去年食って
旨かったし。と思って店の前に行くと、ちょうどバイク
が3台くらい出て行くところ。ラッキーと思い店内に
入ると・・・!!
凄い行列。席は勿論満席で、並ん
で居る人が20人くらいはいるだろうか。
せっかく
来たのだからとしばらく待ってみるけど、全く空く気配
が無い。もうこっちは腹がペコペコだし、待っていたら
この後の行程にも響くので、一応丸山さんに、並んで
いてもらって、俺は道路反対側にあるバスセンターに
併設されている観光案内所に駆け込んだ。


俺:「すみません、一休屋さんが満席なので、他の
   旨いお店を教えてください。なるべく地元の方
   も行くお店を」
おばさん:(マップを差し出しながら)「こことここも
   美味しいけど、そこの角を曲がって郵便局の
   前にある、『くまのや』さんがいいかなー」


 ということで、
『一休屋』をあきらめて、『くまのや』
に向かう。

 幸い、店内には誰も客がおらず、逆に「大丈夫か?」
と不安にもなったが
、地元の人が勧めてくれたのを信
じ、メニューを見て散々悩んだ挙句、『熊の家特製丼
・大盛(2,800円)』を注文する。
 出てきた丼はいくらがたくさんの嬉しい丼。自分好み
に醤油を掛けて、御飯と、ウニ・イクラのバランスを考
えて食う。旨かった!丸山さんも満足げ。
 


 知床を満喫する第2弾。ライダーの皆様ならず、今やメジャーとなりつつある、秘湯じゃない秘湯、
カムイワッカの湯へ行く。
と言っても、今やマイカー・バイクでの通行は禁止されているため、ウトロ
や知床自然センター・知床五湖などからのバスに頼るしかない
(学生の頃、羅臼岳を登山するた
め、自然センターから徒歩で登山口の岩尾別まで向かったことがあるが、熊が出そうでとても怖かった)。


 バイクで知床自然センターまで走り、ここでライダーブーツも、ライダージャケットも、ライダーパンツ
脱ぎ捨てて、Tシャツ短パン&便所サンダルの、ただのオヤジに変身する。バスに乗って風呂に入るだ
けだから、余分なものは置いていくに限る。
 シャトルバスは往復1,180円と決して安くは無いが、仕方ない。案内に寄れば、道道知床公園線(
つまり知床大橋までの唯一の道路)は、しばらくの間、落石防護工事のために通年通行止めとなって
いるが、それがそのままなし崩し的に、永久的に通行止めになることを俺は恐れる。


 バスは多くの乗客を乗せてカムイワッカの滝へ向かう。一般車両が通行止めなので、すれ違う車は
シャトルバスしかない。時々すれ違いながら、カムイワッカの滝に到着。


 さっそく沢登りを始める。裸足に便所サンダルは
無敵。上流から流れてくる生ぬるいお湯を足元に感
じながら、早くも温泉気分を味わえる。たくさんの人
々がいるが
、初めての経験なのか、殆どの人が躊躇
しながら沢を登り下りしている。しばらく歩くと
1の滝
に到着。とここから先はロープが張られていて、
立入禁止!!
監視員までいる。ここは去年も入った
よーー!ちょっと温いんだよな。でも仕方ないか、ここ
まで来たからにゃ、入らなくてはなんのために、高い金
払ってきたのかわからん。ということで、
俺と丸山さん
はタオル1枚のあられもない姿に早変わりして、湯
船(滝壺)にドボン!やー気持ちいい!!



 おおお!!まぁ少しぬるいけど、ずっと湯に入って
いればさほど寒くもない。ここまであがってくる人は
多いけど、さすがに素っ裸になってお湯に入る人は
いない。入っても水着着用。カムイの意味を調べて
から入って欲しいもんだ。
 しばらく湯を楽しんでいると、なんと!大阪の兄ちゃ
んが登場。これにはびっくりした。またまた会えるとは
思ってもみなかった。彼もさっさと素っ裸になり、タオ
ル1枚で湯船にドボン。3人でしばらくバイク談義。


 30分くらい楽しんで、ようやく湯船から上がる。湯温
が低いので、上がると寒いのだ。だからついつい長湯
をしてしまう。こうなりゃ、
もう一つの混浴露天風呂、
岩尾別にも行くしかないでしょ!
ということで、一旦
自然センターまで戻り、着替えてから再びライダーに
復活して、岩尾別へ向かう。


 目の前に知床連山を見ながら快適な道路を走る。
15分くらいで岩尾別温泉に到着。ここも湯船が3つ
ある、混浴の露天風呂なのだ。
 湯船にはオバサマたちの集団が・・・・あれ?女性
専用の湯船が奥にあったと思うが・・・と奥を見ると
おっちゃんたちの姿が。どうやらおっちゃんたちが勘
違いしていて、女性専用風呂を乗っ取ってしまった
ようだ。まぁ余り気にせずにタオル1枚で3人で入浴。
少し熱めだが、露天で開放感があって気持ちいい。
充分に満喫できた。
 


 お次はいよいよ、北海道最高のスペシャルステージ、知床横断道路だ。ウトロ側は直線的な
コース、羅臼側は一転して適度なワインディングが楽しめる、カーブが連続するコースだ。今からは
ウトロ側から攻めるが、明日の朝は、攻めて羅臼側を知床峠まで登りたい。


 天気も見晴らしもよければ、写真を撮りながら攻めて行くが、あいにく少し雲が出てきてしまったので、
ここは写真を撮ることは余り執着せず、走ることに専念しよう。ということで、1100ccの大排気量に
モノを言わせて、ストットルを目一杯まで吹かし、一気に2人に差をつけて駆け上がる。所々あ
るカーブも恐らく80km以上の入りで突っ込んでいたと思う。このなんとも言えない緊張感がた
まらない。



 途中、2人の走っている姿を写真に収め、知床峠で3人で記念撮影。とすぐに峠はガスってしまい、
視界がゼロ状態になってしまった。晴れていれば、目の前に羅臼岳が見え、遠くには国後や北方領土
の島々が見えるのに、残念。


 峠からは一転して、カーブの連続するワインディングの下り。俺が先頭、大阪の兄ちゃんが2番目で
勢い良く下る。こういうところで、ライダーの技量が試されるのだが・・・。大阪の兄ちゃん(=カワシマ君)
は俺の後ろにピタリと付いて、なかなか抜かそうとしない。俺のほうは今日は調子がイマイチで、さほど
速い走りとは思えないのだが・・・。と考えているうちにあっという間に
今夜のキャンプ場である、羅臼
国設キャンプ場に到着
。今夜も3人でキャンプすることになる。


 19時過ぎから3人で宴会。回りも当然ライダーだらけだが、なんだか今年の北海道のキャンプ場は、
何処も夜が静かだな。ライダーの数が減ったと言っても、これだけ回りに居れば、もう少し賑やかになっ
てもよさそうなのにな・・・。俺のテントの横はあいにく学生さん風のチャリダー。余り夜遅くまで飲むこと
はできなさそうだ。


 しばらく3人で話していると、遠くのテントから、42歳の姫路からのライダーさんが、「混ざってもいいで
すか?」と声を掛けてくれたので、4人で飲む。関西人が2人になって、会話の中で関西弁がぽんぽん出
てきて小刻みに気持ちいい。彼がいうには、


・「熊の湯」よりも、ここから少し下ったところにある、「第一ホテル」の露天風呂(500円)の方が何倍もいい


 とのことだった。入ったことがないからわからないが・・・。あと19歳と16歳の息子さんがいるが、
毎年
夏になると、奥様が自分の財布に10万円、ツーリング費用として入れてくれるので、毎年北海道
に走りに来れる、と言っていた。
俺が聞いても羨ましい話だった。唯一の独身者であるカワシマ君は、
「いいなー、いいなー」を連発し、姫路のライダーさんは「奥さんはよーく選ばないといかんよ」と笑いながら
説教していた。


 そんな話題で盛り上がり、結局「熊の湯」にも入らず、22時に就寝。


今日の走行距離・・・276km