屋久島ツーリング・3日目


 6:30分起床。今日も朝から蒸し暑い。
 テントから出るとお隣さんは既に出発済。今頃は縄文杉の登山口に向かっているの
だろうか・・・
 昨晩のある出来事に対して脅しを掛けられ、御飯炊き、スープ作りをかみさんから命
じられる。
逆らうと後が怖い(とは本人にはとても口に出しては言えないが)ので、命令
に服従する。(いつもこんな感じではないのであしからず。とても心優しいかみさんです)
 味にもうるさいので、余りもんを利用して、キャベツとトマトのスープを、コンソメ、塩コ
ショウで調理する。うまいもんさ。主夫歴もうすぐ5年。


 今日は島北部にある白谷雲水峡を歩くことに。出発前、かみさんが「もののけ姫の森
に行きたい!」と言ったときに「俺らが行くのは屋久島だぜ(何言ってるんだか、こいつ)」
を言い放ったせいで、散々馬鹿にされた舞台である。今日は縄文杉過酷登山と違って
気楽なハイキングが出来るだろう。
 朝のうちは曇っていたが、じきに晴れてきた。ハイキング日和とはまさにこのことだ。


 9:55分、キャンプ場を出発。スカッとした日本晴れで気分よし。今日は絶対雨の心
配なんてしなくていいと思って、二人とも合羽の準備なんてしてこなかったのだが
・・・。
安房を過ぎたあたりから急に土砂降りに遭う。最初は通り雨だろうと思って我慢
して走ったが、とてもそんな生やさしいものではなく、とりあえず休憩できるコンビニらし
きスーパーまで引き返すことに。


 しばらく待つが段々ひどい状態になる。キャ
ンプ場まで引き返して合羽を取りにいくのも
躊躇するくらいだ。と、近くにスポーツ屋さん
があるのを思い出したので、いちかばちかで
当たってみる。女性用は殆ど出払ってしまっ
てかみさんにぴったりとサイズは無いが、少
し大き目の合羽をゲット。俺のも無事ゲット。
低料金でレンタルしてくれて助かる。結局、
1時間以上足止めを食らったが、出発するこ
とができた。

安房のコンビニで雨が通り過ぎるのを待つ。
こんなコケが多く見られて癒しを与えてくれる。
白谷小屋付近で見かけたヤク鹿の群れ。警戒心が強くてすぐに逃げてしまった。
白谷小屋に向かう登山道。脇にはコケやシダの群生があったりして飽きない。
くぐり杉を通るかみさん。151cmのかみさんが楽に通れる。

 宮之浦からの県道594号は意外にも楽しいスペシャルステージが続く快適な2車線
道路だ。だが結局安房からずっと雨に降られたので慎重に攻める。
 12:30分過ぎ、白谷雲水峡入口に到着。ここも人気スポットなのか、駐車場は満車、
大型バスもたくさん、バイクもたくさん。


 渓谷沿いの少し傾斜のきつい登山道を登っていく。渓谷から涼しい風が時々ほおに
当たって気持ちいい。時間も気にせずに登れるから気楽なもんだ。
 時々見かけるガイドさんの中には、昨日一緒に縄文杉に登っていたガイドさんも居る。
そりゃ、幾ら好きでも毎日縄文杉まで登山してたら、体が持たないなぁ。なんだか昨日
に比べて生き生きしていたような・・・。


 案内板によれば、白谷雲水峡は1時間程度から5時間くらいまでのハイキングコース
が設定されていて、選ぶのに悩むが、俺たちは迷わずに「もののけ姫の森コース(4時
間くらいか?)をチョイスする。
 ここは縄文杉コースと違って過剰な整備はされておらず、木製階段なども殆どなく、とて
も歩きやすいコースだった。歩いていて楽しい。

 適度なアップダウンがあり、自然の登山道で所々に縄文杉ほどデカくはないが、変わ
った形の屋久杉
があったりして飽きないコースだ。疲れているのを忘れさせてくれる。
 登り始めて約2時間で白谷小屋到着。勿論無人小屋だが、この時期には登山客で
満室になるらしい。実際、早めの夕食準備をしているグループが2,3あったし、明日に
備えて休んでいる女性もいた。小屋の周りにはヤク鹿のカップル?も発見。しかし西部
林道で見たような大胆さはなく、少しでも人が動く気配がすると、サッと森の中へ隠れて
しまった。


 小屋からもダラダラした上り坂を歩く。少し歩くとなんとなく皆さんが立ち止まって写真
を撮ったり、休憩したりしているうっそうとした森の中へ到着。こここそが、もののけの森
だ。映画を見たことが無いのでなんとも言えないが、ポスターなんかで見たとおり、少し
もやっとしていて、そこらじゅうに苔むした木が転がっていて幻想的ななんともいえない
風景が広がっている。まぁ確かに映画を見ていなくても、ここに来てみたいという気持ち
はわかる場所だった。少なくとも縄文杉よりはおススメかな?


 写真をパシャパシャ撮って休んでいると、かみさんが突然「あーー!」と声をあげる。
感動の余り気が狂ったのかと心配したが、そうではなく、なんとかみさんが学生時代に
所属していたサークルの同級生が偶然にも居るとのこと。お互いにビックリなのは当然
で、まさか!という思いしかないだろう。彼は今日鹿児島から渡ってきて一人でバスを
乗り継ぎながらここまで来たと言っていたな。かみさんも久々に彼に会うようで、しばらく
思い出話などをしながら30分ほど過ごし、彼は驚異的な猿のような速さでドンドン下っ
ていき、やがて姿が見えなくなったのだった。


 下山後は来た道を戻る。雨もすっかり上がって晴れ間も覗いている。今日こそ温泉!
と思っていたので、かみさんを先に返して平内海中温泉に行く。
 相変わらず地元のおっちゃんたちの独壇場と化していて、落ち着いて温泉を楽しむ
ことも出来ない、そして写真なんてもってのほか!っていう雰囲気だったので、ありま
せん。また明日鹿児島に帰る前に入らなくては・・・。


 18:40分青少年旅行村キャンプ場着。隣のライダーさんは既に帰ってきていた。なん
かげっそりした顔をしていた。感想はただ一言「疲れました!」。
 今日も3人で晩飯を食い、酒も飲んで22時寝る。明日は早朝暗いうちに起きて誰も居
ない平内海中温泉と湯泊温泉に入るぞ!


 今日の走行距離・・・136km