6:20分起床。昨夜の疲れもすっかり取れてまた元気になった。かみさんもぐっすり寝れたようだ。優
雅にホテルで朝食を取り、ノンビリ支度をして、8:50分出発。外はまだ雨が上がったばかりで曇天。


 今日は午前中は盛岡市内の観光だ。俺が学生時代に居た街でもあるし、かみさんも盛岡に興味が
あったようだから、たまには観光をしようかということになったのだ。
 まずは中津川の岸辺を歩く。そばには旧岩手銀行の本館の建物や土塀などが残っていて、ちょっとし
た洒落たスポットなのだ。

 ちょっと盛岡の紹介をしておこう。前日の
ツールポでも「麺食いの街」としても紹介
したが・・・。
 誰でも知ってることだろうけど、岩手県の
県庁所在地で、江戸時代は南部家20万
石の城下町だった。
 戦災にも合わなかったため、昔ながらの
路地などがかなり残されている。周りを山々
に囲まれた典型的な盆地なので、とにかく
冬の寒さは半端じゃない。冬場のNHKの
予想気温を見ればわかるが、札幌より寒い
日もあるくらいだ。恐らく県庁所在地では、
1,2を争う寒い場所だ。雪は余り降らない
が、かと言って晴れるわけではなく、冬場で
お天道様を見れる日は極端に少ない。

 まぁそんなところだけど、ここ中津川には太平洋から鮭が遡上してくるのだ。河口から約200kmも
離れているのに・・・。しばらく河原を散策し、南部鉄器の店や、江戸時代から続く商家なども見学
し、俺の母校へ・・・。


 静岡から入学した頃は「なんて寂しいところなんだろう」とつくづく思ったものだ。風景も全然違うし、
4月上旬なんてまだ雪も残ってるし・・・。幸い部活に入り(敢えて『サークル』とは言わない)、よき
友人たちや先輩・後輩にも恵まれて楽しい日々を送らせてもらった・・・。数年ぶりの大学はあまり
様子が変わってなかったけど、あの頃の思い出が走馬灯のように思い出されたものだ。かみさんは、
「広くていいところだねー」なんて感心してくれたが・・・。国の文化財にも指定されている、「旧農学
部本館」
前で記念撮影。


 ちなみにライダーの視点から言わせてもらうと、盛岡観光するにはどこかにバイクを置いて、チャリで
回るのが一番です。城下町の風情が残っているということは、逆に言えば当時のままということなの
で、道は狭いし、路地も入り組んでいてバイクで走り回るには向かない場所です。ただし、市街地だ
けで、郊外はスペシャルステージがたくさんあるので、是非走ってみてください。


 次に向かったのはかみさんの希望により、小岩井農場。恐らく一度は歴史の教科書に出てくる有
名な牧場だと思う。混んでいる市街地を抜けて走ること30分くらいで到着。俺はもちろん学生時代
に来ているからどーでもいいのだが・・・。まぁこれも夫婦で動いているから仕方ない。


 幾らかの入場料(500円くらいだったかな)を払って中へ。かみさんは、イメージ的には大草原の中
で牛や馬が自由奔放に放し飼いされている牧場を想像していたようだが、実際は全然違う姿にまず
がっくり。ちょうど昼飯時だったので、レストランに入ってかみさんはオムライスを、俺は焼肉定食を注文
するも、期待はずれで・・・といった感じ。最後にかみさんが一言


「あまり楽しくないところだね」だって!だから俺があれほど「やめとけ」って言ったのに・・・。


 じゃぁ次こそということで、向かった先はバイクで5分のところにある、「盛岡子作り・・・じゃなくて、
「盛岡手作り村」という、岩手県の特産物の製造過程を見学できたり、実際に製造を体験できると
いう施設。

 ここも俺が居た頃からあったから知ってるけど、
当時は全然楽しいとは思わなかった場所だ。
すぐ近所に「子作り村」と言われている、ラブ
ホテル街があったから、若い俺にはそっちの方
が魅力だったな(行ったことはないですよ!)。


 ところが10数年ぶりに訪れた「手作り村」は
昔のイメージなんか吹っ飛んでいて、老若男
女が集まっていた。岩手の地場産品である、
鉄器、せんべい、郷土玩具などに加えて、最
近ブレークし始めている「盛岡冷麺」の工房も
あってびっくり。
 早速冷麺工房へ。ここがたぶん一番人気。
勿論自分だけの冷麺が作れてそれを食えるの
だけど、行列ができていてとても待ってられな
い。仕方なく作っている人たちをデジカメで写
すことしかできなかった。その後には南部せんべ
いの工房に行って、せんべいを焼かせてもらえ
たのはよかった。どこかの民放テレビ局が撮影
に来ていたから、きっと夕方の県内ニュースで
放映するんだろうな。


 そんな感じで、”想定外”に楽しい手作り村
だった。盛岡にお越しの際には、是非訪れて
みてください。
 その後は、いよいよ俺の超オススメの混浴
露天風呂、網張温泉だー。


 再び小岩井農場の前を通って、岩手山ろくの県道をドンドン登っていく。牧草地が終わると緑も深く
なってきて、気持ちのいい快走道路となる。晴れていれば真正面に岩手山の雄姿が見えるはずなのに、
残念だ。岩手山の南麓をはうように走り、目的地である網張温泉に到着。


 と着いたのはいいけど、昔と風景が違っているような・・・。いつの間にか温泉会館みたいな立派な建物
やつり橋までできている。なんか昔を知ってる人間にとってはこの風景は興ざめだ。学生時代には夜中に
ここまで走りに来て、みんなでワイワイ言いながら酒飲んで露天風呂を楽しんだものだったが・・・。


 露天風呂の入り口まで行くと、看板発見。うむむ・・・なんか一気に熱が冷めてしまい、結局内風呂
で体の汚れを落としたのだった・・・。


 内風呂は500円だったが、まだ新しくて木の香りがプンプンしていていい風呂だった。15:10分発。
そろそろキャンプ場に向かわなくては。今夜は北上にある、「北上運動公園キャンプ場」だ。無料で
快適という書き込みがあったので、ここに決定。
 小雨の降る中、きた道を下って、雫石から県道1号に乗り殆ど人家の無い田園地帯の田舎道を
飛ばす。左手には奥羽山脈が連なっている。意外と距離を走って、北上のキャンプ場には17:20分
に到着。国道4号線から少し入った場所にあって、市の運動公園の中にあるキャンプ場だ。とにかく
広くて静か。ここは確かにオススメ。コンビニも近くにあるし、町までバイクで10分くらい。

 テントを張って、町に買出しへ。北上には大
きなスーパーがあるので、充実した買出しがで
きた。じゃじゃ麺のパックが売られていたので、
2食分を思わず購入。勿論一人で食うためだ。
 お約束どおりビールも買った、酒は運んでき
ている余りの奴があるからいいや、ってことで、
テントに帰ってじゃじゃ麺を食い、酒を飲もうと
したら、なんと!ない!!盛岡のホテルの冷
蔵庫に寄付してきてしまったようだ。我慢でき
ない俺はコンビニまで歩いて訊ねるが、酒が売
っている場所は歩いていくには20分くらい掛か
るというので、さすがに諦めた。


 なかなか寝付けずにウダウダしていたが、かみ
さんが寒がって寝てしまったので、俺も早めに寝
る。


 今日の走行距離・・・186km