5:30分起床。標高が高いせいかさすがにヒンヤリして、半袖では寒いくらいだ。雲が多いけど空は
明るい。いい天気になりそう。
 キャンプ場を改めて見て見るとかなり広いことが判明。ロケーションも悪くない。シーズンには多くのラ
イダーが使っているのだろうか?
 7:30分、テントを撤収し終えたのちに近所のコンビニで朝飯。この頃になると日も出てきた。今日は
特に何処まで行こうかと考えてないけど、とりあえず日本海に沈む夕陽を見たいものだ。


 とりあえず、磐梯吾妻レークライン(630円)から県道70号を経て、磐梯吾妻スカイラインという、
このあたりでは屈指のスペシャルステージを走ることに。

 レークラインはさほどカーブが多いとか、ヘアピン
があるとかではなく、直線的な高原道路と言った
感じ。
 途中の展望台では、小野川湖の展望が見え
て素晴らしかった。野生の猿も数匹いた。


 更に進むと直売所があったので、トイレを借り
ようと立ち寄ったが、マツタケや今まで見たことの
ないような大きなマイタケが売られていた。安い
か高いかの判断は別にして、料理したらうまい
んだろうな。さすが東北、山の恵みがたくさん!
俺はしいたけは大嫌いだが、他のきのこ類は大
好きだ。目の前にして買わずに去るのは相当抵
抗があったが、ツーリング途中なら仕方ない。 


 お次はお待ちかねの磐梯吾妻スカイラインだ。
県道70号から国道115号に合流し、しばらく
走るとそこが分岐。
 スキー場の横を通り過ぎてしばらく登ると、展
望台があったので休憩する。


 曇ってはいるものの、遠くまで見晴らすことが
でき、真正面に磐梯山を望むことができた。
 料金所で通行料金1,150円(高い!)
を払い、磐梯吾妻スカイラインへ突入。


 湖見峠まではヘアピンもあるワインディング
が楽しめるスペシャルコースだ。でもこの日は
俺の調子が悪いのか、ただ単に下手なバイク
乗りになってしまったのか、全然曲がれずに、
悔しい思いが残るものになってしまった。無念。


 湖見峠を越えると様相がガラッと変わって、
ほぼ真っ直ぐの道路。ただ勾配がきついため
余り飛ばせない。
 ビジターセンターもある、吾妻小富士(1,
704m)の麓で休憩。

 浜松ナンバーのTDMのおじさんライダーに
話しかけられてしばらく談笑&記念写真。
昨日やはり会津若松に居たそうだが、突然
土砂降りにあってえらい目にあったと言ってい
た。だが居た時間帯も殆ど同じ。


 今度はBMWに乗ったファミリーに話し掛け
られた。かみさんのバイクを見て話しかけたと
のこと。BMWのバイクってそんなに目立つの
かな?


 ここからは一気に下って浄土平のど真ん中
を走る。ヘアピンを慎重に下っていくと荒涼と
した殺風景が広がっている。少々の草と道路
しかなく、所々でガスが噴いている。いつ爆発
してもおかしくないような音を立てている中を
バイクで走るという経験もなかなかできない。


 このあたりは磐梯朝日国立公園の中心で
あり、天文ファンでは有名なスポットになってい
るとのこと。周りを山々で囲まれているため、
下界の光が差し込むことが無く、無数の星が
見えるそうだ。もっと時間に余裕があれば、の
んびりと散策して、近くのキャンプ場で星空を
見ながら飲みたいもんだ。


 浄土平を抜けて一気に下界にまっしぐらでくだり、途中から県道5号(フルーツライン)へ。このあたり
は桃やりんごの木が圧倒的に多く、いい香りがしていた。下界はさすがに暑く、天気も良くなり残暑が
厳しい。
 フルーツラインを北上し、国道13号へ出ると今度は峠越えだ。福島県と別れて山形県へ。さすがに
幹線国道だけあって交通量も多いが、ペースは速い。でも県境付近で工事のため、片側通行規制で
しばらく待たされる。


 片側通行規制を抜け、西栗子トンネルを通過したら山形県で、あとは坂道を下るばっかり。思わず
90kmくらいで走っていたのだが、いつのまにかかみさんの姿をバックミラーで捉えることができなくなって
いた。殆ど信号も無い国道をくだり、途中「ぶどうマツタケライン」の入り口で待っていたら、気づいたの
か気づかなかったのかわからんが、どんどん米沢方面へ走ってしまった。


 まったくもう!と思いながら慌てて追いかけるが、なかなか差が縮まらず、かなり市街地方面に走った
ところでようやくかみさんのバイクを発見!
 こっちが文句を言う前に


 「何そんなに飛ばしてるの!早すぎて追いつかない!もっとゆっくり走ってもい
いじゃん!」とたいそうご立腹
。こうなったら俺が悪かろうが、向こうが悪かろうが、とりあえず無
条件降伏するのが一番。女性を怒らせると怖いから・・・。


 お怒りのかみさんをなだめ、「ぶどうマツタケラインを走りたいから戻るよ」というと、しぶしぶ了解してく
れたのであった。
 ここで、何故俺がこの道路を走りたかったのか、説明しよう。


 名前のとおり、この道路の沿線はぶどうとまつたけの大産地なのだ。ということで、山形県が農道と
して道路整備を行って愛称を「ぶどうマツタケライン」と名づけたのだ。
 というようなことを、数年前の民放ラジオでふと耳にしたことがきっかけ。そのときにマツタケの話も当然
出てきて、出演した地元のおじさんが「マツタケは採り放題で、採れば採るほど次の年も豊作に
なる」
と言っていた。だから、俺も一攫千金を狙ってマツタケを探し当てて小遣いを稼ごうという野望が
あったのだ。


 しばらく走ると周りの木々の殆どがアカマツとかクロマツの自然林であることに気がついた。これなら確
かに自然にマツタケが生えたとしても不思議ではない。
 アカマツ等の自然林の間を抜けると水田地帯の集落に入り、「マツタケ販売」の案内看板があった
ので、ついつい惹かれて看板の方へ寄り道。

 マツタケ販売は、マツタケの直売所で、店内は
普通の食料品も販売されているが、マツタケの
あのなんとも言えないマツタケの香りが店内に充
満している・・・というのはオーバーだが、いくつも
のダンボールに採られたばかりのマツタケがたくさ
ん入っている。
 例えば、右の写真では100g 3,800円で
売られている。高い!と思うのだが、手にとって
香りをかいでみると物凄い芳醇な香りがある。
 さすがに手は出ないが、マツタケ料理を食わせ
てくれる「マツタケ会館」なるものがあるというの
で、ちょっと走る。もうそろそろ昼飯だし、ちょうど
いい。


 場所は、体験農業施設「ゆうきの里・さんさん」の隣にある、「マツタケ会館」。2階建ての建物で、
1階はマツタケ等の直売所、2階が食堂になっている。
 メニューを見て大いに悩んだが、結局Cコース(2,100円)の定食を注文することに。かみさんも
同じもの。それに加えて単品メニューでうまそうなものがいろいろあり、どれにしようか物色していたら、
かみさんがポツリ


 「さっき(かみさんが置いてきぼりをくらったことらしい)の罪滅ぼしはこの『蒸し
マツタケ(1,300円!)
』でいいよ」



 ということで、俺がおごる羽目になってしまったのだ。とほほ・・・。

 それはともかく、マツタケ定食は大体→のよう
な感じ。マツタケご飯、吸い物、煮物、なすの
漬物、あけびの天ぷら、ぶどう
 ということで、マツタケが入っているのは、ご飯
と汁物だけだったが、旨かった。特にアケビが食
えるとは思ってもみなかったので、久々に食えて
嬉しい気分にさせられたのだった。ちなみに味は
あの独特の苦味もあって懐かしいものだった。


 この会館では、「マツタケ狩り」を一人2,50
0円/日で受け付けて、近くの管理されている
山に入って、マツタケの採りたい放題をやってい
るということだった。ちなみに、素人がいきなりマ
ツタケを探し当てるのは殆ど不可能に近いらし
いので、一攫千金の夢は諦めざるを得なかった。

 そろそろ日本海の夕陽に間に合わなくなるといけないので、庄内を目指して出発する。


 ぶどうマツタケラインを国道399号との合流点まで走り、向きを西へ。しばらくすると、今度は米どころ
らしく、一面水田の風景の中を走った。見渡す限りの田園風景なんて、我が静岡県では殆ど無くなって
しまったもんな。こういう風景は後世に残すべきです。

 国道287号の合流まで西に向かって走り、
国道287号を今度は北上する。長井を通り
過ぎると最上川を見ながら走ることができて、
気分がよい。急流のイメージだが、この辺り
では流れも穏やかみたいだ。


 途中コンビニ休憩を挟み、寒河江の国道
112号に出てからは、月山花笠ライン(国
道112号)を庄内方面へ。目指すキャンプ
は、酒田の庄内空港横にある「庄内夕日の
丘キャンプ場」
だ。
 国道112号は学生時代に、月山スキー場
へ年に1度合宿で行く時に通った道だった。
夜中に爆竹を鳴らしながら走ったりとかなり
迷惑行為をしながら走った、懐かしい道だ。


 16時に月山ダム湖に到着。ちょうど国道の
番号にちなんで高さ112mの噴水を披露する
ところに出くわして面白いものを見させてもらった。


 高速に乗らず、鶴岡に入り、某大手のスー
パーに立ち寄り買出しをする。今夜は石狩鍋
ごときの鍋物
を作るか、ということになった。


 月山周辺は夕方になってきて急に冷え始め、
途中の気温計は16℃。さすがに山中だけあっ
て涼しさを通り越している。


 鶴岡はまた素通りになりそうだ。庄内藩酒井家14万石の城下町として栄えて、今でも旧跡や名所
が随所に残っていて、一度は訪れてみたいのだが、今回も駄目そうだ。何故か鶴岡や四国の宇和島に
は縁が無い俺。


 だんだん暗くなってきて、夕日は途中の水田地帯で沈没する姿を見て諦めた。国道7号をしばらく走り、
18時に「庄内夕日の丘キャンプ場」に到着。
 最初キャンプ場の入り口が鎖が掛かっていたので一瞬「閉店しちゃってるのかな?」と思い焦ったが、
ちゃんと管理人さんが居てくれたので助かる。バイクは400円と良心的。ただ専用サイトなのも嬉しいが
サイト自体が傾斜していて、フラットな場所は殆ど無いのが欠点。

 場所は本当に空港の真横。一日数便の発着
する飛行機が目の前で見られる。あとシャワー室
も完備されていてこちらは100円/3分。屋内炊
事場もあってかなりいいキャンプ場だ。


 他のライダーさんに今回のツーリングで初めて
キャンプ場で出会うが挨拶程度。
 
 
 買出しした材料で早速味噌仕立てで石狩鍋
もどきを作る。あとはイクラが安かったのでご飯を
炊いてイクラ丼。うまい。


 今夜が今までで一番寒い。明日の朝は冷えそ
うだ。21時頃就寝。


 今日の走行距離・・・314km