天気予報のとおり、夜中に激しい雨の音で起こされる。土砂降りに加え、雷までなっているようだ。屋根下にテント
を張って正解だ。
 朝起きてみると、周りは水浸し。外に出しておいた物も全て濡れてしまっている。朝飯の準備から撤収をしているう
ちに雨が小降りになったので、9:00前に出発する。


 今日は佐世保・平戸観光だ。予報では午後から晴れてくると言うので、早めにキャンプ場を探して、テントを乾か
したいものだ。
 国道204号を経て、9:40分佐世保駅前到着。雨は小降り。名物佐世保バーガーを食うべく、駅の構内にあ
る観光案内所へ向かう。

 佐世保バーガーは戦後に米海軍から持ち込まれた
ものを佐世保で売り出したもの。アメリカサイズの大き
いバーガーが特徴で、市内に専門店が数多くあるとの
こと。しかし殆どの店が11:00分くらいからの開店で、
まだこの時間では開店していない。
 平戸からの帰りも通過するので、もう一つの名物で
ある、ビーフシチューを食うことに。駅そばのさるくシティ
4○3というアーケード街にある喫茶店で、ビーフシチ
ューを注文。料金は1,000円と少々高めだったが、
肉の塊が溶けるように柔らかくて、コクがあってうまかっ
た。


 
 雨もようやくやみ、11:00分過ぎに佐世保を出発。

 小さな町を幾つか通り過ぎ、平戸大橋を渡って、平戸へ。かみさんと「温泉に行って体を洗うこと!」を約束して
いたので、まずは平戸めがね橋を見ながらオランダ商館跡の向こうにある温泉ホテルへ向かい、さっぱりする。
 その後に、藩主松浦氏の別邸跡を博物館にした、「松浦資料博物館」続いて、「ザビエル教会」「教会と寺の見
える坂道」
を歩く。


 松浦資料博物館は、石垣が見事な要塞とかした博物館。外見だけでも見ておくべし。勿論中身も立派な博物
館。
 ザビエル教会と教会と寺の見える坂道は隣どおし。和洋折衷の景色が異国情緒をかもし出している。

 観光地でなくても、そこらじゅうに異国情緒が溢れて
いる街。鎖国政策で長崎が日本の玄関になる前まで
外国との窓口だった顔と、松浦氏の城下町としての顔
が見事に融合している。島であることも幸いしているの
か、昔ながらの情緒が色濃く残る街だった。出来れば
バイクはどこかにおいてゆっくり見学すべし。


 平戸城も軽く見学したあとは、平戸の西にある生月
島へ向かう。秋月で知り合った、北九州のおじさんライ
ダーさんが「平戸へ行くなら生月島へいかんと意味な
いよ」と言われていたからだ。


 最初は、平戸に近い半元キャンプ場でキャンプしよう
と思っていたが、残念ながらまだ閉鎖中だったので、島
の何処かでキャンプをすることに。


 県道19号から生月大橋へ。県道19号は農村と海を見ながら走れる快適な道路。生月大橋は、海面からかなり
高く、風が強くて怖かった。こういう時はビビッてスピードを緩めるのではなく、ある程度飛ばしたほうがいい。


 生月島名物「あごだしラーメン」を食うべく、県道42号沿いの
「大氣園ラーメン」に行く。勿論大盛りを注文する。
肝心な味だが、あご(飛び魚のことを九州では「あご」と呼ぶ)のダシ味は余りなく、ラー油の香りが強かったかな。

 島の東半分をまわる県道42号は広狭複合区間だが、
車の量が少ないので、意外と走りやすい。生月大橋を
渡ったところにある道の駅でもらった観光パンフに載って
いた町営のキャンプ場へ向かう。18:00分到着。結局
一日曇りの天気だったなぁ。それでも雨が降っているより
マシと思いながら、テントを張る。



 テン場は
「御崎キャンプ場」と言い、東屋兼炊事場と
トイレと駐車場があるだけの、草原の中の広いテン場。
となりはすぐに断崖というロケーション。牧場みたいな
感じ
だった。
 その炊事場に「無断で使用すると強制退去してもら
う」と書かれていたのに、ビビッてしまったのだが・・・。

 仕方ないから管理している役場へ電話すると・・・
俺:「あのー、キャンプ場を使用したいのですが・・・」
役場(宿直のおじさん):「え!じゃァ待って、担当に変わるから」
暫くして・・・
役場(職員):「お待たせしました。キャンプ場ですか?二人?じゃぁ一人420円です。今から役場に来てもらえま
         すか?」
俺:「え!今から?もう落ち着いてちゃってるし、面倒なので明日じゃだめですか?」
職員:「困るんだよなー。出来れば今から来てもらいたいけど」
俺:「分かりました(心の中で『クソッ、この野郎』と叫んでいるが我慢して)、今から伺います」

 
 かみさんにそのことを伝え、俺一人で行ってくるよ、というと「私も一緒に行くよ」ということで、シブシブバイクにまた
がる。買ってきたビールがぬるくなっちゃうなぁ・・・。


 10分くらいで役場に着き、夜間出入り口に行くと、さっきの職員と思われる人がいまかいまかと待ち構えていた。
職員:「あー?テントですか?」
俺:「(『キャンプ場なんだから当たり前だろ!何言ってるんだか』を思いながらも、)ええ、1張りです。」
職員:電卓を叩いて、「じゃぁ、1,890円になりますねー」
といとも当たり前のようにおっしゃる。すかさず俺は反論
俺:「え!さっき一人420円って言ったでしょ?嘘だったんですか?」
職員:「いや、テントだとは思わなかったので・・・。
テント1張が1,050円でお一人使用料として420円ずつ
   頂戴しますので・・・


だまされた!と思いつつも、そこでかみさんの「はい!分かりました。お世話になります」の一言で、俺のやり場のない
怒りはどこへ行けばいいのやら・・・。


 勿論、その後で俺はかみさんにグチグチ職員の文句を言うしか怒りの発散の方法はなかったのだが・・・どう思いま
すか?ここまで読んで下さっている皆さんは・・・?


 薄暗い中テントを張って、ビールと、とびうおのかまぼこと昨日購入したかまぼこで乾杯。魚の臭いがプンプンする
かまぼこでいかにも作りたての味でうまかった。
 

 気分が悪いが、いつまでも引きずっていてても仕方ないから宴会に。と言っても星空がきれいでもなく、少々寒い
くらいの晩だったので、早めに就寝したのだった。


今日の走行距離・・・135km