今日で九州を走るのも最後になった。昨日までの雨も上がった。今日は九州最大のハイライト、やまなみ
を走る。

 
7:20分出発。曇っているが東の空は明るくなっている。国道56号沿いの吉牛で朝飯を済ませ、最初
の目的地である地獄温泉へ向かう。ここは泥湯が有名な混浴露天風呂がある温泉なのだ。
 荘厳な造りの玄関がある「清風荘」で早速泥湯に入る。かみさんは内風呂へ向かった。

名物「泥湯」の様子。温いほうの湯船で。熱い方はとても入れない。

 泥湯まで来るのにかなり寒かったので、温かさ
が身に染みて心地よい。やっぱり冷えた体には
温泉が一番だ。日本人に産まれたことを感謝す
る。
 泥湯は熱めの湯と温めの湯の二つの露天風
呂と、男女別の内風呂、更に離れた場所にも
内風呂と露天風呂がある。せっかくなので全部
はしごをしたが、やっぱりここの名物は泥湯なの
で、一番多くの時間を泥湯で過ごす。
 以前来た時は若いカップルなんかも入っていた
のだが、今日は老人ばかり。はなから期待してい
るわけでもないけど、全然居ないのも味気ない。
 1時間ほど入って泥湯を出発。あと以前に比
べて泥の量が減っていたような気がして残念。
 

 泥湯から阿蘇登山道路吉田線に合流すると急に目の前の雲が取れて晴れてきた!新緑と真っ青な空
が俺たちを歓迎してくれているようだ。このまま標高を稼いでまずは砂千里へと向かう。
 砂千里は名前のとおり、草木が何も生えていないただの砂の原野といった感じ。すぐそばにある草千里
とは対照的な場所だ。中岳の噴火口が間近に見える場所である。が、折から火山活動が始まっている
ため、噴火口には立ち入り禁止
。残念。2,3分走って、草千里へ向かう。

草千里で。

 何度来ても清清しい雰囲気がいい場所だ。
北海道でもなかなか無い、いい場所だと思う。
まぁ千里というほど実際は広くもないけど、緑
一色の世界と、真っ青な空のコントラストがよ
り一層草の緑を映えている。


 しばらくノンビリ散策したあとに、駐車場内に
隣接している博物館へ。簡単に言えば阿蘇山
の噴火の様子などが分かる博物館だった。
展望台からは中岳から噴煙が上がっている様
子が手に取るようにわかった。ドライブインで昼
飯を食い、いよいよ阿蘇のクライマックス、大
観峰に向けて出発!

 阿蘇パノラマラインから国道57号を下り、ついで国道212号へ。途中の田園風景に目を奪われ一休み。

国道212号、小国付近の田んぼのあぜ道で。

 ちょうど田植えが始まった頃に通ったものだから、
水が張られた田面に、阿蘇の山並みや空の色が
見事に映されている。こんな風景、滅多に見れな
いということで、写真を撮りまくった。贅沢を言えば、
田植え直後に来ていれば、もっと絵になったかも。


 のどかな田園風景に満足し、大観峰からの眺め
に大いに期待しつつ、焦る気持ちを抑えて標高を
稼ぐ、途中のワインディングは勿論バイクと一体感
をかみ締めながら。気持ちいいことこの上なし。
バイク乗りであることを誇りに思う瞬間だ。車で来
ている人々ももちろんたくさん居るけど、彼らにはわ
かるまい。

 13:20分、とうとう大観峰に到着。目の前に広がる素晴らしい景色!

大観峰からの大パノラマ

 もぅ敢えて何も言いません。まだ行ったことがない方は是非是非、阿蘇へ行って見てください。絶句です。
ライダーも圧倒的に多いです。九州各地からも日帰りで来れる場所だから、羨ましいですねー。静岡には
こんな場所、ありませんね。
 しばらく素晴らしい景色を楽しんだ後に、湯布院に向けて、やまなみを走ることにする。本当は別府方
面から大観峰を目指して行くのがいいんだけど・・・。名残惜しいけどまたいつか来てやるーと心に誓って、県
道11号、通称やまなみハイウェイを走っていく。


 草原を見ながら走る道は快適そのもの。高速で飛ばしながら帰り道を楽しむ。途中、久住のふもと、長者
原でまたまた素晴らしい景色に遭遇する。

長者原から久住の山なみを見る。火口から噴煙があがっている。

 後ろ髪を引かれつつ、やまなみとも別れを告げ、湯布院へ。乱開発から守られた田園風景と温泉、朝靄
と由布岳のマッチングが受けて、いまや全国を代表する観光地となった。かみさんの希望により立ち寄ることに。


 案の定、物凄い人ごみ。でもちょっと外れると、田植えが終わったばかりの水田と由布岳の光景が情緒ある
風景をかもし出している。

湯布院のはずれで由布岳を見る

 昔のままの区画で水田が残っているのがいい。
これで水田の形が正方形になっていたら、その辺
の風景とあまり変わらなくなってしまうからね。
 敢えて言うなら、もう少し、道が広ければいいと
思うのだけど・・・。でもそこもまたご愛嬌かもしれ
ん。


 一通り町内をバイクで走って、土産も買って、
あとは別府へ下って温泉だー。
 途中の狭霧台付近からのやまなみも素晴ら
しい風景だが、眼下を見ると、マッチ箱のような
湯布院の街並みが見えた。霧の朝に来ればきっ
と幻想的な風景に出会えるんだろうな。


 別府港に行く前に一箇所だけ行っておきたい
温泉を目指す。その名は明礬温泉だ。場所が
わかりづらいという情報だったけど、さほど遠くも
無かったから、なんとか探し出して行ってみたい
温泉だ。
 でも途中までは良かったが、結局自力で探し
出せず、近所のおばちゃんを捕まえて道を尋ね
てようやく発見。ヒントは「老人ホーム」「高速
道路をくぐって」「墓地横の道路をそのまま登る」
「ロータリーを発見できたらしめたもの」です。

あとは自分で探して見てください。バイクを降り
て2,3分で何にもない場所にポツンと小屋が
あります。勿論天然混浴露天風呂です。俺が
行ったときには、温泉マニアっぽい野郎が一人、
その後に若いカップルが来ましたけどねー。
 このマニアって奴が、話をし出すと「俺は別府
の露天風呂は大体制覇した」だの、大したこと
でもないのに威張ってやがる。

別府・明礬温泉で。とてもいいお湯です。

 そのうちカップルの女の子が入るときに、過剰な気を遣い、いかにも俺は女性の裸には興味ないぜ!みたい
なそぶりをし、俺が「別にそこまで気を遣わなくても、いいんじゃないですか?」って言ったら、「あんたの彼女
(俺たちは夫婦に見えなかったらしい。ちなみにかみさんは混浴には絶対入ってくれない)は、温泉に入ってな
いじゃん」と言いやがった。別に女性が入ってきたからって過剰に反応せずにフツーにしてればいいと
思うのだが・・・。
別に裸を見せるとか、そういうことじゃなく。一緒の湯船に入っちゃいけないなんて誰も思わ
ないよ!勘違い野郎君。よっぽど「あんたは一人で気楽だね」って言ってやろうと思ったが、やめておいた。



 そんなことがあったが、温泉自体はとてもいいお湯です。温度も少しだけ熱めだけど、充分。時間があれば
いくらでも入っていたい温泉です。夜中に来れば星空を見ながら・・・なんて思うけど、墓地の近所っていうのが
玉に傷かなぁ・・・。ここでキャンプできれば最高です!


 18時発のフェリーに間に合うように港へ急ぎ、晩飯、酒の買出しをしてフェリーに乗り込む。帰りの便は大
混雑。船内のレストランも凄い行列だ。俺たちは甲板のベンチで、たそがれの別府を見ながらビールで乾杯
し、晩飯を食いながら、九州の思い出話に花を咲かせるのだった・・・。


 21:30分、早めに寝る。


 今日の走行距離・・・195km