昨日は次から次へと不幸が襲った一日だったが、この日も朝からついていない。朝方、雨の音で目が覚める。
ふと脇を見るとテントが見事に浸水している。おまけに外からは物凄い雨の音。このままでは進むも引くも濡れ
身になるのは間違いない。
 朝飯を食いながらラジオを聴いていると、全国ニュースでも「えびの高原で?時までの1時間で143mmの
猛烈な雨を観測しました
」と言っている。道理でいくら屋根の下に張ってるとはいえ、テントが浸水するわけだ。


屋根の下にテント張っても中までぐっしょり。

 午後には止むとは言っていたが、それまで待って
いるわけにもいかず、昨日かみさんと約束させられ
れた??熊本観光が待っているため、気乗りしな
いまま、撤収作業開始する。勿論合羽をきたまま
作業をしたのは言うまでもない。


 昨日俺の苦境を見ぬふりをしていた2人組みも
テント撤収作業を始めている。こうなりゃ、競争
だ!と思っていたら、向こうさんはさっさとキャンプ
場を去っていった・・・。俺たちも9:45分出発。


 えびのスカイラインに出るとまたガスの中。雨は
幾分かは小康状態だが、やっぱり山道の雨の下
は最悪の状態。なるべくリアブレーキを使わず、
エンブレとフロントブレーキでスピード調整し
て慎重に下りた。


 えびのスカイラインをやっとの思いで下りきって、さぁ高速で熊本へ一直線だー!熊本ラーメンが俺を
まっちょる!!と意気込んで宮崎道の小林ICに向かうが・・・。「えびの〜人吉間 土砂崩れのため
通行止
」の看板。ひでーなー。そりゃないよー、とつぶやくも仕方なし。仕方なく国道221号から加久藤
越えをすることに。


 加久籐峠はその昔、飫肥街道(人吉から宮崎の飫肥へ繋がる街道で、現在の国道221号に相当)
で最大の難所と言われた急峻な峠道だ。高速ではトンネルが峠をぶち抜いていてさほどの感じはないけ
ど、国道はループ橋があったりして、かなり高度を稼いでまた下りていく、きつい山道だ。ましてや、雨が
降っていて、高速がストップしているとなれば、熊本方面へ向かう車はすべて俺たちと同じルートをたどる
わけで・・・案の定、峠越えが始まった場所から渋滞、人吉ループ橋を越えて人吉の町に入る前から大
渋滞で、すり抜けを駆使してようやく人吉ICに到着。かみさんがここでも本領発揮して?遅れた
のはいうまでもない・・・。



 やっとの思いで人吉ICまで着いたら、通行止めの案内が消えている・・・。つまり俺たちがエッコラと峠越
えをしている間に土砂崩れは撤去され、通行可能になっていたのだ・・・。むなしい・・・。


 途中の山江SAで小休止して、いよいよ熊本へ。雨はほぼ上がっていた。


 人吉からの高速はあの渋滞が嘘のように快適に流れ、1時間ほどで熊本に到着。まだ小雨がぱらつ
いているが、傘をさすほどでもなさそうだ。熊本ICで下りて、市街地へ向かう。熊本城の案内標識を
辿れば間違いなく市街中心部へ乗り入れることができる。
 今夜はビジネスという約束だから、まずはホテル探し。書店に入って安宿を見つけては電話する。数
軒掛けたところでようやく宿にありつけることができた。


 ホテルは熊本一の繁華街、上通り・下通りに近い繁華街にあるビジネス。いい場所でよかった。
さっそくシャワーを浴びて着替えて、いざ、熊本探検へ。まずは熊本のシンボルともいうべき熊本城へ
学生時代に来て以来だから10年以上前ということになる。

熊本城のなんとかっていう長屋塀。見事。
熊本城の天守と小天守(左)。

 日本3大名城の一つだけあって、外堀のスケー
ルからして他の城とは大違い。格の高さが伺える。
天候がよければもっと映えて見えるだろうに。
 城門から中に入って、宇土櫓の脇を通っていよ
いよ天守へ。でもその前に、御殿の復元工事
現場が開放されているというので、見学させても
らう。築城400年にあわせて、2007年に木
造で復元される本丸御殿だって
。写真で見る
と大した大きさには見えないと思うけど、実際は相
当広いし、高いもんだ。完成が楽しみだ。


 いよいよ天守へ。残念なことに西南戦争で焼
失した後に、鉄筋コンクリートで復元された。せっ
かく周りの建造物が木造で復元されようとしてい
るのに、とても残念だ。でも外観の美しさは天下
一品。これが木造だったら最高の城だと思う。
 中は資料館になっていて、熊本城の歴史や、
藩主・細川氏のお宝がたくさん。ちなみに、総理
大臣をやった細川さんはここの血筋を引いた正
真正銘のお殿様さ。ここの資料館は一回は見
学すべし。


 天守の最上階はお決まりの展望台。いやー
よく見えるのぉ、下々の暮らしが(お前はいつから
殿になったのじゃ?)。かみさんに殿様口調でふざ
けていたら、あきられてしまったのは言うまでもな
い。でもかみさんも相当ご満足の様子。そりゃ、
そうだ。じゃなきゃ、熊本城に失礼だ。
 次は腹が減ったところで、ラーメンを食いに街
に突入する。でもその前に本屋に入ってガイド
マップで場所を確認することを忘れない。


 ターゲットは、熊本ラーメンの老舗、「こだいこ」。開店したばっかりだったようだが、快く迎えてくれる。
勿論、「ラーメン大盛り+チャーハン」を注文する。とんこつの臭みがなくて上品な味のラーメンだった。
かみさんも満足の様子。

「こだいこ」のラーメン+チャーハンはおいしかった

 ラーメンの後は、せっかくだから、という言い訳を
して、当然居酒屋へ。その土地でしか食えない
ものをたくさん食わないと来た意味が無い。ここぞ
とばかりに、かみさんが地方の文化に疎いのを
いいことに、馬刺しや馬のあらゆる部位の刺身
や、辛子レンコンや一文字グルグルなど地のも
のを注文する。

 メニューを見ると、馬のありとあらゆる部位が食
えるようだ。中には「馬のきん○ま」なるものまで
あった
。さすが馬の国だ。注文してみたが、なんか
俺が食うと共食いしているようで、いまい
ち・・・かみさんは喜んで食っていた。
しかし馬だ
けでも10種類以上の刺身が食える。最初はいち
いちお店の人に聞いていたが、覚えきれるはずもな
い。
 ビールも進んでおなかいっぱいになり、早めに
ホテルに帰った。

 部屋でノンビリして英気を養う。かみさんもだいぶ満足してくれたようだ。かみさん曰く「思っていた以上に
都会でびっくりした。あと路面電車が珍しかった」とのコメントを発表してくれた。俺はただ、かみさんが機嫌
を直してくれたのが一番の特効薬だった
。明日は最後の日だー。寂しいけど、そろそろ現実に戻る準備を
しないとな。22:00分就寝。


本日の走行距離・・・166km

メニューで「馬珍刺(800円)」がいわゆる男のきん○まの部分。勿論茹でてある。コリコリした食感だった。
一文字グルグル(左)と辛子レンコン。レンコンはさほど辛くなくて残念。