旅行前、どのホームページを見ても、「オーロラをデジカメで撮影した」という文字は見なかった。そりゃそうだ。カメラのほうが性能が勝っているのだから、敢えてデジカメで撮影する理由が見当たらない。

 俺もデジカメと一眼レフカメラを持参しました。結果的にはデジカメしか使用しなかったので、カメラは重いだけのお荷物さんでしたが(笑)。

 結論から言えば、「デジカメでもオーロラは撮影できる」ということになります。このホームページに掲載されているものすべて、俺がデジカメで撮影したオーロラなんだから、間違いない。


 デジカメを選ぶにあたって重視したのは、
 1.シャッタースピードが自由に選べるもの、出来れば1/1000秒から30秒くらいまで選べればベスト
 2.極力単3電池を電源とするもの
 3.出来れば400万画素以上で値段が4万円以下のもの


 
という条件だった。

 シャッタースピードはオーロラを撮影するには一番重要なポイントだった。カタログを見る限り、殆どのデジカメはせいぜい長くて2秒くらいのスピードまでしか調整できず、それでは弱いオーロラの光を捉えることは困難に思えた。
 旅行などで普通に使う分にはそれほど拘る必要はないのだが、相手がオーロラともなれば話が別だった。ガイドなんかには最低5秒、と書かれていた。

 2番目の電池についても、俺が持っているもう1台のデジカメ(FUJIFILM FinePix1200)も単3電池ということで、旅行先に電源がなくなっても簡単に入手できるという利点を買っていた。単価も安いし。他の電源と比較したことが無いからなんとも言えないけどね。重量は重くなるだろうけど、500gも違うわけでもないし、10gや20gの違いを気にするようなことでもないと思っていたから。

 アラスカに行こう!と決めた時(平成15年10月頃)からこの条件に似合うデジカメ探しを始めたのだが、結局 Canon PowerShotA70かA80しかなかったのだった。


 当時A70が市場価格で3万6千円くらい、A80が4万4千円くらいだったのかな。そうすると3の条件を100%満足するものではなかったけど、決め手は「バリアングル液晶モニター」だった。
 どういうものかというと、液晶モニターが自由自在に動くので、ローアングルでもわざわざ自分の体を縮めることなく、画像が撮れてしまうという画期的なものだ。これならば座ったままで地面すれすれから真上を見上げるような画像も楽に撮れると言うものだ。

 ということで最後の「バリアングル液晶モニター」が決めてとなり、狙いをA80に定めて後は何処よりも安く店を探して購入するだけだったのだ。


 デジカメはゲットしたがオーロラを撮影するには、まだ道半ばといったところだ。

 あと必要なものを列記してみると、
 ・三脚、レリーズ
 ・カメラ本体の防寒対策
 ・予備のコンパクトフラッシュ及び予備の電池
 ・広角レンズ
 ・オーロラを撮影するためのカメラの予備知識 など。

 三脚は一応細い奴を持っていたが、風が吹いたら倒れそうな奴だったので、3,000円くらいでちょっと頑丈な奴を購入した。コンパクトフラッシュは256MBのものを2枚購入。カメラ屋さんで購入すると8,500円くらいと高くつくので、ヤフーオークションで7,900円くらいでゲット。せっかくオーロラを撮影するんだから、どうせなら現像することを考えて、A4サイズで現像しても大丈夫であるように画像サイズ設定を大きくとったので、256MBで250枚くらいの撮影可能枚数になった。

 広角レンズもオーロラ撮影など、無限大の空間を狙う場合にはあったほうが良いと書かれていたので、同じくヤフーオークションで落とした。

 予備電池だが、アルカリ電池では−20℃以下では殆ど機能しないと思っていたから、ニッケル水素充電電池を4本×4セット+充電器を準備して、常に撮影可能な状態にしておいた。

 カメラ本体の防寒対策としては、タオルを巻く、プチプチ(潰すと楽しいやつ)でカメラ全体を覆ってやろうと思って買ってきた(ホームセンターの梱包コーナーで安く売ってます)が、デジカメが小さすぎてプチプチで覆うことは不可能だと判断して、タオルで被せてやることくらいしか思いつかなかった。

 
予備知識については、その方面の雑誌を読み漁ったが、オーロラ撮影だけで言えば以下の設定で誰でも撮影できる。
  絞り・・・2.8  シャッタースピード・・・15秒 ISO・・・出来るだけ多く(A80はISO400)   ピント・・・無限大


 とこれだけだ。だから、予めデジカメのカスタムモードで上の設定をセットしておき、オーロラ撮影時にはカスタムモードにしてパシャパシャやればいいだけのことだった。


 実際には2日間、23時頃から2時頃まで殆ど外に出ずっぱりで撮影した。その時の様子について列記すると

 ・ニッケル電池は2日間で3セット(12本)使用したが、1セットは充分充電されていなかった(すぐに切れた)ため、実際には2セット(1日4本)しか使用しなかった。
ニッケル電池であれば1日で予備1セットあれば充分だと思われる(気温にもよるでしょうけど・・・)。
 
周りは一眼レフカメラの機能が付いたもの(絞り・シャッタースピード、ピントなどが設定できるもの)だったが、オートフォーカスでもマニュアルフォーカスでも、中にはフィルムを巻き上げる際に、寒さでフィルムが切れてしまって巻上げが出来なくて困っている人を何人も見ました。おまけにカメラそのものが仕舞いには作動しなかったりと、散々な方も居たようです・・・。
 ・私のデジカメはそんなトラブルとは皆無でよく動いてくれた。一回も寒さで作動しないこともなかったし、室内へそのまま持ち込んでも結露してカメラが作動しなくなるようなトラブルもなかった。

 とまぁ、これを見る限りではデジカメの勝ち!と言いたいところですが、写真にすればやっぱりカメラの方が質が良いわけでありまして・・・。
 デジカメは上のようなトラブルを避けて、質が多少落ちてもオーロラの写真を撮影したい!と思っている方にはいいかもしれませんね。まぁ他の方の写真を見ているわけでないからわかりませんが、俺の撮影した画像でも充分撮影できているしね・・・。