タイドライン・ブルー レビュー 1-12

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タイドライン・ブルー TIDE-LINE BLUE

01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 / 09 / 10 / 11 / TV放映最終話 / 未放映最終話
VOL.1 SPIRIT 浮上する亡霊
2005/7/6

なんでこれ、深夜枠なんだろ?6時台くらいでいけるんじゃないのと思って
見ていたAパート。その思いはBパートのとんでもない展開で覆された。

どわっ!!!ありえねー!!!

「破水した?子宮口も全開だ」
もうね、マジでひっくり返りそうになった。
出血、破水にもあうあうしたが、シーツをめくって覗いたり、子宮口の状態を
確認、いきみ方を教え…って、ティーン、あんた凄いよ!凄すぎるよ!マジで!
「男の子だ」
最後は赤ん坊の口から異物(多分胎便だと思うけど)まで吸い取ったよ!
無事に大仕事を終えて泣くイスラより、鉄面皮だったティーンが
赤ん坊を抱いて一瞬柔らかい表情になった時の方がドキドキした。

「おまえの子だろうが!」「違ーう!」
もう何発もスマッシュブローを喰らったよ。
普通キャラに妊婦が出てもいつの間にか生まれてましたとか、出生イベントが
あってもハガレンみたいにぼかされてめでたしめでたしで終わるかじゃないか。
彼女がいきむ時に掴むものはキールの腕。2人の絶叫と共に生まれる命。
まさか足開いてる女の向こう側にハワード美少年がいて腕まくるとは
思わないじゃないか!やられた、やられたよ。とんでもないよこのアニメ。

山の上に宇宙船艦ヤマトが乗っかってますが…あれは原子力空母らしい。
ハンマー・オブ・エデン…楽園の鉄槌とでもいう天変地異でも起きたのか、
かつて世界の人口の実に60億人!!が死に絶えた事件が起きたらしい。
細々と生き残る人々はアオイ事務総長の元、新国連を設立すべく集うも
今の世と何ら変わらず人口や食糧供給率を盾に拒否権を主張し、差別化を望む。

私は前々から日本の常任理事国入りを推し進める世相が理解できない。
民主主義を謳って時には侵略戦争すら辞さない国々が、なぜ自分達だけが
総意を却下する権利を有するのか。それ、集って話し合う意味ないじゃん。
99対1だって拒否権発動でなかった事になるって何それ、ジャイアニズム?
むしろそこに仲間入りさせろというより、我が国は民主主義に矛盾している
常任理事国制度そのものの撤廃を働きかける旗頭になるべきではないのか?
そんな理不尽な特権など我らはいらぬとカッコよく突っぱねてみろっての。

侃侃諤諤の空母エレクトラに、キールによく似たティーン・グールドが現れる。
戦略原子力潜水艦ユリシーズ艦長グールドのメッセージを届けに来た。

「時間切れだ。我々は宣戦布告する」

途端に海から始まる艦砲射撃…なんだろうね?どこから撃ってるのかわからん。
ヤビツの街は火に包まれ、賭け事やちょっと気になる年上の妊婦さんイスラと
一緒に過ごしていたキールの日常がガラガラと崩れ去り、逃げ惑う事に。

戦火の中での双子の片割れティーンとの再会…母さんは?母さんはどうした?
「彼は母親と一緒に海に沈んだ」
宇宙服を着た母親らしき人は炎に包まれてる。彼って誰?自分の事?

エレクトラの脱出ヘリにイスラを乗せて欲しい…しかし席はキールの分だけ。
義母のアオイを追うキールは、彼女が眼を逸らしたのを見て追うことを諦める。
あんたはいつもそうだ。この子をお願いしますという母親のカットはなんだろ?

青い空、明るい色調、ちょいワルっぽいけど真っ直ぐで元気そうな主人公。
何より主人公のキールの声は男で大大大正解!あの細さ、女顔、
しばり髪にピンクの衣装。女がやったら女の子にしか見えません。
実はゾイジェネのルージもエウレカのレントンも女がやってるの、
すっごくいやなんだ。だから今回のダブル・ダイスケはグッジョブ!

ティーンから西の埠頭へ行けといわれて渡された金バッチ。
ティーンの世話にはなりたくない。アオイは行ってしまった。
イスラと赤ん坊の担架を引き摺りながら、さてキールはどこへ?


VOL.2 Traitor 裏切り者
2005/7/13

「あれ…ティーンだよな?変装か?」

俺はずっとあそこにいたかったんだ…
7年前、無重力で漂いながら無抵抗のティーンに対して怒りを
爆発させ、殴りつけるキール。あそこ、とは一体どこなんだろう?
何度か意味深に出てきた人工衛星なんだろうか?

それにしてもすごい坊ちゃんっぽい2人。
今以上にソックリなんだけど、黙って睨んでるだけのせいかティーンは
男の子っぽいけどキールはくしゃくしゃな顔で怒ってるせいか女の子みたい。
どういう経緯で2人が別れたのか、小出しにしてまとめてドン、かな。楽しみ。

逃げ場がなく、火の粉は振ってくるわイスラは産後疲れで動けないわ
赤ん坊は泣くわ…やっぱりティーンの言葉に従うしかないキールは
一緒になって泣きながら金バッチを持って埠頭へ。こういう役は坂口氏には
うってつけっぽくていい。そういえばダチョウは?ダチョウはどしたの?

エレクトラは傾き始め、避難ヘリも最後の離陸を待つばかりになり、
ブランタイルは炉心停止を指示。メルトダウンは防げたようね…
沈んでいくエレクトラを見ながらアオイはブランタイルに礼を言う。
一体このヘリはどこへ行くのかと思ってたらなんと、潜水艦177「てしお」と
書いてある日本の潜水艦(もしかしたら原子力の)に着艦したよ。ええぇ!?

ヤビツから速力35ノット…昨晩20時に姿を消したとなると今が早朝だとしても
10時間内外で700km圏内ってコトか…つか、伊豆半島?!ヤビツは静岡?
まぁ本州はほとんど沈んでるらしいので…あのあたりの高地っつーと箱根か?
いや、日本だった事も驚きだよね、うん。

「助けてくれるんだろ?」
西の埠頭で物資の積み込みをしながらティーンを待つのはジョゼ。
間一髪で扉は閉められたものの、小型潜水艇の中は凄い事に…
なんかこのへんの作画がまるで海蛇に襲われるサヴァイヴだよ。
ちょうど今再放送やってるので重なるのがおかしい。

潜航前にキールが眼にしたのは真っ赤に燃えるヤビツの街…
ヤビツはエレクトラの原子炉のおかげでマシな生活ができてたらしいので
たとえ復興してももう前と同じ状態というわけにはないんだろう。
これをやった張本人の艦に向かう事をキールはまだ知らない。

あっち向いててくらい言うかと思ったけどキールの見てるその前で赤ん坊に
乳を含ませるイスラにこっちまでうひゃぁとビックリ。鼻血たらしてるけど
そんないいもんじゃないぞ、産婦のおっぱいっつのは。あれはちょっとな…
こっちは見たくないのに、女同士だと遠慮ないかーちゃんが多くて困るんだ。

ただ、人は自然に親になれるわけじゃなく、勉強しながら親になるという
スタンスのイスラには好感が持てた。ティーンの存在に気づかず、お礼を
言われて戸惑うキール。これはイスラがティーンに会った時、3人の間に
何らかの確執(恋愛も含めて)が生まれるという暗示なんだろうか。

「すっげーキズ!…痛そっ!」
WARD ROOM(士官室)で艦長とご対面。
グールドの顔を走る傷を見てあっけらかんと言うキールがちょっと可愛い。
よせよせとおたおたする調理員もよい雰囲気。穏やかそうな軍医さんといい、
ユリシーズの乗組員も個性を出して思い入れさせてくれると嬉しいものだ。

ティーンは7年間ここで育った。よく勉強し、医学にも精通していた。
精通してたって実践できるもんじゃないと思うけどな。すごいぞアイツは。
しかしグールドに育てられたティーンがああで、アオイに育てられたキールが
こうっていうのが逆じゃないのって感じで面白い。結局艦長と何を話したのか
明かされないままだったけど、あのスープ、うまそうだったな〜辛いの好きだし

てしおの艦長里山はヒロシマ付近でユリシーズを捕捉。
駆逐艦と潜水艦なるしおを投入して「ドゥーラ・ビィーラ」に追い詰める。
黒潮?それどころじゃなさそうなスウィフト・カレントですけども…

本日の送信終了…
ED、その回のエピソードがちょっとずつ挿入されてる?
明るい曲調にコミカルなカット、それにキャラたちの特徴的な
イメージとなかなか好きかも。ってか普通に面白いんだけどこれ。

でも犬はダメだな。あの鎖、誰か外してやってくれ。


VOL.3 Dhola Vira ドゥーラ・ヴィーラ
2005/7/27

「自分はただの子供です」
「ただの子供が宣戦布告などしに来ますか」

やばい、これホント面白い。今期出色かも。
今回はコンテが矢野雄一郎(サヴァイヴ監督)久々。
こういう緊迫感あり、かつコミカルさのある回はやっぱり素晴らしい。

ドゥーラ・ヴィーラというのはハンマー・オブ・エデンの後、海水の中に
突如現れた真水の急激な流れで、どこから来てどこへ行くのか誰も知らず、
この流れに巻き込まれた船はまず助からない…確かに、海中をねじれた
縄のようにものすごい急流が流れてる。「ファインディング・ニモ」でも
お父さんとマーリンが黒潮の流れに乗ってシドニーに向かう描写があって
海流の流れの速さを見事に見せてくれたけど、こちらはハンパない。

「ドゥーラ・ヴィーラ突入と同時に魚雷発射!」
なるしおに追われつつドゥーラ・ヴィーラに徐々に近づいていく緊迫感。
艦内では突入準備の放送と共に魚雷が装填される。魚雷?最後っ屁で
なるしおに攻撃していく気かな?と思いつつ、そのリアルな装填場面に
わくわくする。こうやって入れた後で発射口は海水で満たすんだな。

一方ティーンはアオイと共にノーラッドへ向かう。
ノーラッドとは北米防空宇宙司令部、避難民達が向かうのはチベット。
4000メートル級でないと陸地が残ってないならヤビツは箱根じゃなく富士山か…

ハンマー・オブ・エデンが起きた14年前のアオイ、ブランタイル、
グールド、そしてサトヤマの若き日の姿が見られて鳥肌もの。
皆、60億人が死ぬという未曾有の悲劇を生き残った仲間だった。
ハンマー・オブ・ヘブンがこれまたすごい。海水が両極に
集められてるような、歪んでるみたいな異常な姿の地球。

しかしこれは世界を作り変える好機でもある。
アオイの言葉に静かに付き従うブランタイル、賛成を声高に叫ぶサトヤマ、
やや一瞬戸惑いを見せるグールド…こんな構図だけでも期待に震えるのに
その回想が終わって「なぜだ…グールド」と呟く現在のサトヤマが映れば
子供たちだけでなく大人たちの人間ドラマも楽しみになるではないか。

まるで宮崎アニメで飛行艇が雲に入る時のようにユリシーズは
ドゥーラ・ヴィーラに突入!なるしおはタイミングを測り間違えて
弾かれ、岩にたたきつけられ圧壊する。海底はめちゃくちゃな
ソナー音、そしてなるほど、魚雷は爆発したと見せかける囮か…

グールドとキールの掛け合いは相変わらずすごくいい。
ここはアラビア海だと聞いて、地球の1/3も移動しちゃったんだ、
と何気なくいうキールには艦長と副長だけでなく私だってビックリして
跳ねちゃったよ。えっ!?何々、キール、コイツ一体何者!?

衛星軌道から地球を見ていても、その現実は見えてはいない。
キールを外に連れ出したグールドは、氷点下のアラビア海と
油田を破壊しつくしたクレーターのような辺りの光景を見せつける。

あらら…しょうがない、お湯をゆっくりかけて剥がすしか…
ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
なっ、何もソレかける事ないだろ〜!!
賭けでケツの毛まで抜かれた2人の邪悪な笑いときたらもうもう大爆笑。
もうキールとは絶対握手したくないね。えんがちょだえんがちょ!

「いざとなれば羽根布団にもなるし」
ティーンのおかげでダチョウは命拾い。しかしアレの羽根布団、堅そうだ。
ティーンと取り違えたままのイスラに真実を告げられないまま、イスラの
子供の名前は恩人と同じ「キール」に決定。ややこしいなぁ、これから。


VOL.4 Share 役割り
2005/8/10

「世界の平和の為に必要なのはエネルギーです」
「世界の平和の為に必要なのは食い物だ」

エネルギーを独占するアメリカこっちは名前そのまんまかよ?
食糧生産を独占する魏の国とテンゲル国。

このバランスの偏りはよくないとするグールドに対し、利用すべきものは
利用するアオイ。ミスターキング、それ、いただける?エネルギーを握る
石油王キングの新国連支持をとりつけたアオイは祝杯のビールをあおる。

海を漂う浮遊樹っていうのが出てきたんだけど、これは宇宙のエネルギー
プラントからのマイクロウェーブを受信するための装置だったらしい。
ハンマー・オブ・エデンでその発電所も全て壊れてしまった…
「スペースデブリがフリーダムにも降り注いだと父は言っていた」

「フリーダム」とは、完全無欠超人が操る超絶無敵スーパーロボではなく、
どうやらキールとティーンが暮らしていた宇宙ステーション?の名前らしい。
字を習った事がないイスラはキールに字を教えて欲しいとねだるんだけど、
ハンマー・オブ・エデンの後に生まれた子供でコンピューターを扱えるのは
なんとキールとティーンだけとか。真の知識を持つ子供は双子だけってこと?
いつものキールからは全っ然そんな感じしないのがまたすごいよなぁ。

イスラは潜水艦に真っ白いオムツを干してあたかも白旗のようにはためかせ、
ピッカピカに磨いた便器をトイレに入りに来たジョゼに「使って使って!」と
薦めて逃げられる。でもさ、出産シーンはあんなに写実的に描いた割りに、
生まれたばかりの首も座らない子供をおんぶってのは無理じゃないか絶対。

一方、昼まで寝てるわ、仕事もやる気ナッシング、できる事は一つもない、
じゃがいもの皮むきすらダメ。しかもすぐサボると評判は散々のキール。
しかし髪を下ろすとますます女の子みたいだジョゼに毛布剥がされた時はドキッとしちゃったよ

「事務総長はあの子を相当甘やかして育てたと見える」
何不自由なく育ったのだ。ティーンとは違う。
自堕落なキールに不満たらたらのジョゼに艦長は言う。

ティーンがアオイに「可愛げのない鳥」といわれたマユゲにやけに懐かれ、
ちょっとだけ子供らしい笑顔を見せてる頃、キールはグールドに命じられて
トマホークを磨いていた。まさしく、ヤビツを攻撃したトマホークを。

「おまえは、私と交わした約束を破った」
それまではキールを観察して大らかに接していたグールドが言う。
できないならできないと言えばいいのに、なぜ誤魔化すようなマネをする!
厳しい叱責と、自分の怠惰さをカバーしようと無理を重ねて倒れたイスラの
姿にキールはヘコみまくる。ダメダメだけど、なんだか憎めないヤツだ。

EDの絵がどこかしら毎回違ってて面白い。
歌もノリノリで凄くいいし、今回はなんだろうと楽しみにしてしまう。


VOL.5 Offence 戦闘
2005/8/17
生きるか死ぬかの時に話し合い!?政治家みたいな事言うんじゃないよ!」
「俺はアオイとは違う!」
「誰だよアオイって!」

世界の食料庫であるテンゲルと魏の国の諍いは国を疲弊させ、
食料生産を衰えさせて世界を飢えさせる。どっちも第1話で新国連を
設立するなら食糧供給国である自分らに特権を与えろと喚いてた国だ。

なるほど、グールドの考えは世界平和=食料だったもんな。
まず必要なのは、時間をかけて話し合って争いをやめさせるより
そのつまらないゴタゴタをミサイルぶっ放して核をちらつかせ、
一気に終わらせてやろうって荒療治というわけか。

ミサイルを撃ち込むなんて絶対ダメだ!
抜け出したキールはしかし、爆撃される基地を見る。
そして破壊されつくした街も。ヤビツと同じ…こんなひどい…ん?
あれ??ここは…随分前にこうなったんだ。なぜ?何がこの街を破壊した?

「通常に非ず!」
ジョゼが魏の国に示した条件は停戦とユリシーズへの食糧供給。
それが飲めなければ核攻撃も辞さない。
魏の国は揺れる。新国連か、ユリシーズか。
そして恐らくテンゲルも同じ議論を繰り返しているのだろう。

一方アオイと共にノーラッドに向かっていたティーンは、
ユリシーズが潜れないほどの大深度に入り口がある事を知る。
そこでアオイが動かしたのはどうやらOPラストにもある
フリーダムから受信した衛星画像による3D立体地図だ。

この世界にはもう地図なんかないとグールドは言っていたけど、フリーダムの
機能がある限りここに地図は存在し、しかもこれがある事で再び世界は混乱し、
争いが起きるようになるだろう。アオイは秘密を知ったティーンにそう語る。

地図だけではなく衛星通信も可能らしいので、アオイはユリシーズ撃沈のため
太平洋上の巡洋艦プロヴィデンスに連絡を取り、テシオとの通信を試みる。
フリーダムにプロヴィデンスとやけに聞いた名前が多いなぁ…よぅし、次はジャスティスだ!

「戦争が終わる。ありがたいねぇ」
爆撃に脅えながら行き場のない子供たちを抱えて畑を耕す
おばぁは、基地を破壊してくれたおかげで戦争が終わると喜ぶ。
街には人々が戻り、嬉しそうに復興の計画を立て始め、
それを見てミサイル攻撃に反対だったキールは首を傾げる。

ミサイルで破壊なんかいけない。でも街は別のミサイルで廃墟になった。
撃ち合えば犠牲者が出る。畑は荒れて食料は作れない。
子供たちの親も死んだ。これ以上戦っても人が死ぬばかりだ。
なら…いや…ああもう、わかんねぇよ。

「今アオイがここにいてもグールドのやり方は絶対認めないだろうな」

そりゃ認めないだろう。これは一歩間違えばとても危険なテロだからだ。
しかも核を持ってるとあればその危険性はますます高くなってくる。
そんな独断は一歩間違えれば取り返しのつかない悲劇を生む。

「新国連」という「組織」が必要なのは、こうした抑止力としての大義を
第三者機関ならば持ちやすいからだ。ただそのためには力が必要だ。
武力…というのは非常にイヤなものだが、かといって武力なき組織に
戦争終結の仲裁ができるはずもない。人は自分より弱い者の声を聞かない。

そして組織が大きくなれば参加する国の利害が絡んでくる。
我が国は金をどこよりも出してるんだから優遇を…すぐこれだ。

戦争が終わればなんだっていいよという状況に追い込まれている最前線と
軍人と政治家では考え方もやり方も違う。魏の国はユリシーズについたけど、
テンゲルが新国連につけば、今度はそのバックについた両者の戦いになる。
それじゃ結局構図は変わらない…

テシオに追い詰められたユリシーズ、どう出る?


VOL.6 K2 K2
2005/8/24

「何すんだ!バカになったらどうすんだ?!」
「もう十分にバカだろう!」

私にとっては今期NO1のエンディングはもはや毎日エンドレスでかけまくり。
鈴木達央さんはてしおのメガネ副長の声もあててるんだよね。

ヒマラヤでの潜水艦バトルは実に見ごたえあったな(この文章すごい違和感だ)
魚雷を囮にして対艦砲を撃ったり魚雷をデコイで誘爆させたりとトリッキーで
面白かった。あのデコイいいなー。ああいう防御方法って好きなんだ。

新国連虎の子の太平洋艦隊の旗艦はココランド。ぱっつん前髪の
クラン大尉は新揚子江を出て敦煌から昆明を通り山々が海面から
顔を出す難所ヒマラヤへと追い込んでいく。
何しろてしおがユリシーズを待ち構えてるのがK2。
ヒマラヤには貝殻の残る地層もあるから、地球がまだ若かった頃はヒマラヤも
海の底だった。そもそもヒマラヤクラスの山々って、海底火山じゃないと
あの高さにはならないとかなんとか聞いた事がある気がするけど定かではない。

しかし我々にとっては海からは遠いユーラシアの真ん中を潜水艦と巡洋艦が
追いかけっこして、結局ココランドは大破、新国連は艦隊4隻をユリシーズ
一隻に沈黙させられた事になった。所詮弟子は師匠を超えられない?

「核で威嚇した?」
ルナマリアさんの中の人の「核を確認?」に続いて「核で威嚇」ッスよ。
元はエネルギー受信施設である浮遊樹の近くは電波がいいというのは
フリーダムが中継してくれてるからという事を示唆してるのかな?
アオイはユリシーズの核を持っての脅しに屈した魏の国を訪れる。
そんな横暴を許してはおけない。我々新国連と組みましょう。
というわけで食料と補給路の確保をよろしく…
あ、あれ?ちょっとアオイさん、やってる事、ユリシーズと同じじゃん…

「世界平和の為に地図は必要です」
フリーダムはまだ動いている…アオイはキールも知らない事実を語りだす。
父は母を送り出し、今も1人で地図を送信し続けている…
こちらからはコンタクトが取れないので彼は果てしない孤独にいる。
でもたった一人で6年間?も食料や水はどうしてるんだ?
どうもそれが気になって気になってしかたがない。
当たり前だろうけどお父さんはティーンとキールの見分けがつくんだな。

私はやや閉所恐怖症気味のケがあるので魏国がユリシーズを
追う時に仕掛けた潜水艦の無音航行は考えただけでもゲロゲロ。
追い詰められたユリシーズはドゥーラビィーラに突入しまんまと逃げおおせる。
でも忘れ物があるんだけど。「許せ、副長」キールだけならともかく、
置いていかれたジョゼはショックで固まってたし。うそでしょ〜〜〜〜〜〜?

マユゲに膝枕をしてやるティーンが可愛い。
彼はどうやら海で溺れた記憶から水には入れないようだ。
あとお母さんとアオイの声が同じと言うのは何かの伏線?


VOL.7 Playing 祈りの街
2005/8/31

空から来た息子たちよ 二人の祈りは同じもののはず
ひとつになるのです 星の彼方にいる人もそれを望んでいるはず

おいおい、チベットがマリーナのある平地になってるよ。
ユリシーズに置いてきぼりにされたジョゼとキールは
ひとまず燃料代を稼ぐため街の酒場へ。
敬虔な祈りの街だろうがこの手の連中はどこにでもいるもので、
ノってくれるもキールはイカサマを見破られて全財産を取られてしまう。

「大体イカサマなどやろうという根性が腐っている!」
ティーンならともかく、おまえみたいなデキの悪いバカな弟は願い下げだ!
超どヘタクソな棒読み演技で見え見えのニセ姉弟を演じたジョゼ副長には
ラズベリー賞を進呈しよう。しかもさらに敗色の濃い賭けにのったキールは
潜水艇までとられてしまう。あららららら…ジョゼさん、もう立ち直れず…

ドゥーラ・ビィーラはどこにつながってるかわからない…
ユリシーズはどこにいるのか、艦長は私を見捨てたのか…
うずくまるジョゼは怯えるあまり無防備なコックにまで銃を向けてしまう。
かんちょぉ〜、私は一体どうすれば…

アンジーって誰?と本気でわからなかったけど、最初にイカサマ賭博で
組んでた夫婦か。キールの相棒でありダンナのサンシャインは死んだらしい。
そういえばアオイがチベットに避難民を移動させるって言ってたっけ。
技術者たちはもうヤビツに戻り始めている。アンジーは平和の中で
安穏とインチキに暮らしていた生活から足を洗う決意を語り、引揚者を迎える為
やってきていたブランタイルは苦労したようだな…と、キールの顔を見て父親の
ように笑う。それにキールと同い年のティーンにどうも息子とうまくいかないと
グチるアオイを見ると、アホだけどキールってやっぱ愛されてんなーと思う。
なのになんであんなアバズレのイスラがいいんだろう?不思議なヤツ。

「なんという鳥ですか?」
「ダチョウ、といいます」
法王宮では宗教指導者であるチェンレーシにアオイとティーンが謁見してる。
19歳らしいけど、綺麗な人だぁ。かぶりものをとってもやっぱり綺麗な人だぁ。

けれどアオイは彼女をも利用しようとする。エネルギー、食料、そして
心の拠り所たる思想。「石油・経済・宗教」という方がわかりやすいか。
あなたはただ祈るだけ…祈りが何になるというのです?
この時突然チェンレーシの声が低くなったからビビった。
綺麗な人だと思ってたらイッちゃってるよりましさんだった。

武力か、大義か。
どちらにせよ戦うことにかわりはないのだが。
祈りの時間、信者たちは一斉に頭をたれ、跪く。
そこに立っているのは異邦人だけ。あれっ!?ってなことで再会。


VOL.8 Reunite 再会
2005/9/7

「彼はもうあなたの助けを必要としていない」

銃撃を受けたキールを身を挺して守ったアオイは、本当はキールが可愛くて
仕方がない。でも事務総長と母親、両方の顔を見せる事が出来なかった…
1話でヘリコプターに乗せてもらえなかったシーンって、淡々と描かれてたし
あの状況ではあれは本当に仕方がなかったと思うから、実はそんな亀裂を
生んじゃってるとは思ってなかった。

ユリシーズのいる場所はパリ。衛星地図があればドゥーラビィーラの流れは
予測がつくようだ。サトヤマはそれを隠すアオイにやや不信感を抱いたか?
プロヴィデンスの哨戒に隠れるしかない傷だらけのユリシーズのために
合流と修理の一石二鳥を狙って「浮きドック」に潜入。

「おまえ、ホント、ガッチガチの石頭くんだな!」
思ったほどビックリもせず再会した双子。
銃なんか使わなくてもフランスへ行ってくださいって頼めばいいと
ノコノコ出て行ってやっぱり吊るされてるキールを、あのぅ、えーと…と
心配するティーン。アオイといいティーンといいキールって愛されてるなぁ。
本人は何回酷い目に遭おうがぎゃーすか喚いてててんで学んでないけど。

浮きドックっていいかも。自分たちで航行できるし、往生してる船を海上で
修理できるし。儲けられそうな街に自分で出かけることも出来るもんね。
潜水艦に居候するよりこういう船に居候した方が元々キールには向いてそう。
(それに話的にもロードムービーっぽくて面白そう)
船長はルーバーを奪われた賭け相手のアイツか。あれ返してもらえるのかな?

今回はちょっとノンビリし過ぎてたかな。特にBパート。
あと3回なのでまとめにかからないと厳しいんじゃないかな?
前回はほとんど変わらなかったので息切れかと思ったEDがほぼ新作だった。
と思ったら公式HPで8話からEDの絵が変わるって告知されてた。

ところで溺れたティーンの記憶の中ショットがすごく気になる。
先に海に投げ出されたのはキール?(キール、ティーンに会った時に母さんはって聞いてたし)


VOL.9 The Grobe 新しい地図
2005/9/14

「地図なんかおめーも描いてたじゃん。くせー地図ぅ」

赤くなるティーンが可愛い。
そうか、ティーンの方が大きくなるまでおねしょしてたんだな?

吊るされかけるキールの足での抵抗が動きがあって面白かった。
船長にフランスでユリシーズの修理をして欲しいと頼むも聞いてもらえず、
ついにはバクチ勝負をやろうと持ちかける。相手への条件は修理。
それに対しキールのBETは小型潜水艇を2つ(これだって艦長に勝手に約束してるだけだが)

「SLBMでどうだ!」

キールの危機にティーンが思わず飛び出しそうになった時は止めたジョゼが
なんと今は賭けの相談をしている。艦長に断りもなく…困惑するティーン。

やがて始まったちんちろりんで、相変わらず勝負強い船長はいきなりアラシ。
勝つにはシゴロ、ゴゾロ、そして…
イカサマ抜きで真剣勝負、キールの目はなんと5倍がけのピンゾロ。

キールに襲い掛かった船員を見てティーンは子供を人質にとる。
「バカッ、やめろ!」
あのどんぶりは何でできてるんだっつの!ティーンの射撃の腕がすげーっつの!
カーンと銃弾でも割れないどんぶりがヒットしたらキールだって気絶するよ。
気絶で済んでよかったですよ。

船長は静かに言う。よく似てるな…
「いい兄弟を持ったじゃねぇか」
おまえにそんな事をさせないために、コイツは
バクチなんて危ねー橋を渡ったんじゃねぇのか?

銃を置いて出て行ったジョゼといい、キールの危機に結局体が
動いてしまったティーンといい、調子を狂わされっぱなし。
ティーンは素直に船長に銃を渡す。

ノーラッドにあったのは地図だった。
そしてその地図のために地球の地殻データを、今もたった一人でフリーダムから
送信し続けているんだ…父さんは。その言葉に逆上し、殴りかかろうとするが
結局はへたりこむだけのキールが、呟いた言葉は「父さん」

フリーダム時代のエピソードは今までもぶつ切りには出てたけど
今回はある程度まとまって出てきてよかった。最初の頃に出た
二人が殴り合ってたシーンは脱出をイヤがるキールの「秘密」を
ティーンが父さんにリークしたためだった事が判明。

「キールは暴力に訴えない事。ティーンは約束をやぶらない事」
それにしても絵を描いてたティーンの前をキールが走り抜けていくキール、
ふわりと風圧で浮かぶ絵、そしてあっちで父さんにつかまってくすぐられてる
キールをちょっと羨ましそうに見るティーンとこのあたりは実にいいですな。
いたずら好きで元気なキール、自信のないおとなしめのティーン。
キールはまんまだけど、ティーンは随分変わったな。

地図があればドゥーラ・ビィーラの位置も海底資源のありかも遺跡も
皆手に取るようにわかる。それは世界の発展の役に立つかもしれないけれど
再び世界を混乱に落としいれ、争いや闘いに発展していくのではないかと
アオイは危惧してる。でもこの人も結局やってる事は戦争なんだけど…

「グールド艦長、優しく笑うのにね…どうして戦争するのかな」
キールだけでなく艦員の前でも赤ん坊のために胸をはだけようとする
イスラはどこかちょっとおかしいと思いますよ、うん。ヘン。
あとマユゲはティーンが大好きらしいですよ。イスラは?


VOL.10 Separation 別れ
2005/9/21

よく考えたら今回の「別れ」って誰との別れだったんだろう?
むしろ再会を果たし、イスラとキールも別れることなくまた一緒になったし。
それとも対話を求めようとしたアオイのモールスを無視して戦いを
選び取ったグールドとの決定的な決別を意味してたのかな?

ラス前なのにちょっと無駄な部分の多かった話かなと思う。
キールがやたら赤ん坊を取り上げた人間が誰なのかこだわってる事が
ちょっとうざったく感じちゃう。なんであんなにこだわるのかサッパリ
わからない。キールはイスラが好きなので、その真実を知ったイスラに
真実を黙ってたと軽蔑される事が怖くて…ということなんだろうけど、
何しろ無学であばずれで可愛くないイスラが全然好きになれないので
あのあたりはちょっとどうでもいい。

ノートルダムから出てくるユリシーズには笑ったよ。どこに隠れてんだ。
水圧でベコるルーパーは潜水艦ものにはなくてはならないお約束。
再会し、艦長に抱きしめられるティーンと副長だけど、このドサクサで
もちろん風呂なんか入ってないだろうし、あのガタイ、かなり臭いと思うなー。
そもそも潜航を続けてる潜水艦の中なんかめちゃくちゃ男臭いだろうし…って
そんなん言うな!夢も希望もないんだよ!テレビは今後どんなに進化しても
嗅覚機能だけはつけなくていいと思うよ、うんどういう結論だそれは

「おまえの考えを言ってみろ」
「考えとかじゃなくて感じるんだよ!」
え〜〜?言えと言われてるのに殴り続けるキール。アホか…
アオイと仲良くして欲しい…けれど20年探した答えがコレだというグールドの
表情は硬い。けど一体20年間何をどう考え、何に対する答えなのかがわからず
グールドの考えがイマイチ読めない。魏の国の「核で脅しやがって!」という
怒りも、ほかの事を抜きにすれば至極もっとものような気がしないでもないし。

キールとティーンのケンカはすごく動きがよかった。
ティーンを冷たいと言うキール。どんな時でも感情をあらわに出来るキールを
うらやましいと思うティーン。どっちもどっちなんだけど。足して半分こだな。

アオイたちは浮遊樹を設置してフリーダムからの情報を受け取り、
その地図を利用してユリシーズを沈めんとする。
アオイもさ、今さら渋られても困るよね。だってもう地図を使って
実際にユリシーズを追い詰めたわけだし。こうなったらもう結局は
戦うしかない。だから「使わない」という鉄の意志が必要なわけだ。

新国連のヘリに見つかったユリシーズは潜水艦の難所メタセコイアへ向かう。
次回は2話連続で最終回。戦いは終わらない、で終わりなのかなぁ?


VOL.11 Battle of Metasequoia メタセコイア海戦
2005/9/28

「ティーン・グールド!本日を持って副官の任を解く!」

無音航行でくっついてくる魏の国潜水艦を潜ませたルーパーの遠隔操作で撃破。
っていうか仮にも一国の武力の象徴である原子力潜水艦がそんなにあっさりと
撃破されてしまっていいのだろうか…

激戦の続く艦内で空気も読まず洗濯に精を出すイスラ。
どう見てもすっとこどっこいにしか見えないんだけど、キールは
「イスラだってやれる事をやってる」とのたまう。違うだろそれは。

しかもこのままじゃイスラが危ない、守れないって…
なら力づくでも乗せるなよ。なんでムリにおいてこなかったんですか。

でもトコトン弟に甘いティーンはイスラとキールをルーパーで逃がそうとする。
お前はどうするんだという問いに答えないティーンは辛そうに言う。
「艦長を残してはいけない」

一方アオイは再度モールスでグールドとコンタクトを取ろうとするも、
グールド曰く世界の紛争はアオイのやり方では収まらなかった。
「私のやり方なら世界を平和にできる!」
え〜〜〜〜〜!?
まさか核ミサイル撃ちこんで一杯殺してリセットしてからだけどネ♪
なんて言うんじゃないだろうな!?

アオイもグールドもいいヤツなのに…相変わらずキールは自分の尺度が基本。
ティーンもこのまま行けば艦長はSLBMを撃つつもりとわかっているので
堂々巡りのシンキングタイム。大体皆本音を隠してるからいけないんだ…
隠してなかったら大変な事になるのでやめてください。正直、困ります。

「地図だ!」
そもそも両者の妥協点になりそうな何か中和剤はないのか?
2人が思い当たったのは今現在も父が送り続けるデータを基に更新され続けている
ノーラッドの地図。あの地図を世界中に公表する事によって人々は希望を持つ。
それはアオイがティーンに語った「地図が公表されればどうなるか」とは
全く単純極まりなく、あまりにもガキくさい対照的な意見だった。

「頼んだぜ、アニキ!」
事情を話すのかと思ったら、ただ休暇が欲しいと言ったのでビックリした。
1人で歩き出した息子の決意をグールドは許し、ティーンの任を解く。
万感の思いに鉄面皮のティーンも思わずくしゃりと顔を歪ませたのはよかった。


VOL.12 Blue ブルー
2005/9/28

「息子たちが行く」

グールドとアオイはデキてたんですか?ええ?マジで?

グールドはジョゼに命じ、3人(赤ん坊を入れると4人か)をてしおまで
送り届けさせる。戻る必要はない…そう言われたジョゼが泣きべそになるのは、
ティーンがグールドを父と慕うよりもっと深い想いがあるからなんだろうか。

一行を見て大喜びのマユゲ。マユゲはイスラに会えて大喜びしてるのに
ティーンが一歩前に出たので、あーあ、きっと邪険にされるぞバカめ、
と思ったのにそのどちらでもなくティーンを突付くマユゲ。愛の裏返し?

同じくアオイと再会したキールはぎこちないながらも地図を見せてくれという。
父が1人で作っている地図を世界に公表する事で、沈んでしまった
資源や有効施設を世界の人たちが知り、引き上げる事が出来る。
世界が豊かになれば戦争はなくなるホントかねー

この地図が公表されれば人はまた欲や権力に踊らされて利権行為から新たな
戦いが始まってしまうと危惧するアオイにはそんな事は到底認められない。

「でももう戦争してんじゃん」

俺が今まで会ってきた人は皆いい人だと豪語するキールには呆れる。
おまえヤビツを初めて出たくせに。
やっぱりキールはあの時あそこで縛り首になってた方が
そう信じて死ねて幸せだったかもしれんね。

発射されたSLBMを迎撃するてしお。
それはいいがえらい大爆発してるけど、核弾頭は大丈夫なのか!?
放射能はあんなシャッターだけで守りきれるのか!?

アスロックでも追撃しきれない2発は魏の国とアメリカへ。
まぁ元々核弾頭を抜いていたのか本当に不発だったのか…
どちらにせよ行くらなんでもこれはやり過ぎ。
どんな正義があってもこれは撃ってはならないだろう。

「アオイはうそつきだ、くそばばぁだとか言ってるけど」
「そんなこと言ってるのあの子…!?」
イスラとアオイの会話が面白かった。声優さんの演技の見せどころだな。

グールドに救出されたティーンが緊張してる姿が可愛かったり、大人に混ざって
敬礼してたり。ジョゼも随分小さい頃からユリシーズに乗っていたことが判明。
結局最後まで謎だったんだけど、キールはティーンに「母さんはどうした」って
聞いてたけど、あれってティーンの方が先に海に投げ出されてたんじゃないの?

ラストは再会した頃よりずっと距離が近くなった双子たちが
それぞれ自分の道を歩き始めたという感じで終わり。

でもやっぱり「DVDで最終回を!」っていうこの方式はやっちゃいけないよ。
他のアニメが真似しだしたら収拾がつかなくなるし、いくらなんでも視聴者を
バカにしすぎじゃないのか?あざとすぎるしあからさまで反感を買うだけだ。
結局は後々自分たちの首を絞めるようなことはしない方がいいのに。
私がレビューを始めたのはまだ2年前の事で、それほどたくさんの作品を
扱っているわけじゃないけれど、サムライチャンプルーに続く後味の悪さ。

18話で打ち切りのサムライチャンプルーも酷かったけど、これは「視聴者が最も
見たがるところ」の最終回を見せないという点でより悪いし罪も重いと思う。
残念ながら私はきっと永遠にこの物語の最後を知らないままであろう。


VOL.13 Brother 兄弟
地上波未放映

グールド艦長は世界を滅ぼすつもりなんかじゃなかった…
ティーンは艦長が放った核弾頭を、魏の国まで確認に行ったようだ。
けれど核が抜かれていたことは我々視聴者は12話で既に知っている。

グールドの顔の傷がどういう経緯で出来たのかが判明した。
和平を口実に騙されたユリシーズ乗組員はほとんどが死に、
艦長が庇ったティーンとジョゼだけがかろうじて無事だった…
それにしてもミサイルで顔の半分を抉り取られ、その上で頭に!?銃弾を
浴びてもまだ生きてる艦長がすごすぎる。タフガイにもホドがあります。

「私は、王になろうと思う…」
アオイの唱える方法では病んだ世界が平和を望むことはできないことを
自らの体で思い知ったグールドがとったのが武力・略奪・脅迫による平和。
でも世界にとって悪役に徹したグールドが、核というフェイクを使って
揺るがした世界は崩壊の危機を乗り越え、富と資源の再分配を目指して
動き出した。まさかそのための恐怖というイグニッションだったのか?

キールたちは地球の地図を公開し、フリーダムへの通信を試みるため、
たくさんの浮遊樹を集め、世界中に地図を配信する計画を発動する。
「聞こえますか、父さん…」
7年ぶりに聞く息子たちの声に、老いた父は目を細める。
母が無事だと、宇宙の父に哀しい嘘がつけるほど成長した2人は、
地図の配信を父に願う。それが愛する父と、2人の大切な故郷の
衛星フリーダムの最期を早めるものだとは知らずに…

長く隠されていた地図は世界中に配信されていく。
資源の場所、自分のいる位置、海図も作れるし、恐ろしい
ドゥーラビィーラの場所もバッチリわかる、正確な地図が。

う〜ん、でもやっぱり地図を配信することで、いずれはまた
富の分配をめぐって無益な争いが起きるような気はするよ。
どうしてもそれだけで平和になるとは到底思えない。
かといって話し合いだけでも武力だけでもダメだろうし。

旅に出て世界を見てこようと思う、と言うティーンに、
あの時殴って悪かったなと素直に謝るキール。
父とフリーダムが朝焼けの空に流星となって消えたことを2人は知らない。
けれど4つの青い瞳は、青い空を、青い海を見つめている。
そして、それぞれが夢見る未来を。

2005年7月〜9月まで放映してたSF潜水艦アクションの後日談的完結編。
高評価をくだす人と鼻先で笑う人、真っ二つに分かれたけど、私は楽しんでたし
作品カラーも好きだったけど、完結編をDVDに回す愚策で評価を落とした典型。
1年近く経ってさすがに覚えてないことも多いフリーダムと聞いてドキッとしたり

DVD版だけあってさすがに作画は綺麗。
ティーンが戻らないままなのでユリシーズは結局うやむやっぽくなって残念。
ところでマユゲは一体どうやってメスとめぐり合って雛をもうけたんだ?!
スタッフ、キャストの皆さん、本当の意味での最終回、お疲れ様でした。

でもこの商法は本当にやめた方がいい。今はバブル真っ盛りのアニメ界を
滅ぼしかねないぞ。80年代後半のアニメ制作の冷え込みを知る者としては
なんでも必ず衰える時は来るんだから驕らず真摯にやってくれと言いたい。

(2006/6/17 完了)
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