地球へ… 2クールレビュー 13-24

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地球へ… ・ 2 TOWORD THE TERRA

13 / 14 / 特別篇 / 15 / 16 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 22 / 23 / 最終回
section13 星に潜むもの
2007/6/30

フィシスがナスカに降りた日、禍々しく凶暴な流星もナスカへとやってきた。
なぜかフィシスと同じ青く美しい記憶を持つその黒髪の男は、ミュウの長
ソルジャー・シンとひるむことなく戦い、傷つけ、そして捕らえられた。

ワープのたびにワープ酔いでゲロゲロになる新兵たちに呆れつつも、
連中のモチベーションを下げないように優秀な諸君ならやり遂げられると
励ますキースがちょっと気の毒ながら可笑しかった。上官も大変だなぁ。
酔い止めの薬を飲んでおけと言ったのに、最後には結局全員気絶しちゃって
キースとマツカだけでオンボロ宇宙船を操縦するはめに…ホント、気の毒だ。

ワープしてはゲロゲロ、ワープしては気絶という珍道中コントを繰り返しながら
ジルベスターセブンに到達したキース一行は惑星全体をスキャンし始める。
かつてテラフォーミングをしようとしたこの惑星には基地があるはず。
なのにその基地そのものがいくら探しても見つからない。

どうやらステルスの出力が強すぎて基地そのものを感知させなかったので、
そりゃ当然怪しいって事になるよなぁ…アホかいな。裏目どころじゃないよ。

新兵たち曰く、この星系に調査に来た者は皆、サムのように頭がおかしくなって
帰って来たと言ってたから調査船だけじゃなく迷い込んでくる輸送船なんかも
結構いたんじゃないの?だったら畑で野菜を作る前にまずダミー基地くらい
作っておけよ。それこそミュウの力は戦いではなくこういう事に使おうと
ジョミーが率先してやればよかったのに…悩んでる暇なんかなかったぞ!

新兵どもは惑星降下訓練は受けていないので、大地に降りることは出来ない。
んも〜!とキースはシャトルで自ら降下することに。宇宙服を着ないのは
降下してすぐジョミーとご対面するのでビジュアル的なご都合なんだろうか。

「危険だ、あいつは!」
キースVSジョミーの初の直接対決。
フィシスがタロットで死神のカードを出したのはこの男だったのか…

こいつをナスカに降ろしてはいけない!でも降ろさないと話が進まない!

ジョミーほどの力ならシャトルを爆破する事もキースの心臓を握りつぶす事も
できたのに、ジョミーは敢えてそれをせず、不時着して気絶したキースの心を
読む。気を失って意識を取り戻す一瞬の隙を突いて読まれたのは、メンバーズ
エリートであること、このジルベスターセブンを調べに来た事…心を読まれた
ことに気づいたキースはすぐに心理防壁を降ろし、ジョミーにもそれ以上は
読み取る事が出来なくなる。なるほど、訓練でそこまでできるとはすごい。

ナイフで襲い掛かるキースの動きを封じたジョミー。
あの態勢になるたびいつもあのナイフをポトリと落とすだけでも一発逆転が
狙えそうな気がしなくもないけど、ナイフが落ちて相手の手に握られたらと
思うと手放せないらしいね。勢いつけずに落とすだけだと威力なさそうだし。
(眼に当たればあるいは…なんてことは考えたくナイナイナイ!)

結局マツカが新兵どもに撃たれたように、リオが放った強力なパラライザーで
キースも捕らえられる事になる。フィシスが見たキースの記憶には自分の記憶と
同じ地球の姿だけでなく、彼女しか知らない歌もあったようだけど、この時間に
あんな歌声を聞くと1年前の同じ時間にやってた吸血鬼ものを思い出すなぁ…

プロープをもっと深く挿せとどSなジョミー。
キースの記憶はどこまでも地球は母なる星という埋め込まれたものしかない。
太陽系の場所はわからないように情報統制され、人工的な記憶を故郷のそれと
信じ込まされている。ミュウならば精神崩壊を起こしている状態に苦しそうに
耐えるキースの鉄壁の心理防壁の奥にある情報には手が届かない。

おまえは人間だろう?
感情、記憶、思考を機械に支配されていいのか。それでも人間と言えるのか…!

ジョミーは怒りながら泣く。ミュウたちの心に絶望的な哀しみが染み渡る。
ソルジャーが泣いている…ミュウのため…そして人間のため…

<タトエ リソウ ダト イワレテモ>

思う者だけに未来はやってくる…
わからないから、できないから、うまくいかないからと諦めてしまっては、
未来を手に入れることは出来ないと語るジョミーは、フィシスをかつてこの星に
入植した家族の肖像画を見せる。でもこんなとこまで連れてきて見せるったって
フィシスは盲目じゃなかったか…私には見えませんって言えよフィシスも…

「僕はあなたを…」
一方マツカはキース救出にちっとも乗り気じゃないグレイヴに
うまく乗せられたった一人でジルベスターセブンへと向かう。
目立たないよう首をすくめて生きてきたマツカの強気はキースのため。

それにしてもマツカはミュウのくせにワープ酔いもしてないみたいで丈夫だな。
だからこそ成人検査にも引っかからずこれまで逃げられたのかもしれないけど。
そんなマツカをなんだかんだ言ってキースもすっかり信用してるみたいだ。
シャトル降下中もマツカマツカってマツカしか頼ってないしね。

まぁまだ積み重なった時間が少ないのになんでここまでと思うけど…
ヒマだったら隙あらば殺していいよみたいに言われてきゅんとしたのか?

でも竹宮作品って実はこういう気弱キャラが強気キャラの弱い面を見せられて
ズルズル引きずられるパターンが結構多いんだよねぇ。そして強気キャラも
いつの間にか弱気キャラを精神的支えにしてたり…好きなんだろうなこれが。

そして次回、ついにあの人が…!?!?


section14 同じ記憶
2007/7/7

「異質なもの同士がわかりあうのは、難しい…」

かつて自分も初めてこの艦に来た時、心を読まれる事が怖くて全てを拒絶した。
心を閉ざし、敵対心をむき出しにし、キムとはケンカもした。そういうトゲトゲ
した感情や想いにはもう疲れたという連中の気持ちもわかる。なんとか折衷案を
探し出そうとするジョミーだけど、まぁこういう努力がことごとく全部裏目に
出ちゃうんだからホントにツイてない子だ…この先を思うとちょっとね。

キースへの精神波攻撃をやめさせて、他の方法を考えると言うジョミーに、
相変わらず人間なんかどうなったっていいんじゃと過激発言を繰り返すゼル。
まぁでも、怒りってのは抑えろと人から言われて簡単に抑えられるものじゃ
ないからね。むしろそんな風に抑えられるなら事はもっと簡単なわけだから。

けれど怒りには怒り、憎しみには憎しみでぶつかっていたらいつまでも
終わらないと甘っちょろい事を抜かす別の方法を探り続けるジョミーは、
なんとかキースから地球の情報を得ようとし、あわよくば戦いを回避する
方法を見つけ出そうとする…こういうのはホント、当事者同士じゃ難しい。

フィシスはキースが見せた地球と聞こえてきた歌に心惹かれ、鳥篭みたいな
牢にあのまま囚われているキースの元へ向かう。もっと上から見下ろされる
ガラス張りの部屋に収容されてたような印象があるんだけど気のせいかも。
何せ原作を読んだのはもう遠い遠いはるか昔だからなぁ…

一瞬、自分がイメージするマザー・イライザと見間違ったキースは、彼女が
望むようにガラス越しに両手を重ねあわせ、2人が同じ地球の映像記憶を
共有していることを知る。フィシスがそれにひどく動揺しているのに比べて
冷静なキースが「ここを出たい」と強い意志を逆流させると、フィシスは
思わず脱出経路となるシャングリラの内部イメージをキースに送ってしまう。

「答えた?自分の船の構造を?」
キースの意志が強かったからか、フィシスがよほど動揺していたからか、
それとも2人の間には何か他のものたちより感応力が強い理由があるのか…

子供たちも増え、最終的には9人くらいになるんだっけ。
ジョミーも相変わらず子供には好かれるようで、中でもトォニィはジョミーを
「グランパ」と呼んでなつく。グランパを独り占めできないとスネスネモードの
トォニィをジョミーは抱き上げ、カリナと共にシャングリラへと連れて行く…

ミュウに自然分娩で子供が産まれたと聞いて驚くキース。
ナスカでの生活を壊さないで欲しい、この惑星から一歩も出るなというなら
それでもいい。ただここに根付いたミュウを攻撃しないで欲しいと訴える
ジョミーに、キースの答えは冷たい。この星はジルベスターセブンだ。
そしてミュウにその力がある限り、人間とミュウは相容れない。

ところで星の自転を止めることが出来るか?やった事がないから…
というこのセリフの応酬って何か意味があったんだっけ?覚えてない。

キースに会った時は怖がって泣きっぱなしだったトォニィもかつてカリナが
遊んでいた広場で駆け回りすっかりご機嫌に。けれどジョミーの頭にのみ
聞こえてくる攻撃的で強い意思は、トォニィのもの。「あの男は危険…」

マツカは今更自分がミュウだと知ってももうキース一筋なんだろうけど、
ミュウのサイオンドリームをそれと知らずに相殺するシーンは燃えたよ。
単騎でナスカへの着陸を始めたマツカを追い、ジョミーは直接ダイブ。
そして邪魔者は誰もいなくなった…とばかりに動き出すトォニィ。
トォニィには姿を見たことすらないロートルのブルーはアウトオブ眼中か。

「おまえは危険」
キースを排除しようとするトォニィがチャッキーみたいでこえー。
小さい殺人鬼って怖いよね。私うっかりペットセメタリーを見ちゃったら
夏の間寝る前についついベッドの下を見ちゃったもんなぁアホなビビり

赤ん坊とは思えない衝撃波はキースを吹っ飛ばして牢獄を大爆発させる。
でも大分頑丈にできているらしいキースは瓦礫を再利用してトォニィの
心臓にブッスリと刺し、仮死状態に陥ったトォニィを抱え、そしてまた
性懲りもなくノコノコ現れたフィシスとついに直接会うことに…

ミュウなので実際に物を見る事以外は特に不自由はないだろうけど、
眼が見えないんだからおとなしくしてなさいって言ったでしょ!言ってないけど

<オマエ ハ キケン!>

「私を目覚めさせるもの…おまえは誰だ」うわ、寝起き悪っ!

ブルーさん、おはよーございました!
前回の予告で久々に目覚めることはわかっていたけど、なかなか目覚めず、
結局オーラスとはホントに寝ボスケさんらしい。もしかして目立ちたがり?
でもくそぅ、やっぱりナスカで目覚めちゃったか。さすがに年貢の納め時?

この漫画が耽美系じゃなくてちゃんと大人の男性を描ける漫画家が書いてたら
きっとジョミーもブルーも年相応のいい男になってたろうなとちょっと惜しい。

今回からOPは高橋瞳、EDはケミストリーに変更。
今期見てる中でOPが変わったのは初めてかな?EDはもう変わったのがあるけど。
EDのラストのジョミーの絵は最終回を思うとちょっとジーンときてしまった。
まぁ最近最終回にはEDが流れなかったり通常バージョンじゃない事が多いので
きっと最終回直前にジーンとくるんだろうなと思うけど。次回はナスカ編終了
直前ということでなんとスペシャルまであるとか。でも東京MXでだけどね。


ナスカ篇最終決戦直前 特別番組
2007/7/14

最初から長編とわかっていたら、ブルーは死んでいなかった!

これってある意味、あの頃ブルーに熱狂していたお姉さまがたにとっては
「ほ〜らごらん!!!先生もそうお考えだわ!」的な勝利宣言だよなぁ。

ナスカ篇までの色々な軌跡を描くのかと思ったけど(それもあったけど)

ほとんど さよなら 僕らの ソルジャー・ブルー 的な

事前追悼番組だったような…ってか「ブルーはまたここで生き残るかも…」
という淡い期待を打ち砕くかのような「最期の戦い」「待つのは死」と
若本が滅多斬りしてくれるのが笑える。はいはい、今度こそ死ぬんですね。

しかしほんのちょっと前の事なのに、14歳のキースが無邪気そうに
にっこり微笑んでるのを見て「誰だよオマエ」と言いたくなったよ。
(関係ないけど新OPのカップを持つ赤服のキースがアスランっぽく見える…)

アニメではジョミーが迷ったりうじうじして、今もまだソルジャーとして
どうも未熟に見えるのは、ソルジャー・ブルーの見せ場のためだったのか!

出渕さんなんか昔の映画にもしっかり関わってるくせに何言ってんだ!
さてはあんたもうあの頃からブルー生かしときたかったんでしょ?
でも監督の言うことはなるほどと思えることもあった。
確かにいきなりポッと出にリーダーをやれと言って全員が従うというのも
難しいかもしれない。もしかしてあれ院政なのか?寝たきり上皇だけど。

でもソルジャーとしての生き様を見せて散っていくというのもカッコいい。
祖父であるブルー、父であるジョミー、そして子にあたるトォニィの三世代の
出会いも原作にはないもの。遺伝子を繋いでいく命の営みを示していいかも。

杉田さんの服と帽子の宇宙海賊みたいなロゴに笑った。
でもラストのたたたみかけるようなブルーのセリフオンパレードはよかったな…
やっぱり私もブルーは好きだ。とても好きだ。だから今週来週は正座して見る。


section15 変動の予兆
2007/7/14

「やれやれ…年寄りと女子供は丁重に扱えと教えられていないか…」

野 蛮 な 男 だ !うわー、ブルーがキースを罵ったー!

目覚めたもののうまく体が動かず、テレパシーを使えるレベルにすらない。
仕方なく脱出艇ギブリの前でへたばってた割には口の達者なじーさんだこと。

仮死状態のトォニィをフィシスに抱かせ、彼女の手を引いて走るキースが、
親子で脱出しようとするハリウッド映画のお父さんにしか見えなくて笑える。
しかし逃げ方は結構容赦なくて、訓練されてない上に虚弱体質のミュウを
百裂脚で蹴りまくる。まぁ混乱に警護が手薄になってるミュウもミュウだが。

トォニィが死んでしまったと感じたカリナは感情を爆発させて力が暴走。
マツカの小型船を阻止するために降りたジョミーは再び思念体だけを
シャングリラにトンボ帰りさせるというえらい効率の悪い混乱状態に。

ハーレイとジョミーの連携もうまくいってないし、ミュウの能力たるサイオンで
リアルタイム情報を流してないし、ブルーはこの忙しい時によたよた歩き出し…
そもそも指揮系統がバラバラだからこんなことになるんだよ。

結局ジョミーはカリナの暴走を止めることができず、カリナは力を使い果たして
突然のように死んでしまう。頬に流れる血の涙は、夫・ユウイを失い、今また
息子・トオニィを失った事で望んだ幸せを手に入れられなかった絶望の涙。
自分を一番初めに、素直な心のまま受け入れてくれた彼女の死に、ジョミーは
深く傷つき慟哭する。幸せを与えるつもりだったのに、奪うばかりだった自分。
そして元凶となったのはあいつだとジョミーの牙はキースへと向けられる。

キースには止められていた思念波を使って呼びかけたマツカに返って来たのは
意外なものだった。我々はミュウだ…応答せよ…自分と同じ能力を使う者の
言葉を恐れ、彼らを仲間だとは知らないままマツカは心を閉じてしまう。

敵とはいえ無下に命を奪うのはよくないという、ゼルあたりに「平和ボケ」と
蔑まれそうな考えのもとに呼びかけたトキの行動はナスカ生活が長いからか。
でもこの「話せばわかる」犬養行動は主人公がやると成功率が8割くらいに
なったりするけど、ザコがやると成功率は限りなく0に近いんだよね…
ジョミーは軽はずみな行動でこちらがミュウであると知られたことを危惧し、
躊躇せず迎撃を命じたものの、すでに射程圏外に出ているという後手っぷり。

そうか、伝説のタイプ・ブルー…おまえがミュウのオリジン…

キースはトォニィをぶん投げ、ブルーはそれを助けて稼働時間オーバー。
じーさんちょっと早く動きすぎたんで多分ありゃ腰に来たね。

ジョミーがハーレイと共に未だに混乱している状況を整理していると、
フィシスをさらわれちゃったよとヌケヌケと割り込んでくるヤツがいる…
まさか、この声は…

「ブルー!!!!!!」

寝たきりだったブルーが何で起きてんのーーーーー!?
感動より先にそらビックリするわなと笑ってしまった。つか起き出して
結構大暴れしてるのに誰一人その存在に気づいてなかったのが可笑しい。
サイオン使ったじゃん!明確な殺意を持ってキースを攻撃してたじゃん!

しかも顔はやたらシリアスなのに仰向けのまま動けないんですけどこの人。
ナキネズミが増幅してくれてやっと電波状況がマシという程度らしい。

フィシスを連れて逃げ出したキースはマツカと合流しようとするものの、
追ってきたジョミーのミサイル並のスピードに逃げ切るのは無理だと判断し
マツカにサイオンシールドで自分を包むよう命令する。やった事ないのに
やれちゃうんだから、ヘタなミュウより能力高いんじゃないかマツカは…

爆発した小型艇のデブリの中、キースとジョミーの一瞬の邂逅。
キースは基地へ戻ってテラにミュウ殲滅作戦を要請する。
ナスカへと出撃する大艦隊、最終的には惑星ごと消滅させる
最終兵器「メギド」も投入される。悲劇が足早に近づいてくる。

最大の敵と認め合った2人は今また道を分かち、そしてそこにブルーが絡む。
いよいよ中盤最大の見せ場を、さて、どんな風にアレンジしてくるかな。

メギド ノ シヨウ ヲ モトム>

しかし原作では絶対にありえないブルーVSキースが見られるとは!
確かに原作ファンでも「IF」的な物語として夢見ない事はない対決だろう。

ジョミー以上にやすやすと心に侵入されて覗き見られ、明確に殺す意思を
露にして向かってくるブルーに、キースが一瞬畏怖を抱くのもゾクゾクした。
作画陣も絶対気合入ってるよね、ブルー描く時は。少年らしいいたずらっぽい
表情に抜け目のない海千山千の老獪さがあるってどうなの。卑怯じゃないか!

ブルーの攻撃は確実に死をもたらすべくキースの額を狙ってたのもカッコええ。
確かに万全な状態なら、これだけ余裕綽々に、微笑みすら称えて戦いに向かう
ブルーは大した戦士だったろう。むしろ外伝化されなかったのが不思議なほど。
その攻撃からキースを守ったのはフィシス。なぜ?どうして?ブルーは女神の
思いもかけない反抗に戸惑い、つけ込まれる。ジョミーもブルーも女に甘いよ!

なんとなく特番や今回のオリジナル部分を見てたら、ブルーの死という犠牲を
払うのなら、ジョミーは原作のような状態にはならないんじゃないかと思った。

むしろ、個人的にはあの状態にならないで欲しかったりする。
私、実は後半のジョミーはあまり好きじゃないんだよね。達観しすぎというか
人間らしさがなくなっちゃったというか…できればこのまま、青くさいけど
純粋で、迷ったり悩んだりし続けるジョミーのままでいて欲しいと思うな。


section16 赤い瞳 蒼い星
2007/7/21

「テラを…見たかった…」

ズキンときたなぁ、この言葉。
原作ではもちろんもっとずっと前に死んでしまう(15年前ということだ)ので
早過ぎるよと思いつつも受け入れざるをえなかったけど、今回はブルーが
まだ生きてるというわずかな希望がずっとあっただけに別れがとてもつらい。
そこにいてくれるだけでいいという言葉の意味がわかるような気もするね。

マザーが組織した騎士団になにやら聞いた事のある名前とか見たことのある
キャラがいたりしてドキドキ(もちろん悪い意味で)するんだが…あ、遊び心?
キースがマツカに命令するのを見たセルジュの顔がこれまた…

「おまえと同じ、バケモノだ」
語りかけてきたミュウは自分と同じ存在なのか、それとも自分を惑わせる
バケモノなのかと問いかけるマツカに、これまた手厳しい一言を返すキース。

キースの認識ではマツカや遠くはシロエもそうなんだろうけど、ミュウは
感情的ですぐに熱くなり、暴力的でそのくせ無力…という存在らしいまんま人間
なのに未だにマツカを手放さないのは単に利用価値があると踏んでいるのか、
それとも自分が失いつつある「人間味」を守る最後の砦としているのか…

そんな中、ついに開始される「オペレーション・スローターハウス」
全然信用しあってないグレイヴとキースの陰険な化かし合いが面白かった。
メギドは元々は惑星開発用の装置だったらしいけど、騎士団がそれを兵器に
転用して惑星そのものを破壊するという最終兵器に変えたのだとか。
グレイヴが言うように、それはまるで墓標のよう。ジルベスターエイトを
貫いてジルベスターセブンへ放つって一体どんなヤケクソ破壊兵器なんだ…

傷はとっくに癒えているのに未だに目覚めないトォニィに導かれるように、
ナスカで生まれた子供たちが次々と昏睡状態に陥っていく事態が起きていた。
OPでは随分ナスカの子たちがクローズアップされてるのも面白そうだよね。

シャングリラが脱出の準備を進めても、ナスカの意見は未だ割れていた。
危険が迫っているのに、人間たちがそこまでの事はしないと信じている彼ら。
かつてアルタミラで、同じメギドシステムで多くの同胞を失いながらも脱出し、
長い放浪が始まった事を知る長老たちには、この先に待つ惨劇がわかっている。
しかし未だ6割が避難に応じない。ナスカの平和は絶対的価値として正しい。
けれどそれを打ち砕く輩がいる事からも眼を逸らしていては、待つのは死のみ。

「うつむくな、ジョミー。きみがうつむけば皆がうつむく事になる」

人は見たくないものを見ようとしない。認めたくないものを認めようとしない。
ジョミーたちが話し合うブリッジにブルーが現れ、意見をまとめていく。
そして自分はもうただのブルーだから、ソルジャー・シンに従うと優しく笑う。
誰よりもソルジャーらしくありながら、自分をソルジャーと呼ぶジョミーに、
ソルジャーはきみだよと言うブルーが可笑しい。そして哀しい。

「ブルー…なぜそんな瞳を…」
ジョミーが言うように、そこにいるのはかつて赤い瞳に強い光を放っていた
ソルジャー・ブルーではなく、優しく慈しむように自分を見つめるブルー。

これが長のあり方を伝える最後のチャンスになるかもしれないから…

ジョミーを選んだのは僕だ…ソルジャーとして選んだジョミーの成長を認め、
けれどまだ年若い彼を置いて逝かねばならないブルーはハーレイにテレパス、
そしてフィシスにヘッドセットを預け、若き長ジョミーのことを託していく。

「そうはさせないっ!」
ナスカが燃える…トォニィの目覚め、フィシスの叫び、ジョミーの叫び。
放たれたメギドにブルーがたった一人で立ち向かうこのシーンは
ブルーが好きな人ならば否応なく叫びにシンクロしちゃうよね。
こんなに力のあるヒキは土6では久しぶりかも。

ホントに、自分がどれほど皆の心の拠り所かわかってんのかこの人は…
なんかもうこのまま死ぬなんて許せないよ。死ぬなよ…逝くなよ…ブルー…

<ワレワレ ニハ ジカン ガ ナイ>

ブルーとフィシスの出会い…ビーカーの中で膝を抱えて眠る少女が
見せてくれた地球のイメージに、女神としての神聖性を見たブルーは
彼女がミュウであると露見し、処分されようとするその日に助け出した。

ブルーとフィシスの間には父性愛であり、母性愛であり、畏敬の念であり、
恋人、友人、長とその心の拠り所、もう全てがごちゃまぜになったような
超越した友愛の気持ちがあるんだろうね。だからハグはあってもキスはない。
キースに取られちゃう…みたいにやや嫉妬するようなところはあったけど、
あれは結果的には…だからなぁ。ブルーが知ってるのかどうかはともかく。

ブルーはフィシスの過去を封印し、反面フィシスには未来を予見する力と強い
相互テレパスが残されたって事か。彼女が見た未来は、自分が助けてしまった
黒髪の男がもたらす破滅と破壊。ブルーすらもそれに巻き込まれてしまうという
悲しみと恐怖。けれどブルーは言う。僕がきみを、みんなを守ると…

とにかくもう今回もブルーの美しさは反則だ。
作画陣力入れすぎ。一カット一カットが美しくて眼が離せない。
私だってそりゃ美しいものは好きだが、ここまでキャラクターを綺麗だなぁと
思ったのはそうそうないと思うよ。あと声が杉田なので男っぽいところもいい。

ヘッドセットを外したブルーも少年っぽくて綺麗だし、メギドの矢を止めようと
ジョミーより早く飛び出すなんて、おじいちゃん、ハッスルしなくていいから!
トォニィも目覚めたし、ジョミーもいるんだし、若いもんにまかせていいから!
頼むからやめてぇ〜!と思いつつもその劫火に髪を揺らすブルーが美しくて…

反則だ!結末は見たくないのに続きが見たいなんて反則だ!


section17 永遠と陽炎と
2007/7/28

「私は軍人だ。戦争となれば敵と戦う」

だがこれは戦争ではない…「これは虐殺だ!」

やべっ、ちょっとこのデコ格好いいよ!

真空を生身のまま飛行できるなど、確かにミュウはバケモノかもしれない。
けれどどんなに胸糞悪かろうが嫌いなヤツだろうが、友軍である自分の艦隊ごと
撃とうとし、既に惑星崩壊を始めていることが明らかなナスカを破壊しつくし、
逃げるミュウを何の躊躇もなく滅ぼそうとするキースこそが真のバケモノだと
断罪するグレイヴ。いや〜…まさかコイツからこんなセリフが出ようとは!!

1人でメギドの火を抑えに行ったブルーを支えるのはジョミーと7人の子供たち。
彼らはまるでマントラのように円になり、まだミュウが残るナスカの拠点と
シャングリラを守りきる。けれどそれを抜けてしまったエネルギー波は
地上を直撃し、赤き乙女の身を無残なまでに抉る。ナスカの崩壊は近い…

おじいちゃんと一緒♪ 

最強のサイオンタイプである「ブルー」が複数存在する理由はナスカの子ら。
彼らの唐突な昏睡は、まるで成虫になる前の蛹。急激に成長した彼らは
まだ完全ではない体でブルー・ジョミーレベルの力を使い、力尽きた。

ブルーはトォニィたちをジョミーに託し、メギドへと向かう。
ブルーが原作を無視してここまで生き残ったのは監督のおかげ暴走した
ジョミーを助けに宇宙空間へ出てバテたブルーに、じーさんをバテさせた
張本人のジョミーが「生きろ!」と言ったからなんだそうだ。

出番と見せ場が欲しかったのを人のせいにするんじゃありません!

我々の勝利は、1人でも多くのミュウが生き延びる事…
ジョミーはブルーの言葉どおり子供たちをシャングリラに届け、ナスカへ
降りて生存者を助けて回る。けれど先に残ったものがいないかと探していた
リオが見つけたのは、ハロルドやキムたちが避難しているシェルターだった。

助けに来たジョミーが見たものは…

結構容赦ない死体に驚いた。ああ、でもそういやこれ土6だったっけ…
ジョミーはリオに最後のギブリを操縦させて脱出を促し、キムたちが残る
シェルターに向かう。けれどサイオンで落ちてきた岩盤をどかして見たのは、
恐らくはもう助からないほど傷んでしまったキムの体…

ナスカと運命を共にする事に

この惑星に残ると意地を張り通してしまったけじめをつけるつもりなのか、
彼らは出てこようとしない。もう乗れるギブリもシャトルもないだろうと、
自分たちの星で死を迎える覚悟を決めていたキム。もう痛みもないし、
眼も見えないけど、泣きそうになっているお前の顔はわかる…

一番最初に正面からぶつかり、サイオンを使わずに弱い体で正々堂々と
向かってきたキム。艦の中しか知らなかった自分が、大地を知り、作物を作る
喜びを知り、笑ったり泣いたりしながら根を張って精一杯生きたこの4年間は
本当に楽しかった。「さようなら…ジョミー」

やりきれない友の死に叫ぶジョミー

今回は当然ブルーの最期が一番の見せ場だと思ってたし、確かに作画も演出も
大変な力の入れようだったけど、正直うるっときたのはこのジョミーとキムの
別れの方だったんだよね。またしても救えなかった命を前に絶叫するジョミー。
さすがは主人公、ブルーに花を持たせても負けてないなぁ。

それにしたって見てよこのブルーの美麗さを!

ブルーは同じ地球を故郷とする者たちに、攻撃をやめろと語りかけながら
メギドへと突進。向かってくるブルーを攻撃しようとするビームが自軍の艦を
撃ち抜いて同士討ちになってるのを見てやれやれという顔で「愚かな…」って、
あんたが避けたから当たっちゃったんでしょ!なら相殺しろよ!やる気出せ!

あのヤロ…戦うつもりはないなんて口先ばっかりじゃないか!

メギドがブルー軍団に阻まれた事を悟ったキースは、二射目の準備を進める。
射線上にグレイヴの艦隊があろうが関係ないと言い切るキースの非情さよ。
そしてやってきたブルーを自らが迎え撃つため、指揮をセルジュに任せて
ブルーが天井をぶち破って侵入したメギド内へと向かう。マツカは場所が
場所の上、敵の力の大きさを感じたのか行ってはダメですと追いかける。

おじいちゃんは破壊したり殺したりして疲れたよ

内部に侵入し、保安防衛の兵士たちと戦うブルー。
手加減するつもりも余裕もなさそうだし、壊すついでに床だの壁だの
破壊しまくってるので、煽りを食って死んじゃった兵が大分いそうだよね。
でも「ソルジャー」といわれながらもあまり戦うシーンがなく逝ったので、
ビームを高速で避けたり、実際にこうして戦う姿を見られたのは嬉しいね。

ご尊顔がボロボロに…なっても綺麗だけどね、相変わらず

シールドを張る事もままならなくなるほど消耗し、ついに崩れ落ちたブルー。
それでも振り向きざまに衝撃波を放つ姿は格好よかったよ。

麗しのソルジャー・ブルーが床を這い、内股で立ち上がるなんて!

「まだだ、まだ終わらんよ倒れるわけにはいかない!」
ボロボロの体でも諦めず、メギドを破壊するために中枢へと足を運ぶ
ブルーの前に現れたのは野蛮な男キース・アニアンだった。

「止まれ!撃つぞ!」「は?」「止まれといっている!」「え?」

「やはり貴様か、ソルジャー・ブルー!」
ミュウを、そして愛しいフィシスを巡る因縁の対決がまさか見られるとは…
この対決の構図、私の遠い記憶が正しいならば最終回のジョミーとキースに
なるはずなのに、なんでブルー?とつい笑ってしまう。面白い公式「IF」だ。

おじいちゃん何発か食らっちゃいました

キースが撃つ容赦ない弾丸を数発受けてしまったブルーは、シールドを張って
カメのように防御体制に入る。このままこうしていればキースの弾は尽きる。
けれど再装填されたメギドは残り時間わずかで再びナスカへと放たれる。

大体生きてるはずがないキャラはとっとと死ね!

キースの心にあるのはミュウを滅ぼすという使命を果たす事だけ。
銃口はブルーを狙う。これで終わりだ…ミュウは悪しきもの。滅ぶべきもの。

キースが放った弾丸はブルーの右の眼を撃ち抜くことに…

その瞬間、ブルーは自らを守るシールドより破壊のために最期の力を溜める。
ああ、もうお別れだ…ソルジャー・ブルー、これで本当にさよならだね…

飛び出すマツカすげー、マツカすげー!

「キースッ!」
ブルーが放った最期の破壊の力からキースを守るために飛び込むマツカ。
キースを助けた時にも新しい能力を開花させてなまじのミュウ以上に強力な
ポテンシャルを持っていることを予感させたけど、今回はなんとテレポート。
ジョミー、スカウトするならやっぱシロエよりマツカだったと思うよ…

「ジョミー、みんなを…」

ついに訪れたブルーの最期。
ジョミーと内的宇宙で会話するかと思ってたのにたった一人で逝ったなぁ。

メギド内部を爆破させ、エネルギー充填を阻止すれば仲間を完膚なきまでに
滅ぼす悪魔の光は放たれない。ジョミーの言葉を受けて生き長らえ、ナスカで
生まれた子供たちというミュウの可能性を見ることができた。フィシスへの
深い愛情を示す事も、もう1人の主人公であるキースと対決する事もできた。

原作よりずっとずっと長く生きて、最期はみんなのために戦って死ぬなんて
ある意味ホントに「こういうブルーも見たかったよ」という内容だった。
それでもやっぱり寂しいけどね…仕方ないね…

放たれたメギド面舵逃げろ〜!

放たれたものの、ブルーの最期のハッスル破壊行為のおかげで
どうやら10%程度しか効果が上げられなかったようだ。
しかもメギドの内部爆発は拡大し、旗艦も離脱を余儀なくされる。

狩られるものに対する狩るものの…なんだって?

張り切って出て行った割には散々な姿で戻ってきたキースに吹いた。
にっちもさっちも行かなくなるとマツカに助けられるクセがついてるな。
キースはここまで壊滅的な打撃を与えてなお、グレイヴに残党を狩らせろと
命じる。ってか一度は平気で見殺しにしようとしたくせに呆れるなぁ…

めちゃめちゃデカい穴ぼこ空いてるし…

ひどい姿のナスカはもはや人など生存できていないだろう…シャングリラも
もう逃げちゃったから追いようもないだろうけど、グレイヴは私情ではなく、
軍人としてこの作戦に賛同できず、電磁波の乱れを理由にキースの言うことを
聞かなかったのはご承知の通り。いやー、なかなか骨のある展開にシビれた。

ブルーの形見となったヘッドセット

原作準拠の一期OPにあったようなヘッドセットの受け取りはいつになるのかと
思ったけど、結局あれはミスリードでアニメではフィシスから受け取る事に。
ブルーの三世紀分の記憶ってどんなんかしら。「ブルー」と名前を呼んで
泣いてくれてたハーレイむかつくんだよとかフィシスもいい女になったな
うっへっへとかそんなんも入ってたら笑うんだけど入ってませんから

ジョミーが元気なのは何よりだ

どうやら本当にジョミーは耳も眼も口も失わずに済んだようだ。
少なくともナスカでは大丈夫だったって事かもしれないけど、私は原作の
ヘレン・ケラー状態のジョミーはすごくいやでたまらなかったので嬉しい。
やっぱり体の一部を失うっていうのはイヤなんだよね…どうしても。

「これは相談ではない。命令だ!」
ジョミーはアルテメシアへ戻る事を宣言する。我々の敵は人類ではない。
我らを生み出し、かつ滅ぼそうとするシステムをこそ破壊し、人類に問う。
真実を明かし、自由に生きる事を望むか否か。そして共存か滅ぼしあいか。
ブルーの面影と志を胸に再び歩き出すジョミー。最終決戦まであと一月半…

<ウツムクナ ナカマ タチ>

消えていくブルーの後に現れるテラが哀しい…

EDはまるで最終回仕様のようなブルー特集。
最後の最後までスタッフのブルーへの愛が感じられて大満足だよ。
哀しいというより、よくぞここまで活躍させてくれたって感じで嬉しかった。

だって原作では死にキャラと諦めざるを得なかったし…

このへんは世代の違いかもね…今回新たにブルーを好きになった人には、
やっぱり好きなキャラとの決別というのは何をおいても辛いだろうし。

これでもかと言わんばかりの美形ぶり…300歳のじじいのくせに!

でもホラ、こんなに美麗に格好よく描いてもらえたんだからよかったじゃん。
とにかくブルーの作画はほとんど崩れなかったもんね。すごいよね。

さようなら

ブルーも皆を守れたし、これだけ活躍すれば満足して眠れるだろう。
おやすみなさい、ソルジャー・ブルー。

一瞬マジでオバケかと思ったよ…

でもちょっとこれはやり過ぎ。

なんだこの詩は!せめてセリフにしてよ!

あとこの演出も古臭くてヤダよ。


section18 再会のアルテメシア
2007/8/4

「やれ!」

ブルーとナスカを失ったミュウたちはアルテメシアへと向かう。
迎え撃つ人類軍たちを情け容赦なく殲滅しながら。

ナスカチルドレンであるトォニィたちのサイオンタイプはブルーやジョミーと
同レベル。その強大な力と、無理やり発育した分、精神の発達が追いつかない
不遜な幼さと無邪気な残虐性によってミュウたちからも恐れられている。

救助艇を壊してしまおうかと思った時、ジョミーの声が聞こえた。
ジョミーも僕と同じ考えだとわかったから、とても嬉しかったよ…

けれどジョミーはあえて何も言わない。
特別扱いはもちろん、ねぎらう事すらもしない。

仲間であるミュウから恐れられ、自分たちとは違うと拒まれ、忌み嫌われる
ナスカチルドレンにも不満は募る。ミュウたちがナスカチルドレンを見る眼は
人類がミュウを見る眼そのもの。でもだからこそミュウのために全身全霊を
かけて働かねばならないというのがジョミーの考えらしいそら不満も出るさー

酷使されるナスカチルドレンも不満が高まり、ニナたちに不敵な笑いを見せて
力を誇示してみせる。おヤエさんも子供たちの戯言に本気で相手しちゃダメだ。
あの時ブルーとジョミーを助けに来たアルテラは、自分たちはジョミーのために
一生懸命大きくなったと言ったのに、もはやその心はトォニィで一杯のようだ。

トォニィ以外は、最も力が強いファーストチルドレンであるトォニィこそが
ソルジャーになればいいと思ってるようだけど、そのトォニィは相変わらず
グランパっ子。むしろジョミーを悪く言うことを許さないと庇ったりして。
ホント、これでトォニィがシロエ並に反抗的だったら眼も当てられない。

アルテメシアに到着したシャングリラは、トォニィたちの働きで防衛軍を
ことごとく叩き落し、ソルジャー・シンは降伏勧告を行う。対話の道を、
テラへの道を開くために我々は今帰ってきたと故郷の地を踏むジョミー。
なんか展開が異常に速いな…確かに残り6話とはいえ走りすぎじゃない?

ちなみにスウェナの娘は今はあれから随分老けたジョミーのパパとママに
育てられているらしい。冒頭でゆかなが喋ってたのでなんでゆかなが?と
思ってたらこういう事だったか。ついでにシロエの養父母もまた別の子供を
育てているようだ。結構な年なのにまだ子育てとはこのシステムも結構大変…

シロエの本にはメッセージが隠されていた。
ってかあの爆発で本だけが無事なんて絶対ありえないと思うんだけども。
久々に動いてるシロエを見てもキースは眉1つ動かさない。けれど途中で切れた
データには、シロエが行けといったステーションE-1077の地下ブロックが…

結局シロエに言われた後はキースって自分の秘密を知りに地下ブロックへは
行かないんだっけ?このタイミングでマザーイライザに会って知るんだっけ?
ホント、大筋以外はすっかり曖昧になっちゃってるなぁ。

キースはマツカを連れてE-1077へ。
廃棄され、一般人の立ち入りを禁止された墓場に一体何があるのか。

一方ブルー自身が封印した過去を開放され、フィシスは予言の力を失った。
フィシスの記憶の中で蘇ってくる過去。そして真実はじき、明かされる。

クジラ ヲ ミタクナイノ?>

スウェナを殺すのは止めておきながら、降伏してきた救助艇をぶっ壊すのはOKの
ジョミーの心がわからない…スウェナがいるゆえのオリジナル展開の矛盾か?

ジョミーは肉体こそ原作のようにはならなくてよかったけど、それでもやっぱり
原作のような態度はとるんだな…でもジョミーは原作のような対価を払ってない
(ブルーの命で一括払いしたとも考えられるけども)からこそ戦いへの考え方や
ナスカチルドレンへの冷遇もちょっとくらい変えてくれていいのにな。

スウェナとジョミーの再会シーンは、スウェナが一体何を喋ってるのかいまいち
よくわからなかったんだよね。スウェナはジョミーがメッセージを送った事とか
知ってるんだっけ?空を飛んでた光がどうのっていうのは、ジョミーがミュウに
なった日に見た、戦いの光の事を言ってるのか?スウェナがそのチェイスを
見上げてるシーンとかあったっけ?あれば伏線になってたと思うんだけど…


section19 それぞれの場所
2007/8/11

「ここから全てが始まった…」「ここで全てを終わらせる!」

お互いの始まりの場所へ向かったジョミーとキース。

アルテメシアが落ち、最初はこそ混乱したものの、いつの間にか空に浮かぶ
クジラをいつもの風景と受け入れてる人類に笑った。スウェナの言うように
管理され、感情まで統制されて実におとなしくて飼いやすい羊になってるよ。

スウェナはどうやってミュウたちにも認められたのかは不明だけど、ジョミーの
傍でノビノビとやってるようだ。もうミュウについては全部知ったんだろうか。

隔離されたミュウたちが起こした反乱で抵抗を続ける守備隊をどうするかと
聞くハーレーに、ジョミーは容赦をするなと殲滅の命を下す。どうもこの
ジョミーの非情ぶりが何らかのモノローグや精神的葛藤を見られないためか
唐突で、突き放されたように思ってしまう…ブルーの死で長としての使命を
受け継ぎ、しっかりしなきゃと決意を新たにした事はわかるんだけどね。

それでもスウェナが私の娘に会ってみないと声をかけると、そんな時間はないと
言いながらもちゃっかりスウェナを送り届けるついでに遠目に見に行ったのは
ホッとしたけど。少しはそういう人間的なところも残ってるんだなと。

レティシアの養父母=ジョミーの養父母なので、会うには至らなかったけどね。
スウェナ曰く、離婚した者には子供を育てる資格がなくなるので、子供も当然
取り上げられて記憶を消され、その後新たな養父母に渡されるのだそうだ。
でもジョミーのパパとママはスウェナのことを気にしてくれて、レティシアに
「ママの友達」として紹介し、彼女の成長についても手紙をくれるのだとか…

でもそれ、そもそもスウェナの血を分けた子じゃないじゃん。

大体スウェナの存在をなんでジョミーのパパとママが知ってるんだよ。
ジョミーのパパとママもこんなイレギュラーな事を結構大胆にやってるし、
管理社会にも何かしらバグはあるという象徴なら面白いんだけどね。

幸せそうな人々の姿を見て、リオはでも彼らは本当の哀しみや苦しみ、喜びを
知っているのだろうかと疑問を抱く。ただ与えられた幸せを享受するだけで、
欲望や葛藤を抱かないことが本当の幸せなのか…まぁでも知らないからこそ
幸せでいられるということもたくさんあるから一概には言えないよねぇ。
何よりこういう社会なら暴力的犯罪はないだろうし、通り魔的な理不尽な事件に
巻き込まれて、刑事責任なしと言われて泣き寝入りする事もなくなるだろうし…

例えばこのシステムのおかげで人が生きるという欲望、即ち生殖能力を失って
滅びに向かっているというならよかったのかも。コーディネイターの出生率が
低かったみたいに、人工授精をさせても、そもそも受精卵がなぜかちっとも
育たないという事態でも起きてたら面白かったかもね。

あの忌まわしい成人検査の時、アンダーグラウンドコースターの中でブルーの
導きによって覚醒したジョミーの前に現れたのは、あろうことかブルーの姿を
模して止めようとするテラズ・ナンバー5だった。どうでもいいけどじーさん、
死んでからも結構出てくる気マンマンだね…あれだ、トランスフォーマーGFの
ベクタープライムみたい。アイツも死んでから何度も出てくるんで笑ったよ。

「舐めるな!本物のブルーの力はこんなものじゃない!」
それにアイツは出るならもっと画面いっぱいにどアップで目立ちまくるぞ!

姑息な技で精神を乱そうとしても、ジョミーには通用しない。
テラズナンバー5を打ち破り、ついに手に入れたのは目的地テラの座標。
いよいよ最終目的地であり、最終決戦地でもあるテラが見えてきたよ。

一方キースも廃棄されたE-1077に向かい、真実を知った。
シロエが見たウームビーカーには、フィシスとキースのサンプル体。
彼らはキースの兄弟にして失敗作。何度も作られた失敗作の中から選ばれ、
事故やミュウ因子を持つものの排除など仕組まれたプログラムをクリアして
育て上げられたキースは、マザーの作った「人類の完全体」なのだという。

あれ〜?そうだっけ?フィシスとの関係は?あれじゃ「きょうだい」?

互いの始まりの場所を破壊し、思い出の品を置いてくるキースとジョミー。
ジョミーはサムのくれたリストバンドを、キースはシロエの絵本を…
それはとてもよかったんだけど、最後の最後、キースがE-1077を
破壊したのがシロエのメッセージを見たからルーツを探しに行った…
なんていう感傷的なものではなく、任務だった事に感心した。

いや、確かにその割には感情の揺れがないなぁとは思ってたんだよ。
いくらキースでも目的が自分のルーツ探しならもうちょっと揺れるかなと。
でもそっちはむしろステーション廃棄処分の「ついで」だったとはね。

ミチ ハ ヒラカレタ>

「あなたのために生きてるんだ!」
人がミュウを恐れ、忌み嫌うように、ミュウの中でもナスカ・チルドレンを
恐れ嫌う人々はいる。でもジョミーはトォニィたちにミュウのため身を捧げて
働く事を求め、人や他のミュウを見下すトォニィの心とはすれ違っていく。

予知の力を失った代わりに、ブルーとの出会いを思い出しつつあるフィシス。
カードをめくる時だけでなく、ウームビーカーの中で初めてブルーを見た時の
記憶も戻りつつあるようだけど、フィシスは眼が見えないんだからブルーが
見えるわけないよな…見るというより会った時の感覚を思い出してるのかな。

そんなフィシスにトォニィは激しい怒りをぶつける。
キースと通じて逃がし、それが結果的にカリナを、ブルーを死に至らしめた。
多分に逆恨みも入ってるような気がしなくもないけどまぁしょうがないか。

トォニィはフィシスはただの人間だと衝撃の?事実を突きつける。
ブルーが力を分け与え、ミュウに擬態させた偽物のミュウ。
女神などと祀り上げられても自分の眼は誤魔化せない。

なんかキースが知った事実もどこか中途半端だったような気がするんだけど、
私自身が詳しく覚えてないからそうとも言い切れないんだよな。ま、いいか。


section20 決戦前夜
2007/8/18

マツカすげええぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!

あの距離で撃たれた弾丸三発を素手で掴むなんてジョミークラスじゃないの?

今ジョミーって書いて気づいたけど、そういえば今回はジョミーが全く出ない
話だった…まぁキースサイド視点になるとこの現象はよくあることだけど。

キースを狙ったのは元老院の保守派の連中。
事情聴取に梃子摺るからといって精神波攻撃で廃人にしちゃったり容赦ない。
もちろん身体的拷問も問題だけどどっちにしろあまり気持ちのいい話じゃない。

ミュウと人類の対立があまりはっきり見えないので、キースがここまで
急進的に突っ走って人類の指導者になろうとする理由がよくわからないな。
ジョミーたちはもうアルテメシアもノアも超えてテラに向かっちゃったから、
ある意味人類がいる生活圏には「武装し、反体制的あるいは反抗的なミュウ」は
いないわけだもんね。いるのはミュウであることを隠そうとしたり、誰からも
助けてもらえずひっそりと息を潜めて生きているミュウだけじゃん。

報道関係者のスウェナが反SD体制っぽい組織に入ってるらしいことや、人々の
ためではなく人々がそれに頼るしかなくなった体制を守るためにミュウという
敵を殲滅するという摩り替え理論に段々と竹P風味が強くなってきた気がする。
「人は世界の為に生きるのではない。人が生きる場所、それが世界だ」だな。

このスウェナたちがジョミーたちとは違う、こうした弱いミュウたちと接触を
図り、ミュウとは何かということを報道するならそれこそ意味があると思うけど
単にSD体制に反対するとか自由をこの手にとか言うだけならどうなんだろうな…

ノアが人類が最初に入植した場所だからとこだわる鉄の種族元老院と
ミュウ殲滅のためにノアを守る艦隊を全てミュウ殲滅に向かわせる事を
提案するキースの対立は、グランドマザーのキース指示で決定する。

対サイオン武装の開発でミュウの精神攻撃を防ぐ事に成功したので、これに
ジョミーの虎の子であるナスカ・チルドレンがどうやって戦いに挑むのか。
あの予告からすると犠牲もたくさん出そうだったなぁ…

コーヒーを入れるしか能がないくせにマツカがキースの一番近くにいる事が
やっぱり面白くないらしいセルジュ。マツカは何よりすごい弾除けなんだよ…
「おいしくないですね」
セルジュが持ってきたコーヒーより、毒が入ってると疑いもせずに飲む
キースのために、自分が淹れるコーヒーの方が美味しいって事かね。

そのマツカとも因縁深い連合艦隊の旗艦ゼウスの艦長はグレイヴだった。
こいつも意外としぶとく登場するなぁ…ってか一番年齢相応に老けてるよね。

それにしてもキースと共に乗艦してきた元老アドスは、キースたちが実は
ノアを離れてソルに向かうと聞いて激昂するもセルジュに撃たれてしまう。

あーあ、どう見ても お ね だ り 損 だったなぁハゲよ。

そしてなぜかアルテメシアを離れて移住することに決めたらしいレティシアと
ジョミーの元パパとママ。しかしレティシアはミュウ因子を持っていることが
判明してゲートで捕らえられてしまう。う〜ん、この話、何か意味があるのか?
ジョミーのパパとママって原作ではその後の消息も不明なので親子関係もクール
ここで救済するつもりなんだろうか。話数もさほど残ってないし、ママは飯も
ロクに食ってないみたいなので娘を守って死亡フラグかもしれないなぁ…

<テキ ヲ ムカエウツ

「キース、スウェナ、ジョミー…」
みんな友達…サムは大事にしていたおもちゃをキースに渡す。
けれどキースの演説はその言葉とは全く反対のことだった。

サムはここのところ衰弱が激しく、命のともし火が消えかかっている。
幼児退行や精神を病んだ人が徐々に弱って死んでしまうってパターンは
昔の少女漫画によくあったけど、実際はこんなに弱くはないんだよなぁ、
こういう人たちって。精神は病んでも肉体は健康だったりするからね。

どうも一般人のコンセンサスを受けて、ミュウを滅ぼす事をキースが唱える
描写が少ないのが気になる…一般人の間でミュウは伝染するなんてありえない
間違った偏見がまかり通ってるのはちょっと面白かったけどね。

次回は一回休みで、再開時は時間変更なので予約録画の人は注意!


section21 星屑の記憶
2007/9/1

「僕らは望まれて生まれてきたミュウだ」

ノアを見捨て、テラへ向かったキースたちを追ってワープ航路に入った
シャングリラ艦隊。いつの間に長老たちが僚艦に分乗したんだっけ?

ぴりぴりした空気の中、ナスカ・チルドレンは自分たちの調整に余念がない。
ことにトォニィはおヤエさんと共に自分の乗る戦闘機の調整に忙しい。
かまってもらいに来たアルテラに眼もくれず、彼女を怒らせてしまうほどに。

自分が他のミュウと違う事に怯え、戦うことを恐れ1人泣くアルテラ。
あの時、ジョミーの願いに応えて幼い体を成長させてナスカを守ろうとした
彼女は、いずれテラに辿り着いて目的が果たされた時は、今度は自分たちが
排除されてしまうのではないかと怯えていた。確かにそれはもっともな不安…
優れた者、突出した者、そのためだけに存在する者を人は恐れる。

けれどトォニィはそれでも、ナスカを救えなかった悲しみと後悔を自らの
心と想いだけで購おうとして孤独の中にいるジョミーのために戦うと言う。

自分たちは存在を否定され、蔑まれ、憎まれたミュウではなく、両親や
ジョミー、全てのミュウがその誕生を望み、祝福された子供たちなのだ。
アルテラを抱きしめ、今はジョミーを信じるしかないと呟くトォニィ。
自分たち以上に苦しみ、孤独の中にあの人がいるのなら、それを少しでも
和らげるために戦うのがトォニィの使命であるかのような忠犬っぷりだ。

ふっ、だがトォニィ、きみも甘い。まさか今でも毎晩毎晩ジョミーの枕元に
ブルーが立っているとは知るまいよ。アイツもう絶対成仏する気ないぞ。
ってか多分死んだことに気づいてないよ。寝たきり老人のつもりでいるね。

というかアルテラの死亡フラグが見え過ぎてあちゃーなんですが…

シャングリラに突っ込んできた特殊戦艦オリハルコンからは対サイオン訓練を
受けた特殊部隊であり、普通レベルのミュウのサイオンフォースは利かない。
防御シールドを破る強力なバズーカなども準備しており、対ミュウ戦を想定し
訓練された連中だとわかる。とはいえそんな彼らもタイプブルーの敵ではない。

並みのミュウでは太刀打ちできない彼らを軽くなぎ払うジョミーはめっちゃ
カッコよくて、その後もぶっすり突き刺さったオリハルコンを1人で持ち上げ
宇宙に捨て去ったのはすごかったよ。ジョミーが五体満足で元気なおかげで
こういう派手なバトルも心置きなく見られるのは本当にありがたい。

一方ナスカ・チルドレンは同じく対サイオン訓練を受けた特殊部隊が操る
アンチサイオン機・ワルキューレに苦戦。アルテラと同じ機体に乗っていた
コブは側面からの一斉銃撃を受けて死に、負傷しながらも宇宙空間に逃げた
アルテラは、サイオンフォースが効かず苦戦するトォニィの援護に入る。
その頃タージオンもトォニィがサイオンが効かないと言ったのに
聞いてなかったのかサイオン勝負を仕掛けてやられてしまった。

アルテラもまたセルジュにサイオン攻撃を仕掛け、それが当たらないという
描写がちょっと面白かった。前からの攻撃を華麗にローリングして避けるのは
おお〜すげぇやと思ったけど、調子に乗ったのかワルキューレの後ろに回って
トォニィはあたしのものなんて関係ないことを言ってるから撃たれてしまう。

それは、あまりにもあっけない死。
さっきまで泣いていた彼女はもう動かない。

トォニィの怒りはまるで母カリナが彼を失ったと思い込んだ時のように
爆発し、力を暴走させる。それは近くに居る戦艦全てを破壊するほどの
凄まじいサイオンフォース。母がそうだったように、このままでは
精神を焼ききってしまう…トォニィを止めたのはジョミーだった。

力あるもの1人が艦隊に匹敵する…
それほどのミュウの力を目の当たりにし、もはやミュウは人から生まれたとすら
言えないと冷たく言い放つキース。グレイブが確認するまでもなく艦隊の被害は
甚大…けれど相手方のタイプブルーを3人葬る事には成功した。

シャングリラでも、憩いの場であるはずの緑の広場に遺体袋が並べられる。
アルテラの下で沈み込むトォニィに近づいた仲間はわずか3人だった。
I LOVE YOUR SMILE…アルテラの想いと笑顔がせつない。

「今は泣くな、トォニィ…」

多くの屍を乗り越え、悲しみと苦しみを胸に秘めて進むしかない…
けれどそんなブルーの前に再びキースが立ちはだかる。
それはミュウとして隔離された者たちをこのまま木星に落とし、
緩慢で苦しみに満ちた死を与えるという残忍な通告。

ジョミーがモニタに映し出された自分の父親と母親を認識するかと思ったけど
それらしきシーンはなく、むしろ因縁浅からぬトォニィの怒りに火をつける。

「野郎…許さねぇ」

おお、この作品にはあまりないワイルドさでカッコいいよトォニィ!

シンネン ヲ モッテ ススメ>

ほら〜、やっぱ出てくるじゃん、ブルー。今後もクライマックスに
向けてちょこちょこ出てくるね、絶対。アイツはそういうヤツだ。
しかもラストのセリフまで死んだはずのブルーの言葉でやんの。
誰か「ブルー、きみはもう死んだんだよ」って教えたれよ!

今回は後半はバトルモード一色で面白かった。
というかアルテラはいつか死ぬんだなとは思いながらも、まさか今回とは
思わなかったし、そもそも原作より2人少ないナスカ・チルドレンが3人も
一挙に死んでしまうとは思わなかったのでたまげたよ。減ったなぁ…

弱りきったサムの病室を訪れていたスウェナは、ノアの現状を伝える
自身の報道番組を見ながら、ミュウに下った惑星からマザーが自らの
プロープ・コンピュータを爆破して切り離した事に気づく。

SD体制の破壊で今後どうしたらいいのかと不安がる市民たち。
これからは自分で何でも決めていけばいい…ミュウの人権を認め、成人検査と
管理システムを撤廃することを求めているジョミーが言いたいのは、ひいては
人が自由に選択でき、自己決定できる事なのだとスウェナは感じているようだ。

ところがこのスウェナ、ミュウ因子があるとして隔離施設に収容された
娘のレティシアを救ってくれとよりによってキースに頼む親バカさんぶり。
マザーは離婚した人間からは子供を取り上げるなら、子供だけじゃなくて
大人の記憶もちゃんと消去しておくべきだったと思うよ。詰めが甘いよ。

キースはスウェナの情報で、そのレティシアを育てている養父母が、かつて
ジョミー・マーキス・シンの両親だったことを知る…って、えええええええ!?
なんだその展開は!そのための両親再登場だったのか…いや、私はフツーに
ジョミーと再会するか、ジョミーが彼らを見て懐かしむけど過去と決別するため
敢えて会わずに去る、なんて演出かと思ってたんだよ。でもスウェナに連れて
行かれた時あっさりと何もなかったから盛り上がらねーなと思ってたんだよ。

ということで次回は直接キースのタマを取りに仕事人トォニィがゼウスに潜入、
そこでやたら強いミュウにしてキースの盾であるマツカとガチンコ勝負。
果たしてあれが再現されるのか!?いや、まさかねぇ…


section22 暮れる命
2007/9/8

「だめ…キース、捉まえましたよ」

あ、なんかセリフだけ抜き書きしたらイヤらしい感じになった。
ってか「暮れる」というよりはマツカが「くれた」命?

サムが励まし、シロエが伸ばした手を掴もうとしてさらに堕ちていく…
そんなキースを救い上げ、連れ戻したのは最後の力で探しに来たマツカだった。

アルテラをはじめ仲間たちを失い、哀しみに暮れるトォニィは、敵の司令官が
乗っているのは恐らく旗艦であろうと目星をつける。ハーレイが止めるのも
聞かず、それがジョミーのためなのだと自分の復讐心とすり替えて。

コルヴィッツを落とすというキースの脅迫に対するジョミーの回答はNO。
ミュウ因子を持つものたちを助けに行っているヒマはない…
シャングリラはこのままテラへの進路を取り、救助には向かわない。

意外だったのはこれにゼルが反対を唱えた事だなぁ。
ナスカなんか捨てて早よテラへ行こうと若者たちと対立したじーちゃんが
もうその轍を踏むのはイヤだと猛反対する。しかも実はかつて彼らが最初に
反乱を起こした惑星アルタミラは、なんとジュピターにあったのだそうだ…

今日はこういう「アルタミラがジュピターにあった」とか、「キースのピアスは
サムの血だった」のように、台詞だけで状況を語るシーンがちょっと多すぎて
せっかく物語は面白いのに忙しなくて残念だった。ホント、オリジナル展開に
不満はないのだけど、さすがに最終回直前で詰め込みすぎたかなって感じ?

トォニィが出撃した事、ゼルの艦は他と違って特別である事など、
さりげなく伏線を残しつつテラへ向けて発進するシャングリラ。
スウェナからの通信は「切れ!」と冷たく言い放ち、レティシアの養父母が
ジョミーの養父母だった事は明かされないままだったそれじゃ人質の意味ねーよ…

一方ゼウスではどうやらキースの部下が1人ミュウ因子を発見されたようで
コルヴィッツに送られたのだそうだ。反乱の意思などありえない騎士団員…
けれど例外は認めない。たとえ自分自身にミュウ因子があったとしても。
冷たく言い放つキースを見て、抗議するメガネを止めるセルジュ。

グレイヴもまた自分の部下が何人もコルヴィッツ送りになってるそうだ。
でも顔色1つ変えずに部下を送り込むキースを見てグレイヴは相変わらず
非情の鉄面皮と思っているらしく、元部下であるマツカに対しても
おまえもよく仕えているなとねぎらい?の言葉をかけたたりして…

そもそもこのグレイヴ、あんなにイヤミでキースを出し抜こうとしてみたりと
イヤらしい動きもしてたくせに、キースの指揮下でよく艦隊を統率してたし、
そもそもメギドのような非人道的大量破壊兵器には反対だった上に、
今回の卑劣な「キースの人質大作戦」にも承服しかねる様子がアリアリ。

一方では部下を愛人にしてたりして常識的なんだか非常識なんだか…
いわば人として色々な顔を持っているがゆえに、この物語の中で
実は最も人間らしいキャラになっちゃったのかもしれないね。

皆が噂するような人じゃないんじゃないかとキースを買いかぶるマツカだけど、
完全にミュウとしての力に目覚めている自分を傍に置くのはなぜかと尋ねると、
利用しているだけという尤もな答えが返って来る。しかも任務終了後は処分。

それでも今日のキースの様子はおかしい…

マツカはコーヒーを渡す時触れたキースの手からサムが死んだことを知る。
ってか手が触れるってなぁ…触れねーよ、絶対。どんだけ喉渇いてたんだよ。

「言ったはずだ。私の心に触れるなと」

ならあんたも相手の手に触れないようにしとけ!

それにしてもトォニィが侵入する時はもっとすったもんだあるかと思ったのに
意外とあっさり。結局キースに引っ叩かれてしょんぼりのマツカは変装した
トォニィとすれ違い、互いの存在を感じ取る。なぜミュウがここに?そりゃお互い様

トォニィもあそこまで追い込んでキースを苦しめてから殺すなんてサドッ気
出すなよなー。せっかくのチャンスを掴んだんだから喋ってないで即殺せよ。
まぁもちろん話がここで終わっちゃってもなんなんだけども…
でもママもブルーも優しい人だったというセリフにちょっとウルッときた。

「キャプテン・ゼル、ただいま参上!」
その頃、シャングリラはテラへの進路を取り、ステルスデヴァイスを
載せたゼルの艦が密かにコルヴィッツの下へと向かっていた。
セルジュはキースに指示を求めても返答がないため、グレイヴに
コルヴィッツの落下を命ずる。ところがグレイヴがこれまた従わない。

キースの言うことなら聞くけどおまえの言う事は聞いてやらんもんねと
ゴネまくってるうちにゼルが到着、しかもさすがに首を絞められ続けて
死に掛けたキースの呼ぶ声にマツカの力が爆発して艦内大混乱。
セルジュが独断でコルヴィッツを落としたものの、ゴタゴタのおかげで
ナスカ・チルドレンの支えが間に合って無事に救助されちゃったよ。

瀕死のキースを見て怒りに燃えたマツカVSトォニィ。
エフェクトの効果音がデカくて台詞を聞き取るのが一苦労だった。
「待て!おまえはミュウだろう!?」
こんな状況でもちゃんと説得を試みるトォニィが可愛いじゃないか。
けれどマツカは感情を暴走させ、思う存分に力を振るう。
「くそっ、話にならねぇ!」
やべー、私白状するとこれまでトォニィってなんとも思ってなかった
キャラなんだけど、杉山ヴォイスがついてからは魅力が増してるわ…

恐らくは通常のミュウの戦闘力を上回る力を持ちながら、戦い慣れていない
マツカとミュウのNo2ではやはりトォニィに分があったよう。トォニィは
待つかの攻撃を避けて回り込み、キースを狙ってサイオン攻撃を仕掛ける。
そこに立ちはだかり、攻撃の全てをその身に受けたのはマツカだった。

<ボク ガ アナタ ヲ シナセナイ

「なんで…おまえ…出てくんだよ…っ!」

うわぁ、やったよ…
体を二つに引き裂かれてむごい死に方をしたマツカを再現してみせたよ…

しかも色は落としてあるとはいえさすが土6、マツカの体からは多量の血が流れ
一方で多くの同胞を救いながら、一方でミュウを殺してしまったトォニィも
たらふく返り血を浴びて血まみれになってんじゃん…
「ミュウを殺した…僕が…ミュウを…」
う〜ん、やっぱりトォニィ杉山はいいわ。

そして一方でこれら全てが計算のうちだったというジョミー。
ええ〜?ホントか?ホントなら悲しみを怒りに変えることで前に進めるのなら
突き放すことも大切と、ブルーとはまた違うリーダーになりつつあるのかな。

駆けつけたセルジュはキースの下に走り、メガネは体半分を失って横たわる
マツカと、テレポートしたミュウを見る。終わりだな…メガネは仲間について
進言して冷たくあしらわれたせいか、心マで蘇生しないキースを冷たく見やる。

マ ツ カ !

マツカの導きで戻ってきたキースが見たのは無残なマツカの亡骸だった。
完全に死んだと思ったマツカの手はキースの腕に触れ、口元は微笑みさえ
たたえているようだった。そして流れ落ちる涙は喜びだったのか…

「哀しんでくれた…キース…」

その心を感じ取り、マツカは静かに逝く。
キースは開かれたままの瞳を閉じて、後始末をしろと言い残して去っていく。
泣いている心に温かいコーヒーを淹れて慰めてくれる人はいない。
一番悲しい時というのは、一番傍にいて欲しい人がいない時なんだよね。

「バカ野郎!先に逝っちまいやがって…マツカ…!」

出会った頃はキースを巡ってただ反発しかしていなかったセルジュの、
本当の友達としての叫びがめちゃくちゃ哀しかったよ…


section23 地球へ…
2007/9/15

ジョミーの話し合いの申し出に対し、キースは対話かそれとも徹底抗戦か
迷っていた。けれど驚いたのはマザーがその判断をキースに委ねたこと。
自らの意思を持つことを否定するSD体制において矛盾するこの行動は
さらにキースを惑わせることになる。そしてミュウが殲滅されない理由も…
でも全てを知ったキースを癒すコーヒーを入れてくれるマツカはもういない。

宇宙ではオペレーション・リーブスラッシュなる作戦が準備されており、
なんだかメギドが一杯だぁ〜!前回はぶうぶう言ってたグレイヴも今回は
不満も言わずに準備してるようで…いいヤツなんだか悪いヤツなんだかなぁ。

キースがボタンを押せば、射程圏内のミュウたちはメギドで焼かれる事になる。
何しろアホみたいに並べられた地獄の十字架を見てさしものジョミーもビックリ
とても防ぎきれないと唖然としててもまさか最終回前に主人公死亡はないよね。
とはいえ「ポチッとな」でCMにいくのはズルいと思うのね。

結局メギドシステムを発動させなかったキースはジョミーに呼びかけ、
地球上で会見することになる。この時のキースがまるで1人でシャトルに
乗ってるように見えたので、ジョミーが長老とフィシス、トォニィを伴うのは
フェアじゃないんじゃないかと思ったけど、キースもしっかりセルジュたちを
連れてきてた。トップ同士のタイマンってのもいいと思ったんだけどね。

「私たちは組織のために生きているのではないのです」

それにしてもフィシスとキースの関係が何らドラマティックでもなくアッサリ
語られたのはビックリ。OPではあんなに思わせぶりに描かれてるのに、原作を
知らない人には「???」じゃないのか?以前のウームビーカーでの育成も
あれだと同胞っぽい描き方だったし…キースがマザーに抱くイメージは、実は
遺伝上の母であるフィシスのイメージだという事がわかりづらいじゃないか。

死に逝く者の意思は次の世代へと受け継がれていく…

大切なブルーを死に追い込んだキースを憎めないフィシス。
先人の想いを汲み、より善き未来を求めていくことが人類とミュウに委ねられた
未来への選択肢。けれどそれを手放し、SD体制を作り出して機械による支配を
選んだ人類の道はおのずと決まってしまう。キースはホント、複雑なヤツだよ…

ゼル曰くまるで毒キノコのようなユグドラシルでの会見も結局は平行線。
人類はミュウを受け入れず、機械の意思をミュウは受け入れない。
手綱を放せば欲望を爆発させる人類は、管理と抑制でしか統率できない。
その中にあってがん細胞のように現れて暴れるミュウは駆逐すべきもの。

こいつらはマザーなしでは何も出来ない…

長すぎる会議にボケッとしてついジョミーと会話してしまったキースに笑った。
会議はダラダラ長引かせないために立ってやれという意見もあるくらいだしね。

結局埒が明かない話し合いに引導を渡し、キースはジョミーを連れてマザーの
下へ向かう。マントルと聞くと地殻より先にマンショント○コを思い出す私は
ダメ人間だ…ソープランド世代にはわかるまいよいや、無論御用達じゃねーけどな?

地下で育てられていたのは「カナリア」と呼ばれる子供たち。
彼らは地球が元に戻った時、野に放たれて正常に生きていけるかどうかを試す
実験動物なのだという…第2サティアン地下に下ろされるカナリアのように。
初めてシャングリラに来てミュウの子供たちに群がられたあの時のように、
無邪気な子供たちはジョミーをミュウではなく、1人の人間として見る。

「サムが死んだよ」

まるで友達に話すようにサムの死を語るキースに驚いた。
マツカというミュウを傍に置き、その死を心から悼んでいるキースに
トォニィの行為を謝罪するジョミー。けれどキースの心にはさらに
ジョミーとの共通の親友、サムの死への哀しみでも満ちている。
大切な人を失い、哀しむ気持ちは人もミュウも同じなのに…

そしてジョミーはついにマザーと対峙する。
いよいよ次回最終回。果たして原作通りの結末を迎えるのか?
でも実は原作では一番腑に落ちなかったトォニィのラストがすごく気になる!

ミライ ハ キズケルハズダ>

「それでも飛ぼう…地球へ!」

ついに手が届くところまできた地球…
憧れて憧れて、その道程で多くの同胞を失ってきた目的の青い惑星。
その名の通りソルジャー・ブルーが想い焦がれた星は、本当に死の星だった…

キースへの呼びかけと共にワープに入ったシャングリラがついに眼にしたのは、
地表のほとんどが砂漠化し、何も住めない酸の海が取り囲む赤茶けた惑星。
自分たちの脳裏に焼きついた美しい青い星はそこにはない。
人類が生まれた星、人類を育んだ星をここまで破壊した人類に
衝撃と強い憤りを感じるジョミーたちミュウの絶望は深かった。

成人検査で全裸を披露したジョミーに続いてトォニィもシャワーシーンを披露。
そういえば女の子の露出率やお色気率の低い作品だよなぁ、これ。
ってかそもそも御大の作品だしね…まぁ当然といえば当然だよね。


section24 地球の緑の丘
2007/9/22

ミュウは突然変異、あるいは人類の進化した存在かもしれない…
だからこそ閉塞したSD体制の中にあっても排除してはならない。
もしミュウが淘汰されるのであれば、それは本当にただの突然変異。
けれどもし生き残れるならば、真の人類の進化系といえる存在になる…

あ〜、「地球へ…」ってこういう話だっけ?
何しろ私が原作を読んだのはもはや遥か遠い昔で読み返す機会もなかったので、
確かにマザーが「ミュウを駆逐しない理由」はあったような気がするけど全然
覚えてないや。覚えてないまま話を見てたので、なんとなくどこぞの身分制度の
ようにミュウを憎むべきもの、卑しい最下層に置くことで優越感を満足させ、
人類のストレスを発散させてるのかしらんと思ってたよ。全然違ってたけど。

「人類は我を必要や否や」

SD体制にはミュウ因子を撲滅はしないけど、ミュウが現れたら駆逐すると
プログラムされているようだ。なんでそんな面倒なことを…ってか
誰がプログラミングしたのかを言及するかと思ったけどしなかったな。
計画やプログラムや法律は定期的に見直せ。尊属殺人とか凍結してんじゃん。

「人類こそが悪だ!」

それにしてもキースは本当に難しいヤツだよ…
話し合いと融和を求めるジョミーには人類にはSD体制がなければダメだと
断言してミュウを殲滅すると剣をふるいながら、一方ではスウェナに送った
メッセージ映像でミュウの真実と機械に任せるのではなく自らの意思で立てと
民衆をアジってみたり…ってかそれだけで暴動を起こしちゃう人類には驚いた。
もー、竹Pの頭の中では人類ってどんだけバカなのかしら。

それなら僕らが止めると言うジョミーに劣等感を抱きながら生きて行けと
言うのかというくだりはちょっと面白かったけどね。100年後には人類が
SD体制に代わって心を見透かせるミュウたちに支配されてたら笑うよね。

しかし自分がミュウ殲滅を選択したことで最終プログラムが発動したのに
「私は自分のしたいようにする!」ってわけわからんよキース…
結果、マザーはとっ捕まえたジョミーではなく先にキースを排除。
SD体制が生み出した最高の人類だと持ち上げておいて落とすとは…

「貴様…ッ!機械めっ!!」

ジョミーのあまりの怒りは地上にいるトォニィたちの心をすり抜けて行く。
ミュウたちに力を分けてくれとメッセージを送り、その怒りのパワーで
ついにマザーを潰したジョミーは瀕死のキースの下へ向かう。
「ありがとう…君のおかげで戦えた」
最期に話ができてよかった…けれどマザーの剣はジョミーの腹をも貫く。

テラがこのままメギドによって破壊されることが、すなわちミュウ滅亡の
スイッチとなる。星々に張り巡らされたネットワークがミュウを駆逐する。
けれどそれを知ってももはや力が残っていないジョミーにはなす術がない…

テラが消えれば全てが終わる…

だからこそテラを守らなければならないというモチベーションは熱かった。
キースもまたセルジュたちにマザーの意思で動き始めて制御の利かなくなった
メギドを止めるよう命令を下す。人類もミュウも守るべきものはただ1つ。

ここからは多くのキャラたちがあっけなく死んでいく。
何かあればミュウの安全を第一に逃げろと言われていたのに、シャングリラは
テラへと向かう。リオもまたジョミーを救助に向かうけれど、岩に潰されそうに
なった女の子を助けて死亡。そしてカナリアたちを見つけた長老は自らの命より
彼らの命を救うために最期の力を使う。そして彼らと運命を共にしようとした
フィシスは救われ、シャングリラへとテレポート。

そして最大の見せ場だったのはなんといってもトォニィとジョミーの別れ。
いや〜…正直あんなに感動するとは思わなかった。駄々っ子のようにゴネて
ジョミーに抱きついて泣きじゃくるトォニィが可哀想で可哀想で…
そのトォニィの頭を撫でるジョミーも優しくて哀しくて…

ブルーの死が格好よさと美しさで飾られた分、本当はまだほんの小さな
子供でしかないトォニィとジョミーのこの別れは思った以上に泣けたよ。

ジョミーからは長の証であるヘッドセットを託され、次のソルジャーとして
皆を導けと言われたトォニィ。原作のトォニィがこれと同じだったら
絶対「けっ」と思ったと思うんだけど、すっげー感動しちゃったよ。
ホント、原作ではさして思い入れもできないイラつき野郎だったトォニィが
自分的にこんなに好感の持てるキャラになるとは思わなかったよ。

キースからも未来を託され、メギド破壊に出たトォニィはめっちゃ美しかった。
おかしなことに半年間見てきてジョミーを美しいと思ったことは一回もないのに
ブルーと最終回のバトル時のトォニィは実に美しく描かれてたなぁ…

「どけぇ!ヒヨっ子どもー!」

ええええええええええええええええええええええええ!?!?

ワルキューレとナスカ・チルドレンの連携で多くのメギドを破壊したものの、
たった一つ残ってしまったメギドに突っ込んだのはなんとグレイヴだった!

えええええええええええええええええええええ!?!?<2回目

アイツに会ったら伝えてくれ…おまえはよくやったと…
セルジュに遺言を残してこのまま死ぬのかと思ったらなんと恋人のミシェルが!
「バカな女だ…」
絶対途中でバカなことをして野たれ死ぬと思ったのに、まさか最後の最後で
こんな美味しい役をもらえるなんて…初登場時の、あのイヤミたっぷりな
上級生を見た時に想像できた人がいたら偉いわ!ってかすげーよ!

私たちの力は伝える力…

事態を見守るスウェナの下にレティシアがやってくる。
テラは救われ、システムは破壊されて人々は自らの意思で動き出した。
なんか知らんが人々が街中を壊して暴れまくってる姿を見てると、キースが
言うようにこれでよかったのか?と不安にもなるんだが、今さらだしなぁ…

「キース…」
やがて静かに眠りにつくジョミー。
先にやられた割にはタフだったキースは1人残されて呟く。
「最期まで私は1人か…」
けれどこれでサムに、マツカに顔を上げて会うことができる。シロエにも…

アリガトウ ジョミー>

避難を終えたシャングリラは新たなソルジャーの下、テラを発って
自分たちの星を目指す。1つの歴史は終わり、新たな世代が時代を紡ぐ。

EDはこれまでの物語を振り返る最終回仕様。
緑の息吹が戻った地球に、グレイヴが落としたメギドが墓標のように刺さる。
そしてマントを羽織り、幼い幸せな日々を思い返すトォニィは感慨深かった。
マツカを殺したのは確かにトォニィだけど、その罪深さと葛藤も描かれたし、
アルテラを失ったことで戦いの虚しさも知る事ができたし、成長したよね。
むしろジョミーより過激な分、わかりやすい成長だったんじゃないか。

正直、最後の方の駆け足にはちょっとビックリしたんだよね。
本当は原作にはないオリジナルの後日談でもやりたかったんじゃないか?
トォニィのベソやソルジャー就任が見られたりと、トォニィ的には美味しくて
いつの間にかすっかりブルーの次にトォニィ贔屓になっていた私としては結構
嬉しかったんだけど、もう少しオリジナルならではの余韻が欲しかったかな…
かといって原作の変に示唆的なラストもあまり好きではなかったんだけど。

とにかく、細かいところまでは覚えていないとはいえ肝心なところは一応
抑えているので原作を知っている立場で視聴したけど、アレンジがうまかった。
もちろんフィシスとキースの関係がおざなりになったりシロエの描き方が
賛否両論だったりはあるけど、何より全てはブルーが持ってったよなぁ。
死ぬべきキャラが生きてたもんなぁ、まるまる1クール。あれはたまげた。

あー、そうか、わかった!この最終回が何か物足りないのは

ブルーが出てこなかったからだ。

アイツ、最終回には絶対出張ってくると思ったのになぁ…
最後はジョミーと一緒にマザーを貫くとかさ。うん、やるよねアイツなら。

とはいえ半年間面白かった。少なくともどうしても面白いと思えなかった
妖奇士をあと半年間も見るよりは面白かったと思う。いや、まぁ妖奇士も
あのまま続いてれば最後は化けたかもしれ…いやいや、ないな、それは。

スタッフ、キャストの皆さん、本当にお疲れ様でした。
サイガーのジョミーはあまりにも男らしく、ソフトでありながら意志の強い
杉田ヴォイスのブルーは艶っぽく、何より杉山トォニィの癇癪持ちらしい
少年ヴォイスは魅力的だった。それと作画が美しくてよかったですなぁ。
大胆なアレンジに挑んだ監督にも拍手!主題歌もどれもよかったよ。

そして最後の名シーンにトォニィのシャワーシーンを選ぶ女子たち!素直すぎ!

(2007/9/26記)
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