Akira Kurosawa's SAMURAI 7 レビュー 1-26

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Akira Kurosawa's SAMURAI 7

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第1話 斬る!
2006/4/7

「決めました!あの方こそ、私たちの村を救ってくださるお侍です!」

城空母!櫓戦艦!侍ロボ!でも素手で斬る!!!うそ〜ん!!
GONZOのはちゃめちゃ時代劇がついに放映。しかもNHK総合。
黒澤事務所とは「武蔵」のパクり殺陣でモメてるけど解決したんだろうか。

「さむれぇやとうだ」呪文?

最初何言ってるのかわからなかった。「サムライを雇う」ってことね。
何やらデカいものに乗っては米を徴収して百姓を苦しめるのは「野伏」
米だけでなく女や金品を奪われて、逆らうとデカい刀?でドカンと一刀両断。
「百姓」って言葉はコードに引っ掛かるらしいので「農民」って言ってたけど
なんか違和感あるよねぇ。野伏に勝てるのは侍だけ…侍は雇うと高いから、
腹ペコ侍を探して飯を食わせろ…って、んもう、なんだかんだ言っても
持ってかれる分とは別にちゃっかり備蓄米をどっかに隠してるんだろ?

というわけで水分の巫女、別名ダウジング巫女キララと妹のコマチ(米の品種?)は
力になってくれる侍を探しに街へと出かける。街は人で溢れ闇市のような様相。

そんな中、マヌケにも米を盗まれた一行(ホントにマヌケ)を救った若侍カツシロウ。
キララの水晶は反応せず、「戦場の匂いがしない」というからには、一般人に
比べれば強いけど戦場を駆けた経験はないということなのかねまぁかなり若いしね

「これは戦にあらず!ただの押し込みだ!」
すっこんでおれ若造!と、そう言うカツシロウをぐいと押しやったのはメカ侍!
ホントに店ごと真っ二つにしてくれちゃってありがたいけどいい迷惑…
ハッパを腹に巻いていた押し込みに手をこまねき、カツシロウと同じセリフを
言ってオタオタするので笑った。そして後ろからやってきたカンベエに我が仇と
挑まれて、首を落とされたけどこれくらいで死ぬことはないわな。
押し込みを斬って捨てたのはカンベエ。なんかやたらカッコいいオッさんだ。

正直誰が誰やらまだよくわからないけど、作画は綺麗だな。
最初の戦(負け戦?)でカンベエと一緒に行動してたヤツの機体に
なぜか「いつもふたりで」とか書かれてたのは笑った。
野伏や侍が出てくるのに中国西域の民族衣装のような雰囲気でミックス加減が
おもしろい。サブタイのやたら気合の入りそうな「○○!」も既に完結してる
26話を見並べると可笑しいな。「ご冗談を!」「着替える!」ってなんだよ。

話題にはなったのに出来について全く評判を聞かないし、詳細なレビューを
見かけたこともないんだけど、どうなんだろ?ま、自分の眼で確かめるか。


第2話 喰う!
2006/4/14

「わしは抜け殻…生き恥を晒し続ける抜け殻に過ぎぬ」

野伏から村を救って欲しいというキララの願いも、弟子入りさせて
欲しいというカツシロウの頼みも聞き届けてくれないカンベエ。
運命の交錯にしてはちょっとアッサリ過ぎたような気もするんだけど…

サムライ探しは難航。長の言ったとおり腹ペコ侍は多いものの、食うだけ食って
自分の志は高いのだと言い出したり、愚弄するかと怒り出すロクデナシばかり。
義侠心に溢れ血気盛んなカツシロウは協力を申し出たものの、カンベエには
経験もなく自分の力も知らない生半可さを看破され、やめておけと一蹴された。
もともと「戦場の臭いがしない=戦った経験のないお侍」なわけだけど。
それにしてもこのままじゃ米がなくなるばかり。
キララのサムライ・ダウジングはホントに正しいのかね…

コマチは修理の終わったメカ侍・キクチヨを見つけ、めちゃくちゃだったけど
最初に子供を助けようとした=いいヤツだと断定して仲間になってもらう。
でもメカのくせに異物(米・味噌汁・茶碗)を体内に入れていいのか!?

そんな中で現れたウキョウは街でキララを見初め(お眼が高い)あれが欲しいと
ダダをこね始める。GONZOのお約束、あのアホなハーレムは秘密クラブですか。
それにしても猫なで声のコヤスのウソ臭さは失笑もの。
「まずは香水風呂に入ろうねー♥」やだよ

バトルシーンはすごくいいなぁ。動きもいいし作画も崩れないし。
メカっぽい大味な動きのキクチヨに対し敵のトリッキーな動きが面白かった。
「私の手を離してはなりません!」
いや、おめーが離してるだろとツッコミ。カツシロウは前線では役に立たないと
散々言われてるけど、既にそんな兆候が…うう、可愛いのに、可愛いのに…可愛いからか

それにしてもあそこから飛び降りるかキララ!すごいな。
いや、キララにもビックリしたけどカンベエにはもっとたまげた!
ってかホントにどうする気だと思ったよ。エレベーターのワイヤーを切って
そこを足場にしたものの、落ちてる事には変わりないわけだし…ピーンチ!

「そうか、着地直前で飛び降りるんだ!」と思った私のレベルって一体…
もしエレベーターが落下したら?と聞かれて「着地寸前にジャンプすればいい」
という小学生のナゾナゾじゃないんだからさぁ…ホントにバカだな私は…ははははは…
確かに「その高さから人間が飛び降りたら普通は大怪我する」ような高さから
飛び降りはしたけど、正解はなんと!
「刀でモーターにブレーキをかけた」でした…って、折れるわ!!!

しかし今回は美形のキララやカツシロウがややふくっとしてて可愛いかった。
カンベエに助けられて少し髪の毛の乱れたキララが実に美しかったし。
OP登場。DVD版と歌が変わるのは攻殻機動隊と同じだけど、攻殻同様絵も
変わってるのかな?バトルシーンと決め絵がいちいち格好よくていい感じ。
SAMURAI7のロゴをバックに立つ7人の侍はいいねぇ。

ウキョウの部下?なのか、キュウゾウもチラリとお目見え。
次回予告にはゴロベエも出てたし、仲間たちが結集してくるのは楽しみ。
でも次回は休止で、3話放映の頃はもうゴールデンウィーク突入だ。


第3話 ご冗談を!
2006/4/28

「わしを入れて7人は欲しいところだ」

戦が絶えて以来、芸人のように「武芸」を売りにしてるゴロベエが登場。
これがまた豪放磊落な武者にして、戦いの中に愉悦を見る典型的な戦バカ。

眉間を狙って矢を放たせ、見事その手でとめてみせたら飯を驕ってもらい、
ダメだったらあの世行き。でもこれ、射ったのがカツシロウだからこそ
ちゃんと眉間に飛んできたんだよね?もしヘタクソな奴が矢を放って
全く見当外れのところに刺さったら終わりだよね?あんな狭い眉間に当てる自信ねー

「ほれーっ!」
来るとわかってるからこそ動体視力と反射神経でとめる。
結局は気合勝ちで、眉間から血をダラリと垂らして恍惚とするゴロベエ。
どうでもいいけど下着は洗っとけよ、フンドシだかパンツだか知らんけど。

とぼとぼと戻ってきたカツシロウはキララが無事だったと知ってホッ。
手を離したのは自分とやっぱり言わずもがなの事を謝ってたなぁ。
とりあえず動けるようになったキクチヨは、米を作る農民たちが
野伏せりに虐げられ、しかも自分たちはあんなものを食って
耐え忍んでるのを見て何も感じないのかと憤り、カンベエに迫る。

「わしの腹はきまっておる」
それにしてもこういう仲間集めはやっぱりいいなぁ。
必要なのは侍モドキでも若葉侍でもなく、戦場をくぐり抜けた真の侍。
それを聞いてフテるキクチヨとガッカリするカツシロウが可哀想だ。

一方、マサムネの紹介でやってきたゴロベエを試すカンベエ。
でも実はここ、こういう展開になるとは思ってなかった。意外っちゃ意外。
最初、カツシロウが浮かない顔をして戻ってきたのは、夕飯を奢るという
約束を果たす為に、後ろにゴロベエを連れてるからだと思ってたんだよね。
結局飯代はカツシロウがポケットマネーで払ったのかな?

「ご冗談を!」でもこれ、なんか変なイントネーションだったなぁ…
サブタイは武器を構えたカツシロウへのゴロベエの一言だった。
それにしても先生と呼ぶのはやめろと言いながら、そこに立って
上段に構えろとしっかりカツシロウを使ってるカンベエに笑った。

「お見事!」
何の見返りもない戦だが、慎重なカンベエに怒りではなく面白さを
感じたゴロベエは、共に戦場に立ってみたいと協力を約束する。

それにしてもゴロベエがカンベエを狙った矢を手で止めるのはすごい!
続けて射かけられた矢をカンベエが刀を抜き差しざま裂き割るエフェクトは
カッコよすぎるし、ゴロベエのエアリアル・アクションはありえねー!

「あんた、いい腕だ。惚れるね」

野伏せりとの戦の前に、まずは商人との戦が待っている。
アバン曰く、戦をするのは侍。戦を買ったのが商人。
これで仲間は4人。残るサムライは3人。


第4話 参る!
2006/5/5

「オバカ!」
相変わらず敵とまで賭けをして生と死のタイトロープを渡るりたがる
ゴロベエが5本の矢を一気に止めるのはすごかった。カツシロウの矢を
止めたのはそこに来るとわかってたからでしょと言ったけどとんでもない。

口上の途中で攻撃してきた弓使いはカンベエに追い詰められ、
ギミックを仕込んでる方はゴロベエに撃破される。
バトルシーンは毎回めちゃめちゃよく動くし見せ場もあって
すごく格好いい。でも今回は後半のキュウゾウ戦が見事だった。

「鉄斎の部下じゃ役不足だよねぇ…」
ぶぶ〜!それを言うなら「力不足」だよコヤス!
キュウゾウがあんたの護衛をしてる事こそが「役不足」です。
マロ側に出入りしてるシキモリビト(式守?識守?)は機械人だけど、
侍を倒せるのは侍だけ、ならば元侍の野伏せりにやらせればよいと
勅使が言うと、ウキョウがまた「あいつらは機械だからイヤだ」と
叫ぶのはなんでだろう?何か因縁があるのかトラウマでもあるのか…

「もう二度と、この手は離さぬ」
おまえら仲間探し中にいちゃつくんじゃありません。
でもキララが、村にいた頃から憧れていたという街に出てきて、
危険も多いけど何よりも会えて嬉しいと言ったのはカンベエで、
カツシロウはあえなくその他大勢「皆様」の中に入ってました。残念だったね。

マサムネは侍の刀を鍛えてきた刀匠だけあって、本物の侍を見て
放っておけなかったのか、危険を承知で匿ってくれる事になる。
戦が終わってもう随分経つのに、いつでも戦えるよう刀を手入れしてるのは
戦場の匂いが忘れられない為なのか…平和になったら居場所がないなんて
虚しいジョブだなぁ。江戸時代初期の侍もこんな感じだったんだろうか。

そのいつでも臨戦態勢のカンベエの刀が振るわれたのは、ウキョウの命令を受け
ゴロベエの遠見眼鏡に気づいた達人、赤いコートのキュウゾウとの対決だった。
それにしてもキュウゾウさんは髪の毛が爆発しすぎです。ブローやり直そうよ。

「参る」
いや〜、これがまた動く動く!
キュウゾウの二刀流は背中の不思議な形の鞘の上下に差されてるようだ。
相手が二刀の使い手というハンデに、カンベエは鞘を使って応戦。
つっ転がされた時に背中にあった鉄材をぶんぶん投げまくるのは
「そこにあるもの全てが武器」の奥義・香港映画流のようだ。

「惚れた!」
カンベエはその姿を見ただけでできると見切ったらしく即勧誘したけど
思いっきり断られる。でも我らがカンベエはそれくらいでは諦めない。
しかも足場に上って上から鉄材をブンブン振り投げるサマは惚れこんだ
相手への愛のアイアン・アタックなんだろうか…当たったら死ぬよ先生。

「わしはおぬしには勝てん!」
しばし戦って、いきなり敗北宣言したのでビックリした。
だが、その前にやらなければならない事があるから、背を向けさせてもらう。
おぬしと戦うのは野伏せりを倒した後だと危険な賭けに出るカンベエ。
その無防備な背を斬るや、斬らずや…
7人の一員であるキュウゾウが、ここでいきなりカンベエを斬るはずない
(話が終わるっつの)ことはわかってるのに、緊張感がいい感じ。

「気が失せた。いずれまた」
結局はまたしてもキクチヨの大騒ぎで毒気を抜かれ、
キュウゾウは刀を鞘に収めて立ち去る事になる。
斬ろうと思えば斬れた。けれど斬らなかった。
その腕、気概、心意気。
「欲しい!」


第5話 お粗末!
2006/5/12

「おぬし、よく頑張ったな、13歳」

戦いの後だというのにおちゃらけた事を言ってねぎらうカンベエに笑った。
さてはキクチヨめ、盗んだ家系図に書かれてた名前を自分のものにしたな?
しかもどうやら字が読めないみたいだし。しかも13歳。若いなぁ、13歳。

相変わらず助っ人侍を探すカンベエたち。
断られる数の記録は更新されるばかりだけど、7人に一人は成功してるんだ?
一行は立ち寄った茶屋で、主人から奇妙ながら人柄のよさそうな侍の話を聞く。
金がないので薪を割り、楊枝まで削ってくれた気持ちのよいお侍…
しかし、カンベエはその削られた楊枝の鋭さにタダ者ではない何かを見る。

「おぬし、野伏を40機ほど斬ってみんか?」
一方、どういう縁なのかは不明ながらも、ゴーグル侍がマサムネの工房を訪れて
ミニ・ウィンチを欲しがり、茶屋同様対価としてやっぱり薪を割り始める。
って、日本刀で斬ってたのかよ!!斧だとばっかり思ってたよ!!
柔和そうながら太刀筋は鋭く、人を斬ったことはなくとも大戦を生き残った侍…
ゴロベエがアッサリ仲間にした侍こそ、茶屋を出たカンベエたちが脚を
棒にして捜していた薪割り侍だった…まさしく7人目の確率は健在だった。

「ネコの手も借りたい時なんでな」
ところが連れて行ったキクチヨは目は確かというかなんつーか…
勝負を申し入れた相手はヒョーゴ。キクチヨを軽くあしらって
機械に任せ、ヒョーゴの目的はカンベエそのものだった。

「攻めるより守る方が難しい」
一度はカンベエの前に立つも、自分がすべき事をするために引いたカツシロウ。
いいね、青臭いながらもちゃんと成長してるし、落ちてばっかりのキララも
今回はカツシロウにしっかり手を握られ続けて守られ、見直した様子。
侍たちの意表を突かれる面白バトルやアホなキクチヨに笑いながら、
ドギマギ♥ラブラブエッセンスも混ざってて実に楽しいです。

ゴーグル侍はウィンチを使ってワイヤーを巻き上げ、足場を崩す。
でもそれ、一歩間違えば死ぬから!キララとかリキチとか一般人ですから!
1人ずつ登場するたびに得意分野でのバトルを見せてくれるのはすごく楽しい。
それぞれ戦い方が全く違う分、全員揃ったらどうなるんだろうと期待させる。

というわけでいよいよ3人目の仲間、ヘイハチが登場。
米には七人の神様が宿ってるなんて久々に聞いた気がするよ…
これで全員が一度は出演した事になる。まだ侍と認められてないキクチヨと
カツシロウもカンベエたちと共にいるうちに鍛えられてきてるようだし、
キュウゾウも思うところあるようだし、シチロージはそもそもカンベエと
1話のアバンで共に戦ってるので、あとは登場を待つばかりかな?

マロの屋敷では勅使が殺され、何やら不穏な雰囲気に…次回、侍狩り?
にわかに暗雲立ち込めてくる物語、ますます楽しみ。


第6話 任せろ!
2006/5/19

「よくもまぁはずれクジばかりを」
「なにっ!?」
「やはりはずれクジばかりではないか!」

マロの始めた侍狩りで次々と捕まるはずれクジ侍たち…しかし弱いな、侍。
警邏隊の武器は刀じゃなくてさすまた?のようなもので、機械を使ったり
数で勝負してはいるけど、しっかりサシでも負けてたしね。
「侍狩りが我らの替わりにふるいにかけてくれる」
なるほど、確かに、と膝を打ったのも束の間、捕まるものが多くなると
町をうろつく侍もいなくなって仲間を見つけることすらままならぬ事にダメじゃん

「青タンもこさえてやろうか?」
それにしてもキクチヨの一生懸命さが光った話だったな。
空回りばかりだけど、侍の仲間になりたいとがむしゃらに進んできて、
そして今はリキチたち農民を助けてやりたいと心から思ってるんだろう。
今回はそのキクチヨの見せ場が多くて、追跡劇のアクションも面白かった。

「間に合うかどうか、賭けをせぬか?」
切羽詰った状況でそんな事をほざいてるゴロベエとキクチヨのコンビは
いい味を出してるし、機械の扱いに長けている上に柔らかい雰囲気を持つ
ヘイハチはいい中和剤になってるし。カツシロウは…え、えーと…

それにしてもカンベエが何をしようとしてるのかよくわからなかった。
最後にあのプラットフォームがあることは計算済みだったのか、
それとも賭けだったのか…いや、お見事。なるほどという感じ。

けれど、味方を守るため敵を迎撃し続けたキクチヨはそのまま落ちていく…
「おめーら、農民どもを絶対助けてやれよー!」

屍は乗り越えてきた。そう冷徹に言って歩き出したカンベエの脛を蹴る
コマチの泣き顔がねぇ…それにちわちわの演技が絶妙だから可哀想で。
キクチヨの事だから大丈夫だよ、多分。ってか、まだ6話だしね冷徹?


第7話 癒す!
2006/5/26

「ちょっとばかり、夢を見てただけです」

おお、これまたいい男が出てきたよ。
サムライ7はどいつもこいつも魅力的ないい男ばっかりでウホウホですな。

というわけで1話アバン以来の「いつも2人で♥」シチロージ登場。
ユキノ曰く彼を川で助けたのが5年前とのことなので、カンベエと
古女房のシチロージも5年ぶりの再会という事になる。

「これはお久しい」
なんつーか…すごく男っぽい再会がよかったなぁ。
私も数年ぶりに男友達と再会した時のこんなあっけら感覚が1番好きだ。
女友達って意外とダメなんだよ。ヨソヨソしさが必ずあって、まずはそこを
埋めるトコから始めるのがもうめんどくせぇ。男はいいよ、カラッとしてて。

「向かってきてくれないと役に立たぬなぁ!」
キクチヨ生きてんじゃん!なんだよフツーに生きてんじゃん!
てめぇ、心配…はしてなかったけどさ、別に。何はともあれ大騒ぎしながら
逃げ込んできて、しかもババァ相手に飯を食いながら「ヒマなら系図でも
見るかね」といってるのは可笑しくて。おまえはホントに面白いヤツだな。

「身を立てるのは槍ではなく、銭」
時代は変わり、侍の生きる道はなくなっていく。
だからこそ死に場所を求めるのか…シチロージは言う。
「お供します」
迷いも、未練も、シチロージの柔らかい声にはないやべ、カッコい〜

「顔が真っ赤ですよ」
蛍屋の飯うまそうだな。最初にカンベエの言葉通りユキノを女房だと思っては
頬を染め、ユキノと指が触れ合っては頬を染め、のウブなカツシロウが可愛い。
野伏りの脅しに脅える村人を慮って料理に口をつけないキララは、湯気だらけで
サービスになってない湯殿でユキノに背中を流してもらいながら、カツシロウと
お似合いと言われるもちろん私もそう思いますよ

でも、桃太郎はいつか鬼退治に行ってしまうもの…
キクチヨを追ってきたウキョウたちから逃れるため、仲間たちと旅立つ
シチロージとユキノの別れはあっけない。けれどその間にあるものは伝わる。
蛍屋の用心棒として騒動を収め、平穏無事に暮らしながらもどこか乾いた心。
シチロージの柔和な表情は動かないんだけど、ユキノがいつも彼の中に
戦を求める侍の魂を見てるのがわかって、なんだかすごくせつなかった。
いい女だな、ユキノは。夢を見たくなる気持ちもわかるよシチロージ。

作画が悪いと言われてる回なので覚悟してたんだけど、はっきり言って
全く問題なかったほら、あれだ、うつのみやの絵を見せられたと思えばモーマンタイだ
むしろ今までの中で最も脚本や演出が優れていたかもしれない。
何度も言うけど、物語が素晴らしいと作画を凌駕する時はある。

「桃太郎は、お宝をどっさり持って帰ってきます!」
泣き崩れるユキノにキララが思わず声をかけるのが泣ける。
その後のキクチヨの「桃太郎って言うのか、コイツ」に泣き笑い。

次回、果たしてシキモリビトの領地を抜けられるか?
そして残りあと1人、キュウゾウが仲間になるのはいつの日か!?
相変わらず面白いわ。


第8話 怒る!
2006/6/2

「5人目だな」
よかったねぇ、カツシロウ。
侍のクセに無様にもウキョウごときの矢で傷ついた甲斐があったね!酷ぇ

それにしてもなんでシキモリビトが抗生物質を打ち込んでくれたんだ?
あれがもし毒矢だったら死んでたよね。シチロージも気づくの遅いし。
ってかなんだかものすごい即効性にビックリしたわ!

「おい、モモタロウ」「誰がモモタロウだ」
シキモリビトの領土に入り込んだカンベエたちが出会ったのは
野伏りたちに村を追われて逃げてきたという農民たちだった。
その一人ホノカは、シキモリビトの食糧を育てる代わりにここに
いさせてもらっているという。シキモリビトはエネルギーの源である
乾電池蓄電灯というものを野伏りやマロたちと取引してるそうで
よくよく考えるとここは中立の商業特区ということになるわけだな。
もちろん連中と対等であるためにはそれ相応の力も必要なわけで。

生きるためとはいえ野伏りを眼の前に冷めてる(ように見える)ホノカたちに
怒り狂うリキチ。ついにはゴロベエの刀を奪って振り回す興奮ぶりは、
妻を野伏りに献上した過去のせいだった。村のためだけじゃない…
ただ自分は恐怖で震えて妻を見送っただけだと嘆くリキチに、
カンベエは野伏りから彼の妻・サナエを取り戻すと約束する。
「やれやれ、仕事が増えましたな」

リキチの怒りの雄叫びでシキモリビトのジャンゴ移動ロボがチラリと
一行を見た時、チャッと武器に手をかけるカンベエたちにシビれるね。
一方、侍と認められたカツシロウと違って未だ侍道を迷走中のキクチヨは
野伏りを追う途中、ヒョーゴとキュウゾウとバッティングで激突必至。
という事はホノカがトカゲに持たせた文はテッサイへのものだったのか?


第9話 真っ二つ!
2006/6/9

「生きてみたくなった」

草であるホノカの案内で出た場所で待ち伏せしていた野伏せりVS侍。
「農民に買われた侍か」
「侍の誇りを捨てて、やっている事といえば野伏せりか」
カンベエが飛べばシチロージが支え、野伏せりロボを斬り伏せて
戻ったところに繰り出された攻撃にはシチロージの槍が一閃。
さすがは息の合った古女房。カッコいいなぁ、カンベエもシチロージも。
戦いは不得手と頭を掻いていたヘイハチも全く臆せず立ち向かってるし、
ゴロベエは紙一重で避けた拍子にまたイッっちゃってるし…困ったヤツ。

ヒョーゴの横槍で傷ついたカンベエのピンチに踊り出たのはキュウゾウ。
斬られてぶっ飛んだ武器を、戦いの行方を見守っていたシキモリビトが
目線で追って、慌てて逃げ出したコミカルなシーンがめっちゃ可愛かった。

ホノカが妹を連れ去られ、生きる為に仕方なく憎い野伏せりのスパイに
身をやつしていることが、もはや生粋の侍としては生きることができない
侍たちの人生に重なっていくところはよかった。戦闘を生業とする彼らが
自分らしく生きるということは、この泰平の世が終わって再び戦乱の世に
なるということだからなぁ…それにしてもヘイハチって意外とシビアだ。

「斬って戻ればこれまでの独断は不問に伏す。仕留め損なえば俺がやる」
どっちにしてもやるんかい。
しかしカツシロウの火事場泥棒キクチヨ救出劇に紛れ、キュウゾウの刃は
カンベエではなくヒョーゴに向けられ、その体をバズーカごと斬り裂く。
ヒョーゴはいつもバカにしたような顔をしながらも、共に商人の用心棒に
身を落としてる侍仲間のキュウゾウの力を認めていたのか、カンベエに
助太刀したキュウゾウを引き戻そうとして譲歩してたのはちと感慨深い。

「寂しいですな」
黙って見張ってるだけかと思ってたら、意外にも侍たちに好意的だった
シキモリビトにビックリ。それでカツシロウの傷も治してくれたのか。
前回衛生兵が使う治癒薬を持っていたということは、彼らもかつては
侍だったのかもしれない。最終戦で助っ人に来てくれたりしたら燃える。

「そこが可愛いのでしょう?」
「かもしれんな」
それにしても水に浸かろうが砂まみれになろうが、
いつでもピンピンしてるキクチヨはすごいよ。


第10話 集う!
2006/6/16

「珍道中であったようだな」

ホント、スネ毛を剃られたり女装したり戦ったりからかわれたり護られたり…

古参組の割には最近ようやく仲間と認められたへっぴり侍カツシロウと
おとぼけのキクチヨを引き受けたカンベエのチーム分けは実に素晴らしい。
腕と度胸を認めるゴロベエには柔和ながらもシビアさを持つヘイハチと
リキチを任せ、対立するキララとキュウゾウには古女房として信頼のおける
クセがなく公平なシチロージを割り当てる。うーん、ホントに適材適所だな。

「2人とも壊れちまっただ!」
ゴロベエたち旅芸人一座は掛け合いが楽しい。
ガングロで無骨な大男のゴロベエは何をどうしても限界があるけど、
リキチやヘイハチは気合を入れてマトモな化粧をすれば綺麗になりそう。
「もーやーねぇ、ノブちゃん♥」
「馬糞肥太夫」「微笑之介」と名前をつけながらガハハと笑う二人と
トホホのリキチなれど、野伏せりを退散させたのはリキチ捨て身の
田植えダンスだった。アホな踊りに野伏せりの「おえ…」が笑った。

「かたじけない」
キュウゾウたちを襲ってきたのは陣笠みたいな△頭にブラウニー色、
そしてベラドンナ風の細足。キララは襲ってこない敵を討とうとした
キュウゾウを止めたものの、それが結局は後の襲撃を呼んだと知って
庇ってくれたキュウゾウの手当てと破れた服を繕って仲直り。
キュウゾウの赤いコートの下はああなってるのか…男の黒ノースリ萌え。
でもそれを見てキララへの恋心を否定しまくってた割に、カツシロウは
心穏やかにあらず。さて、キララを廻る恋愛模様に波乱はあるのかな?

1番動きがなかったのは「なぜ侍になりたいのか」という問答をしてた
カンベエたちなんだけど、実は1番すごかったのは全く敵に遭わない道を
選んで進んだカンベエだったりするんだよね。さすがです先生手抜きとか言うな


第11話 やって来た!
2006/6/23

苦労してようやくたどり着いた村では歓迎する人影もなく、
疲れきったサムライの足を休める居所すらなく…
お疲れのカンベエたちはもちろん可哀想だったし、思いもかけない
仲間の反応に走り回るキララや焦るリキチの気持ちもわかるよね。

そんな時にはキクチヨの自爆が1番。
勝手に村の中を漁って、元農民?なのか隠し蔵の在り処を探り当て、
米3俵とシノをかついで意気揚々の姿に、相変わらずバカだねぇと
言いたいところだけど、コシヌケどもの起爆剤にはなったようで。

なんとか受け入れられたサムライたちは、村を要塞にすべく動き出す。
それぞれの役割をもらったサムライたちの姿が微笑ましい。
キュウゾウが村の男たちに矢の稽古ををつけたり、「嫁はいるだか?」
「口ではなく手を動かす!」と、武器の調達を命じられたヘイハチが
ばっちゃと話してる内容もなんだかホノボノしてて可愛いし。

カツシロウはジャガイモやナスビやキュウリみたいな村娘たちに
アイドルよろしく大人気。けれどそのカツシロウ自身が気にしてる
キララはカツシロウをただ「いい人」でくくり、サムライとしての
素質には今でもまだ疑問がある様子。水分まりの巫女として選んだ
サムライじゃないからかな。でもそれはキュウゾウも同じ…あれ?
でもキュウゾウには振り子が揺れたんだっけ?よく覚えてないや

EDでシチロージにおにぎりらしきものを渡してる「カワイコちゃん」が
コマチの幼馴染?のニヒルな女の子・オカラだったと初めてわかった。
もともと印象のよかったシチロージは回を重ねるごとにいい感じに。
リキチのさらわれた女房の衣装を着てはしゃぐキクチヨに皆が固まると、
やんわりと声をかけて止めるのもまさに参謀という感じで適役だしね。

攻め難しは、守り難し。
ゴロベエと村中の隅々を見て歩くカンベエは、天然の要塞の堅牢さを
理解しつつ、その上で鵯越のような奇襲への弱さを見抜いてる様子。
シチロージが守りの為に村の男を使う時も命令口調ではなく「すまないが」と
いう人当たりのよさが好感。何よりカンベエからも絶対的信頼も得てるしね。

村娘の中でもかなりいいセンいってる(ちょっとミーハーっぽいけど)シノ曰く、
父のマンゾウはサムライたちを野伏せりに売ろうとしている様子。
それにしても盗み聞いてたカツシロウ、キララにまで気配を読まれるとは
相変わらずダメダメだなぁ…「勝てますか?」とまで聞かれてるし。

「しっかりしなさい!」
何度か敗れかけたものの、戦意を喪失したカツシロウをキララの喝が
目覚めさせ、侮られていた隙をついてカツシロウ、初めて人を斬る!

というわけでW杯とウィンブルドンのため2週休止。
くそ、私の旅行中に休止してくれたらよかったのになぁ…


第12話 わめく!
2006/7/14

「わしらは稲穂に群がる野伏せりを掃うカカシだ」

裏切った者は二度裏切る、といつもの柔和な表情とは一変して厳しく
断罪するヘイハチと、頭たるカンベエの判断を待てと止めるシチロージ。

ここで不埒な裏切り者を斬るのは確かに危機を回避する定石ではあるけど、
反面、斬ってもただ農民の反感を買うだけ。緊張感が走る場面を収めたのは、
農民のズルさとサムライの血生臭さを暴露して両成敗した農民出身であり、
武士未満のキクチヨだった。そしてカンベエはついにキクチヨを7人目と認める。

無論、初めて人を斬って放心するカツシロウを叱り飛ばしたカンベエも
それは重々承知しているわけで、だからこそ背に隠れる農民を守るのが
仕事であると坊ちゃんザムライのカツシロウに覚悟を決めさせるわけで。

場が収まった事に無表情ながらキュウゾウがほっとしたように
表情を緩めたのが意外で可愛かったかも無表情なのに何故わかると聞かないように
そしてなんといってもヘイハチとシチロージの仲直りがナイス!
もちろん互いに悪い事をしたわけでなし、相手を侮辱したわけでなし、
そもそもあれは別に仲違いでもなんでもないんだけどまさしく「意見の相違」だ
こういうコザッパリして「ま、いいじゃん」的なのは好きだなぁ。

それにしてもキララがカツシロウと共に修羅の道に堕ちると決めて
血に染まったその手に口付けるシーンは色っぽくてドキドキだった。


13話 撃つ!
2006/7/28

「リキチ、おまえが撃て」

いよいよ本格的に攻めて来た野伏せりに侍の指導の下、刃を向ける農民たち。
女房を取られ、何もできないと砂を噛み続け、キクチヨにどこで機械の体を
手に入れられるのかと聞くリキチの気持ちを慮り、カンベエは初撃を任せる。

こういう豪快な力技はもう完全にCGで見せるようになったよなぁ。
ヘイハチが不眠不休で創りあげた弩の発射作画は実にすごい。
その後わらわらと出てきたドラム缶を火矢で迎撃して、橋に落ちた
連中が橋ごと谷底へ落ちていくのはよかったんだけど、あの装甲に
火矢が突き刺さってたのにはたまげた。どれだけ装甲もろいんだよ…

「あやつは、守るという大義がなければ斬れない」
理由と大義、正義なくば斬れないものは戦場で生き残る事はできない。
侍にとっては致命的な弱さを説くカンベエに、キララはカツシロウの穢れを
自分も背負い、浄化することを約束する。若い故にまだ心弱いカツシロウを
導くのがカンベエなら、支えるのはキララであって欲しいということか。

カツシロウ同様、第1話で迷いのある太刀筋を責められたキクチヨは、
その第1話と同じようにいきなりカンベエに頸を落とされちゃった様子。
当然連中が守りの薄い後ろから回り込んでくる事を読んでたんだろう、
リキチたちは侍を捕え、米俵を用意して平身低頭降参降参。

最初はトロイの木馬でいくのかと思ったけど侍は縛られてたからなぁ…
さて、フロックが通じない第2ラウンドは一体どうなるのか。


第14話 暴れる!
2006/8/18

「サムライめ!」「いかにも…サムライだ」

やっぱり大暴れするサムライたちは見てて気持ちがいいね。
後ろを気にしながら村人を守って戦う必要がないし、相手が武器を持って
立ち向かってきてくれるから太刀筋に迷いや遠慮もいらないもんね。
まぁ縄抜けもできないカツシロウはまだまだなんだけど。
人を斬るたびにバーサク暴走してちゃ先が思いやられるっつの…

「黙れ!舌先三寸で場を収めるつもりか!」ご名答
見せしめのために村は焼く…サムライを捕えた野伏せりがそう言った時、
きららは自分と引き換えに村を救うよう自分の値段高いなおい進言する。
私なら貰うものは貰って行きがけの駄賃に村は焼いてくなーと思ってたら
野伏せりもやっぱりそうだった。すいません、私クソヤローですいません…

ヘイハチは楽しそうなアトラクションを越えて機関部へ向かい、
カンベエチームとゴロベエチームはそれぞれブリッジを目指す。
野伏せりにも名の知られてるキュウゾウが、その野伏せりの大刀を刀で
一閃していくのはすごいんだけど、どうしたらああなるのか原理がわからん。

カンベエの露払いであるシチロージの左腕はなんとギミックアームだった!
色々隠しダマ持ってるなぁ…定石トロイ戦法、慣用句風に言えば獅子身中の虫、
和風おとぎ話なら一寸法師戦法でついに野伏せりの旗艦は沈黙し、墜落する。

「墓を暴いたの?大胆な事をするねぇ…」猫撫で声の名手コヤス…いつキレるかと怖くてたまらん
きららは助けてくれたもののバーサクモードのカツシロウを心配そうに見やる。
テッサイの話なんかちっとも聞いてなかったようなのに、きららの名前と
ヒョーゴの墓をあばいたという言葉に驚いたウキョウ曰く、なにやらこの
農民の乱は、天地がひっくり返る前触れらしきことなのだとか…野伏せりが
ただ欲求の為だけの狼藉者ではなく、都の命令で暴虐を行っているという事が
からんでくるのかな?とりあえず緒戦は勝利。でもまだまだこれからだな。

+5分の遅れにビビったけど、予告の最後がほんの数秒切れてただけだった。
40分遅れのおかげでいつものように26分じゃなく30分にしといてよかった〜


第15話 ずぶ濡れ!
2006/8/25

「あれは…死人の眼だ…」

一時の勝利に安堵の息を漏らす村人たちなんか金曜アニメがリンクしてる?
しかし旗艦は落ちてもまだまだ残党が谷の底に潜伏している。
斥候を買って出たキュウゾウが戻った時のカツシロウのあの表情はなんなんだ。
「来るなら明日…眠る」
そう言って眠るキュウゾウのところに忍んで行った姿が夜這いにしか見えんが。

キクチヨ(13歳)は子供たちとチャンバラごっこに戯れ、カンベエとシチロージは
見回りを、妻が都に連れ去られたと聞いたリキチは浮かない顔で旅芸人だった
ゴロベエに都に行った事がないかと尋ねる。一方村人ににぎり飯を配って歩く
ヘイハチは、村人にハッパをかけるガチガチのカツシロウに忠告を1つ。

「カツシロウくん、きみ、斬る相手を見ていないでしょう」
確かにヘイハチも人を斬るのは今回のこの戦が初めてなんだよな。
けれど戦場を知る者と知らない者ではどうにも経験値が格段に違うようだ。
初めて戦場に立って熱くなっていくカツシロウとは逆に、どんどん冷めて
いってると言うヘイハチだけど、やはり裏切りはいけないと譲れないようだ。
やっぱり以前裏切られたのか、それともヘイハチ自身が裏切り者だったのか…
ウソつきほど人のウソを見破るスキルが高く、誰かを泣かせた遊び人ほど同性を信用しないようにさ

米を作っても白米を食べることなど滅多にない農民の主食であるホタルメシを
「水盃」としてサムライたちに食わせるカンベエ。なんで水盃?と思ったら
次回のサブタイが「死す!」でやんの。うわ、誰だよ死んじゃうのは…


第16話 死す!
2006/9/1

「おぬし…サムライか?」

今回は雨中でのサムライたちの戦いということでまさに映画をなぞってるんだが
斬りこむキュウゾウを狙いながらも手下どもごと撃てばいいのに撃たない雷電や
既にこの村を滅ぼす理由はないのに意地とメンツにこだわる紅蜘蛛がよかった。
紅蜘蛛に投げられた質問と全く同じことを聞き返すカンベエがまたニクいね。
その紅蜘蛛にケガを押して一矢報いたリキチもよかったしね。

「おぬしの命、買い受けた」「…ご冗談を…」
誰が「死す!」のかとヒヤヒヤして見てたけど、流れ弾に当たったヘイハチは
フェイントで、砲撃を見切って弾いたゴロベエがその爆雷にやられて死亡。
多分あれをゴロベエが見切らなければ全員が爆殺されてたってことだろうけど
あっけなさ過ぎるなぁ…7人並べたらまずコイツってのはわかるけどさ←ひでぇなオイ


第17話 刈る!
2006/9/8

「早亀のタゴ…ッ」「タゴ…」「タゴ…なんですか?」
なんでしょう?

休止が多かったせいか本来はクライマックスの時期だがまだまだこれからの
SAMURAI7、今回は懐かしいキャラやエピソードが見られた半総集編かな。

戦が終わり、村は稲刈りと復興に大忙し。しかしカンベエは1人都へと旅立ち、
リーダーのいないサムライたちはそこはかとない寂しさと喪失感に苛まれる。

サムライが全盛だった時代が終われば、人殺しの穀潰しと蔑まれる時代。
「なぁ、サムライってなんだ?」
ヘイハチは鏡を見なさいと答え、オカラはそりゃあんただよとそっけない。

戦場の熱に浮かされ、いまだそれを収められずキララに戦の話を聞きに来てた
カツシロウが突然キララの髪の毛をナデナデするところはちとエロかった。
キクチヨとカツシロウの新米コンビはまたもスタンドプレーに走るんだろうか。

都へ行き、ホノカの妹を助ける事を告げに来たカンベエを囲むシキモリビト。
勅使殺しの罪で降格されそうなマロと、その後の地位をどうも狙ってたらしい
ウキョウがテッサイと喋りながら剪定する木を丸坊主にしてたのでちと笑った。
つか、このへんの事を仕組んで全部やったのもやっぱウキョウなのかね?


第18話 潜る!
2006/9/15

「あたしミヅキ。よろしくね、島田カンベエ」

「勅使殺し」を騙って都に潜入したカンベエは、リキチ同様さぞや亭主に
会いたがっているだろうと思ったサナエが心変わりし、子まで宿していると
知って剣を鈍らせて御天主を討ち果たせず、あっけなく捕らえられてしまう。
そこで出会ったしっかり者のミヅキは、あわせると約束したホノカの妹だった。

それにしてもコヤス…じゃなかった、ウキョウの滑らかな口車の怪しさには
可笑しくて笑ってしまう。人を小バカにした仮面演技はホントにうまいな。
ってか天主とウキョウはなんで同じ声なんだ?

一方、カンベエを追って旅立ちを決めたカツシロウとキクチヨを、呆れながらも
送り出すシチロージとヘイハチも、リキチの執念にどうやら心を動かした様子。
キュウゾウもまた都に向かい、バラバラなようでいて、目指す先は同じ。

ところでキララがその人ばかりを目で追っている、というのは誰のこと?
普通にカツシロウなのか、それともカンベエ?いや、意外にもキュウゾウか?


第19話 叛く!
2006/9/22

「さて、僕は何者でしょうかねぇ?」

農民の子として拾われてきて育てられていたというのもビックリしたけど、
それに加えて天主の49番目のクローンだったというのにはおったまげた。
いや、そりゃ声は同じコヤスだったけどさぁ…

ウキョウの機械のサムライ嫌いは農民の頃の記憶のせいだったのか?
3日間に及ぶ試験を終え、跡継ぎとして認められたウキョウはしかし、
先代でありオリジナルである天主のスイッチを抜きはずす。
「オヤスミ…」

しかしこの二人の問答が面白かった。
ただのうつけだと思われてたウキョウがその実独自の帝王学を胸に秘め続け、
けれどあくまでもバカボンウキョウ調というギャップ!やっぱり面白いなぁ…
SAMURAI7、思わずうなってしまうほど面白いよ。どうしてOVA発売にしたんだ!

ウキョウの政策に顔を見合わせるキララとカツシロウ。
カンベエはこの回動かず、というか動けずなんだけどね。


第20話 着替える!
2006/9/29

「働いてもらうよ、タノモくん♥」

野伏せりは嫌いだ…けれど、今の世の中には必要な「悪」だ…
今までは農民側から見て明らかに悪役だった野伏せりが、ウキョウによって
農民と商人を操るための道具にさせられているとハッキリすると何とも憐れ…
げに憐れなるは待遇でも身分でもなく、誰かに人生を握られているという
事なんですなぁ…本当に自由な人は自分が自由かどうかなどと考えないものだ。

処刑の刻前に身を清めたカンベエは、最後の飯を届けに来たミヅキのかんざしを
そっと抜き取る。カンベエには何か考えがあるだろうからむやみに動かない方が
いいのではというキララの言葉を聴かず、早速都に潜入することにした一行は
よりによって世話になったシキモリビトに追い剥ぎを仕掛けることに…
おいおいカツシロウ、あんた彼らに命救ってもらったでしょうが。

時は迫り、枷をはめられて刑場に引き出されたカンベエは首切り人に
首を示す。長髪をバサッと振ってうなじを出す親父がやけにセクシーだ。
「はずすなよ…」
不敵な笑みを漏らしつつも身動きできないカンベエ。
一体どうなる?どうする!?


第21話 たわけ!
2006/10/6

「なんとまぁ間合いの悪い男よ…」

そうきたか!
かんざしで首切り人の眼を潰すのかなとか、心臓を刺すのかなとかそれなりに
考えたんだけどその後逃げられないし…と思ってたらピッキングしよった!
さらされてる間ずっとモゾモゾやってたのかしら…

この状況でも何一つ諦めないカンベエに、ウキョウは特赦を与える。
さらに、カンベエの望みであった先代お手つきの女たちも開放する…
悪いのは全部先代。それでいいじゃない。
最初はそれを受け継ぎながら、徐々に改革していくと言ったとおり、
民衆にはパンとサーカスを与えて思う方向へと導くのは面白いね。
抱え込んだ力を戦で解き放つ術を学んだ農民は権力にとっては危険。
自ら褒章を取らせる時、カンナ村では何か事故が起きるかもしれないねぇ…

「あの人は相変わらず居残りシチロージなんですね」
助け出された女たちを連れ、ユキノの元に身を寄せるカンベエたち。
カンベエが使ったミヅキのかんざしは母の形見だったのだそうだ。

この間カンベエはほとんど何も語らず、一方結局また空回りしただけだった
カツシロウは、自分を置いてきぼりにした挙句、結局ウキョウの機転に
救われただけと思い込んでカンベエに不満を抱いて怒りをぶちまける。

「この…たわけっ!」

不満を漏らすカツシロウとキクチヨにカンベエの厳しい峰打ちが飛ぶ。
予告のおかげで続きがめちゃくちゃ気になるんですけど。
サナエの心の傷は深く、リキチのことを思うとキララたちの心も沈む。
キュウゾウが前主人であるアヤマロを救ったのはちと燃えた。


第22話 ひっぱたく!
2006/10/13

「もう…清めはいらぬ」

今回の構成は面白かった。前回カンベエに峰打ちされたカツシロウがなぜか
市中を走り、それをキララが追い、カツシロウの頬は赤く腫れていて…

結局キュウゾウにくっついてきたアヤマロから事情を聞きだすカンベエ。
表と裏、飴と鞭を使い分け、領民には慈悲深い領主として、野伏せりにはさらに
農民からの非情な取立てを命ずる冷酷な領主、サムライには主人としての領主と
様々な顔を使い分けながら世の中を牛耳っていくコヤスウキョウ。
それにしても這い蹲ってウキョウにペコペコ頭を下げてたある村のじーさまが
頭が変わっても所詮変わらないというような事を言い捨てて笑った。したたか。

「おかえりなさい」「ただいま」
キララを慰め、シチロージを迎えるユキノは本当にいい女だなぁ。
一方リキチはもうリキチの元には戻れないと泣くサナエに、おまえの
子供に朝晩手を合わせるからとまで言って一緒に村に帰ろうとする。

ん〜、でも今は女房を取り戻したい一心でそんなこと言ってもさ、
こういうのって絶対禍根になるんだよな、時間が経つと。
裏切られた方は結局必ず責めるし、責められた方もほらやっぱりと思う。
いつまでも互いにしがみついてても消耗するだけなんだけどね。

カンベエとカツシロウの言い争いは、そばでヤジってたキクチヨも
さすがにもうやめろというくらいエスカレートしてしまった。
でもカツシロウの頬を張ったのはカンベエではなくキララここで冒頭に繋がる
共に行こうと腕を引き強引に唇を重ねるも、キララは何の反応も見せない。

はいカツシロウ消えたー。
そうだろうと思ってたけど、キララの想い人がカツシロウではないことが判明。
ユキノはわかってるみたいだけど、私にはまだちょっとわかりません。


第23話 うそつき!
2006/10/20

前回はあんな事を言ったものの、自分をさらった天主を愛してると言う
サナエに対してどうにもジェラシー・ストームが収まらないリキチ。
ほら見ろ。人間心にもないことを軽々しく言うもんじゃないんだよ。

どんなに綺麗に着飾って美味しいものを食べても、自分たちはただの畑だった…
自分の意思を持てず、役目が終わればどうなるかもわからない状況で生きた
ミヅキは、そんな中で混乱したサナエを支えられるのはリキチだけと叱咤する。
「お侍さんも元気でね!島田カンベエ!」
ミヅキとホノカは無事再会し、これまたアッサリと別れを決める。
出たのはわずかだったけど前向きで元気ですごくいいキャラだったなぁ。

「頑張れ女の子」
女の子たちを引き取って、アヤマロも引き取って…そしてもちろん、お土産が
ないとシチロージに厄除けの火打石を叩いて見送るユキノもめちゃくちゃいい。

農民から搾取するため村に向かって侍と農民の連合軍に返り討ちにあった
野伏せりは、その三者全てを操るウキョウの本心を知るものの時既に遅し。
一方時を読む事に長けている識守人は時は今と判断してカンベエたちにつく。

斬った事はないが、殺したことはある…
ヘイハチがあれほど裏切り者を許さなかったのは、もしかしてヘイハチ自身が
裏切り者だったんじゃないかと書いた覚えがあるけど(第15話 ずぶ濡れ!)、
ヘイハチはかつて偽りの情報で仲間を全滅させたことをカミングアウト。
醜い他人は自分の鑑、そして自分もまた他人の鑑というわけですな。

一方、ゴロベエの幽霊に会ったりしながらカンナ村にたどり着いた
カツシロウはウキョウが送り込んだ先遣隊を鬼神の如く斬りまくる。
この時のバトルはスピード感もあったけど、なんだか変わった演出だった。
ってかカツシロウがカンナ村に向かってるとは思ってなかったのでビックリ。


第24話 契る!
2006/10/27

「おっちゃま、オラが大きくなったら婿になれです」

「契る」っていうサブタイからして今回はエロなのかなぁと
勝手に想像してたんだけど(想像すな)このことだったのか。
コマチの逆プロポーズに感激するキクチヨも可愛かったんだけど、
何よりもこの微笑ましい2人を見守ってるシチロージやヘイハチが
実に優しげでおいちゃんは泣けてきたぜ。

「もはや刀で戦う時代ではないのかもしれん」
ええ!?今さらそんな事言われてもなぁ。
そもそもあんなでっかい機械を刀で切ってること自体ありえないから。

ってか野伏せりを一撃でしとめた主砲を刀で反射ってありえんだろー!

カツシロウはゴロベエの墓に参るためにカンナ村にやってきた事が判明。
そこですっかり戦場の熱に焼かれ、陣頭指揮を取って戦う姿は夜叉の如く。

「うひゃひゃひゃ!よいよねぇ、愚かだねぇ、見てよあのバカ面!」
思考力を奪われ命令だけを聞く機械の侍の「お手」が可笑しいやら悲しいやら。
圧倒的な数の機械の侍を前に、歯向かったカンナ村は当然絶体絶命。
そこに前回やられた野伏せりの斬艦刀に乗って駆けつけるカンベエたち桃白白?
SAMURAI7もいよいよ最終決戦。で、キララの想い人って誰なのさ?まだわかってない

「ホントにこんな俺でいいのか!?」
「はいです♥」
自分が無事に帰ってくる証とコマチに家計図を渡したキクチヨが
コマチを自分の膝に抱いて眠らせるシーンは、父と子じゃなくて
ちっちゃくても恋人同士って感じがしていい雰囲気だったな。

とはいえ予告がやたら不吉なんだけど…
やはりあれはアニメや漫画最大の死亡フラグである、
「この戦いが終わったら、俺結婚するんだ」なのか!?


第25話 堕ちる!
2006/11/3

「俺との決着を…忘れるな」

刀一本で野伏せりの雨あられの銃弾を避けまくりながら八艘飛び、
それでも一度は野伏せりの凶弾に倒れたかに見えたキュウゾウ。
しかし右腕を失ったものの、仲間のピンチに豪快にミヤコの
どでっ腹を突き破って駆けつけ、かつての上司テッサイを屠る。

いやはやさすが、最終回前だけに剣戟の作画の素晴らしさはすごい。
もちろんサムライたちもそれぞれにカッコよかったんだけど、
ことにすごいと思ったのは実はテッサイだったね。

「ここで引けっ!」
それに、テッサイは最期までやっぱりサムライの魂も残してた。
主は持たず、自分の信念のみで行動するカンベエたちを殺すのが惜しい。
「その誇り、その生き様、心底羨望の念を禁じえん」
テッサイもまた自分を貫いたサムライだ。

キュウゾウを死に至らしめたのはなんとカツシロウだった
野伏せりに撃たれたキュウゾウを見てその名を絶叫していたのに、
せっかく生きて戻ったキュウゾウを、カンベエを救うためとはいえ
銃で撃って死なせてしまった。キュウゾウ自身も信じられないという
表情で倒れ、決着をつけたがっていたカンベエの腕に抱かれて死ぬ。
「わしもすぐに行く…冥府で待っておれ」

カツシロウは、無茶な特攻をしようとして墜落するところを助けてくれた
ヘイハチの最期も見取ることになる。ミヤコの主機関を切り離して落とす事が
ヘイハチの使命。けれどその途中、援護するカツシロウの隙を突いて放たれた
弾に撃たれ、さらには野伏せりの攻撃をまともにくらって柱に挟まってしまう。
「行け!」自分の使命を果たすため、切り離しのスイッチを入れるヘイハチ。
主機関と運命を共にしたヘイハチ最後の言葉は「米が食いたい」だった…

次々と死んでいく仲間たちの姿が切ない。
ことにキュウゾウは死なずに済んだ状況ゆえにやりきれない。
でもカンベエはカツシロウを責めず、よくぞ戻ったと褒めてくれる。
カンベエとはまた別の次元でサムライとして敬愛していたキュウゾウを
殺めてしまったカツシロウの穢れは、恐らくは一生消えることはない…

「え?味方?誰が?」コヤスもうまいなぁ
野伏せりもまた、味方のウキョウが放った主砲で次々と蒸発していく。
クローンどころか拾ってきた農民を影武者にしたウキョウはどこにいるのか。
魅力的なキャラが死んでいくのは哀しいけど、この決着にぜひ期待したい。

ちなみにキララの思い人はそのまんまカンベエだった。
いや、そりゃチラチラ見てたのはあるけど年齢が違いすぎない?
あと予告見てると誰が生き残るのかバレバレっぽいんですけど…もちっと考えてよ


最終話 植える!
2006/11/10

「僕を斬ったら一生逆賊だよ!?」「かまわぬ!」

止まらない都から逃げ出そうとするウキョウを抑えたものの、
キクチヨは撃たれ、カツシロウとシチロージは捕らえられてしまう。
あーもうキクチヨが映るたびにヤバい状態でドキドキするよ!

一番貧乏くじを引いたのは自分…農民として地べたを這いずり回り、
野伏せりには脅されて怖い目にあい、商人としてズル賢く退屈な日々を
送ったウキョウにとって、他の皆のように確固として縛られる身分も
ないかわりに、自分というアイデンティティも居場所もなかった。
ようやく見つけた「天主」の立場はそんな鬱屈した心を発散させられる
格好の狩猟場…面白半分に弄べるたくさんの命が目の前に並べられていた。
「今度は僕がお前らを虫けらにしてやる番だーっ!!」

いやはや、ウキョウのしぶとさ・しつこさはホントにスゴかったなぁ。
そしてやっぱりコヤスの怪演なくしてこのキャラは生まれなかったろう。
カンベエがサナエの身を挺してかばう姿に先代天主を斬れなかったあの時とは
違い、全く迷いのない太刀筋がウキョウを一閃するシーンはカッコよかった。

「しつけーんだよっ!」
でもやっぱり今回の見せ場はキクチヨだよなぁ。
死に切れず、さらにカンベエたちを狙おうとしたウキョウを満身創痍の
キクチヨがタックルして落ちていった時はこれで終わりかと思ったのに、
地上に落ちて、最後に一目コマチに会えてよかった。

野伏せりの斬艦刀を持ち上げ、足を踏ん張り、都の前に立つキクチヨ。
ありのままの自分を受け入れてくれたコマチのカンナ村を守るため、

「頑張れ、俺様!男を見せろ!」

それは迫る都を切り裂き、内部からめちゃくちゃな斬戟を加えて切り刻んだ
カンベエとシチロージとの呼吸もピッタリで、都はやがて完全に停止。
「キララくぅ〜ん」
最後の最後まで妄執に取り憑かれたウキョウを追うように
都は谷底へと落ちていき、参る者すらない墓標になる。

農民らしく、最後まで土に踏ん張り続けたキクチヨの足が哀しい。
巻物を抱きながら泣くコマチを抱きしめるキララ。
みんな逝ってしまった。けれどカンベエ、シチロージ、そして2人に
襲い掛かってきた野伏せりの中から飛び出してきたカツシロウは生き延びた。

エピローグは稲刈りの季節だった大激戦を終え、カンナ村に春が来るまで。
雪の中、カンベエが刀を研ぐ姿を見守るキララは水守りの水晶をコマチに
託し、巫女としての務めを終える。

「今の私は、戦場の匂いがするか?」
カツシロウはカンベエから愛刀を授かり、何処ともなく旅立って行く。
思った以上に、共に堕ちると言ってくれたキララの言葉を支えにしてたのは
驚いた。やっぱりキララはちょっと罪作りだよね。そこまで言って散々人を
(機械のサムライとはいえ)殺させておいて本命はおっさんでしたという悪女っぷり。
いたいけな青少年をだましちゃいけません。

また負け戦だった…
勝ったのはサムライではなく、農民たちだ。
カンベエがカツシロウに刀を渡した時、シチロージが少し驚いたように
見たのは「刀を託した=サムライとしての生命は尽きた」という事か。

再び春は巡り、田植えが始まる。
あんな大変な事があっても、たくさんのサムライが死んでも、
人がいて土があって水があって太陽がある限り、営みは続く。
一方で都亡き後の各都市の建設には商才に長けたシキモリビトたちが
活躍しているようだ。その中にはちゃっかりシキモリビトの装束を身に着けた
だんな様大閣下アヤマロが!まったく、商人のしたたかさには舌を巻くね。

田植え歌を歌いながら、傷めた古傷をかばうリキチに代わって
稲を植えるサナエ。水晶を持って歌うコマチと、カンベエの旅立ちを
知りながら、追うこともなく、大地に根を張って生きると決めたキララ。

激しいアクションで見せたAパートと静かな余韻を残して幕を引いたBパート、
農民、商人、侍、天上人の果てる事ないカウンターフォースのせめぎ合いは
ここにいったん完結。この中で最も力なく、弱い存在でありながら圧倒的な
数を誇る農民の勝利などは結局は一時のものでしかない事はわかってるけど、
それでも滅び行く侍と、人間にとって「食べる」という行為がある限りは
そこに在り続ける農民が手を組んで戦うという悲壮さはよく出ていた。

GONZOらしくアレンジしながら現代風娯楽作としてよくできてたなぁ。
EDは特別バージョンにして、シチロージとユキノの再会とか、ホノカとミズキ、
キララとコマチ、各々が旅を続けるカツシロウやカンベエ、またはリキチたちに
子供が生まれるというシーンなどなど、後日談的なものを映像で見せてくれても
よかった気がするけどね。OPもEDもちゃん入れられる構成だったんだからさ。

声優も吟味して演技が抑え気味でよかったし、アクションもこれを見せずして
何がチャンバラものよと思うくらいよく動いててかつどれも格好よかった。
恐らくは一番語りたかったであろうサムライたちの美学を見せてもらった。

惜しむらくは「再放送」とくくられてしまうせいか、レビューをしてる人が
ほとんどいなかった事だ。未だにこの作品の世間での評価が聞こえてこない。
(ちなみにちょっと調べると出てくるような腐女子的な観点からの評価はどうでもよい…)

残念ながら「農民」より「百姓」の方がしっくりくる場面の方が多かった。
「農民」はなんとなくインテリ臭くて、切羽詰った時に合わないんだよなぁ。
メディアでは「百姓」が差別用語だといわれて使えなくなってから久しい。
確かに難癖つけて切るのは簡単なんだけど、たとえそういう言葉であっても、
その言葉の中には背景や歴史が詰まっているわけで、それって結局文化の一つを
殺しちゃうことと同じような気がするんだよなぁ…こういうことがあると残念。

(大分前の話だけど)スタッフ、キャストの皆さん、本当にお疲れ様でした。
さ、いい加減本家「七人の侍」を見やんと ← まだ見てないんかい!!

知行もなく禄もなく、ただ己の正しいと信じた義のために闘い、
ある者は滅び、ある者は使命を終え、ある者は新たな道を模索する。
闘いは終わり、季節は巡り、再び生命は大地に萌え始める。
けれどサムライの時代は終わっても、戦いの時代は続くだろう。
それまではしかし、人にも大地にもしばしの休息を…


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