ローゼンメイデン トロイメント レビュー

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ローゼンメイデン トロイメント

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 第1話 薔薇水晶 -Rozenkristall-
2005/10/20

「私はローゼンメイデン第7ドール、薔薇水晶」

眠りについて真紅の部屋に戻るたびに現れる水銀燈。
私はあの子をジャンクにしてしまった…
誰よりもジャンクになる事を恐れていたジャンクの水銀燈を。
毎晩こんな悪夢にうなされる真紅は9時に眠る習慣を破り、
勉強を続けるジュンの傍らで不安な時間を過ごす。

昨年の最終回からまるでそのまま2クールが始まったみたいな雰囲気。
流れを壊す説明もないし、いきなり最初から新キャラが出てくるわけでもない。
ただ「前作を見ている」という事が舞−HiME以上に前提という感じ。

目玉のアップは怖いよ。色々な色があるのも当たり前とはいえリアルで怖い。
顔に眼をはめてクリクリと調節する職人が、やがて目を閉じて椅子に座る
紅いドレスの人形のネジを回し始める。カタカタとぎこちなく歩き出す人形。
そしてゆっくりと見開かれたサファイアブルーの瞳。
一発で再び心奪われる真紅さまの笑顔。もう本当にメロメロですよ。

ベッドの足元の不自然なふくらみに気づき、布団をめくればスカートから
ワカメちゃんの如くはみ出したパンツがあり、スリッパで叩くジュン。
隠れてたのは雛苺。そして窓から飛び込んでくる(!)翠星石蒼星石。
相変わらずだよ。窓割るなよ。来るなら玄関から来いよ。

「いてっ」
出た!真紅さまのぺちっ。あの小さなおててでぺちっが復活ですよ!
ジュン、お茶の時間は守りなさい。雛苺、物を片付けなさい。
大丈夫よ、くんくんはあんな女に騙されたりはしないわ…
ビシビシ決める真紅節健在。そしてのりの花丸ハンバーグも健在。
「チビ人間とチビ苺で結託するなんてずるいですぅ!」
トンデモドール翠星石の邪悪な笑顔と腐った性根も健在。

「あなたを失いたくなかった!だからローザミスティカも奪わなかった!」
ならあなたは何のために闘ったの…私を本当のジャンクにしたの…
「少しは落ち着いたか」
アリスゲームはローゼンメイデンの宿命。
けれど姉妹を失う事がどれだけ辛いか…哀しみに押し潰されそうな真紅。
現れた水銀燈の人工妖精メイメイは、ジャンクワールドに2人を誘い、
そこにはアリスのワンダーランドよろしく白ウサギが待ちうける。

光が光を求めると光を失うと申します…この世界は穴だらけ。穴の前の扉は
リアルとフェイク。気をつけなさい、彼らはズル賢く隠れている…
どう見てもウサギ本人が一番ズル賢そうなんだけども。

あの子に伝えなきゃいけない事があるの。
走る真紅とジュンはやがて水晶のフィールドに迷い込む。
そこに現れたのは隻眼のドール。完璧であるべきドールが眼帯をしている…
「第7…?」
怪訝そうな真紅の言葉は、それがあるはずのないナンバーという事なのか。
夢見るローゼンメイデンの夢、ふたたび。

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
やばい、始まる前からもうドキドキしちゃって、舞−乙HiMEを見ながら
時間が気になって。思った以上に真紅さまにやられているらしいよ私は。

ジュンがちゃんと進歩してるよ!
ちゃんと挨拶が出来るようになった。のりを罵倒しなくなった。
のりが遅くなって洗濯物が出しっぱなしになっていれば取りこんだ。
さすがに学校にはまだ行けないけど、図書館までは出られるようになった。
外から帰って最初にやる事はパソコンを開く事ではなく教科書を開く事…

こういう事がいきなりできるようになったわけじゃなくて、
去年1クールかけてジュンは自分と向きあって、ちゃんと成長した。
第1シーズンの第1話、不遜でどうしようもないひきこもりのバカガキだった
きみを見た時に感じた、あの強いムカつきと胸糞悪い憤りは忘れてないよ。
そしてもうあんな弱虫で情けないジュンはいないと思うと感無量だ。

OPはアリプロ。まるでリトグラフのような線画と色を抑えた背景、
ドールたちが力なくクタッと倒れていたり、真紅自身も切なげな表情が
多くてゴシックホラーな雰囲気だなぁ…と思いきや、王子様ブラウスを
着たジュンに吹き出した。"白馬の王子様を信じてるわけじゃない"の歌詞に
妙にマッチしてる。そのくせ、絵は変わったけどアイキャッチや予告の
BGMは第1期と同じなのも嬉しい限り。前作ファンには嬉しい心配りだ。

お茶を入れてきてやるよと言うジュンの優しさが身に沁みた。
それ以前にベッドに腰掛ける2人の微妙な距離にドキドキしたり。
あ〜、また真紅さまに気持ちよく踊らされる木曜日が来た。


 第2話 槐 -Enju-
2005/10/27

「だったらもっとうまくやれよ!」

皆おまえを心配してるんだ。
心配するジュンにあなたに言われたくないわ!と声を荒げる真紅は、
隻眼のドール、薔薇水晶の登場にすっかりテンパってしまっている。

まるで1期の立場が入れ替わったような、まるきり真紅らしくない言葉。
薔薇水晶は誰も会った事ないローゼンミデンメイデン第7ドール…
その登場はすなわち、ローゼンメイデンが全員揃った事を告げ、
アリスゲームを始めなさいという人形師ローゼンのメッセージでもある。

薔薇水晶の存在を知ればあの子たちは不安になる。
私たちはローザミスティカを賭けて戦わねばならないから。
姉妹を失う事の辛さと哀しみを誰よりも知る真紅は惑い、踏み出せずにいる。
姉妹には黙っていて欲しいと言いながら、かばんの中で息を潜める真紅の様子を
最初はそんな事を気にもせず象さんのじょうろで遊んでいた雛苺を邪悪な顔で
いじめ始める翠星石も、この中では一番冷静で大人びている蒼星石も心配する。

「逃げてるのはおまえだろ!」
真紅を心配するジュンも思わず叫ぶ。
でもジュンはその厳しい言葉の重みをちゃんと知ってるんだよな。
逃げる事がどれだけ恥ずかしいか。どれだけ周囲を傷つけ、辛くさせるか。
そんな言葉を安易につかったわけじゃないからこそ、ジュンは図書館に
行ってもローゼンメイデンの事が気になって勉強に手がつかない。
不器用な優しさが惑えば、拾い上げる優しさあり。
静かにジュンを見守るトモエはある一軒のドールショップにジュンを案内する。

「きみは眠ってなんかいない」
珍しく、思慮深い蒼星石がハサミを取り出して逃避する真紅のカバンを開ける。
ジュンくんとのことなら口出しはしない…って、それはどういう意味なのさー。
でもアリスゲ−ムに関しての事なら別だよ。困った妹だ…蒼星石は優しく笑う。
色々と乗り越えてきたからこそ、一人で背負うなと言いたいんだろう。

ジュンがやってきたそこは「槐堂」
トモエは以前にも来た事があるらしく、店員の城崎とも知り合いらしい。
確かに「何語?」とジュンがまた何か調べようとしていた事は感づいてたけど、
(なんとドイツ語も訳せたし!)地味に積極的だよなぁ、トモエさすが優等生

人形を愛しても、何も返してくれないと絶望した人がいた。
でも、彼らは何かを返したくても返せないんだ。だから嫌いにならないで。
「2人とも…リアクション薄いね」
そりゃあんた、この2人は何か言えば100倍になって返ってくる、
何かすれば200倍のことをしでかすドールを知ってますから。

「あの…聞いてもらえますか?」
ジュンが何を話したのかはわからない。
そして2人を見送った店員は奥で人形を作る人形作家「槐」に声をかける。

ジュンが真紅に買ってきたのは綺麗な音色の小さなオルゴール。
ぱっと笑顔になったくせに、勉強に専念なさいと言い捨てる真紅の
髪の毛のムチが飛ぶ。それは屈折したお礼。屈折しすぎです真紅さま。

そんなひねくれた女王さまは、誰にもわからないように、一番大切にしてる
くんくん探偵の手を、一番大切な人からもらったオルゴールにそっと乗せる。
一緒にいればきっと大丈夫。誰もお互いを傷つけたいなんて思っていない。
それに、私たちにはいつでも見ていてくれる人がいるから。

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
「可哀想…あなた、可哀想」

戦えないのね。弱くて可哀想…私が壊してあげるわ!
水銀燈も強かったけど、あの水晶は質量的にも水銀燈の羽根以上に威力も
破壊力もあるよ絶対。真紅のバラの花びら程度では太刀打ちできんだろ。

世界の穴にご用心と言ってたラプラスだけど、そういう自分がウサギの穴を
開けて真紅とジュンを逃がしてたじゃん。やっぱズル賢いのはあんたじゃん。

1回目だけは作画がハイクォリティってありがちだけど、ローゼンに関しては
作画すらも「2クール突入」という感じで普通の回とほとんど変わらなかった。
悪いのではなく、クォリティ=まぁまぁ高いってことなんだけど、今回も普通。

それにしても真紅の事だけ気にしてると思っていたジュンがオルゴールを
全員に買ってきてあげてた事にはちょっと感激したトモエの助言かもしれないが
ジュン自身も水銀燈の執念と末路を見て、アリスゲームの残酷さを
よくわかってるからこそ、真紅とゆかいな仲間たちへの応援なのかなぁと。


 第3話 金糸雀 -Kanarian Vogel-
2005/11/3

「ちょっと!リーダーは私よ!勝手に仕切らないでっ!」

6番目のローゼンメイデン、36回の失敗にもめげないカナリア登場。
「このカナリアがラクしてズルしていただきかしら〜!?」
「かしら」が口癖なのか、なかなか翠星石並に口も立つようだ。

「所詮はピーチクパーチク烏合の衆」のローゼンメイデンも、
毎朝図書館に行って勉強に励むジュンと、部活を再開したのりが
出かけてしまえばお留守番。泥棒が入ったらあいつら一体何をするか…
のりの想像の中で泥棒ヒゲの泥棒を撃退する真紅たちが可愛すぎる。

「う」
人間がドアを開けた瞬間に入るのは物理的に無理だと思います。
あとチャイムを鳴らしても人形が玄関に出てくる事はないと思います。
怖いです、人形がハンコ持って待ってたら。

図書館のジュンの元にはまたしてもトモエが!
落書きされたカバンを見て笑い、勉強の進み具合に感心。
夏休み中だというのにただの友達にしては監視気にしすぎ。
帰りに二人で槐堂に寄るのも何やらデートコースのようにもなり。
未だ槐とジュンの会話はないけど、果たして彼は何者なのか…

カナリアはトイレが何の部屋なのかちゃんと知ってたな。
相変わらずくんくん探偵に夢中になってる真紅と雛苺、それに蒼星石。
子供の見るものですとフィナンシェを食いながら(合う紅茶はアッサム)も
盛り上がったシーンではつい立ち上がって見入ってしまう翠星石。

そんなところに締まっていたはずのドアが開いてたとなればさぁ大変。
帽子にケープとくんくん探偵変身セットを身に付けて
得意げな真紅さまも張り切って犯人探しに出発。
しかし一体いつの間にこんなものを手に入れたんだ!?
「懸賞であたったのよ」
「出したんだ…ハガキ…」
人形離れしすぎです真紅さま。

「捜査に必要なのはどんな小さな事も見落とさない観察力…くんくんの口癖さ」
とはいえ洞察力はからっきしらしく、たっぷりと手がかりの残された
ジュンの部屋で何も気づけず、翠星石にせせら笑われるにわか探偵。
「どっかのニセ探偵さんとは大違いです」
突き飛ばされて罵られ、箱を蹴りつける真紅さまが恐ろしい。

「誰?」
なんだか本末転倒のかくれんぼの末、ようやくカナリアの存在に
気づいた真紅たち4人の反応は思ったとおり。
「カニミソだぁ〜!」「そういえばそんなのがいたです」

久々に真紅のリカバー能力が使われたてジュンもエネルギーを
吸われたけど、あれはどの程度のものにまで利くんだろうね?
「うわぁ…また増えてる〜〜〜〜!」
でもこれで本当にローゼンメイデンが全員揃った事になる…
不安げな真紅たち、どこか嬉しそうな薔薇水晶。
槐がいれば水銀燈の復活もあるような気がするけどね。

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
「ど…どうして」
めげないカナリアにつられたかローゼン名物?しつこい性格不屈の精神の
のりに惚れてるのに(告白までしたのに)気づいてもらえない同級生も再登場。
今作はのりの事は諦めちゃったのかと思ってたので出てきたのは嬉しかったな。
彼は山本というのか。知らなかったのか忘れたのか…まぁとにかく相変わらず
不運だけど、48回だろうががんばれ山本!

次回はなんか…ちょっと蒼星石がヤバげな雰囲気なんだけど…
森永さんも「大変な事になる」というような事を言ってたので戦々恐々。
「Vertrag」ではなく「Vereinbarung」なのは薔薇水晶との取引か?


 第4話 契約 -Vereinbarung-
2005/11/10

「するぞっ!契約、するぞ!」

ヤバいよ、ジュンくんがものすごいモテっぷりというか、白馬の王子様だよ。
何今日のジュン。ちょっと人形たちのハートをくすぐりまくり違う?
蒼星石を抱っこしながら帰ったり、雛苺を抱き締めて守ったり、
そしてトドメは翠星石を膝に乗せて数学の参考書の読み聞かせだよ。

そのくせあまり接点のない真紅とはもう完全に夫婦漫才で笑わせてくれる。
ドイツ語の錬金術と心理学関連の本を読む真紅を気にして隣でじっと本を見る…
あなたは私のミーディアムだもの。私と力を共有できるはずよ。
ナトゥー・ガイストというフレーズを調べるのにあんなに苦労したのに、
なんだ、そうだったのか!真紅は外国生まれだもんなぁ…

「ちっともわかんないぞ?」
「ウソだもの」

ちょ、なっ…真紅ー!なんとまぁあっさりと嘘ぶっこきやがりましたよ!
「愚かね」
このうそつき人形ー!!
そのポーカーフェイス(人形だが)にはジュンでなくても騙されるわっ!!!
「そんな簡単に読めるわけないでしょ」
もうホントにマジであなた最高ですよ真紅さま結局それか!

真紅は強敵だと憂う蒼星石に、翠星石はお父さまも大好きだけど、
真紅たちも好き…戦わなきゃいけないくらいならアリスになれなくてもいい。
もし薔薇水晶が蒼星石のローザミスティカを奪おうとするなら翠星石が守る。

いや〜、なんでもないシーンだったけどちょっとジーン。
まさか翠星石がアリスゲームをきっぱりと否定するとは思わなかった。
アリスゲームを恐れるばかりのヘタレ真紅よりずっと凛々しいぞ。

というわけでマスター探しに出かける翠星石。
おじじ、普通の人に戻ってるやん!おばばもすっかり元気になったし。
チビ人間ジュンの家は近いし…とすっげーさりげなく翠星石が行きそうな
ところをズバリ読んでるおじじの推理力にビックリした。くんくん並?

「翠星石はマスターを探してるんだ」「そう。それでジュンを?」
この時の真紅のセリフがいい。余裕っつか、いいんじゃない、みたいな。
「翠星石もジュンが大好きなのぉ!」
最悪のタイミングでトイレから戻ってきたジュンは、雛に図星を刺されて
パニくった翠星石の飛び蹴りを弁慶に喰らって悶絶。
「んなワケねーですっ!自惚れんなですっっ!」
ああ…痛そう…厄日だねジュン。

素直になれない翠星石。なだめる蒼星石。
翠星石のマスターはジュンしかいない。雨の中を走るジュンに傘を渡す翠星石。
なのに理由をわかってないジュンはいつもの翠星石の高飛車発言だと勘違いし
憤慨してしまってまたしても失敗…「このヘッポコポコノスケー!」
ある意味すごいすれ違いラブコメ展開。翠星石が乙女過ぎる。

ノタロウの小屋を半分借りていじける翠星石のもとに薔薇水晶の出現を見た
金糸雀が現れたのを幸い、ジュンたちが急ぎ帰宅するとそこはもぬけのから。
破られた窓、転がったくんくんの人形、こぼれた紅茶…すごいドキドキした。
でも水溜りにまず金糸雀を突き落とした翠星石に爆笑した。この性悪がー!

「おやめなさい」
nのフィールドで繰り広げられる操り人形たちのアリスゲーム。
水銀燈を燃やし、雛苺の首を落し、蒼星石の胴を両断し…やめて…やめて…
怯える雛苺、現実を認知しているが故に声もない蒼星石、そして逃げ腰の真紅。
「真紅!チビ苺!あんな猿芝居に怖気るなです!」
アリスゲームより姉妹をとると言った翠星石とゲームに懐疑的なジュンが叫ぶ。
「そうだよ!あんなのおまえらとちっとも似てない!」

それにしても薔薇水晶の強さはやっぱり群を抜きすぎてるよ。
水晶が突き出すのだけでもパワーありすぎ。もっとも現実的かつ攻撃的な
武器の庭師の鋏を持ち、マスターのいる蒼星石が弾かれてるもんなぁ。
相変わらず戦えない真紅、雛苺も野茨を出すけどかなうはずもなく、
スイドリームもパワー不足。やっぱり強い水銀燈の復活が待たれるなぁ。

「あつぅ…」
一番の可能性に賭けなければ皆負けてしまう…
ジュンは翠星石の緑の指輪に契約のくちづけをする。
相変わらず退廃的な契約にドキドキです。
ミーディアムを得てパワー全開の翠星石が樹の呪縛で薔薇水晶の動きを止める。
その隙に空間を脱出してまたしてもバトルは水入りに。

脱出し損ねた金糸雀が水溜りにハマってるのに笑った。
お尻がハマって抜けないドジッ娘ぶり、何をどうしても憎めない。
「いつか仕返ししてやるかしらー!」ガンバ♪

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
「物語の主役たちが今ここに揃いましたついにアリスゲームの幕が開くのです」
本編では薔薇水晶のバックにラプラスが現れるけど、エンドタイトルでは
くんくんが現れたので吹き出した。ちょっと、凝りすぎ凝りすぎ!

本気なんだか雛苺をたぶらかすウソなんだかわからんが、ラクロスを
「脳天かち割りぶっ殺しゲーム」と説明する翠星石の契約の話だった。
自分でマスターを探さんと、電話帳を広げて「巻きますか?巻きませんか?」
木曜日はなぜかマキマキの日!でも誰も人形の怪しい電話に答えてくれない。
しかもかけてる相手が全部「桜田」ってのが泣かせる。ジュンがいいんだね。
ってか自分でああやってマスターを探すのか!うわ地道だよローゼンメイデン!
なら真紅はどうやってネット通販の商品に紛れ込んだんだろう?不思議なヤツ。

ジュンとの契約が成立し、翠星石は桜田家に残る事になる。
離れて暮らす事を寂しがる翠星石に、また明日来るから、となだめる蒼星石。
毎日遊びに行くからと抱きつく翠星石。いつでも会えるよ…姉妹だもの。

「いつもは寝る前におばばが本を読んでくれてたです」
寂しさに眠れない翠星石の言葉に優しく笑って本を読み聞かせるジュン。
他の本にすりゃいいものをそのまま数学の参考書ってのがジュンらしい。
「面白いか?」
「このXってヤツはなかなか見どころがあるです!」
何はともあれ元気が出たようで…乙女だなぁ。

あと雨がジュースだったらベタベタに、牛乳だったらゲロ臭くなるからイヤ。


 第5話 手紙 -Der Brief-
2005/11/17

「ヨーグルトの乳酸菌が見事に死んだです…」

だから真夜中に笑わせるのはやめてくれい。

壁の穴に尻尾を入れて、怒らせると周りの物を食べちゃうもの、な〜んだ?
いつも大きな口を開けたまま血まみれの真っ赤な姿で一本足で立ち、
時々腹の中の臓物を一気に外にブチ撒けるもの、な〜んだ?

掃除機やらポストやらを説明する翠星石たちの表現力が可笑しくて。
どう聞いてもなぞなぞかとんちだろ。

「何してくれるですおバカ苺!」
ヨーグルトにマポロチョコにうにゅ〜も入れるのぉ!
ジュンのためのお昼ご飯大作戦で協力し合うヒナと翠星石。
まぁこの2人が力を合わせてもうまくいくわけはなく、結果はスチャラカに。
「ハーモニー最悪です」
仕舞いには卵を電子レンジで茹でようとし、かつて探偵ナイトスクープで
大爆笑を誘ったエッグ・ボムで台所は見る影もない状態に…あらら…

ぐちゃぐちゃの台所、卵まみれの人形、掃除機がぶち破った窓…
しかしこのシーンで流れたBGM!なになに?何コレ!?
「ピンポンパンポン  ポンポンパンポン  パパポンポン♪」

「いいよ、もう」
蒼星石のとりなしもあり、雛苺の頭に手を置いて笑うジュン。ピザでいいか?
しかしジュンくん、そもそもこの事態はきみと真紅のよ過ぎる仲が面白くない
翠星石のヤキモチから起きたことでだな、その乙女らしい可愛らしい気持ちを
わかってやらないと大変な事に…あーあ、ホラ、また弁慶蹴られたじゃないか。

金枝雀のヤツ、結局あれから72回も失敗してんのか!
まずはお弁当!と心躍らせる金枝雀だけど、甘い卵焼きはカラスに奪われる。
卵焼きくらいでヘコたれないわ…卵焼きくらいで…卵焼きぃ…
翠星石の作った卵焼き、都会の悪食に慣れたカラスすらも落とす、名づけて
「ビフィズスキラー」の匂いに惹かれたウネウネイモムシな動きも可愛い。

「外は危険が一杯よ!」
ヒナが真紅にポストまで一緒に行こうと誘ってもけんもホロロ。
第一、このあたりにはアレがウロウロしてるじゃない!
「猫はこの世で最も野蛮な生き物よ…」
真紅の前の前の家来(マスターは家来なんだな、あくまでも)が飼っていた猫に
巻き巻きするゼンマイを奪われたトラウマから、真紅は猫が嫌いらしい。

でもヒナはその猫とすっかり仲良くなって案内してもらい、
なんとちゃんとポストに辿り着いたではありませんか!
私もおとなしいのをいいことにうちの猫にヌイグルミを乗せたり本物の
犬を乗せてみたりするけど、でぶ猫の背中にちょこんと乗ったお人形…
もうそれだけでも可愛いのにたまりませんな。可愛いですな。
それにヒナの低い視線で見た世界がいい感じですな。猫、魚貰ってるし。
昼間からベンチでいちゃこいてるカップルとか蹴っとばしてやりたいですな。

「見つかったらあの口でもしゃもしゃ…」
でもヒナは負けないの!お手紙を出すの!というわけでポストにジャンプ。
こうしてヒナが体を張って投函した手紙はジュンの元に届いたのは驚きだよ。
この際「切手はどうしたのか」「住所は書いたのか」「郵便局には医者の
カルテ並に汚い字を読める達人がいるのか」という事は横に置いといて…

「ヘッタクソな字ー!」
ドキドキしながら覗き見ていたヒナたん、かわいそ。
今度は手紙を書く前に字が上手に書けるようになろうね。

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
雛苺、初めてのお出かけ。
そして「ホーリエの仲間にしてはダサい動きだな」とジュンに
酷評されたヒナの人工妖精ベリーベルも、ふらふらヨロヨロ初登場。

「チビ苺、侮れないです…」
ジュンにさっきの事を謝る手紙を書いた雛苺に倣う翠星石。
前回の契約でジュンは翠星石のマスターでもあるのに、真紅と背中を
預けあってさっきから二人の世界。しかもジュンったらくつろぐ真紅を見て
頬を染めちゃったりして面白くない…乙女心に燃え上がるメラメラジェラシー。
「覚悟するかしら〜!」
しかも手紙は金枝雀の水鉄砲でビショビショになって読めない状態に…
トコトンついてない翠星石。

今回は本人を前にすると心にもない事を言ってしまう小学生レベルの翠星石が
メインの話だとばっかり思ってたら、なんと雛苺の方がメインの話だった。
うひー、お風呂の窓から抜け出すヒナのお尻が可愛い、可愛すぎるじゃないか!

しがみついたポストの口から落ちそうになったヒナを
抱きとめたのは、かつてのマスター・トモエだった。
(えーと、ところでトモエは「大人にしてあげる」とジュンに迫ったりしないよね?)

嬉しいの?どうして?
甘えんぼの雛苺がこんなに頑張ったんだもん。

トモエは、我儘に振り回されて死にかけ雛苺の成長を喜ぶ。
あ〜、この2人の再会シーンがしっかり描かれたのは初めてだよね。
トモエは雛苺を可愛がってたからちょっと嬉しかったな。

「そう、男の子がマスターなの…珍しいわね」
金枝雀のマスター・みっちゃんも登場。玉子焼きも彼女の手作りかな。
金枝雀の為なら残業もバイトも厭わないかなりのドールオタクらしい。

そして次回は薔薇水晶にもマスターが登場!?
いや、それより水銀燈はやっぱりずっと回想シーンだけなのか!?


 第6話 天使 -ENGEL-
2005/11/24

「…強い…!」

銀さま大復活!!!!!
なかなか復活しないから先週の予告を見ても「回想じゃないのか」と
疑惑を持ってたけど、どうやら本当に復活した強いぞぼくらの水銀燈。
いや〜、嬉しいですな!自分でもこんなに嬉しいと思わなかった。
都合よく蘇っても、彼女もともと人形だしね。ヤボは言わない方が粋。

「正しくは、"治らないものは治らない"ね」
病室から空を見上げて歌を歌う少女メグ。
彼女は5歳まで生きられないと言われながら今日まで低空飛行で生きてきた。
食事もせず、点滴だけでいいと言い、一度きりしか味わえない「死」という
甘い果実を楽しみにしているとのたまう一度きりなのに甘いってわかるのか?
大体今は入院すると食事療養費もバカにならないんだからちゃんと食べなさい。

「早く連れて行って…何もない闇に…」
古びた教会で縁起でもない事を祈るメグを見つめる薔薇水晶。
そして置かれた、薔薇の紋章がついた一つのトランク。

メグが触れた途端、それは開かれ、黒い羽がいっせいに飛び出す。
そしてゆっくりと羽を広げ、起き上がった美しい人形…
「天使…?」
差し出される小さな薔薇の指輪にメグはキスをする。契約は成立。
(どうせ銀さまは復活してなくて薔薇水晶のミーディアムだろうと思ってたのに)

黒い羽を持つはずの水銀燈が光に包まれて真っ白な天使に見える演出はいい。
そしてその復活を感じ取ったのか、真紅もまたトランクの中から起き上がる。
眠るジュン、夜空に浮かぶ月…また終わらない悪夢を見たと思ったのか…

「いいわよ、天使さん」
「私は天使じゃないって言ってるでしょう」
不機嫌そうな銀さまは、自らのミーディアムの脆弱さを見下す。
メグはアリスゲームが始まれば私の命を使ってくれるんでしょと嬉々として
語り、「本当に死にたいの?」とさしもの銀さまをも呆れさせる死にたがり。

「私が目覚めても誰かが眠ったままならアリスゲームは始まらない」
ローゼンメイデンが同時に目覚める事など滅多にない…自分以外の
6体全てが揃っている今の状況を知らない水銀燈はポールから街を見渡す。
水銀燈の記憶はどうやらこの間のバトルではなく、その前に真紅に会った時、
58万時間(65年ほど前の第二次大戦中か?)のものであるらしい。
だから最初、この水銀燈はオリジナルじゃなくて、新たに作られた
コピードールなのかとハラハラした。まぁそれでも面白いけどね。

真紅の気配を感じ、違和感を感じながらものすごいゴシックなBGMをしょって
nのフィールドにやってきた銀さま。58万6920時間前、ここで真紅と戦った…
銀さまが時間にこだわるのは水銀が計測機器に使われる事が多いせいかね?

やがてびっしりと水晶が埋め尽くした場所へ。
「おまえは」
「薔薇水晶。ローゼンメイデンの第7ドール」
降ってくる水晶を黒い羽で体を覆って防御する銀さま。
しかしさすが我らが銀さま、すかさず攻撃に転じると
薔薇水晶もまた両手で薔薇色のシールドを作り出して守る。

ミーディアムがいなくたってもともと反則的に強い銀さま。
それに力の源が加わればもはや怖いものナシ…と言いたいところだけど、
戻った銀さまが見たのは別れた時よりやつれ、酸素マスクまでされたメグ。
「ホントに死に掛けなのね」

私はポンコツ。完全じゃない、壊れた子なの。

「ジャンク…」自分でいった言葉に予想以上に傷つく自爆テロってあるよね。
あなたのように完璧じゃないもの…水銀燈の真実を知った今、この言葉は痛い。
「あたりまえよ。私はアリスになる完璧なドールなんだから」

真紅は眠りにつき、真紅の部屋でお茶を飲む。
今宵も現れた水銀燈の幻…もうあなたを恐れはしないと、言葉とは裏腹に
まだ不安そうな表情が残る真紅の髪を、走った黒い羽が数本斬り落とす。

ハラリと落ちる髪。眼を見張る真紅。

あれくらいで私を倒したつもりになってるなんて…本当におばかさん。
思いっきり倒されたつもりでいたくせに相変わらず強気の銀さま。
でも真紅は顔を歪めて嬉しそうに笑う。よかった…水銀燈…
「あなたのことをジャンクなんて呼んで悪かったわ」

あの子に言わなきゃいけない事があるの。
ジュンとnのフォールドにやってきたあの時、真紅はそう言って水銀燈の影を
追った。何が言いたいんだろうと思っていたけれど、今回もまさしく一作目で
ジュンを励まし、そして自信を取り戻させた「真紅マジック」だった。

呼んでくれる声に気づけばジャンクにならない。
最初からジャンクの子なんていないの。
「どんな子も、アリスにふさわしい輝きを持っている」
だから…ごめんなさい。

「ジャンクなんて…ジャンクなんて言うもんじゃないわ」
その強さがあればミーディアムなんかいらない。
孤独を友にしてきたジャンクに、戻るべき場所なんかいらない。
けれど再びメグの元に戻った水銀燈は、メグが歌っていた歌を続けるよう言う。

前作ではまさしく悪役を演じた銀さまだけど、今回は少し違うようだ。
背を向け、ふわりと浮いて座って耳を傾ける銀さまは、まるで幸せなお人形。

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
「ローゼンメイデンを直せるのはお父さまだけ」

水銀燈は薔薇水晶との戦いの中で、真紅に敗れた事を思い出して愕然とする。
本物のジャンクになってしまった…真紅に負けるなんて…
お父さまが水銀燈を直したのはアリスゲームのため。
でも今回口裂け度が大分下がってるよ銀さま。前はもっと裂けてたよな?
ところで銀さまの未完成のお腹部分も、今度はちゃんと作ってあげたのかね?

今日はもうとにかく「銀さまの、銀さまによる、銀さまのための」30分。
雛苺も翠星石も蒼星石も金枝雀も出番などはない。
出番を許されたのは銀さまの強さを絶賛した薔薇水晶と
銀さまを倒した事に未だヘコミ続ける真紅さまのみ。

槐堂の白崎が薔薇水晶を出迎えていたのも驚きだったけど、
やっぱりあの人形師・槐はローゼンなんだろうか?
そして彼らの「計画」ってのは一体なんなんだろうか?

予告で、超ご機嫌の真紅を気持ち悪がるジュンに笑った。
その戦慄旋律は 夢見るように…


 第7話 茶会 -Teegesellschaft-
2005/12/1

「私はもう、何も失いたくない。だから、戦わない」
自分がすべき事、したい事…それに気づいたの。
 
「そう、だったらこの問題は解決ね」
今日はもう真紅さまの百面相とドールたちの着せ替え撮影会に尽きる。
みっちゃんがドールたちを抱き締めた途端、真紅に投げ飛ばされてて笑った。
青いおリボンをつけた白い服の真紅さまが!髪形を変えてベレーを被った
トラッドな翠星石が!モコモコのぬいぐるみ風の雛苺が!ボーイッシュな
イメージとは全然違うフリフリピンクの蒼星石が!黒カナも可愛いぞ。

皆さまどの娘がお好みですか?

ブツクサいいながらも一番ポーズを決めるバツグンに可愛い翠星石。
カメラを向けられればしっかり100万ドルの笑顔の真紅。
いやはや確かにこの子たち可愛いよね。
みっちゃんでなくても写真写真と夢中になるわな〜。

金枝雀が隠し撮りした日常のドールたちの可愛さも捨て難い。
ジュンと素直になれない翠星石のケンカは日常茶飯事で、雛苺がまさに
つまみ食いをしようとする瞬間や着替え中の双子姉妹のツーショット…
全部のドールを揃えた〜いとジュンの苦労も知らないでアホな欲望を口にする
みっちゃんのため、ローゼンメイデン一の頭脳派(自称)金枝雀は立ち上がる!
というわけで456回目の作戦開始。

「たかがクッキー生地の分際で…私に逆らうつもり!?」
イヤよ、ドレスが汚れるわとかいうに決まってますという翠星石の推測を外し、
エプロンをしてクッキー作りに初参加する真紅。エプロン似合ってるの、と
褒める雛苺とのりの言葉に照れる真紅さま。銀さまや翠星石の人気も認めるが
私はやはり薔薇女王・真紅さまが一番好きなのでちょっとたまりませんな。

し…仕方ないでしょ、は、初めてなのだから!
照れ隠しにデフォルメフェイスで赤くなる真紅さまもこれまた…
そんなこんなでジュンに呆れられつつもクッキーは焼きあがる。
さぞやいい匂いが桜田家のリヴィングには漂っていたに違いない。
ま、味はともかくとして。
そこを襲撃にきた金枝雀もちょうどよかったわ、とお茶に誘われる。
「私の最高傑作が焼きあがったところよ」
ま、味はともかくとして。

「これ…なんだ?ブタか?」
ピシッ!髪の毛のムチで吹っ飛ばされるジュン。
「失礼ね!それはくんくんよっ!」
く…くんくん…?これが??なんか…デッサン狂いまくってるけど…
ちなみにヒナの花丸もちり紙みたいだ。自画自賛する翠星石の花型クッキーは
なかなかだし、慣れない手つきだった割にヒヨコ型など可愛らしい蒼星石の
クッキーも美味しそうだ。しかし金枝雀の疑惑は膨らむ。

「ほーら、妙に美味しいわよ」
かつてながいけん閣下がチャッピーに言わせた往年の名台詞に吹いた。
(どうもスタッフに閣下信奉者がいる様子!前作でも結構匂ってたぞ)
クッキーを勧める邪悪なるヘビ女・のりと雛苺。
「なんだかとっても眠たいかしらぁ〜」
紅茶に眠り薬を混ぜる真紅たち邪悪カルテット。
ギャースカ騒ぐ金枝雀の口にざらざらと流し込んだクッキーはくんくんモドキ。

「まずい〜〜〜〜!!!」
「やはり!そのクッキーは真紅が作ったのです」
「やはりとはどういう意味!?」
翠星石を突き飛ばし、「わ、私は一生懸命やったのよ」とブスける真紅を見て
蒼星石は違和感を感じ、ジュンは「でも、いいんじゃないか」と笑う。
これまでの何かに怯えたように落ち込んでた真紅に比べればね。

「カナがいない生活なんて考えられなぁ〜い」
ほっぺスリスリの摩擦熱で火事が起きるほど金枝雀大好きのみっちゃんの為、
再び攻撃に転じる金枝雀。武器はカナリアらしく?ヴァイオリンで。
「攻撃のワルツ」から「破壊のシンフォニー」への5楽章コンボ。
しかしこの金枝雀、結構強い。ピチカートに阻まれたりパルティータで
弾かれて吹っ飛ぶ猪突猛進タイプの翠星石が弱いのかもしれんけど。

「花びらなんかで私の音は止められないわ!」
「それはどうかしら…」
花びらでヴァイオリンの弦を切り、つかつかつかつかと歩み寄る
真紅さまはおいたの過ぎた金枝雀の頬を叩く。「片付けなさい!」

「どうしてきみは戦わなかったんだい?」
「戦う必要はなかったわ」
大切なものを失う辛さ。喪失感に打ちのめされた時間。血の滲むような後悔。
それを味わいたくはない。そして、もう誰にも味わわせたくはない。
だから私はもう戦わない…その想い、果たして貫き通せるんだろうか。

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
「跪いて靴を舐めるですぅ」
しかし翠星石はどんな夢見てるんだ。
蒼星石に怯えたようにしっかとつかまってたり降り注ぐガラスから
庇われる姿は女の子らしさピカ一なのに、明らかに性悪だよなぁ。

「バカじゃないの」と銀さまもちょっぴり出演。
返事すらせずに歌い続けるメグがますますアブない子になっててこえ〜。
あとめげないカナが出るときはめげない山本も出るんだろうか。頑張れ山本!

「今からあの人形に命を吹き込むんです」
何やらトモエと仲良く図書館帰りのジュンは、槐が人形のネジを巻くのを
見て驚く。真紅も雛苺もああだった…人形はゆっくりと槐に手を伸ばす。
ところで白崎って今さらだけどラプラスにソックリなんだな。

「定めなら、戦う」
一番理性的で真面目な蒼星石が戦う事を強く決意しているのが意外。
「アリスゲームを始めるのよ」と言った金枝雀に、それを始めれば誰かが1人
いなくなる事なんだと事実を突きつけたり、戦わないと言った真紅に対しては
「アリスゲームを放棄するのか」とやや怪訝そうに、不満そうに思い悩む。
あんなおかしな「カズキじーさん」への愛情が深い分、おとうさまには
関心がないのかと勝手に思いこんでたけど、その陰を見てよろめく姿は
造物主への強い想いがあるんだなぁと。ああ、再び死亡フラグがぴんこ立ち。


 第8話 人形師 -Puppenmacher-
2005/12/8

私を包み込んでくれる、優しさ、温かさ…全ての物から守ってくれるヴェール。
肌を通して伝わってくる想い、ぬくもり、安らぎの視線…
何もなくても、全てがそこにある。暖かい光に包まれた人という記憶がある…

「ヒナー!」「カナー!」とすっかり意気投合し、和み幼女ペアと化した2人。
スイカ早食いやらカキ氷早食いやら…種ぷぷぷと吐いてるし!ベタベタだぁ!
はしゃぎ過ぎてくんくんを見てる時まで騒いでると怖い真紅に怒られるよ〜、
と思ってたら案の定、ジュンの部屋へ行きなさいと叱り飛ばされる2人。

その頃ジュンは白崎の導きで槐の人形作りを見学する事になる。
ただでさえ究極のマニアヘンクツっぽい人が多そうな一極集中職人が、仏頂面で
ジロリとこっちを見てたら、それがいくら耽美そうな青年であろうとも怖いよ。

「じっとして」
槐はジュンの顎をとり、顔を横に向けさせ、細い指で頬を撫でる…モーホー?
「合格。見て行っていいよ」
槐のお許しが出たので仕事を見学出来ることにはなったけど、一体何がどう
合格なんだ?しかも「髪はもう少し切った方がいい」って大きなお世話だ!
お母さんか生活指導の先生かファッションチェッカーかキミは!

でも今回はこの人形作りの流れがまた素晴らしい作画で、ことに動画がいい。
槐の指が人形の頭をそっと包み、ヘラで眼を削り、形を整えていく。
眼窩にヘラを突っ込むのは、これは人形とわかってるつもりでもドッキリ。
なんだかブスブスと目玉突っついてるように見えるんだもん、どうしても。

でも私はとにかく何をするにも荒っぽくて不器用な上に「創造する力」が
皆無なので、こういう物作りを見ると素直に感嘆してしまう。すごいな〜。
手間ヒマのかかるビスクドールは価値のあるものはアンティークとして
高値で取引されるとも聞くけど、好きな人は好きなんだろうね。

「君にはわからないかもしれないけど、これは失敗作なんだ」
丁寧に造詣され、一晩かけてじっくりと焼かれる人形たち。
けれど人形師が失敗と認めたビスクファイアは人形になる事ができない。
思っていたのと違う人形が出来る時はあるんですか?それはどうするんです?
おもむろに、ジュンにも私にも失敗とは思えないそれを槌で壊し始める槐。
まるで完璧なアリスにはなれないけれど、今は何より大切な自分の
ローゼンメイデンたちを壊されているようで、眼を背けるジュン。

「愛情がなければ人形は作れない」
愛情がなくなってしまったら、いなくなってしまう。迷子になってしまう。
槐は、かつて壊れたヌイグルミを前に涙を流した真紅と同じ事を言う。
「ローゼンという人形師を知っていますか」
アリスになれない7体の人形を残していなくなったひと…
彼は残した人形をどう思っていたと思いますか?
「離れていても、遠くにいても、愛情は残っている。愛情は注がれている」
ドールズに愛情を持つものが、それを互いに戦わせようとなどするだろうか…?

ローゼンの事を尋ねると、真紅はうっとりとお父さまについて語る。
それほどまでに彼女たちに影響を与えているローゼン。
そのローゼンの幻が絶望に打ちひしがれるように泣いている…
完璧な少女、アリスが見つからないと泣いている。
その姿を見て胸を痛める蒼星石に、薔薇水晶が吹き込む。
アリスゲームを始めましょう…お父さまの望みをかなえるために。

翠星石の気持ちを聞いておきたいんだ。
アリスゲームが始まったら、きみはどうする?
蒼星石は問いかける。翠星石は誰とも戦いたくなんかない。
様子のおかしい蒼星石を見送って沈んでいる翠星石を、ジュンは何の気なしに
ひょいと抱き上げる。私もすっごくビックリした。ちょっとドキドキした。
ジュンは何をするのですかと暴れる翠星石をじっと見たり覗き込んだり。
「おまえたちって、どうやって作られたんだ?」
そんな風にまじまじと言われたらもう赤くならずにはいられないよね!

「アリスになれなかったから戦えなんて、僕にはわからない」
おまえたちのどこがいけないんだ。なぜ姉妹が戦わなきゃいけないんだ!
おとうさまのために運命に従うと宣戦布告にきた蒼星石にジュンは言う。

生きる事は、戦う事でしょう?
ジュンの疑問に以前はこう答えた真紅は、「戦わない」という選択をした今、
明確な答えを持たない。だから戦うと決めた蒼星石を止める事が出来ない。
次回は蒼星石がマジで大ピンチなヨ・カ・ン。

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
「そう、そうよ!私の声が届いたのね!」
いえ、あの…それってドリフの「志村、後ろ後ろ」だし…
「なんなの!?誰なの、あの者は!?」
いや、だから…お話の中のお相手役ですってば…

ちなみにこの時、くんくんたちがどんな状況になってるかは予告後の提供時に
映像が流れる凝りように笑う小ネタに凝るのもいいけどさ、本編作画も頑張ってちょ〜

「だって私は…生まれた時からジャンクなんだもの」
両親から、付き添いの人をつけてもいいかと言われた事を、
ついに見捨てられたととって死にたがるメグ。

「ふーん、水銀燈がね…もう少し様子を見てみたら?」
苦しむメグを見つめる銀さまに薔薇水晶が告げたのは、ローザミスティカが
あればあの子を救う事ができるという甘い毒。早く命を使ってと懇願するメグ。
誰もジャンクなんかじゃない、アリスになる輝きを持つ子だという真紅の言葉。
「楽しそうだね」
白崎の言葉に鉄面皮の薔薇水晶の口元が不気味にほころぶ。

「同士討ち鬱展開<プリティ・ギャグ」という人が多いローゼンだけど、
私はシリアス物語中心で息抜きに笑いがある方が好きな(多分)少数派だと思う。
だからこの展開は大歓迎。アリスを生み出すために姿を変え、時代を超えて
存在するらしい妄執家ローゼンが、果たして槐でなくて誰なんだとか、
蒼星石と水銀燈以外に参戦理由を作られるドールはいるのかとか。楽しみだ。


 第9話 戒 -Der Tadel-
2005/12/15

「一緒に帰るですよ」
「一緒に…?」

蒼星石はズルいのです…
自分がいなくても、翠星石がおじいさんに会いに来てくれるからと言い残して
姿を消した蒼星石を訪ねて来た翠星石は、あんなに大切にしていたマスターの
傍を離れてもアリスゲームを戦おうとする蒼星石の強い決意を知る。

「涙でお池が出来ちゃうくらいなのぉ」
「雛苺は泣き虫かしらぁ」
沈み込む翠星石を気遣ってわんわん泣くチビ2人にホロリ。
蒼星石が選んだ事なら仕方がない…真紅の言葉にきっと顔を上げたジュンは、
その表情が哀しげなことに気づき、誰もが本当に悲しんでいるのだと悟る。

口から出るのはため息ばかり、ソーメンはつかめない、食欲もない。
そんな翠星石についこの間まで自分もそうだったくせに真紅は言う。
蒼星石はあなたにとってとても大事な存在だわ。
けれど、皆にとってはあなたもとても大切な存在なのよ…

「ピンクの麺はイチゴ味がするですぅ!」
心配させないように、無理にでも食べた方がいいと言う真紅。
さすがは愛すべき女王様。私、落ち込んでますわよオーラを出しっぱなしにして
「ならもっとうまくやれよ!」とジュンに罵倒された事など完全に忘れてるね。
でも真紅の言葉にカラ元気を出してみせる翠星石がケナゲだなぁ。
とはいえソーメンを食う人形って…しかもソーメンじゃなくて冷麦って…
ピンクが一本で気づくんじゃなくて茹でてる時に太さで分かりなさいノリ。

その夜、真紅の夢に現れた水銀燈は何も言わない。
穏やかに近づき、そしてスカートをつまんで優雅に一礼。
戸惑う真紅の前で見る見る表情を変え、昔の彼女そのものになった銀さまは
真紅の紅茶を手に取るとビチャビチャと床に垂らし、世界が変わっていく…
それはnのフィールドの出現を示していた。
しかも鏡の世界の中ではなく、現実世界全てを包み込む巨大な世界。

確実な方法を取るわ…前作では孤高のジャンク戦士だった水銀燈は、
アリスゲームはサシでのタイマン勝負だから誰とも馴れ合わないと
宣言した蒼星石とは違い、薔薇水晶と手を組んでゲームに挑む。
協力関係というわけではなく、真紅たちをおびき出したりnのフィールドを
作り出したりする力に長けてるので利用させてもらうって感じかな?

「私は、戦わない」
水銀燈の黒羽アローを避けもしない真紅。
「ここまできてまだいい子ぶるつもり!?」
そういうのって…虫唾が走るのよ!

ちょっと前よりは甘めではあるけど、やっぱりそれでこそ銀さま!

戦う気にさせようと水銀燈に代わって真紅と雛苺を追い始めた薔薇水晶。
一方翠星石を見つけた水銀燈はローザミスティカを奪い取る為に襲い掛かる。
それを受け止めるのはヒーローの如く蒼星石きたー!
とはいえヤバい、こんなところに来るということはいよいよもってヤバい!

「あなたはアリスゲームに何を望むの?」
「お父さまの望みをかなえるため」
「あなた自身の望みを聞いているのよ!」
まさか水銀燈にこんな事を聞かれるとは蒼星石も思いもしなかったろう。
ジャンクではない事を証明するため、姉妹たちをジャンクにしてしまおうと
襲っていた銀さまも、体を手に入れた今はその夢もまた変わっている。

全てのローザミスティカを集める…
あの忌々しい、弱々しいミーディアムのために…

水銀燈の動きをつるで止め、蒼星石の手を引いて走り出す。
「僕はキミを断ち切る!」
翠星石はただ蒼星石と一緒にいたいだけなのです。
水銀燈に追い詰められた蒼星石の前に立ちはだかって庇う翠星石。
けれどそんな翠星石も蒼星石に鋏を向けられて思わず悲鳴をあげ、庭師の
如雨露を取り出す。2人の道はついに分かたれ、蒼星石は戦場に舞い戻る。

ドールたちはいつでも誰かの為に戦う。蒼星石も同じだ。
「お父さまの望みが、僕の望みだ!」
お父さまの嘆きも悲しみも、アリスという完璧な存在でしか埋められない。
それだけがお父さまを癒すのなら、僕はお父さまの望みを叶えたい。
いいよそんなの!変態親父の願いなんかどうでもいいから逃ーげーてー!

よく考えればこの2人は共に全力で戦えない同士。
マスターを愛する優しい蒼星石はじじぃの体を蝕む事をよしとはしないし、
水銀燈も力を使えば何の為に毎晩苦しむメグを見守っているかわからない。
(ぶっちゃけ本気出したらどっちも燃料切れであっちゅー間に死にそう)
実力と実力のぶつかり合いは、ジャンクだったからこそなのか戦闘能力の高い
水銀燈がやはり上手だ。蒼星石の胸元に腕を伸ばし、渾身の力を込める水銀燈。

「また、泣いてるの…」
お父さまが泣いてるのは放っておけなくて、姉を泣かせるのは平気だって
言うですか…傷ついて落ちてきた蒼星石をスライディングタックルで
受け止め、何も出来ずボロボロ泣きじゃくる翠星石に泣けた。
キミなら、1人でも大丈夫。蒼星石の眼が力なく閉じられる。
逝っちゃダメです。私たちは2人で1人の双子のドールなのに…

蒼星石の体は宙に浮いていく。
その胸からは薔薇色の光がゆっくりと出てきて輝く。
「あれが…ローザミスティカ…」
自分たちの中に宿る、アリスになるための宝石。

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
「よ、よぉ〜し!流すかぁ!」
「道具はお願いね、ジュンくん」

流しソーメンなんか絶対できるわけないじゃん、どうやる気なんだよと
思ってたら、竹ではなくペットボトルで流してたので吹いた。
なるほど!アイディアだな!
ソーメン太郎でも買ってくるのかと思ってたよ。
(しかしソーメン太郎って流れるって言っても上から下じゃなくて流れるプールを流れるソーメンだよなぁ、どう見ても)

そこに流れ始めるのはソーメンではなくクッキー…
上流を見れば次はキャンディーを流すのー!と張り切るヒナと甘い玉子焼きを
流すかしら〜と箸でつまんだ玉子焼きをわくわくしながら準備するカナ…
妙なもの流すな!流すより普通に食え!と追いかけるジュン。
キャンディーはともかく、クッキーはイヤ。あと玉子焼きもイヤ。
玉子焼きが甘いのもイヤ。玉子焼きはやっぱりおかずらしく辛い方がいい。
それにイチゴ味の冷麦が入ってたらそりゃ悪夢のロシアン・ルーレットだよ。

いいところで次回は一ヵ月後!?!?ありえな〜い!
そして予告での雛苺のカクカクした動き、トモエの涙…わぁ、ありえな〜い!


 第10話 巴 -Tomoe-
2006/1/12

「まだいい子ぶってるなんて…真紅、あなたってほんっとに…おバカさぁん!」

蒼星石の体から現れた薔薇色のローザミスティカを取り戻そうとする
翠星石の伸ばされた手をかすめ、水銀燈が奪い去っていく。
ゴクリとその輝く蒼星石の命を飲み込むと、冷たい体に暖かさが沁みわたる。
途端に手を組んでいたはずの薔薇水晶もろとも攻撃するあたり、
チマい小悪党ぶりがさすがだ銀さま!そこにシビれる憧れる!

役者は1人減り、もう1人も舞台を去った…
気が変わりやすいラプラスが開いた扉から脱出する真紅たち。

「ほんのちょっと、眠っているだけなのです」
眠るように動かない蒼星石を囲んで泣くドールたち。
パジャマ姿ののりとジュンも真紅たちの悲しむ姿に言葉もない。
翠星石の小さな肩をそっと抱くジュンにドキドキ。紳士だよ、紳士がおるよ!

一方ローザミスティカを一つ手に入れた水銀燈は、苦しむメグの元に行き
契約の指輪にローザミスティカを移す。銀さまの戦う理由は死にたがりを
救う事。けれどそんな小さなかけら一つではミーディアムの命は救えない。
薔薇水晶は水銀燈をさらなる戦いのフィールドへ導こうとするのか。

意識を取り戻し、少し微笑むメグを見て、なぜ笑うのと問う銀さま。
私、笑ってた?メグ自身も驚いて指輪の美しさに魅入る。
私、好きよ…この輝き。
少しだけ苦しさが減ったようなメグを限りなく優しい微笑みで見つめる
銀さまになんだかやけに新たな魅力を見てしまいました銀さまステキよドキドキ

その頃、雛苺の体に異変が起きていた。
目がかすみ、足がもつれる。そして長い眠り。
「いつかはこんな日が来ると思っていたわ」
雛苺の枕元で見守りながら真紅は言う。

前作第二話で真紅と闘い、ミーディアムだった巴の命を救うために契約を
解除した雛苺。真紅はヒナのローザミスティカを奪いはしなかったけれど、
指輪を失ったドールもまた、この世に存在を許されないらしい。
蒼星石が眠りについてローザミスティカを失った今、お父さまは
雛苺が真紅を通じてジュンの力を使う事をお許しにならない…
ジュンの力はもう雛苺には届かないのよ。

目覚めて、大喜びでジュンにまとわりつく雛苺。
いつもなら、しょうがないなぁこのお子ちゃまドールはと
思うところだけど、残り時間の少なさに胸が痛む。
しかもこの後ジュンの取った行動が泣かせるじゃないか。

ジュンはヒナが大好きないちご大福…この「白くて赤くて甘くてうにゅー」
の正体を探して、ヒキコモリンのくせに学校の近くの和菓子屋さんにまで
足を運んだっけなぁ…を持って、雛苺の元ミーディアム、巴の元へ連れていく。

最期の時を、一番大切な人と過ごさせてあげる為に。

別れ際にジュンにチビクレヨンなんぞを渡したのはなんでだろと思ったら、
ジュンは怖いから捨てられちゃうかもしれないのと宝物を隠した頃とは違い、
今は大切な宝物をあげたいと思うくらいジュンが大切な存在だという事かな。

しっかしもうね、ダメですよここから。
前作のシーンや本編では明かされなかった巴と雛苺の新作カットが
織り交ぜられてたんだけど、これがまた2人とも可愛くてねぇ。
結局はヒナのワガママに振り回されてしまった優しい巴とヒナの蜜月。
部活で遅くなった事を怒るヒナに魔法のコインをあげたり、
逆にヒナに特製のお守りをもらって試合に臨んだり。
そうそう、そういえば巴はヒナそっくりにさせられちゃったんだった。
私はどうやらホントにこの2人がセットでいるのが好きだったんだと再発見。

「髪、梳かそうか?」
ぜんまいが切れ、歩けなくなり、緩慢な喋り方で動きがどんどん鈍くなる。
でも巴に髪を梳いてもらうのが一番気持ちいいと嬉しそうなヒナ。
「ト・モ・エ…あ・り・が・と・う…」
ヒナ、もうすぐ止まっちゃうんでしょ。わかるの。もう子供じゃないもん。

何もしてあげられなかった…ジュンの元に行ってしまったヒナを思って
どうしてるかな、私を忘れちゃったらいやだなと思ってたと泣くトモエ。
「そんな事ないの。トモエはヒナを目覚めさせてくれたの」
トモエに会えて、皆に会えて、楽しかったと言う雛苺。
大丈夫よ…雛苺はもうよく動かない腕を、涙が伝う巴の頬に伸ばす。
みんな、巴のそばにいてくれるからね。

やがて小さなドールはコトリと止まる。
もう動かない、巴の幸せなお人形。

ありがとうなの、トモエ…またね…

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
「お父さま、これがお父さまの望みなのですか…これが」
ヒナの魂が旅立ったと同時に、ヒナのフィールドも眠りにつく。
そしてヒナのローザミスティカは真紅の中へ入っていく。
またいつか、必ず会えると言い残して消えていく雛苺の気配。

いなくなっていく姉妹の姿に胸を痛める真紅たちの姿が痛々しい。
それに、ジュンと真紅はともかく、巴と雛苺、水銀燈とメグの
ドールとミーディアムとの関係が思った以上に深い事が判明。

動かなくなった蒼星石の姿に、いつまでもいつまでも悲しみ続ける
翠星石のちっちゃい姿にもう涙で画面がまともに見えなかったのに、
続いては遠くへ行く事を覚悟し、涙も見せず、怖がるそぶりすら見せず、
たった1人で旅立とうとする雛苺。トシ喰ってすっかり涙腺が緩んだのか、
ヤバいくらいボロ泣きしてしまった。なんだか年末から泣きっぱなしだよ。

修理は出来る…でも遠くに行ってしまったドールの魂を引き戻す事はできない。
nのフィールドから戻された真紅たちはジュンがいる槐堂だった。
ついに現した白崎の正体はラプラス。ウサギに!ウサギに変わっていく〜!
そして槐こそが「お父さま」こと人形師ローゼンだった!誰もが皆そう思ってた!
「言ったでしょう?深き森は迷いの森と…」

ローゼンももう残り2回なんて…ウソだろ〜!?


 第11話 薔薇園 -Rozengarten-
2006/1/19

「真紅…翠星石…金枝雀…」

ドールたちの名前を呼ぶローゼンの無言のプレッシャーに、
もう闘わないと言っていた真紅はわかりましたと答える。
「闘わないんじゃなかったのかよ!」
ジュンは怒りを隠せない。自分の作ったドールを欲望の為に戦わせる
ローゼンにも、そんなローゼンの言うことなんぞに従う真紅にも。

「僕は…僕は何も出来ない」
互いに傷つけあうドールたちを守る事も止めることもできない。
けれど真紅は一緒に来て欲しいと言う。ミーディアムだからと
いうだけでなく、恐らくは自分の心の支えとして。

「だから…早く帰って来てね」
お夕食もうんとおいしいのを作るからと言うのり。
蒼星石、そして雛苺が眠りについてしまった。何か禍々しい事が
起きている事は何も知らないのりにだって薄々わかってるはず。
でも、のりに出来るのは無事を祈ることだけあと朝から花丸ハンバーグ
さては豪快な大コケは厄除けの火打石みたいなもんか。

ラプラスの見張る中、メグに会いに行く水銀燈も、アリスゲームからは
逃げられないのだと悟る。もっとも、見張られてなんかいなくたって
逃げるような銀さまではない。ところで銀さまも真紅に負けて修理を受け
今こうして動いてるんだよね?という事は今、雛苺と同じ状態なのでは?

「ヘロヘロのヴァイオリン演奏なんかお呼びじゃないです」
明朝の決戦前に金枝雀を追い返した翠星石。
何も知らずに引き伸ばしたドールの写真にはしゃぎまくるみっちゃんに
何も言えなかった金枝雀もやってくる。担いだリュックにヴァイオリンと
お菓子がいっぱい詰まってるのがなんだかね…もう、バカだねこの子は…

「お父さまに意見するなど、許されません」
蒼星石のローザミスティカを持つ水銀燈に挑む翠星石。
薔薇水晶に挑む雛苺のローザミスティカを持つ真紅。
ジュンは屋敷の中からアリスゲームを見つめるローゼンの元に向かう。

「耳障りっ!」
金枝雀、真紅たちとバトった時は音撃人形でなかなか強いじゃんと
感心したのに、そんなの屁でもない水銀燈に怒鳴られ、野ばらの
プレリュードもうなだれ兵士のマーチも簡単に跳ね返される金枝雀。

あれっ?1人足りない…ああっ、バラバラかしらぁ!?
のビックリコンボはちょっと笑った。いつの間にか4人から3人になってる!
そしていつの間にか戦列を離れたバラバラに追い詰められる金枝雀バラバラ怖い〜!
助けに行こうとしても、真紅は今回いいとこなくて自分だけで手一杯。
「あなたが戦ってるのはこの水銀燈よっ!」
その間に迫りくるバラバラ!カナ、大ピーンチ!

もう二度と眼の前でローザミスティカが奪われるのは見たくない…
真紅が頼りにならないので今回は翠星石が大奮闘。
植物を操る力くらいで最強タッグに対抗できるのかと危惧してたけど、
案の定ミーディアムを得たこと少しはでパワーアップしたものの
結局薔薇水晶にはかなわず水晶に閉じ込められてしまう。

「横取り…ですか?」
翠星石のローザミスティカを飲み込んだ(またかよ!)金枝雀を襲うバラバラ。
でも金枝雀最大奥義「失われし時へのレクイエム」はやっぱ強いですよ!
なんと、水銀燈も真紅も敵わなかったバラバラの右腕をふっ飛ばしましたよ!
しかし左眼と右腕のないドールがヨタヨタ動くなんてホラーだよ。

でもカナの奮闘もここまで。翠星石を庇う金枝雀の腹を薔薇水晶が
無情にも水晶で串刺しにすると、飛び出す二つのローザミスティカ。
ローザミスティカは今、水銀燈の中に2つ、薔薇水晶の中に3つ、
そして真紅の中に2つ…最後の三つ巴デスマッチで次回、最終回。

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
蒼星石、雛苺に続いて、翠星石と金枝雀も脱落。
でも残り一話でこれだけバタバタと急激にいなくなっちゃうと、
最後は勝利者になった真紅がローザミスティカを分配して
結局全員復活するんじゃないの〜?と勘繰ってしまうよ。

「美しい…静かに燃える怒りの紅…真紅」
槐だった時は結構喋ってたのに正体が割れてからほとんど喋らなくなった
ローゼンにジュンは食い下がる。ラプラスの手が食い込む様子が痛いから!
おまえはアリス以外のドールには会わないんだろ!?
え、そんな設定あったっけとさっぱり覚えてなかったりしてすみません。

しかしなぁ…1期では気にならなかっただけなのかもしれないけど、
2期の作画はちょっとあんまりだ…今回も3文字が多かったし。
最終回は持ち直してくれるだろうか。でも何しろ初回からして
「あれ?」だったもんね、トロイメントは。む〜、もったいない。


 最終話 少女 -Alice-
2006/1/26

「みんな、おまえを愛してるんだぞ!」

何十年も、何百年もおまえだけを追いかけて、おまえだけを夢見てきた。
これが、本当におまえの望んだことか。
こんな事をさせるためにおまえは人形を作ったのか。

「ローゼンじゃ………ないのか…?」

まさか槐がローゼンじゃないなんて!!!!!
ローゼンと判明した途端に口を利かなくなってたから、コイツ何か
おかしいとは思ってたけど、だからってさずがに「ローゼンじゃない」
とは思わなかった。くそ、確かに何の根拠もないのに信じちゃってた。
うわ〜、悔しい!まんまとハマってた。くそー!

「真紅が勝ってローザミスティカを分配して終わり」
そんなぬるさだったら「1期はよかったけどトロイメントはイマイチだったな」
で終わってた。しかしさすがはローゼンメイデン。そんな事では終わらない。
私的には最後の最後でやっぱりローゼンの底力を見せてもらったという気持ち。
だからこそあまりにも、あ ま り に も も っ た い な い !

「見なさい!あなたも!」
残ったドールは3人。
真紅は襲いかかる水銀燈を捉え、薔薇水晶にも厳しく言う。
真紅流乙女系チョークスリーパーにうぐうぐ言う水銀燈が苦しそうです。
3人の眼の前には、もう動かない姉妹たち。
妹を失った翠星石は、戦いたくないという意思を貫き、金枝雀を庇い続けて
ツンデレ標本水晶に閉じ込められ、金枝雀は自分を庇った翠星石の
ローザミスティカを守ろうとしてなんの役にも立たずに倒れた。

自分がメグの力を使っている事に気づいた水銀燈は真紅への攻撃の手を緩め、
いぶかしむ真紅はそれでも水銀燈を弾き飛ばす。蒼星石はもっと痛かった…
誰も戦いたいなんて思っていなかったのに。真紅は水銀燈を厳しく責める。
けれどあなたは蒼星石のローザミスティカを奪った。誰よりも戦う事の痛みを、
ジャンクの苦しみを知るあなたが、なぜ?なぜ薔薇水晶となんか手を組んだの?

「冗談はよして!」
一緒になかよしこよしの幼稚園ゴッコママゴトをしろというの?見たいです銀さま
あなたに敗れジャンクにされた憎しみは忘れた事なんかない元々ジャンクでしたよね銀さま
「あなたを倒すのはこの私よ!」
水銀燈には気持ちを、憎しみや怒りを奮い立たせて戦う理由がある。
たとえ本当はもう戦いたくなかったとしても…

「真紅ーッ!」
「真紅…真紅はどこ…」
「ああ、美しいな、真紅」
さすが、モテモテの真紅さま。
真紅の元に急ごうとするジュンを薔薇水晶は水晶で閉じ込める。
この時、ローゼンが真紅を美しいと褒めたもんだから、アリスゲームは
結局「真紅をアリスにするためのゲーム」なのかもしれないと穿った事を
考えたのに完全にひっくり返されたな。今となっては恥ずかしい。

「メグ…ごめんね…」
銀さま立ってた位置が悪過ぎたー!

仁王立ちして、戦うわよと張り切った途端に真紅の盾になるかフツー…
哀しい場面なのに銀さまの運のなさに笑いをこらえるのが精一杯。
真紅の腕の中で息も絶え絶えに呟く水銀燈。お父さまは言って下さった。
「私でも…アリスになる資格があると。この体でも…アリスになれると」
どんな子でも、アリスになる輝きを持っている。
うんうん、真紅がそう言ったように、ローゼンもまた優しくそう言ってくれ…
って、いやいやちょっと待てよ?
何を他人事みたいに言ってんだローゼン!お前が作ったんだろう、これ!
直してやれよ!続き作ってやれよ!腹がないと怖いんだよ!眼の下のシワも取ってください

水銀燈を離れた蒼星石のローザミスティカが薔薇水晶に向かったのは
ビックリ。体の中の翠星石に惹かれたからというのが理由らしいけど。
一方水銀燈は真紅の中へ。途端に流れ込んできた水銀燈の記憶で、
真紅は水銀燈が戦っていた理由を知る。そう…そうだったの…

「真紅…あとは、あなただけ」
吸収したドールたちの力を繰り広げて戦うシーンは、もしかして
これまでのローゼンのバトルの中ではピカイチの疾走感が出てたかも。
真紅がヒナのいばらで薔薇水晶の動きを止めれば、翠星石のじょうろが
大木を伸ばして真紅を襲わせ、ひるんだところに蒼星石の鋏で切り込む。
真紅はそれを黒い翼で防ぎ、隙を突いて花びらを飛ばし、水晶が撃滅する。
なかなか面白い上に真紅さまの久々の肉弾戦が見られて嬉しかった。

右腕がないのでガードができない薔薇水晶のボディに一発決め、壊れたように
狂気の光を宿して近づいてくる薔薇水晶の首を掴んでマウントをとる真紅。
真紅の口調を真似る薔薇水晶に不可解さを感じながらも、真紅は怒りに燃える。
あなたがいたからこんな事に…あなたがこんな事をしたから…だから!

「やめろっ!」
ローゼンが闘いの推移を見守る中、水晶の戒めから脱出したジュンは叫ぶ。
一瞬手を止めるものの、激情に駆られた真紅の怒りは止まらない。
姉妹なんだろう?同じローゼンメイデンなんだろう?
アリスがどんなに素晴らしいものなのか、僕には見当もつかない。でも…
「おまえたちが闘わなきゃ生まれないなんて、間違ってる!」
いくらこの闘いが薔薇水晶のせいだからって、そいつを傷つけたら同じこと。
「僕はもう、おまえたちを戦わせたくないんだ」
ジュンの叫びに、手を下ろす真紅。
「もう帰ろう…家に帰ろう」
あいつらを連れて帰ってやろう。

薔薇水晶の隠し水晶に刺し貫かれた真紅の動きが止まる。
契約の薔薇の指輪が光り輝き、そして消えていく。

…ジュン
真紅…?

ジュンの眼の前で真紅は人形に戻ってしまう。
巻かれる前の、眠り続ける美しい人形に。
わずかに、助けを求めるように動いた指にドキドキ。
そして、真紅の中から飛び出した薔薇色の魂は薔薇水晶に吸い込まれていく。

「素晴らしい!」
拍手しながら薔薇水晶に歩み寄り、愛おしそうに髪を撫でるローゼン。
「あのローゼンより、僕は強くて美しい人形を作った!」
は?????

ローゼン…じゃない…?
目の前でやったねキャハハと喜ぶ槐と薔薇水晶を見て呆然とするジュン。
私だってビックリだったよ。でも確かにおまえがローゼン?と言われても
何一つ答えてなかったし、コイツ自身がアリスゲームをしろとも言ってない。
ジュン自身も「ローゼンはアリスにしか会わないんだろ!」と言ってたし。
でもでも、真紅のネジを巻くローゼンのシルエットは槐そのものじゃないかぁ!
くっそー、完全にやられてしまいました。

槐はローゼンの弟子。そしてその槐が造った人形が薔薇水晶。
ローゼンを超えたかった。ローゼンメイデンを超えるドールを作りたかった。
「じゃぁ…真紅たちは…だまされて…」
命懸けで戦ったアイツらを、おまえたちは騙してた…
真紅は騙されて、戦いたくもない姉妹を傷つけて…そんな、そんな…
戻せ!アイツらを元に戻せよ!つかみかかるジュンを槐は容赦なく引っ叩く。

けれどその途端、勝ち誇る薔薇水晶に異変が起きる。
胸が熱い…肌がひび割れる…体が…崩れていく…
「薔薇水晶、ローザミスティカを出すんだ!」
眼帯の下にはちゃんと眼があった。その左眼から流れる一筋の涙。 
おとうさま…おとうさま…おとう…さま…お…とう…さ…
ボロリと崩れ果てた薔薇水晶を、槐はいつまでも抱きしめ続ける。
やがて薔薇水晶の中から出たローザミスティカは2人をその光で包み、消滅。

「偽りには真実の光は眩しすぎたようです」
槐と薔薇水晶の野望を知りながら協力していたラプラスの魔は、
また新たな余興を楽しみに待ちましょうと消えていく。

「あのウサギと見てるんだろう!」
止めるしか…なかった…
僕が止めたから…おまえはいなくなってしまった…
欲望に弄ばれた真紅たち。ジュンは真紅を抱いて叫ぶ。
こいつらはおまえを愛しているから、だからあんなに必死で戦ったんだぞ。
なんでそんな試すような事をするんだ。なぁ、見てるんだろう?

「どうしておまえが愛してやらないんだ!」

<深夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->
「何も作り出すこともできないくせに!」
実に惜しい。
この最終回なら、上手に運べば間違いなく1期・2期共に最高だったのに。
いかんせん2期はまったりとバトルの配分間違いが大きかった。
それに、1期の「階段」のような、「まったり日常+ほんわかギャグ」の
評判がよすぎて、ユーザーに合わせ過ぎ、そのギャップから物語を
ハードにしきれない制作者側の苦悩のようなものがあった気がする。

他のレビューを見ても「物語なんかどうでもいいから翠星石を出せ」
「アリスゲーム・イラナイ」「鬱展開にするな」と書いている人が
本当に多くて、怒るとか呆れるというよりもう本気で哀しかった。

私は「階段」などは、面白かったけど手放しで絶賛するほどとは思わない。
1期の素晴らしさは、真紅の意志の強さと、真紅に叱咤激励されながら
周囲の優しい人々に眼を向け始め、少しずつジュンが立ち直っていく姿を
描ききった物語と、第1ドールでありながら自身がジャンクであるという
コンプレックスを強さに変え、孤独に闘っていた水銀燈のキャラだったと思う。

2期は真紅とジュンを掘り下げ、他のドールに焦点を当てると思っていた。
真紅とジュンがアリスゲームを巡って喧嘩するとか、蒼星石の葛藤と心理に
スポットをあてるとか、このどんでん返しが待つラストに向けてなら、
いくらでも悲劇的な展開はできたはずだし、そうすべきだったと思う。
あまりにももったいなくて、悔しくてたまらない。

それにしてもローゼンはなぜ水銀燈を修理したんだろう。
銀さまは今回は薔薇水晶にやられてたけど、一応真紅に敗れたことになると
思うんだけど、雛苺と違って契約の指輪を失ってないから復活可能なのかな?
それともあれは予測不能の事故って事でノーカウントなのかな?

1期は「ひきこもりのジュン」の開放というのが芯になっていたが、
トロイメントの主題そのものも銀さまショックの真紅のヘタレぶりなのか
水銀燈とミーディアムの関係なのか、翠星石なのか金枝雀なのかわからない。
ぼやけてしまって非常にわかりづらかった。唯一よかったのは雛苺である。
メインの話が2話もあった上に、眠りにつくプロセスもピカイチだった。
あ、もしかして1期のテーマが「ジャンク」で、2期は「フェイク」とか。

作画がいまひとつだったのはショックだ。
1期は驚くほど作画レベルが高くてほとんど崩れなかったというのに
トロイメントは第1話から「ん?…あれ?嘘だろ?」という感じだった。
垂れ眼のヒナなんかデッサンの狂いでいつもどこを見てるかわからなくて
「見るな!こっちを見るんじゃない雛苺ー!」とヒヤヒヤしたものだ。

1期から引き続きの声優さんはさすが息が合ってて皆さん素晴らしく、
個人的にカナのキャンキャン声はかなり頭に響いたけれど、
あのキャラクターが憎めないのでまぁ合格だ。
何よりナイスキャスティングだったのはラプラス。
くんくんと同じってのはやられたよ。

今期は金糸雀の出現で背景化してしまったただのお子ちゃまキャラだと
思ってた雛苺がとにかく最高だった。巴と絡む時の雛苺は素晴らしい。
銀さまショックで前半は真紅のよさがあまり生きなかったのは残念なのだが、
バトルモードになるとやっぱり格好よかった。なんだかんだで真紅が好きだ。

翠星石も思った以上に意思の強さを見せてくれて意外性を発見。
口先だけ強気なのではなく、やっぱりお姉ちゃんなんだなぁ。
真紅とのダブル契約じゃなくてのりと契約すればいいのにと思ったのは内緒。

評判がよければ3期もありそうな終わり方ではある。
ラプラスの手にある二つのローザミスティカを取り返し、眠ったままの姉妹を
連れ戻す物語にする手もあるだろうし、そもそも本物のローゼンメイデン
第7ドールの薔薇水晶はまだ登場していないという事になる。
(ああ、ラプラスと一緒にいた右目に眼帯をしてる薔薇水晶が本物か?)

でもトロイメントの状況を見ると、続編をぜひ、とは思えない。
制作側には十分力はあると思うけど、なんだかもうこのへんが
制作側と視聴者の温度差の限界のような気がする。
萌えを求める視聴者と、ストーリーを提供したい制作側のズレが大きい。
(ストーリーを求めてる少数派の視聴者の声なんか届かない…DVD買わんですまん)

私はこの最終回はかなりやられた感が強くて面白かった。
だからこそこれまでの話一つ一つはよかったのに、
間延びしてた印象が残る。惜しい。実に惜しい。
でもまさか真紅たちにもう一度会えるとは本当に思ってなかったので、
トロイメントがあった事は嬉しかったし、楽しかった。
スタッフ、キャストの皆さん、本当に本当にお疲れ様でした。
さて、1期同様、もう少しだけ最後のレビューが続くのです。

                       (2006/1/27 レビュー了)

<最終夜の女帝様 -Die Kaiserin der Blumen->

ただの力を与えるだけのミーディアム。
ただネジを巻いただけの少年。
何の力もない。僕には何の力もない。

けれどその兆候はあった。水晶を壊した指輪の光。真紅を想う心。
ジュンの魂の叫びは沈黙を続ける者の心を震わせ、呼び覚ます。
光の中を近づいてくる足音。扉が開き、そこにいたのは金の髪の男。
そして偽りの2人のように、光に包まれるジュンと真紅。

「ジュン…お父さまに会ったわ」

まどろみから醒め、夢と現実の狭間を彷徨う真紅の微笑みにジュンも微笑う。
眼が覚めたら、陽のあたる心地のよい部屋で、姉妹たちが眠っていた。
金糸雀も、翠星石も、水銀燈も…お父さまに愛されることだけを求めていた
水銀燈の前にいるのは、彼女の髪を優しく撫で、今はちゃんとボディのある
体を確かめるように触れる人は…「おとうさま?」真紅はそっと呼ぶ。

真紅は小さな手でローゼンの指に触れ、第1話で生まれたばかりの
真紅のネジを巻いた時に何か囁いたように、ローゼンの口元が動く。

「お父さまは仰ったわ。もう一度、アリスを目指しなさいと」
でも、アリスゲームだけがアリスになる方法じゃない。
「他に道はある」
驚く真紅に、ジュンは落ち着いて言う。僕も聞いたよ。

他の皆も、元に戻るんだろう?
抱き上げられた真紅は、偽りの第7ドール薔薇水晶に倒された子は戻ると言う。
でも水銀燈に倒された蒼星石、真紅に倒された雛苺は戻らない。

閉じたままの槐堂を眺める巴。
物憂げに誰もいない部屋で写真を見るみっちゃんのもとに帰ってくるカナ。
メグが嬉しそうに笑った視線の先には背中を向けた水銀燈。
眠った蒼星石と雛苺が大好きだった「くんくん探偵」の時間になると
のりは2人をソファに座らせ、翠星石はそんなのりの優しさに笑う。

生きることは、戦うこと。けれど傷つけあう戦いだけが戦いじゃない。
憎しみで心を満たし続けることの辛さ、しつこい病魔との先の見えない闘い、
喪失感や嫉妬心に苦しむこと…かつてのりが言ったように、皆本当は辛いのだ。
辛いけれど頑張ってる。だからジュンも自分への挑戦を始めたのだ。

姉妹たちの事は、自分がずっと背負っていく罪だと真紅は言った。
けれど多分、こうして優しさや悲しみを知ることもアリスへの道なのだ。
だから明日からまた戦いが始まる。今はただゆっくり休めばいい。

帰りましょう、ジュン。あなたが帰ろうと言ってくれた場所へ。


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