のだめカンタービレ 1-23 アニメレビュー

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のだめカンタービレ ・ アニメ

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Lesson1 
2007/1/11

「でも…面白い。カンタービレ。歌うように弾いている」

半年振りにノイタミナのロゴを見たよ。
ついこの間好調なまま見事な最終回を見せたドラマに続き、
いよいよアニメでも「のだめカンタービレ」がスタート。

原作を未読のままなのでついついドラマと見比べる事になるけど、千秋ちゃんが
のだめのピアノに心惹かれる表現が全体的にしっかり描かれてたのはよかった。
ドラマは最後に千秋がのだめのピアノが好きというのが唐突に感じたので。

「ブラジャー!」「ぱんつー!」「甲子園の土ー!!」なんで!?
汚部屋で目覚めた千秋ちゃんはコバエにたかられ、後に謎の液体にベランダを
侵食されてやむなく掃除に駆けつければ、そこには未知ののだめワールドが…
さすがに実写版「実際はこんな感じ」には負けるけど、黒いホワイトシチュー、
イクラを持ち上げる力自慢の粘菌、毒々キノコにモザイク入りの正体不明。
私も何が嫌いって掃除は大大大っ嫌いだけど、ここまで汚すのは無理だ…

どうしても玉木の声で変換されがちな千秋ちゃん。
最初は違和感があったけど、不遜な俺様発言→雄叫び→泣きが入るヘタレ声と
凛々しい声からギャグ声まで、チーチさん好きにはなかなか楽しい30分かな。

Bパートが終わる頃にはすっかりチーチさん声になってた千秋ちゃんに比べると
川澄のだめについてはまだ迷いがある感じで、上野の間延びした喋りを真似して
みたり、彼女独特の声のコシが独特の不思議ちゃんを演出したり…でもやっぱり
かなりドラマに引きずられてるかなぁ…もっと自然体でいいと思うんだけどな。

「ま…間に合ってます…」「そうじゃねえっ!練習だっ!」
なんとなく川澄のだめっぽいと思ったのは、千秋ちゃんが練習させようと
部屋を尋ねた時の会話かな。ここは2人とも自然でとてもよかった。
「いやん」「何がいやんだっ!!」
ズカズカ部屋に乗り込んだ千秋は、一週間前に掃除した部屋が元に戻ってる事に
愕然とし、けれどのだめがちゃんと暗譜しようとしてた事にちょっと驚き…
「くさい…」
千秋ちゃんの鼻腔をくすぐるのは4日シャンプーしてない頭の臭い。
すっかりボランティアと化した千秋ちゃんはそれ+トリマー気分で。

おならプー体操がドラマと同じ曲だったのでビックリ。
この曲は原作派にはよく知られてるんだろうか?
モーツァルトの連弾は千秋ちゃんを成長させるためだった谷岡先生は
策士だったのか。張りまくるハリセン、千秋ちゃんのトラウマを知る
彩子も登場。この先、峰や真澄ちゃんたちが出てくるのも楽しみ。

もう隠さなくてよくなったので、手元が描写されるのはアニメならでは。
せっかくなのでもうちょっと指の動きとか見たい気もするけどね。
まだまだ全体的におとなしい感じがするのは始まったばかりのせいか、
それともドラマがかなりぶっ飛んでたせいなのかな?

OPはポップで明るくていい曲だったなぁ。
歌詞も歌声も気持ちよく聞けるし、千秋ちゃんとのだめが成長していく姿や、
全体的に明るい色合いもいい。のだめは女子高生時代の方が普通っぽく見える。
EDもクリスタル・ケイの明るくて感じがよかったし。サビは結構頭に残るなぁ。

音楽はむしろアニメの方がじっくり聞けていいな。
私、実はドラマでは「悲愴」の悲惨さや、千秋とのだめの音のズレが
わからなかったのに、アニメでねwははぁ、これかと聞き取れたんだよね。
なんかもう音楽までダメ絶対音感に…ショックだ

なお千秋ちゃんの子供時代は沢城みゆきで、ヴィエラ先生は江原正士。
どっちにしろ原作が完結してないので先がどうなるかわからないけど楽しみ。


Lesson2 
2007/1/18

「楽譜持ってきた?」「はい♥持ってきました」
それを聞いて呆れたような、でも少し感心するような千秋。
なんだかんだ言っても音楽から離れる事がないのだめがしっかり
イメージされてるし、「春」のCDを一回聞いただけで音を掴んだ
のだめに少し驚く千秋ちゃんなども細やかでいい感じ。やっぱり
のだめが「眠れる天才」である事はちゃんと軸に置いてもらいたい。

すっかりお世話係と化した千秋ちゃんに呪文料理をたかるのだめ。
きっかけはのだめが持ってきた「アジです」しかしそれは「炭だっ!」
チーチさんも川澄さんもいいねぇ、一回目よりすごくよくなってると思う。
さすがはプロ。今後もテンション上げてガンガン回していってもらいたい。

何でも出来ると思われてる人はそんなのは当たり前と思うことなかれ。
ピアノがうまい、ヴァイオリンが素晴らしいと褒められ慣れてる千秋も
一応畑違いの「料理が上手!」と褒められればいい気分にもなるよね。
すなわち、頭がいい人に「頭がいいね」なんてありきたりの言葉で褒めるより
「記憶の整理ができてるね」「応用力があるよ」「可能性を見つけることが
うまいね」なんて褒めればきっと相手をいい気分にさせられることだろう。
ま、褒めるコツは何より「本当にそう思って褒める」ことだと思うけど。

今回はロックラシック少年の峰が登場。ドラマでは騒がしいながらもいいヤツ
全開だったけど、髪型があんなに爆発してないだけでやっぱりいいヤツっぽい。
ってか2年の峰が3年の千秋にタメ口きいてたのは留年してたからだったのか。
(結構不思議に思ってたんだけど、峰の物怖じしない性格のせいかなと勝手に納得してた)

「だっちゅーの」「古いっ!それにキモーーーーいっ!!」
ハムの人にプリマを奪われた紗子のヤケ酒につきあった千秋ちゃんを見て、
彼女がいた事にショックのあまり伴奏どころではないのだめを励ます峰。
峰とのだめのどつき漫才はさすがアニメ、テンポがよくて面白かった〜♪

「でも千秋先輩は峰くんをヘタとは言ってませんでしたよ?」
独りよがりのオナニープレイ、アンサンブルの意味をわかってない、
ピアノを全然聞いてない、テクニックばかりに気を取られるな…
ジュニアで優勝したのは自分も同じ。千秋ちゃんは峰の前で腕前を披露し、
峰の井の中、いや、雨上がりの水溜りで泳ぐかわずっぷりを指摘する。

峰もホントは自分の才能が伸び悩んでる事がわかってたんだろう。
でも千秋には峰がヘタなだけじゃなく輝く個性を持ってる事もわかってた。
だから千秋はいつだってそんな迷い子を導く役になってしまう。
気づいてしまう、わかってしまうってのはある意味辛いこともある。
何も気づかず、鈍感な天真爛漫でいられれば楽な事も多いからね。

「結局俺は、指揮者になるのが夢なんだ」
熱で倒れたのだめをとりあえず「持ってきた」千秋ちゃんは、おまえみたいに
なんでもできるヤツにはわからないと腐る峰にぽつりと自分の夢を語る。
確かに努力はした。夢中でやった。でも自分が望む結果は出ない…
「まだ何一つ報われてねーよ」
だからって諦められるわけがない。じゃあ、やるしかないだろう?
静かに語る千秋ちゃんの声を聞きながら膝枕してもらうなんて、
熱で朦朧としてるだろうけど、のだめもやっぱ至福だろうなぁ。

千秋ちゃんと組んだ峰の課題は「光る青春の喜びと稲妻」違います春です
「あとはテキトーに。好きに弾いていいから」
チーチさん、あんまり優しすぎるんじゃないですかその言い方はドキドキ♥

来て欲しい時に来てくれる。のびやかに弾けるよう、導いてくれる。

千秋は ピアノで指揮をする

ピアノに耳を傾けることを素直に受け入れた峰は千秋に導かれ春のお花畑へ。
「春」はよく聞き慣れた曲だけど、改めて聞くと軽やかで明るくていいね。

今回は千秋ちゃんのピアノを弾く指の繊細な動きがよかった。
止め絵は相変わらず多いけど、時折出てくるこの指のカットはよかったよ。
あの動きはちゃんと弾けてるのかな?私は大してピアノをやってないので
わからんのだけど…あと鍵盤って意外と重いのでもうちょい指が沈むかな?

しかし初回は視聴率6%前後取ったというからすごいなぁ。
気持ちよくて優しいメロディのOPとEDがめちゃめちゃ気に入ってる。
自分はアクションでもミステリでも、何にせよ爆裂的な作品を好む
傾向があるけど、こういうテーマがしっかりしたコメディも好きだ。

千秋ちゃんの家で養生中ののだめ、クラシック一本に絞る事を決意した
峰と、なぜか急におかしな連中にまとわりつかれ始めた千秋ちゃん。
そして次回はさらにおかしな彼が登場…千秋ちゃんの受難は続きます。


Lesson3 
2007/1/25

「他人の世界を羨んでいてもしょうがない。自分の世界は自分で変えなければ」

だからベースを弾く片手を持って、仲間に入れてもらおう…
ってかおまえらが弾いてるの、俺の曲だけどな?

「え…彼女?女王??」
打楽器を打たせれば天才的と誉れの高いお騒がせ乙女・真澄ちゃんが登場。
千秋ちゃんに声もかけられない真澄ちゃんの目下の悩みは、千秋ちゃんに
始終まとわりついてるチンチクリン。なんなのなんなのあのお子ちゃまは!

というわけで「死んじゃえ委員会」が発足し、のだめにアホなイヤがらせ
攻撃が開始される。バケツの水がザブン、バナナでつるん、黒板消しが
ボトン…しまいには今や懐かしいアナログ版「不幸の手紙」まで…

コンブ → イナゴ ハクサイ → ザーサイ 春菊 → 春巻

ありえない変換コンボに吹いた。千秋ちゃん、次は油性ボールペン使おう。
あと漢字で書きがちな白菜がカタカナで、カナで書きがちなシュンギクが
漢字っていうセンスが素敵。コンブはカタカナもアリだけど、ホント、
「なんでイナゴ…」
鍋の材料を頼んだのにとどんよりする千秋ちゃんの絶望が面白すぎる。
「イナゴ鍋とか♥」「ひぃぃ〜!やめろっ!」

しかし夕飯をたかる気マンマンののだめのリクエストをかなえてやる
千秋ちゃんはホントにいい人だ。でもご飯をちゃんと作る人にとっては
食べる人の存在って結構大事らしい。私は自分が一番大切だけどなー
しかも翌日のだめの弁当はなんと千秋ちゃん作。
どうしたんだ千秋ちゃん、一体なぜそこまで…

「このイナゴ、処分せねばっ!」

…納得。

そのイナゴ弁当をも食われてしまった事に(イナゴは残ってたけど)、
いつも友達の弁当や肉マンを図々しくも盗み食いしてる事はちゃっかり
棚に上げて怒り狂ったのだめは、留年太郎に応援を要請し、おとり捜査で
ついに犯人を確保する。「かつらを取れ!」「いたたたた!これは地毛よっ!」

真澄ちゃんにとって千秋ちゃんは王子様。
そしてアポロン、すなわち太陽…ってかなんだあの妄想千秋は…
この真澄ちゃんの乙女な恋心とのだめの食い意地8割の恋心の決着は
峰の提案で12月24日に千秋のデートを取りつけた者勝ちという事に。

これはドラマでも思ったけど、隣に住んでていつでも会えるのだめに
比べて、友達としてすら知られていない真澄ちゃんは不利だよなぁ。
というわけでここは峰が一計を案じ、まずは千秋に真澄ちゃんを
印象付ける作戦に出る。それはAオケの練習を見に連れて行く事。

「最悪のアホだな」
目をつぶって聞いていれば最高だったのに…
せっかくタキシードで決め、一世一代の演奏をするはずだったのに、
千秋には呆れられ指揮者には怒られて真澄ちゃんはAオケをクビに。
「踊るティンパニ奏者なんか聞いた事ねーよ」「峰君もよく踊ってますよ?」

千秋ちゃんにアホ呼ばわりされたのも哀しいけど、何よりティンパニは
1人では演奏できないと嘆く真澄ちゃんはギャグっぽかったけどよかった。
たとえ千秋にとことんのぼせていようとも、真澄ちゃんは根本では音楽を
とても大事にしてると感じられたからかもしれない。総合大学出の私としては
専門課程の大学に行く人にはその学問が好きという意識を強く持って欲しいと
勝手な事を思ってるからかも。ホラ、特に文系はなんとなく感が強かったから。

一方ののだめも、オケ用の曲を書くことに夢中で上の空の千秋からもう
約束を取り付けたつもりで浮かれていたのに、留学した指揮科の学生が
ヴィエラ先生の研究室に入った事を知ってすっかりやる気をなくした千秋に
冷たく拒絶されてしまう。しかしドラマで既に経過を見たとは言え、この
千秋ちゃんの飛行機恐怖症はただの飛行機嫌いとは根の深さが違うんだな。

アンサンブルをやりませんか?
のだめの提案で千秋がオケのためにと作っていた曲を練習し始める3人。
うるさいくらいまとわりついてたのだめがいなくなった途端、なんとなく
寂しさを感じてるのが可笑しい。やーね千秋ちゃん、峰の時と全く同じじゃん。

走り過ぎのヴァイオリン、1人よがりのピアノ、真面目すぎるビート…
それでも明るく楽しそうで、音楽が溢れているその空間に千秋ちゃんが
思いきって飛び込んでいく姿には不覚にもちょっと感動してしまった。
一緒にやろう…楽しい音楽を。踏み出せば少しずつ世界は変わっていく。

…と、きれいな友情物語はここまで。
「モジャモジャって呼ぶのはやめてぇ〜〜〜!(泣」
3人は日々千秋のスパルタにしごかれ続け、クリスマスどころか
結局大晦日も正月もない音楽・音楽・音楽の音楽三昧でしたとさ。

ところで真澄ちゃんが奮発して買ったコンサートチケット、どうなったんだ?


Lesson4 
2007/2/1

アホ集めもすっかり国際的に。
のだめが往来で拾ってきたのはホルスタイン牛を名乗り、千秋と
ヴィエラ先生の写真に鼻白む怪しげなじーさんだった…というわけで
「権利はなくとも権限はある」いやむしろ権威を持てよと言いたくなる
ミルヒ・ホルシュタインこと天才指揮者シュトレーゼマンが登場。

何しろドラマ版竹中ミルヒがあれだもの。
強烈過ぎる印象が強かったものの、エロクソ親父という点では変わりなく、
むしろ見た目は紳士風なのにスケベでアホで変態というギャップも面白い。

「何が座って座ってだ!」
あまりの事態に呆然と立ち尽くしてる千秋ちゃんが我に返ったら
どんなキレ方をするのかと思ったら、見事脳天にフライパン三連発。

ところでエロエロ大サービス付(?)でのだめを「ホテル」のすし屋に
誘うミルヒを止めようとする千秋ちゃんの心理ってなんなんだろう?
目の前でアホな子がさらわれそうになってるから阻止するという普遍的
正義感なのか、それとものだめだからか…いや、やっぱりピアノのためか。
それでも引き止める理由が「勉強」だったら私だって魂抜けるわ。

「のだめ、今日…泊まっていいぞ」「俺のベッドで」「腕枕つき」

そんな事言われたらあっはんうっふんとすっかり騙されたのだめの
カモォーンに、枕越しストンピングをかまして追い出す千秋ちゃん。
果たしてこの夜は枕がない事に気づいたのやら気づいてないやら。
ところでドイツ語ナーメのミルヒにはGute Reiseと言うべきでは?

しかし指揮科への転科を決意した途端に現れたシュトレーゼマンは
本当にこのエロ親父ミルヒだった。しかも千秋の転科は認めない。
その理由が「美人の奥さんがいるヴィエラの知り合いだから」あのな
でも他の男に妻が口説かれるなんて、怒る反面ちょっと嬉しくね?
まぁこの2人の出会いは10年くらい前らしいので、ミルヒが口説いた
綺麗な奥さんも今は果たしてどうなっているのやら…白人は煮崩れるからねぇ

「オケは一月にして鳴らず」
シュトレーゼマンが選んだオケには峰、真澄ちゃん、そしてなぜか
「マスコットガール」にのだめ…と、先生方が本気かと絶句する
怪しげなメンツばかり。親睦を兼ねての合コンはどうせんらもっと
バカ騒ぎしてもよかったのに…って、それじゃドラマ版になってしまうな。

千秋ちゃんがピアノ科に残ってくれれば同じ科のよしみができるし一緒に
谷岡先生のレッスンも受けられる。もし指揮科に転科したら、1年2年で
卒業というわけにはいかないから、院に進んだりして学校に残るだろう。
でも峰の言うようにすんなり卒業してしまったら…

未だ千秋の飛行機恐怖症を知らないのだめは単純明快思考で千秋ちゃんの
転科応援派に寝返り、絶対権力者に直談判しようと向かった先は学長室。
そこに待っていたのは学長をパシリに使うミルヒ本人だった。
しかし、エロ親父が出した千秋の転科条件はのだめのちゅー1回。
欧米ではキスなんか日常的という言葉に納得する千秋ちゃん。
ならおまえがしろと言いたいような言えないような。

なんにせよオヤジのクチビルズームで終わるってどうなの…


Lesson5 
2007/2/8

「なんなんだこのオケは…ものすごくヘタ!!汚ねぇ!!!」

ホテルに誘われた時は阻止したから、チューを迫るミルヒへの鉄拳制裁も
千秋ちゃんがするとばっかり思ってたのに、見てるだけなのは欧米育ちゆえ?
のだめの正拳カウンターを食らってノビてしまったミルヒに代わり、
ちょっとわくわくドキドキしながらSオケの指揮を始めた千秋の絶望。

絶対音感も、同じような楽器の中から誰がヘタウマなのか聞き分けられる
耳も持っていない私としては千秋の絶望感はすまんがわからないんだけど、
とりあえず皆が皆「自分だけはうまいと思ってるらしい」というのに笑った。
ホント、人間ってそんなもんよね。

響き渡るのはあまりにも哀しいベートーベン。
自分が思い描いていた曲のイメージはガラガラと崩れ去り、千秋のイライラは
頂点に達する。音の悪いクラリネット、遅れるホルン、1人だけでかいビオラ。

やがてオーボエとクラリネットのパートを入れ替えるなんていう、こんなん
音楽をやってる人にしかわからんようなせこい嫌がらせまで受けてしまう。
千秋はもちろんシュトレーゼマンもこれに気づいたようで、
オケが完全に指揮者の手を離れてしまったことを決定付ける。
千秋ちゃんの怒りと怨念のエヴィル・オーラがこえ〜よ!!

思い通りの音が出ず、焦る千秋ちゃんはますます指導を厳しくするものの、
音はどんどんどんどんどんどん小さく、卑屈になっていくばかり…
バラバラになっていくリズム、沈み込んでいくメロディ、そして何より
怯えたようなオケのメンツに、テンパった千秋ちゃんは気づいていない。

悪いところをビシビシと指摘する千秋は絶対的に正しく、確かに間違いはない。
でもそれを演奏するのが機械ではなく人間だということは置き去りになる。

「千秋、失格ね」
女の子を泣かせたので失格って、ホントに女だったのか…
舞台に上がったシュトレーゼマンは穏やかに指揮台に立ち、ぐるりとオケを
見回して暖かい雰囲気を作り直す。音の割れるクラリネットはマウスピースの
交換を、ホルンは具合が悪いならお休みを、ビオラはゆったりリラックス。

楽しい音楽を始めよう。
ヘタクソでも、才能がなくても、練習不足でもここにいるのは音楽が
大好きな連中ばかり。音楽が大好きで、音楽の楽しさを知る連中ばかり。

じゃ、あと一回全部通してみよう。シュトレーゼマンはオケを導く。
「千秋が言ってた通りにね」
千秋とは全く違う方法でオケを立て直しながら、千秋が指摘した箇所、
言っていた悪い点は決して間違っていないというこの優しいフォローが
あまりにも憎たらしすぎる。問題はやり方なのだという指導が暖かい。

客席から聞くベト7は相変わらず音は悪いしなってないけれど、
自分がついに引き出せなかったものをたくさん持っている。
オケの雰囲気も表情も明るさも、そして音楽の楽しさも。

「はるか遠く、本物の巨匠なんだ」

学ぶべきものは多く、道は果てしない。
けれど先にある輝きを目にしたらもう憧れずにはいられない。


Lesson6 
2007/2/15

「おいしいカレーの作り方なんか知るかっ!!!」
またまた。知ってるくせに砂糖を隠し味に少し入れるってこの間「がってん」でやってたよ

オケを鳴らすのは指揮者だけではないと知った千秋ちゃんは足しげく
シュトレーゼマンに転科願いを届けるものの、やっぱり全て却下。
けれど指揮の勉強はわざわざ指揮科に転向しなくてもできるもの。
ピアノは今のまま続けなさい。そう言ってミルヒは弟子として認めてくれる。

正式に副指揮者となって、ミルヒの別の仕事「同伴」の穴埋めを
する事になった千秋ちゃん。前と雰囲気変わったなとクラ&オーボエの
陰険コンビにもようやく認められ、オケにもなじんできた様子。

「今日こそ殺すわー!!」
そんな千秋ちゃんにまるごとレモンのハチミツ漬け食えるか!を届ける
のだめと未だ果て無き戦いを続ける真澄ちゃんが面白すぎる。

携帯番号もまわされてひっきりなしにかかってくる電話に辟易する姿は
ちょっと特技を見せたらモテモテになってしまった幼稚園の先生状態か。
ようやく静かな自室にたどりつけば、ぴんぽんと隣の変態女が…

しかしドアを開けたらそこに立っていたのはお茶碗を持った女の子。
あまりにもシュールな光景にそのままドアを閉める千秋ちゃんに爆笑。
なんだったんだ、今のは…って、それはこっちが聞きたいよ!

彼女の名前は佐久さくら。行き倒れていたところをのだめが拾い、
拾ったのだめ自身も食べさせるご飯がないと言う体たらくなら拾うんじゃない
ナポリターナをぞぞぞぞとすすりこむさくらは身長148cmのミニモニサイズ。
家の事業が失敗し、学費を稼ぐためにバイトバイトに明け暮れ、コンバスの
練習もままならないためコンバスチームからもお荷物扱いされている。

「じゃ、やめたら、大学」
大学に通うためにバイトをしなければならなくて、でもそのために
練習時間が削られて、音程は合わず、テクニックが追いつかない。
千秋ちゃんの厳しい言葉に食べるだけ食べて飛び出してしまったさくらは
翌日の練習にも出てこない。のだめにビンボーを知らないと罵られた
千秋ちゃんが思い浮かべたのはマッチ売りの少女…ってどういうイメージ?

ドラマではドラマらしく皆で訪れた佐久邸に向かうのだめと千秋。
千秋がメンバーが辞めたら俺の責任だからと言ってたけど、ドラマでは
ミルヒに1人でも辞めたらクビと宣告されてたあれは原作ではどうなんだ?

そしてヴァイオリンが弾けないくせにすさまじいヴァイオリンコレクターの
佐久父が登場。だけどコンバスよりヴァイオリンの方がいいと押し付ける父と
だってコンバスがカッコいいんだもんと言うさくらと大喧嘩したシーンが
やたら面白かったのになかった。あれってドラマのオリジナルだったの?

千秋に怒鳴られて売り払った呪いのヴァイオリンから解放され、
会社も立ち直ったのでお金の心配がなくなったさくらは腕を挙げ、
元々Aオケが多かったコンバス隊は千秋の心配の種ではなくなった。

とはいえ定期演奏会まであと2週間。第二楽章に入っても姿を見せない
シュトレーゼマンに千秋の焦りはピークに達しようとしているのに、
峰たちときたらSオケといえばのジミヘン弾きでおちゃらける始末。
音でアピールしろと怒る千秋ちゃんだけど、でももしおとなしい
クラシックのオケに奇抜な動きがついたらそれは面白いよね。
ま、それはコミカルショーとしてだけどさ。

「どういうつもりだじじぃっ!」

業を煮やした千秋ちゃんがミルヒのハーレムに踏み込んだのが運のつき。
金も好きだが綺麗で若い男の子も好きなお姉さま方にモテまくり、
置いてきぼりにされたシュトレーゼマンはSオケを手放すと宣言。

Sオケ解散の危機を救ったのは「千秋とならこのまま続けたい」という人が
多かったからなのに、千秋ちゃんは焦るあまりもとの厳しい独裁者のような
千秋に戻ってしまう…それはまるでベートーベンに見捨てられたナポレオン。

「覚えたのでちょっとやってみたい」と千秋ちゃんのタバコに火をつける
のだめが可笑しい。でもホントは前髪をちょっとくらい焦がして欲しかったよ。


Lesson7 
2007/2/22

「頼むよ、コンマス」コンマスコンマスコンマスコンマスコンマス…

くどすぎるチーチさんヴォイスのエコーに笑った。

「見返りは?」
Sオケとはいえピアノ科の千秋に副指揮者を任せるならAオケの練習でタクトを
振らせろと喚くのは指揮科の大河内。なるほど、こういうヤツだったのか…
それにしてもソデの下をねだるミルヒもミルヒだけど、ホントにワイロを送る
大河内も大河内だ!ってか「興味ない」ってあったけど受け取ってないよね?

コンマスとして張り切りすぎて違う部分で頑張る峰は罵倒され、相変わらず
続く厳しい指導に涙に暮れるメンバー。千秋ちゃんの苛立ちはピークに達し、
ご飯を作ってもらえないのだめは失敗知らずのおにぎりとビデオを持ってきた…

そして流れ始めたのは見覚えのある「プリごろ太」!
ホントに同じだなぁ…いや、むしろキャラクターの紹介シーンがない分、
ドラマで流れた方がオリジナルだな。ジャイアンは映画になるとなぜか
頼りになるいいヤツになるのにこの作品のカズオは違うんだろうか。

見終わった後感動の涙にくれるのだめとは裏腹に引いてる千秋ちゃんが
ホントに少し遠くにいたので笑った。でも最後までつきあって見るなんて
いい人だよね。私だったら興味なかったら厭きっぽいから洗濯物を畳んだり
洗い物したり通販雑誌を見始めたりしちゃうよ通販雑誌って見るヒマねーのに見たいのよね

カズオと似たもの同士と言われてキレる千秋ちゃん。
「ふざけるな!」「ほらカズオ…」「転がすぞ!」「それがカズオ…」
千秋ちゃん千秋ちゃん、なんでそこで転がすのさ?

お山の大将?暴君?誰からも好かれない存在?
何も気づかなければのほほんとしていられるのに、気づいてしまうからこそ
イライラする…できないというのは確かに努力が足りないからなんだけど、
指導者の能力はそれをいかに相手に気づかせ、努力の方法論を確立させるかに
かかってるからこそ難しいもの…でもそれができたら充実感があるだろうね。

キ モ チ ワ ル イ …

能力は高いけれど、焦りすぎた千秋ちゃんは望んだ通りの音楽を聞き、
けれど何の統率もされず、好き勝手にバラバラに流れて行く不協和音に
眼を回す。「音に酔う」のは三半規管を音が揺らしたせいだろうか。
思わず倒れかけた千秋を支えたのは峰。
「あ…宇宙アメ」
ボイコットされたわけじゃない。
一生懸命弾こうとするあまり、誰も指揮を見ていなかっただけだった。

「いい曲ですよね」
相変わらずめちゃくちゃだけど、のびやかで楽しげなのだめの「英雄」
ああ、そうか…シュトレーゼマンの目にかなったあいつらは皆のだめ…
輝きを隠しているのだめたちを、抑え付けてうまく弾かせてもダメだと
のだめ自身のピアノが語ってくれる。やり直そう、もう一回。

「リハは完璧。あとはSオケの初舞台…楽しめばいいから」

ジミヘンプレイもやったし、正当な評価なんかされないだろうという
千秋ちゃんの思惑をハズれ、先生たちが驚く演奏をしてみせたSオケは
存続が決まりそうな雰囲気。止め絵が8割を占めてたのが惜しいかな。

「シュ、シュキあり!」
疲れてうたた寝をする千秋のホッペにチューするのだめ。
これはお礼…お山の大将ではうまくいかないと教えてくれたプリごろ太と、
はちゃめちゃな「のだめ楽団」に気づかせてくれたのだめへの感謝の気持ち。
しかし「させてやるのが感謝」ってなぁ。どこまで俺様千秋様なんだと。

でも正直、ここまで見てきてアニメの方がドラマに完全に勝ってる場面って
ほとんどないんだよね。演奏シーンなんかはリアルさは実際のオケを組んだ
ドラマの方に任せて、もっとアニメならではの指使いとかイメージ映像とか
原作を超えたはっちゃけ表現でもいいと思うのに。ドラマもまだ重なる部分が
多い前半だからこそなんだろうけど、どうしても玉木や上野や瑛太たちの姿で
再現されるシーンの方が多いし、実際笑えたんだよな…いや、まぁミルヒは
さすがに竹中のあのキョーレツさはちょっとハズしすぎだったけどさ。

ドラマでやってない部分に入るまではやっぱり比較しちゃうんだろうな。


Lesson8 
2007/3/1

「さらっとプロポーズしたぞ!」
(さらっとかわされてんじゃねーか!)

合コン、セクハラ、サボタージュ…オケの皆が本物なのかと不審の目を
向け始めたミルヒは、正真正銘、本物の巨匠シュトレーゼマンだった。
まさか眼の前でフーゾク雑誌片手に鼻歌を歌ってるのがそうとも思えないけど、
その根性だけは明らかに巨匠が姿を消して既に3〜4ヶ月、大事な金ヅル
マエストロを取り戻しにドイツから奪還部隊・エリーゼがやってきた。

まだ何も教わってないのに…人柄はアレでコレだけど、あの指揮は本物だった。
千秋ちゃんは師匠の帰国にため息をつく…間すらなく、一度は簀巻きにされて
強制送還の憂き目にあったミルヒもそう簡単に帰るつもりはないらしく、
ハイジャックして帰ってきましたと意気揚々ってか何気ないけど自家用ジェットて…

のだめといいミルヒといい、自分中心オレ様主義のはずなのになぜかいつも
振り回されっぱなしの千秋ちゃんは、戻ってきた途端になぜかやたら熱心に
指導し始めたミルヒから難曲をピアノで弾くよう課題を出されてしまう。
ピアノとオケの共演なら、それこそマスコットガールののだめの出番だと
思うのに、なぜシュトレーゼマンは千秋ちゃんにピアノを弾かせるのか…

自分は結局つなぎでしかなかったのか。
まぁ確かに理事長の前でええかっこしいでデレデレのミルヒを見れば、日本に
来た本当の目的はかつての純愛の君に会うことで、その片手間にオケを作って、
気まぐれに自分を弟子にしただけじゃないかと腐るのも無理はない…かな?
追い出された千秋はエリーゼから1人の男の昔話を聞く事に。

「やる気がないなら返して欲しいわ」
シュトレーゼマンが自分と同じピアノ科出身で、決して順調なスタート
ダッシュではなかったこと、そして名を挙げてから後、どんなに頭を
下げられても、巨匠はこれまで弟子を取ったことなどないこと…
その巨匠自らが弟子にしてあげましょうと言ってくれた言葉の重みを
感じただろうか、千秋ちゃんは。エリーゼになぜかジャーキーを食わせられる
姿がムダにエロくて笑ってしまったんだけども大体なんでジャーキーなんだ?

それにしても、才能溢れる理事長に憧れ、追いつこうと必死に努力に努力を
重ねたシュトレーゼマンがのだめに抱いてた感情が、そんなかつての自分を
見るようだったからというのはドラマではちょっとわかりづらかったので
ああ、なるほどと今更ながら納得したよ遅すぎ?

だからそもそもの目的だった千秋を見つけるだけに飽き足らず、眠っている
豊かな才能を眠らせっぱなしにしているのだめを見るとほうっておけないのか。
多分世の中には才能がある人が結構いるんだろう。ネットの普及で、世界には
こんなにも絵も文もプロ級以上の人がいるのかと思うもんね。ただその険しい
「頂点」を目指して死に物狂いで努力をする人が少ないんじゃないだろうか。
「欲がない」「志が低い」という事は同義じゃないって事だろうと思う。

今のままでは千秋と一緒にはいられない。
だからのだめにはもっともっと多くの道を見せなければ。
そしてそれは明らかにイバラの道なのだけど。

でもミーナに惚れたがゆえに努力に努力を重ねたのに、ミルヒも
ミーナとは結局結ばれなかったんだよねぇ…努力って肝心な時に報われない


Lesson9 
2007/3/8

「うるさーい!皆でバラバラの歌を歌うんじゃない!」

関越から上信越に乗って軽井沢へ向かうのは私もいつも使う道。
休憩は距離的にも時間的にも高坂SAで取るのが気に入っております。

ニナ・ルッツ音楽祭に捻じ込まれた峰・真澄ちゃん・のだめ。
さすがAオケの真澄ちゃんはハイレベルにもついていけてるようだけど、
練習一つしてきていない峰はバレバレのヘタクソさで真っ青になり、
のだめは課題のバルトークを初見では弾けないような状態。
モチベーション上になんで自分がここにいるのかもわからない。
そりゃやる気がないなら出て行けとスポイルされちゃうのも仕方がないよなぁ…

一方千秋ちゃんは契約主義の欧米人らしく、たとえ日本にいても
休暇はきちんと取るエリーゼに取説つきでミルヒを任されるハメに。
にんじん嫌いエロだまし、しまいにはベロベロのミルヒを担いで
ホテルに戻る…「俺は弟子として呼ばれたんじゃないのかっ!」
ホントに千秋ちゃんはいい奥さんになるよ、性格以外は。

「何やってんだあいつ?」
月明かりの下でスコアの勉強をする千秋ちゃんの姿を知ってか知らずか、
翌朝二日酔いでどーしようもない姿で現れたシュトレーゼマンのオケは
ヘロヘロ。バケツ持参でゲロ係として待機する千秋ちゃんには笑ったよ。

けれど皆実力者だけのことはあって、千秋ちゃんのお耳にはかなった様子。
そんな荒削りでも合わせてくる中、あからさまに練習不足の音がしたり…
まぁそんな状態では隣のメガネにイヤミを言われるのも無理はないかな。
ってか沙悟浄ってあんた、それは岸部シローが演った姿に似てるからじゃん!

「とりあえず触らせてください」「なんなんだ俺は」
この時のセリフのテンポは2人とも息が合っててよかったなぁ。
ニナに追い出された後はピアノに触ってもいないらしいのだめは、
先生は怖いし千秋には会えないしもう帰りたいと不満ばかり。
でも今、新鮮な刺激の中で志を新たにしようとしている千秋ちゃんにとって
そういうのって一番ウザったくて聞きたくない泣き言だと思うよ。

「練習してあるでしょ、千秋」「じじぃ…!」
結局二日酔いでダウンしたミルヒに替わり、指揮をする事になったのは千秋。
あの子、ゲロ係じゃなかったの…?どよめくオケのメンツも、千秋がひとたび
指揮棒を振るえばこれが本物のシュトレーゼマンの弟子であると実感できる。
なるほど、河野けえ子はここで登場だったのか。千秋ちゃんの類稀なる才能と
若くて見眼麗しいその姿に久々の大物スター誕生のヨ・カ・ン♪
まぁ年増ババァの童貞好きとも言うね(千秋ちゃんは童貞じゃないと思うけど)

「楽しい…!」

和やかな千秋ちゃんのユーモアに、チーチさんの音程まで聞けて2度美味しい。
遅れがちだった峰が夜中に一生懸命練習した成果を感じたのか、ぶーたら
イヤミを言いつつも楽譜をめくってくれる沙悟浄。いい人だな沙悟浄!
「誰が沙悟浄だ!いい気になるなサル!」
なるほど、千秋ちゃんが三蔵法師で峰が悟空ってことですね。

翌日、復活したシュトレーゼマンのオケの空気を和ませるためのジョークが
千秋ちゃんによく似てた…もちろん弟子が師匠の技を盗んだんだろうけどさ。
演奏会は復活したミルヒの指揮で成功、コンミスへのセクハラで締め。

でも千秋ちゃんの指揮ぶりを見ていた先生たちは期待をかけたくもなるだろう。
いつか、キミの指揮するオケも見てみたいな…
その夢をかなえるため、その高みに身を置くために、今は一歩一歩歩み続ける。
新たな希望を抱いて前を向く千秋ちゃんに、こちらも胸が一杯になる。

いや〜、今回は「見た後、元気に前向きになれる」いい話だった。
やる気があって才能に恵まれた連中の中で自然に成長していくキャラを
見たせいかもしれない。まぁ私があまりに単細胞過ぎるのかもしれんけど。

この軽井沢合宿はドラマでは割愛されたということは知ってたので、ついに
アニメオリジナルが見られると楽しみだったんだけど、予想以上に面白い。
それに意外にも(失礼)よかったのがミルヒことシュトレーゼマンだなぁ。
今回のミルヒのキャラクターと声優の演技には実に笑わされたよ。

そしてもう1人、かすかな才能の開花を見せるヤツがいる。
「真澄、のだめは」
初めて千秋ちゃんに名前で呼ばれたと感激しまくる真澄ちゃんが可愛すぎ。
「のだめはどこだ、モジャモジャ」
ああ、いつもの千秋さま…

実は千秋ちゃんと小さい頃からの知り合いだったニナは、やる気のない
のだめに呆れ、最悪の生徒と酷評し、諦めた方がいいとまで言い捨てる。
「…俺の買いかぶりだったのか?」
自分が大好きな、個性的で激しくてめちゃくちゃなあのピアノ。

けれどそのバルトークはニナの心を揺さぶり、名ピアニストをハイヒールも
構わずに練習室に走らせるほどの「誰も弾いた事がない」奇跡の音を奏でる。
誰もいないピアノ室に、天才の気配だけが残る余韻はなかなか素晴らしい。

「ちょっと!早く車開けなさいよ!」
2度と峰の車には乗らないと決めたものの、「あさま」での同席者ときたら
横川のかまめしのシイタケを弾く。ちなみに私はいつもあんずを弾きます。
飛行機と船に乗れない事に加えて、車と新幹線もどうもイマイチ。
とことん乗り物にはついてないねぇ、千秋ちゃんは。


Lesson10 
2007/3/15

「真澄ちゃん…もう許してやれ…」
ツータックのパンツ、ビミョーな髪型、シャツやベルトまでなんか違う…

ドラマのあまりにもエキセントリックな大河内が印象づいちゃってたので
原作仕様の単にもっさりしてるだけの大河内はイマイチだったんだけど、
今回の真澄ちゃんからのこき下ろしっぷりは見事すぎて笑いっぱなしだった。
でも清潔にしようともせず、体型を整えようともせず、そもそもおしゃれを
しようともせずにいい男を妬んでるモテないブサ男よりずっとマシだよ大河内。

学園祭でのSオケの演しものは「仮装オケ」
これは結局マキちゃんの青写真があんまりだというのでなくなっちゃったけど、
でも正直、コスプレオケのままでも面白かったと思うんだ。ニコレットはまた
版権がどーのこーのでダメだったのかもしんないけどさ。

紋付袴や留袖はたとえばもっとあと、原作最終回直前に大人になったSオケが
再結集した時、千秋とのだめに捧げる曲の演奏時でもいいんじゃないかと。
まぁ原作の最終回なんかまだまだはるか先なんだろうけど。

「な…なんで色気?」
ラフマニノフを引く千秋ちゃんに求められるのは音楽に没頭し、情熱のままに
弾く姿で観客を魅了する事。いい音楽は確かにビジュアルを凌駕するけれど、
奏者が美しい男性や女性ならそれをスパイスとして生かさない事はないもんね。

しかしドレスが着たい真澄ちゃん、着ぐるみを着たいのだめのどっちも衣装を
自分で手作りするなんて偉いなぁ。不器用大臣の私にはとてもできんわ。
沖縄のハブとマングースの悲劇は本当の事だけに笑うよ。
言っちゃなんだけどホント、沖縄らしい結果になった気がする…

「のだめ?」
そのマングースが弾き始めたのはピアニカ。
今回はこののだめのピアニカを弾く指の動きがものすごい事になってて、
「おお、これは!」と期待したんだけど、残念ながらどうやらここに
全精力をつぎ込んだらしくて、他はほとんど止め絵のオンパレードで
ずっこけた。大変なのはわかるけどさぁ…せめてもう少し動かそう?

それだけでなく、大河内のハジけっぷりやオケのメンツの楽しそうな表情、
観客の盛り上がりなど、残念ながら完全にドラマの勝利だったなぁ。
見ながらドラマの楽しかった学祭ばっかり思い出しちゃってダメだった。
普通はマンガの映像化ってのはアニメがドラマに勝利するはずなのにねぇ…

Sオケに「魅せる音楽」の極意を学んだ千秋ちゃん必要なんだよ、そういう演出も…
でもそこはかとない色気のある男は魅力的だよ色気の作り過ぎはキモいけど
それにホントは誰でも、ひたむきさからは独特の色気が出るんだよね。
特に制服やスーツには「仕事に取り組んでいる」という雰囲気があるから
カッコよく見えるし、職人が真剣に手元を見つめてる姿もカッコよく見える。
たとえ「ダルい」と思っててもねモテない男は「似合わないから」なんてホントは単に自分が楽したいだけの
言い訳をせずに、まずはスーツを着こなす術を身に着けるべし。少なくとも超センスのダサい私服姿の3割はマシに見えるから

「さ、行きますか。楽しい音楽の時間です」
日本でのミルヒ最後の教えに、千秋ちゃんは見事応えられるか?


Lesson11 
2007/3/22

「ピアノ…ピアノを弾かなきゃ!」
シュトレーゼマンの要求に完璧に応える千秋ちゃんのラフマニノフ。
ただの興味本位や冷やかし、やっかみで観に来た人もいるだろうに、
千秋ちゃんのピアノはそんな観客のチンケな想いなんか吹きとばし、
元担任のハリセンのプライドをなぎ倒し、のだめの心を突き動かす。

もっと、もっと教えて欲しかった…もっと聞いて、感じていたかった…
困らされたり呆れたり、でもそんな時間さえも真っ暗な路の先を
温かい光で指し示してくれる導き手がいた「至福の時」だったのだ。
全てを出しきった二人は動くことも出来ず、けれど幸福な疲労感と
充実感でいっぱいのよう。千秋、タバコ取ってください。
自分で取ってください。千秋ちゃんはつれない。もうトシなんですから
「酒とかタバコとか女とかテキトーにして…長生きしてください」
俺さまからの精一杯のリスペクト。ありがとう、巨匠。
いつまでも元気で、自分の目指す先を歩く目標であり続けてください。

「…おいっ!」
まぁエログラビアを送れってのはどうかと思うけども。
4日間も飲みまくるってのもどうかと思うけども。
それもまたいい思い出になる…のか???

今回はとにかくAパートすべてを使って千秋ちゃんの演奏という贅沢さ。
最初に音の波紋が広がって徐々に会場の空気を冷やし、やがて情熱的に、
そしてクライマックスに向けて大胆かつ重厚にうねり、盛り上がっていく。

放映の反応もそろそろしっかりスタッフの元に入って来てると思うけど、
そのせいか今回の演奏シーンはいつもより演奏作画がよかったなぁ。
難しいのはわかる、わかるんだけどやっぱり動かなきゃアニメじゃない。
千秋ちゃんの指さばき、ホルンやフルートやクラの指、ヴァイオリンなど
Sオケのほぼ9割が止め絵だった演奏シーンとは裏腹によく動いてたよ。

「もっと音楽に正面から向き合わないと、心から楽しむ事はできませんよ」
のだめ、楽しんでますよ…なのになんでそんな事言うんですか!
大好きな音楽を嫌いたくないからこそ、これ以上は踏み込めないのだめ。
千秋のピアノを聞いて弾きたいという気持ちはある。夢中になれるだけの
情熱だってある。けれどのだめのピアノは独りよがり。オケには決して
合わせられない…夢なのか、現実なのか。のだめの手には懐中時計。

彩子と千秋って結構昔からの腐れ縁なんだね。
千秋が一皮剥けた事と対照的に、触発されてピアノに向かったのだめと、
自分の才能が伸び悩んでいる事でかつての恋人にすがろうとする彩子。
こういう心情描写はアニメは丁寧に描かれるのでわかりやすくていいな。

「もっとその底意地の悪い性格をさらけ出すようにしたら」
せっかくいい声してるのに…
音楽に対しては昔馴染みも恋人も関係なく、平等で公平な千秋ちゃん。
この千秋ちゃんが天才と言われる陰でどれほどの努力をしているかを
知ってるからこそ、彩子もまた迷うんだろう。自分に何か問題があると
思うより、相手を認めない方がラク。戦って負けることがイヤだから
戦わなければいい。ちょっと歌のうまいただの人になってしまえばいい…
でもそんなモンモンと悩む彩子の前にはとんでもない光景が!

なんだあの発光体は!なんだあのカサカサいってる音は!?
なんかいる、あのボサボサ頭の中に絶対なんかいるよ!
久々にひきまくる千秋ちゃん。おまえ…のだめか…?
「また…仮装やってるのか?」「やってません〜」

メドゥーサのような頭でのだめは必死に訴える。
練習したんです…あの日からずっとずっとラフマニノフを練習したんです。
のだめも弾きたい。千秋先輩みたいにオーケストラとコンチェルトしたい。

「のだめ……………くさい………」絶妙だよチーチさん!

一体何日風呂に入ってないんだと聞けば、ちょっと照れて
「何日って…今日は何日ですか?」ときたもんだ。
風呂に入れ!ガスが止まってます!またかー!!
最近はなかなか見られなかったお世話焼き千秋ちゃんが見られたのは嬉しい。
風呂に入ってこざっぱりしたのだめの前には温かい千秋ちゃんの手料理…
そのくせ千秋ちゃんはやたら嬉しそうだ。あの日からもう何日も経つというのに
あんなになるまでピアノに打ち込んで練習したのだめの音楽への想いが嬉しい。

「のだめ食欲ないです」
なんだとナマイキな!とばかりに、食わなきゃダメだ!口開けて!噛んで!
飲んで!とのしかかる千秋ちゃんとのだめの格闘が可笑しくて可笑しくて。
ああ、やっぱりこの2人のアホなドタバタがないと始まらない。

もちろんこの光景に唖然とするのは寝室から「家政婦は見た」状態の彩子。
一体なんなのこれは!?ああ、ほら…怪我した野生動物の世話みたいな?


Lesson12 
2007/4/12

「こいつ…どうすればいいんだ…」

のだめとの連弾はやぱり千秋に眠れる才能を意識させる。
ピアニッシモはフォルテッシモ、けれどその技巧は誰の追随も許さない。
この2人の才能のぶつかり合いを見ていたのが彩子だけでなく
ハリセンだったことも今後の伏線になってるんだな。

「きみ…すごく綺麗だ…声が」
男に媚びる情熱的で淫猥なドラベッラは彩子そのもの。
うーん…彩子の葛藤はもっと深く掘り下げるのかと思ってたので、
Aパートだけであっさり終わったのはちょっとびっくりした。
のだめに焦点が当たるのは仕方がないけど、でもこの時点ののだめは
千秋ちゃんとの連弾だけでもう満足してまた引っ込んじゃうしなぁ…

「あ…カズオ」
バレンタインチョコはプリごろ太ぺろちゅー。
千秋ちゃんに好きですと告白しながら、渡したチョコレートは
皆に配る量産チョコと全く同じというのがまたのだめらしい。
「この程度だったのか」って、世の中には姉妹や姪っ子や母親以外からは
もらえない人も多いというのに、昔からモテてモテて困っちゃう千秋には
特別扱いでない事は信じられないんだろうなぁ…

「飛びたてねんだよっ!」
ケイコとマナブのインタビューにもデカい態度で臨む俺さま。
でもその舞台が喫茶店ですらない裏軒なのがいいじゃないか。

才能溢れる海外に出ないのかと言われても飛行機に乗れない。
広い世界に漕ぎ出さないのかと言われても泳げない。

日本で何をするというんだ?
その才能を惜しむがゆえの言葉が、今の千秋ちゃんにはただのお節介にしか
聞こえない。でもそれはファッションチェックされて「黒の靴はダメ!」と
言われる事とは違うんだけどね…あるもんでなんとかしてるって事もあるだろーが!それを評価しろよ!

「のだめも結婚したいんですぅ」「しろよ、同じ星の人間と!」
のだめもまた、4年生たちの進路が音楽関係だったり、全く関係なかったりと
それぞれ進んでいく道が違うことを知る。音楽を愛する者が、音楽に携わり
続けられる事がどれだけ幸せか、ましてや人に負けない才能を持つ者なら…

けれどのだめの夢は幼稚園の先生。
もちろんその仕事が悪いわけじゃないし、こんなご時世に
ちゃんと夢を持ってる事自体が素晴らしいとも言える。
でもその優れた才能に比してそれはあまりにも志が低すぎる…
辛くても苦しくても、才能があるなら一流と、世界と勝負して欲しい…

「なんでもっと上行かないんだ!」

  なんで海外行かないの?
その言葉はまさに自分に返って来る刃。
自分ものだめに決して興味本位やテキトーな気持ちで言ってるわけじゃない。
日本でもやれること、自分を高め、鍛えられる何かを見つけなければ。

そろそろ1クールも終わるけど、どうも進みが遅いような気が…
このペースだと、もしかしてドラマと全く同じあたりで終わりになるのか?


Lesson13 
2007/4/19

「ぶ…文通…」
Sオケが忘れられない峰は学校外でオーケストラをやらないかと千秋を誘うも
あっさり却下。ええもうそりゃ気持ちいいくらいに却下。せっかく沙悟浄とも
仲良くなったのに…ってか、ホント、今時「文通」してるなんてのだめにすら
引かれるくらい奇特だな峰。でも私もレビューの下書きは半分は手書きなので
人の事は言えないんだよな。でもなぁ、書く事はいいんだよ!漢字を書こうと
努めるし、書字スピードはタイピングより遅いからその分考えもまとまるし。
(ただこのフレーズや行を変えたい時に、簡単に移したり直せないのが致命的。おかげでいつも紙面が真っ黒になるよ)

「なんで寿司が回ってるんだ!」
…ハ、ハイテク?

Sオケを断られた腹いせか、峰に本当にやりたい事は指揮じゃなかったのかと
なじられてヘコんだ千秋にご馳走するのだめ(そういえば割引の特売寿司を
ご馳走と言ってた子もいたよねぇ…愛すべきアホの勝手な脳内妄想でだけど)
千秋ちゃんからシャリばかり施しを受けたのだめは結局金が足りなくて千秋に
たかる事になったようだけど、いくら回転でも2人で3000円じゃ厳しくね?

「私とオーケストラやらない?」「やる!」
峰にはNO、清良にはYES。
やりたいのは研鑽であって仲良しが集まっての趣味活動じゃない。
千秋が、互いに切磋琢磨していけそうな実力を持つ軽井沢の仲間となら
一緒により高い場所を目指してみたいと思うのは必然かな。

「何すんのよこのひょっとこバカ娘!」
そんなこんなでやってきたのは卒業シーズン。物語も一年経ったって事か。
まさかパートナーがリタイアした真澄ちゃんの危機をのだめが伴奏して
乗り切るのかと期待させながら、楽譜の読めないのだめにそんなことが
できるはずもなく、結局伴奏は千秋ちゃんがやることになる。
真澄ちゃんの4年間の集大成は、さしもの千秋も自分のオケに誘わせるほど。
確かに見事な「愛のサウンド・オブ・パーカッション」だったよ真澄ちゃん。

そして千秋の人生を大きく変えてくれたスペシャルなSオケも解散。
ちりぢりになっていくみんなの先には、新しい世界、新しい道、新しい未来。
別れは寂しいけど、素晴らしい想い出があることは人生を豊かにするからね。

一方ドラムやカラオケをことごとく邪魔された千秋ちゃんは皆に嫌われてると
珍しく自分を卑下してみたり。でもその理由は、Sオケに入れて欲しいと言った
仲間たちを全て断ったためだった。Sオケは楽しかった。素晴らしかった。
けれど新しいオケは馴れ合いでも甘えでもなく、本気でやりたい…
彩子の言うとおり、千秋は努力をしない人間に対しては確かに厳しいけれど、
一番厳しいのは自分に対してなのかもしれないな。

「おまえ、くびれねーっ!」
実は今回一番ドキッとしたのは、わずかなカットだったけど千秋ちゃんが
のだめを抱いてワルツを踊り始めた事。いや〜、なんかカッコいいね。


Lesson14 
2007/4/26

「聞いてます?」「全然かかってない…」

のだめとのコタツでどんちゃん騒ぎは男と女の情事とは程遠いのだけど、
まぁ他人が聞いたらそりゃもう思いっきり誤解されるに決まってるわけで。
このあたりは「男と女の間に友情は成り立つか」という、恐らくは
真っ二つに割れるであろう見地にもよるので敢えて語るまい。

離婚した母の祖父が暮らしていた三善家は、千秋ちゃんにとってはもう一つの
我が家のようなものらしい。母の弟である叔父、中学生の俊彦、小学生の
由衣子という従兄弟たち。けれど久々に会った彼らは以前と雰囲気が違う…

なぜか一緒に連れてきてしまったのだめが由衣子とすっかり仲良くなって
遊びまくる姿には、確かに幼稚園の先生っつー選択肢も間違いじゃないかもと
思うけど、でもあんなに物を壊しまくる先生じゃね…正直、困ります経営者が

叔父の狙いは千秋の飛行機恐怖症を克服するために催眠療法を受けさせること。
もう3回目だし、これまでも霊媒師だの祈祷だのどうやら怪しげなものを
受けさせられている様子ですっかり場慣れしてる千秋ちゃんに笑う。

そりゃもういやでもというのはわかるけど、いつの間にかすっかり
のだめのペースにはまってる。私も、何も叔父さんに連れて来いと
言われたからってのだめを連れて帰る事はないだろうと思ったもんね。

クラシックの本場である海外で勝負できなければいつまでも本物にはなれない。
叔父さんの真意が千秋ちゃんを自分の手元で右腕として育てたいのか、
それとも本心では海外で好きな音楽を思いきりやらせて力を試させて
やりたいのかまだわからないけど、なんにせよ飛行機に乗れないからと
闘いの土俵に上がる事も出来ず、日本でやれる事があるとさえずっても、
確かに今は残念ながら負け犬の遠吠えにしか聞こえない…

飛び込んできたボールが、千秋ちゃんに何かを連想させる。
記憶の奥底に封印した何か…思い出したくない、何か大切な事…

「乗れない…」(ばれた!)
のだめが作った季節はずれの鍋パーティー中、ついに千秋ちゃんが
飛行機恐怖症である事がのだめにばれてしまう。どうやら三善家では千秋を
眠ったまま海外に運んでしまおうという壮大な計画を立てたらしいのだけど、
車が事故り、飛行機はUターンとまるで結界でもあるように千秋は海外に
行かれなかったのだとか。呪われている…そんな俊彦の言葉に影響されたか
薬瓶と迫り来る白い顔の悪夢を見てしまう千秋ちゃん。

クラシック好きだった祖父の影響でサロンコンサートなどを楽しんだ頃。
従兄弟の俊彦はヴァイオリンを持って千秋の後をついてまわっていた。
けれど千秋を気に入っている父は自分より千秋ばかりを気にかける。
勝負しようにも音楽ではかなわない…ならば別のことをしなければ。
アイデンティティの確立期にモヤモヤしながらも親に認めてもらうために
勉強や知識を得ることで頑張るのは偉いよな。大体私らのような凡人は
この時期にはモヤモヤに負けて全てを投げ出しては怠け、ウン十年後に
後悔する事になる。やっぱこの時期こそ勉強しなきゃいけないんだよな…

空気のどよんだ…もとい、よどんでしまったこの屋敷に千秋の祖父が
集めたレコードが鳴り響く。色っぽいネグリジェを着ても残念ながら
ただのだらしない女に見えてしまうのだめと共に千秋は音楽を奏で始める…
けど、演奏が始まったと思ったらEDだったのでちょっとビックリしたよ。
まだ聞き慣れてないからなぁ…

今回はドラマにはなかった千秋ちゃんのトラウマ解消への布石エピソード…
なんだろうね。正直、アニメはドラマと比べずに済む話だと普通に面白い。
やっぱりあまりにドラマが面白く、かつインパクトが強すぎたから
ハードルが高くなっちゃったんだよ。今までも一番面白かったのは
ドラマではやらなかった軽井沢の音楽祭エピソードだったしなぁ。


Lesson15 
2007/5/3

いくら周りがこうあるべきだと言っても、本人がその気にならなければ…

千秋ちゃんにとってのだめは飛行機恐怖症を克服できない自分そのもの。
自分と向き合う事を恐れ、克服しようという努力を怠り、現状に甘んじる。
けれど今はそんな状況でも一歩ずつ前に進んでいかなければ光は見えない。

「相変わらず飛ぶし跳ねるし…でも…」
やっぱりのだめとの演奏は楽しいんだろう。
三善の家に音楽が戻ってきた雰囲気がとてもよかった。
それにしても叔父さん、エルガーの曲目をほとんど覚えてるのはすごい。
あー、「威風堂々」だけでもわかってよかった。ほかはもちろんサッパリ。

やっぱり真兄には音楽しかないね…
叔父が千秋に固執したのはどうやら息子に好きな事をやらせてやりたいという
親心だったようだ。当たり前のように家を継ぎ、事業を継承してもいつまでも
先代と比べられて苦労した自分と同じ道を歩ませたくなかったという事か…
でもだったらそういう事は早めに言え。家庭が崩壊する前に。

イルカセラピー → 学費とアパートの契約更新の取引?に笑った。
仲良く遊んでたからいいんじゃないかと思ってたけど、のだめは
幼稚園の先生には向いてないそうだ。
由衣子はケガをして傷だらけ、お友達にはなれても子供を叱る事ができない
のだめに、もし自分が親なら絶対子供を預けたくなんかないと断言する
千秋ちゃん。それを聞いてのだめは怒り狂い、1人で帰ると意地を張る。
のだめが進むべき道は演奏者しかないのに、想いは噛み合わない。

「おまえ言うな!」
千秋ちゃんにはおまえって言われても全然いいんだけどね。
ピアノ科の担当教官が谷岡先生からハリセンに替わり、のだめの悪夢が蘇る。
それは頑張りたくない理由、向き合いたくない理由。でも音楽を捨てられず、
音大の試験を突破してるんだから、やっぱりのだめの天職は音楽なんだよ。

一方千秋ちゃんは長野組と合流し、着々とオケ作りを開始する。
しかしわずか30分も持たない惨状に学生パワーを見たよ。
いやいや、飲み会なんてみんなこうかな。ホント、仲間や面白い人たちとの
にぎやかで楽しい飲み会以外は金と時間をドブに捨てるようなもんだよなぁ。

千秋が最初に選んだのはいぶし銀・黒木君によるオーボエ協奏曲。
前へ進んでいく千秋と違い、ハリセンがイヤでたまらないのだめはどうなる?


Lesson16 
2007/5/10

オケの練習を開始してみれば、腕も立ち理解力も勘もいい一流の学生ばかりで
さすがの千秋も満足度が高い様子。とはいえその高い技術力が奏でる正確無比の
協奏曲は、華やかさがウリのモーツァルトにしてはどうもいぶし銀…

何しろ私は芸術的才能がサッパリなので、正直どれを聞いてもほとんど
同じようにしか聞こえないんだけど、これとこれはこう違うと比較して
くれたら私だってきっとわかるはずだ…と思いたい。
だからいぶし銀だった黒木君がのだめに会った後にピンクのモーツァルトに
なったと言われても、心なしか明るい演奏になった気はするけど、背景が
ピンクになったのが一番わかりやすいと思ったよそういえば松田聖子の歌にもあったなぁ

のだめの良妻スマイルに騙された黒木くん、清良のヴァイオリンに惚れ込んだ
峰など、千秋ちゃんが今度こそ馴れ合わずにビシバシと鍛えるつもりだった
オケもすっかりピンクに。妙齢の男と女が混ぜ込まれれば無理もない…
幼稚園の先生になるルートを意外としっかり決めていたのだめ(感心)と違って
何も考えてないマキちゃんも確か峰が好きだったんじゃなかったかあれはノーカン?

のだめはといえば前回の絶交なんかどこ吹く風。
相変わらず千秋ちゃんにたかり、「よく来てよく食う!」と呆れられる。
けれどどうも怪しいのはレッスンの時間ですらフラフラしている事…

ボクは熱心じゃない生徒を熱心にさせようとする熱心な先生じゃない…
それにしても谷岡先生って優しそうな顔してものっそいビジネスライクだ。
でもまさか相手が大学生なのに本気でハリセンなんか振り回すヤツなんか
いねーと思ってたので、第1話で千秋がキレたハリセンはギャグだとばかり
思ってたよ。それが本気の暴力で千秋もホントに怒ってたようなので意外。

同じ事をしても俺には惚れてるから逃げないのか…?
本当に自信満々の千秋のアドバイスで大人買いした「プリごろ太」の食玩で、
ついにのだめを見事捕獲成功!さらに窓から逃げようとするのだめに協定を
提案し、モジャモジャ体操を一曲完成させればレッスンに参加すると約束する。

うまくなれば嬉しい、うまくなれば楽しい、もっとうまくなりたいと思う…

不完全だからこそ誰かの手を借り、よりよくあるために削られるオーボエの
リードのようなのだめの才能に、果たして磨きをかけられるのか耕造さん!?


Lesson17 
2007/5/17

できれば違うガッコ行って欲しいらしい…

「きみ、母校で何したん?」

OPでは今よりまともそうに見えるけど、やはりエイリアン女子高生だったのか…

着替えを覗く、エロサイトを巡回する、人の吸いかけタバコを収集する。
黒木君の目を覚まそうと真実を告げてみても恋は盲目、黒木君にはのだめが
天使に見えているらしく、そんな変態のわけないじゃないかと一蹴する。

しかしやはりお年頃の男女が集まれば恋の花は咲き乱れる。
お花が舞い散るモーツァルトは黒木の新境地を開拓し、オケは格段に華やかに
なったけれど、何はともあれ1600人入る会場を埋め、かつ聴衆を満足させる
デキでなければいけない。千秋が選んだのはミルヒにダメ出しされまくった
ブラームス。理解できているとはいえないかもしれない。でもこのオケならば
きっと…と思ったのもつかの間、千秋と峰の前に思わぬ事実が立ちはだかる。

このオケでより高みを目指したいと願う峰に、仲間たちは皆これはあくまで
千秋と一緒に神輿を担ぐ楽しい祭で、通過点に過ぎないという現実が厳しい。
オケの練習に本腰を入れろといっても、皆目前のコンクールに夢中。
やれることを見つけようと張り切る千秋に現実は容赦なく突きつけられる。
「ふざけんなよ…なぜ峰を笑う…!」
峰が罵られてる最中にこのセリフを言ってくれたらよかったのにドラマみたいに
まぁどっちにしろ心の中でなので千秋ちゃんが峰を庇うわけではないけど。

ブラームスに没頭する無精ひげの千秋を風呂に入れようとして、文字通り
ハァハァ言いながらボタンを外すのだめのバカさ加減に爆笑し、5パックで
300円の一体何食わされてるのかわからない中国産ウナギを買いに走って
あっけなく敗れて血をたらすのだめ、さらにそれに圧倒される黒木君、
そしてモジャモジャ組曲完成の暁に効力を発揮したハリセンローンなど、
今回はアホなギャグが多くて久々にツボに入って面白かったよ。

しかし清良と峰ってホントにあんな風に唐突にくっついたんだなぁ。
トライデント状態の菊池はもっと酷い目にあっていいのに。
そしてのだめと千秋の事が気になってリードを台無しにしてしまった
黒木は優勝を逃し、もう一度真摯に音楽に向き合うことを誓う。

戦いすんで日が暮れて、勝者も敗者も千秋のオケに戻ってくる。
今度は1人ひとりではなく、皆で成功という名の勝利をつかむために。


Lesson18 
2007/5/24

「そんなのでかかるくらいなら俺だって…」
ぐ〜〜〜〜〜〜…パン!
「…苦労してないんだよ!」
あんたモロにかかってるがな…

鬼千秋のもう特訓は各大学のトップエリートの鼻をへし折る厳しさだった。
Sオケで鍛えられてる峰にとってはある意味懐かしい鬼コーチぶりだけど、
怒られてる内容は全く逆というのは面白い。果たして今の峰は楽譜どおり
弾けと怒られるのか、独自の解釈で自分の世界を表現しろと言われるのか。

でも峰と峰パパが三日三晩寝ながら考えたダメじゃん!「ライジングスター
オーケストラ」は、派手な宣伝や周囲の期待で思った以上の反響を得ていると
なれば、そこは元々優等生の集団。こうしちゃいられない、練習あるのみと
戻っていくのはさすが。黒木くんはのだめに失恋してすっかり渋い武士に
戻ってしまったようだけど、果たしてこの状態の彼の演奏はどうなのか…
とりあえず容赦なく峰をボコりまくる清良に笑った。

しかしコンマスすらも舌を巻くほどのヴァイオリンの腕を見せられちゃ、
いくら厳しかろうが鬼だろうが千秋ちゃんに従うしかないだろうなぁ…
学生の頃、教師嫌いだった私は特に体育教師が死ぬほど嫌いだったけど、
それでも連中がたま〜にバスケのシュートの手本や、跳び箱やマットで
華麗な技を見せてくれると、悔しいけど「餅は餅屋」と思ったものだ。
「ま、まぁそこまでやるなら尊敬してあげてもいいわよ」的なちげーよ
体育が得意だから体育教師になったんだろうに、ブクブク太りやがって
怒鳴ったり竹刀を振り回してばっかりの体育教師も結構多かったけどな!

皆が鬼のしごきにへたばってる頃、千秋ちゃんは千秋ちゃんで
頻繁に飛行機事故の夢を見てはトラウマに苦しんでいるらしい。
目の前を転がっていく薬瓶…どんなに手を伸ばしても届かない。
けれどある日やっと掴んだと思ったそれはのだめの腕だった…って、
入り浸ってんなぁのだめ。千秋ちゃんになんでのだめの催眠術だけが
かかるのかは不明なれど、これでトラウマ解消まではあと一歩となった。

「さぁ…楽しい音楽の始まりだ」
他のメンバーは知られていても千秋の名前を知るものはほとんどいない。
これだけ入れ込んでる佐久間も、実は千秋の指揮を聞いたことはない…
ええ〜?そうだっけ?聞いてないのにすごいギャンブルだな。

いぶし銀に戻ったかに見えた黒木君がのだめのために奏でたのはピンクの
モーツァルトだった。失恋の悔しさや哀しさを昇華して自分のステップに
繋げられたんだから、黒木君の恋は無駄じゃなかったって事だ。

R☆Sオケの評判は上々、コンクールで入場を逃した黒木君の名誉挽回もなり、
残るはいよいよブラームス。果たして千秋ちゃんの真価発揮なるか?


Lesson19 
2007/5/31

「取る事が…できなかった。僕だけが知っていたのに」

閉じた瞳から流れる一筋の涙。それはとてもとても優しい涙…
大好きなヴィエラ先生の指揮に感動し、来年もう一度来ようと言っていた
あの老人は、もう二度とヴィエラ先生の指揮を聞くことは出来ない…
僕があの薬を取れたなら…あの人は命を失わず、またヴィエラ先生の指揮する
コンサートを聞きに来られた…だからあの人がいなくなったのは、僕のせい…

苦しいほどの自責の念が千秋ちゃんを苦しめる。哀しい思い出が心を縛る。
どこの誰とも知れない人のために、千秋ちゃんは小さな胸を痛め、飛行機に
乗れなくなった。そんな千秋ちゃんの重荷を1つずつ取り除いていくのだめ。
子供だったんです…大人だって、あの状況では何も出来なかった。
だから悪いのは先輩じゃありません。もう、いいんですよ…泣きそう

川澄さんの声が染みるなぁ。赦され、慰められ、癒される千秋ちゃん。
暗く風の通る夏の夜、目覚めた千秋ちゃんの手には巨匠の懐中時計があった。
カーテン揺らぐ部屋で無言の千秋ちゃんというこのシーン、すごくいいね。

「さぁ歌え!歓喜の歌を!」

のだめに千秋をヨーロッパに行かせなければと決心させたブラームスは、確かに
一瞬の転調が素晴らしかった。喜びのコラールから一気にクライマックスへ。
この展開は初めにブラームスの人生の如く、絶望から希望と喜びに変わっていく
様子を表現しているといわれたとおり、なかなか感動的な盛り上がりだったよ。

だからこそ人々の絶賛と歓喜の中で、のだめが膝を抱えてうずくまってたのは
ちょっと仰天しちゃったよ。ど、どしたの、のだめ?とうろたえちゃったよ。

演奏後、のだめが会いに行ったのは千秋ちゃんの母親だった。
見事な希望を見せてくれた千秋ちゃんの絶望を希望に変えるために…

「1人で歩けよ、気持ち悪いよぅ」
とはいえついに千秋ちゃんのトラウマが晴れたというのに、催眠指令に
北海道行きとカニとウニをねだってるあたりがちゃっかりしてよな!
ドラマでは峰がお供させられてたけど、原作は俊彦だったのか。
怯えまくってしがみつきまくってたけど、確かに飛行機には乗れた…
のだめの催眠術は誰一人なし得なかった千秋のトラウマ解消を成し遂げた!
ラストのおじさん一家が「祝!飛翔!」と騒いでる一枚絵が可笑しかった。

「これにします、シューマン!」「シューベルトや!!」
一方のだめは一体何を血迷ったのかコンクールに出ると宣言し、
ハリセンを捨てたハリセンの家でお泊り合宿を敢行していた。
いや〜、しかしハリセンとのだめの掛け合いは面白いね。

「ふ〜」「何がふ〜や…メチャクチャやんけ!」
確かに、あまり芸術に明るくない私が聞いても暴れん坊のシューベルトだ…
「どうですか、一位になれますかね?」「い…一位になるつもりなんか…?」
あたりまえです!目指せ賞金200万円と留学費用援助です!
「おまえ…まさかそんな理由で…」
そんな理由です。

何が原因かは知らないけれど(あなたですよ)、せっかくやる気になった
のだめを今のハリセンに任せるのは悪くないかもしれない…
千秋ちゃんは北海道土産をかおりさんに預けるとその場を去る。
そしてのだめも千秋ちゃんが物産展…じゃなく、北海道に行けた事を悟る。

いつまでも浸かっていたいぬるま湯からお互いに一歩歩き出した2人。
のだめの挑戦は果たしてどうなる?ってかハリセンよ、ホントに頑張れ…


Lesson20 
2007/6/7

「おまえ、ホンマに心が真っ黒やな…」

気難しいシューベルトとの付き合い方がわからないと悩む?のだめは、
コンクールの審査員につけ届けは効くのかと聞いて心底ハリセンを
呆れさせる。皆がズルできないならいいって、皆がズルしなければ
優勝できると思ってるのか…その自信は一体どこからとハリセン呆然。

千秋ちゃんのアドバイスで変わったのだめのシューベルトは「さっきまで」の
シューベルトと全然違う…一体どれくらい違うのか、その「さっきまで」が
聞きたかったよー。だってあれだけの拍手をもらったんだもん、気になるよ。
漫画には入れようがない「音」を使える強みを存分に発揮して欲しかったな。

一方千秋ちゃんもライジング☆スターオーケストラの再演のため練習開始。
いつもの練習風景になぜか溶け込んでいる清良の師匠、カイ・ドゥーンが
ヴァイオリンを奏でると、途端にベルリン・フィルの音が聞こえてくる。

千秋が表現したいことを読み取って解釈し、他の奏者の技術が劣っていれば
アドバイスをして音を整え、そしてさらには新しいインスピレーションを
与えてくれる…その切磋琢磨がまた新しい音を作っていくことへの悦び。

彼は自分より高みに立つ人。視点が違ったり、視野が広かったり、考え方に
バリエーションがあったり、決断力があったり、柔軟な心を持っていたり…
そんな優れた頭脳や豊かな感性が尊敬に値するものならば、もう憧れずには
いられない。そこには妬みも嫉みも近寄れない、至高の敬意が生まれる。
(人間性が優れている事も望ましいけど、それはちと足りない人もいるからなぁ…)

「行くつもりです、来年」
カイ・ドゥーンから聞かれ、ついに千秋ちゃんの口からヨーロッパ行きの
希望が飛び出す。シュトレーゼマンやヴィエラ先生が活躍する彼の地へ…
鬱屈しながら眠り続けた獅子はついに目覚め、旅立ちの時を知る。

そしてまた拍手喝采を浴びたR☆Sオケには続々と入団希望者がやってくる。
黒字が出たとはいえ素人、素人どころか学生ばかりのオケなのに…
ま、中にはけったいな変態もいるわけだが。
「早く脱げよ!!じれったいな!!」
真澄ちゃんといい高橋といい、野郎にモテるね千秋ちゃん。
もちろん女性にもモテるけど。ああ真澄ちゃんは姫だったね、メンゴメンゴ☆。
あんなコンマス呼ばわりされてキレた清良がこの真澄ちゃんを呼ぶ姿に笑った。

さて一方こちらは未だまどろみから醒めぬ龍。
しかしのだめが弾くショパンのエチュードはすごいなぁ。
あんなに早く力強く指を動かしたら手の甲の腱が吊りそうだよ。
なのにのだめときたら全くやる気のない投げやりなエチュードで会場と審査員と
誰よりハリセンを驚かせる。続く鬼火はのだめから鬼火がダダ漏れる恐ろしさ…

でもドラマでも思ったけど、ここってなんか話のつなぎがうまくない気がする。
のだめがトラウマを思い出すくだりが弱すぎるのかな?唐突っぽいんだよね。
ハリセンは本当にもう暴力暴言から足を洗ってるし、エチュードもリストも
弾きこなすのだめの技術は素直にすごいと言ってるので何がきっかけなのか…
どうもこのあたりの行ったり来たり感はいただけない気がするんだよね。

「ふざけた話よね〜♪」
耕造さんが花束背負ってるという白昼夢…じゃなくて勘違い…でもなくて、
ラブラブモードのかおりさん曰く、妻を捨ててある島で愛人とラブライフに
夢中になったエロオヤジドビュッシーの「喜びの島」がのだめの
三次予選の選曲。さてのだめはこのルンルンラブラブの曲をどう弾くのか。
そのカギを握ったのは千秋ちゃんの「本選には行ける」というメールだった。

会場にピンクの花畑を再現し、恋する喜びを高らかに奏であげるのだめ。
でもこの作品も音楽の背景というと草原とか花畑とかありきたりでつまらんな。
むしろ「鬼火」みたいな演出の方がおもしろかった。大噴火の中を逃げ惑う
観客とか、ピアノから沸き溢れる大津波に飲まれて溺れる観客とか…

…いかん、これではミスター味っ子演出ではないかでも見てぇ


Lesson21 
2007/6/14

「彼はその妖怪スカルボのようですね」「…スカルボは妖精です!」

のだめの心理描写がわかりづらいのが相変わらずいただけないなぁ。
瀬川の登場で奮起してやる気になったのか、昔の記憶に追いかけられて
必死になってるのか、それとももはや無我の境地なのか、千秋ちゃんの
ためだけに頑張ってるのか、昔の先生とハリセンを比べて今は違うと
言い聞かせるためなのか…なんであんなに頑張るのかがよくわからん。
それとも天才の考える事なんか凡人の我々には知る由もないってことなのか。

「千秋君も好きだっ!!」
R☆オケでは何を喋ってもゲイトークの高橋が腕前を披露中。
「男子十五人隊」の誘いを蹴ってオケに入るからにはコンマスじゃなきゃ
ハクがつかないと好き勝手言う高橋は、確かに清良とは違ううまさがある。
ダイナミックさはないけど繊細なテクニックがある…峰は高橋の入団を願い、
そして清良にはヨーロッパへ戻れと背を押す。もっとすごい賞を獲って、
もっとうまくなって、アイツを見返してコンマスを取り戻しにこい。

「え?え?」「千秋さま…ご存じない…」
浮気なんかしねーよと清良を抱き締める峰を見ながら一人だけ
蚊帳の外の千秋ちゃんが可笑し過ぎる。

「本選で待ってます」
色々あっても本選まで勝ち残れるんだから、やっぱりのだめはすごいんだな。
本選の曲はモーツァルト、シューマン、ストラヴィンスキー。
それでも2曲は完全に間に合わないと踏んでたハリセンの予想に反し、
シューマンまで仕上げたところでついにのだめはオーバーロード。
38.8℃の熱でダウンし、これで完全にペトルーシュカは間に合わず。

「メグミちゃん?」
やっぱりヒョットコメグミちゃん…ハリセンも驚くほどの執着心を見せて
最後まで諦めずに暗譜を続けるのだめの前に現れたのは瀬川悠人だった。
なにやら因縁浅からぬ様子のこの悠人の揺さぶりに動揺したのかしないのか
相変わらずわかりづらいけれど、大好きなプリごろ太とごっちゃになった
夢を見るほど、のだめにはどうしても思い出したくない部屋があるようだ。

真っ赤なドレスにツーテールのエクステでど派手な登場をしたのだめは
会場の人気者だった…だって何をするかわからないし、うまいと思ったら
次は超やる気ないし…って、やっぱり綱渡りだったんじゃねーか!!

それでものだめの多彩な音を生かせるモーツァルトを聞いて、ハリセンが
ちゃんとのだめのことを考えて指導している事に気づくのがいいね。
坪井の弾き方も以前のような強く早くばかりではなく、ゆったりと叙情的に
弾くべきところはそう指導しているハリセンも随分変わったようだ…

オケも、ハリセンも、そしてのだめも変わり、進化していく。
千秋ちゃんだって大きく変わったんだけど。むしろ一番変わったんだけど。

「でも…ここまでや」
二曲目を弾き終わった段階で既に拍手喝采をもらったのだめは席を立たず、
仕上がっていないペトルーシュカを弾きはじめる。もしやここからが天才の
本領発揮なのか!?と期待させた途端、のだめの手はピタリと止まる。
頭に流れるのはあの曲…着メロで聞いてしまったあのメロディ…

タッタタ タタタタ タッタッタ〜♪タッタタ タタタタ タッタッタ〜♪


Lesson22 
2007/6/21

「来年…来年、俺と一緒にヨーロッパに行かないか?」

このコンクールって1位なしだったのか。
ドラマではわかりづらかったのでずっと気になってたんだよね。
(私が気づかなかっただけかもしれないけど)

観客の心を掴み、拍手とスタンディングオベーションまで貰ったのだめは、
この千秋の一世一代のお誘いにも浮かない顔…どころか乗ってすら来ない。

コンクールに出たのは金が目当て。遊ぶ金欲しさですよ!
やさぐれたのだめは心とは裏腹な言葉を投げつけて千秋に当り散らす。
誰も彼もああしろこうしろとうるさい口出しばかり。やりたいようにやっては
ダメだと言い、楽譜どおり弾けと言葉を荒げ、違う、そうじゃないと否定する。

「自由に楽しくピアノを弾いて、何がいけないんですか!」

もううんざりだ。のだめは溜め込んだ怒りの言葉を吐き出す。

でも…でも、のだめの演奏はのびのびして型にはまらず、誰よりも豊かな
のだめワールドを作り出して観客の心を揺さぶった。たかがコンクールで
もう一度聞きたいと思う人に会場まで足を運ばせた。それくらいのだめは
人を魅了する力に溢れているのに…おまえ、弾いていて楽しくなかったのか?

「…楽しくなかったです」
振り向きもせず、沈んだ声でのだめの口から放たれた言葉はウソツキだ。
それを聞いて責めるでもなくなんとなく悲しそうな千秋ちゃんは踵を返す。
でも、とてもいい演奏だった…
初めて聞いた時から、豊かで多彩な音楽に惹かれ、めちゃくちゃな演奏に
怒り、けれど情熱に浮かされた。自分が大好きな音。大好きなピアノ。

そんな千秋ちゃんの言葉すら今ののだめには届かない。
「それでも…ダメだったじゃないですか」

正直言うと、このあたりの話はなんだかよくわからない。
のだめがそもそも本当は何を目的にしてるのかがわかりづらいので、
今ここまで落ち込んでるのが千秋とヨーロッパにいけなくなったことなのか、
うまく演奏できなかった事なのか、過去と決別し切れなかったことなのかが
よくわからない。千秋と一緒に行きたいだけなら誘われた事で立ち直って
「でもお金が」でもいいわけだし。努力が報われなかった事に落ち込むなら
過去のエピソードとはあまり関係ないし…ドラマでわかりづらいのは時間の
関係かと思ったけど、やっぱりアニメでもわかりづらかったよ。3歩進んで4歩
下がって1歩進んだ…みたいなこのへんの展開はちょっとイラッとしてしまう。

一方ライジングスターはニューイヤーコンサートに向けて練習中。
けれど自分がいなくなった後の指揮者探しから留学ルートのアドバイスまで、
尽力してくれるのはなぜなのか…能力があってもそれだけではダメな時もある。
佐久間は、そんな才能ある人の手助けができる人間になりたいと願う。

でもこれって千秋ちゃんも知らずにやってる事だったりする。
R☆Sオケはオケに入れず、才能を持て余す若い人々を発掘し、才能を開花させる
いわば「リサイクル」オケでもあったり。新たにコンマスに座った高橋とソロの
清良は出会ったことで切磋琢磨し、峰がいたから清良はここまで成長できたし、
そもそも清良が千秋に声をかけたからこそ全てが始まった。フルート姉妹なんか
それこそ絶対「音大出のお嬢様」として玉の輿でも狙えればと思ってたろうに、
いまやすっかり上達した美人姉妹フルート奏者として名を馳せているわけで。

次回、最終回。結局ドラマと全く同じところで終わるのか。
あの爽快で実に気持ちよかったラストを超えるものになるかなあぁ…

人と人の小さな連鎖が大きな連鎖になり、互いに影響し相乗効果を上げていく。
ぐるりと回った運命の輪が締めくくるのは、千秋がわずか数フレーズでミルヒに
ダメ出しされた運命のベト7。日本でやり残したことを全て終えて旅立とう…


おっと千秋ちゃん、その前にもう1つ焦げついた不良債権を回収してってよ!


Last Lesson 
2007/6/28

「俺さまを二度もフッたらもう許さねぇ!」

半年間のつき合いだったはずなんだかもっと長く感じる…と思ったらその前に
ドラマがあったから。だから結局デスノ同様9ヶ月のつき合いと言う事になる。
ドラマというのは得てしてアニメ以上に原作を大幅に改変改悪し(実写ではできない
事が多いせいでもあるけど)見るに耐えないものがあまりにも多いと思っているのだけど
のだめはあれだけムチャクチャな演出をしながらも結構忠実に作ってたんだなと
アニメを見て思ったよ。ってか正直千秋ちゃんのハグが原作であるとは思って
なかったんだよ!あれは玉木と上野に最後に花を持たせるドラマオリジナルだと
思ってたんだよ!いや〜、意外すぎてビックリしちゃったぜ。

「誰か!ロープ持ってきて!」
いや〜、ドラマではベト7の最高の演奏ですっぱり感動的に幕を閉じたけど、
こっちは普通に打ち上げ風景。ところがこれがまた面白いのなんのって。

「泣いて帰ってきても居場所ねーぞ!」「オーディション受けろ!」
海外組への残され組の憎まれ口も温かいエール。戻った者?は努力の成果が
報われて感無量、新しく入った者は皆ともすっかり打ち解けて楽しそう。
みんなが音楽で繋がっていて、その真ん中には千秋ちゃんがいる。

上手になったなと褒められたモエ、カオルに抱きつかれ、ドサクサに紛れて
真澄ちゃんにも捕り憑かれ、挙句高橋にまで猛牛の如く飛び掛られる千秋。
真澄ちゃんの暴れ牛ふん縛りマタドールがステキすぎるよ。

海外へ行く事をどう切り出そうかと悩んでいた千秋の心を汲み、とっくに
皆に情報をリークしてた峰。あんたはやっぱ千秋ちゃんの心のコンマスだ。
しかも高橋にはマズイからと告げてないあたりが絶妙すぎて吹いた。最高。

新しい指揮者は松田さんだ…新進気鋭の若手なら千秋より客が呼べると
意気込む峰はまぁいいとしても「松田さんかぁ…」とコエムシならぬ
浮気虫を騒がせる高橋はどうなの。ホントにもう…あんたって人はー!

一方福岡ではようやくピアノに触れたのだめがシューベルトを弾く。
今のおばあちゃんのように、会場一杯の人がたくさん拍手してくれたよ…
気難しくてつきあいづらいと思ってたシューベルトは、とっても綺麗な
世界を見せてくれたよ…楽譜もコンクールもあんなにイヤだったのに…
「その大会は楽しかったとね?」「うん…がーば」
にっこり笑うのだめが可愛いじゃないか。

「江藤や!」「頼むから出ろや」という悲痛な叫びのハリセンメールが22通、
そして残る「プリごろ太NEWS」に飛びつけば「江藤じゃバカたれ!」
ハリセンのメールはのだめをパリの音楽学校に推薦した事を告げる。

いつもいつもウソばっかりついていたのだめ。目を逸らしてウソをつくのも
この時への伏線!?…とは思えんなぁ。単にチャランポランなだけじゃ…
自分が峰や佐久間やのだめに助けられたように、才能ある者を助けられる
人間に出会う事がのだめにも必要だ。千秋ちゃんはのだめを捕まえる。
のだめはもう自分で出口を見つけていたけれど、迷路の外から捕まえる。

思い出はいいものばかりとは限らない。
ましてや心を縛った記憶を解き放つのは難しい。
けれど新しい出会いが、刺激が、高みを目指そうとする想いがそれを克服する。
千秋ちゃんは海外に行けなくとも夢を諦めず、のだめもイヤな思いをしてなお
ピアノをやめようとはしなかった。だから2人にチャンスは再びやってきた。

それぞれに新しい一歩を踏み出して前へ進む2人。
のだめが夢物語のように語った突拍子もない未来はきっといつか本当になる。

ベト7にのって流れたのはこの半年間に流れた様々な出来事。
桜のようなエピソードの積み重ねを描くのも面白かったと思うんだけどね。
のだめの部屋の肥だめっぷりはやっぱり実写の方がリアルで凄かった。
EDは武装錬金のようなコミック調。
野田家のエピソードもこれに入っちゃったな。のだめは結局中退かよ…

「千秋っ!来いっ!」
3年間の重みで谷岡との別れを惜しむのだめにショックを受けるハリセン。
そりゃそうだよね、あれだけ熱心に教えて合宿で何日も寝食を共にしたのに…
ならばと千秋ちゃんに腕を広げても2年分のハリセンへの恨みのある
千秋ちゃんが来るはずもない。まぁまぁと慰めるのはコンクールで
4位(1位がいないんだから実質3位だよな!)だった坪井。いい子だなぁ坪井…

原作は大人気でまだまだ続いてるようだし、アニメの視聴率も深夜枠なのに
4-5%超えはザラというオバケ番組だけに、NANAやハチクロみたいに続編が
あるよなぁ…むしろドラマでは難しい留学編こそアニメでしか出来ないだろう。

ドラマのような思い切った演出はなかったので毒がなくて薄味だったけど、
最近の原作信者の暴動っぷりを見るとそれも無理ないのかもね。私は原作を
よりよくアレンジするのは賛成。むしろ推奨したい。ま、アレンジした方が
ダメダメなのも多いんだけどさ…それは自分が見なければいいだけの話だし。
そもそも原作に全く忠実と言い張るならば蟲師レベルまでやってこそだろうと
思ってるので、やっぱりアニメでは原作とは違う魅力を見たいんだよなぁ。

チーチさんの癇癪持ちでカッコよくて優しくて繊細な千秋ちゃんはよかったね。
川澄さんも最初こそ掴みかねてるようだったけど、可愛く演じてくれたし。
スタッフ・キャストの皆さん、お疲れ様でした。

(2007/6/29)
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