獣王星 レビュー

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獣 王 星

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 CHAPTER01 運命
2006/4/13

「説明してやるよ」
うわっ、早っっ!!!何この早さ。いいなぁお手軽で。
今期は「牙」に「ゼーガペイン」と主人公が異世界に行く話が目立つけど、
こんなに早くわかるのもそれはそれで味気ないなぁとか言ったら贅沢かしら。
でも植物だけの惑星で怯えながら恐る恐る生きていく双子の姿に一話かけても
バチは当たらなかった気がするけど…1クールではやりきれないほどなのかね。

LALAの顔の1人とも言える大御所樹なつみ原作の少女漫画。
私がOZを読んだ頃は確か獣王星は話がストップしてたけど、完結したんだねぇ。
LALAとか花とゆめとかマジで少女漫画読まないので、彼女の作品はアニメで
知ったOZのみ。ストーリーテリングは見事だけど、絵柄がね…モロ少女漫画すぎて苦手

ブルーグレーの瞳にプラチナブロンドの髪を持つ双子のトールとラーイが
家に帰ると父さんも母さんも死んでいた…という事実に驚き、嘆き悲しむ
2人を狙って催眠弾を投げ込んだ連中は連邦軍。父も母も研究者だったらしく、
首相のオーディンとも親しかったらしいけど、そんな彼らがなぜ殺され、
そして子供たちは拘束されて流刑惑星キマエラに落とされたのか。

そんな状況でもトールのポケットには肉食植物を避けるアイテムが入っていた。
誰がいれたのか。そしてなぜそれがトールにだけでラーイにはなかったのか。
実際にラーイは何度も植物に襲われかけてたので1人分あればいいというものでもなさそう

この世界では肌の色で分けられてるらしく、男と女も完全に別らしい。
まだこの惑星の存在意義がわからないんだけど、ホントに流刑の地なら
勝手に繁殖されちゃ困るからかな。だったら去勢してから送ればいいのに。

高山みなみが堂本光一の子供時代か〜と面白半分だったんだけど、
双子のどっちもやるとは思わなかったのでビックリした。
双子なので声質を変える必要はないけど、性格の差はちゃんと出てたね。
私は声優の声にダメ絶対音感はそれなりに働く方だけど、彼女の魔女宅の
キキとウルスラは全く聞き分けが出来なくてひっくり返ったもんなぁ…

「じゃあ死ねよ!」
ダメな弟を連れてると足手まといになる。俺も死ぬ。
ビームナイフを構え、脅えるラーイの前で振りかぶるトール。
そこにナイスなタイミングで出てきた行く手を阻む大人を殺す初体験も済ませた
トールと違ってラーイにイライラする。あ〜、食われてよかったぅおいっ!

というわけで離れ離れになった2人。
まさかあれでホントに死んじゃったとかないよね?
この2人が「双子である」という事も何か物語に絡んでくるのかな。
双子とかクローンとかスペアとかそんなんかしら。
それともラスボス化して出てくるのかしら。

OPも担当してる堂本登場は次回になるのか。話的には…うーん…どうかなぁ…
ところでこれをもし吉田秋生が描いてたら、第1話でトールもラーイも
間違いなく姦られてるよね。ま、そんな本物の獣物語は見たくもないけど。


 CHAPTER02 茶輪(リング)
2006/4/20

「オレ、おまえを夫に選んだから!」

断られまくった上に逃げられそうになり、諦めて一生性奴れ…ピーッ!
触って違いがわかるのは手じゃなくて胸だと思いますが違いますか?

結婚の平均年齢が女13.8歳、男14.3歳だって。コロニーの人間の寿命は
50歳だっていうからそれくらいになるのかもしれないけど、えらい早いなぁ。
でも同年代で結婚するとは限らないからロリやショタにはいいかも…
それにしても女の子へのお断りもトールにしてもらうラーイのヘタレぶりは
筋金入りだな。ところでOPで役人みたいな姿をしてるのは当然ラーイだよね?

腹に傷を負ったトールを助けたのはティズとサード。
サードはOPでも思わせぶりな描写がされてるけど何者なんだろう。
ラダもなんとなく敬語っぽかったし、スーパーヴァイザーなのかな。

夫に選ばれる事も、ここにいる事を「許可してもらう」のも真っ平ゴメンと
トールはダガーパゴタに向かい、ティズの制止も振り切って沼地にずぶずぶ…
って、え〜?コロニー育ちの人間にはできないと思うなぁ、ああいう事。

ムーサの発芽でピンチに陥り、ティズを助けた為に腹の傷がまた開く。
ちゃんと治ってからにするとかもう少し後先考えて行動するように。
なんかベッドから出ては戻り、出ては戻りという話だった気がするな。

小栗旬くん、ハイデリヒよりは大分うまくなったよね相変わらず気は抜けるけど
ってかあと9話しかないのに今回もトールが堂本光一まで成長しなかったよ。
高山みなみに慣れた頃(既にもう慣れてるけど)光一にチェンジで大丈夫なんだろうか。

「トップ」は肩書きなんだと思うけど、なんだかマヌケで笑ってしまう。


 CHAPTER03 仲間
2006/4/27

「約束どおり、ティズは僕が貰う!」

サンリングのトップであるチェンが登場。
勝手に飛び出したセカンドのティズを迎えに来たものの、帰りたくない上に
前回トールをボスとして下につく事にしたティズを庇うトールと激突する。

最初こそ目くらましで逃げ出したものの、トップに挑む戦いは「トライ」
トールはサンリングのトップの座ではなくティズの自由を賭けてバトル開始。
それにしてもこのバトル、なかなかの動き。デッサン力が確かであるが故に
ムチャクチャな格闘シーンがないという面白い矛盾を孕む(つまり優等生過ぎる)
ボンズ・アクションにしてはかなり気持ちよく動いてて面白かった。

むしろ凄まじかったのはベラ・ソナー!

ななななな、なんだあの動き!?すごいよ!
だってあれが走ってる時、触手も根も全部連動して動いてたよ!?
あれだけでも劇場版クラスの作画力だと思う。すごすぎて感動した。

決闘はベラ・ソナーを刺激してしまい、チェンの仲間の1人は食われてしまう。
ヤバい、20%がまた減っちゃった!でもこの惑星は囚人惑星なんだからやっぱり
繁殖なんかされたら困ると思うけど…あ、でも例えば地球と同じように人類を
自然繁殖させる実験場なのかもしれないから一概に去勢しろとも言えないか。

仲間たちを守る為に立ちはだかり、私がやられたら逃げるんだと
たった今敗れたばかりのトールにも言うチェンの男前なトップ魂。
それに、肌の色なんかどうでもいい、僕たちでリングを作ればいいと言う
トールリング発祥エピソードが2人とも子供らしくてとてもよかったな。

私はティズみたいなオレオレ・ガールの類型はあまり好きにならないのだけど、
今回トールに感化されていく彼女はとても可愛いと思ったので、そのおかげで
ちょっと違和感のあったOPやEDもようやく許容できるようになったのが何よりの
収穫だ。私はそのカップリングに同調できると物語を心ゆくまで楽しめるので。

今回はこれだけの話の中にトールやティズ、チェンのキャラクターがちゃんと
立っててとても面白かった。そしてそこに絡んでくるサードの飄々とした姿と
何かを待っているような彼の怪しさも盛りこまれ、先が楽しみになってきた。

小栗くんいいなぁ。すごくいいよ。ビックリだよ。
それにしてもトールがまだ堂本に育たない。全11話のうち何話契約してるんだ?


 CHAPTER04 挑戦
2006/5/4

「誤解なんかじゃない…あいつ、僕をはめたんだ」

キマエラでは「交の月」に女が男を選んで繁殖するらしいけど、チェンが
選んだサードはそれを拒否し、チェンは別の男と子供を作ったとのこと。

「俺には子種がないのさ」
子供の頃の病気が元で…とまぁ、明らかにウソっぽ過ぎる理由で断りながら、
嫉妬から見張らせたトップを挑発すべくチェンにキスして抱きしめるサード。
「俺の生まれた星では、惚れた女にはいつ触れてもいいんだ」
コイツ随分怪しげな笑いを口元に浮かべるんだけど、眼は
いつも変わらないのでさほど邪悪に見えないのが小憎らしい。

ようやく会えたコリンから聞いた真相は、オーディンが邪魔になった
クラインを反逆者として殺す命令を出し、それを実行したもの全てが
この星に落とされたというもの。多分下っ端であろうコリンがウソを
言ってるとは思えないけど、でき過ぎててにわかには信じがたい。

殺せばすむのに敢えて双子をこの星に落としたのも意味がありそうだし、
同じ地球人から派生したのに、延命手術を受けないと30歳まで生きられず
20歳になれば急激に衰えるコロニー人の体のことなど伏線が張られていく。
トールの体力や運動能力が純粋な地球人の遺伝子を持つためだとか、
ラーイやOPに出てるソックリさんは双子ではなくトールのクローンとか、
キマエラで生まれる子供たちは実質地球人と同じとか…
ま、私ごときの考えではあまり予想バリエーションはないんだけども。

「撃たれたよ。見りゃわかるだろ」
トップの命令で狙撃される事を見越し、防弾チョッキを着込んでいたサード。
もちろん挑発してたし、真の狙いはイラついたトップにトールを挑ませる
布石だったという事なのかな?それにしては確率が低いし不確定要素が
ありすぎるけど、まぁ不利益をこうむるのは自分だけだからいいのか。

ベラ・ソナーを放ってコリンを殺したのはサードか、それとも第三者なのか。
ティズがトールに「獣王になれ」と1話の中で2回も言うのはさすがにちょっと
クドかったんだけど、多分あれは構成の都合で1話に収まっちゃったんだろう。

それにしても出ないじゃん!ピカイチまだ出ないじゃん!
なんでもネタバレが激しいらしいので公式HPは全く見に行ってないんだけど、
堂本目当ての方々のレビューによれば4話からと言ってたのに出ないじゃん。
出なくてもいい気がする。むしろこれ、小栗アニメになってきてるしね。


 CHAPTER05 決闘
2006/5/11

「ウソつき…サードのウソつき…裏切り者…」

空軍士官だったサードもまたオーディンに不当に落とされた囚人だと言う。
クライン博士はオーディンを打倒すべく戦っていた。だから息子のトールが
この星で獣王になり、ユノへと戻ってオーディンを倒すべきだと説くサード。

ハメられてトライをする事になったり、獣王になるしかないと思い込ませたり、
やっぱりサードは怪しいよ。「父の遺志を継ぐ」なんてもっともらしい理由まで
つけちゃってるけど、クラインが反オーディンだったのかどうか今となっては
わからないじゃないか。ほら、コリンもいないしねやっぱコリン殺しはサードなのかね

トップとの戦いに不安を隠せないトールを励ますティズ。
今のトップは実力ではなく、獣王の指名によってトップになったので
4人のトップの中では1番弱い…って、ティズよ、あんた最初、トップは
もう何年もトップの座を守り続けてて獣王に最も近いと言われてるとか
説明してなかったっけっか?あれ、私の記憶間違いですか?

バトルは相変わらずクォリティが高くて、「人間が動いてる」感じがする。
トップから逃げる事に疲れ、死角に誘い込む事に気を取られた一瞬、トールの
右肩を貫く剣。ボタボタ垂れる赤黒い「ボンズブラッド」は粘液っぽくていい。
朦朧とする意識のまま、サードに言われた死角へ歩き出すトール。
早すぎても遅すぎてもダメだ。うまく誘い込め。そうすればヤツの足は止まる。
そこに響く一瞬の銃声。逸れた視線。
ハンデをやろう…それがたった一度の勝機だ。

勝利はしたものの、出血多量のトールの脈が弱くなると、
「人工呼吸と心臓マッサージだ!」
といきなり乗り出したサードを見てマジ吹いた。
いや〜、「俺がやる!」とティズが名乗りを上げてくれてホントによかった。
脈を取れと言われてホントに取ってるチェンもなんだか可笑しい。
死にかけてたトールには悪いけどこのシーンはギャグにしか見えなかった。

ここに暗闇に落ちていくトールの心象描写があってもいいかなと思ったけど、
目覚める前にラーイが去っていく夢があったのでそっちか。トールが目覚めると
冬だったので、交の月はもう終わったのか。ストームが吹き荒れる外では、
「トップ」と呼びかけられるザギの姿があった。ってかザギと呼べって自分で
言ってるのは名前を忘れてる視聴者(読者)へのサービスか少なくとも私にはそうです

後半は語りが多くなってやたら駆け足だったので、ああ、そろそろ子供時代は
終わりなのかなと思ってたけど、全11話の折り返し点でもピカイチは不在。
むしろ予告でいよいよアダルトトールが出てきて心配になってしまった。
小栗君は回を重ねるごとに更に上手になってきてるし、これで棒読みの
トールだったら眼も当てられないよ。光一の声ってイメージできんし…
これまで高山みなみが実力どおりいい仕事してるだけに、大丈夫かなぁ?


 CHAPTER06 白狼鬼
2006/5/18

「この惑星を出て行く時は人間として出て行く。俺は獣にはなりたくない!

4年の月日が経ち、キマエラの勢力図は変わっていた。
辺境の弱小リングを束ねるのは残虐で冷酷なトップ、ブラン・ロー。
厳しい夜にナイト・リングを襲い、トップのみならずリングそのものを
壊滅させたという知らせはサン、そして目覚しく発展したオークルに届く。

オークルの発展はコロニーで培った知識を用いてるだけでなく、トールの
カリスマ性に加えてセカンドのティズ、そしてサードのバックアップが
優れてるせいだろうな。サードは視聴者への説明がてら、トールに
チクリと釘を刺す。このままこの惑星の歴史に名を残すもよし…
もちろんトールはそんなつもりはないし、何しろ早くしないと老化現象が
始まっちゃうもんね。始まったら大変よ〜絶対止められないよ〜切実

ユウキって、サードに断られた時チェンが子供を作った相手じゃなかったっけ。
結局こっちが「1番強く、獣王に最も近かった」トップになってて笑った。
チェンは4年前のトライには勝ったものの脚を失い、その後のトライで敗北して
トップの座を追われ、それをユウキに救われたらしい。トップ会談にサードも
呼びつけたのは気力を失ったチェンに会って欲しいということらしいけど…
そりゃ振られた相手に落ちぶれた姿を晒すのはイヤだよねぇ、やっぱり。

「俺にはいるからな。心底惚れた女が」
その女を、もう一度この腕に抱く為に生きている…
冷たいとなじるティズに告白するサードは風間真タイプなんだろうか。
騙されたとか、恨みと怒りだけでオーディンへの復讐心をたぎらせているのか。
だとしたらトールの「何故そんなに乾いているんだ」はむしろ的外れなのかも。

それにしても自分はサード以外の子供を産みたくない、子を産まない
女はリングの重荷になるから自分はリングを出る…って、シビアだ。
子供を産まないババァは役に立たないと放言した慎太郎が喜ぶ世界だ。

いきなりトップ3人が揃うタイミングには笑ってしまった。
トップ対決を申し入れたブラン・ローは、腕に仕込んだ暗器でユウキを刺す。
「武器は一つ」という規定があるのか、卑劣なブラン・ローに激昂するチェン。
でも「獣に掟などいらない」というのは、まぁある意味そうかも…と思うな。

そして運命の再会。
おまえはあの頃、もっと生き生きしていたのに…
トールを知るその男は、かつて自分を助けてくれたザギだった。
どうしておまえが…何故こんな事を…?戸惑うトール。
「24時間後にダガーパゴタに1人で来たら教えてやるよ」

それにしてもザギが優しかったなんて初耳だったんでたまげた。
原作ではザギとの関係ももう少し深く描かれたのかもしれないけど
アニメでは1話のほんの一部だけだった上に、優しいどころかトールが
ラーイの身代わりになってリンチされるのを黙って見てたりしたしなぁ…
ちなみにザギがトールを引き取ると宣言してからトールが逃げ出すまで
放映時間を計ると6分くらいかな、一緒にいたのは計ってみたら泣けてくる短さだったよ

ところで私は堂本は普通にうまいと思ったよ。低めで耳触りもいいし。
でもホントはもっとビックリしたのは、多分別録りだった堂本のアフレコでは
アニメ(今回のだった)にはすべて色がついてた事。ボンズ頑張ってるなぁ。

ザギを信じるなというサードの言葉の方がむしろ信じられ…ないな、やっぱ。
そういえばトールがザギに助けられた時、サードもあの場にいたんだよね。
トールがラーイのことを思い出す時の、チビッコツインズは可愛かったなぁ。
ティズは前回の予告でも眼を見張ったけど胸デカ過ぎ。何があったんだ。
相変わらずサードも怪しさは残してるし、折り返し後も楽しみだ。

獣として出て行きたくないと言ったな。サードは皮肉そうに言う。

「人間ほど恐ろしい獣は…いないんだぜ?」


 CHAPTER07 独立
2006/5/25

「なんて綺麗な女だ」

言っとくけど、お前の子供を産むのは俺が先だからな!
むくれるティズを差し置いて、ザギのセカンド・カリムに見とれるトール。
糟糠の妻を見捨てるとロクなことがないよ。

しかしダガーパゴタって随分簡単に行き着けるんだな。
そこに行く事自体も難関なのかと思ってたよ。
ザギの口から語られたのは、ヘカテに行った獣王は皆、
カプセルの中で氷漬けの標本になっていたというもの。
それを見てしまったが故に自分はキマエラに落とされた…
獣王になることだけがこの4年間の心の支えだったトールは
ザギの語る「真実」によって絶望に打ちのめされてしまう。

ってかちょっと簡単に信じすぎじゃないのか?
ザギが見たと言ってるだけで何の証拠もないんだし、
ティズたちとは違って自分と同じくコロニーから来た人間なら
「世界はキマエラだけじゃない」事をよく知ってるんだから
むしろ信用ならないと思うんだけどな。無論サードも同じ。

「なぜ白輪(ブランリング)に呼んでくれなかった…」
しかしザギとトールの顔の位置がいちいち近過ぎるもんだから
「離れて離れて」と何度イエローカードが出そうになったか。

ザギの狙いは叛乱を起こし、ユノに対してこの惑星の独立を宣言する事。
そんな事をすれば軍が介入してくる。トールはザギの狙いが民を煽って
騒ぎを起こさせ、ユノと交渉して譲歩させようとする事だと見抜く。
「おまえだけは人間だ」
駆け引きができるという事が人間らしさの一つなのかもしれない。

どうしても急ぎ足のせいなのか、今回はトールの言ってる事がやけに
チグハグしてる感じだった。ザギは優しかったんだと前回サードに
「ウソだろ?」と思うことを言ってたのに、ザギに殴られて出て行けと
怒鳴られたカリムには「ザギに逆らえばこうなる事はわかってただろう」
と、やっぱりザギが冷たいって思ってるだろってな事を言ってるんだもん。

しかも独立戦争にはカリスマが必要だと手を組もうと誘われたのに、
必要がなくなれば俺は用済みだとか、結構ザギを信用してなくて笑った。
なのになんで獣王標本のことはあっさり信じちゃうんだろうな。
主人公のクセに結構食わせ物なのか、単に脚本が今ひとつなのか、
我々視聴者に対して一体どこまで本音を言ってるんだと混乱しきり。

カリムはザギがいずれ食われてしまうからとトールを近づけまいとし、
ティズもまた女を殺し、交の月を否定するザギがトールにとっては
よくない相手だと警戒し、離れるようトールに警告する。

「ティズ、おまえはいいヤツだな…」
タイムリミットが着々と近づくトールは、自分の子を産むというティズを
大切だと思いながらも、それは決して愛情の類ではないと自覚してる様子。
その心はすっかりカリムに奪われたようで、吹雪の中に飛び出した彼女を
追いかけて2人一緒にクレバスに落ちてしまうイベント開始…で続く。

アバンでは、オーディンが確かにザギの言ってるとおり
今現在何やら実験を行っているらしい事が明かされる。
遺伝子に関する実験との事なので、実は地球であるキマイラで
純粋種の人類を育ててるんだとか、それともただの囚人惑星で
人類の遺伝子を丸ごと組み替えて延命種を作るつもりとか、
強靭な肉体と精神力を持つサンプルである獣王の遺伝子を
クローニングしてるとか、臓器提供クローンというのもあるかな。

彼の実験に反対しつつ協力してるロキ博士はともかく、気になるのが
何たって報告をよこしてるという「シグルド・ヘザー少尉」だよなぁ…
さて、これは誰の事?本名を隠すサード?トールを誘惑するザギ?

ユノの動きも気になるし、朴さんやボンズ常連となりつつある藤原啓治も
出てきて声優陣がさらに豪華に。もちろん堂本は今回も全く外れナシ。
話も終盤に向けて盛り上がってきてますます楽しみだ。


 CHAPTER08 深層
2006/6/1

「おまえを愛してる」
でもそれは妹としての愛情だった…って、ちょっと待てや。
ティズはチェンに俺はもうじき17歳だって言ってますけど?
トールは夜が終われば16歳って言ってなかったっけ?あれ?

「オレじゃ…ダメなの…?」
それにしてもふられて消沈するティズが可哀想だったなぁ。
トールはおまえを嫌いになったわけじゃないと慰める
チェンも報われない愛に生きていると思うと哀しい。

「俺とザギは生きる方向が違う」
一方クレバスに落ちたトールとカリムはザギをめぐって口論するんだけど、
旦那が入れ込むホステスとそこに殴りこんできた妻の喧嘩にしか聞こえん。
「自分すら欲しがらない男に他人が必要なわけない」
あのねぇトール、それでよくまぁ「ザギは優しかった」とか、獣王に
なってもなんにもならないんだって「ザギが言ってた」とか言えるよね。

そりゃサードも呆れるよ。だけどそのサードもまたとことん怪しいよなぁ。
OPでも惑星を手に収めてるけど、今回アバンで惑星のホログラム?らしき物を
眺めてるし、ザギとの邂逅ではなんともいえない気まずい空気が流れてた。
この2人、どうやら知り合いなのか、それとも互いの素性を知ってるのか…

「俺はおまえと生きたい」
生きることに貪欲なのは全てを知ってから死にたいからだと言いつつ
ドサクサに紛れてカリムを口説きまくるトールは彼女の唇をゲット。
これも吊り橋効果なのか、カリムもずっとザギの背中だけを見てきたんだと
散々言いながら、しまいにはトールに怪我までさせたくせに心変わり早いな!
まぁ予告で見る限り、まだ心は(身も?)ザギの物みたいだけどね。

2人ともあっけなく助かって拍子抜け。こんなところで時間を
取れないのはわかるけど、それにしても簡単すぎて気が抜ける。
しかもトールは既にユノに連絡を入れたザギの言葉に従って、
獣王としてヘカテへ…って、早い、異常に早いよ展開が!
本気かと質すサードに、時間がない、カリムを愛してる、自分に何かあったら
オークルリングをヨロシクと支離滅裂な事を言うだけ言って去っていくトール。

「時間…時間なら俺にもない…俺にだってないんだ!」

ああ、最終回まであと3回だもんね…早っ!
それにしてもまだ健在だったあのビームソード、エネルギーって何?


 CHAPTER09 獣王
2006/6/8

「ようこそ、獣王」

おまえはどっちの子を産みたいのか…トールに惹かれる心と、
ザギに融合しかけた心を持つカリムはザギの問いに迷わされる。

それにしたって殺されちゃうとは全く思ってなかったのでビックリした!
カリムはザギだと思ってマントの男を追い、胸を刺され、血を流しながら
最後までそれがザギだと信じて逝った。もし自分が、これまでのように
真っ先にザギを選ぶと言わなかった事で嫉妬してくれたのなら嬉しいと
呟きながら…朴さんの、まさに女性らしい熱演と相俟ってせつない。

「これは獣王戦だ!」
サード、おまえはまた…いつもその手でトールを戦いに導くんだな。
愛するカリムの亡骸を抱きながら怒りに震えるトールは、ザギに襲い掛かる。
ビームソードを向けるトールに本気で驚いてるザギがまるでいい人のようだ!
しばらくは防戦一方だったザギもトールの本気モードに剣を出さざるを得ない。

ここ、一応ザギもトールを傷つけないように戦ってるんだよな。
カリムにはトールをジョーカーという自分の最強の手札だと語りながら、
もちろんその利用価値のせいもあるとは思うんだけど、隙を突いて動きを
止めようと膝蹴りを加えてみたり、マントを被せて仕込まれたナイフを
繰り出しはしたものの、どうも完全に殺そうとしてる動きではなさそう。

「やってくれたぜ」
その動きを読み、ついにザギを仕留めたトールは衝撃の言葉を聞く。
あいつ…死んだのか…いや〜、ザギも実はカリムを愛してたというのは
ある意味衝撃的だった。今回は怒涛のような展開(これはいつもの事か)と
そうだったのかー!的ビックリがてんこもりだよ。
「惚れてた女が離れていったからって…殺すほど、俺が堕ちて見えるか?」
ザギ…あんたってば…むしろ、トールすら信用してないザギがカリムに
オレの事は?と聞かれて答えなかったというのが実は答えだったんだな。

「アイツを信用するな」
気を失ったザギの言葉は誰の事なのか。
あからさまに怪しい人に誘われるまま、トールはダガー・パゴダに
向かい、いよいよ真実に向かって軌道エレベータの扉が開く。

それにしても2週にわたってティズにダメ出ししたトールは鬼か。
ティズの健気さと、それでもセカンドとしてトールに寄り添う姿に泣けた。
チェンを看護師代わりに使うサードといい、男どもがロクでもないぞ!


 CHAPTER10 悪夢
2006/6/15

「帰ろう…キマエラへ帰ろう。帰って子供を作ろう」

真実にうちのめされた途端、散々ダメ出ししまくった女にすがるトール。
もしこの時カリムが生きてたら、多分ティズの事なんか忘れてるぞコイツ。
それに比べてティズは本当にいい子だ。幸せになってほしいけど無理そう…

バルカン星系では地球人類は適応できず、遠からず絶滅する。
それを阻止する為に強い人類を人工的に作り出す必要があった…
にしてもこんなムチャクチャで不確定要素が大きい作り方があるか!
成長が遅い人間は育つのに10年20年単位で見なきゃいけないのに、
ようやく一人前になった途端事故にあったりしたらそれでおじゃんだろ。
しかも生物は何億年単位で進化してきたのに、遺伝子自体の自然進化はこんなに
早いものなんだろうか?どう考えて一桁二桁の年単位じゃない気がするんだが…
でも遺伝子を操作すると虐殺オーライ最強最悪の戦闘ニート族ができちゃうからね!

「美しい」
トールは自然交配のできなくなったこの星系で受精卵を母体に戻した
半分だけ「自然分娩児」で、クライン夫妻とは全くの他人なのだとか。
なのに彼らの実子である人工子宮生まれのラーイに双子のように似ていたのは、
その貪欲な生存本能ゆえに遺伝子レベルで容姿を擬態し、仮母に「育てさせた」
メスの腹を痛めた子に対する母性本能を操作し、利用したというのは面白い。

獣王星に送るのが定めだったとはいえ、クラインを殺して…というのはいささか
演出過剰だったような気もするけど、その理不尽さへの怒りやオーディンへの
憎しみを生きる糧にさせるつもりだったということなら、既に特別扱いすぎる。
獣王たちはサンプリングされ、冷凍保存され、彼らの遺伝子で作られた子供は
獣王星に送られた。キマエラのみがなぜか自然交配・分娩が可能らしいけど
実際に獣王になった確率は野童出身者と流刑囚のどっちが多いんだろうな。

「サードという人物は、もとより存在しない」そもそも役職名だし
白い肌と銀色の髪のサード…シグルド・ヘザー少尉の任務はトールを
「死なせない」「10年以内に獣王にする」というものだった…ってか、
OPのあれは大きくなったラーイかと思ってたらおまえかよ!別人だよ!
なるほど「すごいネタバレOP」と原作派が言ってた意味がわかったよ。
でもトールはあんまり驚いたようには見えなかったのでたまげた。
ティズなんかあの姿のサードを見て「誰?」とすら言わず「サード!」と
名前を呼んだのでひっくり返りそうになった。任務の終わったサードが
トールがいない間にティズに会いに来たとは考えづらいんだけどなー

それにしても怒涛の展開過ぎて「なるほど」というより早い、早すぎる!
オーディンはいきなりキマエラをくるくる回しだすし(自転を早めてテラフォーム)
100年単位の仕事だろ、それ。できあがる頃は私だって生きてねーよ!
最初の1,2話がやっぱり駆け足だったのに、真ん中は結構のんびりしてたので
それに慣れてたせいか驚いた。オーディンを撃ったロキ博士がちゃっかり
ヘカテ行きに加わってたのは声を出してツッコんでしまったよ。
さっきまでヘロヘロだったくせになんでそんなに堂々としてんだよ!

大体1人の力で生き残ったみたいな事言ってるけど、サードがいなかったら
トールはあのトライで死んでたろ(ただしサードがいなかったらトライ自体やってないと思うけどな)
ってかそうなるとホントに強いのは何の加護もなく生き残ったザギじゃないの。

3階級特進で地球行きメンツの中に入れる事になったサード。
でも、地球に戻ればいいというトールの意見にオーディンたちもロキも
言葉に詰まってたので、そっちも何か秘密があるようだ。次回最終回。


 CHAPTER11 希望
2006/6/18

「名がないならやろう…ティズだ」

おまえ、さてはその子を理想の「ティズ」に育てる気だな?!
むっ、さては次に拾う娘は「カリム」だろ!?男なら「ラーイ」とか「サード」とか

ワルキューレを止めようとする彼らの前に立ちはだかったのは、キマエラに
いた者ならその対処法をイヤというほど知るカリプトやベラ・ソナーなど。
「サード、援護しろ!」「ヘザーだ!」言いつつ援護するサードに笑う
ヘカテのワルキューレがU2を閉鎖したのは、キマエラの食肉植物を発芽させて
急激に成長させ、獣王をガードとしてトールたちを迎え撃つためだったのか?

そして侵入者にただ反応して襲い掛かる獣王たち。
強い生命力と肉体を持つ彼らのDNAが抜き出され、抽出され、
人間の尊厳を奪ってクズ扱いし、作られたものこそが自分。
トールは目覚めようとするガラスのようなうつろな眼の獣王を撃ち殺す。
「とっくに死んでる!」
だからこのまま…人間のまま死なせてやりたいと絶叫するトール。

「地球は130年前に粉々に砕けてしまったの」

な、なんだって〜!?と、言いたいところだけどやっぱりか。
私はまだ原作を2巻までしか読んでないのでこの事は知らなかったけど、
思えば原作では最初にこれに関する伏線がちゃんと張ってあるんだよね。
ちなみにワルキューレが作り出したこのイヴァの声は高山みなみ再び。

「じゃ…私は何のために…」
地球…恋焦がれた美しい女は、この宇宙のどこにも存在しないという
残酷な真実を知って愕然とするヘザー。うわ、やってもーたー!
もしヘザーがオーディンの言葉通り地球訪問団に加わってたら、多分どこかで
眠らされて、さも地球に行ってきたという記憶を植えつけられてたんだろう。
なんだかそれだけでも一本SF短編ができそうだ。

全てを奪われた者が全てを失った者の髪を掴んで厳しく叱責する。
失ったのは皆同じ。けれどおまえはそれを自分で選択できたのだ。
「おまえに、今泣く権利も時間もない!自分で選んだ人生に決着をつけろ!」

キマエラではティズや息を吹き返したザギ(うぉ、タフだなぁ)、チェンや
ラダたちが人々を軌道エレベーターに避難させようと先導している。
惑星は揺れ、そこに住みついたちっぽけな人間どもになど気も払わない。
ザギは苦笑する。王になりたかった…けれど、この星の王は人ではない。

「ムーサが成長しているだと?」
オーディンもまだ生きてるのかよ!この話はあっけなくバタバタ死ぬかと
思うと、どう見ても死ぬだろという状態のヤツが平気で生きてたりして笑うよ。
なぜかムーサは急激に成長して地中に恐ろしい速さで根を伸ばし、惑星の自転を
早めようとするボールに迫っていく。それはさながら凶悪な自然VS邪悪な科学

「やっと言ってくれたんだ。子供を作ろうって!」
立派なセカンドとしてトールの全幅の信頼に応えようとしたティズが
トールの友達であるザギを庇って凶弾に倒れた時は息を飲んだ。
私だって正直、物語上ティズは幸せになれないだろうとは思ってた。
でもそれは、トールが帰ってこないんだとばっかり思ってたんだよ。

それがまさか…こんなのあんまりだよ…ティズ…可哀想に…
「トールは泣き虫だから」
最後までトールのことを心にかけて、1人で逝ってしまった。
いい子だったのに。稀にみるいい子だったのに…
「あいつ…泣くぞ」
私も泣くよ。勇敢で素直で優しい、明るくて可愛い子だった。
トールと過ごした5年間は、何よりも幸せだったろうと信じたい。

操作だけでは止まらないワルキューレを破壊し、脱出の途中で
襲い掛かってくるベラ・ソナーごと、ロキ博士は隔壁を閉鎖する。
もはや突入部隊もほとんどがやられて生き残りはトールとヘザーのみ。
梯子を駆け上がるトールは、バランスを崩したヘザーの腕を掴む。
「離せ」「できるわけないだろう」
かつてティズの腕を離さなかったように、トールはヘザーを離さない。
「離さないよな、おまえは」
力を抜いていた手を、一瞬握り返すヘザー。2人で助かると思った刹那…

「帰れよ、キマエラへ。ティズが待ってるぞ、トップ」

ヘザーは自身の頭を撃ち抜いて落ちていく。サードの、自分の選択への決着。
「サードッ!」
セカンドもサードもいないトップなんか意味がない…

絶望するトールを脱出に導いたのは、EDのようなワンピースを着たティズ。
こっちだよ…温かく優しいティズの姿は、生存を望むDNAが見せた夢なのか。
トールの身勝手さは遺伝子の利己だと置き換えるのはどうにも納得いかんが、
救出されたトール(なんで救出部隊がいるんだ!?と驚いたけど)は何の操作もしてないのに
白人から有色人種の肌へと変貌し始めていた…って、なんだかすごい
遺伝子だなおい!カメレオンですか?!

「もうあんたを憎んではいない」
生還したトールの姿を眼に焼き付けたオーディンの命が尽きた時、
旧時代は終わり、新時代がやってくる。獣王星は新たな可能性の星。
もうサードもティズもいない。輪も、押しつけられた掟もない。
殺し合い、奪い合うのではなく、協力し合って生きていける。

サードとしての変装を解くと、トールにそっくりだったヘザー。
けれどキマエラに戻ったトールは、不思議なほどサードによく似た、
オークルの肌と黒い髪を持った青年に成長していてもうビックリ。
次にDNAが選んだのはサードのたくましさと意志の強さだったのか?
このトールなら20歳を過ぎて急激に老化し、30歳で死ぬことはないのか?

チェンは義足をつけてラダやトールと行動をともにしてるけど、
いずれ愛した男によく似た男=トールの強い遺伝子を持つ子を
産んだりしたら笑う。実はチェンが最高の勝ち組だったりして。

原作を読むと、私はやはり樹なつみの厚みのないモロに少女漫画タッチが
どうしても苦手なので、ボンズの画力でここまで見やすくしてくれたことに
感謝したい。昔はアニメになって満足したマンガなんか本当になかったのに、
今は原作よりアニメの方がずっと絵が綺麗で見やすいなんて作品も多くて驚く。
この作品も明らかにそのひとつ。OZみたいな絵だったら果たして見たかどうか…

作画クオリティは全く衰えることなく最後まで見事なレベルを完遂した。
声優としての堂本光一には本当にビックリさせられた!最後の方なんか
彼の演技に何かを言う必要なんか何もなかった。いや、本当になかったね。
プロの声優でもどーしようもないのが多い中、マジでブラボーと叫びたい。
そして高山みなみの名演は言うまでもなく。小栗くんも決して悪くはなく。

ビックリするほどメインキャラが死にまくった最終回にはもう心底ビックリ。
物語としては、ダラダラ長い話が嫌いな私としては、むしろここまで駆け足に
なると、かえってすっきりまとまってバッサリ余韻もなく終わって潔く感じた。
確かに、もう1話あればもう少しキャラの心理を描くに足りたろうと思うけど、
想像に任せる部分も多いのでそれはそれでいいかなと思えるラストだった。
監督はじめスタッフの皆さん、キャストの皆さん、本当にお疲れさまでした。
毎回とても楽しめました。ボンズの底力、確かに再び見せてもらいました。

最後にちょっとだけ不満に思ったのは、ティズが自分の命を賭けて
守ったザギが、トールの友として傍にいなかった事かなぁ…死んだの?


 原作版レビュー
2006/6/25

「獣王星」を読破した。
いやぁ…面白かった。
樹なつみのあの絵柄はどうしても受け付けないけど、
OZにしても獣王星にしても、ストーリーテリングのうまさは、
少女漫画のレベルを完全に凌駕してると思う。
これだけ壮大なSFを、なかなか女性で描ける人はいないと思う。
まさにブラヴァー!
80年代初頭の佐々木淳子に匹敵するかな。

ティズの最期はやはり泣ける。
原作を読むとアニメではいくつか変えられた点があることが
わかるけど、それにしてもあれだけの話を11話という短さに
よくまとめたものだとシリーズ構成を讃えたい。

サードとヘザーについては大きな改変がなされていた。
多分アニメももう1話あったらヘザーの内的心理を掘り下げたろう。
「ずるいよ…」とサードを失った時に泣くトールのためには
ヘザー@サードにする必要があったのはわかるけど、
でも私はアニメのサード@ヘザーでよかったと思っている。
サードは最期まで、すべて自分の意思で行動していたという
アニメ版のサードの方がサードらしいと思ったのだ。
「援護しろ、サード!」「ヘザーだ!」
このへんのセリフの改変もうまい。
でもティズが正体を見破るシーンは、原作を生かして
もう少しうまくやれたような気もするけどな。

面白いことに、カリムとトールについては
アニメで感じた拙速感は原作でも全く変わらなかった。
むしろ原作ではカリムを抱くトールの方が違和感があったくらいだ。
なんであんた愛してしまうん?と聞き出したい気分。

生命力を母星から分けてもらっている…
だから、地球を失った時に地球型人類が滅びる宿命を
背負った事は必然だった、というのも入れてよかったのに。

トールとラーイは姿かたちがそっくりでありながら、
ただよく似ているだけの全く別の隣人だった。
そういえば獣王(恐らくブランリングからはほとんど出ていない)の
DNAを使って作られたトールは、本来サードのような姿で
生まれてくるのが自然だという裏話もあったけど、
私は自分が感じた通り、サードがヘザーではなくあくまでも
サードである事を前提にしたら、自分の説も悪くないかなと思っている。

地球人とバルカン人もトールとラーイと同じ。
兄弟ではあるが、全くの別人…だから忘れないでほしいと願って
死んだのは、滅び逝く旧人類の代表者オーディン。

アニメではただの狂ったおっさんになってしまっていたけど、
二重スパイのヘザーを使っていた元帥というもう1人の黒幕が
いた原作では、オーディンもまた、その手を血で染めながら
人類の未来を模索し、最期まで生きようと足掻き続けた
稀有なる地球人だったんだなぁと。

う〜ん、OZを読んだ時もかなり残ったけど、面白かった。
絵柄が苦手なので、面白いだろうとは思いつつ、
アニメがなければ多分読む機会はなかったと思う。
(OZもアニメが面白かったから読んだんだし)
絵柄で食わず嫌いするなと樹ファンに怒られそうだけど、
ならばキミたちはアカギを読めるのかねと言いたい福本先生に失礼な

原作ファンには不満も多かったかもしれないけど
(また女の子たちってめちゃくちゃ厳しいんだよねぇ、評価が…
ブログとか読んでると全然関係ないのに私が傷ついちゃうくらい
メタクソにケナしてたりして…男の厳しさとは全然違うわ…)
私はアニメの獣王星は十分大成功だったと思う。

作画、演出、脚本、そして何より堂本光一の天才的なセンスに
改めて驚かされ、小栗旬の存在感にもビックリさせられ、
ベテラン声優たちの演技がそれに触発されてさらに熱が入って
素晴らしかった。物語りもとても面白かったし、楽しかった。
ノイタミナ、2本続けて大満足だった。
(でも「ハチクロ」は見ないッス。次の「働きマン」も見ないッス)

ちなみにザギがどうなったのかは原作でもわからなかったなぁ…


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