
視聴感想・1クール・トップ ヒロイック・エイジ・2
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第14話 荒ぶる者2007/7/8
「私が彼を導きます」 ようやく姫さまが決心してカリドゥン艦隊を掌握しようと動き始めたのは いいんだけど、あれだけ迷いに迷って決意するのがノビノビになってた分、 その決意をさせたものが何なのかがはっきりしなくてもったいない。 ってかまさか見捨てられたと思っただけなんてちょっと認めがたいよねぇ… たとえベタであろうと陳腐であろうと、たとえば暴走を始めたベルクロスを 止めてとエイジの精神体が訴えるとか、バカ兄弟が作り出した窮状を見て このままだともっとたくさんの星が死んで、皆が道を見失うよと言ったとか とにかくディアネイラをついにその気にさせたイグニッションポイントは はっきり見せた方がよかった気がするんだよね。だって実際に姫さまが 全権掌握のメッセージをバカ兄弟に送った時は、待たされ続けた分、 あーやっときたと結構カタルシスあったもん。 でもやっぱりここも惜しいよね。 ここはもはやこれまでとなった大ピンチにアルゴノート出現がセオリーだろ。 まぁその前にベルクロスが突っ込んでいってメヒタカがそれを阻止するという 大きな見せ場があったから仕方がないんだろうけど、どうも見せ方が惜しい。 ついでにいえばこれだけの人望で味方を集め、士気旺盛な軍を率いる事のできる 姫さまの実力や器がイマイチ見えてこないのも惜しい悩んでるだけだったもんな レクティへのダメージの跳ね返りはメヒタカが防いだものの、全ダメージを 受けたベルクロスはどうも様子がおかしい。色がドス黒くなり、レルネーアに 挑みかかるといきなり首筋にガブリと噛み付くという狂犬っぷりを見せる。 そして周りにいるものすべてを巻き込もうがお構いなしで大暴れする姿は、 銀の種族が言っていた「英雄の種族の狂乱」状態に陥ったようだ。 バカ兄弟は後ろで戦うエイジを置き去りにさらに前進するつもりらしい。 いくらバカでもこれだけのダメージを受けた艦隊を補給も救援もなしにって… 赤き星が見守っている! いやいやあんた木星でも古き神の星が見守ってるとか言ってなかった? 兄上、フォボスが敵の拠点のようです。 いやいやいや、あんた木星のイオも敵の拠点だとか言ってたよね? 全く懲りてないバカ兄弟がまたフォボスに主砲を向けさせた時は、もしかして レクティの時空遡りにかかってるのかと思うほどのデジャ・ヴュだったよ。 ところが今回このフォボスをぶっ壊したのは「それは敵に向かって撃てよ」と つくづく思う主砲ではなく、猛スピードで体当たりをかましたベルクロス。 フォボスは割れ、衛星軌道を外れて火星へと落下していく… それは木星の時と全く同じ。そしてこれだけの力を持つベルクロスを、 エイジは戦いの中でちゃんとコントロールしていたことも判明したよね。 「ここは退く。あのノドスが鉄の種族を滅ぼしてくれる」 ダンゴムシとノミの戦いの中にオオスズメバチやヘラクレスオオカブトが 乱入して戦場を踏み荒らしまくってるような状態に、パエトーは撤退を宣言。 安全な場所から事の次第を見守ってたっていいのに撤退を焦ったのは、 まさか自分がまたビビっちゃったからとは言えないよねぇ。 レルネーアはまたしても修復が追いつかない状態に追い込まれ始めたようだけど なぜかこれといった反撃をしない。どうやら反撃する事で自分もベルクロスの 狂乱に巻き込まれる危険があるかららしいけど、ならパエトーが退いたように ユティやロム・ローもレルネーアを退かせて、退き際を見誤ってるバカ兄弟の 艦隊を全滅させる策に乗ってもいいのにね。狂乱した英雄を放っておくのは 銀河にとってとてつもなく危険なのでそれは出来ないって事なのかな? ベルクロス狂乱は自分が止めるしかないと、いや、あんたが気になってるのは カルキノスなんだよとププと笑いたくなることをこらえたくなるほどだけど、 ロム・ローは無傷のノドス、即ちメヒタカに行かせろともっともな事を命じる。 「メヒタカに止められるものか!」 ホント、体当たりをかましてもベルクロスがあのままビクともしなかったら バカ兄弟は綺麗サッパリ片付いたのにねぇ…それだとニルバールも死んじゃうって 「なぜエイジを信じぬのです!?」 アイツは今まで一度だって我らに手を出した事はないと憤るのはイオラオス。 まぁキミが大好きなエイジを信じたい気持ちはわかるけど狂乱しちゃったし… ニルバールにとってはエイジ以上にサル以下のバカ兄弟に率いられたまま、 このまま後続とは分断されたまま進み、ノドスの助けも望めない状態で ある以上、100時間を待たずに艦隊は全滅するであろう…自らの無策ぶりを 恥じ、後の事はモピードに全て任せると呟いたニルバールへの「心得た!」 はなかなかシビれましたなぁ。あと20時間、なんとしても生き残れと言う艦長。 我らが姫さまがついにお立ちになったのだ… アルゴノートはディアネイラ派を率いて混沌が支配する戦場に向け、舵を取る。 ディアネイラはエイジを止めることが出来るのか。メヒタカは?ユティは? OPの絵がちょっと変更。 イオラオスとアネーシャがペアになったのはかなり嬉しいものがあった。 イオラオスとエイジも気になるけどえー?この2人の関係も気になるなぁ。 そして双子ちゃんたち、そしてこれでもかと誇らしげに巨乳を突き出す ニルバールと艦長、最後はなんとバカ兄弟がボケっとつっ立ってたよ! 姫様からのメッセージを受け取ったニルバールは早速このバカ兄弟を拘束し、 兄弟は妹のクーデターに驚いて怒ったものの、もはや何も出来ない状態に。 こいつら、バカな真似して人類を裏切るなんてことをしなきゃいいけどねぇ… ま、銀の種族がそんなものを認めるとは思えないので瞬殺されるだろうけど。 △
第15話 光降るとき2007/7/15
ファフナーが最高の盛り上がりを見せたのが15話前後だったように、 やっぱりエイジもこのあたりが一番の盛り上がりなのかもしれない。 (ラスト如何ではファフナーを超えるものになれるかもしれないけれど) 狂乱したベルクロスを抑えにかかるアルテミア。 アルテミアの攻撃で包み込まれてもそれを内からベリベリ引き裂き、 力で抑えようとすれば反撃が為され、狂乱はますます激しくなって ついにはベルクロスの姿そのものを変えてしまうほどになった。 しかも両者の戦いのパワーは新星爆発を引き起こすに匹敵するもの。 AIが出した答えは100時間以内に太陽系が消滅するという残酷な答え。 母なる星系がなくなることへの衝撃もさることながら、指揮官として有能な ニルバールの心にまず上ったのが、そんな短時間で傷ついた部下たちを全て 退避させる事など不可能だという絶望感だったのはよかったな。 しかもその最悪の事態に自ら飛び込んで来ようとする勇敢な冒険者たちがいる。 木星の消滅で不安定になったスターウェイをものともせず、正確な航路を示す 導き手の力で、アルゴノートはピッタリとアルタイアの後ろについたようだ。 「その荒ぶる心を、私がこの身を持って鎮めましょう」 かつて、大いなる滅びをもたらした英雄の種族を…エイジを取り戻すため… いや〜、長い間待たせてくれただけに姫さまの言葉には力があったね。 取り残されて途方にくれているだろう艦たちの居場所を瞬時に示して見せたり、 アルゴノート一隻だけでエイジの元に向かうと言い切った時も、後を頼むと ニルバールに頼んだ時も、ニルバールのこみ上げる思いが伝わって感動した。 絶望の中に希望が現れた嬉しさと応えなければという思いが伝わったよ。 目覚めたレクティはメヒタカがベルクロスと戦っていること、 レルネーアもまだ回復が不十分な体で移動を始めた事を知る。 ユティはレクティを蔑み、おまえも止めに行けと命令するものの、レクティは ノドスが戦えば狂乱するものが増えるだけであり、なおかつ一斉に戦えば 最も早く命を失うのはカルキノスだろうと冷静に分析する。時空流を操り、 未来を見ることのできるエルマントスを宿すレクティの言葉に一瞬ひるむも ユティはそうなったら自分がおまえたちを止めてやるとレクティを向かわせる。 ロム・ローは4人が狂乱したらおまえが全員を殺せと言ってるけど、 あの化け物じみた英雄を4人も殺すなんてたった1人でできるのか? ユティにはそれだけの力を持つ英雄が宿っているということなのか? 黄金の種族が示したのはノドスが結ぶ契約の数だけで、中身や内容については 一切触れていないのだとか。再生力の高いカルキノスが結んだ契約には「命」の 項目があり、メヒタカの契約にはどうやらアルテミアを負かす相手がいた場合に ついて書かれているようだけど(だから最終的にベルクロスに敗れたメヒタカを レクティは連れて帰らなかった)内容についてはホントに何でもいいってこと? やっぱりあのエイジのためのバカらしい12の契約は人類の勝手な盛り込みなの? エイジが戦う戦域にワープしたアルゴノートからオーガン隊が飛び出し、 レルネーアの行く手を阻む。姫さまがエイジを元に戻すまでこいつを 近づけるなと、久々に活躍の場ができたイオラオスも大張り切りだ! ベルクロスの狂乱状態に対抗するアルテミアを援護していた銀の種族も、 何の力にもなれないことを悟って諦め、撤退を決めた。英雄の種族の 狂乱を止められたのは、かつて黄金の種族だけだったという事実。 それを突きつけられ、その力を都合よく使う事へのしっぺ返しは十分すぎた。 誰も気にしないけど、青銅の種族はもはや壊滅状態なんじゃないだろうか… ユティは現れたアルゴノートを見て、レルネーアの邪魔をするあの艦を 破壊しろとレクテティに言うんだけど、レクティはなんと、それは既に やったと答える。エルマントスはあの艦が現れた瞬間に飛び、破壊した。 その結果、ベルクロスの狂乱はさらに最悪の状態に陥り、レルネーアも アルテミアも、恐らくはエルマントスも死に、残ったのはヤツだけだった… 「恐らくは」というのは、エルマントスが死ぬ前に再び過去に戻ったから。 レクティは過去に飛び、自分が殺そうとしたアルゴノートを自分で守った。 だから手が出せない。あの艦にしか、ベルクロスの狂乱は止められない。 でもここ、ちょっと惜しかったような気がする。演出の問題なんだけど。 レクティがアルゴノートを破壊するシーンを入れておいてもよかったと思う。 こんなシーンを見せられたら視聴者は絶対息を呑んだと思うよ。 だってその前にずっと悔しい思いをしてきたニルバールがやっと救われ、 何をそんなに嬉しそうに…とモピードに言えば、人生の中でこんなにも 心高ぶる時はないと満足げで、かつ 「我らの英雄どのを恐れる者などこの艦にはおらぬ」 と感動的なセリフを残してるんだもの「地球で会おう、ニルバール」とか言っちゃってさ! なのに一瞬でアルゴノートが消滅してしまったら…これはショックだったと 思うよ。視聴者はもう呆然としたと思う。な、何が起きたの?とビックリだよ。 でもそれこそエルマントスの力で…と修復がなされ、わけがわからないままに また同じシーンが繰り返され、「あれ?あれ?」と思ってるところでユティに 説明される形を取れば「ああ!」とすっげー納得できたと思うな。惜しいよ。 そしてエイジと姫さまの再会。 姫さまはエイジとベルクロスの本当の望みを理解しようとしないまま、 戦うことばかりを望み、一人ぼっちにしてしまったことを謝る。 まぁ確かに感動的なシーンではあるんだけどさ… 姫さまは思念体だからいいよねー、何があっても死なないもん。 どうもそのへんがイマイチなんだよね…生身じゃないってのが。 アルテミアの最後の攻撃を受け止め、自ら体にそれを埋め込んで ベルクロスは元に戻り、そこにはいつものエイジがいた。 EDとテロップが流れ始め、エイジはずっと暗い闇の中にいたと語る。 でもやがて光が見えてきた。それが、きみだった… 「光は、きみだった」 導きの星。蒼い星。けれどディアネイラにとっては、エイジこそが光。 疲れきって倒れこむエイジを抱きとめる事も、眠るエイジに膝を貸すことも できないけれど、エイジを照らす太陽の光と、その向こうにある美しい惑星が ディアネイラの心を喜びで満たして行く。うむ、いい最終回だった!まだです あれぇ?いつものEDと違うヘタだなと思ったら姫さま自らのお歌だった。 △
第16話 幾つの定めを超えて2007/7/22
「やっつけあうのは、もうおしまい」「もう…戦わなくてもいいの?」 そっと手を差し伸べられて泣きじゃくるメヒタカを優しく抱き締める エイジのお兄さんっぽい仕草にはちょっとジーンときたよ。 憎しみあってるわけでもないのに戦わなきゃいけないノドスの孤独や哀しみを 浄化するようなエイジの純粋さがいいね。ベルクロスのスーパーバトル続きで 会えなかったエイジが戻ってきてくれてよかった。やっぱりエイジは可愛いよ。 しかしまさかこういう結末になるとはね! そうか、契約が切れればこういう展開もありなのか…もちろんOPにあるような 1VS4のノドス戦がミスリードとも限らないのでまだまだ予断は許さないけど。 鉄の種族が地球にこだわるのは、そこが発祥の地だから… なぜそんなものにこだわるのかというロム・ロー。 確かに客観的に見たら理解不可能なものかもしれない。しかも相手にも そうあるべきだと望むなんて、普通に聞いてると変だなと思えるよね。 鉄の種族が星を滅ぼす事も厭わない事に対する怒りには「うちのバカザルが ホントにすいません」という感じだし、「生存=感情」というのも仰せの通り。 こうした事を淡々と語っていく銀の種族同士の会話はとても面白かった。 プロメが意見を言うたびに「私は考える」と言うのがフェストゥムみたい。 銀の種族の根底には、自分たちが憧れ、手に入れたいと願う力を持っていた 黄金の一族に見捨てられたという不安や憤りが常にあるというのも面白い。 下等で下劣なものとして感情を廃し、別の者に委ねるという方法で理性的に 行動し、黄金の一族に近づこうとする彼らにとって、後から現れて感情を むき出しにする鉄の一族がそれを手に入れるというのは許せないんだろう。 黄金の一族の力は銀と鉄で分け合うべきだというプロメの意見は却下され、 鉄の種族を滅ぼす方向で決議する。狂乱して罰せられた英雄はともかく、 相変わらず青銅がシカトされまくってるのはもう憐れになってきた… 一方アルゴノートにはニルバールが追いついてきて、イオラオスたちは 青銅の種族が去った地球を探索し、その姿を映像として持ち帰る。 というか姫さまがエイジ同様眠るメヒタカを連れ帰ってたのは驚いた。 メヒタカが怖くない事は我々にはわかってるけど、それにしてもねぇ… ひと時の静けさの中、軟禁状態にあった兄ザルの方は今こそ銀の種族の 母星を滅ぼすべきと、銀の種族が話してたまんまな事を言ってて吹いた。 幸いな事に評議会の判断はこのまま兄弟ザルを頭に置きつつ、実質的な 権限はディアネイラ、そして軍の全権は晴れて自らのアズ・アゾート艦隊に 戻ったニルバールが握る事になるというもの。恐らくは艦長渾身の報告書と、 評議会そのものがそこまでアホじゃなかったというのが救いだったようだ。 「目覚めたか、エイジ!」 艦内テレポートして走ってきましたよこのエイジバカ。 でも残念ながら目覚めたエイジに一番最初に会ったのは姫様だった。 楽しそうに話す2人を見て割って入れない雰囲気を感じてるイオラオスを見て、 アネーシャは今ならあなたが部屋に入っても大丈夫よと心を殺して言う… アネーシャは「負けていられない」というイオラオスに、本気でノドスと 張り合う気?と呆れてたけど、違うよね、張り合うのは姫さまとだよね? 全く、どうしてこう冲ちんの作品は「茶髪が黒髪を追っかける」なんだよないない 今回はAパートとBパートの間に流れたマガジンZのCMでもイオラオス節が 炸裂で爆笑した。「恥ずかしいです」ってあんた、こっちが恥ずかしいわ! テイルとメイルのやたら動きまくるメヒタカ包囲陣に笑った。 あたしたちだって変わったんだから!って、1話から全然変わってないじゃん! メヒタカの契約は3つ、カルキノスは4つ、レクティは5つ。 そして銀の種族のノドスであり、メヒタカ曰くエイジすらも凌駕する 英雄を宿すユティの契約は8つ…それにしてもベルクロスは多いなぁ。 この数ってもしかして罪の大きさに比例してるんだろうか? 今まで契約がハッキリしなかったのは、それが深く彼らの行動原理に関わり、 かつ物語にも重要な役割を持つからという事が今回ようやく納得できたよ。 ベルクロスと全力で戦って敗れた事でメヒタカの契約は解除された。 でもユティが言った生きているならあと1つ残っているというのは、 ユティを守らねばならないということなんだろうか? ポレ族を人質に取られている限り、銀の種族には逆らえないと顔を曇らせる メヒタカに、姫さまは戦わず、力を使わないでくれればいいと言い、ポレ族は 鉄の種族が守るので見つからぬよう安全な場所に避難しているようにと告げる。 この戦いは鉄の種族と銀の種族のもの。他の種族を巻き込むべきではない… 確かにそれは正論だけど、無理強いしたかどうかはともかく、姫さまも今回 いろんな種族に味方してもらってるよね?あんまり大きな声で言えないよね? 結果的にはこれが北風と太陽になったか、メヒタカはこのままアルゴノートに 留まる事を希望する。何にせよエイジ以外に切り札が増えたのは喜ばしい。 まぁちゃんとポレ族を守れるのかどうかが問題なんだが…大丈夫か? 一方ユティはレクティに言われたてご機嫌を取りに来たカルキノスに、 「契約だから」おまえを守るなんて言われてすっかりおかんむり。 もー、女心が全然わかってないなカルキノスは!こっちも面白すぎだっつの! 失う事でしかたどり着けない想いか。本当にそうだよね… いつまでも あると思うな 地球と若さ(あと金もね) △
第17話 報復の軍勢2007/7/29
農業区画にもらった畑でエイジが育てた果物を断り、スコップを バリバリ食べて見せるメヒタカ。ベジタリアンどころか命あるものを 食べないのだそうだ。その代わり金属だの土だの石だの、命なき物なら 何でも食べるらしい。ポレ族は究極の偏食部族だなぁ…えー 「私の機体を食うなっ!!」 結局変わらずメイルとテイルがエイジのお守りをやってるのは和むわ。 しっかり果物食ってるし、メヒタカともちゃんと仲良くなってるし。 アニキのオーガンのパーツを食わせてみたり、やんちゃで可〜愛〜い〜♪ 「怒られるわよ、恋人に」「いない」 そのイオラオスのあまりの即答ぶりに吹いた。 いない、と言われてちょっと寂しそうな、でも実は内心ほっとしてるような アネーシャが、地球に行きたいなぁと願望を口にして、ちゃっかり地球での デートの約束を取りつけたのも微笑ましい。アネーシャの素晴らしいテクは ストレートに連れてってと言うんじゃなくて、イオラオス自らに 戦いが終わったら「私が随行してもよい」と言わせてることだよなぁ。 きちんと男を立てつつも実は手の平で躍らせているという賢女。 でもイオラオスは今は多分 アネーシャ<エイジ なのが泣けるで! さて連合艦隊の方はといえばまたまた我らがバカ兄弟がやってくれる。 ネッソスのターミナルプラネットをいきなり接収すると圧力をかけ、 それに怒った相手は武力には屈しないと抵抗する意思を示す。 これから青銅軍団と戦うというのにホントにこのバカ兄弟は… 惑星をも滅ぼしかねない主砲を持つアルタイアと、かつてダイダロス星人が 惑星防衛装置を完備していたように、防衛プログラムを起動するネッソス。 一触即発のその時、星と艦隊の間に割って入ったのはディアネイラだった。 「おやめなさい!」 正当な対価を支払ってもらえるならターミナルとしてできる限りのことを 尽くすと言ってくれる彼らに、ディアネイラはそれを承諾して戦いを治める。 さらには艦長も評議会にこの件を密告し、接収命令を取り消させる周到ぶり。 敏腕じいやとして実に頼もしいなメヒラムさんは。 ところが転んでも躓いても諦めないのがバカ兄弟。 ならばと今度は補給も受けずにとっとと勝手に進軍してしまう。 面倒な事は傲慢なる妹に任せようって、ホント、そうしてくれてありがとう。 この仲裁に一役買ったのはエイジだった。 ノドスは誰あろうディアネイラに従っているのだというアピールをするとは、 姫さまやるね。感心したよ。ただの甘ちゃんではなくホネもあるらしい。 「エイジは怖くない。ディアネイラがいるから!」 うわ〜、たまらん。エイジはやっぱり可愛いなぁ。 ホント、まさに若くて綺麗で賢いお母さんと無邪気で元気な男の子だよね。 銀の種族は鉄の種族にとっては、出会ったその時から既に敵としてしか 認識したことがない種族。互いにコンタクトを取ろうとした事すらなく、 相手がどんな生活を営んでいるのかすら知らないのだという。 けれど鉄の種族以外に対しては、まるで去ってしまった黄金の種族の後を 引き継ぐように、自力では進化ができないとか宇宙にも出られなかった 種族に手を差し伸べ、その進化を手伝ってきたのだそうだいい奴なのか? その銀の種族が、人類がわざわざ青銅の種族の母星であるタウロンへと 向かう理由を分析する会話がまた面白かったなぁ。冲ちんは異星人に 客観的に人類を語らせるのがお好きなようで、しかもそれが実に面白い。 青銅の種族の母星に何か重大な秘密などがあるわけではない。 ましてや黄金の種族の力の源などあるはずもない。 鉄の種族は自分たちの大切なものを奪われ、壊され、殺された事への怒りや 憎しみを晴らすため、復讐しにくる。相手に同じ痛みを与えることを望む。 ディアネイラがメヒタカに、これからタウロンに向かうのだと言った時、 え?なんのためにさ?と思った私としても、これにはいたく納得した。 もちろん侵略の脅威を取り除く事、そして青銅を倒すということがエイジの 契約にあるからだけど、そうか、人類の積年の思いを晴らすのもあるよな。 「おまえを1人で戦わせるつもりはない!」 いよいよ迫ってきた青銅との全面対決に、オーガンに走ったイオラオスは そこにエイジがちょこんと座っているのを見て天にも昇る気持ち驚く。 だってお待ちかねの戦場へエ イ ジ 同 伴で行けるんだもんね! 「エイジが迷子になったら、イオラオスが連れて帰って」 こら〜、エイジ! おまえはディアネイラにはディアネイラが道を示してくれるからとか言って、 一方でイオラオスには連れて帰ってねなんて、どっちのハートも甘い言葉で くすぐってくれちゃって…もしかしてふたまた!?ふたまたかけてるのか?! 一方銀の種族会議ではついにユティの出撃が決定。 カルキノスとの「大切なもの」についての会話は、今この作品の中で一番 ヒヤヒヤする。いや…なんつーか、あの2人でラブシーンとかされてもなぁ… カルキノスが契約のためだけに戦っているわけではないと言うのが、 安直にユティのためではなく、実は本当に別の大切な人や違う目的の ためだったら面白いんだけどなぁ…ま、ユティは怒り狂いそうだが。 ロム・ローのユティの全裸凝視っぷりに潔さを感じた。さすがは銀の種族だ。 △
第18話 勝利の日2007/8/5
青銅の種族の母星タウロンに向けて侵攻を続ける人類連合艦隊。 でも最初の頃と違って青銅はベルクロスの敵ではないことがわかりきって いるから、この戦いはただの一方的な殺戮にしか見えないんだよなぁ… もちろんイオラオスが爆弾と共にアリ塚の中に入り込んで中から爆発させたり、 テイルとメイルがツイン・アタックをかましたり、密集陣形をとったがゆえに 合間にテレポートされて運の悪い艦がダメージを蒙ったりはしてるんだけど、 ノドスどころか銀の種族すらも援軍に現れないんじゃなぁ… 青銅と鉄のバトルがこんな感じなので、鉄の種族についてこれぞまさしく 「人類学」の学習中のロム・ローとプロメ・オーの禅問答が面白い。 タウロンは青銅の種族の母星であるが、銀の種族にとっても、そもそも 当の青銅の種族にとっても、なぜ鉄の種族がこの星を狙うのかわからない。 軍事拠点でも重要拠点でも資源拠点ですらない惑星タウロンは、年老いた 青銅の種族が若い個体を産み育てるいわば惑星全体が育成施設なのだという。 ロム・ローにとってはこんな価値のないものを命を賭けてわざわざ 攻め入ってきた鉄の種族の意図が読めず、目的がわからない。 我々は常に最も新しいものを求める。よきものがあれば新たに移動し、 古い役に立たぬものは捨てていく。それこそが進化であるからだ。 プロメ・オーは言う。彼らにとってこれは復讐である。 自分たちの惑星を蹂躙され、多くの同胞を失い、挙句その地を追われた 彼らにとってはじまりの地は何よりも大切であり、心を寄せる場所である。 人類は「はじまり」にこだわり、古きものを愛し、自らのルーツを求める。 古い事、時を重ねた事はそれだけで新しいものより価値があり、尊いと考える。 だからこそそれを奪われた痛みや苦しみ、哀しみを相手にも与えようとする。 自分たちにとって価値あるものは、相手にとっても価値があると思っている。 資源戦争や経済戦争はともかく、民族紛争はその通り過ぎるので恥ずかち〜! 銀の種族や宇宙のほとんどの種族同様、進化やより新しいものを貪欲に求める 思いを抱きながらも、振り返り、懐かしみ、それを失う事に心を痛める種族。 また、失うばかりでなく他の者に奪われた時は爆発的なエネルギーを起こす。 その源になるものこそ、怒りや哀しみや憎しみという「感情」である。 ロム・ローは鉄の種族とは古きものに執着し、穢れた感情に支配され、 無駄で無益なものに命を賭け、時にはその暴走し星をも滅ぼす危険な種族と 思っているので(いや、あの、ホントすんません…)プロメ・オーに尋ねる。 鉄の種族のような希少なものたちの中に、この宇宙で繁栄したものがいるか… 「いる」 プロメ・オーは答える。それこそが黄金の種族であると。 う〜ん、面白いね。鉄の種族がいかに過去にこだわるか、感情によって行動を 支配されるかを、感情を廃した冷静な銀の種族に語らせるってのが面白いよ。 確かに「過去」というのはその人の人格を作りあげ、行動のブースターになる。 幸せな過去を持つ人はプラスに出れば自分自身への自信になり、マイナスなら 現状に満足し過ぎて維持する事にエネルギーを注いでしまう。過去が不幸なら 幸せになろうとポジティブな頑張りになるか、またはやさぐれて運命を呪う ネガティヴな感情を生んでしまう。正であれ負であれ、パーソナリティを 作り上げる要素として過去が大きく関わり、なんだかんだでそれに捉われる。 過去にはこだわらない、振り返らないなんて大口を叩いても口だけだ。 人は生きている限り過去にこだわらずにはいられない。 ファフナーが「私は(今)ここにいる」と現在を起点に未来を描いたとしたら、 エイジは過去を起点に現在を経過し、未来へと続いていく話だったら面白い。 (となるともう一作、未来を起点に未来を描く物語があれば三部作に…?) まぁ堅い話?はこのへんにして、いまやこの物語の癒しをエイジの無邪気さと イオラオスのおバカぶりと共に担ってくれているバカ兄弟は今日もバカ♪ 今こそ進軍だ!と突っ走れば、ニルバールに勇猛さと孤立することは違うと 舌打ちされる。それはまるでオムツをつけておしゃぶりをくわえた赤ん坊が 崖に向かって突進していくのをパワフル母さんが追いかけて捕まえるの図。 連合艦隊は最終防衛ラインを超えてタウロンへと降り立ち、破壊と殺戮を開始。 相手が未だ戦う術も知らない幼い個体ばかりであると気づきもせずに… 戦う事を止め、立ち尽くすベルクロスに気づくイオライスとディアネイラ。 こんな時でもあんたらのエイジアンテナは互角なのか… ベルクロスの大きな足によちよちとよじのぼろうとする若く小さな個体と 見上げるベルクロス…エイジの眼を見た時、ディアネイラは気づく。 ここに青銅の種族の戦闘員はいないのだと。 「我々は非戦闘員と戦っていたのか…!」 勝利だ勝利だウッキー!とバカ演説をぶち上げるバカ兄弟とは違い、 苦く重苦しい思いに捉われるディアネイラやニルバール、イオラオス。 銀の種族にとってこの星はなんの価値もなかったから援軍が来なかった。 幼くても育てば戦闘員になるわ…アネーシャの言葉はもっともなのだけど、 騎士として高い矜持を持つイオラオスには自ら行った無益な虐殺が許せない。 復讐と契約の1つは果たされた…けれどなんとも後味の悪い戦いの終わり。 でも、ディアネイラが皆終わらせてくれる。お父さんたちがそう言った… メヒタカはエイジが黄金の種族に育てられたノドスであることを知り驚く。 黄金の種族は人類が受けた痛みを晴らす方法を知っていたのかという疑問。 ただ「敵」としか認識してこなかった銀の種族を知らねばならないこと… パエトーと直接コンタクトした者が姫さまという事が生きてきそうだ。 でも残り少ないんだからあんまり広げすぎないでくれよ? △
第19話 星系間侵攻2007/8/12
「大丈夫!イオラオスがいるし!」 スターウェイを外れて先行し、銀の種族の母星である惑星コドモスを後ろから 攻めて前から来る連合艦隊と挟み撃ちにしちゃおう作戦に強制参加するよう 命じられるアルゴノート。ホント、今日も元気なバカ兄弟だよ… メヒタカもアルゴノートと共に行くと決心し、こんな一方的な作戦なんか 聞いてやるもんかいと吠えまくってたアルゴノートの面々も、姫さまが ひとたびやると言えば「ですよねぇ〜♥」おまえら簡単に日和るんじゃない。 イオラオスがいるからなんて言われちゃエイジに戦友として認められたと思って ちょっと照れつつ騎士として力及ばずともうんちゃらかんちゃら言いかけたのに 「迷子になったら、連れ帰って!」「…私はおまえの保護者か…」 どっと笑う面々がまるで肯定しているようなところが可笑しくて微笑ましい。 あ〜、もうエイジは可愛いなぁ。そんなエイジに手を焼いて、一方その身を 案じるアネーシャともいい感じになってるイオラオスも可愛いなぁ。 今回は待ちに待った姫さまとパエトーの接触もあったし、何より銀の種族に ついてはもっと深く知らねばならないと艦長たちが思い知ったのと同時に、 視聴者も最も賢明なプロメ・オーの思考によって銀の種族がなぜこれほど 鉄の種族を忌み嫌うのかが垣間見えたような話でこれまた面白かった。 スターウェイを見出すことができるディアネイラの力は、銀の種族にとっても 高い能力とみなされてるようだし、黄金の種族からは戦いを終わらせる道を 見つける者としてエイジに教えられてた者らしく、今さらながら姫さますげー。 ロム・ローはかつて5人目のノドスを手に入れようとして失敗し、エイジが いた惑星オロンに辿り付く道を見出せず、かつ最後の黄金の種族が眼の前で 去っていく瞬間を目撃するというなんだか色々ツイてない人だったようだ。 黄金の種族が去った後、自分たち銀の種族が彼らの代わりにならなければ ならないという使命感はいいけど、同時にその事に不安と恐れも抱いている。 その気持ちこそが鉄の種族を滅ぼそうとする根幹になっているのだそうだ。 それは最も野蛮で劣っているはずの鉄の種族が黄金の種族の力を得るかも しれないという恐れではないかというのがプロメ・オーの考えなのかな。 豊かな感情を持ち、自らのルーツを大切にし、過去にこだわり、仲間を欲する こう言われると全く正体は明かされてないのに、黄金の種族というのは まるで鉄の種族から醜い闘争心や憎しみや怒り、妬みなどの負の感情を 取り去った種族のようにも思えてくる。エイジに自分たち黄金の種族を 「お父さんたち」と教え込んでるあたりもよく考えるとおちゃめだし。 けれどレクティは自分の契約には黄金の種族の力を得るのは銀の種族と あると言う。でもよくよく聞いてみると黄金の種族の力を見出したら 銀の種族に知らせなければならないとだけあるので、実際に知らせても その力を銀の種族が手に入れられるかどうかはわからないじゃないか。 ユティたちに合流したレクティは、メヒタカは生きているのかと聞かれて 生きていても死んでいてもメヒタカの契約はもう果たされたと答える。 でもユティを守るという契約は残っているので、生きているなら本来は 帰ってこなければならない。おまえは俺が守るからいいだろうとカルキノスが 言えば今度は「おまえたちの出る幕はない」って、どっちなんだよおまえは! しかし困った事にこの話、エイジの契約がとんでもなく一方的だったのは 覚えてるんだけど何しろ2話以来その内容が出てこないのでおぼろげにしか わからんのよ…小説なら何度も読み返せるけどアニメは聞いたらそれっきり なので、公式ページに書いといてくれるかたまには本編で反芻して欲しいよ。 相変わらずターミナルプラネットを制圧しまくるバカ兄弟。 一方アルゴノートもあるターミナルプラネットに偵察に出たものの、そこには 銀の種族の気配すらなく、元の惑星の住民への施しの食糧と医薬品があるだけ。 銀の種族はそもそも生存圏域を持たないのではないか…? 最悪のタイミングで最悪の事態に辿り付く艦長。 ロム・ローが言ったように、銀の種族は自分たちの発祥の地に興味はない。 彼らは常に新しいものを求め、移動を繰り返す。そして遠く離れていても 精神を共有し、感応する事ができる。その高度なテレパシーを持っているなら ひとところに留まる必要性などない。そう思った途端、バカ兄弟がピンチに! 勝ち誇ってウハウハしてたのにどうにかしろとうろたえまくるバカ兄弟最高。 突然現れた銀の種族の大艦隊。おいおいおいおい、なんか青銅とはまた違う 蟲族を連れてるぞ?青銅は見捨てておいて新しい蟲見つけてきたのかよ…ひでぇ そんな中、姫さまはただ1人アルゴノートを追ってきていたパエトー・オーに コンタクトを試みる。もっと心理防壁のようなものを張ってるかと思ったのに 意外にもすんなり懐に飛び込めたのでビックリしたよ。そんな相手がいるとは 想定外だったのかな。 意外にもディアネイラに問いかけられて手の震えが止まらないパエトーは 答えるどころか、こっちが見ててなぜそんなに乱れるんだと思うほどの 動揺ぶり。答えられないパエトーに代わってロム・ローが答えたことで、 銀の種族は互いの意識の一部を常に共有していることがわかる。 感情が乱れまくったパエトーはヤケクソのようにテレポートして エイジの前に出てしまい、ベルクロスに阻まれる。 そんなところについに現れたユティは言う… 「ケルビウス…食い尽くせ」 それは禍々しい黒い英雄。 スーパータフネスのベルクロスより強いとされるこのケルビウスの前に 人類は敗北するらしい…これはまた阿鼻叫喚が待っていそうですな… 果たしてバカ兄弟は生き残れるのか!?ヤツらの悪運は続くのか!? ここまでファフナーよりずっとわかりやすく話が進んでるので好感触。 これまで互いによく知らずに戦いあってきた両種族の出会いが何を生むのか、 そしてケルビウスが持つらしい圧倒的な力と共にさらに楽しみになってきた。 △
第20話 暗黒のノドス2007/8/19
ケルビウスはベルクロスに比べると随分細身で小さい英雄だけど、重力場を 出現させて空間を「裏返し」、ブラックホール同様のエネルギー収束帯を 作り出す。まさにこれは「全てを食い尽くせ」だわ。ってかフェストゥムが 出してたグラビデボールと同じだよね。あれよりずっとパワーはデカいけど。 惑星をも滅ぼす主砲を撃ったりするから場所がバレバレになり、ユティに 狙い撃ちされながらも周りの艦隊を盾にして運良く生き延びたアルタイア。 でも今回はついについに、このバカ兄弟の悪運も尽きてしまった… 磁重力の嵐の中に次々と飲み込まれ、まさしく宇宙の藻屑となる主力部隊。 スターウェイを外れてコドモスの裏側にいるアルゴノートのみが難を逃れた今、 何も知らず、何も出来ず死んでいく者たちの叫びはディアネイラの心を貫く。 1人でも多く救って欲しい… そんなディアネイラを手の平で受け止めたエイジに、姫さまは懇願する。 そしてメヒタカもまた、彼女のその姿を見て、ディアネイラならば平和への 道を探し出してくれると確信し、ベルクロスと共に戦場に向かう事を決意する。 メヒタカがそんな事で参戦を決意しちゃうのがちょっと腑に落ちなかったな。 せめてポレ族の母星を身を挺して守るくらいのイベントは欲しかったところ。 または同じノドスであるエイジとの絆が深まったとかね。なんか欲しかった。 アルテミアの参戦はレクティを驚かせる。 戦う事をあれほど嫌がっていたメヒタカは戦線から離脱し、もはや契約には 縛られない。あるのは「ユティを守る」というただ1つ。けれどベルクロスと 共に現れたということは、そのユティに牙を剥くことを決断したということ。 「殺しはしない。メヒタカの想いを受け止めてやるだけだ」 同じ戦域にノドスが三体。カルキノスもまた参戦を決意し、レクティには 誰かが狂乱を起こした時に無傷のものが必要だからと残るように指示する。 ノドスであると知ったその時から、自分の種族ではなくユティを守るために 生きてきたと告白するカルキノス。え、えーと…これは両思いって事なのか? 共に戦おうとしたレルネーアをケルビウスが攻撃したので、あれ?もしかして もう狂乱が始まったのかとちょっとビックリしたんだけど、どうやらこれは 下がっていろという意味での一撃だったらしい。どうやら彼の契約にある 「死」についての項目を恐れるがゆえにカルキノスを戦わせたくないようだ。 英雄同士のバトルが始まってしまうと人間や蟲戦士たちはもう蚊帳の外で 巻き込まれないように逃げるだけなんだけど、一方で姫さまから逃げ出した パエトーはイオラオスたちオーガン隊の追撃を逃れ、自らを守る要塞船?を 作る場所を求めて宇宙空間を飛び回る…ってか自給自足なんだ、あれ… それにしても銀の種族もノドスと同じように真空を自由に飛べるのか?すげー 新しい蟲を連れてきたと思ったらちゃんと青銅も来てたのでホッとしたような こいつら母星を壊滅させられてもまだ戦わされるのかと少し哀れに思ったり… とにかく部下に守らせて自分は安全な要塞を作り上げ、結局そのままワープで とんずら。悔しがるイオラオスだけど、似たような事は人類の親玉もやってる。 ケルビウスの重力場攻撃になす術もなく、3割の艦隊を一瞬で飲み干されて 阿鼻叫喚のるつぼと化した戦場でどうしようと腰を抜かすメレアグロス。 ガタガタ震えながら体制を立て直せとブツブツ呟くだけのアタランテス。 それにしても再びユティの一撃が襲ってきた時のこのアタランテスの逃げ足の 早さは、無印種のジョシュアでのカズイさまにも匹敵する早さだったよ。 けれどすべてを呑み尽くすケルビウスの黒い螺旋を防ぎきるベルクロス。 一体どこまで強いんだエイジ… 兄上を置き去りにして逃げ出したアタランテスが逃げましょうと言った時は メレアグロスがこのコシヌケめーと怒り狂ったら面白かったんだけどなぁ。 とりあえずそんな余裕がなかったのか、ノドスを置いて全軍撤退を命じたのは 押してばかりのバカ兄弟にしてはまぁ正しい判断だったよね。遅すぎたけど。 戦いの中、一瞬動きの鈍ったベルクロスを連れてアルテミアがテレポート。 しかしケルビウスが放った重力場の先には、驚き、怯えたように見開かれた アタランテスの瞳。アルタイアは多くの僚艦と共に重力場に飲み込まれる… さらばバカ兄弟!もし無事なままどこか別の次元、時空に行っちゃったなら、 いつかディアネイラが探し出してくれるかもしれない…可能性は低いだろうが。 一方ディアネイラが探しているのは敵意を持たない銀の種族。 今回の大敗北の最大の原因は、戦いの前に姫さまと艦長が危惧していた通り、 相手のことを知らな過ぎたこと。彼らが母星に対して何ら関心を払うことなく、 拠点となる場を持たぬほど高いテレポート能力を持ち、かつ直接接触している 必要すらないほど高度のテレパシー能力を持っていることも知らなかった事… 姫さまは「彼女」がコドモスにいる事を知り、進路をコドモスに向けるよう 指示する。旗艦艦隊が壊滅した今、最後の指示は「一人でも多く生き残る事」 皮肉にも侵攻のためではなく対話のためにコドモスへ向かうことになったけど、 これは賭けでもある。もし総力を挙げて狙い撃ちでもされたら、ボロボロの 艦隊にはもう反撃の力はなく、今度こそロム・ローの言うとおり全滅だもの。 今までは英雄の姿になるとエイジはイメージさえ出てこなかったんだけど、 今回は珍しくベルクロスとケルビウスが対峙したところでユティとエイジが にらみ合うイメージが出てきた。でもユティは喋る機会があったけど、 主役のエイジは相変わらずバトルになるとセリフがなくなるんだよなぁ。 次回はついにプロメとディアネイラが出会うことになるのかな。 どんな会話があるのか楽しみ。だってこれ会話シーンが一番楽しいんだもん。 △
第21話 惑星コドモス2007/8/26
ディアネイラは自分たちに敵対心を持たない銀の種族を見つけ出し、 プロメ・オーは失われたスターウェイを見つけ出す鉄の種族を見つけ出した。 やっぱりエイジは会話シーンが面白い。 外ではエイジとメヒタカが仲良くタッグを組んでユティと戦っているのに、 姫さまはコドモスに降り立ち、思ったよりずっと長身のプロメ・オーと話す。 いやほんと、プロメがイオラオスより大きいのはビックリしたよ。ユティも チビに見えるけど実はディアネイラと対して変わらないくらいだったりして。 姫さまはコドモスに降りると決め、騎士イオラオスにテレポートを頼む。 最初は姫さまの傍に寄ることさえ許されなかったイオラオスがねぇ感慨深いなぁ イオラオスはコドモスへ降りるという姫さまの言葉を聴いた瞬間、チラリと アネーシャを見る。それに気づいたアネーシャはもう一度姫さまを止めるも、 1人で行く事に意味があると答える姫さま。そして自分には騎士がいると… イオラオスが傅き、手をさしのべる。 その手に触れる時、姫さまが一瞬躊躇し、微かに震えるのが細かい。 自分の力がイオラオスを怖がらせはしないか…本当は他人、まして女性ではない イオラオスに触れるというのは絶対拒否圏を持つディアネイラにとってはかなり 厳しい事だと思うのに、それでも彼を思いやるセリフを言う姫さまはいい感じ。 道は示された。2人はコドモスへと飛ぶ。 ディアネイラがスターウェイを読む事が出来る優れたテレパシストならば、 イオラオスもまた鉄の種族としては類まれなるテレポーターなんだなぁ… ディアネイラが今何をしているのか、遅れて届く通信でしか知る事が出来ない ニルバールは大変だよなぁ。でもあのバカ兄弟がいなくなったおかげで指揮は 取りやすくなったらしく、なんと乳閣下もCMに出演するという余裕っぷり。 全軍書店へ向かえってあんた…悲壮感漂いまくりのヒロイックエイジのギャグは マジなんだかボケなんだか。そのうちバカ兄弟編やノドス編も出てこないかな。 人間が降り立っても大丈夫な空間を作り出すプロメ。確かに宇宙空間を自在に 生身で飛べる銀の種族にとっては環境の劣悪さは問題にはならないのかも。 現れた2人を迎えるプロメを見て、自分を庇おうと前に出たイオラオスを 下がらせ、いよいよディアネイラとプロメ・オーの会話がスタートする。 プロメの想いを感じ取ったという姫さまは、それは自分の感情かと問う彼女に、 もっと深く静かな想いであると告げる。 互いをよく知る事が大切である… 過去に固執し、伝統の上にのみ発展を見ることのない銀の種族は、鉄の種族が こだわるその文明の発展の仕方こそ、自分の力で宇宙に出られず、1つの惑星で その星に固執して生きる種族に共通した特徴なのだと認識しているようだ。 これは何も我々地球人が会った事もない地球外知的生命体のことではなく、 地球上の地域でもありうる事。閉ざされた文明は民族間の争いを繰り返し、 局地的な文明を発達させてゆっくりと発達した。一方で中世暗黒時代に 文明を大幅に遅らせた欧州は、大航海時代を経て世界中の海へと漕ぎ出し、 時には平和的に、そして多くは野蛮な虐殺と搾取で自らの文明を無理やり 開花させた。ルネッサンスも産業革命もこの「航海」なくしてはありえない。 互いの和睦こそが、黄金の種族の力を手に入れる鍵になる… 銀の種族ははじまりの場所に固執せず、かつ宇宙で最も恐ろしいことが 「孤独」であると知っている。だからテレパシーを発達させ、恐怖を感じる 「感情」を1人の人間にゆだねる術を見つけ出し、宇宙に散らばっていった。 けれどそれは便利であると同時に、あるものを見失わせる事になる。 黄金の種族に倣っていた一番弟子たる自分たちが、師である彼らに見捨てられ、 かつ彼らが自分たちより劣る鉄の種族にノドスを与えたこと…それは銀の種族に 大いなる哀しみや絶望を抱かせるに足る、黄金の種族の「裏切り」でもあった。 けれどその怒りや絶望に囚われる事をよしとしないために感情を廃した結果、 「鉄の種族を滅ぼすべき」という使命感のみが強く残ってしまった。 結果として4人のノドスの契約には明らかな矛盾が生じ、 プロメはそれではやがて破綻してしまうと案じていたのだった。 星々を繋ぐスターウェイはまた、生き物の命の流れでもある… ディアネイラが星の道を見つけられるのは、星の導きが聞こえてくるから。 けれどそれと同時に、自分がスターウェイを見つけるたびに、自分たちも 星々を導いているような気がしていたのだという。 星は生きていればスターウェイを持ち、死んでしまえば消えてしまう。 星と星は漠然と繋がっているだけではなく、人類や生物たちの動きによって 「繋がれていく」ものだと黄金の種族が考えていたのなら、宇宙をネットする 最も活発な人類の動きが「戦い」であるとして黙認したことも納得がいく… ちょうど暴れん坊の英雄の種族は狂乱して騒ぎを起こしたことだし、 最も好戦的で危険ではあるけれど、その反面豊かな感情と深い愛情を持つ 鉄の種族に最終兵器を持たせておけば、銀の種族に滅ぼされてしまうことなく、 十分対抗できると思ったんだろうか…ホント、エイジのお父さんたちの考えはよーわからんわ これは戦争が科学を発達させることに似ている。 皮肉にしか聞こえないけれど、農業改革や芸術的発展がゆっくり進むことに 比べれば、戦争は明らかに劇的に科学を発達させ、進化させる。昨今は経済も 複雑に絡んで潤っていくので、さらに「戦争は計画的に!」となってきた。 ハガレンのオートメイルや攻殻の義体化は障害者や病気の人間にとっては夢の 技術であるが、現在は金にならないこのバイオ工学(せいぜい人工皮膚やら関節、 骨頭を作る程度だろう)も人工臓器、本物同様に動く義足、人間の中で最も緻密な 動きをする脅威の精密機械「手」すらも再生可能になるかも知れない。 なぜなら戦争があればイヤでもケガをする者が多くなるからだ。 わが国の身体障害者福祉法は高齢者や内部障害者など想定していなかった。 足を、手を失い、眼を、聴力を失った傷痍軍人への国の保障法だったのだ。 スターウェイを失った惑星オロンに1人残されたノドス、エイジ。 彼を見つけ出す事が出来るのは、道なき宇宙に出ることを恐れずに勇気を持って 暗い海を渡ってくるものだけ。オロンと星々、エイジと自分たちをつなげる者… 星は人を導くだけのものではない。人もまた、星を導いている。 それによって広大な宇宙は繋がっていく…どこまでも。 多くの銀の種族が2人の話し合いに賛同したのはちょっと驚いた。 プロメが言ったように鉄の種族はやたらと自分たちの領土だの持ち物だのに 固執するくせに、確かにいきなりそれらを滅ぼすような愚かさを持っている。 まぁいつかはそれから脱却できるかもしれないけど…いつだろうなぁ…遠い眼 しかしなんたって今回魅力的だったのはパエトーだね。 なんだあのいきなり人間臭くなっちゃった感情むき出しのオカッパは! 1人でコドモスにいるノドスの親玉を殺せと騒いではロム・ローからうるさいと感情に支配されているとうっとおしがられ、しまいには独断でアルゴノートを 討とうとして同胞たちに阻まれる始末。プライドずたずたの顔は面白かった。 一方2人の英雄相手に戦うユティは徐々に狂乱の様相を見せ始める。 ちっちゃいアルテミアをでっかいベルクロスが守ったり、吹っ飛ばされた ベルクロスをアルテミアが助けたりするのがなんだか可愛くて可笑しかった。 鉄の種族同様、「はじまりの地」にこだわった黄金の種族の発祥の地は エリュシオン。それにこだわらないがゆえに重きを置かないのはともかく、 知ってたんなら調べるくらいはすればいいのに…意外と抜けてるな、銀は。 黄金の種族が残したもの、契約の矛盾、狂乱と物語は佳境へ向かう。 何より今回は作画良好で姫さまもイオラオスもパエトーも美人さんでよかった。 △
第22話 死の契約2007/9/2
「よせーっ、ユティ!!」 レクティがなんだかすごい劇画調の作画で叫んだのと同時に、 カルキノスを失った哀しみと絶望からユティが大暴走して巨大化。でかっ! 姫さまとプロメの会話が佳境に差し掛かり、鉄の種族とは蓄積の仕方が 違う彼らの記憶を受け取る事で、姫さまは黄金の種族の発祥の地である エリュシオンへの道をかすかに感じ取る。 そこに黄金の種族の叡智が眠っているならば、エリュシオンへの失われた スターウェイを見つけ出すことができる者がいれば、手に入れることができる。 そこに本当に力があるのか。 そもそも黄金の種族の意思や思惑がなぜ鉄の種族などに理解できるのか。 黄金の種族が銀の種族を見捨てた事と力の存在があるかないかは関係ない… プロメに賛同する者、ロム・ローに賛同する 、まだ立場を決めかねて 静観する者の混乱したようなとはいえ銀の種族だけに冷静なんだけど意見の交換が面白かった。 ディアネイラは黄金の種族がそこに何かを残したはずだと言い、 プロメは自分はそこまでは言い切れないと表情を曇らせたけど、 鉄の種族が黄金の種族と似ているのなら答えは簡単。幼い者が 自分たちを追ってくるとわかっている時、導きのメッセージを 残すのに「はじまりの場所」が最適であるとまず考えるもの。 星と星の間に出来るスターウェイを繋ぐ役目がマクロ的に見て命であるなら、 人々の出会いもまた、ミクロの視点からはスターウェイを繋ぐ要素となる。 ディアネイラは人々こそがスターウェイを繋ぐものと薄々感じていた。 アルゴノートクルーと絶望的な旅に出たこと、エイジと出会ったこと、 それからも多くの出会いがあって、ついに敵である銀の種族との対話に 成功した。青銅の種族とも対話できたらよかったねってのは置いといて、 プロメに出会えたこともまたひとつ、スターウェイができた事になる。 ディアネイラを暗黒の宇宙に道を見つけて導く者と認め、選択が間違って いなかったと安堵したプロメもまた、銀の種族の道を照らし導く者だった。 記憶を、感情を背負いながら、種族のために道を模索し続けてきたプロメも 道を作る者…だからディアネイラという星にスターウェイが開かれたのだ。 コミュニケーションが人と人を繋ぎ、世界を広げ、発展させていく。 自らの種族より圧倒的に劣る部分が多い者の言葉はプロメの心を打ち、 さらにはプロメの行動と思いに賛同するものを続々と増やしていく。 それを見てイオラオスが警戒すると、大丈夫ですなんて言われちゃう。 大勢を占めたプロメ派のおかげで、戦いは一時的にやむことになる。 けれどこの対話を無駄なものと否定するロム・ローはノドスを率いて 鉄の種族を追うだろうし、銀の種族にあるまじき感情を開放させ始めた パエトーもまた鉄の種族を認めない。やっぱり死亡フラグなんだろうか… 戻ってきたイオラオスは、姫さまの神々しさにアテられたのかその手を 握ったまましばし放心状態。アネーシャに言われてビックリドッキリ、 慌てて飛んで後ずさると、姫さまからは優しいねぎらいの言葉が。 それを聞いたイオラオスときたらいやはやなんつー喜びようだ。 初めて姫さまに触れ、リアルタイムで姫さまの交渉を見て、もうこれで何も 思い残す事は…って、違うから!こんなんで死んだらシャレにならんから! こうして「対話」によって新しい道を見つけ出した姫さまたち鉄の種族とは 裏腹に、凄まじい力を手に入れながらも対話も和解もなく、ただひたすらに 戦うことしかできない英雄の種族というのが皮肉な対比なのかもしれない… 圧倒的な肉体の強靭さは進化の必要性だけでなくその目的すらも失っている。 狂乱して同族同士で殺し合い、滅ぼしあうなんて、生物としてはあきらかに 矛盾した本末転倒な結果を生んでるわけだからね。 だから全く別次元のように「戦い」と「対話」が描かれてるんじゃないかな。 (多くのレビューが「たかがあんな会話だけで戦いが終わってしまうのなら、ノドスのワンパターンの戦いの意味がないじゃないかと言ってるので、私なりの解釈はこれ) 私自身、2人の対話が興味深くてとても面白かったので好意的に擁護しておく。 徐々に狂乱の様子を見せ始めるユティはメヒタカビームとのガチンコに競り勝ち メヒタカを惑星まで吹っ飛ばす。けれど時間を追うほどにエイジも当然狂乱に 巻き込まれて行き、両者狂乱というトンデモ事態を引き起こす事になる。 というわけで一刻も早く戦いを終わらせるために再びカルキノスが参戦。 ところが以前はレルネーアを見て手を出すなと追い払っていたケルビウスが、 レルネーアを見ても動かないばかりかレルネーアの毒攻撃の前に身をさらして 慌てて攻撃をやめさせたり…どうやら精神を食われ始めて周りが見えていない。 やがて2人はメヒタカが落ちた惑星へと降りながら戦いを続け、ついに狂乱が… けれどその時エルマントスが飛んで時間を巻き戻し、お得意のバンク戦開始。 それにしてもエルマントスの槍を手足に受けながら平気なベルクロスが ケルビウスの異空間に吸い込まれた時は「え、あっけな…」と思ったら こじ開けて出てきたので笑った。しかも狂乱しちゃってるじゃねーか! もちろんこれはヤバいのでやり直し。またこのまま延々2万回もやり直したら どうしようと思ったけど、エルマントスの槍を気がついたアルテミアが止め、 その勢いでまた吹っ飛んでいったのでメヒタカを追ってレクティは離脱。 さらに力をぶつけ合う2人の前に、最後に立ちはだかったのはレルネーア。 カルキノスが穏やかに振り返る一瞬のショット…レルネーアはエイジと ユティ双方に貫かれ、その驚異的な回復を誇る体に致命的なダメージを 受けてしまう。続いて起きた爆発は、1人の英雄の種族の死を物語る… 狂乱が去り、ケルビウスの前には横たわるカルキノス。 以前のように眠っているだけと信じるように、禍々しい爪の生えた手で 彼に触れようとしたユティは、カルキノスの体が塵となっていくのを見る。 残されたのは、いつも予告のシーンでくるくるまわっているあの台形の櫃。 契約の証なのか、ノドスの証なのか、それはやがてユティの眼の前で砕け散る。 カ ル キ ノ ス が 死 ん だ 呆然とし、やがて凄まじい咆哮をあげるユティを見上げるレクティ。 でもそんな呑気にしてるヒマはなかった。感情を暴走させたユティは 巨大化してベルクロスを追う。レクティはかつてアルゴノートを撃沈して ベルクロスが更なる狂乱に陥り、何もかもを飲み込んだと言っていたけど これがその状態なんだろうか…だからあの時エイジを見せなかったのかな。 恐らくはカルキノスが死ぬ前に飛ぼうとしても、狂乱のパワーに阻まれて 飲み込まれていくレクティとメヒタカ。そして珍しくあわわわとばかりに 逃げ出したベルクロスもまた飲み込まれ、宇宙の一部がただのぽっかりした 黒い空間に削り取られてなんにもなくなっちゃった… 巨大な力を感じ、かつエイジの気配が消失したからか、瞑想に入っていた 姫さまが眼を開くときょときょとと落ち着きなく動くのが面白かった。 暗黒空間が空間のヘリを侵食していく。闇の中で、放心したようなユティは 誰もいなくなったと呟く。でも本当にいなくなったのは、いて欲しかった人。 「カルキノス…」 光を失った力なき瞳から流れる銀砂は彼女の涙だったのか… △
第23話 四人2007/9/9
「1、2、3、4…4人!!!」 4まで数えられるようになったんだよというテイルとメイルの努力が報われた! エイジの気配が完全に消えたと膝をつき、絶望する姫さまの姿を見て、 真っ先にエイジを助けに行こうと言ったアネーシャの言葉は、姫さまに とってどれほど嬉しかったか…アネーシャがそう言ってくれたからこそ 姫さまは足を止めず、自分はエリュシオンへの道を探さねばならないと 目的を優先出来たんだと思うね。ホントにいい娘さんだよアネーシャは。 毅然としてスターウェイを探る姫さまを見守るしか出来ないと哀しげに嘆く アネーシャを、おまえがいるから姫さまは癒され、再び立ち向かえると言う イオラオスの言葉がいいね。エイジが今、姫さまのそばにいてくれたなら… 「エイジがそう簡単にやられるものか」 ましてや姫さまと約束したならなおさらだ。 イオラオスにとってアネーシャは頼りになる仲間で、だからこそ肩に 手を置いたんだけど、せっかくアネーシャがその手に手を重ねたのに、 「おつかれ!」みたいな肩ぽんぽんで男友達みたいに励ましちゃう。 まぁそこがイオラオスのイオラオスたる所以すぎてたまらんのだけど。 アネーシャやイオラオスが脇で固めてくれるから、姫さまが今はエイジより 別のことを優先しているという事が引き立つ。ベタベタメソメソしなくても 「目的のためには相手を信頼し、時には離れる」こともありだと思わせる。 ふっ…そういえば大昔、こういう事を全然描けなかった脚本家がいましたなぁ… 必死で道を探る姫さまに道を託した事が正しかったのか否か… ユティを残して全てのノドスが消滅したことで、銀の種族には動揺が走る。 ノドスを滅ぼす事が黄金の種族の意思だったのか?銀の種族のノドスだけが 残った事で黄金の種族と銀の種族の関係は完全に断ち切られたのだろうか? ロム・ローが正しかったのではないか…違う、プロメは可能性を示しただけだ… 感情が入らない、冷静で理論的な意見の交換は確かに聞いてても心地いい。 ここでギャースカ怒鳴って相手を黙らせようとするヤツが出てくると… 「そこをどけっ!!」 うわ、さっそくいた! ってか最近のパエトー・オーのオカッパ王子化はどうしてくれよう。 感情剥きだしでガルルルルと仲間に噛みつく様がなんだか懐かしくて仕方ない。 なんたって黄金の種族がアイツら鉄の種族を選んだなら、こんなところで 自分に滅ぼされるわけはないんだからいいじゃんというムチャクチャ理論で 攻撃させろと吠えるパエトー。彼の行く手を阻んだプロメ派はもちろん、 そんなのいらん争いだアホーみたいに言われて怒ってる、怒ってるよ! 「プロメの考えが正しければ私はここで絶える!!」 「愚かな考えだ、パエトー・オー」 プ ロ メ 〜 ! やっべ、最高なんだけど。藤田さんいいなぁ、こういう憎らしい演技も。 いや〜、パエトーの攻撃性を見てるのが楽しくてしょうがない。 ケルビウスが作り出した時空の穴に放り込まれたレクティは、エルマントスの 力で暗黒の闇に干渉されないわずかな空間を作り出してメヒタカを守っていた。 そこに飛び込んでメヒタカに馬乗りになったのはきたのは黒く荒々しい影。 「ありがと、ここ!」 微笑むエイジに、レクティはさほど驚いた様子もなく、この空間もやがては 飲み込まれてしまうと絶望の言葉を言う。大丈夫、4人が力をあわせればね! 4人?といぶかしむメヒタカたちの前に、あの台形の櫃がゆっくり降りてくる。 それはレルネーアの櫃。そしてそれが紫色の霧を出現させ、中からは人陰が… カルキノスが生きてたよ! 普通ならあれだけ大騒ぎして死んだくせにもう復活かと思わせるものだけど、 何しろ彼らは英雄の種族を宿している「ノドス」という超越者であり、 何度も言われていたようにレルネーアの治癒回復力は驚異的なもの。 だからなんだかそれも至極当然のような気がしてしまった。 「やっつけあうのはおしまい!」 メヒタカに言った言葉が、今度はカルキノスに差し伸べられた手と共にエイジの 口からこぼれる。勝手な男だ…そう言いながらもその手を取るカルキノス。 英雄には心がない。心がないという事は感情がないということ。 他者を憎みもしないけれど、反面思いやる事も慈しむ事も愛する事もない。 黄金の種族が、狂乱して星を滅ぼす英雄の種族に教えたかったのは心を持つ事。 レルネーアは狂乱を嫌がり、カルキノスと共に生きる事を選んでいた。 だからカルキノスが一度滅んでもなお、彼の命を手放そうとはしなかった。 レルネーアの力は相手を滅ぼす毒にもなるが、仲間を救う癒しにもなる… 「気持ちいい〜」とレルネーアの癒しの霧に身を任せるエイジとメヒタカが なんだか可愛い。というかエイジはもちろんだけど、エイジがいることで メヒタカがすっかりくつろぎ、のびのびしてるのがとてもいい感じだった。 そしてレクティが言うように死をもって開放されるカルキノスの契約は、 一度死んだことで果たされた。そうか、最も数が多いエイジの12の契約にも 確か「決して死んではならない」っていうのが入ってたんじゃなかったか? メヒタカの残った契約はユティを守る事。カルキノスの契約は銀の種族が 黄金の種族の力を手に入れた時に解除される。レクティもまたユティを守り、 黄金の種族の力を見出した時は銀の種族に教え、その力を守ることが契約。 そしてエイジの残された契約は「星が元に戻る!」こと。 オロンはとても綺麗な星…フートォが待つ枯れた大地に豊かな緑が芽吹く事。 「エイジ」と言いかけて「僕」と言いなおしたエイジが少し大人びたようで 寂しいような嬉しいような…次に姫さまに会ったら、若く賢いお母さんは 可愛い息子に「男」を感じちゃうんじゃないだろうかそれはやっぱり少し寂しい… 「ここを出たら、あの子を助けないと!」 あの子?誰のことだ?いぶかしむ3人をもどかしがり、エイジはギャオー、 ガオーグワー!と宙に浮いて暴れてみせる。それでもわからない3人に、 「僕たちを、ここに閉じ込めた子!」 ああ…ええ?ユティを?と3人が3人ともビックリしてるのがなんだか笑える。 一方でユティはカルキノスを失い、その渦巻く嵐のような感情をもてあまして 苦しんでいた。戦わせないようにすらしたカルキノスを自分のせいで死なせた。 あまりにも重すぎる感情をプロメに渡して消したいのに、プロメと袂を分かった ロム・ローはそれを許さない。今、最後のノドスをプロメに渡す事は出来ない… 苦しみの中でユティにはロム・ローへの憎しみが芽生える。 パエトーといいユティといい、さらに苦しみ、自分に見捨てられるユティの 姿を見て黄金の種族に見捨てられた自分自身を思い出すロム・ローといい、 徐々に感情に支配されていく銀の種族側が非常に魅力を増してきたな。 4人のノドスが協力しての空間からの脱出方法はなかなか面白かった。 時間を掌るエルマントス、光指し示すアルテミア、生命のレルネーア、 そして圧倒的な強さで存在を示すベルクロスがそれぞれの役割を持って 時空の壁をこじ開けるというのがね。もうちょっと絵的に面白みがある 演出があったら面白かったんだけどな。こういうムチャクチャな設定の 個性的な絵面なら、赤根監督とか渡辺信一郎監督なんかが得意そう。 時空流の中でレクティが5人の黄金の種族に出会ったのは、彼女の契約である 黄金の種族の力の源を見出した(そしてそれを銀に教えること)という暗示なんだろうか。 一方エリュシオンを探しきれないまま、パエトーたち抹殺派は穏健派を振り切り アルゴノートに攻撃を仕掛けてきていた。イオラオスたちオーガンはもちろん、 防御の要・アヴァローナも多数展開するけど、何しろ姫様が道を探す間引く事も 逃げる事もできないので状況はヤバい。オーガンは次々やられ、アヴァローナも 青銅たちにぶっ潰されていく。オーガンがやられるのって久々に見たかも… 「見えた!」 やがてついに姫さまがエリュシオンへの道を探し出す。 それと同時に艦長がオーガンに艦に戻るよう命じてたけど、この時もしも 取り残されたらホントに一巻の終わりだと思ったらゾーッとしてしまったよ。 「逃しはしないっ!」 出たー!これでもかっつー邪悪な顔つきで追いかけてきたパエトーはついに アルゴノートを射程に納め、見る見る攻撃デヴァイスを作り出して発射。 …と思ったところでもちろんベルクロスが登場し、アルゴノートはワープイン。 なんだよ、またワンパターン展開かよ〜と言うなかれ。 最終回3回前で主役側が倒されても困るし、何よりパエトーがおもろかった上に、 ようやく揃ったノドス4人の仲間意識とチームワークがよかったからいいじゃん。 △
第24話 エリュシオン2007/9/16
「生きていたのか…!」 って、えええええええええええええ!!!何でいきなり皆でお邪魔します!? パエトーのビックリぶりが最高すぎて爆笑したよ。この展開は読めんかった! いや〜、面白い、面白いよエイジ!きょとんとしてるエイジも、ヘトヘトの メヒタカも、カルキノスを助けるレクティも皆よ過ぎ。キャラが立ってるな。 抵抗しようにも、相手は何しろノドス。 それが4人もいるとなればいかなきかん坊のパエトー・オーとはいえ、 従わざるを得ない。銀の種族の多くはプロメに従った。レクティに命じられ ぐぬぬぬと悔しく思いつつも、どうやら素直にエリュシオンに向かったようだ。 黄金の種族の力が手に入らなければ、ロム・ローはユティに星を破壊させる。 その星を守る事はレクティの契約であり、そしてユティを守る事もまた、 エイジ以外の3人のノドスの最後の契約でもある。 一方でエリュシオンへのスターウェイを進む姫さまとアルゴノートの前に 黄金の種族による試練が現れる。大規模な磁気嵐は度重なる激しい戦闘で 痛めつけられた艦体を容赦なく攻めたて、破壊していく。 「試されている…」 ここまで辿り着いたものが、果たして黄金の種族の 叡智を受け継ぐにふさわしい者かどうかということを。 姫さまはアルゴノートに指令を送る。 それはこの状況ではもはや一度脱出して態勢を整えるしかないと思っていた 艦長を仰天させるものだった。フレイムロックの解除と、射撃目標座標… そう、今まで一度も使った事がないアルゴノートの主砲をぶっ放せというもの。 艦がズタボロであちこちヤバいくらいの状況なのに、主砲発射なんて無理だと ブリッジクルーも青い顔。やはり姫さまもあのバカ兄弟の血筋なのだろうか? けれど動揺するクルーへの艦長の檄がこれまた格好いいったら! 「我らができない事を、姫さまが望まれた事があったか!」 存在するのかどうかもわからぬノドスを探し、スターウェイのないオロンを 探し出し、銀の種族とのコンタクトに成功し、2人のノドスを味方につけ、 黄金の種族の星にあと1歩まで近づいたのは、ディアネイラの力あってこそ。 そして彼女を信じてついてきたアルゴノートを、姫さまもまた信じているから。 無言で準備に入るクルーたち。ズタボロのシールドを少しでも補うため、 イオラオスたちオーガン隊は自らのシールドを展開して母艦を守る。 アネーシャたちは長く飛んでいるディアネイラのフィジカルレベルの維持。 けれど艦の崩壊は止まらない…「もぉ〜!ムチャだよ姫さまぁ!」 ってかビーが主砲のトリガーに変形したのがビックリした! そんな役目もあったのか、ビー。 艦長の号令と共にアルゴノートは主砲を発射。 まばゆいばかりの光、すさまじい質量を感じながら、その中に姫さまは 金色に輝く人陰を見る。まるでよくやったと褒めてくれたような温かさ。 この宇宙をスターウェイで満たしなさいというのが黄金の種族の願い。 その果てには一体何があるのか。何が待つのか。 アルゴノートは荒れ狂う磁気嵐の中で、ボロボロの艦体での主砲発射という どう見ても無事ではすまない状況にありながら、穏やかに進んでいる。 まるで引力のようなその星の導きは、これまでも体験してきたもの。 「スターウェイが…生まれた」 銀の種族が使う防御シールド、ヘドロンに守られた惑星エリュシオン。 姫さまはコドモス同様自ら降下する事を決め、オーガン隊は大編隊を組んで 姫さまのシャトルを防衛…ってかやたら多いな!画面埋め尽くしてるじゃん! 自分の身体を守り続けてくれたアネーシャを連れた姫さまが進めば、ヘドロンの 壁は入り守りを開き、ビーズの海は道をあけ、そして惑星は人体に最も適切な 環境状態を作り出して、星の道を探し出す稀有なる鉄の種族を歓迎する。 空と雲を映す黄金の地。 でもここに残された黄金の種族の意思を汲み取ろうと手を伸ばした姫さまの前に ロム・ローが現れる。この惑星にはもう何もない…ただ黄金の種族がいたという 痕跡があるだけ。彼らは自分たちの力を他の種族に奪われる事を恐れ、我らの いない宇宙へと逃げ去ったのだ…破壊しか生まない忌々しいノドスを残して。 姫さまはそれを受け取る力が我らになかったからこそ、黄金の種族は試練を 与えたのだと答えるものの、どうやら黄金の種族に眼の前で見捨てられた事が よほどのトラウマになってるらしいロム・ローは聞き入れない。 手始めに母船でアルゴノートに大ダメージを与えるロム・ロー ってかマジであのまま爆発するんじゃないかと思ったよ! 「やれ、ユティ…それがおまえの最後の契約だ」 カルキノスを、ノドスたちを消してしまったことの悲しみと後悔に囚われ、 ロム・ローへの憎しみを募らせ、あまりの苦しみから自分を消して欲しいと 願い始めたユティは唐突な開放でバランスを欠き、狂乱状態のケルビウスに 変化して虚無の力を持って暴れまくる。それはもう誰にも止められない… 軌道を外れエリュシオンに落ちていくアルゴノート。 ただでさえズタボロで航行維持すら難しいのにあんなダメージ食らっちゃって… ああもう、エイジは何をしてるんだ!パエトーがチンタラやってるならほっぺを つねったれ!とハラハラしたよ。「最後まで諦めるな!」艦長格好いいよ艦長! この事態には意外と冷静だったイオラオスだけど、オーガン隊を全て率いて 姫さま防衛体制の布陣。けれどロム・ローの放った光の矢は真っ直ぐ姫さまの シャトルを目指す。姫さまの強い意思を湛えた瞳とぶつかるのは銀色の瞳。 「飛ぶぞ」 あー、もう何度目だベルクロス!!!!! とはいえこのヒキをやられたら次回を楽しみに待たずにいられないじゃないか! 「ぼくらの」の憎たらしいコエムシに続き、憎たらしくはないビーが壊れた。 「よく頑張ったな」ひびが入って痛々しいビーを見る艦長が悲しそうだ… ホントに壊れちゃったの?でも機械だから直せるよね?なんて無粋な… △
第25話 最後の契約2007/9/23
現れたエイジがロム・ローの攻撃を防いだなら、援護し、逆に攻撃したのは イオラオス。何も出来ない、共に戦うことすらと腐っていたイオラオスが ついに面目躍如、ロム・ローに赤い血を流させた!ってか赤いんだ、血… 「ユティに何をしたっ、ロム・ロー!」 もはやただの熱血サイキック戦士みたいになってしまって楽しくてしょうがない パエトーは勝手にお邪魔された上に、物語に必要なノドスを全部連れてきたよ。 パエトーは狂乱するケルビウスが黄金の種族の星を破壊しようとする元凶が ロム・ローにあると見て責める。でもこの時のロム・ローの答えは意外過ぎた… それはユティの苦しみを増幅させて自分を憎ませ、滅ぼさせるため。 黄金の種族に見捨てられた事を種族の中の誰よりも感じ、受け継ぐべき 彼らの力を探す事に長い時を費やし、疲れきったロム・ローがこれほど 自暴自棄モードになってるとは思わなかったよ…ってか迷惑だよ!! 「喜べ、パエトー・オー」 でもこれって実は、ロム・ローは感情をプロメに託す事で合理的、理性的に 進化してきた自分たち銀の種族が、行き場のない感情と向き合う事で苦しみ、 人格崩壊すら起こしかねないという事を知ってた事になる。プロメが我らの 種族はその事を知らねばならない(だからこそ自分の感情と向き合って受け入れねばならない)と 言ってた事を、ロム・ローが知っていたという皮肉でもある…面白いねぇ… 狂乱したケルビウスを止めに行くベルクロス。 そんなエイジを見て、エイジはユティを助けると言ったとカルキノスは言う。 自分たちはユティを守らねばならないのではなく、「救わねばならない」こと。 4人が共に戦えば狂乱すると恐れ続けていた事が、本当は凶暴で心のない英雄を 信じていなかったからだと気づき、止めたがるレルネーア、そのために戦う事を 望むアルテミアを2人が受け入れるのは、何気ないシーンなれど感動したよ。 レクティもまた、自分たちノドスがエイジの言うように英雄に心を与えるために あったのなら、既に心を通わせあい、互いに信じあえると参戦することを望む。 このレクティの眼を通して事態を見るのも面白かった。 最も真実に近づくのがプロメの意を汲み取るレクティであるのはふさわしい。 ケルビウスの体を押さえつけ、ダメージを受ける彼女とエイジの双方を癒し、 星を守るレルネーア。レルネーアの力は、再生。大切な仲間を死なせはしない。 一瞬その苦しみに狂乱したかと思われたアルテミアは形を変え、全ての 攻撃を飲み込むエネルギーホールを作り出す。アルテミアの力は、光… 光は無限に進み続けるもの。アルテミアは光に行き先を与える入り口を作る。 では自分の力は何か?レクティは無数の自分に問いかけられる。 エルマントスが本当に時間を操れるなら、ベルクロスを倒せたはず。 エイジに敗れたあの時、探し出した過去が現在へと流れ込んでいった。 消し飛ぶ惑星やロム・ロー、パエトー、ケルビウスに撃たれて崩壊していく ベルクロスに無数の過去のベルクロスを重ねるエルマントスの力は時間… 過去をやり直すのではなく、過ちも失敗も受け入れて未来へと繋げる力。 レルネーアが生命を守り、アルテミアが道を示し、レクティが未来へ導く。 エイジが無邪気に言った言葉どおり、英雄たちに役割が与えられ、滅びのための 戦いではなく、仲間のため、ひいては未来のために戦うのは感動的だったよ。 この光景にヘタれて腰を抜かすパエトーと、滅びの時の喜びに笑うロム・ロー。 すっかり感情が剥き出しになってることに気づいているのかいないのか… ベルクロスの力は存在。そしてケルビウスの力は? 虚無だとしたら、なぜノドスは闇の中で存在し、帰還できた? それぞれの役割には意味がある。レクティは黄金の玉別に変な意味じゃないよ!を 手にしたベルクロスを見て、「存在」は即ち「器」であると推測する。 黄金の種族の力を受け取るべきは、エイジと共に成長し、心を宿した ベルクロス。そこにあることを認めた存在こそが力を受け取るというのは ザイン(存在)とニヒト(否定)が戦ったファフナーにも通ずるものがあるよね。 アルテミアが開いた道への堅固な扉がケルビウス、ベルクロスがそれを開く鍵。 打ち破るべき扉の中で、ベルクロスの瞳に映ったのは、 両手を広げて受け入れてくれる黄金の種族だった。 黄金の種族が残したのは、彼らが去った別の宇宙への道だった。 銀の種族と鉄の種族、そして心を持つ事で狂乱から開放された英雄の種族が 協力して扉を開く事で全く新しいスターウェイが開かれるという仕組み。 いつまでも戦い続け、滅ぼしあっていたら永遠にここには辿り着けなかった。 ベルクロスのような深く青い色の玉に触れる姫さま。 けれどそれは粉々に砕け、残っていた、かつてはベルクロスだったものも 消えていき、開かれた黄金の道へと吸い込まれていく…黄金色に輝きながら。 眼をそむけるイオラオス、見据えるアネーシャ、一瞬表情を曇らせ、 けれど再び顔を上げて晴れやかにスターウェイを見つめる姫さま。 ビーを手に抱く艦長たちクルーも無事だったのに、再生しないエイジが心配。 けれど暴れるケルビウスを最後まで決し離さず、残された櫃を手にして 再生の力を注いだレルネーアと、元の姿に戻ったユティがカルキノスを見て 涙でくしゃくしゃになりながら抱きついたシーンは感動してしまったよ。 メヒタカもレクティも無事。あとはただ、エイジが帰ってくればいい… ってか時々は青銅の種族の事も思い出してあげてください(泣 やっぱり個々に知性も思考もなく言葉のない種族はダメなのか…可哀想に。 △
最終話 エイジ2007/9/30 視聴感想・1クール・トップ
「出でよ…」 かつて、遠い昔に黄金の種族が言ったように、開かれた外宇宙への扉を 銀の種族たちがくぐっていく。多くの青銅も連れて行くんだそうだ。 見捨てられなくてよかったと思う反面、相変わらず奴隷かと思ったり… 追いついてきたニルバールは、データにはないスターウェイが開いた事を知る。 アルゴノートだ…恐れを知らぬ航海者である彼らが先を行けば必ず道が出来る。 戦いは終わり、たくさんの艦隊が現れてアズ・アゾート艦体に合流していく。 あれあれ…?その中にはなにやら見慣れた大きな艦が… バカ兄弟、生還!!!!! 「もし無事なままどこか別の次元、時空に行っちゃったなら、いつか ディアネイラが探し出してくれるかもしれない…可能性は低いだろうが」第20話 暗黒のノドスレビューにて ケルビウスの虚無に飲み込まれた時、もしかしたら別のところからポコっと 出てくるかもなぁ、排泄物みたいに…と思って一縷の望みをこめて書いたら、 今回そのとおり帰ってきちゃったよ!そうは言いつつも別に帰ってこなくても よかったのに帰ってきちゃったよ!すげーよ!なんという悪運だバカ兄弟!! スターウェイに乗ってエリュシオンに辿り着いたニルバールが見たのは、 驚くほどの数の銀の種族が集まって星を取り囲んでいる場面だった。 艦長はニルバールによいところに来たと声をかける。 まだ見ぬ外宇宙へと旅立っていく我らの友の旅立ちの時だ… アルゴノート艦内が修復されていくと同時に、ビーも修復が済んで復活。 よく頑張ったななんてねぎらいの言葉を言うから終わりかと思ったのに、 やっぱり無機物は無機物、修理が済めば大丈夫だったじゃないか。 よかった、哀しまなくて。たまにはシビアな性格も役に立つな。 しかしそのアルゴノートの修復をやってる棟梁がパエトーだったのは吹いた。 道具も材料も使わずに、不機嫌そうに艦内を次々と修復して廻るパエトー。 その速さにはビーの修復プランの修正が追いつかないほど。 すごいすごいと艦長がおだてると褒めると「フン!」とか言っちゃって、 一族全員が私にこの艦を直せと要請したのだから仕方がないとか言ってるよ! つまらない仕事をさせると思って何か憎まれ口のひとつでも叩くかと思ったのに 「滅ぼすのと同じ速さで再生してやろう」 なんて言いながら勤勉に飛び回り、あちこち直しまくったようだ。 人類がモタモタやってるそばに突然現れる銀の棟梁の大活躍は見たかったよ。 ってか艦長もノセるのがうまいな。やっぱ艦長たるものこうでなければ。 とにかくもうパエトーについては全てが微笑ましいし楽しい場面では あるんだけど、ちょっと素直に手放しで喜べないところもあったりする。 確かに戦いは終わったんだし、パエトーがその驚異的な能力で協力してくれる おかげで、飢えと戦いながら救援物資を待つ必要がなくなったのは事実だけど、 感情的にはどうだろう…まさか銀の種族にちょっかいかけてどうこうってはずも ないけど、感情的、心情的には崇高なことを言われてもやっぱり許せない気が… 姿は見えてなかったとはいえパエトーは長い間アルゴノートを追い続けてきた 恐るべき敵だったわけで、艦内には彼らとの戦いで心身ともに傷ついた者や 死んだ者たちの関係者がたくさんいるわけで…なんつーか、「パエトーってば 面白い♪」だけで済ませちゃっていいのかなと思ったり…だからってここで パエトーに謝られてももちろん困るんだけどね。ちょっとヒネくれてるかね? アルゴノートが修復を受けている間、それぞれがそれぞれの行動をしていた。 未だに扉を開くために必要だった各種族の協力や、黄金の種族が自分たちを 見捨てたのではないことなど、全てを受け入れられずにいるロム・ロー。 長く自分のうちにあった感情が根付いてしまい、いつ暴れだすのかと不安で ならないと表情豊かに怖がるユティに、それが支えになる事もあると励ます カルキノス。その言葉に安心し、もう死ぬなと相変わらずのワガママ姫に、 承知した、と相変わらず律儀なカルキノス。それでも2人の空気は和やかだ。 「馬鹿者…連れて帰る事もできんではないか!」 一方消えてしまったエイジを誰よりも心配しているイオラオスと、 彼のよき友テイルとメイルはエイジが消えた場所に花を手向ける。 「きっと、1人で先に行っちゃったのよ」「メヒタカもそう思うでしょ?」 そう言うテイルとメイルに答えられないメヒタカ。 レクティもまた、あの時鍵となって扉と一体化して開いたのが ベルクロスだったとしか言えず、言葉を濁す。 でもきっと、エイジはあっちの宇宙で僕たちを待っている。 未だエイジと会話した事のないユティも、一族と共に扉を超えればエイジに 会えるかもしれないという希望は捨てていないようだ。レクティもまた、 いまやその考えこそが正しかったと銀の種族に認められているプロメと共に さらなる叡智に触れる事を望み、メヒタカもエイジを探しに行くと言う。 最初の頃のメヒタカなら、もうここで旅を終えてポレ星へ帰る道を選んでも おかしくないのに、エイジに出会い、エイジへの恩を返すために行くという その言葉に全く迷いはない。彼を見守るレクティは微笑み、その成長を喜ぶ。 カルキノスもまた外宇宙に向かうという。 ユティが大切なものはいいのかと問えば、問題ないと言う。 ユティはまだ気づいていないようだけど、ユティが行くからこそカルキノスも 行くんじゃないか。こんな調子で互いの気持ちをちゃんと打ち明けあえるのは 一体何百年後になるんだと本気で心配だよ…長生きしそうだけど、ノドスは。 ディアネイラが見つけ出し、さらに先へと繋げたスターウェイを仲間たちと 共にやってきたプロメは、ディアネイラに対して最大の敬意を払う。 このシーンは描写的には地味だけどとてもいいシーンだったと思う。 プロメの敬意、ディアネイラの敬意が本当に伝わってきて、卑屈さもなく、 疑う事もなく、ただただ友愛と尊敬の感情が満ちていたような気がする。 2人の会話があったからこそ道は開け、プロメはディアネイラを信じ、 ディアネイラは見事プロメの想いに応えて見せた事が思い起こされる。 戦うばかりだったのが男で、コミュニケーションで新たな道を見つけ出したのは 女、そして新たな道を実際に見つけ出す礎になったのは男(エイジ)と女(ユティ)の 戦いという構図も面白いよね。ケルビウスとベルクロスもまさに陰と陽だし、 開ける鍵がベルクロスで開けられる扉がケルビウスってのもメタ的だよね。 旅立っていく銀の種族は、尊敬すべき同胞として鉄の種族を迎え、共に 扉をくぐるつもりでいると伝える。けれど姫さまは静かに首を横に振る。 イオラオスも言っていた…姫さまは、エイジとの約束を果たすつもりだと。 エイジが望んだ事…それは、荒れ果てたオロンの復活。 オロンは、とても綺麗な星!フートォの好物はね、ポーストの根! 無邪気で可愛いエイジがいなくなったと思うとやっぱり寂しいよ… プロメは銀の種族が黄金の種族から受け継いだスーパーテクノロジー、 ヘドロンの盾を分け与える。そして青銅の種族とのコンタクト方法も。 「5人目がいたら、送り届けよう」 思いもかけないユティの言葉にはこっちも驚いた。 それは破壊の限りを尽くしてエイジを苦しめ、多くの鉄の種族を 死に追いやった彼女の精一杯の言葉だったのかもしれない。メヒタカ、 レクティ、カルキノスも異論はない。エイジはきっとあっちで待ってる。 「星の導きがあらん事を」「星の導きにならん事を」 残される青銅の種族を率い、いつの日か鉄の種族も外宇宙へ出てくる事を 願って、二人は別れていく。両種族の賢明な女王らしい、いい邂逅だったよ。 そしてプロメはロム・ローにも行こうと声をかける。 我々は見捨てられたのではなかった。子供に強大な力を与えられないように、 成長した時にこそ初めて扉が開かれるよう、黄金の種族が仕組んだプログラム。 いや、それよりもっと不確実なもの…たとえば宝探しの地図のようなものか。 なんだかんだ言いつつアルゴノートの修復を終え、むしろスペックさえも 上げてくれたパエトーに、艦長は「よい旅を!」と敬意を表する。 なんとなくそのポースを真似るパエトーが可愛いのなんの。 いや〜、パエトーはおもろいヤツだった。もっと早いうちにノドスに 押しかけられてエイジとも漫才をやってくれたら最高だったのにねぇ。 旅立っていく銀の種族を見送る鉄の種族。 その壮大な旅立ちを見送るアルタイアの中ではバカ兄弟が腰を抜かす。 先に待つのが本当に外宇宙なのかはわからない。けれど知っている。 未来の出来事はわからなくても、先にあるのが未来であると知るように。 彼らを見送り、扉が閉じた後、エリュシオンは再びヘドロンの盾に包まれる。 けれどこの星はもう忘れられた星ではない。スターウェイは帰る道を示し、 アルゴノートは来た道をゆっくりと帰っていく。ダイダロス人も久々に見た。 長い旅だったねぇ…ちょうどCMで流れたのが次に出るムックが地球奪還の頃で、 バカ兄弟大活躍だったせいか、中の人対談で吹いた。何を語らせるんだよ! そして最後にこの物語の始まりの星、オロンに辿り着く。 うわぁ…オロンってこんなに悲惨な姿の星だったっけ… 半分近くが欠け、むしろ惑星としての機能を果たしている事が奇跡的。 けれどそこにもちゃんと生命は生きていて。 エイジの友達であり、食糧だったフートォが小さく…じゃなくて増えとるー! 時は流れ、4年後… 人類の女王として立ったディアネイラは議会で仏頂面のメレアグロスや アタランテスに睨まれ、溜飲を下げているニルバールににやりと笑われている。 そのくせ後年「わが妹ディアネイラ」の権威を借りまくるバカ兄弟に吹いた。 まぁおまえらの命は明らかにオマケのロスタイムだから存分にバカをやれ。 髪の伸びたアネーシャがヘドロンの盾に身を包み、青い惑星を見る。 そんな彼女をイオラオスのオーガンのマニピュレーターがそっと包み込む。 いつか地球に降りてみたいわ…その時は私がお供しよう。約束どおり、 まぁ少し時間はかかったけど、イオラオスはアネーシャを連れてまだまだ かなり荒れているものの、少しずつ復興し始めているらしい地球へと降りる。 彼らはどうやら何かの諍いを起こした者たちを諌めに来た様子。 同じくヘドロンの盾を使えるテイルとメイルも少しお姉さんになって… でもやってる事は変わらないんだけど、姫さまのいう事を聞かない悪い子に おしおきタイム。どうやらヘドロンの盾を使えるのは姫さまが力を与え、 ESP能力を使う事の出来るわずか一握りの人間らしく、髪を短く切った 大公殿下となったニルバールは自らにその能力がないことを嘆く。 姫さまは地球には来られないのか?問いかけるニルバールに、 イオラオスは答える。オロンの復興がもうじき終わります。 エイジと鉄の種族の最後の契約が、もうじき果たされる… 何しろベルクロスの圧倒的な力には何も太刀打ちできない中で、一体どういう 落しどころで決着をつけるのかと思ったけど、ファフナー同様最後のキーに なったのは「会話」だった。冲方はもしかして竹Pと組んだら面白い仕事を するかもね。私は竹Pのテーマ性そのものはさほど悪くないと思ってるんだけど 監督が弱かったり脚本がイマイチだとそれが激つまらんに直結しちゃうんだよ。 谷口や會川同様、これだけアクの強い個性の冲方は意外といいんじゃないかな。 エイジが一体どこから来た人類だったのかが明かされないままだった。 エイジが乗っていたあの船は移民船だったにしても、どうしてオロンなんて 辺鄙な星に来る事になったんだろうね。そのへんは何も明かされなかった。 物語には特に必要ないと言えば必要ないんだけどちょっと気になったかな。 何をもって楽しむ基準にすればいいのか、ファフナーほどのネタもなかったし、 恋愛なのか本格SFなのかロボものなのかを掴むまでが難しかったけれど、 エイジの無邪気さやイオラオスのおもろさでひきつけられ、バカ兄弟には ツッコミまくり、姫さまがうじうじしてる時期が長かったり英雄戦になると 「見ーてーるーだーけー」になりつつも、姫さまがベルクロスの狂乱を見事 止めてみせ、銀の種族との対話を求め始めたあたりから俄然面白くなってきた。 最初は自信なさげで遠慮がちだった姫さまが、パエトーを圧倒し、民を従え、 プロメと堂々と渡り合う姿にやんごとなき方の気品と強さをを見、イオラオスを 従えたのも美しい取り合わせだったのでよかった。同時に姫さまは彼が どんなに望んでも手の届かない宝石だとわかってしまった瞬間でもあり、 姫さまの手を握ったまま呆然とするイオラオスはなんとも物悲しい。 作画はかなり浮き沈みがあって、相変わらずキャラデザの平井さんはほとんど 参加しなかったけれど、ファフナーのようなほっぺのひっかきがなかったので ほっとした。とはいえ最終話周辺は作画も綺麗で素晴らしく、30人近くの 原画陣をつぎ込んでの総力戦で見ごたえがあった。 戦闘は武器を持って戦ったファフナーより肉弾的ぶつかりが多かったので やや単調だったものの、星をぶっ壊して「さよならジュピター」しちゃったり、 蟲を引きちぎって体液が豪快に散らばったりとワイルドな魅力満載だった。 銀の種族との直接対決も見たかったけど、こういう着地点になるのなら 最終戦の相手が銀の種族ではなくノドスだった事もまぁ納得できるかな。 契約についてもかなり長い間理解できなかったなぁ…これも伏線だったけど。 人類からエイジに示された契約の不躾さに、実は視聴をやめようかと思ったほど 本気で腹が立ったんだよね。エイジが気にしてなかったので踏み留まったけど。 サイエンス・フィクションというよりはサイエンス・ファンタジーという 言葉の方が合いそうでありながら、設定は結構骨太で、そのくせ人類にも ESPを使える反則キャラがいたり(そしてそれも最後に伏線として生きるのだけど) イメージボードでは粗野で野性的で猛々しそうにしか見えなかったエイジが めちゃめちゃ可愛くて素直で、「野生児」というよりは「自然児」だったのは すごくよかったよ。ホントに素直に「エイジって可愛いヤツ」と思えたもん。 姫さまからエイジに乗り換え(違)、アネーシャの気持ちには全く気づかない イオラオスの面白さが際立ってたり、パエトーの魅力が増したり、ツンツンする ユティがやたら可愛かったりと、終わってみればどのキャラも見事に立っていて 誰一人死ななかったのは、ちょっとぬる過ぎるんじゃないかと思いながらも、 だからって死んじゃったら哀しかったもんねとほっとしたりして。 今期はやや、別れや死、何かを失う事など苦めでダークな終わり方の作品が 多かったので、オールハッピー♥な本作はちょっと異質だったかもしれない。 でもそんな作品があってもいいよね。みんな幸せになってねと願えるしね。 スタッフ、キャストの皆様、本当にお疲れ様でした!とても楽しかったです。 オロンを発つ前に、姫さまはフートォから果物を受け取る。 チビフートォを触手でビシッと叱る母さんフートォが可愛い。 いまや宇宙の覇者(姫様には王者となっていただきたいが)として君臨する 女王にとってこの星はただひとつの心安らぐよりどころだったのだ。 最後まで粋な計らいで姫さまに安息のひと時を与える艦長が憎いよ。 砂だけしかなかった星には豊かな水が満ち、ポーストの森が豊かに包む。 プラントを埋め込み、惑星の形を戻し、美しい、エイジが望んだ星にした。 エイジが望んだたった一つの小さな望みが、ディアネイラの手で果たされる。 けれど、あなたがいない… この星を一番見せたい、一番会いたいあなたがいない… やがて惑星軌道に異変が起きる。 銀河の闇に光が満ち、大きな扉が現れる。 それは黄金の種族の始まりの星エリュシオンで見た、外宇宙への扉。 まばゆい光と共に現れる黒い影を、ディアネイラとフートォたちが迎える。 まろびそうになりながら、波間を走るディアネイラ。 EDのように静かに歩くのではなく、いつも穏やかで落ち着いている彼女が、 かつてベルクロスの狂乱を止め、エイジを迎えに行った時のように走る。 人影の表情は見えない。けれどその手は真っ直ぐに差し出される。 あの時、精神体だったディアネイラは倒れこむエイジを抱きとめられなかった。 けれど今は血の通った肉体があり、差し伸べられた手を取る事が出来る。 姫さまのこんなに嬉しそうな顔は半年間通しても一番だったかもしれない。 エイジの星は、明るく輝くディアネイラだった。 行くべき扉、戻るべき扉の位置が判明し、スターウェイが再び繋がる。 銀の種族とノドスたちがエイジと出会い、道を示してくれたのだろう。 メヒタカが泣いて喜び、ユティがツンデレぶりを発揮して礼を言ったろう。 そしてエイジは戻り、今度はディアネイラに新たな道を示す星になる。 みんな、誰かの星になる…だから、どこまでだって行ける。 △(2007/10/1記)