花田少年史
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花田少年史

【放送期間 2002年10月1日〜2003年3月25日】
I'll be the one…視聴期間 2008/2/28-29
 
傑作の誉れ高いゆえに長いこと見たいと思っていた「花田少年史」視聴終了。
リヴァ、龍騎、ダイ・ガードに比べて一番さくさくスピーディに見られたのは、
物語に難しい謎や伏線がなく、2〜3話1エピソード完結ものだったせいだろう。

見た人なら多分わかると思うけど(いや、毎週見ていた人と一気見では明らかに
温度差があるのはわかっているけれど)とりあえずもう開き直り、これは
ずる過ぎるとかあざといとかお涙頂戴とかミエミエの泣かせ演出とか、
そういうそれこそ天邪鬼で
意地の悪いひねくれた見方をするのは一切やめて、何も考えずただただ
素直に泣く事に決めて見たので、本当にスッキリ気持ちがよかった。

余命いくばくもないユキと、ホントーにただのチンピラでしっかり女も
いる清司の、恋とさえいえないようなほのか過ぎる温かい関係がまずは
うまいなぁと思い、チロの死そのものも哀しかったけれど一路があんなに
泣くとは思わず驚き、ひまわり少年の母が立ち直れた事にほっとし、
モロちんじじぃに呆れて笑い、厚化粧のマダム・カトリーヌ演じる
松本梨香の怪演にも笑わせてもらった。

桂ちゃんと壮太の両親の結婚エピソードもよかったし(ハムカツには参った)
童貞織田のおっぱい論議は実に笑わせてもらった。真殿さんはうまいなぁ。
死がメインにある物語の中で、意外にも最後に生きる気力を取り戻した
春彦と加奈の物語はとても好きだし、横溝を巡る天邪鬼によるタイムリープも
実にらしくて可笑しい。ゴンパチのフンドシからのはみ出しいなりには苦笑。
ラストを締めた倫子の物語も、追っかけてきたブサイクなお母さんを見て
一路を残していくのはよかったけど、桂ちゃんがもっとからんでも
よかったような気もするなぁ…だって未来の嫁だし。

アニメオリジナル(後に原作でも描き下ろし)のメロンの話と貴人の話は
とてもとてもよかったと思うんだけど、でもよくよく考えてみると母親が
死んで子供が生まれるのはチロでやってて、死んだお父さんに会うのは
壮太がやってたりするのが気になる…でも実は一番泣いたのはこの2本かも
しれないんだけどさ。はまってるなぁ策略に。

そして全話見終わったあとで原作を読んで、地蔵を背負って崖から落ちたのに
一路がこれまでに助けた霊たちに助けられて無傷だったという事実を知った。
アニメはまた無理難題を吹っかけそうなしょぼくれたバーコードハゲが現れて、
この後も一路のイバラ道が続く…といった感じの終わりだったけれど、
原作では一路が少し大人になって力を失うまでの過程や、失った事ですべての
記憶も失ってしまった事、すっかりカッコよくなって大工になった一路が、
けしからんことに桂ちゃんと出来ちゃった結婚をした事などが語られ、
現在の花田家の様子を窺うことができる。

そして一路ソックリのワンパク息子の千路もまた、ある日突然父同様の力を
手に入れてしまい、再びあのマダムカトリーヌと出会い、この後の長い長い
受難の日々を思わせて終わる…

また、実は一路だけでなく父ちゃんもじーちゃんもこの力を持っていた時期が
あったのだということを聞いて初めて、そうか、それでこの物語のタイトルが
「花田少年史」なのだ…と納得できたのだった。なるほどねぇ…

原作は一路がワルガキではあるけれどさほどうるさいガキじゃない。
音声がないせいもあるけれど物語は比較的淡々と進み、超感動的というよりは
むしろ「しみじみ」とか「ほのぼの」とか「えー話やなー」という
読後感だったんだけど、アニメの方は花田家も一路もとことんやかましく、
時にはイラつき、時には一路の乱暴な子供らしい言葉遣いがこちらをかなり
ムカつかせる事すらあるのだが、その反面感動させるのもアニメの方が
上だったんじゃないかと思う。だってキャラクターの眼に涙がじわりと
浮かぶ作画とか、BGMとか、フラッシュバックなどのエフェクトが
あまりに効果的だし、何より芸達者な声優ばかりそろえてハイレベルな
演技で泣かせるんだからズルいよ!(あっ、やっぱり「ズルい」と言っちゃった)

本当に面白かった。
原作の再現度は「蟲師」レベルで作画も素晴らしく、少し昔のノスタルジックな
背景の中で描かれるのに、OPとEDはバックストリートボーイズというギャップ。
もちろんそのメロディラインがまた不思議なほどよく合っているのだけど。
以前から見たいと思いつつも、2004年春の再放送の情報を手に入れることが
できなかったので結局見ることができず心残りだったのだけど、今回やっと
見ることができて大満足だ。私の数少ないネッ友であるともさんもたまたま
この作品の長年のファンだそうなので、彼女のお薦め作品を見ることが
できたのもちょっとほっとしたりともさんすげー面白かったですよー!

でもホントはこのアニメを見て一番思ったのは、これってすごい

室園丈裕アニメ

だなぁって事。脇役のほとんどはこの声優さんが演じてましたわなぁ。

そして自分でもぞっとしたのは彼が最初に先生役で出てきた時、あれ?私、
この声最近何かの番組で、しかも同じく先生っぽい役で聞いたぞ…なんだ?
学園ものはあまり見ないから数はないんだが、ペルソナ?いや、違う。
シゴフミ?違う違う…う〜む、なんだったっけなぁ…
いくら考えてもわからないので、観念してWikiで調べたら「アッー!」

「おお振り」の志賀先生だ!

ってかホントに先生でやんの!
全然意識してなかった声優さんだったのに自分のダメ絶対音感が怖い。
そしてさっぱり縁のないこの室園さん、実のお母さんが「室園丈裕の母」を
名乗ってHPを持っていることまで知ってしまってますますカオスな
室園ワールドにビックリ(笑)

でも正直今回桑島さんは全く気づきませんでした。
脱帽した!桑島さんとは思えない男の子声と素晴らしい演技力に脱帽した!!
いやホントにこの方はすげーと改めて思った。今迄で一番ビックリしたかも。
でも基本的に小島監督は声優さんのチョイスが渋くていいッスよね。

(2008/2/29 記)
花田少年史談議

♥「花田少年史」ご覧になったんですね。になになさんの感想が
読めるなんて、なんだか思いがけないプレゼントを貰ったようで嬉しいです♪ とも
すごく面白かったですよ!
レビューを始めた頃、多分まだ攻殻を見てた時だと思うんですけど、
日テレの火曜深夜はこれまでハズれがないという噂を聞き、私自身も
サイト開設前に「エアマスター」を見てクォリティに驚いたので
調べたら評判のいい「花田少年史」を発見。

見てみたいなーと思いつつ2004年春の再放送情報を知った時は既に遅く、
しかもその後は自分もレビュー三昧でアニメを全話見る余裕など全く
なくなってしまった体たらく。

だから今回全話視聴できてとても嬉しかったです。
ともさんがお好きだともブログで拝見して知ってたので、巌窟王や
蟲師や鬼太郎と何かと私と好みがあうともさんのお気に入りなら
きっと私も気に入るに違いない!と意気込んで見まして…
そして見事に鼻水まみれの涙まみれに。
汚い顔をモニタにさらしまくりましたよ(笑)

作画クォリティも高く、スタッフが本当に愛情こめて作ってるというのが
伝わっていい作品でしたね。声優さんの演技も素晴らしかったです。
とても楽しめました。
(2008/3/1)


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