
視聴感想・1クール・トップ 天元突破 グレンラガン・2
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第16話 総集片2007/7/15
本当に何一つ加えず、何一つ引かずの総集編。 語りを「永遠の語り部」となったヴィラルがやるのかと 思ってたのに、それすらもない超低予算総集編だった。 見所はEDで流れた超絶美麗なイメージボードの数々かな。 まだ設定段階なのでシモンやカミナのイメージが固まってなかったり、 ニアが大人びて美しかったり、謎の少年やツインテール少女がいたり… でも最後の一枚、カミナと一緒に満面の笑みをたたえるシモンがよかった。 そして物語はいよいよ未来へ。 サブタイもこれまでカミナ、ニアときて、シモンに近い人がやるとなると ロシウになるのかな?そのロシウはかなりひょろっとした人になってた。 一方シモンは信じられないほどカッコよくなってるぞ! 美人さんのニアはあまり変わらないけど、薬指の指輪のお相手はやっぱり… あのガキ2人がデカくなってガンメンに乗ってるのにはたまげた!リンとバット? そしてヨーコはまだおあずけか…意外と楚々とした美女になってたりして。 次回からEDはアフロマニアに変わるんだよな… 「べり〜べり〜マッチでいい感じ♪」を超える電波ラップが来るのか!? △
第17話 あなたは何もわかっていない2007/7/22
「結婚しよう、ニア」「(ニッコリ♥)やだ」 王都陥落から7年後、テッペリンはバカでかいカミナ像が見下ろしている 新都カミナシティと名を変え、人々は地下から出てきて繁栄し始めた。 街は広がり、人は増え、太陽の下の生活を満喫する反面、苦情や問題も山積み。 あのイヤミな村長までブタモグラステーキチェーンで金ぴかになっちゃってさ。 総司令官となったシモンが、身長が伸びてカッコよく凛々しくなったのに、 中身は基本的に穏やかで優しいままだったのはちょっと嬉しかったな。 その補佐官として傍らに立つのはロシウは、大らかなシモンと違って人々の 生活を守るため、規律を守る事を求めることでバランスが成り立ってるようだ。 まぁ各局長クラスの顔を見れば、「建国の英雄」たるカミナとシモンと共に 戦ったというだけの無知で粗野な連中ばかりだから、ロシウがキリキリするのも わからなくはない。仕事を任せたいのに人口を調べる方法一つわからないなんて 今ちょうど私が直面してる事態に似てて笑ってしまう。予測したいのにデータが なきゃどうしようもないもんなぁ…気持ちはわかる、よ〜くわかるぞ、ロシウ! 7年経ってもキタンは相変わらずで、驚いた事にキヨウはダヤッカと結婚して 臨月になってた!ってか、あの頃ダヤッカ独身だったのか!そっちのがビックリだ キヤルは変わらず明るくお姉ちゃんのお手伝いをしてたけど、意外だったのは キノンがロシウの下でバリバリのキャリア組として働いてる事だったなぁ。 キノンとロシウに恋愛フラグが立ってたりはしないのかしら… そしてグレンラガンのリンとバットことギミーとダリーはすっかり立派になって 量産型グレンラガンに乗り込み、グラパール隊を率いて反政府ゲリラに対する 防衛部隊として活躍してるようだ。その反政府ゲリラこそがなんとヴィラル! 「俺のワガママにつきあわせて悪かったな…」 髪が伸び、すっかりワイルドになったヴィラルが、まさしくアウトロー的義賊に なっててビックリした!整備もままなかったのかボロボロのエンキドゥドゥには チクリと胸が痛い。ギミーとダリーたちの一斉攻撃をあの傘のようなシールドで 受け、足のサスペンションを痛めながらも耐えようとしたエンキドゥドゥが やがて刀折れ矢尽き、捕縛された姿には感動した。「荒野物といえば無法者」 という主人公ポジションになんでヴィラルがいるのさ!美味しすぎるだろう! ヴィラルが戦う理由は、地下にいたいと願う人々を無理やり地上へ連れてきた 政府…ロシウの政策に反対しての事だった。それはロシウ曰く人口を 把握するためのやむを得ない措置だったけど、シモンには納得できない。 確かにロージェノムは言った。 100万匹のサルがこの地に満ちた時に何かが起きると。 けれど100万匹になったからどうするのか。100万匹目を追い出すのか。 それではロシウの故郷、アダイ村の口減らしと同じ事じゃないか…! シモンを認めながらも、その大らかさと甘さがロシウを苛立たせる。 でも一方でこんなシモンだからこそ、わずか7年間で街をここまで 大きくできたんだろうなとも思う。ロシウが全権を握っても きみたちの地位を追われるわけじゃないよとフォローしたり、 ヴィラルとの因縁を忘れず、捕らえられた彼と直接会話をしたり。 そんなシモンのお相手は髪が伸びた美しいニア。 ロシウのトラウマになった毒殺弁当を届けに来たニアに、シモンが言った プロポーズの言葉はとても感動的だったのに、それを言葉どおりに受けた ニアときたら私たちは別の人間だから眼や耳を共有するのは無理ですって… でもニアを守ってあげるのよというヨーコの言葉通りには守らせてくれないと 呆然とするシモンの元に、キヨウとキヤルに相談して自分の気持ちを確かめた ニアからOKの電話が入る…やったぜアニキ!と喜ぶシモンが微笑ましいなぁ。 それにしてもわずか7年で月まで探査機を飛ばせるようになるとは、リーロン 恐るべし。やっぱリーロンという天才がいなければ勝利はなかったよなぁ。 それなりにロージェノムの予言じみた言葉を解明しようとはしても進まず、 ロシウが冒頭言ってたように過去よりも未来を作る事で手一杯なのはわかる。 とりあえ判明したのはずゴン爺は執事用に作られた獣人だったってことくらい。 そしてとうとう100万匹のサルが地に満ちる時がやってきた。 記念すべき100万匹目は大方の予想通りダヤッカとキヨウの娘・アンネ。 その喜びを伝えるニアの電話を受けている最中、シモンの眼には突然街に 現れた正体不明の機械物体が街を焼く凄まじいビームを放つ光景が映る。 ギミーとダリーたちがすぐに防衛に出るも全く歯がたたず、すわ撃たれる… という時に助けに現れたグレンラガンはやっぱりカッコよかったよ。 ロシウの忠告を聞く暇もなく、相手のエネルギーをドリルで吸い取って お返ししたものの、敵は霧散し、そのカケラは一つ一つがかなり威力のある 爆弾となって街に降り注ぎ破壊する。思いもかけない市街戦で、データが なかったとはいえ迂闊な戦いぶりだと怒るロシウ。でもどうしようもないよ。 そしてニアは何かのプログラムが発動したらしく、破滅と破壊を人類に宣言。 なんだかとんでもない展開で盛り上がりを見せてきて面白くなってきたよ! OPは歌詞が2番になって絵柄変更、EDは歌も絵柄も変更。 EDすげーフツーじゃん!アフロマニアがフツーの歌を歌ってるよ! 部下を率いて反乱の気配があるやなしやのロシウや、黒い笑いを浮かべるニア、 ババっちくなったのにますますいい感じのヴィラルなど気になる事は多いけど、 子供の頃とは逆の性格になったかのようなギミーとダリー、特にギミーの扱いが かなりデカいのがめっさ気になる。あの2人ってロシウとも関係あるもんね。 とにかく今まではどうもいまいちノれなかったんだけど、ここに来て ギアを上げて来てくれて嬉しいよ。ヨーコはといえば堅苦しい組織を嫌い、 たった一人で荒野に旅に出たらしい。私はもちろんニアも好きだけど、 まだ「ヨーコ真ヒロイン説」を諦めてないからね!そしてヴィラルには これからも大注目だよ!絶対アイツ、最後までおいしい役だと思うよ。 △
第18話 聞かせてもらうぞこの世界の謎を2007/7/29
「眼を覚ませ、ロージェノム!」 それにしてもロシウめ、ロージェノムの記憶をデータとして残していたとは! 生体コンピュータに接続されて生首状態で蘇ったロージェノムが語った真実は、 螺旋力は進化を促す力であり、同時に戦いを呼ぶ災厄の力でもあるという事。 そしてやはりロージェノムはアンチスパイラルと戦う「螺旋の戦士」だった。 さらにガンメンこそはアンチスパイラルと戦うための武器。中でもラガンは コアとなるガンメンで、他の機械を支配できる特別な存在なのだそうだ。 でも地下に人間を閉じ込めたくせに同じ地下に隠すなよなぁ。ホントに 見つけて欲しくないなら海に沈めた方が発見確率はさらに低かったはず。 となるとやはりそれを見つけて、再び戦って欲しいという思いがありやなしや。 戦いに敗れたロージェノムたちは各母星に逃げ戻ったものの、螺旋力を持つ者が 存在する星にはアンチスパイラルによる螺旋力監視システムが設置された。 地上に出てきてわずか7年でこれだけの街を作り文明を発達させた事こそが 螺旋力なのだそうだ。人が大地に満ちた時、それは即ち螺旋力が膨れ上がる時… だからロージェノムは螺旋生命体駆逐システムの始動を阻止するために、 人々を地下に閉じ込め、1000年の間絶滅から守っていたのだという。 けれどなぜ真実を語らなかった?なぜ我々を抑えつけたのか? どれほど抑えつけようとも、たとえ説明して理解させようとしても、 人は地上を目指して掘り抜けてこようとする。それこそが螺旋力。 だから一番いいのは「恐怖」で支配する事なのだそうだ。 しかしそれすらも恐れなかったのがダイグレン団だった。 それはロージェノムの螺旋力を再び燃え上がらせ、闘争に向かわせるほど 眩い輝きを持って突き抜けてきた…それが破滅への道とも知らずに。 今から3週間後、月が地球に落ちてくる…地獄の使者となって。 「いつも以上に何を言ってるのかわからないよ!」 ああ、いつものニアはやっぱり何を言ってるのかわからないんだ… アンチスパイラルによる人類殲滅作戦を宣言したのはニア。 シモンはその言葉に驚きを隠せず、グレンラガンでニアを探しに向かう。 途中で負うた子たち、つまりギミーとダリーに、シモンが力の象徴である グレンラガンで飛び回ったりしたら街の人たちの不安を煽るだけだなんて 諭されたりしてね。それでもラガンだけならと飛び去っちゃうシモン。 そして再会したニアはまるで別人。 自分は螺旋生命体の中に潜み、覚醒を待っていた仮想生命体なのだと言う。 覚醒した私がもはや人に戻る事はない… 突きつけられた残酷な宣言にシモンは何もできず、見る見る服装が変わり、 何処かへと取り込まれて消えていくニアを見送る事しかできない。 そして再び現れたアンチスパイラルの飛行物体、その名も「ムガン」 このムガンが空間転移のために不安定な状態にあるというのは面白かったなぁ。 確かにそれならガッチガチよりはゆとりがある方がいいはずだもんね。 グレンラガンでシールドを突破し、バラけたところをギミーとダリーが 爆発する前に全て撃ち落すという水際作戦で今回は何とか撃退する。 でももし敵の数が多かったらこの方法では対処しきれない。 「これが…俺が戦ってきた結果か…」デビルマン? アニキを失ってなお、人々が太陽の下で笑いながら暮らせるようにと 戦ってきた事が全否定される。そして人々を守るために戦ったシモンに 向けられるのは、平穏な生活を乱されることへの理不尽で身勝手な怒り。 そして同じく石を投げつけられたロシウもそれを痛感する。 誰かが責任を取らねばならない…そうしなければ治まらない。 でもロシウがシモンを逮捕に向かったのは、単に裏切りという短絡的な事じゃ ないような気がするな…アンチスパイラルに対抗できるのは廃棄してしまった ガンメンであり、グレンラガンはその中核となる存在であり、コアドリルを 使えるのは今はシモンだけなんだから、生かすために殺す…じゃないのかな。 しかしこうなるとまたどん底に落ちたシモンを、前回その役を担わなかった分、 今度こそヨーコが豪快にサルベージしに出てきてくれる気がするよね! どんな燃える再登場をしてくれるのか期待しよう。 △
第19話 生き残るんだどんな手段を使っても2007/8/5
私は何度も何度も何度も何度も言ってるけど「鬱展開」という言葉が大嫌いだ。 フィクションというのは考えられた結末に進むからこそフィクションなのだから 全てが「演出」と言う名の予定調和。それがたとえバッドエンドであってもだ。 そういった構成上だまされる事への楽しみを知らずに「鬱展開いい加減にしろ」 「見たくない」と本当に放棄する輩には、フィクションを楽しむ資格も知能も ないんじゃないかと思うほど、実はイラ立ちと憤りを感じて不愉快極まりない。 私の前でそのくだらん言葉を使うなと言いたいくらい嫌いなのだ「鬱展開」は。 いや〜、でもめちゃくちゃ 鬱 展 開 だね〜、グレンラガン。 ストレス溜まるわ、これ。いやはややられたわ。面白過ぎるよ。 ホントこれまでの私ときたら前衛的ジャリバンドのライブに紛れ込んじゃって、 わーわーぎゃーぎゃーノリノリのガキどもに合わせて「い、いぇ〜い…」古っ!と 言ってたようなところがあるんだけど、第3部になってからは桁外れに楽しい。 何が楽しいって、今はロシウの言動にどこか穴がないか何か兆候はないかと 探すのが楽しい。あとで「あれか!」と気づけるように、または「あー、それで 何にもなかったのか…」と納得できるように、あいつの一挙手一投足が 観察の対象になっている。別に好きなキャラってわけでもないのにさ! まぁMr.サイガーのそこらの男より凛々しい声を聞くだけでシビれますがね。 市民の理不尽な怒りは留まるところを知らない。 ホントはこの場合、怒りを向けられるべきはアンチスパイラルのはずなのに、 どうも怒りの矛先はズレてしまうんだよね…浮気したクソ男にこそ苛烈な天誅を 食らわすべきなのに、なぜか女同士が戦っちゃったりしちゃったりなんかして。 (もちろんこういう修羅場は男女が逆の場合でも然り) 逮捕され、連行されるシモンの前でカミナの像が倒される… シモンはどんな思いであれを見ていたろう。巨像を建てること自体にも イマイチ賛成してなかったようだから特に感慨もないならいいんだけど… カミナが死んだから強くなれたのだと言うロシウの意見は、決して 「カミナが死んでよかった」と言ってるものじゃないと思うんだけど。 なのにロシウは頭に血が上ったシモンの言葉を敢えて否定しない。 今のシモンがカミナと同じだと言ったのは、力で全てを変えようとして他は 見えなくなってる事で、7年前から何も変わっていないというのは誰かに喝を 入れられないと新しい一歩が踏み出せない足踏み状態という意味にも取れる。 つまり本来はそんなカミナを後ろでバックアップしてきたのがシモンであり、 カミナの死で動けなくなっていた時も、ニアや仲間たちの励ましのおかげで もう一度立ち上がり、カミナを超える大逆転ができたじゃないかということ。 そんなシモンに下された判決は死刑。 見せしめに責任者を殺さない限り、市民の怒りは収まらない。 ぎゃーぎゃー喚くキタンはともかく、やっぱりダヤッカの意見は建設的。 今は一時的にそれでいいかもしれないが、その後は一体どうするつもりだ… その時、突然シモンの前にニアが現れる。 意識を奪われ、既にヒトには戻れないと言ったニアがなぜこうまでシモンに 執着するのか…そして頭の先から足の先まで全ての服装が変わりながらも なぜ左手の薬指には今もシモンが贈った指輪がはめられているのか… 「さようなら…シモン」 あれはニアじゃない…もしかして本当のニアは… リットナー村を襲ったムガンの群れを叩くためにグレンラガンで出撃させろと 言うシモン。逃亡を阻止するために爆弾でも何でも載せればいいだろう。 ロシウはコアドリルをシモンに返す。そして起爆装置を持ったのはキノン… あの爆弾がフェイクでないと言えるか? 本当の「爆弾」はキノンだったんじゃないか? シモンなら絶対にキノンを…仲間を死なせはしない。 それはグレンに乗って共に戦った自分にはよくわかる。 即ち似非英雄行為をさせない事が目的ではなく、シモンにカミナのような状態で (今のあなたはカミナと同じ、だし)命を捨てさせないためだったんじゃないのか? シモンに対して敵愾心がないキノンの態度がこれまた裏付けてるようにも 見えるんだよね。死刑囚に対してもっと厳しい事を言うかと思ったのに、 特に変わらず普通だったし、戻れば殺されると言えば顔を曇らせたし。 心配した兄貴を引っ叩く強さがあるならシモンにも冷たくしそうなのに。 ムガン集団はばらけてハイスピードで追いかけてくる。 全てギガドリルマキシマムで片付けたものの、大物には逃げられてしまう。 ここでグラパールが助っ人に参上したのは燃えたんだけど、彼らの攻撃で シールドで包み込んでから爆発させれば降り注ぐ欠片爆弾を阻止する事が できるというのは皮肉。リーロンの新武装は、奇しくもグレンラガンじゃ なくても彼らに対抗できるということを証明してしまったんだから… 「もう、あなたには頼らない」 リーロンは決してシモンの敵ではないだろうけど、間接的にシモンの立場を 最後の最後で危うくしてしまった(グレンラガンにしか攻撃ができなければ このまま死刑囚パイロットという手もあったわけで…)のが面白い。 新総司令ロシウは地下シェルターに60万人強をかくまい、残る30万強をどこに 避難させるか決めかねていた。ところがその策はあった。というか長きに渡り 準備されていた…ロージェノムは人々を守るため、スペースダイガンを建造し いざとなったら大気圏を離脱して月の衝突をやり過ごすつもりだったのだ。 「我々は、生き残る!」 やべぇオヤジ燃える。やっぱりロージェノムはただの悪者ではなかった。 これでニアの事さえなければなぁ…捨てられた姫たちのことだけが引っかかる。 アンチスパイラルの因子がありそうな女の子を姫にして監視し、覚醒しそうに なるとその都度廃棄していたなんて設定でもあると面白いんだけどなぁ… ほら、ニアが自分が生まれてきた理由が何かと疑問を持ったら捨てたんだし。 そして収監されたシモンの牢には… なんで超弩級戦犯と荒野のテロリストが同じ牢にいるんだよ!嬉しそうだ〜 △
第20話 神はどこまで僕らをためす2007/8/12
「しばらく見ない間に、随分つまらない女になったわね…ニア」 出たー!ここで出ましたよ!お待ちしてましたよ! キタンといいヨーコといい、おいしいところに見せ場あり。 クライマックスはこうでなくちゃ。これぞフィクションの醍醐味だ♪ リーロンがロシウが1人でムリして肩肘張って気持ちを張りまくってる事を ちゃんとわかってたのはよかったなぁ。ホント、リーロンみたいな精神的に 大人であるキャラがいてくれるだけで物語は最後の砦を失わずに済むものだ。 そのリーロンのシミュレーションが出した答えは、月が地球にぶち当たれば 地球は表面だけでなく地殻にまで影響は及び、人間どころか全ての生物が滅ぶ。 何もなければ大丈夫そうだけど、これじゃさすがにクマムシもダメかもなー これじゃ98%の人間が避難する事が出来る地下シェルターは体のいい棺桶に… だからこそ残り2%を乗せるアークグレンこそ方舟になるわけで、荒野に住む 懐かしい動物たちをアークグレンに乗せるキノンに気まずさを埋めようとして 会いにきたキタンも、そのことに気づきかけてしまう…なぜ動物を乗せるんだ? 月が地球にぶつかったら地球は人の住めない土地になる。 地球の冷却に必要な時間は1年間。その間、宇宙空間で暮らさねばならない。 地上の人間を見殺さねばならないロシウの決断。苦渋のノアに選択肢はない。 それを聞いたキタンは妹と姪っ子に会いに行く。ダヤッカが仕事をやめて、 妻と子の傍にいてやりたいと思うのも無理からぬこと。キタンだって理由を 知ってなお、愛する家族にシェルターに入れなんて言えるはずもない。 だから一刻も早くアークグレンに乗れとつい声を荒げてしまう。 このエゴを誰かが責める事はできないよなぁ… 避難が進むこのタイミングにムガンが攻めてくる事を思えば、螺旋シールドを 張れるとはいえ、宇宙へ出てからもアークグレンが地球の周りを周回しながら なんの心配もなく一年間待てるとは限らない事は予想ができるんだけどねぇ… キヨウたちと病院の連中をトラックに乗せたキタンが、ムガンたちの足止めに 残るのがカッコよすぎる。キタンはこれまでも、いいキャラなのにどうしても カミナとかぶるせいかイマイチ見せ場がなくてもったいないと思ってたけど、 ようやくキャラが立ってきた感じがするね。妹たちを守って死にそうだけど… しかもそこに助けに来てくれたのは…あのね、この夫婦ってこの間もシモンが 会いに行ったりして当たり前みたいに出てきてたけど、実はあんまり印象が ないんだよね。女の方はテッペリン攻略戦のあたりで機関室に見覚えのない エロい女がいるなぁと思ったくらいで。スタッフと視聴者の間にギャップが あると思う、このへん。視聴者にはスタッフが思う以上にグレン団の連中は 浸透してないと思う。かろうじてブサイク顔のアーテンボローくらいじゃん? とりあえず思ったとおりガンメンは破棄されてなかった。 対アンチスパイラルには絶対ガンメンが必要だと思ったからね。 久々に再会したキングキタンを駆り、キタンが向かったのはロシウの元。 でも98万人を見殺しにしなければならない苦渋の決断を下したロシウを キタンが安易に責めなかったのはよかった。それも指導者には必要な事。 けれど選択肢はまだ残っている。 月を落とす事も考えた。けれどそれはリスクが高過ぎる。 ひとつ間違えば全滅を招きかねない。だから選べない… なくなったはずの天井をふさぐ奴らが現れたから、まっすぐ突き抜けるだけ。 大丈夫、まだここにはただバカみたいに戦えるヤツらが残ってる。 だから後はバカに任せて、おまえたちは行け… 「返してくれ」 キタンが望み、ロシウが首から外したそれは、最後に残った希望のドリル。 一方のシモンは監獄で他の受刑者からイヤミたらたらで針のむしろ。 獣人からは仇とみなされ、人間からはその罪が全てシモンにあるように囁かれ… ヴィラルはその状況を黙って見ているだけだったものの、シトマンドラとの 戦いで羽をむしられたと逆恨みする鳥人がちょっかいをかけた時、ついに動く。 ってかタオルを腰に巻いてのバトルはチラリズムが絶妙でセクシー過ぎるよ。 温泉の時はちーっとも感じなかったのに、なんで今回はこんなにエロいんだ! あとヴィラルは傷を追ってもすぐ治るのに体はなんで傷だらけなんだろう? 騒ぎを起こした2人は独房に入れられ、窓からはアークグレンが飛び立ったと 思しき光と音。やったな、ロシウ…地上は見捨てられたとヴィラルが言ったのは あながちハズレじゃないんだけど、こいつはどこまでわかってるんだろう…? 螺旋王ロージェノムが全てを知っていながら何もしなかった事を批判してたし。 そんな二人の前に再び現れたニア。やっぱりシモンに執着してるなぁ… アークグレンがたとえ宇宙空間に出ようとも安穏と時を待てるとは限らない。 やっぱり宇宙に出た後の彼らにも何らかの策は講じられているようだ。 キタン、ヨーコ、ヴィラルと魅力的なキャラが揃い、いよいよシモンが動く。 ロージェノムが語った理由以上に、アンチスパイラルがここまで螺旋族の滅亡を 望むのはなぜかということも明かされるんだろうか…でも、このストーリーの 進め方のうまさならちゃんと明かされそうだよね、きっと。面白いもん。 △
第21話 あなたは生き残るべき人だ2007/8/19
「忘れたのか…このドリルが天を突くドリルだってことを!」 前半はヨーコが一年前から離れ小島で先生をしていたという過去話。 カミナシティを去ったのは結構最近の話で、それまでは一緒にやってたのか… まぁ別れる時のヨーコもシモンもロシウも確かに大きくなってたけどね。 それにしても月があることも知らず、確か字も読めなかったヨーコが先生かぁ。 子供たちとその未来を守るというバトルへのモチベーションのためとはいえ ちょっと唐突な感じだったよね。むしろなんで1人だけあの街を出たのか、 ヨーコの心理的な部分が知りたかったような気がするよ。まさかニアと シモンを見てるのが辛かったから…なんてことじゃないだろうな、ええ? シモンにちょっと似てるいじめられっこといい、子供たちが可愛かったね。 しっかり者の幼馴染がヨナコ先生に心惹かれちゃう事に嫉妬したりして… 音楽、テスト、体育、給食…子供たちに囲まれて人気者の、露出の少ない メガネヨナコもよろしかった。家でくつろぐ時はちゃんとヨーコだったし。 父さんの形見のカバンを木の上に引っ掛けられ、1人で取りに行くナキム。 地下での生活を知らない子供たちにとっては空があることは当たり前だし、 自分たちが望んだ太陽は恵みの光、月はもういない恋人との最期の思い出。 でもその月が落ちてくるとなれば世界は揺れる… 避難が始まったところでガンメンに乗ったならず者が襲ってくるというのが これまた一昔前の人情ロボアニメだなぁ…ってか今はそんな事してる場合か! 「なんだおまえは?!」「先生よ!」 壁をどんと叩いてみれば向こう側にはライフルがてんこ盛り! おとなしめの服を脱ぎ捨て、三角ビキニにショートパンツで颯爽と出陣! 世界を救った英雄、カミナとシモンを支えたのがダイグレン団… ナキムが見つけたヨナコ先生ソックリの女の子、それはヨーコだった! あまりにもベッタベタな展開なんだけど、それこそが燃えるのはなんだろう。 どんなにヒネろうがカッコつけようが、どうにも燃えないものは燃えられない。 同じような展開なのにどうにもノレないアニメとノリまくれるアニメの違いは、 キャラの魅力と物語の進め方、そしてなんたって突き抜けるカタルシスだよね! それにしてもマオシャの木登りスキルすげぇ。ヨーコも軽々と登ってたけど、 あの高さのところにカバンを引っ掛けに行くとはなんという手足の力だ。 シモンは死刑囚、ニアは世界を滅ぼすアンチスパイラル、ロシウは避難計画を 唱えている…そして自分にはシェルターに入れではなく、アークグレンに乗れ… ヨーコはスナイパー魂で何かを感じ取ったのか、島の子供たちとさよならして カミナシティへ向かう。そこで時系列は先週へと戻っていく… 「てめぇ、久々に来て一人でおいしいとこドリかっ!?」 そこにいたのはムガンと戦うキタンだった。 ああ、やっぱりキタンと会ってたんだ…シモンの居場所を知ったヨーコは そのまま刑務所へ向かい、先週のラストに繋がったというわけだ。 ヴィラルの手錠も外したシモンが外に出てみれば、キタンやキタンに加勢した 昔の仲間たちが待っていた。ああ、キタンがまたその他大勢になっちゃったよ… ガンメンたちは大気圏外に出ても戦える…とんとん拍子で打ち上げが決まるのが グレンラガンのいいところ。話数はかなり消費してるのにすごく短く感じるのは 中身が濃いのにテンポがいいからだろう。リーロンのプレゼントも受け取り、 さてカミナ、ロシウに続くシモンのバディは誰が務める? 腕のいいガンメン乗りを複座に乗せちゃうのってどうなんだろうと思いつつ、 全てを「見届ける者」としてこれほどふさわしい場所はない。 「はいはい乗るの、乗らないの?」 ヨーコに邪魔されるまで熱く見詰め合うシモンとヴィラルが怪し過ぎ。 しかも顔、近っ! ロシウが連れて逃げられたのはわずか17万人強。 しかも大気圏外にはニアが言ったように敵がわんさか待ち構えていた。 悪い事に乗っている人々の心の力を糧にする螺旋力は落ちていくばかり。 不安や恐怖が螺旋族の力の源である生きようとする想いを消し去ってしまう。 アークグレンの出力は下がり、ダリーやギミーたちの迎撃も間に合わない。 苦渋の選択を繰り返し、何とか生き残る道を探してきたけれどここまでか… 「諦めるな、ロシウ!」 その時、ロシウの耳には懐かしい声が…ああ、殺さないでおいてよかった… 人と獣の二つの道…捻って交わる螺旋道! 昨日の道で定めを砕く、明日の道をこの手で掴む! 「宿命合体グレンラガン!」 物語的にも大した盛り上がりを見せてアンチスパイラルとのバトル開始。 アークグレンラガンって、1話のあれか。そうか、もうここまできたのか… ヨーコはきっと戦いが終わったらあの島に帰るんだろうな。 でも私はヨーコこそが正ヒロイン説は捨ててないんだからね! △
第22話 それが僕の最後の義務だ2007/8/26
「因果も定めも突破して」「命の叫びが銀河に響く!」 「「怒涛合体!アーク グレン ラガン!」」 相変わらず合体のための構造とか出てくるには中に入ってないととかそういう セオリーは一切合財無視して突っ走るドリル合体ロボアニメ。 まぁこんなのねーよという人は90年代のウンチクアニメ、80年代のリアル系 ロボアニメに鍛えられた世代で、70年代なんておいおい、どう見ても走ったら 中でシェイクされてるよとかなんだその不思議パワーはってのばっかだったぜ。 グレンラガンはそれを揶揄して笑ってる作品だけど、それをマジ見した世代に とっては結構複雑だ。心の奥の恥ずかしい記憶をさらけ出されてるようだよ。 「いきなり命令か!」「命令じゃない、提案だ」「だったらノッた!」 ムガンを吹っ飛ばして一気に形勢を押し戻したシモンたちの登場で再び人々の 螺旋力が戻ってくる。かくなる上はアークグレンと合体してムガンの親玉を 吹っ飛ばす。とにかく今この眼の前にあるものをすべて吹っ飛ばせという シンプルさは、敵側が無機質ゆえに喧嘩アニメとしてはかなり気持ちいい。 アンチスパイラルはその名の通り直線型が基本なんだろうか。 何やら棒のようなものを飛ばし、アークグレンを取り囲んで封じてしまう。 ロージェノムが苦しんでゴンと倒れた時は脳が焼ききれて死んだかと思った… アークグレンがテッペリンと同じ構造だったのはありそうなので無理はない。 いや、無理は無理なんだが「既にテッペリンでやってるので」ということだ。 ギガドリルスピンオフで操縦席にはグレンラガンが座り、巨大ガンメン起動。 ホントにもう何でもありだなぁ。めちゃめちゃ燃えるからいいけど。 技名を叫んでるけどそれがどういう技なのかはよくわからないまま吹っ飛ぶ アンチスパイラル機。しかも時空にドリルホールをこじ開けてぶっこむって なんで同じ日に同じチャンネルでやってるエイジとシンクロしてんだこれ… 敵は排除した。あとは月を押し戻すだけ…その時再び起動したロージェノムの 名前に、シモンとヴィラルがビックリしたのは無理もない。それは生体細胞を 使って再生したロージェノムであってロージェノムではない生体コンピューター。 「エグいことを…」「その声はヴィラルか…まぁそう言うな」 あ、とっつぁんヴィラルの事はちゃんと覚えてるんだ? 仮にも娘のニアの事は「彼女」とやけによそよそしかったのにね。 実は月はロージェノムがテッペリンやアークグレンのように改造した 巨大ガンメン、「カテドラルテラ」なのだとか。えええええええ?! その奥にあるドリルコアにギガドリルを差し込めば月は制御可能になる。 あとはギミーとダリーに任せてグレンラガンは離脱。 すっかりお株をとられた上に、やった事ときたらシモンたちがいなければ 全部裏目に出てしまったロシウの最後の決断は、月が大気圏に突入したら アークグレンは地球に落ちる月を放置して離脱する事だった。 一方コアに辿り着いたシモンとヴィラルはドリルを差し込む穴を見つけて ギガドリルを挿そうとしたその時、それを守る処女膜ニアの姿を見る。 まぁこの膜ってのがホントに張ってる膜だと思ってる童貞や処女が多くて笑ってしまうんだがね…実地確認ヨロシク! 挿すならば自分ごと砕けと言うニアに躊躇するシモンに代わり、ならばやらせて もらうと逸る童貞ヴィラルだけど、ロージェノムはニアを砕いてはダメだと言う。 ニアはムガンと同じ構造体で出来ており、壊せば制御装置もろとも爆発して 月の制御はできなくなる。ならばやはりおとなしくどいてもらうしかない… アンチスパイラルの目的はひとつひとつ、螺旋族の希望を打ち砕いていく事。 でなければすぐに再生してまた余計な希望を持ち、成長と進化を続けてしまう しぶといゴキブリということらしい皆、殺虫剤であまり鍛えてくれるなよ? あなたたちには1つ1つ絶望を与えていくのが効果的。 恐怖と絶望こそが螺旋力の抑止力となる。 けれど淡々と語るニアにシモンは言う。 おまえがやったことは、まるで俺たちを鍛えているようだった。 おまえが試練を与えるたびに、俺たちは力をあわせて乗り越え、ここまで来た。 俺たちはまた、強くなった。 ニアが自分のところに現れたのは、心の奥底で助けを求めていたから… アンチスパイラルのプロープになった今でも薬指の指輪を取らないのは その気持ちの表れだと言い当てるシモンに、ニアの表情が変わる。 ホント、指輪ってのは効果的なアイテムだなぁどっかのバカ脚本家に見ろと言いたいね! おまえは父であるロージェノムを倒した時、明日へ向かうと言った。 そして、俺たちは一緒に明日を作ってきた。明日を目指して歩いてきた。 「おまえの明日は、俺がこの手で掴んでやる!」 うおぉ、シモン格好いいよ! だからどいてくれ、ニア!そう言って今度は全く躊躇なくドリルを挿す。 ニアを信じているから…言葉は伝わったと思うから… やがて回り始めるドリル。エネルギーが充填され、月の外装が剥がれ落ち、 月は巨大な戦艦に変わる。ああ、そうか、第1話に出たのはこっちなのか… ありがとう、ニア。 ニアは邪魔をせず、けれど今後のアンチスパイラルの動きをシモンに告げる。 冷たく、暗く、沈んだ声。アンチスパイラルの本体は動き出し、シモンたちの 戦闘データの回収のため、ニアは本隊へと回収される…戦いは終わらない… 戦いが終わればニアが元に戻る可能性は限りなく0に近い。 「でも、0じゃない」 それなら、俺にとっては100%と同じ事だ。 「迎えに来て…くれるのですか…」 一瞬元に戻ったニアは涙を浮かべて消えていく。 もう月の落下はない。地上には落ちては来ない、恵みをもたらす太陽が満ち、 人々は再び暗がりから青空の下へと出てくる。自分たちの大地を踏みしめて! カミナとの約束だった「月まで行ってやる」も果たしたシモンは、 いよいよアニキを超えて宇宙へと飛び出していく事になるんだろう。 一方、敗北感を胸に艦橋を去っていくロシウとそれを見守るキノン… 予告でロシウがジョージ司祭に会ってるようなので、救いがあるといい。 成長と、仲間との絆と、守るべきもののための闘いと、愛する女。 これだけすべてをぶっこんで練りこんで面白くないわけがないよ! ってかロージェノムはマジですげぇよ!全部ロージェノムのおかげじゃん! これなら70億人強を守りきるのは不可能だろうけど、100万人程度の人類なら 守りきることはできたのかもね。そこらの駅弁政令指定都市より少ないじゃん。 ああ、シモンがいないとダメかも…と思ったけど、螺旋王の螺旋力があるんだ。 逆にいえばアンチスパイラルはこれだけの対抗策を練り、防衛体制を整え、 人間より屈強な獣人とガンメン配備した上で迎え撃つべき敵って事か… 予告がいよいよシモン仕様に!これで最終回に向けて第4部開始かな。 あとアフロマニアの1stアルバムのCMで久々に「ベリーベリーマッチ」を 聞いたらやっぱり笑ってしまったよ。懐かしいなぁ、牙。 △
第23話 行くぞ 最後の戦いだ2007/9/2
「地球を守りたいと思うのは、人間だけじゃない…」 ヴィラル格好ええ…静かなんだけどちょっち感動した。 螺旋力というのは二重螺旋(DNA)を持つ人間が、多くの可能性と交わる事で 更なる進化を目指していこうとする力である事も発覚。そしてロージェノムが 作り出した獣人たちは螺旋を持たず、繁殖力も持たないクローン体である事も。 つまり、生殖恋が宇宙を救うってこと!うわー、めっちゃ無理やりだー アンチスパイラルもどうやら昔は螺旋族と同じ二重螺旋を持ち、螺旋の力を 使っていたらしいけど、何があったのかそれはいずれは宇宙を滅ぼすと考え、 アンチスパイラルは螺旋族に対して反乱を起こしたのだそうだ。 螺旋族の船だったカテドラルテラを奪って月に偽装させたのも彼ら。 しかしそれならただ壊せばいいものを、敢えて螺旋族の近くに残しておくとは シモンが言うように彼らが実は螺旋族の力を鍛えていたとも見えなくないな… 最後の最後、実は排除しようとしたものの、この宇宙を救える唯一の力である 螺旋力をさらにパワーアップさせる必要があったなんてことにもなりかねない。 とりあえず難しい事はいいからとりあえず敵をぶっ潰して帰ってこようぜ! 斬った張ったならダイグレン団のお得意分野。戻ってきたシモン、ヨーコ、 そしてヴィラルも口が悪いながらもキタンの一言でに受け入れられて再出発。 けれどそんな時、1人背を向ける者がいた。 ロシウは自身の出身地であるアダイ村に向かい、そこに1人残っていた すっかり年老いた司祭と再会する。ロシウが彼に返したのはもらった聖典。 読んだのかと聞く司祭に、ロシウはここに書かれている文字は地球上の どんな文字でもない事、誰かが書いたデタラメではないかということを語る。 2人はそんなデタラメを村の教えにしていたのかと大笑いする。 でも地球上にはないかもしれないけど宇宙にはあるかもしれないじゃないか! 信じていたものが、何の価値もなかったと思い知る時… かつてこの村で守り神と信じられていたガンメンは人を脅かしていた 獣人たちの乗り物だった。地の底で生きるしかないと諦めていたのに、 地上には水も太陽も食べ物もあり、人々はそこで生活して笑顔を見せた。 そして断腸の思いで仲間を殺そうとし、多くの人々を見殺しにすることで 守ろうとした矛盾したやり方が、間違いだったとつきつけられてしまった事… 信じて行った事が過ちだったなら、その責任を取らなければならない。 司祭はロシウが何をしようとしているのか気づいていたと思うけれど、 決意の滲み出た背中を止める事はできなかった。かつて自分のやり方に反して 出て行った子が、結局は自分と同じやり方を取るしか出来なかったこと… その痛みは誰よりも自分が一番知っている。 「おまえはよくやった」 その言葉は温かい。本当はもう許されているのに、ロシウには届かない。 キノンの元に遺書めいた言葉を残した彼を追い、シモンはキノンを連れて ロシウを探しに行く。とはいえ別の輸送機を追っちゃったりして時間を ロスしたから、こりゃもう間に合わないなぁと思った途端、なんとまたもご都合的ビックリパワー螺旋界認識転移システムなるものが発動。 目指すアダイ村をシモンがイメージできたがゆえに、その認識ポイントに グレンラガンは強制転移する事が出来るのだそうだ。まさしくルーラ? 「自分で自分を罰する必要なんかない!!」 ラガンのコクピットからもんどりうって転がり落ちてくるシモン。 みっともないくらい泥臭いその姿は誰かにも似て、けれどやっぱりシモンで。 「歯ぁ食いしばれっ!!」 ロシウに食らわせたのは渾身の右ストレート。それは頬も痛いが拳も痛い。 間違ったら誰かに正してもらえばいい。都合のいい自己完結なんて許さない。 かつて自分がそうだったように… あの時、シモンを救ったのはカミナであり、ニアであって、ロシウには 救えなかった。だから自分も救われる方法を知らなかった。それだけの事。 確かに信じていたものが崩れていく事はある。 確かにあの時ガンメンは獣人のものだったけれど、巡り巡ってみれば 実は本当に地球全てを守る守り神だし、夢見ていた地上での生活だって いつも笑顔や幸せばかりじゃなくて、辛くて哀しい事もいっぱいある。 だから人間は面白い…人生は面白い…世界は面白い… 「ごめん、キノン」 見失いそうになった道を照らしてくれたのはシモン、そしてキノン。 キノンが走ってくる作画は懲りすぎててちょっと動きが変だったけど、 ロシウの膝の上で照れるのは可愛いなぁ。ってかこの時の人1人の重さを感じて いたいと言うロシウの声を聞いて女だと思う方が難しすぎるすげーなぁサイガーは… とにもかくにもロシウはカミナシティに帰還し、再びバックアップに。 ワープ航法も手に入れたし、敵の本拠地も見つけることが出来た。 アンチスパイラルの本拠地が指輪型なのはそこにニアがいるからなのか。 人による観察、そしてそれと認識される事で宇宙は実体化され、姿を現す。 シモンたちが乗り込むはカテドラルテラ改め超銀河ダイグレン。 同じ力でこの惑星を目指せるアンチスパイラルにはロシウたちが残って防衛し、 前回は妻と子を守ったダヤッカは再びダイグレンと共に出陣する事になる。 シモン、ヴィラルとコスチュームチェンジも済み、ヨーコは惜しげもなく さらに膨れ上がったダイナマイトボディをさらしてキタンを悩殺しまくり。 個人的にはシモンの黒のノースリはやけに色っぽくて好きだったけどな。 皆が善人で救われる方向に動いていくがゆえに予告の絵がちと不安なれど、 テッペリン攻略の時の旗を掲げて舞台は宇宙へ、物語もクライマックス! 希望の光を見送るカミナの墓と、墓標に結ばれ風に吹かれる赤い布が泣けた。 最終決戦前という盛りだくさんな時期に、ダイグレン団の一致団結とロシウへの 救済をきちんと盛り込んで、バトルなしでもしっかり盛り上げる構成はいいね。 ホント、最近はライターのカラーと技量が前面に出てくるようになって嬉しい。 変な話、ここまでライターが注目されるようになったのも種のおかげといえる 気がする。ヘボライターのあまりの酷さがライターの質の向上に役立ったのは 確かかもしれない。これぞまさしく毒を以って毒を制す!?やな猛毒だよ… △
第24話 忘れるものか この一分一秒を2007/9/9
「俺たちも目立ちてぇ!」 だから全然目立ってないっつの… ゾーシィ…新たに出てきたアンチスパイラルのムガンに握りつぶされて死亡。 キッド・アイラック…ゾーシィを助けに行くも間に合わず、残弾切れで死亡。 マッケン…超銀河ダイグレン左舷前方に現れたミサイルに突撃特攻して死亡。 ジョーガン・バリンボウ…ダミーとギリーを救助後、盾となって死亡。 はい、死にまくり。 しかしこれだけ仲間たちが死んだのに、私自身には全く一切何の感動も感慨も ないってのは問題じゃない?これがギミーやダリーやキタンだったら別だけど 今回初めて全員の名前を確認したんだぜ!? いや違う、レビュー書いてなかったら正直誰一人確認すらしてねーな。 ひどいなぁ、これ…殺すのはかまわんのだけど、こちらに「ああ…」と 思わせるためには何よりキャラが立ってないといけないと思うのに、 死んだ奴らは誰一人キャラ立ってねーよ! あからさまにわかるキャラは残していらない子が全員リストラされただけ。 しかもそれでいいよ別にと思えるようじゃダメだよね。 一番ヤバいと思ったのはギミーとダリーのトコだったよね。 あそこは多分視聴者の多くが「ま…まさか?!」と一瞬思ったと思う。 いや、でもこんなところであの2人が…と、そういう葛藤こそ死に瀕した場面で 我々視聴者が抱くべき感情だよね。それが「キャラが立ってる」って事じゃん。 なのに今回死んだキャラには誰一人そんなん感じなかった。 まぁ姿が特徴的なあのオヤジ双子が「あー、死ぬんだ」と思ったくらいで、 今まで連中がどんな活躍をしてきたのかさえ全くわからない。これくらいの 死に様を見せるなら、エウレカのゲッコーステイツのメンバーが一人一人 死んでいく方が多分インパクトあったと思うよ何で死ななかったんだろうなあれ… シモンがニアのことを強く念じてワープした先には、でっかい裸の女。 さては今回は沈没シーンといいとことんヤマトでいく気だな!肝心のとこは見えないデータ解析されているニアは黒ニアではなく白ニア。 迎えに来てくれたのと嬉しそうなニアだけど、そこにアンチスパイラルの声。 何度も何度も這い上がってくる螺旋族に、絶対的な絶望を与えるためにと新たな 敵を与える…なぜ今さらニアの解析が必要なのかといぶかしむロージェノム曰く 今のこの宇宙はアンチスパイラルの拠点であり、いわば宇宙全体が敵だという。 しかしロージェノムとニアの関係ってホントに全然何の伏線でもないのな… 父親として何か反応があれば絶対面白いと思うのにさ。 キタンやヨーコ、ギミー・ダリーたちの援護を受けつつ、アークグレンの ギガドリルで破ろうとするシモン。けれどその硬さはハンパじゃない。 気合は十分でも機体がもたない…ちっ、シモンと組むとヴィラルでさえただの オペ男になってしまうなぁ。やっぱりヴィラルには別の機体をあげて欲しいよ。 もう1つの策は超銀河ダイグレンを人型に変形させてドリルを使うこと。 何やら螺旋力を最も発揮できるのが人型なのだそうだ。なんつー無理やり… DNAだってホントはもっと進化したいと思ってるかもしれないじゃないか! シモンは超銀河ダイグレンを変形させるパワーを注入するために 気合入れまくり状態に入ってしまい、今回は全く見せ場なし。 ヴィラルにいたってはシモンがエネルギーをためてる間やる事なし。 そして外では「ザコキャラ一掃ブサイク淘汰バトル」が繰り広げられる事に… 前回宇宙服なのに露出しまくりのヨーコの胸を見ては鼻の下を伸ばしてた キタンが、「子供たちを守るために戦わなきゃ」と言ったヨーコの言葉に なぜか動揺してたりと、古馴染みの2人の会話はそこそこ面白かったけど、 だからってこの2人というのもあまりにも唐突過ぎるんだよなぁ… 唐突だったりスピード感があるのはグレンラガンの特徴なのでいいんだけど、 とはいえそれはメインキャラに限った話で、空気みたいなキャラに突然存在を 主張されてもこっちとしては戸惑うばかりなんだよなぁ…しかもテッペリンの 攻防戦の時みたいなシモンたちも戦ってる戦場で死ぬならまだしも、主人公が おらんとこで目立たれてもねぇ…ミエミエ過ぎてちょっとシラけちゃうよね。 仲間たちを失ったシモンのエネルギー注入は終わり、さぁいよいよ弔い合戦の 始まりだ!!!と思った途端、今度は眼の前に突然壁が現れたかと思うと、 超銀河ダイグレンは宇宙にぽっかり現れた海に飲み込まれてしまう。 えええええええ? 後半主人公は踏ん張るだけでザコキャラの死を見せられてこれでつづく? えええええええええええええええええ? 「忘れるものか…この一分一秒を」って、仲間たちが殺られていくのを 手をこまねいて待っていなければならなかったという意味だろうけど、 そりゃ私が一番言いたいよ!って感じ。 それにしても次回は「遺志」って事はまた誰か死ぬのか? ザコキャラは今回で一掃されたから、シモンがここまで 言うならかなりのメインキャラという事になるよね、多分。 △
第25話 お前の遺志は受け取った!2007/9/16
ヨーコといちゃついてみたり、地球に戻ったら子供たちに会わせてくれと 言ったり、カミナの思い出語りをしたりしまいにはヨーコと… これを死亡フラグと呼ばずになんと言う?というくらい キタンの命の灯火が風前状態。ふっと一息で消えそうだと思ったら消えたよ… 前回飲みこまれたのはデススパイラル空間という銀河螺旋海溝で、螺旋力を 出せば出すほど飲み込まれてしまう高密度な螺旋力抑制空間だった。 その海…いや、宇宙に沈んでいく超銀河ダイグレンも、水圧ならぬ 宙圧の高いポイントに辿り着けば押しつぶされてペシャンコになるとか。 頼みの綱はやはりシモン…なんだけど、前回名もなき(名前はあったけどさっぱり覚えてねー) 仲間たちが散っていく間何も出来ずに踏ん張ってただけのシモンが、その怒りを 源にして今回こそ何かすると思ってたけど、また踏ん張ってるだけだったなぁ… 仲間たちが散っていった宇宙に再び出て行こうとするキタンとヨーコに、 ギミーは怖くないのかと問いかける。自分もそうしたい…でも体が動かない… おまえバカか?死ぬ事が怖くない人間なんかいるわけがなねぇ!キタンは言う。 でも今は皆を守るために戦いたい。だからやりたい事をやるだけだ。 この時のシルエットっぽいヨーコの格好を見てるとドロンジョ様を思い出すよ。 カミナのようにはうまく言えねぇな… アイツの言葉は悔しいけれどいつだってズシンと心に響いて、力になった。 シモンの顔を上げさせ、絶望しそうな連中を前に進ませた。そしてヨーコも… けれど、そんなキタンにヨーコは言う。 あんたがいたからダイグレン団はここまできたんだよ。 シモンが引っ張って、キタンが押し上げた。そうでしょう? 今まで全くそんな気配も欠片もなかったのに、前回あたりからの唐突な 恋愛フラグにはちとゲンナリだったけど、まぁキタンもいいヤツだからね。 でもヨーコは魔性の女なんだよねぇ…関わった男が皆死んでしまうんだから。 シモンの力だけでは足りず、ドリルは傷つき消耗戦となる。 螺旋の子ではないヴィラルにとっては自分が力になれないこの状況を 見ているだけというのは臍を噛む思い。そこに現れたのはブータだった。 ずっと一緒に戦ってきたブータはなんとシモンレベルの螺旋力を発揮し、 ヴィラルにない螺旋力を補う事になる。なんつー唐突で安直な展開だよ… けれどこれで螺旋力を吸収される前に超螺旋弾をぶち込む準備は整った。 シモンはブータの力を借りてグレンとラガン双方の螺旋力をつぎ込み、 多くの螺旋の戦士を吸い込み、飲み込んだ海溝に向けて螺旋パワーを放つ。 けれどリーロンが強度計算はちゃんとしたというのに、思った以上に強かった デススパイラル空間の宇宙圧は超銀河ダイグレンの螺旋弾を意図も簡単に破壊。 当たれば起死回生がはかれるのに、当たる前に爆発してしまっては意味がない… 万事休す中、慌てて螺旋弾を強化しようとするレイテにキタンが言う。 装甲を厚くすれば、スペースキングキタンなら耐えられる… 自分が螺旋弾を目標まで届ければいい。 ああ、ついにライフ・カウントダウンに入ってしまったかキタン。 ボロボロになるまでドリルを打ち込んで空間を開こうとしたシモンの 見えざる努力(いや、ホントに何やってるのかよく見えないんだよなぁ)を無駄にさせるもんかと ばかりに覚悟を決めたものの、それでもやっぱり何もせずにはいられない… ヨーコの了解を得ずにいきなりキス。 「すまねぇ…これも俺のわがままだ」 かつて振り向いたカミナにキスをしたように、見守るしか出来なかった自分は 旅立っていくキタンにキスされた。けれどそんなキタンをヨーコは受け入れる。 やりたいようにやるんでしょ… そして男は死んでいく。恐るべしヨーコの死の接吻! さぁここから先はキタンの独壇場。 スペースキングキタンは地上でガンメンが電力で動いていたようにサブ動力が ついている。螺旋力でない限りデススパイラルに捕らえられる事はないようだ。 スペースキングキタンは怒涛の進撃で海溝に近づき、いざ超螺旋弾を撃つ! …と思われたのに、やっぱり思った以上宙圧が高過ぎ、なんと見る見る間に ベコベコと宙圧に負けて機体を潰し、しかも最後には爆発してしまったよ!! ええええええ〜!?あんだけ大騒ぎして出てったくせにこれで終わりなのか!? と、思った瞬間、なんと潰れたスペースキングキタンから飛び出した 正真正銘のオリジナルガンメン、ドリルを持ったキングキタンが! シモンが打ち込み続けたボロボロのドリルは決して折れない。 最後の最後、自らの命を燃やしてキタンが出した大技は、 カミナにもできなかったキングキタンギガドリルだった! …まぁね、キタンは確かに熱いんだけど、「で?結局このまま特攻して 死んじゃうんでしょ?」と思うとなんだかねぇ…実際そうだったしねぇ… 意表を突いて生き残ったりしたらヨーコとのハッピーエンドも あり得るので面白かったけど、結果は海溝を破壊して自らが 繰り出した無限の螺旋力に感嘆し、蒸発して消えていった。 う〜ん、キタンは出てきた時から確かにいいキャラだと思ってたけど、カミナと 思いっきりキャラがかぶるせいかヴィラルほどの存在感もなく、例えば黒の兄妹 オンリーのエピソードでキングキタンと出会うなんて話もあってもよかったのに せっかくの黒の兄妹そのものがどうにも生かされない設定だったんだよなぁ… そもそもカミナ亡き後、ブレイン系がロシウなんだから、根性系としてシモンを 支える役を担ってもよかったのに、3部になっても地味な壁紙っぽかったじゃん。 それがここで急にクローズアップして、最初で最後の花火になっちゃうとは… まぁシモンがカミナのグラサンだけでなくキタンのキングキタンのような星型を モチーフにしたのはちょっと嬉しかったけどねそれならもうちょっと絆を描けば… キタンの死に奮起したシモンは、デススパイラルが集めに集めた螺旋力に 再構築されることを利用して超銀河ダイグレン→超銀河グレンラガンで復活。 劇画調の絵で迫力を出そうとしてるのはわかるんだけど、荒削りなのでむしろ 手抜き?と思ってしまうのが玉に瑕…いや、もしかしてホントに手抜きなのか? △
第26話 行くぜ ダチ公2007/9/23
「まだ見ぬ明日に怯えて今を後悔したくねぇ!」 いや〜、そんなでかい口が叩けるのは若いうちだけだって。 皆好き勝手やった挙句、「なんで俺だけ」って必ず泣き言言うんだからね。 人生は長くなった。されど青春は1万年前となんら変わらず短いのだよ。 私はまだ見ぬ明日を大切にしたいんでもうレビューはやめるんだけどさ、 でも今日も大事にする。だからハンパはしないできっちりやり遂げるよ。 先週に続いて劇画タッチで惑星バトル。 相手の攻撃を全て無効化するスパイラルシールドがすごいんだが、 そのシールドが無効になる確率を呼んで攻撃してくる確率変動弾を 繰り出すアンチスパイラルもすごい。きっとグレンがパチンコになった時の 確変必殺技になるに違いないよしかしゲームでなくパチになるとは時代も変わった… ここまできて再びアンチスパイラルからのメッセージ。 確かに残り一回だというのに相手の正体が見えんからなぁ、まだ… アンチスパイラルが螺旋族を滅ぼそうとする理由は、成長しよう、進化しようと 貪欲に力を巨大化させる螺旋が増殖し、いずれは互いに干渉を始めて最終的には ぶつかり合うスーパーノヴァを起こして巨大ブラックホール化してしまう。 そして全てが飲み込まれ、無に帰してしまうのがスパイラル・ネメシスとか。 それを聞いたシモンは意外にも動きを止めてしまう。 驚いたヴィラルはハッタリに惑わされるなと励ますものの、お父さんからは 本当だと諭される。アンチスパイラルが危惧している事は真実なのだ… 螺旋の戦士であり、あれだけの力を持っていたにも関わらずロージェノムが 絶望に打ちひしがれてアンチスパイラルに眼をつけられないよう人を地下に 隠したのは、力があるからこそ螺旋力の恐ろしさを知っていたからだった。 そしてまたキタンが死ぬ瞬間にそれを知ったように、誰よりも強い螺旋力を 持つシモンもその底知れないパワーを知っている。だからこそいやでも 理解してしまった…螺旋力は宇宙を守ると同時に滅ぼす事もできる諸刃の剣と。 それにしてもロージェノムが格好いいね。 螺旋力の破壊の本質は逃れようのない真実だ。 しかしニアがおまえを待っている事もまた真実なのだ。 明日に向かって今日を生きるシモンが超銀河グレンラガンで繰り出したのは 超銀河ギガドリルブレイク!デカけりゃいいってもんじゃないよ全く! CMが明けるとそこは第1話だった… でもあの頃のようにボソボソしゃべるシモンがドリルで突き抜けたのは 村ではなく、宝石店…ここにいるのはショボいコソ泥のカミナとシモン。 宇宙は人が認識したその瞬間から無限にブランチを伸ばし始める。 現れていく無限の宇宙。それらの増えすぎた宇宙を1つにしたいと願えば 「ノエイン」、生き残りを賭けて宇宙間戦争が始まれば「ぼくらの」になる… 知性がある限りこの恐るべき観察・認識ループのくびきからは逃れられない。 ただ1人それに囚われなかったロージェノムVSイリーガルアンチスパイラル。 いや〜、なんかホント生体コンピューターになってからのロージェノムは カッコええなぁ。まぁ前の王様は狂ったオッサンにしか見えなかったからだが。 第1話でシモンの隣にいた獣人はブータだったの!? 最後の最後なのにアイツ出てこないなぁと思ってたけど、髪形もグラサンも 似てるような…シモンを守りたいという強い想いが急激な進化をもたらし、 人型になったブータが「不可解な螺旋力」の持ち主であると確認した黒い アンチスパイラル。ブータもまた人型になったがゆえのくびきに囚われる。 見つかってヘイコラ謝る情けないカミナの姿に呆然とするシモン。 何か…何かが違う… わからないまま共鳴を起こすドリル穴を見る。ここに何かを挿しこまなきゃ… でもなんだっけ…シモンが無意識に胸に触れてもそこには何もない… 「好きな方を選べ!」 自分が信じた道を行けばいい。もうおまえは自分を信じられるだろう? シモンは土下座するカミナを殴り飛ばして、唯一無二のアニキを選ぶ。 シモンたちの眼を覚まさせたのがカミナだったのは実に憎い演出だね。 ヨマコと呼ばれたことで現実に引き戻されたヨーコが見ていた多くの 夢の中には、キタンと結ばれた幸せな花嫁姿があったことにビックリ。 とっくの昔に年下になってしまったカミナに礼を言うヨーコ。あの頃はすごく 大人に見えたのに、本当は自分より幼い表情だったカミナを見つめるシモン。 「いつの間にか背ぇ抜かれちまったな」 うっ…なんかここ、すっげー泣きそうになった… カミナの時は止まり、シモンとヨーコの時は動き続けたと如実にわかるからだ。 死んだ人間は強い。想い出はどこまでも美化され、越える事は出来ない。 けれど止まってしまったカミナの時間の分、シモンには哀しいことや嬉しい事、 憤り、楽しみ、憎しみ、そして愛する気持ちや慈しむ気持ちも降り積もってる。 生きている事は進化すること。それは死んだ人間には絶対に出来ないこと。 だから前を向け。おまえが目指す場所はあそこだ。 カミナは道を示し、いなくなってしまった仲間たちが後押しする。 パン屋で汗を流していたギミーやダリー、ダヤッカや、学校の先生?のレイテや 父兄ロージェノム、電気工事中のアーテンボローたちも光に導かれ戻っていく。 「はい、パパ!」 泣きそうになったのは妻と子を前に、限りなく優しい表情を見せるヴィラル。 「俺も…甘い夢を見たものだ…」 この7年間でどんな哀しい過去があったのかをほのかに匂わせ、たとえ戦いが 終わっても永遠に一人ぼっちで生きる宿命を背負うヴィラルを思うと胸が痛い。 「行くぜ、ダチ公!」 カミナが、キタンが、グレン団が後押ししてくれる。力をくれる。 今度こそ自分を信じて待っている彼女の下へ、守るべき女の下へシモンは飛ぶ。 次回、いよいよ最終回。走り抜けて天を衝け! △
最終話 天の光は全て星2007/9/30 視聴感想・1クール・トップ
「てめぇの決めた道をてめぇで貫き通す!それが俺たちダイグレン団だ!」 多次元空間から自力で抜け出し、時空を超えて飛んできたシモンたちと、 元は螺旋族でありながら宇宙の崩壊の危機のため、自らの進化の可能性を 封印してスパイラルネメシスを止めようとするアンチスパイラルの最終決戦。 「天元突破 グレンラガン!」 俺を誰だと思っていやがる! ついにタイトル名を冠した主人公機が登場。 一緒に前線で戦ってたやつは前々回までに綺麗サッパリ片付けられたので、 残った仲間たちが大方戦艦にいた連中というのがなんだかなぁと思うけど、 ロージェノムの復活と初めて語られた娘のニアへの謝罪は熱いものがあった。 ちなみにニアが螺旋王の子として生まれ、螺旋の戦士シモンに愛されたのは ただの偶然なのだそうだ。な〜んだ、つまらん。計算なら面白かったのに… そして彼を「螺旋王」と呼ぶもう1人の息子ヴィラルに、王ではなくおまえと 同じ戦士だと答えるのも熱すぎる。まさかあの螺旋王ロージェノムがこんなに カッコいい復活をするとは思ってもいなかったので嬉しい誤算だったなぁ… グレンラガンと同じ姿で叩き潰す事が螺旋族を更なる絶望に叩き込むこと。 白い巨大ガンメンの姿をとるアンスパ(長いので略す)に全く歯が立たない。 つかこのへんの動きはガイナらしいなぁ…コマ落ちをバンバンやってて スピード感当社比3倍って感じ。デッサンやパースがしっかりしてるので 手抜き感は全くないしね。やっぱりガイナもやれば出来る子なんだね。 アンスパ・ガンメンを狙撃しようとしたヨーコは、相手の額の上の丸い物体が 彼らアンスパの母星であることに気づく。それを見てしまったせいなのか、 彼らも自らの母星を思い出して認識してしまったようで、突然虚空には遠い 彼方にあるはずの地球が現れる…そこにはキヨウやキヤル、ロシウたちがいる… 「俺の嫁は世界一スィーング!!!」 ええ〜何やってんのー?!義兄が死んだばっかなのに宇宙規模でノロケてんな! 母星を滅ぼす事で絶望を与えよう…螺旋族にとっては、自分が傷つく以上に 自分が大切にしているものを傷つけられる事がダメージになると知ってるのは やはり元が同じ螺旋族だからなんだろうか(まぁ自分で自分の大切なものを散々っぱら 痛めつけといて人に傷つけられると怒る変な螺旋族も多いのが不思議なとこなんだけども) 「インフィニティ・ビッグバン!」 おいおい、やたらかっこいいなぁ大地の子…未だになぜにアンスパに大地の子を 投入したのかは全く不明だけど、劇団新感線の中島かずきの人脈なんだろうか… アニメ初登板らしいけど、演技力は高いしいい声してるよね。 DNAまで塵ひとつ残さずに消し飛ばしてやろう… もう二度と、蘇る気力も進化しようともがく気持ちもなくなるほどに。 苦しむシモンやニア、ヨーコたち。ここでグレンラガンが踏ん張らなければ 必ず守るからと後を託し、旅立ってきた地球の皆との約束が果たせない。 「だが、彼らがこれで終わるはずがない!」 もはや彼らを信じる気持ちに何の迷いのないロシウの言葉が感動を誘う。 やっぱり暗い雰囲気だったあの第3部は必要だったんだなぁ…ってか私は シモンが大人になってからのグレンラガンの方が断然好きなんだけどね! ここでOP投入!何度聞いてもこのイントロはカッコいいし、最初はちょっと 不安だったショコたんの歌唱力は全く問題ない上に、ちゃんと物語を歌った 歌詞を伸びやかな声で歌うグレンラガンらしいOPに乗せ、さらに熱血展開が! ロージェノムに続き、かつてあれだけシモンを苦しめたラセンガンが復活! 戦士ロージェノムは自らが前に出て彼らの盾となる。 「シモン!ここは任せてもらおうか!」 諦めと絶望で怠惰な1000年間を生きてきたロージェノムの心に再び火を灯した シモンのため、かつて守ろうとして命懸けで戦った螺旋族のために、彼はただ そうしたいのだ…だからニアは父の後姿を見て意思を汲み、行こうと言う。 ロージェノムはこの後の娘の運命を知ってたのかもしれない。 自分がイメージでしかないように、彼女もまたそうである事を。 やがてロージェノムはアンスパの攻撃に耐え切れず、量子分解していく… けれどそれは悲劇ではない。不敵に叫ぶロージェノムがカッコよすぎ。 「この時を待っていた!!」 量子分解されたラセンガンは巨大なドリル型のエネルギー体に変換され、 そのままグレンラガンの体の中へと融合する。エネルギーを合わせるより 一体化させることでより効率よく満遍なく使えるという事なんだろうか。 一緒に行こう、ロージェノム…いや、ロージェノムだけじゃない。 志半ばで死んでいった仲間たち、道半ばで力尽きて倒れた仲間たちも皆みんな、 俺たちを前に進ませてくれるドリルだった。ドリルは1つ回せば前に進む。 「俺たちは一分前より進化する!」 倒れたものが開いた道を、後から来たものが先へと歩いていく。 途中でまた行き止まりになったら掘ればいい。そうすればまた後のものが続く。 それでもどうしても掘れない硬い岩が現れたら、その時は穴掘りシモンがいる。 「俺のドリルは、天を衝くドリルだ!!!!!」 アンスパの繰り出す触手のようなウィップを全てかいくぐり、グレンラガンは 敵に迫る。そしてヴィラルは自ら頭部のラガンを外し、かつてアニキがやった ように力いっぱい投げつける。最後の最後に、最初の必殺技でキメるとは! 「ラガン・インパクト!」 大地の子の胸にぽかりと風穴を空けるラガン。 確かに螺旋族のとめどない欲望は行き着くところまで行ったら 宇宙を滅ぼしかねない力を持っているかもしれない。 知ればいい…理解はしない… 彼らにとって螺旋族は忌むべき存在。倒れた仲間たちの屍を踏み越えて、 それでも前に進もう、進化しようとするエゴイズム丸出しの存在でしかない。 カミナもキタンもロージェノムも、大いなる自己満足と利己的行動で死んだ。 それは螺旋族という種を生き残らせるという利己的遺伝子のなせる業なのか、 それとも仲間を守りたいという多分に他己的行動、自己犠牲的行動なのか… それはまるで、我が身の進化を犠牲にしてでも仲間たちを閉じ込める事で 宇宙の崩壊を防ごうとしたアンチスパイラルにも通じる犠牲精神かもしれない。 守れよ、宇宙の崩壊を… 倒れ逝くものは後に続くものに希望を託す。それもまた、螺旋のなせる業。 「当然だ…人間はそんなに愚かじゃない」 戦いは終わり、地球に戻った仲間たちに平穏が訪れる。 最近こんな幸せハッピーな結婚式エンドなんかとんと見ないなぁと思いながら、 ココ爺に迎えられ、美しい花嫁になったニアは、司祭役のロシウの前で愛する シモンと永遠の愛を近いあう。2人の誓いの口づけを囃し立てる仲間たち。 多くの愛すべきダチ公はもういなくなってしまったけれど、これでやっと 戦いの日々は終わり、みんなに幸せが訪れる…そう思っていると、なぜか 今回はやたら露出を抑えたパンツスーツのヨーコがニアの異変に気づく。 シモンに抱かれたニアの体が崩壊し、消えていく… けれどシモンにもニアにも、それを驚いたり怖がる表情がないのが泣ける。 ロージェノムが彼らの盾となった時、ニアもまた自分の運命を知っていた。 消えてしまうのだと。だからこそ、残される者に全てを託して逝くのだと。 そしてシモンも知っていた。愛する人が、永遠に腕の中からいなくなる事を。 「ニア、おまえの事は忘れない」「愛してるわ、シモン」 微笑みながら消えていくニア。 「ああ…俺もだ」 さようなら、愛する人。ありがとう… ニアはアンチスパイラルが作り出した仮想生命体に過ぎなかった。 シモンへの想いだけで、ここまで奇跡的に体を保っていただけ… 頑張り屋だったからねというリーロンの言葉は相変わらずいいよなぁ。 ニアを送ったシモンは振り返らない。螺旋の力で死んだ人たちを蘇らせれば いいじゃないですかと泣くギミーにコアドリルを渡すと、後を任せる仲間に 別れを告げて、何処ともなく去っていく…「俺は、穴掘りシモンだからな!」 ここでいつもより早くED突入。 アフロマニアのEDはパッパラ♪のイントロや皆のピース It's all right!の 軽快なリズムが好きだった。歌詞はリンクしてたものの一期より明るくていい。 それでもこんな哀しい結末になっちゃうとは思ってなかったので呆然としてた。 半年間熱く駆け抜けたグレンラガンもこれにて終了。 第4話でのミクシィとやらの掲示板炎上・取締役退任騒動や、第6話の 自己規制による半総集編化、そして予定調和とはいえカミナの死… 思い返すと最初の2ヶ月はそれこそ物語も環境も嵐のようだったんだと思う。 立ち直るまでのシモンの陰鬱な2部を経て、いきなりキャラが成長した3部、 そして最終決戦の4部と、ハッピーエンドと見せかけておいて意外な結末へ 向かうなど、なかなか翻弄してくれたのも楽しかった。 モブキャラの描写があまりにも弱すぎて、見せ場を作って死んでいっても 大して惜しくもないというイマイチな結果も出てしまったけれど、最後に シモンを救うのはやっぱりカミナだったり、ニアは消えてしまったけれど 2人の愛はちゃんと成就したり、ロージェノムやキタンなど男たちは男を 見せて逝ったりと、抑えるところはちゃんと抑えてたよなぁ。 シモン役の柿原さんはロミジュリのマキューシオのあひゃっぷりの時に 書いたけど、ホント、最初はブライト様の演技がとほほな感じだったので 大丈夫かいなと思ってたんだけど、ぐんぐん成長してビックリしたよ。 幼いシモンと大人のシモンがちゃんと違うもんなぁ…キメ台詞を言う時の ドスとコブシの利いた声なんかも、ロック&カブキでよかったしね。 カミナ役の小西さんのハジけっぷりも楽しく、大江戸でのドリル演技に笑った。 ヨーコ役の井上さんはさらに幅を広げた感じだし、ニア役の福井さんの優しい 声は最初はちと違和感があったけど、最後にはニアは彼女しかいないと思えた。 スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様でした。 10月からは深夜再放送もあるらしいので、迫力のあるロボバトルや、最後まで ちゃんと繋がってて、破綻する事のない物語を楽しみたい方はぜひどうぞ。 ED後の後日憚はなんと20年後… シモンが大地の子を倒した瞬間から、閉じ込められていた多くの螺旋族が コンタクトしてきたとロシウが教えてくれたように、宇宙には多くの仲間が 開放を待っていた。彼らの目標は絶対にスパイラル・ネメシスを起こさない事… 銀河螺旋平和会議なるものを開催するまでになり、27年前には誰も宇宙の 存在すら知らなかった世界をまとめてきたのは、大統領となったロシウ。 ってかサイガーの声がジョージに!!!ナニゲに今回最大の衝撃だったよ! つか、声だけでなく、風貌もどことなく司祭さまに似た姿になったロシウの 横にいるリーロンが全く変わってねぇよ!おまえ自分に何をした!? グラパール隊に所属が決まったナキムからの通信を受け取っているのは、 あの島で校長先生になって、子供たちの下校を見守るヨマコ先生。 地球の代表団として向かう艦の艦長は髪を切ったヴィラル。 螺旋族ではないけれど、だからこそ貴重なオブザーバーとなり得るだろう。 さらに成長したギミーとダリーはグレンラガンを見上げる。 託された未来を、子供たちは確かに新しい道を掘り進め、歩いていく。 その礎となった、赤い布がはためくひときわ高い剣を含む戦士たちの墓標と、 花束が置かれ、花嫁のヴェールがかけられて指輪が光る小さな墓が哀しい。 そして椰子の実に穴を開けようと苦心していた少年の前にはナレーターの 輪入道ヴォイスの人影が!力を入れ過ぎなんだ…そうアドバイスすると 椰子には穴が開き、少年はうまそうに椰子の実ジュースを平らげる。 俺を誰だと思って…いやぁ…誰でもないか… グレンラガンがまだ見ぬ螺旋の仲間たちに会いに次々と飛び立っていく。 いつか、俺もあそこに行けるかな?少年は呟き、シモンは答える。 「天の光は、全て星」 行けるさ、どこまでだって。螺旋の友が待つ、あの星々の向こうまで… △(2007/9/30記)