ギャラリーフェイク レビュー 1-37

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ギャラリーフェイク

「ギャラリーフェイク」とは

ギャラリーフェイクは2005年1月〜2005年9月までモンキーターンの後番として放映された。
確か原作もちょうど終わったんじゃなかったかな(あそこはモンキーターンも
アニメとほぼ同時終了だったので、もしかしてケンイチもその可能性が…
いや、でも原作見ると終わりそうな気配ないか)

元々原作も面白いので毎回美術のお勉強といった感じで楽しめた。
芸術系なら音楽ものよりは美術ものの方がやりやすいんだろうな。

元々2クールものとして放映する予定だったのが、後番が決まらなかった事や意外と
評判がよかった事なども手伝って一クール延長になったので、EDの絵が突然物語の
ダイジェストに変わったり、話の選択や作画のスケジュールも3クール目はかなり
厳しそうだったのもいい思い出。

実は普通なら独立させるほどの作品ではなかったのだけど、私はとにかく最終回に
心から感動してしまったのだ。大きなドラマがあったわけでもない、ただ淡々と
メトロポリタン美術館の裏方の仕事を見せていくだけの地味な話だったんだけど
これがまたどの話よりも印象に残り、実に素晴らしかったのだ。

最終回という大切な回に、人間ドラマでも恋愛話でもなく、実にギャラフェらしい話を
持ってきたスタッフのセンスに敬意を表したくて長年独立させたかった。だから自己満足。

(2007/5/27 まとめ)
01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 / 09 / 10 / 11 / 12 / 13 14 / 15 / 16 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 22 / 23 / 24 / 25 / 26 27 / 28 / 29 / 30 / 31 / 32 / 33 / 34 / 35 / 36 / 37
第1話 贋作画廊の男
2005/1/8

最初のジャジーなOPに「お…」
いきなりの真贋鑑定に「ほぅ…」
物語の進み方やオークションのウンチクに「ふむふむ」
白熱するビットに「むむ…」
ハンマープライスに「ええ〜?」
そして藤田の計算を知った時「あっ!」

もうダメだ。完全にやられた。
サラが可愛いEDの間中、キサマ藤田コノヤロー!と、あまりにも気持ちよく
ぶん投げられた自分を呪う。バカな私にとっての週末のエンタメになりそうだ。

やばい、おもしろい
サラダで「積みわら」を作ったり、エンパイアステートビルがトム・ハンクスと
メグ・ライアンの映画(見てないのでわからん「めぐり逢えたら」?)ではなく
キングコングだとか、オリジナル・イエローではなくシルバー・ホワイトを
混ぜてあるとかさりげなく混ぜ込まれた遊び心やウンチクも楽しい。

それにオークション・シーンのBGMが実にたまらん。
私がカウボーイ・ビバップがいいと思うのはBGMにジャズアレンジが多かった
こともあるのだがこのギャラリー・フェイクもジャズアレンジを使ってるので
それだけで既にいい感じ。キャストも文句なし。これは…見てしまうかも。


第2話 傷ついた「ひまわり」
2005/1/15

あれサラじゃないでしょ。サラのお母さんなんだ。うん、きっとそうだ。

「サラの過去話」としてサラとの出会いと小夜子との長年の確執を描ききった。
構成的にはうまいと思う。ちょっと作画が怪しかったけど、
あれくらいの方が原作の絵には近い気がするとは皮肉なもんだ。
あと相変わらず画面分割を多用してる。監督が好きなのかな、この手法。

サラの腕に残る痛々しいヤケドの跡と絵の焼け焦げの
「焼けていない部分」が一致するくだりはやはり盛り上がる。
しかし何よりもすごいのは家族が皆殺しにされて家には火を放たれ、
自分も命からがら逃げ出す時にあんなでっかい絵を持ち出すサラだ。
いくつの時だったのか知らんけどどういう怪力なんだ。そのど根性に1バレル。


第3話 13人目のクーリエ
2005/1/22

昔プラド美術館に行った時、見たかった絵がことごとく「日本に出張中」と
張り紙されていてぶっ倒れそうになったけど、絵って運ぶの大変なんだなぁ。
絵の警護者ってホントに貨物室まで入るのかな?ホント、絵が大好きじゃなきゃ
やってられない…と思ったけど、絵の為に空調が整ってて寒すぎないなら
足も伸ばせるし狭いエコノミークラスの座席よりいいかも。

空の上で手術をするブラック・ジャックよろしく絵の修復を行う藤田。
あげな細かい作業、気流の乱れたところを通ったらヤバいじゃないか。
この修復過程の作画はかなり凝ってると思う。裏打ち剤をスクィーズする動きや
紙を二枚重ねるとこやビスを外していくシーンなど。勉強したんだろうなぁ。
銃に撃たれて致し方なくとはいえ修復をクーリエ以外に委ねるのはヤバくない?
撃たれたのも自業自得だし。ってかあんな飛行機の中で銃撃つなっつの。

「彼こそ13人目のクーリエだ」
窃盗団を使って絵を盗もうとしたカルロスと取引をし、身代金を払う事で
取戻せたラファエロの「聖母」の前でモレッティは怒って帰れと言い放つ。
このクーリエも13番目の男に彼に倣い、何よりも美術品を愛する美の狂信者。

って言うか窃盗団はどうしたんだ。逮捕されなかったのか?
だって逃げ場ないじゃん。コクピットに犯人がいるわけじゃないから
機長が管制とやり取りして逮捕させる事はできたんじゃないですか?
まんまと逃げられカルロスには金を払わせて…やっぱり13人目だ、あいつ。


第4話 美神法廷-ミューズ・コート-
2005/1/29

美術品鑑定に法廷ものの盛り上がりをプラスしてこれまた非常に面白かった。
贋作を売りつけたとして逮捕された藤田はあれは紛れもない本物だと言う。
絵の真贋を見極める鑑定者は三田村沙夜子。
紙も絵の具も全て16世紀のもので、デューラーが使っていた画材と同じもの。
けれど認められていなかったサインがそこにはある。一体これは真作か贋作か…

本物の絵だけが持つ「品」があると三田村が言った瞬間にやりと笑う藤田。
「私は…私はこの絵がデューラーの真作であると鑑定いたします」
BGMがここで大きく変わってまるで映画みたいに盛り上げるのがいい感じ♪

松林図にも偽物の雅印が押されている。それがあってもやはり本物は本物。
国宝に値する気品をこの絵は醸し出している…
ふん…いつか必ず、あの男のフェイクを暴いてみせるわ。
作業員に休憩時間すらくれないような厳しい三田村の芸術に対する
真摯さと公平さが伺えた物語。やっぱりいいねぇ、三田村。
演出的にもまさにアニメならではの見せ方だったと思う。


第5話 消えた黄金仏
2005/2/5

「上等だ。トラップとフェイクの一騎討ちといこうじゃないか」

うほほ〜、面白い!いやいや、毎回見せてくれる。
声優さんの名演技により知念のキモさが原作以上。メガネで出っ歯でチビ…
確かにメガネとチビは多いと思うけど実際出っ歯は多いんだろうか?

文化保護審議会の仕組みを初めて知ったよ。国宝ってこういう組織によって
決められるんだ?まぁでも役所ってのは組織はやたらすごくても
中身を見るとちゃんちゃらおかしい事やってるからなぁ。

中の木屑がバラバラと零れ落ちるほど崩壊寸前の一木造を自ら背負って
寝かせるなんてえらい大掛かりに無茶な事やるのぅとノンキに思ってたら
既にこれがフェイクの一端だったとはね。そして携帯で腕のいい仏師を
探して欲しいと言ってたのもまたここに繋がるとは。や ら れ た !
だって知念同様ものすごくガッカリしたもん。黄金だって聞いてたのに
ああやって出されるとそれがそうだと絶対に疑いなく信じちゃうもんだって。
え?おまえが単純頭だから?うう、それはそうなんだが…でもだからこそ
ジョセフ・ジョースターとかヒソカのやる大胆なペテンに惹かれるんだろうな。

「若さをひけらかすヤツとスポーツは大嫌いだ!」
藤田さんに1万点。同感してる自分が悲しい。


第6話 翡翠の石
2005/2/12

女泥棒フェイツイが登場して執事の瑪瑙を踏みつけ口汚く罵るの巻。
やっぱりあのコスチューム、そういう趣味があるんだな少佐!<中の人が同じだけです

スミソニアン美術館から高田美術館に貸し出されてる世界最大のブルーダイヤ
ホープブリューダイアモンドを盾に顧客リストを要求され、打開策を求めて
闇仲間に電話をかけちゃ「フェイツイ?ダメだそりゃ」とダメ出しされまくる
藤田がちょっと面白かった。今回藤田いいとこなかったからなぁ。
しかしダイヤって油分にそんなに弱いとは知らなかった…
ダイヤなんかほとんど持ってないんだけど、知ったからには気をつけよう。
でもそれならマジックで書いちゃったあの三田村のダイヤは曇ったりしないの?

ミステリークロックを普通に普通のお店で探すサラ。
しかしサラってそれこそ普通なんだかぶっ飛んでんだかわからん時があるよ。
今回は革命で生き延びた強運が発揮されて盗品→瑪瑙→サラのルート確保で
見事解決。ミステリークロックを見ながら陶酔する翡翠がやたらとエロい。
そして清川元夢氏のマゾっぷりもノリノリでスゴキモかった。
いくら深夜でもマジで踏み外さないかとハラハラした。


第7話 レンブラント委員会の挑戦
2005/2/19

レンブラントの真贋判定対決。
第3話の三田村の真贋判定とちょっと似てるかな。
実際にはあの作品はジューデルビルが書いたのかもしれない。
指紋だってむしろレンブラントではなくて彼自身のものかもしれない。
400年前の画材から取れるだけの指紋を取って照合したって…
一体どれだけの人間がそれに触ったのかわからないのに
真空パックにでもしてたのか?よくそんな事ができたね。

「真贋は芸術性には関係ない」と言う藤田の言葉に博士も納得したのに、
なのに新聞にはちゃんとレンブラント委員会のお墨付きが載ったあたりが
「めでたしめでたし」というよりやけにリアルな社会的臭いがして苦笑した。
贋作の一言で美術館の存在価値がゼロになるリスクが高いからでしょ。
ちょっと絵が崩れてるみたいなので作画も頑張って欲しいかな。


第8話 父の値段
2005/2/26

中学生のトモミが好きなお相手は満員電車でいつも一緒になる渋い彼…
遠くから見るだけだとバラなんか持っちゃう売れないホスト風のフジタさま。
憧れの人として見てるだけなのかそれとも彼氏にしたいのか…と思いきや
お父さんになって欲しいのと言った時は唐突だったのでちょっと笑った。
それ、ホントのお父さんとはちょっと意味が違うお父さんじゃないよね?

ミネルバキャリバー20を持つ父親はその時計の正確さを信じて仕事に生かし、
いつもは穏やかでおとなしい父が娘のために試験時間について徹底抗戦、
娘は父の実直な姿を母から聞いてちょっぴりうるうる、あーほのぼの…
と、終わりたかったところだけど、あそこまで抗議するかな普通。
それに最後のあのギャバン風オーバーアクションはなに!?
こっちに向かって叫ばれた途端にED。うぉい、終わりかよ!


第9話 黄金郷への誘い
2005/3/5

心臓がなくなっても生き続けるマヤの秘術って一体…

いつの間にかテレビ局がスポンサーについてたり、村長が夜中に
ジャングルを歩くとたどり着いちゃう秘密の遺跡とか安直過ぎて笑う。
バレバレやん。もうちょっとこう、秘密の入り口とかないの?
あれなら一応ハンターのラモスもいずれ足で探せたんじゃないか。

最後に吉岡教授が私は残ると言い出したのもちょっとビックリしたし。
なんで突然そんな事を…う〜ん、放送期間との関係で急がなきゃいけない話も
あることはわかるけどせっかくいいもの持ってるんだしもうちょっと丁寧に
作って欲しい。パジャマはらしくてよかったけど。確かにヘンな柄だったし。
むしろ無視してよかったTVクルーがえらい簡単に始末されたのでビックリ。


第10話 幸福の王子
2005/3/12

石田彰、ホモからヒモへ。
しかしこの人ホントにエロい声出すね。女よりエロいんじゃないか。
もう声だけで女を孕ませるんじゃないかと思うよ<そりゃ男としてはつまんねーだろうな

翡翠の姐さんが意外と早く再登場。
クレオパトラを手に入れてご満悦の一方、プラシーボ効果で体調を崩したりと
鉄の心臓の持ち主かと思いきや意外にも繊細なところがあるご様子。
けどこの現象と絵描きのヒモとどう絡んでるのかサッパリわからない。
ナイフを突きつけても動じなかったのは何でかとか明かされなかったし。

「おイロケ」「メロメロ」「ヒマ人」恐るべき死語の世界…
え、もうこの言葉ダメなんスか。私的にかなりコモンワードなのに。
「社長はあてになりません。今日は晴れても明日は大嵐。そこがよいのですが」
瑪瑙さんのご趣味は到底理解の及ぶ範囲外です。
毎回ネコを連れて藤田を襲撃するサラがなんか可愛かった。


第11話 戦場に消ゆ
2005/3/19

戦場カメラマン川口京助のカメラを求めてヴェトナム奥地へ…
触るなとサラに文句つけてたけど自分だってカニまみれの手じゃないか。

(日本の)家族を巻き込まないでくれ…ってそりゃ現地妻がいたんじゃそうだろう。
大体こういうそのままそこに居ついちゃったなんてヤツには女がいる。
本当に主義主張を貫く為にそこに残って暮らすと決めたんなら、女がいる方が
おかしいだろと昔から思ってるんだけどね。1人じゃどうにもダメなのか、
男って哀しいかな貞淑なペネローペより隣のみよちゃんに弱いもんなのよね。

戦争は記録だから消してはいけないなんて、まぁよく言うよ、
アンタは商売がしたいだけでしょと思ったらサラがキレて走り出した。
モノクロの戦場写真が次々と画面に出て来るシーンはよかったな。
人間的な兵士、一瞬の平和を壊された村、あの時見た幸せそうな新郎新婦…
に藤田とサラが重なるっていうのはなんだか出来すぎだと思うんだけどね。
なんであんな不自然な抱き方するのよ藤田<ストーリー上です

彼は今後は平和なヴェトナムを撮っていくという事なのかな。
どうも最近ブツ切りな感じが多いけど、原作もこんな感じだったっけ?

この話がいつ頃描かれた作品かはわからないけど、
ヴェトナムの農村部ってまさしく今もこんな感じだ。
クチ周辺の地下通路はもっと狭くてアレらしいけど(私は行ってない)
サイゴン(現ホーチミン)ですら英語はほとんど通じないみたいだけどさ。
しかしまたしても古川登志夫氏だ。ベテラン復活の年なの今年は?


第12話 生きているオフィーリア
2005/3/26

サラが乗るはずだった飛行機がインド洋沖で空中爆発したという
超バッドニュースに藤田がヘタれまくる回。無理もないけど。

藤田がTVに「日本人以外の名前も出せー!」って叫ぶんだけど、
ニュースでも「日本人はいない模様です」とか乗客名簿も日本人だけだったり
なんとなく日本人さえ助かればいいのかってイメージになりかねない。
とはいえ私だってやっぱりまず一番に知りたいのは国際的な事件に日本人が
巻き込まれてないかって事だし…矛盾するというのはわかってるんだけどね。

ついついサラの事を過去形で喋ってしまい藤田に怒鳴られる三田村館長。
いやアンタそれはよくないわ。いくらなんでもデリカシーなさ過ぎよ。
これが半年や一年経ってるならともかく、まだ日が浅いし本当に
死んじゃってたにしてもちょっとね。遺族の気持ちを逆なでするよね。
大体皆、こういう時は相手がピリピリしてるのがわかってるから
なかなか近づけないのに、傷ついた相手の懐に大胆に飛び込むなら
言葉も態度も細心の注意を払って慎重に対処しないといかんでしょ。

まぁ今回はサラがあっけらかんと無事に戻ってきてめでたしめでたし。
ニセモノの絨毯を掴まされた事をバカにする藤田になによぉと怒るサラが
いつもの日常を運んできてようやく藤田を和ませた事をサラは知らない。
鉄面皮藤田のあまりのヘロヘロぶりが面白かった。


第13話 監獄のミケランジェロ
2005/4/2

若き学生時代の長髪藤田。ロン毛ですらないのよ、もっと前の「長髪」だ。
刑務所の天井にフレスコ画を描くバイトをする事になったはいいけど
一日中上を向きっぱなし、しかもしっくいの乾く時間まで考慮に入れなきゃ
いけないなんて聞くだけで拷問だ。真夏に畑仕事もやだけどこっちもやだな。

イタリアに留学して3年間本物と向き合ったのになんでまた彫り師なんかに
なったんだろうね。もったいない。それこそ宝の持ち腐れだ…
ピエタの聖母に、自分の描く観音に殺してしまった愛しい女を重ね合わせる
ミケランジェロの辰。心臓悪くして途中で死ぬかと思ったら半年前まで
生きてたそうで意外と元気なオッサンだったことが判明した。

風呂場がイヤ〜!ムサごっついオッサンばっかのお風呂イヤ〜!
尻撫でられる藤田に爆笑。若くてぷりぷりしたケツとか言われたら
マジで恐怖感じるだろうね、たとえ男でも。くわばらくわばら。

絵も人も年老いて衰える。引き際が肝心とばかりに建物ごと
天井画を爆破する藤田。ピエタは昔サン・ピエトロ寺院で見た。
そして奇しくも今朝方ローマ法王が亡くなったとのニュース。
この世は泡沫のようなもの。

殺そうとする下田も白眼でスゴかったけど
首締められる藤田もやけにスゴかった。


第14話 パサージュを抜けて
2005/4/9

かつて赤いドレスを着てマドモワゼル・ルージュと呼ばれたパサージュの
マダムとヤバい橋を渡ったのか手紙を届けられないまま撃ち殺された
ムッシュ・クラウンの20年越しのラブ・ストーリーの顛末。
あんな目立つ痣があったら即面が割れそう。ああいう仕事にはヤバくない?

しかし手紙届けにパリまで来るか普通。サラってやっぱブルジョワなのよね。
でも手紙を焼くまで指輪が入ってるかどうかわからないってありえないよね。
それともクラウン氏、ちゃんとダンボールで指輪をガードしてたんだろうか。
だとしたら封筒にポンとダイレクトに入れてたカガリより偉い。

パリには何回か行ったのにパサージュって恥ずかしながら知らなかった。
確かにパリだけでなくヨーロッパのこういうショッピングモールって
時間が止まったみたいな感じがする。ってかヨーロッパの古都自体が
それだけでもう時が止まった感じがしてホントに素敵なんだけどね。


第15話 二重奏
2005/4/16

三田村館長は15年前はツインテールのモエモエ小学生(?)でした。
今回は盗まれたフェルメールの二重奏の闇取引に
スコットランドヤードの捜査が絡む人情もの。
三田村が恩師?のために一肌脱ぐ事になる。
いやまぁ脱ぐのは結局藤田なんだけど。

ワーナーとの出会いの話が端折られて、今回は次の再会話になったらしい。
この構成が結構あるので原作を知らないとちょっと戸惑うな。
膨大な原作からアニメ化する作品を抜き出すので仕方ないんだろうけどね。

余命いくばくもない彼のためだけに飾られるフェルメール。
今回は稀代の贋作家メーヘレンについての講義がおもしろうございました。


第16話 楊貴妃の香
2005/4/23

録画し忘れて見逃したんだけど「黒ビキニと速水奨が最高だった」と
勧められたので録画分をなんとか手に入れて視聴。感想は「見てよかった」

変態調香師ジャン・ポール・香本に気に入られてその体臭とブレンドさせた
最高の香りを作り出してあげようという口車に乗っかっちゃったサラ。
私も係長のくっせー体臭に2年間悩まされたので臭いの不快さはわかる。
臭い人は、それは体質的にも仕方ないのでせめて毎朝シャワーを浴びて
きちんとコロンつけて出勤するくらいのおしゃれ心を持てと言いたいけど、
基本的には無臭が最もいいと思ってるのでここまで香りにはこだわらない。
いやフツーはここまではこだわらないか。失礼。

いや〜〜〜〜〜ホント、変態には爆笑した。
もう速水さんが声やるだけで変態キターーーーーと思うもんなぁ。
若い世代は知らんかもしれんけど、オーガスの桂木桂なんか第一回目が
ラブシーンからだぜ。エルガイムのギャブレット・ギャブレーも笑えるし
憎めないヤツだった。彼のやる役ってなぜかこう、2枚目なのに3枚目みたいな。
まぁぶっちゃけ変態なんだけど<全然フォローになってねーよ

ところで香本よ、香炉の火は脱ぐ前につけろや。
無駄な間を空けないってのは女性へのエチケットですから襲ってるのにエチケットもねーよ


第17話 からくり奇憚
2005/4/30

日本のカラクリ人形の技術というのは本当にすごいらしいよ奥さん。
予告ではからくり人形が藤田の心臓を弱らせるようだったので
即人形が出て来るのかと思ったら蟹だった。なんで蟹が?と思ったら
なるほどその蟹を恨んでるのがヒトガタのからくり人形だったか。

オルゴールだの時計だの西洋も仕掛けモノはたくさん作ってるけど、
日本人は「人形(ヒトガタ)」モチーフが本当に好きだよね。
今回は蟹だけどね。蟹ですよ。横に動いてますよ。か、可愛い…

「蟹を…調べて…くれっちゃ…」
すっかり取り憑かれてしまった藤田がありえないほどゲッソリフェイスに
なってきたので、こりゃマズいとサラと三田村が共同調査開始。
蟹のゼンマイは人形のゼンマイを流用したもので、
蟹に奪われた心臓を返せと鈴を鳴らして怒っていたのだった。
真夜中にシャンシャンシャンシャンとサンタクロースかきみは。

浄瑠璃のガブのようにからくり人形の顔が変わるのが怖い。
ただでさえ人形って怖いのに〜!
だからこそカニ缶のオチは笑ってしまった。やっぱり恩返しだったんだよ。
よかったじゃん、真夏に生で届いて腐った蟹が玄関で待ってなくておえ


第18話 地図は導く
2005/5/7

男は都合のいい時だけ港に補給に帰ってくる風まかせの帆船なのさという物語。
そういう男に振り回される女も、結局そういう振り回す男が好きなんだよな。
これぞ割れ鍋に綴じ蓋。げに世の中はバランスよく成り立ち、男と女は
毎度毎度のすれ違いにもお互いを求めずにはいられないのであります。

地図の欠片はパーツがところどころ足りない…しかしあら不思議、
これを球体に貼り付けてみると、現れたのはアルキメデスの天球儀。
なにより宇宙に糸で地球をぶら下げるというのがレトロでツボ。
今で言えばホログラムの地球が浮かぶ、宇宙のジャイロコンパスかな。

大体古地図もあの羊皮紙独特の色合いもいいよね。
特にヨーロッパ大航海時代の海図って、これ一つ一つ羽根ペンで書いたのかと
感心するような細かい描き込みや遊び心の宝庫でアート感覚たっぷりだ。

しかし思うに歴史学や社会学、民俗学や宗教的にはローマ時代以降が
色々と面白いけど、ルネサンス同様古代ギリシア時代の科学の発展というのは
結構すごいもんがある。私は理系は苦手だが、この時代の数学や医学、
物理学の発展も目覚しいし、この頃の哲学はシンプルでわかりやすいしね。

去って行った男が残したものは人類の宝。
それを見た父親は感動のあまりなのか声を発し、涙を流す。
コーフンし過ぎるるとまた発作起きちゃうよお父さん。
あと半身不随の人の鼻水と涎をあそこまで書き込まなくていいと思います…

けど藤田があれを病室に持って行ったのは、何しろラモスのためにあの地図を
燃やしちゃおうとしたくらいだから、マリアンが腹いせにせっかくの天球儀を
壊しちゃうんじゃないかと危機感を覚えてじゃないかとも思った。
こっちの理由だったら藤田らしく現実的でテラステキ。


第19話 知念、危機一髪
2005/5/14

【教訓】
1.持つべきものはヤバい友
2.持たざるべきはカモる友
3.美術品には触らない

私としては3番目を強く推奨したい。

「藤田!車上荒らしはマズいだろ」
今のご時世スキミングもマズイよ。
ってか今日の藤田はスレスレだらけだったよ。
でも今はタイミングよかったかもしれないよ?
だって監禁はしてな(自主規制)

前回に引き続いてムサい男からの修理修復依頼に汗を流すとは藤田も大変だ。
藤田が先回りして東京に着いた時「違うよ、ここは東京で京都じゃないよ!」
と慌ててしまった。Uターンしてくるなんて血迷ったのか藤田!と勘違い。
あの新幹線は東北新幹線ね。中の絵だけで東北と東海道見分けられるか!
(そもそも寺のある場所がどこかちゃんと見てなかった。岩手だった)

「藤田、マズい。戻ってきた」
なんだかんだ言いながら結構息が合ってるのは2人とも腹黒キャラだからか?
ぶつかったり足止めしたりトラックに絡む知念のコミカルな動きは面白く、
逮捕された時の回想家族はなんとも…愛すべき…家族…なんだろうね。

一方の女性陣がどこで飲んでるのか明かされなかったのは(当然東京だと思ってた)
あそこでタイミングよく出て来るためだったのか。

漫画ではやけに手軽に出て来るパスポートだのカードだのを
偽造する人を「ニンベン師」って言うのか。知らなかった。
でも「ニンベン」ってなんだ?部首の人偏?


第20話 山水の里
2005/5/21

「グレイト・ピクチャー!」「グゥレイト!」
いきなり宇宙飛行士になった友人だと!?なれるわけないじゃないか。
荒唐無稽にもホドがあるぞ。リアリティを混ぜてこそフィクションは
フィクションとして輝きだすものだと思うんだけど…

大学時代の藤田が紅顔の美少年なのでビックリ。
あれ〜?刑務所のミケランジェロとフレスコ画を書いてた時は
ロンゲの地味なにーちゃんになってたのに、入学当時はやけに
可愛かったんじゃないか。入学してから一体何があったんだ?

日本かぶれの映画監督を三田村に代わって案内する為京都に向かう藤田。
繊細だが小さくまとまってると言えなくもない…そう言ってた監督が
水墨画の壮麗さと奥深さに心打たれる…って、一日で日本文化を
全部知った振りしてるような人にわかんのかしら、あの世界観。
まぁ日本に住んでいながら何もわかってない私よりはマシかもしれんけど。

藤田は(いいトシして)自分の夢を追いかけ始めた関根に
宇宙で描く水墨画を担保に多大な金銭的援助をしていた…
一体このエピソードと宇宙がどう絡んでくるんだろう?
あ、さては関根が宇宙で描いた絵を見せて、水墨画の素晴らしさを
わからせるのかなとか色々考えてたら、病身をおして出て来る三田村に
人を信じる事は、その人を信じた自分を信じる事だというのがテーマだった。
う、うーん…壮大?


第21話 千手堂の男
2005/5/28

時計の話は今回で三つ目かな。
バスの運転手と翡翠とこれ。時計も緻密な工芸品として芸術性を高めると
美術品と同等の価値を持つという事なのか。多分欧米では金持ちが蒐集する
対象になりやすいんだろうね。もちろんその気持ちはわかるけど。

千手計の時計に300万円を払ったからといって、サラに本当に本物を見る眼が
あるかどうかは甚だ疑問なんだけど…ただ気に入ったものに、300万出せる
財力があっただけじゃないのか?しかしなんだかんだ言ってもオイルダラーが
独り占めしてた金を使ってるだけかよと思うと第2話のサラの悲劇が薄れるな。

時計の革命家フレゲンが19年かけて作ったマリー・アントワネットの時計を
復元させる…ただしミニッツ・リピーターの設計図だけは失われており、
オリジナルで考え出さなければならない。

地味〜〜〜〜〜な話ながら、藤田が時計にも精通していてロレックスを一つ
ほぼ30分で組み立てることができたり、客を選んだり趣味にこだわって
実利を考えない天才肌の息子に手を焼いている父親との関係などなかなか
面白かった。挫折しそうになったところでサラの啖呵…はあまり役に立たず、
広場で時を奏でるからくり時計にヒントを得て、ミニッツ・リピーターが
飛び出す仕組みを考え出した…のは斬新なのかどうかすら時計に全く造詣が
ないのでサッパリわかりません。それにしても親子の雪解けも多いな。

ちなみに私が今使ってる腕時計はロレックス。
なくしたり再起不能に壊れない限り、死ぬまで買うことはないだろうよ。


第22話 エルミタージュの女帝
2005/6/11

ブノアの聖母を巡る「美への愛と畏怖」の試練。
著名な美術館の別館構想には一石二鳥を狙う経済的効果があることなど
今はどこも火の車という美術館の台所事情をお勉強しました。
文化っていうのは守ろうという積極的な想いがないと本当に儚く散るよね。
イラク攻撃でグシャグシャに壊れてしまった遺跡の出土品を見て、
言葉もなく立ちすくむ博物館の学芸員の姿には胸を打たれたよ。

でもあの教授に救いが残されてたのはよかった。
だって我々は藤田を主人公として見てるから普段はあまり気にならないけど、
贋作売買に手を染めているヤバげなヤツと見たら、人格的には問題アリかも
しれないけど「真贋を見極められなかったダメ教授」じゃちょっと気の毒だし。

エルミタージュには2003年に行って多分このブノアの聖母子像も見てきたはず。
自分自身のデジカメ写真に撮ってきてないかなと調べたけど、ラファエロの
「聖家族」は撮ってあったのに撮ってなかった。女帝に罵倒されそうだな。


第23話 レディー・サラ(前編)
2005/6/18

「イギリスに行くか」
イギリス往復チケット代って新品のエアコンを買うのと変わらなくない?
しかも一ヶ月くらい滞在するならまだしも1週間なんて短すぎる。
チケット代分出す気があるならまた壊れちゃうかもしれない
エアコンを直すより新品を買った方がいいと思うな、うん。

雷が怖いと部屋に忍び込んできたサラに理性で立ち向かう藤田が笑える。
よく頑張った!感動した!<しねーよ

オークションで衣装を取り替えながら出てくるサラがめちゃくちゃ可愛い!
2話の逃亡プリンセスの時のサラはエキゾティックでとても美しかったけど、
今は「可愛い」って感じだよね。私はアダルトで美しいサラの方が好きだけど。

一方でダーウィンの標本を横流しする画商と接触した藤田はそれが
キューガーデンにあるものだと気づく。そこにはチャーリーの叔母が。

化粧で腕の火傷を隠して自信を取り戻すサラに告るチャーリー。早っ!
でもオチはありがちだけど、この火傷もあたし自身だもん、
隠したりしないよ、じゃないのかな?


第24話 レディー・サラ(後編)
2005/6/25

「俺は美しいと思ったものしか傍に置きたくないんだ!」
えっ!?
あの部屋もそうなん!?あれも美しいものばかりなん!?
なんか黒いの出そうじゃん!黒くて楕円形の出そうじゃん!

チャーリーに真実が伝わる時が意外と淡々としてたのがかえってよかった。
彼が大騒ぎしなかったのがよかった。「俺の叔母を疑ってるのかぁ〜!」とか
「まさか、メアリー、まさかぁ」とかあったらちょっとウザいと思ったはず。
カジノでも「メアリー…」と声をかけるだけなのが非常によかった。

そしてサラにプロポーズしたんだと聞かされた藤田の時も止まる。
サラは俺に任せて、おまえは標本を!いや俺、標本どころじゃねーっつの。
しかし心霊術者に行き先を教えてもらうって…そんなエサにつられて
しっかり2万ポンド払ったわけか。400万位?ボロ儲けじゃないかぁ。
だって心配するなって手紙に書いてあったじゃん。探さないでくれって
書いてあったじゃん。そんなのほっとけよ。頭冷えたら帰ってくるよ。

…って、あれ?私、もし男だったらフられてます?
文面通りに受け取ったらダメってヤツ?くそ、女って卑怯だよな!

別れ際も静かでよかった。チャーリー、いい男じゃないか。
ただキス一つしてないのにプロポーズする男ってどうよ。夢見すぎ。

(2005/7/2記)
第25話 雨やどり
2005/7/2

駆け落ちした娘を待っていた父親。
許されないと思って帰れなかった娘。
罪を犯して逃げ続けた男。

雨が全てを洗い流すように、模写された絵から積もった悔恨を拭い去る藤田。
そこに描かれていたのは変色して噛み跡のついたパイプのマウスピース。
ゴッホがゴーギャンを待ち続けたように、父親もまた娘の帰りを待っていた。

このゴッホの人生っていつも聞けば聞くほど壮絶だなぁと思う。
私は絵心もないし日本人らしく印象派が好きなので(ルーヴルよりオルセーマンセーである)
ポスト印象派の彼の絵はそれほど好きではない。ゴーギャンも然り。
でも全盛期のゴッホの絵からは匂い立つような情熱を感じる気がする。
怖いくらいだよ。

いやホント、パトカーは藤田を狙ってるのかと思ってた。
掌に刻まれた傷もまた、償われなければいけない過去の遺物。
最後の最後、主人公が何か特別なアクションを起こすわけでもなく、
まるで本当に一時の通り雨のようにすれ違っていった人生がいい感じ。

安タバコ専門です、って藤田は言ってたけど、最近タバコ高いよな〜。
時々買うたびにビックリするよ。


第26話 ジョコンダの末裔(前編)
2005/7/9

OPとEDが変更。一気に爽やかな夏系に!藤田に爽やかは似合わんだろ〜!
OPのCMでは「7〜9月」と書かれてたので4クールではまた変わるのかな?
EDのCMで歌ってるのはトドだった。どうりで日本語が不自由なはずだ<ヒド…ッ

「パパ〜〜〜〜〜!」
禁断の呪文と共に時は止まる。
フローラの名前を聞いた藤田の吹き出る汗がすごい事に。

内太腿に3つのホクロ。エリザベータのホクロは本物かどうかわからないけど
とりあえず藤田のホクロをフローラは見たからこそだろうな、間違いなく。
となると当然身に覚えがある事に…旅先でその国の女を口説くなんて藤田も
なかなかの色男じゃないか。学生の頃のヤツはパッとしない感じだったのに。
しかしサラに簡単に脱がされるなって。せめてもうちょっと抵抗しろよ…

モナリザの末裔を名乗りたいダヴァロスは同じくモナリザの末裔候補の
エリザベータをはるばる海を越えて藤田のアパートにまで拉致りに来る。
ママは殺された…そんな衝撃的な言葉を裏付けるナイフが藤田の頬を切る。

フローラから預かったバサーリの書はコインロッカーにしまわれており、
どうやらこれが世に出るとモナリザ=ジョコンダになってしまうらしい。
いつも思うけど、1000年2000年前の事がよくわからないのはともかく、
たかが400年程度前の事がわからないって事、結構あるよね。不思議だ。


第27話 ジョコンダの末裔(後編)
2005/7/16

ストーリーより、レオナルド・ダ・ヴィンチが完成させた作品が希少な
締め切り破りだったとか、あのモナリザをフランスへ持って行っても
訴えられなかった謎とか、そういうエピソードが面白かったなぁ。

ジョコンダ説を唱えるも、致命的な欠陥としてはバザーリは一度も描かれた
モナリザを見たことがなかった…と締めた石坂浩二の穏やかな語りもいい。

私は歴史が好きなんだけど、何が好きってこういう史実の狭間にある
小さなエピソードが一番好きなんだ。歴史の教師の腕は史実をいかに
論じるかじゃなく、この隙間をいくら埋められるかだと思ってるしね。
歴史が嫌いな人は、面白いエピソード満載の歴史の引き出しをたくさん
持っていて、話し上手の教師に出会わなかったんだろうと思うくらい。
歴史は英雄のものだけにあらず。人間の歴史だからこそ、隙間が面白い。

ホクロは案の定ニセモノだった…でもフローラと藤田の関係は本物だった…
エリザベータが欲しかったのはモナリザの末裔であるという証よりも
母と藤田のかつてのラブラブの証。綺麗に描けてるのは愛情スパイスかな。

それがモナリザだなんて言うんじゃないだろうな〜ってカルロス!
それは読者や視聴者にツッコませろ!
しかしあんなところ、偶然とはいえなんで見られたんだサラ。えっち!


第28話 顔のない自画像
2005/7/23

地味先生は船村先生に逆らったのではありません。
先生の教えに従って、己の信じるまま自分を貫いただけなのです。

やば…感動してしまった。
藤田が2人の恩師を救う言葉にうるうると。

視力の落ちた船村には佐伯の絵が真作がどうかを正確に見極める事は
できていなかった。彼の教え子である地味は船村の眼のことに気づき、
自身の眼を信じての言葉を述べただけに過ぎない。

真作と発表したそれらが贋作であるという糾弾を受けて船村が倒れた後、
そのコレクションが贋作であるというレッテルの為に擦り寄られ、
藤田は選定委員会の面々に嫌悪感を覚えて立ち去る。

緑より赤みが強く見えてしまうのは色覚異常の一つだけど、後天性の場合
網膜系の異常の場合が多い。船村が倒れたのは恐らくCVA(脳血管性障害)
なので、それとセットになりやすい高血圧とDM(糖尿病)を患っていれば
視力の衰えは恐らく糖尿病性網膜症を起こしていたと考えられる。

ウンチク的にも、今回も贋作であるのに「贋作であるという証明」を
しない理由や、佐伯祐三の略歴とか面白かった美術に疎いので全然知らない

芸術を志すものならば佐伯の如く生きよ。
私はただ船村先生の言うとおりに生きてきた。尊敬する先生の言葉どおり。
内面からの感情の爆発。それを素直に出す事こそが芸術である。
自分の心に真っ直ぐに、惑う事なく、諦めず。
おわかりでしょう、先生。あなたの本当の後継者が誰なのか。

ラストシーンはベタながらも、ああきっと電話が鳴るんだろうと思いつつも
やっぱり感動してしまう。こういう話はやっぱりいいよ。うん、いい。
負うた子(しかも不良街道まっしぐらの)に教えられるとはこの事ですな。


第29話 古裂の華
2005/7/30

「ヒヤヤッコ?」

で、結局あのゲイバーは一体なんだったんだ?
ニューハーフのモデルを起用するという事以外には意味がなかったような…
春雄くんも別に真性ゲイというわけじゃなかったみたいだし…はて?

でもモデルにニューハーフってのはマジでいいかもね。
背が高くて肩幅あって腰が細くて無駄な脂肪ついてないし。
そもそもスーパーモデルって節制してるから乳あんまないしね。

石の家で肉を食う人間と木や土の家で野菜や魚を食う人間じゃ、似合うものが
ハナから違うのさ。確かに昔は家の壁といえばボロボロ崩れる土壁だったよな。

で、結局藤田は美女だけでなく美青年にも弱いってことでいいんでしょうか?


第30話 サバイバル・イン・サハラ
2005/8/6

「尿だぜ、俺の」

ホントに黄色いし!
タッシリというとどうしても「那由多」を思い出すなー。
5万ドルが振り込まれなかったばかりに夫が死んだと思い込む未亡人
アッサラマの見当違いの復讐は、砂漠でカラカラに干からびろというもの。
ラモスがいなければ2,3日で死んでただろう。連れて行ってよかったな。

サソリは気温が上がるとホントに出て来るそうだ。
素人が砂漠にいていい時間なんか限られる。
呑気にアンモナイトやデザードローズを売ろうとしては「月の砂漠」を
歌ってた青い衣のベルベル人も、客が1人道に迷って砂漠に消えた時、
まさしく砂漠の民の顔になってラクダをかっ飛ばして探しに行ったよ。
あれはマジですっげーカッコよかった!ラクダ、むっちゃ早ぇ〜!

謝るな。謝ったら相手の言ってることが正しいって事だ。
セコいがズルはしないヤツだ…はからずも深まる友情。
相手の尿も飲んだことだしね。おえ…

しかし置き去りにされる時、本気で復讐するならどこでもいいから
撃ってから放置しろよと思う私が残酷キャラすぎるのか?その通り


第31話 孤高の青
2005/8/13

藤田の父、藤田東胡は贋作画家だった…という唐突な家族話。
原作では何話目なのかわからないけど、こういう身内ネタが来ると
「そろそろネタに詰まったのかな」と思ってしまう。

今まで父親の話ってなかったし、藤田って恨みを晴らしたいとか
そういうタイプじゃなさそうだけどな。むしろ「バカ正直でおひとよしで。
ドジやらかした時、誰一人助けてくれる人間がいなかったマヌケな男ですよ」
とか言いながらも心は裏腹に怒ってる感じがする。
大体、榊原南山が悪いわけじゃないしね。悪事をやってたのはお互い様で、
ことが起こればそりゃまず自分の保身を図るのは当然じゃないかねぇ…

今日は日本画の顔料についてお勉強。
アズライトっていうのは優秀な材料らしい。ヨーロッパ絵画でも
よく使われているそうだ。藤田はアズライトを見つけた河で、この上流に
鉱床があるんだろうと言ってたけど、アズライトがあるという事は
マラカイトもあるのかもしれない。

たった1羽で、荒波に挑む鵜…
どう見てもあんな岩場に取り残されて困ってる鵜にしか見えないんだけども。

教訓・悪事に手を染める時は、必ず逃走路を確保しておけ。


第32話 アンティークオルゴールで子守唄を
2005/8/20

日本人がからくり人形好きなら、ヨーロッパ人はオルゴール好きだよね。
まぁ彼らには秋の夜長に鳴く虫の声がただの雑音に聞こえるらしいけど。

オルゴールの修理といえば時計屋だろと思ったら、案の定千手が再登場。
しかしいくら母親の愛人でもオルゴールに細工を施して爆殺はやり過ぎ。
どういう行動力なんですかこの人は。

母親はホントに飲みすぎて運転してたて死んだみたいだし。
マザコン過ぎるだろ後藤。浪川さんのキレ演技もよかったよ。
それに誰もツッコまなかったけど彼のあの女装は何だったのだ?
ツッコんでやれよ…きっと待ってたんだよ、ツッコミ。

刑事と藤田が一つ一つ検証していくのはちょっと面白かったけど
動機と犯罪がちょっとかけ離れすぎてて無理があった気がする。


第33話 残暑絵金見舞
2005/8/27

本日の薀蓄は土佐の絵師・広瀬金造の描いた芝居絵について。
ギャラフェも9月で終わりとの事なのでお勉強も残り一ヶ月分だ。

本物ではないけれど、一緒に絵金に行こうとねだった女との約束を守り、
ほんのひと時の安らぎを得た後で男は殺され死んで行く悲劇的な結果。
結果的には藤田が係る理由がほとんどない物語だったなぁ。

なぜか日本人が昔から大好きな典型的な人情やくざ物だったんだけど、
ちょっとなぁ…テンポがあまりにも悪かった。
作画監督とコンテが同じだったので絵そのものは悪くなかったんだけど、
間の取り方やセリフの間が長過ぎて、演出なのか、単に動画がイマイチで
止め絵になっちゃってるのかわからない上に耳慣れない土佐弁が難しかった。

なぜか突然今回はEDがストーリーダイジェストに。今回だけ特別っぽい?
なのにそんなに気合が入ってたようには見えないのは制作に問題があるのか…


第34話 神々の宝石
2005/9/3

フェイツィVS藤田…ではあるんだけど、毛色が違ってたかな。
予告を見た限りでは大した話じゃないだろうと思ってたけど、
どうしてどうして。私はちょっと静かに感動してしまった。

いつもは憎たらしいフェイツィの粋な格好良さ、藤田の意外な真摯さ、
そしてカースト制が残るインドで、バラモンとハリジャンの厳格な身分の差…
人々を救うための宗教が彼らの参拝を許さないなんておかしいじゃないか。
一番救われたいのは金持ちじゃなくて貧しい人に決まってる。

藤田が安物の仏像をハリジャンの人々に渡してお礼に代えた時は
不覚にも涙が出そうになってしまった。そしてまんまと宝石を
盗み出したフェイツィに、藤田同様ニヤリとしてしまった。
くそぅ、単純って言うな!カタルシス万歳!


第35話 修復するは我にあり
2005/9/10

修復家を目指すルナと藤田の「美術品修復ミニお勉強コーナー」
こういう細やかな作業は私には絶対絶対絶対無理だな。
綺麗になっていく絵を見たらやりがいはありそうだが、
私の場合やりがいを感じる前にストレスで絵を潰すな絶対。

自分の父が保管していたドラクロワに発生したアート・キャンサーを
自身の手で取り除く為に藤田に弟子入りって…えらい手の込んだ事をする。
習得する前に相続税の納付期限が来ちゃったら物納しかないじゃないか。

7000万円で売りたかった絵も素人修復ではせいぜい3000万。
でも藤田に修復を頼んでよしんば7000万で売れたとしても、
半分はマージンに取られる気はするけどな。


第36話 ハワイの万華鏡
2005/9/17

ラス前1話は恋愛にも一応の決着をつけるって事でサラと三田村の恋の鞘当て。
三田村は藤田なんかてんで相手にしてないと思うんだけど、サラ・スコープは
恋のライバルに見えるんだろうなぁ、年齢的にも趣味的にもピッタリだからね。
しかし子供じゃないもんと言いながら万華鏡を貸さないと言い張ったり、
かと思うと一人で運転してアロハスタジアムまで行けたりとサラは一体
いくつなのかといつもながら思う。16?17?どっちにしろもう分別あるよね。

万華鏡をあんなところに持っていくサラもサラだ。
落としちゃって思い出とともに旅は終わりかと思ったらまだ続いたので
ちょっとビックリ。ってかハワイって4000メートル級の山があるんだ?
すげー、知らなかった。ハワイって行った事ないし興味もないので…
マウナ・ケアはハワイ島にあるということも調べて初めてわかった。

子供の頃は万華鏡が好きでレトロなものを覗いてはボーっと楽しんでいたが、
母が子供の頃鏡を合わせて自分で作ったと聞いた時は感動したものだ。
今のようにお金を出せば何でも買えるという時代じゃなかった時代に
おもちゃを何でも手作りするというのは、手先を使ったり工夫をしたり
友達とコミュニケーションをとったりと、子供の成長にとっては
すごく必要不可欠だったんだなと思ったりする。
なんでも手に入る事がいいってもんじゃないね、きっと。


最終話 メトロポリタンの一夜
2005/9/24

息子を事故で亡くし、傷ついた心につけこもうとする輩にうんざりしていた
リチャードソンが、藤田に「館内を案内してくれ」と言った時、私はてっきり
絵画の部屋を説明して歩くんだろうと思ったんだ。でも予想は全く違ってた。

彼が案内したのは、深夜にもかかわらず多くの人が働く「仕事場」としての
MET。昼間は出来ない仕事をする人、多忙で家に帰れない人、徹夜続きで
ヘトヘトになって居眠りをする人…リチャードソンはそうした裏方たちの、
仕事に誇りを持ち、身を粉にして熱心に働く姿を見て徐々に心をほぐされる。

その価値もわからない美術品への寄付ではなく、美の保護者たちへの寄付。
私も美術品は一応の知識くらいは教養として身につけねばと思うし、美術館も
大好きなんだけど、価値がわかっているかと聞かれるとあまり自信がない。
でもリチャードソンの「人間への投資」はとても感銘した。
今回は藤田がそれほどイヤミな人間ではないけど、それでもかつてのヤンチャ
ぶりなどもちょっとしたオマケに語られて満足。心に沁みるいい話だった。
私の中ではこれまでの中で一番好きな話だったかもしれない!
うわ〜、最終回がこんなに清清しいなんて嬉しい。

本当は「レディ・サラ」で終了するはずだったと聞いて、そりゃ確かに
あの時の気合の入れようはいつもとはハンパなくすごかったのは認めるけど、
ああいったラブストーリー崩れで終わってたら、もともと原作がいいので
作品自体の評価は高いけど、このアニメ化作品そのものについては
きっと大して心に残らなかっただろうなと思う。

でもこの話を最終話にチョイスしたスタッフの手腕は褒めたい。
私的にはこういうタイプの話の方が断然好きだったし。
先週の変なラブストーリーモドキが最後じゃなくてよかった!

メトロポリタンの一夜は、一方では世界の芸術の元でパトロン探しのパーティが
開かれる華やかな一面を持ち、一方では職員たち、美を守る「職人」たちの
激務の夜でもある。どちらも我々には絶対に窺い知ることは出来ない世界。
だからこそ、そこで頑張ってる人を見るとじわりと感動してしまうのだ。

それにしても職員数が2500人ってのはすごいね!
もうちょっと効率よくすれば無駄な人員は削減できるんじゃないの…
な〜んて言っちゃうと、「リストラ=口減らし」と信じ込んでる
日本の企業や政府みたいになっちゃうか。

好きだった話は何かな…「贋作画廊の男」「傷ついたひまわり」
「監獄のミケランジェロ 」「知念、危機一髪!」「顔のない自画像」
「サバイバル・イン・サハラ」「神々の宝石」かな。「楊貴妃の香」も
ある意味スゴかった。あの話がなかったら最後まで見てなかったかも。

スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様でした。急な1クール延長で
大変だったとは思うけど、大人っぽくて楽しい時間をもらいました。
石坂浩二さん、お疲れ様でした。穏やかでいい声でした。

ところでこの時間にモロお子ちゃまアニメの「韋駄天翔」のCMを流すテレ東って
ステキング。原作未読だけど「武龍」は見ないつもり。動きがトロそうだった。


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