
BLACK LAGOON・視聴感想・トップ BLACK LAGOON The Second Barrage
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#13 The Vampire Twins Comen2006/10/8
13話なのに新番組とはこれいかに? というわけで続編というよりは3ヶ月のインターミッションで充電の後、 ややアレンジの異なるOP、EDもそのままでハイ・クォリティでお届けに 参りましたという様相。惜しむらくはメトロポリタンの1期放映は日曜日で 最速放映だったのに、2期は時間は同じでも最遅放映になってしまった事。 くそ、火曜放映のTVKとは一週間近く差が出来ちまったでも火曜はキツいから無理 地獄少女ではAttentionが出たのにブララグは出ないのかよどういう基準だ慎太郎 巨頭会談でのバラライカ姐さんのセリフがいきなり乱暴に消されとります。 なんて言ったんだっけ。もう原作は返しちゃったから覚えてないな。 斧でぶった切るヘンゼルとレディは重いものは持たないとかほざきながら ばかでかい銃をぶっ放してきれいさっぱり掃除していくグレーテル。 シルエットとはいえ標本遊び拷問後の針山もしっかり再現してたな。 あれじゃ血の臭いに加えて排泄物の臭いもさぞすごい事だろうぜ。 それにしても金朋のグレーテルはハマり過ぎてて怖いよ。 黒いゴスロリ調の服に髪の色が同じなので水銀燈に見える。 ニイサマ・ネエサマの連呼がおぞましく、口を寄せ合ったり手を絡めあう表現も やたらエロい。でも私はこの双子が可哀想でね。救うには殺すしかないよな… 怒りをふつふつと滾らせながらも、ロックにある言葉の出自を丁寧な口調で 尋ねるバラライカが怖い。怒鳴られたりすごまれるよりるよりずっと怖い。 こういう時、スペルがわからないと手も足も出ないアルファベット圏。 日本語は「外来語」として表音できるから探せる。日本人ってすごい? 暴力教会の不敬シスター・エダとレヴィもハンティングに参加。 というわけで血と闇の天使VS牙を剥くフライフェイスのバトル開始。 △
#14 Bloodsport Fairytale2006/10/15
「私たちに正義はいらないわ。いるのは利益と信頼だけ」 その信頼もどこまでもつのやら…ちなみに変なたとえ話や スラングを交えずに喋ったら3分で終わるぞこの会談は。 茹で上がったマカロニを平らげ、いよいよ始まる双子とバラライカの決戦。 もちろんサシで勝負したらどうなるかわからんけど、バラライカ軍は数と 機動力を生かして町中に網を張り、双子たちを一箇所へと追い込んでいく。 混乱期のルーマニアから売られていった命たちの成れの果ての彼らが 慰みものになった後に生き残れたのは、人を殺す術を覚え、精神を壊して 人格を破滅させたため。破壊的人格障害者の救いはもはや死以外にはない。 双子も我流ではなく、殺人技やトラップワークをプロから教え込まれれば さぞやのアサシンになったろうに…それもまた生まれの不幸だな。 「やるぅ!なかなかよ!」「ありがとよ、お嬢ちゃん」 のんびり見物としゃれこんだりしてるからうっかり双子と対戦してしまった 張さんがすごい。いや、ガンもだけど何より逃げる時のアクションがね。 双子の賞金が8万ドルってのは意外と安い?倍額に眼がくらむエダに、 両方いただきだと発破をかけたレヴィも参戦して事態はさらに混沌へ。 邪魔者を排除するよう命じるバラライカは、それがレヴィでも容赦しない。 「必要な時は踏み潰せ」 今回はエダのセリフがブツ切り。 もう少し綺麗に処理するか言葉を変えればいいのに。 △
#15 Swan Song at Dawn2006/10/22
「ひざまずけ… ひざまずけっ! 」 兵たちに追い込ませ、包囲網を縮めながらたった一本の道を開けておく。 最後は自分を餌にするバラライカのこのクソ度胸は、彼女にとっては恐らく 家族や恋人よりも大切な、地獄の戦場を共に生き抜いた同志へのレクイエム。 「泣くな、このバカもの」 ← ちなみにこの話で一番好きなセリフ バラライカの与えた極刑は何も出来ないまま死んでいくこと。 彼がさらにあがけば残った手足をもがれてダルマにされたはずだ。 懺悔の時間は10分。聞き入れてくれる心の広い神様はいないけれど… 一方グレーテルサイドは、ラグーン商会が逃がしの依頼を請け負い、 葛藤し、選択するシーンはなく、ロックとの会話をメインに進んでいく。 かつらを取ってみせる彼女は永遠の命があると夢見るように言う。 双子であるがゆえに面白半分にこの世に鎖で繋がれた生命。 彼女が見せたスカートの下のものは一体なんだったのか… ロックはぶつけようのない怒りでこみ上げるものをリバース。 血と汚辱と恐怖と諦めの中で彼らは虎になった。誰も助けてやらなかった。 でもロック、虎は餌をとるためや自己防衛以外で無駄な殺しはしないものだ。 ベニーの言うようにこれからも彼らは人を殺し続ける。何も変わりはしない。 「綺麗だわ…空…」 アニメならではのスピード感はあったけど、あっけないほどの最期は 切りっぱなしの原作らしさがあっていい反面、オリジナルを生かして もう少し彼女の今際の際の心理描写があるかと思ったんだけどなぁ… そういえば原作では公園でヘンゼルが死んだ時はまだ夜だったような 気がしたんだけど、夜明けを迎えてたんだっけ?もう忘れちゃったよ。 今回で双子編は終了。 私は4話構成だと思ってたのでえっ、もう終わり?とビックリした。 1、2話でもう少し話を膨らませて、3話はヘンゼルの死で終わって、 4話目に2人の殺人鬼が「作り上げられた」過程を言葉だけじゃなくて ロックの視点を通してもう少し詳しく描いてもよかったんじゃないかな。 少しばかりオリジナルを混ぜてでもね。う〜む、ちょっと惜しかった。 これまで絶対変わらなかったEDが双子仕様に変更。 悲しげな歌声をバックに、細く小さな足が闇を歩き、やがて合流し、 2人は並んで朝日に向かう。もう、死すらも彼らを分かつ事はない。 △
#16 Greenback Jane2006/10/29
「神は留守だよ。休暇とってベガスへ行ってる」 唐沢潤さんはクセのある声だけど聞けば聞くほど味があるな。 インド人の偽造屋ジェーンは、ゲージュツ的PHONEY BILL にこだわるあまり、 思いっきり納期に間に合わないというクソマヌケ。可哀想なのはテオだよな。 監視の目をくぐって逃げ出したはいいけど逃げ込んだ場所が悪かった。 そこは暑さでだるだるの酒びたり女が2人、ジーザスと一緒に晩酌中。 いきなり撃ちこまれたら3倍5倍はあたりまえの鉛玉でお返しするエダと もンのすごい顔のレヴィ、それに神にケツを向けて撃ちまくる新入りの神父。 最後は独眼竜まで出てきて黄金の銃で…どんな威力だありゃ!? それにしてもいきなりでんぐりがえって パン 2 ○ 見え に吹き出した。 エダの「ファック」はダメでもエルヴィスの「ファック」はいいのか? そして今回のピーは「○○も大差がねぇ!」何と?何と大差がないの!? 長々続く偽札講義はレヴィやエダじゃなくても参ったよ。 ノーテンキにしゃべくりやがってと私があそこにいたら撃ったね短気だから 「なんか、非道な響きがあるんだけど…」 エダの作戦は自分が窮地に追い込んだジェーンを危ういところで 助け出し、逃がしてやる代価にニセドルの原版を頂くってヤツかね。 後半はですだよネーちゃんたちに加えてノドの傷が恐ろしい声帯レスの 始末屋ソーヤー、ミルクを飲んでる銀さんロットンとクェンティンなど 見るからにヤバげな連中が大集合。とはいえ同じハンティングといっても メンツがやたら明るいので、前回までとは違うコミカルさを期待したい。 ところでこれは日本編の後の作品なのかね? 私が読んだ巻までに入ってなかったと思うんだけど。 △
#17 The Roanapur Freakshow Circus2006/11/5
「黙れ………考えてるんだ…」 エダのわかりやすすぎる案内に爆笑。7人中4人は成功って、あと3人は!? というわけでこれで50%の成功率ってわけだ。これからはホテルに入ったら 部屋が防火扉の向こうかこっちか確かめてからまず大の字にベッドに寝よう。 というわけでジェーンは仕事を依頼、ラグーン商会はこれより全力を持って ジェーンを逃がす事になる…はずだったけど、ここに地終わり海始まると いうことで肝心の足がない。ダッチとベニーは急ぎの仕事で海の上早く言えー! そして1人頭1000ドルの安い仕事は一挙に30000ドルに引き上げられる。 レヴィとエダが関わると一気に30倍とはすごい値上げ率だ。 相変わらず銃撃戦は元気に動いて撃ちまくってるなぁ。 双子編と違って追っかけてくる連中もアホだし明るくて楽しいのはいいね。 突っ込んできた連中を下がらせていく撃ち方とか、ですだよを扉の前に 追い込むとか、遊び心たっぷりだ。ですだよが果たしてあのままエダに 仕留められたのかがめちゃくちゃ気になる。そんなヤワじゃなかろうもん。 ソーヤーがまんまチェーンソーで襲ってきたのは吹いたジェイソンか! ロックがスティール棚で応戦するのも笑った。さすがに切れないのか。 放火魔が火炎放射器で事務所に火を放ったと知ったらダッチもベニーも 怒るだろうなぁ…もちろん高い酒もこれでパー飲んじゃえばよかったね、エダ ついでにメイドネイターにぶっ壊されて新しくなった車もおしゃか。 金づるのジェーンが自分の講座にアクセスできないなんて不吉な事を 言ってるけど、こんなになっちゃってちゃんとペイできるんだろうか。 なぜか今回冒頭にロアナプラの実情がロックによって語られてた。 ってか車のバック走うまいな〜、ロック。この街ではドラテクは必須科目、 必要は発明の母、好きこそ物の上手なれ、何より恐怖は全てを凌駕する、だな。 前回いねーなと思ってたら、レガーチは火星から帰ってこられなくなったとか。 残された逃げ道は屋根の上というデッドエンド。 せっかくの積荷を捨てて速力アップで帰ってきてくれるダッチたちを 待ちながらさてこのピンチ、ロックはどうやって切り抜けるのか。 とりあえずジェーンはパンツ見せ過ぎ。慎みを持て! △
#18 Mr.Benny's Good Fortune2006/11/12
「おまえたちに恨みはないが…あっ」 やべぇ、杉田智和最近面白すぎる。「あっ」だってよ、「あっ」ツボに入ったらしい 屋根を踏み抜かずに嬉しそうに語りだしたソーヤーが、発声器を 取り落としたと気づくやいきなり暴れだしたのは笑ってしまった。 でもその後はすっかり鬱モードに。あれが拠り所なんだね… 前門のエダ、後門のレヴィに挟まれたシェンホアが ナイフを取る動きは相変わらず綺麗だったなぁ。 そして戻ってきたダッチが目にしたのはまさしくオーマイ神様 何してくれんのというバレンシアのごとき盛大な火祭りだった。 確かに自分だけが損する時ほど悔しいことはないよねダッチ。 「見てた?」「ああ、まぁ…おおむね」「…カッコよかった?」ホントにバカだコイツー 新キャラ、ロットン・ウィザードは女の子には紳士なバカ。 エダに撃たれて重症のシェンホアと屋根から落ちても無事だった ソーヤーとの2人を助けて去っていった…レスキュー隊かおまえは!よくやった! でも見事生き残ったのはいいことだ。ロアナプラだけでなく、とにかく人間 生き残ったヤツが勝ちだ。死んだらその時点で負けだから生き続けなきゃ。 船ならタッチ&ゴーならぬドック&リーヴとでも言うのか、 ラグーン号はロックたちを拾って再び沖へと走っていく。 ガンレディたちは桟橋から取りついてきた連中と銃撃戦、 丸腰のジェントルマンはお客様をキャビンにエスコート。 それにしても完全にあの船真横になってるじゃねぇか。 エダもレヴィも一歩間違えば叩きつけられてアウトだろ、あれ。 ってかもっとすごいのは絶対に触っちゃいけないと笑顔で釘を刺しながら 触ったら殺すかんねマジだかんねというオーラを出しまくるベニーの部屋。 あれだけジェーンとロックがシェイクされてるっつのに、なんで一つも 機材が落ちないんだ?どういう固定してるんだ?恐るべしベニー… クェンティンとの対決は最後はダッチとレヴィのチームワークの勝利。 ってか火炎放射器を撃ちぬくとあんな風に爆発するもんなんだろうか?ギャグ? カウボーイも殺されちゃったし、多分あのフロリダマンもロボスに 始末されちゃうみたいだけど、一方では味噌っ歯のマヌケは殺されずに ハンマー一つで海に落っことされたりとハードだったりソフトだったり。 ジェーンが前回アクセスしようとしてた口座には原版があったのか。 ラグーン商会は教会からの依頼で前金を受け取ったけど、エダは未だ何も 受け取ってない…というわけでベニーのハッキングでアクセスキーを解析し、 見事お宝をゲット。ジェーンは無事にインドへ帰れるしエダも満足するし… えーと、あと8時間?なるほど、お楽しみの時間♥は十分あるというわけだな。 後ろで真っ赤になってるウブなロックはなかなか可愛かったりするわけだが。 「あたしの出身はアラバマじゃない。ヴァージニアのラングレーさ」 とりあえず今回はまたまたぶったまげた! エダはCIAのエージェント!?マジでか?! すっかり口調まで変わったりして…青く輝く瞳が実に鋭くて綺麗でビックリ。 ホント、黒い珊瑚礁は行けども行けども闇ばかりだよ大人はウソツキだ! そして次回からはさらにいや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜な話に突入。 ああ、ついにこの時がきてしまったか…視聴もレビューも憂鬱だよ… △
#19 Fujiyama Gangsta Paradise2006/11/19
「途中からシナリオが変わったな?」 カラミティジェーンはあそこでは死んじゃいない… 日本のヤクザ抗争に介入することで市場を広げようと目論む バラライカの通訳として、久々に祖国日本の地を踏んだロック。 怒涛のようなラグーン商会への入社からロアナプラでのスリリングな 生と死のシーソーゲームを潜り抜けてなお、「日本人」である事を 捨てられずに背負い続けているのがロックだと思っていたのに、 いざ舞台が日本になってみると、どうにも違和感があるのが面白い。 これって多分、もうロックがこの社会、我々が生きているこの現在の 日本からは弾かれていることが浮き彫りになってるからなんだろうな。 竹中に言われた事は多分本当なんだ。もうロックはこの国には戻れない。 それでもレヴィにとっては、子供たちが笑いながら遊び、怒声も銃声もなく 穏やかでアクビが出そうなこの風景こそがロックには最もふさわしく見える。 「じゃ、行って来る」「ん…シッシッ!」 待っててやるけど、それは缶コーヒーを飲み終わるまでの間。 「そしたらあたしは行くからな…相棒」 ホント、アイツとは死んでも組めないと言ってたのに変わったな、レヴィ。 そこに戻った方がいいんじゃないかと思いつつ、とはいえ仲間を失う事への 寂しさも垣間見せるレヴィの何とも複雑な感情がとてもいい感じだった。 外国に出た日本人って、イマイチ信用できないってこと、ないかな? 私は国粋主義者ではないけど、やっぱりどうも国を捨てた人を信じられない。 もちろん国にいたって国を裏切ったり秩序の破壊行為を行う輩もいるけどさ。 抗争相手の事務所や拠点を話し合いも取引の余地もなく次々と潰していく バラライカの血生臭い仕事をこなしながら、年始の縁日を散歩する2人。 ズルしたのしないのとくだらないことで争い始めたレヴィと テキ屋のおっちゃんの騒ぎを聞きつけ、雪緒と銀次さんが登場。 雪緒とロックの普通で何気ない会話はとても好きなシーン。 でもこれが悲劇への始まり。やりきれないラストへのスタート… ロアナプラでは英語が基本ということだろうから逆に使われない英語や、 断片的にしか話されなかったロシア語が、我々の国を舞台にした途端に 馴染みのキャラの口から、ことにロックからすら飛び出してくるのも 新鮮だ。レヴィのスラングは大分へずられてたけどね。もちろん何より 声優さんが大変だと思うけど、皆それほど違和感はなかった気がするよ。 「…!いつから見てたっ!?」 とりあえずこのレヴィの可愛さは鬼だろ。 何このラブリーな子。原作でもスカート+スパッツ姿という超絶的に可愛い 姿を見せてくれたけど、アニメではさらに動きと声がつくので、子供たちと 遊ぶ姿は今までのレヴィにはない新しい魅力。死んだフリをして倒れこんで、 カッコ悪いとガッカリされたのはともかく、そんな姿をうっかり見られて ロックに「何やってんだおまえ?」と聞かれた時の真っ赤な顔ときたら!たまらん ダッチたちに言ったら○○切り取って食わすと言われても怖かねーな。 そういえばレヴィはこの日本編ではむしろ株を上げた。 ロックを守るという任務を貫き通したからね。 ああ、しかしついに始まってしまった… 私がブララグがどうにも受け付けない最大の理由になってしまったこの話。 いや、逆に言えばアニメを見て感想が変われば本当に全部好きになれるか。 そういえばラストにオリジナル要素が入ると噂になってるけど、本当かな? あっても第2話でロックを殺そうとした上司が帰ってみたら…という、 彼の家の家庭事情が描かれたくらいのオリジナルだとは思うけどね。 ああ、そういや電話で話すベニーのパソコンにジェーンの写真が あったのはストーリー順序の入れ替えによるオリジナルだわな。 △
#20 The Succession2006/11/26
「ダイヤの魂が入ってきたな、ロック」 いやはや、チャカ坊のクソったれなチャカぶりがまんまイメージで参ったよ。 ボコられるロックを横目に怒りをこらえ、いずれやりあう時は必ず ぶっ殺すと断言し、ベニーにカトラスプリーズのレヴィが男前だ。 それにしても声優さんたちはあれだけの英語を喋らなきゃいけないのは 大変だったろう。臨場感があるし、雰囲気もよくわかってよかったけどね。 正直、原作のセリフの英語を隅から隅まで読む気にはなれないもんなぁ… スラングとの対比が面白いところくらいはチラ読みするけどさ。 香砂会への攻撃の手を緩めないバラライカは、連中の資金源を 締め上げ、挙句幹部の家族を誘拐して脅す手に出ると鼻高々に語る。 それは過激な外道ならよくやる手ではあるけど、そもそもこの争いは、 鷲峰組の筋を通すために挑んでいる坂東にはそれだけは許せない。 そしてまたロックも自分があの雪の日に出会った少女こそが ロシア人が仕掛けている相手そのものであることを知る。 「姐御…つれねぇ言い方じゃねぇか」 ロックが仕事に口出しをした時、まさか不機嫌なバラライカに レヴィが口添えするとは思ってなかったのでこのシーンは驚いた。 歯車は狂い始め、坂東はようやく自分が犯してしまった過ちに気づく。 それはもう取り戻せない失敗。坂東はバラライカに挑み、殺される。 利益、利鞘、巨利、利得、利潤…ロシア人にはそんなもの以外何もない。 香砂会は直系が継ぐのなら組長として認めると条件を出す。 けれど協定を破棄すればホテルモスクワは標的に鷲峰を加える。 守ってきたものが崩れていく。帰る場所がなくなっていく。 闇、闇、闇…闇の中に雪が降る。 人はサイコロと同じで、自らを人生の中に投げ込む。 「ねぇ、銀次さん…銀次さんは私を、守ってくださいますか?」 けれどそのサイコロの目には何の可能性もない。ただ、闇だけだ。 △
#21 Two Father's Little Soldier Girls2006/12/3
「その…あたしが言ってることがわかるか?」 ここは分水嶺。光と闇、正と邪、黒と白、ロアナプラと…故郷。 けれどロックの生き方はロックが決めること。だから自分は銃に徹する。 レヴィは日本にいればいるほどロックをここに返してやりたいと思う。 そう思いながらもあくまでサポートに回るレヴィの男前さは本当に光る。 このレヴィの一貫した筋の通し方が後々実に効いて来るんだよなぁ… 「ゴチャゴチャうるせんだよパンチこら」 それにしてもチャカの外道っぷりがあますことなく再現されててたまらん。 高木渉のドグサレ演技に喝采を送りつつ、早く死んでくんないかなと願う。 最初に出てきた時はただのチンケなチンピラにしか見えなかったのに、 本当は親分思いで忠義を尽くす男だった吉田は本当に憐れな死に様だ。 恨みを果たせず、仇を取れなかった血にまみれた腕の金時計が哀しい。 「銀さん、一番槍、どうか無事にお勤めくださいませ」 うほ、カッコいいよ銀さん!はためくコートがキマってるよ! とりあえずトカレフをものともせず、人斬り銀次の剣が冴え渡る。 銃より剣の方が強いなんてありえないと思うんだけどと思いつつも、 銀さんの刃の軌跡の美しさを見るとどーでもいいやぁと思ってしまう。 「そうか…使えねぇな、あんた」 それにしてもバラライカの過去を差し挟むとは卑怯な…! オリンピックをも狙えるはずだった射撃の腕でアフガンでのし上がったのは 父の名誉を回復するため。なるほど、KGB嫌いはこのあたりが発端だな? けれど自らも大怪我を負い、自身の後ろ盾でもあった上司の中隊長の失脚は 全ての運命を狂わせた。自分の中隊は解散、そして階級剥奪された上に除隊。 残ったのはどん底の貧しさと傷ついた身体と荒んだ心だけだった。 フライフェイスの目的は一体なんなのか。 その怒りは祖国に対してなのか、それともこの世界全てに対してなのか。 皆が泥に突っ込んで動けない…でもロック、それどころじゃないみたい。 皆もう肩までどっぷり浸かって、それでもまだ必死にもがいてるんだよ。 「あいつだ…」 レヴィが言うように、私がラジオをあまり好きじゃないのはうるさくて くだらないトークが多すぎるから。ただ曲だけ流してくれればいいのに、 勝手に住み分けて有線の仕事になってるのか、それとも最近自分で自分の 首を絞めてるとしか思えないJASRACのギチギチの縛りのせいなのかね? そういえば天上天下でも最初の大きな戦いはボウリング場だった。 姫を追い、連中のたむろする場所に2人の刺客が乗り込んでいく。 たとえ言葉は通じなくてもどう動けばいいかわかる。 「そういう風にできてんだ、あたしたちは」 「健やかでいてね」 殴られ、傷つけられ、辱められ、貶められていく雪緒が 雪の夜に踏み出した道は二度と元には戻れない修羅の道。 極道という名の地獄への一本道。 △
#22 The Dark Tower2006/12/10
「全員仲良く十万億土を踏みやがれ!」 ボウリングでチンピラのどたまかち割ったりとか、チャカ坊のチャカたる チャカっぷりが緩和されちゃっててつまらんぞ。雪緒への暴行は描かなくて いいけどバカどもへの暴行はヤッチマイナー!互いに殺しあって人口減らせ。 なんで「ヤク漬け」とかもダメなん? ってかセリフの消去がヘタ過ぎて何言ってるのかさっぱりわからんぞ。 白刃が閃き、弾丸が唸る出入りシーンは相変わらずのハイクォリティ。 自分が最強だといきがって、そのクソみたいなエネルギーを弱者にのみ 発揮するガキどもを躊躇なく殺していくのは実にカタルシスがありますな。 懇願してもダメ。おまえが懇願した者に手を緩めたことがあるのかね? 逃げ惑ってもダメ。おまえが必死で逃げる者を許したことがあるのかね? 怯えて震えてもダメ。おまえが怯えさせ、震えさせた者全てに詫びて死ね。 全く…神様も死神もライトも自分の仕事をサボらないで欲しいものですわぷんぷん 缶が落ちるまでどうこうなんてアホな事をほざくチャカに、かまうことはない、 即撃ったれと思ったので意外にもドロップキックをかましたレヴィに吹いた。 あーあー、色男が台無しだよ。ちょっとその鼻血、プールの水で洗ったら? 「うぜーんだよてめーはチャンバラ!」 ホントにありがとう、高木渉さま。こんなクソヤローに声という肉付けをして クソキャラを作ってくれたおかげで何のてらいもなく親指を下に向けられる。 「好きなように抜きなせぇ」 その鋭い刃先は、弾丸を斬った… それはあまりにもドラスティックな光景だった。 剣士とガンマンの力の差を天秤にかけてニヤついていたレヴィの顔色が変わる。 「あなたはそうやってずっと夕闇に留まっているから!!」 捕われの塔から助け出された勇敢な姫は、助けに来てくれた 騎士に、あなたは一体ここに何をしに来たのかと問いただす。 巻き込まれた君を助けに来た…巻き込まれたわけではありません。 私は自分でこの場所を選んだのです…違う、君は選べなかっただけだ。 今、既にこの場に立っている雪緒に、ロックは何をしろと言うのか。 後ろにぶら下がっている多くの人々の命や名誉や明日を捨て、 ただ自分の幸せだけのために逃げろといいたいのか… 言いがかりの中で筋を通すためだけに泥の中に踏み出した雪緒を、自分も泥に まみれて救おうとしているわけでもなく、安全なところから声をかけるだけ。 そんなロックの都合のいい立ち位置を、モラトリアムな姿を、マージナルな 考え方をまだ年若い雪緒は見抜き、断罪する。あなたは何を助けたいの…? あなたは紛れもなく私の敵…今この時あなたの良心が私を助けても、 私は再び泥の中へ足を踏み出す。あなたが全てを救ってくれるなら 従いましょう…けれどあなたはあなたの気持ちを救いたいだけ。 自分は今もまだ、どこにも自分の足で立っていない。 日本にも未練がある。捨てるには多すぎる。でも背負うには重過ぎる。 だから逃げている。明るい太陽の出る昼を嫌い、けれど闇夜も恐ろしい。 だから永遠に逢魔ヶ刻に身をおいている…黄昏の心地よさに酔いながら。 「だからあたし、あなたが嫌いです」 私は多分、原作を読んだ時期もちょっと悪かったんだろう。 1期のアニメが終了して間もなくだったので、レヴィとロックの生き方の衝突、 タケナカから根無し草であることを指摘されていたロックと、彼の悪い部分を 見た上でこの日本編を読んでしまったので、ある意味それらが印象づいたまま この作品の唯一の良心的な部分であるロック最大の瑕疵が露骨に出てしまった この話に対し、どうしようもない嫌悪感が根付いてしまったのだと思う… だからバラライカという猛毒が、いつものようにロックで中和できないのだ。 「短気はいけねぇ」 雪緒の願いは銀さんが生きていてくれること。そして時は刻一刻と近づく。 △
#23 Snow White's Payback2006/12/17
「そいつは俺の趣味だ!」 ホテル・モスクワは容赦しない。利益のない相手、そして敵と見なした相手は 徹底的に排除する。立ち上がる力もないくらいに。復讐する気も失せるほどに。 それでも鷲峰組って組長不在だったのに結構あちこちに事務所があって組員が いたんだなぁ。もちろんそれも坂東の力あってこそだったんだろうけど。 「あたしらはとっくに歩く死人なんだぜ?」 居酒屋で引っ掛けながら雪緒に言われた言葉のダメージが大きいロック。 誰も彼も泥の中…泥まみれになって、その中でくたばる事を望むのか。 銀次の腕を見てご機嫌なレヴィにまでからみ、さらに自己嫌悪に陥ってりゃ 世話はない。というか日本編はレヴィが実に寛大で、こんな事言われても 怒りもせずちゃんとなだめてやったりして意外な顔を見せてくれるよなぁ。 直系なら代紋を継ぐことを認めるという条件。 無論雪緒も銀さんも香砂会がすんなりそれを認めるとは思っていない。 反故にしようとする組長に対し、和平会にかけて争う準備もあると 筋を通そうとする雪緒。もとより、もはや何も頼れるものなどない。 雪緒は命綱もネットもない細く長い綱を必死に渡っている。 高市がずっと続けばいいと思ってた… このシーンは日本編の残り少ないいいシーンだったので改変されたのは ちょっと残念だったなぁ。吹きすさぶ風は冷たくても、ぼやけたランプ、 人の賑わいや笑い声、食べ物のにおいが、なぜか温かさを運んでくる。 その温かさと銀さんがいれば他に何もいらない雪緒のささやか過ぎる夢。 一方ホテルモスクワの次の取引は一足先に手を回した香砂会。 昨日の敵は今日の商売相手。血なまぐさいビジネスに情は関係ない。 けれどロックは「雪緒」という小さな頼りない少女から離れられない。 「さぁ踊れ!そうまでして助ける義理がどこにある?」 バラライカはそのチンケな正義を踏みしだき、消滅させようとする。 死神の鎌を持つ相手の心を動かすには、楽しませるか、理由があるか。 「怒ってるか」「そんなんじゃねぇ…大激怒だ!」 そりゃレヴィは怒るよね。無理もないよ。 風邪ひいてるのに海に飛び込んで治してくれと言ってるようなもんだ。 それにしてもレヴィはバラライカのことを戦争マニアと思ってたのか… それにしても今回は作画がえらい事に!!! 今までハイクォリティを保ってきたのにどうしちゃったんだマッドハウス!? こんな残り2話で息切れしないでくれよ。最終回は大丈夫だと信じてるけど… 銀さんと雪緒が銀行強盗をするオリジナルを取り混ぜて反撃するかのように 膨らませていたのでちょっと驚いた。このペースでいくと24話にちょっと 足りないので水増ししてるだけかな?でも雪緒が銃を持つとなるとラストは どうなるのかと思わせる。う〜ん、もしかして表現の問題かなぁ… どうせなら23話で終えて、24話は巻末についてるおまけを全部アニメ化 してくれたら神だったのにね。あれがまた結構面白いんだよな〜♪ 「レヴィ…忘れたのか。俺はもう死んでるのさ」 戻るには汚な過ぎる。捨てるには綺麗過ぎる。変われないものは仕方がない。 ここで生きた自分は死んだ。死んだ者に願いなんかない。ただ全ては幻。 起き抜けの月を眺め、沈みゆく太陽を見送る薄暗い宵闇に住んで何が悪い。 次回、最終回。もう一度ロックと一緒に見届けなきゃいけないのか… △
#24 The Gunslingers2006/12/24 BLACK LAGOON・視聴感想・トップ
「おまえ…生きようとしたな?」 私たちは、極道なんですよ… 選ばされたんじゃない。選べなかった。はじめからそこを歩いていただけ。 1人バラライカと決着をつけようとする銀さんと、雪緒は最期まで共に行く。 「いい悪党になるぞ、おまえは」 同盟を結ぼうとした香砂会をもつぶし、掃除を終えたバラライカは治外法権を 盾に颯爽と去っていく。鷲峰組を完膚なきまでに叩き潰すまでもなく、連中は 地下に潜った…雪緒が戯れに言った悪党の巣窟ロアナプラにいこうというのは いつの間にかなんとなく具体的なものになってる感じがちょっと不思議だ。 バラライカもどうせならロックにキスして唇を噛み切るくらいして欲しかった。 ついに女子高生にさえ拉致られた腑抜けにはそれくらいのお仕置きは必要だ。 それにしても雪緒が銃をぶっ放した上に運転までするとは思わなかった! 雪緒ちゃんすげーよ!あの弾絶対ロックに当たってるよ!ありえねーよ! でもどうせなら「ヤクザの親分がセーラー服で撃ちまくる」のはやっぱ機関銃? そしてダンプをカージャックしたレヴィがどう見ても女狐にしか見えない… 「俺は夕闇に立っている…だからこそ見える事もある!」 チキンレースの果て、原作とは異なる港でのガンマンとソードマンの決闘。 銀さんの白刃がレヴィの弾を切り裂き、レヴィの弾丸が銀さんの鼻先を掠める。 原作は当然雪緒VSロックと銀さんVSレヴィは同時進行ながらコマの違いによって 違う時間軸で進行してたけど、やっぱりアニメではセリフに集中しちゃうせいか ちょっとごちゃついちゃうかな。それでもよみがえった作画はクォリティが高く レヴィの素早い動きも素晴らしい。銀さんが着物じゃないのがむしろ残念だよ。 やがて、決着。 別の生き方を望んだ事もありました… 雪緒が望んだ、ささやかで小さな夢を銀さんは知っていたから。 「しくじった」 一歩間違えば死んでいたレヴィを助けようとしたわけじゃない。 雪緒の本音を引き出したことがロックが与えた二人への致命傷。 彼の刃で後を追う雪緒をレヴィは見るなという。 でも最期に雪緒がちょっと苦しそうだったのは残念かな。 既に覚悟を決めてた彼女には静かに逝って欲しかった。 ちょっとずつセリフやシチュエーションが原作と違ってたけど、 なぜちょこちょこいじって変える必要があったのかは意味不明。 結局この結末は変わらなかったわけだし…う〜む、わからん。 むしろ雪緒の死を見せない演出はちょっと残念だったかもヒキで見せてたけど サイコロを投げたのはモタリケくん哲学者のJ・P・サルトルだそうだ。 白人はあの実に不平等で金持ちにのみ有利な宗教から解放されない限り 自由に何かを選択することなんかできやしないんじゃないかと思うがね。 原作にはなかった成田から飛び立つ時のレヴィのピンクのヅラ姿とロックの スーツじゃないフツーのにーちゃん風の変装はぜひ見たかったのになぁ。 日本では違和感のあった光景が、ロアナプラでは日常に見える。 日本では白黒決めねばならないことを、ロアナプラだからこそ夕闇に留まれる。 魂の墓場、ロアナプラ。ダメージは大きくともロックの居場所はここしかない。 一期のEDは全くいつも通りだったのに、さすがに真の最終回の今回は全面変更。 黒い背景に各キャラたちの愛用の銃が並び、長いエンドロール後には暴力教会。 「オメーときたらよ…くたばりやがれ」 「あたしら悪人は簡単にはくたばんねェんだよ…BANG!」 1クールの休みをあけて二期という変則パターンでの放送もこれで終了。 作画は23話のビックリするような落ち方以外はやはり全体的に高かった。 ヤバ過ぎる部分には改変を加えつつどの話もクォリティは落ちなかったけど、 相変わらずセリフのブツ切りはひどく、もうちょっと上手に出来んのかね。 やっぱり一期はメイド、二期は双子もよかったけど偽札がよかったかな。 関わりのないところでバカ騒ぎする分には全然かまわないのだが、やはり 日本を舞台に連中にむちゃくちゃなやり方を通されるとムカついてしまう。 俺の国で好き勝手な事をやるんじゃねぇクソどもと思ってしまう。 あーそうか、そういう暴力的ジャスティスキャラがいればよかったんだ。 雪緒と銀さんがロアナプラに現れたならここまでの嫌悪感はなかったろう。 ロックにはもう日本の土を踏まないで貰いたい。二度と帰ってくるなよ。 全体的には本当によくできた高品質な作品だったと思う。 原作はまだまだ続き、人気も高いので1クール分溜まったらまた続編… なんて息の長い作品になると、今後のアニメ作品の展望が開けるかもな。 スタッフ、キャストの皆さん、本当にお疲れ様でした。 △