巌窟王 レビュー1

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巌 窟 王

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 第一幕 旅の終わりに僕らは出会う
2004/10/5

アルベールが尖った耳や冷たい手を持ち、何も物を食べない伯爵に
どうしてあんなに惹かれてしまうのかが今ひとつわかりづらかったかな。
むしろ我々が同感できるのは友人のフランツの方だよね。
「人の命をゲームに使おうとするなんて!」と言ったり、
処刑を見ながらのランチなんてと思うところといい感覚は普通。
そしてそれが狙いだとしたらまんまとやられてる事になって気持ちがいい。

アルベールが選んだ罪人を救う赦免状は案の定連続殺人犯に。
なんだ、それならあの家族を想って泣いてた男に放免が与えられて、
でも実はその男の方がよっぽどとんでもない悪人だったら面白かったのに。

ショボくれるアルベールを慰めようとするフランツに、
「おまえはいつも俺に構いすぎなんだよ!」とキレるアルベール。
「お前は俺の彼女か!?母親なのかよ!?」
呆れてため息をつくフランツと自分で言った幼稚なセリフに赤くなる
アルベールはちょっとよかった。19C末〜20C初頃を舞台にした小説って
こういう退廃的貴族の子女がカイロだのイスタンブールに遊学しては
放蕩する話が出てくるので、まさかそれをアニメで見られるとは。

あれ、でも単なるホモだったらどうしよう。
また私はホモ賛美テキストを書くのですかママン。助けてパパン。

モンテ・クリスト伯にはかつて心から愛した女性がいたこと。
今は何かに対して復讐しようと想っている事がチラホラと。
しかしあの夕食のテーブルのトカゲやデローッとした魚がすごい。

行きずりの女とコトに及ぼうとして銃を突きつけられるアルベール。
いきなりの大ピンチに Bonne chance!

<待て、而して希望せよ -voyage->
これお金かかってるんじゃないかなー。
ルナのカーニヴァルのサイバー・パレードなんかはほぼフルCGでしょ?
服も神も背景の一部もとにかくCGでゆらゆらゆらゆら…よ、酔いそう…
人間は視覚から80%以上の情報を得るんだからキッツーと
余計な事を考えているとセリフがどんどん先へ流れていってしまう。


 第二幕 月に朝日が昇るまで
2004/10/12

やばい、面白い。

フランツはどうやら本当に男色家みたいですな。
ルイジ・バンパに誘拐されカタコンベに連れて行かれ監禁されるアルベール。
身代金を要求に来る男はなんと、先ほどアルベールが助けた死刑囚という皮肉。

フランツとアルベールが一体どういういきさつで友達になったのか、
彼が色っぽいマダムのお相手に選ばれたにも関わらずなぜ帰ると
言い出したのかうまい具合に回想とその理由が差し挟まれている。
最初泣いているフランツに木の実を投げつけるアルベールはただの
悪ガキにしか見えないのに、フランツが追い払おうとすると泣き出す…
ああ、こりゃダメだ。そりゃもうフランツもメロメロだわ。

5000デュカートを用意しようと街中を走り回るフランツは
結局彼が最も頼りたくない頼るべき相手に辿り着いてしまう。
頭を下げるフランツにニヤリと笑う伯爵がステキ♪
「変わらぬ友情…よいですね…」
どう考えても全然心にもない事言ってるでしょと思われる
伯爵が見ていたのは花嫁と花婿の幸せそうな写真。
これは彼の復讐に何か因縁があるのだろうか?

「下がっていて!俺なら大丈夫」
大ピンチなのに女の子の前ではカッコつけるアルベール。
そこに伯爵の家臣ベルッチオとバティスタンが駆けつけて
ゴンゾ大得意のアクションシーン。派手でいいなぁ。
しかもその間にルイジの元を訪れた伯爵が名乗る名は「巌窟王」
闇の世界にはどうやらその名の方が通りがいいらしい。
伯爵はまるで自らが法であるかのようにルイジを追い詰め眼をえぐる…

その後のアルベールに会った時の伯爵の爽やかっぷりときたら!
「なんとなくあなたが来て下さるような気がしていました」
ったくもうこのぼんぼんはフランツの気も知らないで…
バシッ!
ほらやっぱ殴られた。
「俺はっ…本気で…」
お前の事が好きなんだ!と言うのはまだ早いぞフランツ。落ち着け。

パリでの再会とか、時計とか伯爵との絆が深まった事におおはしゃぎ。
しかしペッポの事や部屋で2人きりになるとようやく照れながらも
「ありがとう…感謝してる」
と礼が言えたアルベールにフランツまたもメロメロ。
なぜ私は最近こんなにホモを応援せねばならんのだ<応援せんでもいいけど

3ヵ月後の5/22にパリで再会を。
「裏切りの果実は摘み取らなければならない」
どんなに信じあう親友同士であっても、愛し合う恋人同士であっても…

<待て、而して希望せよ -lune->
今回のサブタイ、本当にうまいと思った。
いや一回目も今日でルナへの旅が終わったのでなるほど、だ。

伯爵の馬車の中で体を預けあって眠る若い2人の姿がねぇ、
別にどうって事無いシーンなのにやけに色っぽいんですな。

幼い頃の2人がチャリンコで走っている時、アルベールは屈託無く
フランツに一体誰が好きなんだよと聞く。
「おまえにはわからないよ」
あらら決定的。


 第三幕 5/22、嵐
2004/10/19

「ルナの女狐にでもたぶらかされたか?」
騙されたのはそれは立派な男狐でございました。

伯爵の夢にうなされて目覚め、アルベールはハイソなお友達と
ドライブ&ピクニック。彼が乗る車を運転するユージェニーは
気の強そうなショートカットの女の子にしてアルベールの婚約者。
「なんで俺たちがフィアンセなんだよ。ワケわかんねぇよ」
伯爵の事を悪く言われるとすぐおかんむりになるのは相変わらずの
アルベール。しかしそう思ってても本人に言うかフツー?

どう見てもうらなりなのに軍人のルノーが紹介したエリダヌス戦役の
英雄、宇宙騎兵隊大尉マクシミリアンは筋肉強化処理を施しているらしい。
どこまでがSFでどこまでが古典通俗小説風味なのかリミックスが面白い。

そんなドーピングマンはフランツの婚約者である影が薄い
はかなげな美少女ヴァランティーヌに心を奪われたご様子で
彼女の手作りのケーキをうまそうに平らげる。
でも肝心のフランツは手をつけないのを見て彼女は悲しげに眼を伏せる。
いかんせんフランツのベクトルが間違った方向に向かってるので仕方がない。
「いいなぁフランツは。結婚したらこういうの毎日食わせてもらえるんだ」
ユージェニーにあてこするアルベール。また余計な事を…
ユージェニーに対してもそうだけど、フランツに対してもね。

内務省に勤めるオンナスキーリュシアン、ゴシップ新聞の記者のボーシャンも
伯爵の噂話を聞かされてどうやら興味半分疑惑半分というところ。
ユージェニーが詐欺師のカモだと言うだけのことはあってアルベールは
いつもの通り開けっぴろげで無防備に伯爵の事を褒めちぎったに違いない。
リュシアンは内閣官房の調査にも伯爵の名前はないと言って事前に彼を
調べたことを暴露。ボーシャンは伯爵は生き血を啜る吸血鬼じゃないかと
えらいゴシックな表現をする。
「アイツらは処女や童貞の血が好きらしいぞ」
へ〜、童貞なのかアルベールは<否定してないし
童貞のクセにいきなり路上カーニバルに及ぼうとしたのかおまえは。
しかも相手は倒錯の美少女。アホだ。

「私を守ってくれもしない人々に忠誠を誓っても仕方がない」
いきなり過激発言連発で場を引かせる伯爵と、その空気にまるで気づかない
アルベール。ボーシャンが録音したレコーダーにも撮影したカメラにも
伯爵はなぜか全くその姿と声を残していなかったというのに相変わらずだ。
「アルベールとお呼びください。伯爵と僕の間柄ではありませんか」
どんな間柄だっつの。

そして2人はそれぞれに会いたい人?会いたくない人?に再会を果たす。

「相変わらず青いわね♪」
い!?ペッポ?」
月に置いて来た筈の悪夢が再び…

「お客様はこちらかしら?」
その声、その姿…「美しい人」
伯爵の傍らのネメシスが目覚める。

<待て、而して希望せよ -tenpete->
アルベールたちの世界と外界は「壁」で仕切られているらしい。
登場人物がどっと出てきた割には平井絵と違って全部書き分けが
きちんとしているせいか名前を覚えられなくても特徴が掴みやすい。

アルベールの父が束ねる宇宙軍大本営、政治の要・高等法院、
経済の基盤ダングラール銀行がこの世界のエリートが目を向ける
べきものだとエリート官僚リュシアンが言う。

「東方宇宙の美少女やエイリアンを従えて!」
あ、あの2人ってエイリアンなんだ?

今日もCGがすごかった。鎧とか。
神様、私もたまにはお似合いのノーマルカップルが乱立する作品の
レビューを書きたいです。いやそもそも「ノーマルカップル」って
なんなんだ。カップルって男女だろフツー!


 第四幕 母の秘密
2004/10/26

「不埒な事を言うな」
今アルベールが貴族っぽい事言った!

しかしペッポ、何したんだよお父たまと…めっちゃ気になるんですけど。
お父さまも男って事よ♪ってアンタもじゃんよ。

「まるで家族のような気がするのです」
とことん伯爵モエのアルベールにニヤリングな伯爵。
伯爵の描き方がうまいせいか、確かにこちらから見てても伯爵は胡散臭さが
ぷんぷんで、フランツたちだけでなく宇宙軍将軍である父親にも
ある程度はマユツバ人間である事を見抜かれてるのが面白い。
そして何より伯爵が「それこそが狙い」であるのも一枚上を行っていていい。

ペッポに不貞や不倫は貴族のお得意だねと言われて憤慨しつつも
母に対して小さな疑念を抱き始めたのは、彼女が写真に写る
若い男を見つめる姿を見たから。あれが若き伯爵の真の姿か?
彼自身の回想の中で「やめろぉ〜ショッカー」って感じで抵抗してた人が
いたけどあれがそうか?それで青くなっちゃったのか?

海賊のコスプレで伯爵の屋敷に招かれるアルベール。
コイツは純粋なんだか天然なんだか狙ってるんだかバカなんだか…
そんなんルナのパレードで着とけ。
けどあの次元移動エレベーターみたいなの何?
いやそれ以上に将軍の式典に浮かんでた人面飛行船が気になる!

<待て、而して希望せよ -mystere->
なんとよ!
ルナとはまた違う雰囲気の明るい町並み。
サイバネティックカフェ・フーケとかもあるのかあそこに?

ブイヤベースは貴族の食卓に上るような料理ではないと思うけど、
あれおいしそうだったなぁ。ポルトガルのカタプラーナもうまかったけど
やはり海鮮はうまい。肉はクセがあるけど海鮮は大体どこでもうまいので
安心して食える。「大地は離れているが海は繋がっているから」と言うのは
あながちウソじゃないかもな(サーモンやキャビアなどは可だが肉は土産に持って帰れない)

オリエンタルな美少女エデは伯爵と会って希望をがあると思い出したとの事。
「一生お傍にいます」とも言ってたしどういう関係なんだろう?


 第五幕 あなたは婚約者を愛していますか
2004/11/2

「パリの方々は、穢れている!」

決闘を煽る伯爵、面白がるボーシャン、またしてもアルベールの人生を
翻弄しようとする魔物伯爵になに言うてんねんと憤るフランツ。
人は皆心に剣を持っている。信じるものの剣は無敵、清き者の剣は鋭い。

ゴンドラの中でそこにいる人の噂話をペラペラするって
パリの方々は穢れている理解不能だなぁ。結構遠慮ないし。
「伯爵はそんなに冷たい人ではない!」
どうにも伯爵が処刑ゲームに興じていた姿を忘れられない<アタリマエ
フランツは生命すら自由に弄ぶ伯爵を暗に批判するけど
アルベールは相変わらず根拠のない理由でそれを防衛する。
アンタ一体伯爵の何を知ってんだ。伯爵も伯爵で
「さぁ…私には自分が見えませんので」
眼の前で自分の悪口言われても全然動じないのねこの人。

フランツとヴァランティーヌが財産の目減りを防ぐ家同士を
結びつけるための政略的婚約であると知って怒り出すマクシミリアン。
彼の想いを理解できない貴族たちにはその怒りの理由がわからない。
両親の結婚が大恋愛の果ての神聖な物だった事を証明するために
マクシミリアンと決闘する事になったけど、それ煽ったのボーシャンじゃん。

「悪い夢だ…!」
敗れて落ちていくアルベールを見て叫ぶフランツがすごくよかったな。
最初から思ってたけどフランツの声優さんホントにいい声してるねぇ。
緊迫した場面なんだけど、伯爵の横っ飛び&マント脱ぎ&帽子飛ばしが
愉快すぎ。なんでわざわざ全然違うところに助けあげて火なんか
炊いてるのかも全く意味不明。相変わらず怪し過ぎる行動だ。

「私にはあなたが必要なのです」
出会いは偶然ではなく必然。
運命は偶然ではなく小さな必然の積み重ねなのだと説く伯爵。
なるほど、台風も地震もイラク人質も皆運命の必然…<運命違いですソレ
アルベールの髪の毛は襟足を跳ね上げて固めてる事が判明。
濡れると後ろ髪が長いのでちょっとビックリした。アンタ誰?
「必要」の意味は「いて欲しい」じゃなくて「利用させて欲しい」だよな。

フランツは退屈さをはらす刺激に飢えているアルベールの心を
見抜いてあえて毒を与える伯爵の姿を見せつけられて、
もう彼には近づくなと警告する。
もういい加減機嫌直せよって彼女の機嫌とってるんじゃないんだから。
優しいよねフランツ。男色(あえてホモとは書かず)じゃなければ幸福だったろうに。
「運命とかって考えた事あるか?」
穏やかに聞き返すアルベールに面食らうフランツ。
さぁ…俺は信じないな、そういうの。ってか伯爵となんかあったのかよ!

ナニゲに伯爵とフランツってお互いの本音本心を見せ合ってると思う。
同属嫌悪と言うよりは同じ獲物を狙う狩人同士の縄張り争いっぽいけど
この2人のアルベール争奪戦も面白い。当の本人が悪意にも善意にも
全く気づいてないのが余計におもしろい。

モルセールとのパイプを作り、経済を握るダングネールを射程に
捕らえる伯爵はエデに言う。もう後戻りは出来ないと。

<待て、而して希望せよ -fiance->
しかしアルベールは女に弱い。惚れっぽいのかウブなのか
美人と見ればフラフラと近寄ってしかも結構臆せず話しかける。
美人でも公爵夫人みたいな怖そうな女は敬遠しがちなくせにな。
エベは伯爵の人形でしかない。伯爵という花を咲かせる小枝だと言う彼女。
あんな顔色の悪い花しか咲かないんじゃダメダメです。
花見のためにはその木の下に屍体を埋めないといけませんなぁ。

ユージェニーがマクシミリアンがそれほど怒ったわけがホントに
わからないの?教えて欲しい?と言うと、ぷるぷる首を振って
コクコク頷くアルベールがやたら可愛かった。
ラストの廊下のローリングが綺麗。いつの間にか服のCGに慣れてる
自分がブレインウォッシングされてるような気になるなぁ。


 第六幕 彼女の憂鬱、僕の憂鬱
2004/11/9

「あの男は何者だ…どこでこんな大金を稼いでやがる?」

東方宇宙のトムソン&フレンチ商会からの紹介状と5億フランの預金。
白鳥座αのワンダービルド・ファーイースト、北部星域連合のスペースキャナル
鉱山、中央首長国連邦のグラヴィア・アドバンスドマテリアルズからはそれぞれ
4兆5千億ドル、32兆8千億ペソ、14兆2千億ポンドの配当金が入金される。
ダングラールに開いた口座に唸るほどの金、金、金金持ちバムザ〜イ!

「あの人は高値がつけば私だって迷わず売り飛ばすわ」
粗野で金儲けしか興味のないダングラール登場でさらに衣装がケバケバに。
580万の馬が2000万だぞ!伯爵が買う割には思ったより安いなと思ったら案の定、
妻を相手にピンハネ企んでましたこのオヤジ。4000万も上前ハネるかフツー。
伯爵の復讐が進行してモルセールが失脚する頃には、本当にユージェニーは
別のところに高く売られるかもしれないね。このオヤジならやりかねん。

大好きなピアノを弾いて世界中を廻りたい。親から逃れて自由に生きたい。
金と株にしか興味のない父。娘の幼馴染を寝室に連れ込んでいる母。
エクリプスほどにすら顧みられない自分。その自分の婚約者は明るくて
屈託がなくて真っ直ぐで…それゆえにあまりにも幼すぎる子供ときてる。
「行こうよ!一緒に家を出よう!」
その意味すら考えもせずにムッシュ・ノーテンキが言う。いいアイディアだろ?
君は家を出たい。僕は世界を見たい。僕たちはデカダンなヴァガボンドだ!
かくもユージェニーの憂鬱は深く、絶望は果てしない。

華やかにして背徳的、マスクの貴婦人たち、不可思議な生き物たち、
取りとめもない噂話、話題をさらう謎の人物…オペラ座の夜はまるで
ルナのカーニヴァルのように賑やかだ。
どうやら長いこと使われていなかったプリンスの席には何やらいわくが
あるらしく、20年前の事故という言葉がちらほらと。

ヴァランティーヌに再会したマクシミリアンが照れながら挨拶をするんだけど
私の視線はそれどころじゃないものに釘付けに!何、あの後ろにいるのは?
ハート型の怪しいヤツ。カットが変わってもう一回映ったら…
増えとるや〜ん!5倍になってるや〜ん!怖っ!キモッ!しかし惹かれる…
でもきっと人間を密かに捕食してるんだ。近づいたら突然襲ってくるんだ。
あーいうキモ怖可愛いの、やけに好きなんだが。

プリンスの席に現れたのは伯爵。一斉にオペラグラスを構える女たち。
しかしそれにしてもエデの美しいこと!ローブで隠されてたのは演出か。
百聞は一見に如かず。百文も一見に如かず。オリエンタルなエデの華奢な
体とガラスか氷そのものが素肌にまとわりついているかのような透明感。
背中に広がる薄衣はラクスたんの羽衣どころじゃありません。重力無視。

しかしエデはある男に眼を奪われ、顔を強張らせる。青ざめ、震えだし、
そしてくたりと前に折れるからだ、上がる悲鳴、支える力強い腕…

「あの男…あ の お と こ!」

どうしてエデが僕の父さんを見てるんだ?一体どうして…?

<待て、而して希望せよ -tristesse->
あんな人、友達だなんて思ったことない…ユージェニーの憂鬱の一つは
リュシアンが父のビジネスの片棒を担ぎながら母の不倫相手である事。
才覚はあれど下卑た父、ヒステリックで即物的な母からどうして
ユージェニーのような賢げで美しい娘が生まれ出たのか?

オペラ座で身を乗り出して楽しげに見回してるフランツがちょっと可愛い。
伯爵に見下ろされるモルセールが忌々しげに伯爵を睨み、伯爵はメルセデスに
そっと微笑みかけ、アルベールは伯爵とエデに見とれ、エデは気を失う。
東方宇宙出身のエデとモルセールが関係する事って言ったら戦争中かな?

モンテ・クリスト伯の評価はAAAクラス、爵位も本物。でもヤツは怪しい…
ダングネールは野生的な投資家なので伯爵について何か気になると見える。
「どうせ爵位も買ったものだろう」そう言う自分がそうなんだ、絶対。


 第七幕 秘蜜の花園
2004/11/16

自慰に耽るエロイーズ本当にエロいのはシャレですか?ギャグですか?

「帰ってください。皆…皆勝手です!出てって!」
確かに誰一人ヴァランティーヌがどう思ってるのかとか何が望みかとか
聞きもしないで押し付けるばかり。個人主義のお国柄では言わないのも
悪いんだろうけど。血の薄い家族の中で孤独なヴァランティーヌを初め
自由と自立について悩むユージェニー、父親を亡くしたフランツなどに
比べると貴族の中でもアルベールは「無知」という羽毛にくるまれてぬくぬくと
育ってるよね。伯爵やペッポがオモチャにしたがるのも頷ける。

その伯爵の復讐ステップは着実に進められていく。
富の次に抑えるのはパリの正義と秩序と良心の番人ヴォルファール判事。
メカエクリプスの暴走を仕掛けて自作自演の救出劇を演出。
「大丈夫ですか?」うわ、しらじらし〜!でもドラマティックな出来事を
期待している有閑マダムにとっては真冬にヨンさま渡りに船。
ベクトルの方向が同じならおかしいと思う事すらなくレミングに変貌する
人間心理の恐ろしさよ。群集心理ほど私が怖いと思うものはないからなぁ。
誠、人間ゆめゆめ退屈するなかれ<レビューに追われて多忙ってのもどうかと思うが、自分

小憎たらしいプチ・サンジエドワールに「青い吸血鬼」呼ばわりされる伯爵。
うわっ、やっぱ青いんじゃん!キバもあるんじゃん!
「いいえ、可愛いお子さんだ」
ウソつけ。ニッコリ社交辞令な笑いにゾッ。

莫大な遺産を受け継ぐヴァランティーヌに比べ実の息子は何もない。
それがさらにまま娘への憎しみをかきたてる。それを見抜いた伯爵が
彼女に与えたのは「ボルジア家の指輪」これで誰を殺せと?

草花だけが楽しみと言う毒婦エロエーロ。
いや、ってかそれ、既にじゃない。動いてるよ!うねってるよ!顔あるよ!
伯爵がいくらエロくさい喋り方で彼女を誘惑しようとも抱き締められて
感じちゃったのアハンってやってても私の視線は後ろの芸術ボンバーな
ヒマワリの化物(しかも青)に釘付け。なんだあのクチビル!すげー!

こんなトリッキーな温室で人妻誘惑場面に唖然とするアルベール。
スコープでさらに詳しく見ようとする出歯亀をレンズ越しにギロリと睨むのは
同日放映のMONSTERでヨハンとテンマがやってるのと全く同じで驚いた。

「人を愛するってどういう事なんだろうな…」
と言わないあたりがフランツの真性さを物語ってますな。
いやー何も知らない鈍感アルベールに近づいてきて肩に手を置いた時は
ちょっと待ったと動揺しちゃったよ。あからさまにやられても困るよ。
フランツにはヴァランティーヌには親が決めた婚約者という認識しかない。
彼が写真を見ながらため息をつく相手はムッシュ・ノーテンキ。
「厄介な事だ…」
そりゃ見てるこっちが言いたいよ!

<待て、而して希望せよ -serre->
「伯爵の愛人の事なんか気にするな」
ってか女の事なんか気にするなって言いたいんだろ。
フランツが許せるのはアルベールときょうだいのように育ったが故に
互いの間に友愛はあれど愛情はないユージェニーだけなんだろう。
ぶっちゃけ他の女に夢中になってもらっちゃ困ると。

マクシミリアンがまともかって言うとそうでもないんだよね。
「愛してしまいました!好きですっ!」
キミがヴァランティーヌの何を知っていると言うのか。3話で見た限り
ただの一目惚れだったではないか。ケーキがうまかったからか。犬か。
「マクシミリアンは君の事を心から愛してるよ!」
ペッポ、頼むからこのワンダーボンボンを教育しなおしてやって。


 第八幕 ブローニュの夜
2004/11/23

オートゥユの森に曲者たちが集う…
いや〜ホントに狐と狸とイタチの化かし合いだよなぁ。
法のヴィルフォール、富のダングラール、力のモルセール。
ああ、この3人ってちゃんと韻を踏んでるんだね。
さすがパリの直木賞作家デュマ。

もうサイテーだ…伯爵に会ってもらえないアルベールは覗き見した内容より
覗き見をしていた事そのものが伯爵の不興を買ったと思い込み不幸のズンドコ。
だからこそ伯爵の別荘への招待には大喜びで出かけていく…けど、今回の伯爵の
目的は3人の実力者と深く親交を結びたいと言うものだったので子供は蚊帳の外。
やっぱり避けられてると落ち込むアルベールを彼とは裏腹にどう見ても
嬉しそうなフランツがまぁまぁとなだめる。気にするな、大したことないって。

そんな状態なのにヴァランティーヌを追っかけまわすマクシミリアンを見ながら
「ヴァランティーヌは好きなんだよ、おまえの事」
と天然のくせにトボけた顔して核心を突くアルベール。
そんな事がわかったってフランツには邪魔っけな重荷でしかない。
愛なんかない方がよほど単純明快、結婚は契約だ。
話題を変えようとユージェニーの話を振った途端に思いもかけず子供のように
アルベールがじゃれついてくるんだからたまりませんな。全く厄介な事だ…

「何だアイツ?」「伯爵の新しいお気に入りだろ」
金髪巻き毛の元囚人がアンドレア・カヴァルカンティ侯爵だなんて言ってるよ。
当然ウソでしょ?
もう騙しあいに化かし合いですました顔してる連中がおかしくてたまらん。
しかも彼がユージェニーに花束を渡してるからヤキモチを妬くんじゃなくて、
伯爵の新しいお気に入りだから嫉妬するっつーのはどうなんだ。
ベクトルの向かう先が間違ってるよ。おかしいよ。おもしろいけど。

「ここであの子を産んだ…17年前」
たとえ軍人でも爵位がない平民なんだからわきまえろとマクシミリアンを蔑む
ヴィルフォール主席判事さま。口では秩序と正義を振りかざしながら下半身は
どうやら無法のアウトローらしく、かつてダングラールの妻ヴィクトリアと
不貞関係を結んでいた様子。リュシアンといい案外モテるなこのオバハン。
手ごわそうな美しいメルセデス、おだてまくる必要がありそうな若いエロイーズ
ユーモアのないbad-looking男にはなびきそうにない妖艶なG侯爵夫人より、
面倒なプロセスなしに簡単にパンツを脱いでくれそうな女の方がラクだしね。

「そう…それは呪いです」
呪いイベントの余興で辿り着いた部屋でやっと伯爵に微笑みかけられた
アルベールはもうそれだけで幸せ一杯。完全に飴と鞭で支配されてるなぁ。
しかも「二人だけの秘密ですよ」なんて囁かれてめろりんきゅー。
ご機嫌アルベールが「おめでとうございまぁす!」と小箱を持って現れれば
オバハンはおげゃあぁ〜と恐ろしい叫び声を上げクルクル廻ってばたんきゅー。
そんな彼女をウザそうに見ながらヴィルフォールは叫ぶ。
「おまえ…おまえは誰なんだ!」
ホント、なんなんだろうねこのヒト?

<待て、而して希望せよ -bois->
やっぱりエロエーロ、ヴァランティーヌに毒を盛ったっぽい。
その彼女が隣に座ると気分が悪いと席を立つ伯爵。ホントにヨロヨロだ。
でもあの手何?機械?D.Gray-manのアレンの青版みたい。なんか埋まってるし。
メルセデスが昔知っていた友人を思い出すとチラリと過去を匂わせる。
赤鼻のホームレスみたいな男やカヴァルカンティなど胡散臭いしのも増えたし。

しかしアルベール、伯爵スキスキスキーのクセに妄想の中では
どう考えても完全にバケモノ化してるよねぇ。
男のシャワーシーンなぞ別に嬉しくもないがあのバスルームはしゅてき
何あのシャワーカーテン。絶対ビニールじゃなくてフツーのだよ<カビるよそれじゃ


 第九幕 闇色の夢を見た
2004/11/30

倒れたアルベールに解毒剤を与え、もっともらしく毒であると告げる時の伯爵の
表情が読めない。エロイーズに実行に移させたはいいけどアルベールに危機が
及んだ事への不愉快な怒りなのか(もちろん復讐の妨げになると言う意味での)
純粋にヴィルフォール家が狙われていると示唆する演技の一環なのか。

アルベールがヴィクトリアが倒れたと知らせに来た時、確かに青い花が
飾ってあるテーブルから水を飲んでるんだけど、青い花が飾ってある
テーブルはなぜか不自然に一つだけなんだよね。確か他はピンクだったと思う。
もしかして伯爵の手はずで初めから目印になってた?

って言うか「何者かが毒を盛ったのでしょう」なんて他人事みたいに
話してるけど、このパーティのホストは伯爵なんだから真っ先に疑われるのは
やっぱ伯爵じゃないのかなぁ?聞いたのがフランツだったら疑うよねきっと。

アルベールに絡むカヴァルカンティのすんごい無駄な動きが笑える。
声がチーチさんなのもめちゃウケる。
僕こそが伯爵の気持ちを唯一理解できる存在だ。
相変わらず1人じゃ何も出来ないおまえ、と言うからには彼はアルベールの事を
知ってるって事か?それに「未来を知る勇気があるか」ってどういう事?
今後の伯爵の復讐劇の結果、アルベールがどうなるかって事なのか?

「なぜ…なぜなの坊や」と言いながら卒倒したヴィクトリアの取り乱しよう。
彼女が生んだ子供がカヴァルカンティなのかな?
もしそうならヤツはユージェニーの兄にしてヴァランティーヌの兄という事に…
ややこしいな。

「やめられないだろ。やめられないよな。愛する事は」
フランツの寂しげな呟き。いいなぁこの声優さん。ホントいい声だ。
好きなら好きでいいじゃないか…
アルベールの身を案じながら待つフランツがマクシミリアンに漏らす。
「不思議です。なぜあなたがヴァランティーヌさんを愛せないのか」
あれ?気づいてるんじゃないのか?
2人の間には入り込めない深い絆があるって言ってたし、何より意味深に
「でも、長いだけじゃありませんよね?」
と言ってたから気づいてるのかと。
だけどヴァランティーヌはやっぱりわかってるっぽいね。

「結婚しないから好きになる事をやめるのか?」
今まで責めるばかりだったマクシミリアンはフランツに言われて言葉に詰まる。
結婚する事だけがソイツを幸せにしてやれる方法とは限らない。そうだろ?
「ソイツ」とか言ってるし。もうなぁ、見てるこっちがハラハラするんじゃよ。

ダングラール同様ヴィルフォールも義眼のボヴィルに伯爵を調べるよう命じる。
おまえは何者だ?伯爵はうそぶく。
「東方宇宙からやってきた田舎者。それ以外お答えするような過去は
ありません」
まこと、大人はウソツキだ!

ヴァランティーヌを救う為にヴィルフォール家に向かう車の中でアルベールに
「お互いがお互いを思い合う事ってのは大切だよな」
と言われてドキドキのフランツ。
そんなトキメキのセリフ言ったらいきなりカミングアウトしちゃうだろ。
ホモ嫌いとしてはいつフランツの気持ちが爆発するのかドキドキしてるのに。

<待て、而して希望せよ -tenebres->
「お供しますぜ、巌窟王」
ベルッチオに助け起こされる伯爵のもう一つの顔を見て驚くフランツ。
相変わらず伯爵のオーバーアクションのざーとらしさが麻薬のように心地よい。

同じ物を飲んだバロワが血を吐いて即死しヴァランティーヌもまた倒れる。
ドアの向こうから覗くエドワール。苦しむ彼女の手から零れ落ちるロザリオ。
伯爵もヴァランティーヌの身が危険だと散々煽っといて、アルベールが助けを
求めに来たら留守って。おいおいおい、やるなぁあんた!
っていうかアルベール、飲ませてもらった解毒剤貰ってこいよなー。

しかしヴァランティーヌとマクシミリアンはいつの間に愛し合っている事に!?
呪いゲームが行われている間に愛が芽生えてしまったと?早っ!

屋敷の周りをウロついてた男は絡んでこなかったけどあの元死刑囚がまた登場。
嵐の中、マントを翻してあの箱を手にしながら耳まで裂けるような口で笑う…
相変わらずチビりそうにカッコいいEDへの導入がホントに麻薬ッス。

 第十幕 エドモンからの手紙
2004/12/7

Monsieur
森の奥の教会で 旧き友の葬儀を 執り行います。
つきましては 彼の人生を偲び 彼の人生を悦び 彼の人生を称えるため
是非 お集まりいただきたく 思います…心より。     cher ami

目覚めないヴァランティーヌ。執り行われる忠実な執事バロワの葬儀。
暇を出される使用人たち。パリの正義と秩序を守護する法の番人の館には
隠し切れない死の影が覆いかぶさってどんよりと暗い。

明るい太陽の下で静養させてやりたいんです…マルセイユの太陽の下で。
彼女が望むようにしてあげたい。今、たった一人で不安の中にいるであろう
彼女が目覚めた時、私は傍にいてあげたいのです。マクシミリアンは言う。
その心に打たれたアルベールが口ぞえをしてもヴィルフォールは冷たく
罵倒を繰り返すだけだ。まぁそりゃわからんでもないけどね。
責任も能力もない若造が他人の家の事に口出しするなんて許される事じゃない。

ヴァランティーヌを助けたいんです…父に相談しようとも答えは同じ。
なぜおまえがそこまでする必要がある!?友達だから…
ブブー!今のフェルナンに「友達」はブロック・ワードNGワードなり〜!
父の激昂の理由を聞かされた母も言葉を失ってエンスト状態に。
届いたのは葬儀の知らせ。その差出人の名前は「エドモン・ダンテス」

森の中の教会のシーンは秀逸としか言いようがない。
3人の男とカドルスが集まった祭壇の絶妙な暗さと天窓から届く光のバランス、
そして恐らくは飲んだくれのロクデナシである赤鼻のカドルスに安置されている
棺の蓋を開けさせる傲慢な3人の紳士たちの含みのある会話。
重い蓋がゆっくりと開いて向こう側に滑り落ちた時、
燭台は倒れ窓には大群のカラスが鳴き喚きながら飛び立つ陰。
その中にいたのは…「…誰?」って3人は思ったよね多分。
誰もその男を知らんでしょう、ただ1人依頼人であるヴィルフォールを除いて。
ゾクゾクするような展開のまま場面はスパッと切り替わる。

なんとなく荒んできた感のあるヴィルフォール邸ではフランツとルノーが
マクシミリアンを助け、ヴァランティーヌを連れ出そうと実行に移している。
フランツたちの前に立ちはだかったノワルティエはある真実を告げる。

(待て、おまえたち!)
「ノワルティエ?」
(ヴァランティーヌを陥れたのはエロ女じゃよ!)
「あっちへ行けって言ってるみたいだよ」
(違ーう!わしの可愛い孫娘に毒を盛ったのはあのエロ女なんじゃよ!」
「よし。行こう」
(違うっつの)
業を煮やしてエロイーズの肖像画の前に行って彼女をを指し示すノワルティエ。
その指の動きを読み取ったのはやはり勘の鋭いフランツ。
ノワルティエ、あなたは…!
「こういう女が好みなんですね」
(ち・がーう!)

ノワルティエをズッコけさせた(違)3人はその女に立ちはだかられる。
「私の娘をどうなさるおつもり?」
ただの意地悪な継母だったエロイーズのやけに自信に満ちた表情は
まさに悪の本質を伯爵によって解放された魔女の如く邪悪で美しく。

ルイ・ダンテスという貧窮の中で死んだ1人の老人を調べている神父がいます。
私はその神父を調べてみます…この報告がボヴィルの最期の言葉になった。
私の事を調べているのかね…神父の面を剥ぎ取り現れ出でる麗しの伯爵!
あまりにもドラスティックにドラマティック。
しかしそれはあくまでもヴィルフォールの夢であるというダブル・トリック。
真実は未だ何もわからない。なのに追い詰められていく。ゆっくりと、確実に。

<待て、而して希望せよ -lettre->
巧みな演出、緊張感を煽る構図、台詞回し、ベテラン声優の演技…
なにしろあのカオスとしか思えないEDが始まって初めて息がつけるんだから
もうこのハイテンションと陶酔感は凄い。ああ、終わっちゃった…的な。
まずぶったまげるのは今回、本編には伯爵その人は全く出ていないんだから。
なのにどんなささやかなシーンにも、伯爵が全てを支配していると思わせる
プレッシャーがびんびんに感じられる。うひょー♪スゴい事になってきた。
ハガレンがボンズを変えたように、巌窟王がゴンゾを変えるかもしれない。

ボヴィルのバックに浮かぶ「モレル」の看板。
メルセデスが「モレル」と聞いてふと曇らせた眉。
マルセイユへと舞台を移したがっている伯爵の意図を思うと、愛に生きる
実直な軍人マクシミリアンすらもしや伯爵の手駒ではないのかと思えてくる…

まずはヴィルフォールを確実に絡め取っていく伯爵の復讐の鞭。
そしてダングラールの元にはカヴァルカンティが出入りし始めている。
「あとでキミの部屋に行ってもいいかい?」
エロくさい誘いをさらりとかわすユージェニーにしびれるぜ。
次回、この婚約が破談?多分年内最後の巌窟王をマテ!


 第十一幕 婚約、破談
2004/12/14

「大体ね、あんたたちがやった事って世間では誘拐って言うのよ」
「おまえが言うか!」

エロイーズ発狂!
彼女が突然ぐらりと倒れたのは自分自身にも毒が染み出して廻ったって事?
体裁ばかり気にする男と思いきや思わぬ鋭さを見せたヴィルフォールが
目覚めた妻に毒の瓶を差し出しながら、誰を殺すつもりだったと迫るシーンの
演出ときたら!青い背景がぐるぐる廻ってぐにゃぐにゃ溶ける。
青がモチーフなのはアルベールに毒を盛った時のテーブルの花も同じ。
蒼白の顔をした伯爵にかけているのか…

死んでやる…どうせヴァランティーヌもあなたも殺すつもりだったわ。
私にはあの子、エドワールだけがいればいいの。
ここで死んでやるわ。そうすれば世間はあなたをなんと言うかしらね。
「どうした?」
ヴィルフォールはピクリとも動じない。そして片メガネがピカー!
「殺せるのは他人だけか?」
伯爵が陥れようとしてる相手もどうしてどうして、一筋縄ではいかないらしい。
狼に狙われてただ死を待つだけのか弱いウサギじゃないって事か。
自分の命など夫には何のブレーキにもならないと悟ったエロイーズは崩れ落ち、
眼は焦点を失ってあられもない姿でうふふと笑い出す…
「明日の朝、おまえは病院に搬送される。鉄格子のついた部屋だ」
少し狭いがそこで一生暮らすといい。

そのヴィルフォールからまんまとヴァランティーヌを奪い、マクシミリアンは
列車でマルセイユへ。バイクで駆けつけたアルベールにすれ違いざま
「アルベール、ブロックだ!」
とフランツがむちゃくちゃな事を言う。え?ええぇ〜?
とりあえずヴァランティーヌ奪還ミッションに一緒に参加できなかった借りは
これでチャラだよな…ってか俺の方が絶対損害多いよフランツ…

オーバーした損害の請求にフランツの隠れ家に向かうアルベール<違
「エロイーズさんって、どんな人だった?」
エロい人だったよ若くて、綺麗で、聡明な人だった…
なんで彼女が伯爵の不倫相手なんだ?狙いを定めて近づいたんじゃないのか?
そしておまえがその現場を目撃した後で、なぜヴィルフォール家の人々が毒を
盛られ始めたんだ?もちろんおまえもそうだった。でもおまえは助かった。
フランツはアルベールが激昂する事がわかりながら敢えて言う。
「解毒剤を都合よく持ち併せてる人間なんてパリ中探したってそうはいないぜ」
今フランツいいコト言ったー!

「ならおまえは俺を救えたのかよ!」
俺が今ここにいるのは伯爵のおかげだ。あの人はいつでも俺を助けてくれた。
なんつーことを言うんだアルベール。しかもよりによってフランツに向かって。
ルナでも結局伯爵に頼るしかできず、オートゥイユでは祈るしか出来なかった…
無力さをひしひしと感じながらもアルベールを伯爵に取られるのがイヤ心配し
明るい道に引き戻そうとしているホ…友達に向かって!<おっとアブない…まだ尻尾出さんし

「でも感じるんだ」
「何をさ」
「深い闇をさ」
伯爵をよく見るよう忠告するフランツ。アイツは額に変な模様があるんだよ。
検索すると「GANKUTSUOU」って日本語で出るんだよ。おかしいって絶対。

邪魔したな!ご機嫌ナナメになったアルベールは夜のパリを歩き出す。
なんだよ、フランツのヤツ…バイクがないから歩いて帰らなきゃならないのは
誰のせいだと思ってんだ。泊めてもらうか交通費を出させようと思って来たのに
くそっ、変なコト言うから忘れちまったじゃないか。ええい。かこーん。

ヴァランティーヌとマクシミリアンは愛し合っていると思ってるアルベール。
愛し合ってると思ってた父と母は、エドモン・ダンテスという男を挟んで
微妙な関係にあったらしい事を知ったアルベール。
そしてエロイーズが愛すべき夫を毒殺しようとしていたことを知るアルベール。
愛の形の多様さ(イヤン♪)に気づきつつある幼いアルベールがようやく
ユージェニーに眼を向け始めた途端、言い渡される「婚約破談」
ユージェニーのピアノ室はカヴァルカンティの黄色い花束で埋め尽くされる…
このオヤジ、売っちゃったよムスメを。ってか兄妹だったらヤバいじゃないか。

<待て、而して希望せよ -rompre->
「私は…彼が死んだと聞いたから…」
「聞いたから…なんだっ?諦めて俺と結婚したのか!?」
これはフェルナン、ショックでしょうなぁ。

一方大恋愛だったと聞かされた両親の闇を知って愕然とするアルベール。
母を狂気の淵に追いやった父に対して脅えるエドワール。
そしてカヴァルカンティからの花束を不審そうに見るユージェニー。
蚊帳の外に置かれる子供たちの姿を際立たせる演出がうまい。

アルベールのケガの手当てをしつつドサクサに紛れて迫るペッポが
相変わらずお色気たっぷりで男とは全く思えません。

伯爵の本当の姿を知ってるのは誰でもないこの僕だ。
いやいやおまえが一番知らないんだよという視聴者の総ツッコミも知らずに
伯爵に微笑まれて赤面アルベール。
伯爵があまりにも爽やかに出てきたんで吹き出しそうになった。
皆アンタの事で悩んだりケンカしたり狂ったりしてるのにこの善人っぷり。

私の人生には偶然などありません。私には強い意志の力がある。
私はこの意志で人生を切り拓いて来たのです。
あなたにこの言葉を贈りましょう。「待て、而して希望せよ」
これを唱えていればきっといつか、私のように尖った耳の青い顔の
改造人間吸血鬼になれるでしょう<ヤダな〜


 第十二幕 アンコール
2004/1/4

ピアノを弾く君は眩しくて、胸がドキドキした。
ピアノを弾く君はキラキラ輝いて、眼がチカチカした。
髪の毛の金粉と金色に光るドレスがよほど眩しかったらしく
舞台の袖から鑑賞するアルベール<違

いつからかしら…お互い恥ずかしくて、手も繋げなくなったのは。
小さい頃は3人で時間を忘れて野原を駆け回って、楽しくて、嬉しくて…
お互いに意識し始め、相手への優しい気持ちに気づいた途端、断ち切られた鎖。
「私の人生を株や債権のように扱わないで!」
父の都合で繋がれたモルセールとの鎖。それが錆びついてきたと知るや簡単に
切断し、目の前に現れたまばゆい黄金の鎖に眼がくらんだに違いない。
その鎖が金メッキと気づかないまま。

「愛する人の哀しむ姿はたまらない」
時に下卑た笑顔を見せるカヴァルカンティの言葉は聡明なユージェニーを
惑わせはしない。愛される理由がない。愛されるだけの接点がない。
何より私、あの人に何の好意も抱いていない…
けれど彼女のためにオペラ座を借り切ったのは父ではなくアルベールでもなく
偽りの貴公子カヴァルカンティであるといういやらしい事実。

「ごまかせないさ。人を恋しいと思う気持ちは」
人を愛する事に理由はいらないと言ったカヴァルカンティと同じような事を
言いながらも、その彼の薄っぺらいラブトークとは違い、長年の幼馴染にして
アルベールの親友であるフランツの暖かく優しい言葉はユージェニーの心に
ゆっくりと沁みていく。この2人の対比を利用した演出は実に心憎い。

君がアルベールを思ってくれていてよかった。ヴァランティーヌを愛せず、
ずっと彼女を苦しめてしまったフランツは言う。だって君はそんなに辛そうだ。
「失ってみて、初めてその大切さに気づく事ってあるよね…」
ペッポの言うとおり、フランツはアルベールと2人の隠れ家に足を向ける。
いるわけないか…ほんの少し前にアルベールも同じ想いでここに来たことを
知りもせず、二人は背を向け合って家路につく。

フランツ、そしてユージェニー。
失いかけたものを想い、深いため息をつくアルベール。
心のままに生きなさい、アルベール。パリは願えば夢のかなう街。
でもライオン・ハートを失えばただ流されていくだけ。
金、快楽、妬み、怒り、ひと時の名誉、偽りの愛。
既に舞台を去ったキャラは伯爵に勇猛さを削ぎ落とされたのかな。

「モンデゴめ…しくじりおって」
誰よモンデゴってと思ったらどうやらフェルナンの事らしい。
俺の口を金貨で一杯にしておくれよぅ!
あーダメだコイツ。死ぬな。希望通り金貨を詰め込まれて窒息死かな。

ユージェニーに対してはフランツ、アルベールに対してはリュシアンと
今回は友達の存在が2人を救ってくれててよい感じ。
リュシアンはダングラールに追い返されそうになったアルベールを舞台の
袖まで連れて行ってくれる。ユージェニーの事は傷つけてしまってるからね…
それにヴィクトリアとの事はダングラールも承知の上みたいなフシがあるね。

演奏が終わったユージェニーを思わず抱き締めるアルベール。
何も始まっていなかったんじゃない。始まっていたのに気づかなかっただけ。
ユージェニー、じゃこうブドウ、好きだろ?
花じゃなくて木の実を取ってきてくれるところ、ちっとも変わってないのね。
アルベールはユージェニーに対して色気より食い気と言えばそれまでなんだが
女性に物を食べさせる行為って暗喩的な気がする。プリミティブなエロス。

「負け犬は去れ!」
他の男に口づけを受ける彼女の姿に憤り、叩きだされた惨めさにボロボロの
アルベールがその人の姿を見る。
「どうしました?」
どうしましたって、アンタのせいだよ!アンタがフェルナンの噂をばら撒いたり
カヴァルカンティを仕立て上げたり毒を使ったり不倫したりフランツとの仲を…
「伯爵〜!」
うぉいコラ待てアルベール!話はまだ終わってないんだぞ!

僕はあまりにも無力だ。
婚約者を奪われ、友と仲を違え、そして今あなたをも失おうとしている。
「バロワ殺害の容疑であなたを逮捕する」
何も言わずに判事を不敵に睨む伯爵。ステキ♪

<待て、而して希望せよ -Bis->
しかしアルベールとフランツの隠れ家って色んなものがおいてあって面白そう。
あの恐竜の頭骸骨ランプ欲しい<恐竜好き
この部屋で過ごした幼い頃を思い出すフランツ。コンピュータをいじる自分が
振り向くと夢中で何かを組み立ててるアルベールがいる。2人とも可愛いなぁ。
しかし21世紀のコンセプトは男の友情=恋愛デフォルトなんだろうか。
人類を滅ぼす気なのデスか神サマ。

フェルナンのよからぬ噂が原因で婚約破棄されたと言うのが表向き、
ホントはエドモンの事と新しい金づるの出現が原因だよな当然。
でもフェルナンの噂が云々はちょっと唐突。伯爵の動きも別になかったし。
地位に関わるほどのスキャンダル…はっ!まさかペッポとの事じゃ…<違

次回はエデの過去かな?フェルナンを見て卒倒した理由もわかるのかな?


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