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【東海道四谷怪談】序の幕 / 二の幕 / 三の幕 / 大詰め 【天守物語】
序の幕 / 二の幕 / 三の幕 / 大詰め 【化猫】
序の幕 / 二の幕 / 大詰め
東海道四谷怪談 序の幕2006/1/12
スタッフチェックをしてなかったので、ラップ調のOPに面食らい、 あれ、キャラが天野喜孝っぽいぞと今さら気づいてビックリ。子供の頃「日本の怖い話」なんてタイトルのオムニバス本で読んだ。 子供心にも民谷伊右衛門の腐れっぷりには呆れたな。 その後、伊右衛門が実は赤穂浪士の一人、仇討ちに参加しなかった 不義士だったと知ってたまげた覚えがある。どういうつながりだ… 当時人気の題材、忠臣蔵とのコラボを狙ったんだろうかね。 天野さんの絵柄はあの独特の雰囲気がどうしてもアニメ風のくっきりした 線になると生きないのだけど、今回一番成功してるのは伊右衛門だね。 立ち姿や横顔など、なかなか色っぽいお兄ちゃんに仕上がってる。 それがまたどうしようもないクソヤローってのがギャップがあって面白い。
でも時代劇の難点はキャラの描き分けが難しいこと。 (サムライチャンプルーくらいデフォルメすればわかりやすいんだが) お袖とお岩の区別がつかないので小山さんの声で判断する。 お袖と与茂七、直助の三角関係が唐突に始まったのも混乱。 お岩と伊右衛門が離縁させられてて復縁を望むあまり伊右衛門が義父を殺すのも 離縁させられたエピソードが語られるだけだったのでいまいちわかりづらい。 最初の鷹狩のシーンはなんだったのだとか、お梅がなんで突然伊右衛門に惚れて しかもいきなりお岩に毒を盛るのか…うーん、そもそもこういう演出なのか、 それとも膨大な歌舞伎の原作をわかりやすくまとめようと削りすぎてるのか…
有名すぎるストーリーを知ってるからわかるけど非常に「見づらい」展開。 もうちょっとわかりやすく見せる方法があると思うんだけどなぁ… でも独特の世界観はなかなかいいので、ノイタミナを初継続視聴予定。 ところで「怪」には全く関係ない話を1つ。 私は天野喜孝の絵を最も忠実に再現したのは「天使のたまご」だと思っている。 作画監督として参加した同じく繊細な絵柄の名倉靖博氏の才能も貢献した。 内容は非常に読み解くことが難しい押井アニメ難解真骨頂と言われるが、 不覚というか悔しいというか、私はこの作品が大好きだったりする。
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東海道四谷怪談 ニの幕2006/1/19
「うらめしや伊右衛門殿」 ラ・テ欄にも「今宵、ついにお岩に変貌!」と書いてあって吹き出した。 ついにお岩さんが幽霊モードにメタモルフォーゼしたよ。怖い怖い。毒薬を飲まされ苦しみ抜いた挙句に顔が崩れ、ただれて醜くなったお岩。 しかしその顔を見ても息を呑むくらいであまり驚いたり嘆いたりしないのは 武士の娘だけに肝は据わってるという事なのかなそれともCVがタリア艦長だからからかしら 妻として、女として身だしなみを整えねばとお歯黒をし、 髪の毛をブチブチ千切りながら梳かす凄まじきお岩の姿痛い痛い痛い! ちょうど倒れこんだところにあった刀で死んでしまうというのはあくまでも 舞台的な見せどころなのかアニメのオリジナル演出なのかはわからないけど、 このへんの演出はなかなかおどろおどろしくてよかったんじゃないかな。
「殺したのか」 伊右衛門があっさりと仮祝言を挙げる事にしたのは唐突。頭の中で 両者を天秤にかけて思索を練るような描写があればよかっただろうに。 それにしてももうちょっと取り繕えよと思うくらいあからさまだよあんた! 毒薬で焼け爛れたすごい形相を見ながら大分いいようだなとトボけ、自分が 死んでも後妻を貰わないでと懇願するお岩にすぐ若くて美しいのを貰うとか、 仇討ちはうんざりとか(大体やったの自分だし)ガキもいらんと吐き捨てるとか… ミエミエ過ぎるよ!そんな事言ってたら恨まれて当然でしょ。
その上下男も斬って心中に見せかけろって、無理ありすぎ! どう考えてもそんな心中しないから!お互いに戸板の裏表に体縛ってせーので 飛び込むとか絶対しないから!どっちも同時に飛び込もうとするのでいつまでも飛びこめない…ってコントか! 磔にする時にちゃんと死体の手首から血が出たり、お岩が凄い出血で 死んだり下男が眼をひん剥いて死んだりと死ぬ時の表現は結構えぐいのに、 いざ死体になっちゃうと服が血で汚れてなくて綺麗なのでギャップがある。
お岩の亡霊に恨まれ、同じ回のうちにお梅も伊藤も切り殺す伊右衛門。 早いなー、展開。もうちょっと見せられると思うのにいいのかな、これで。 △
東海道四谷怪談 三の幕2006/1/26
戸板の両面に貼り付けられたお岩と下男の死体が、 くるくる変わってよくもよくもと恨みを訴える。 なんか楽しそうなアトラクションだな! お岩の「恨めしい」はともかく「薬〜薬をください」はギャグでしょ? それにしても超多忙を極めるお岩さん。あっちに化けて出たり こっちで超常現象起こしたりそっちで乗り移ったり…忙しいなぁ。与野介が生きてたのはたまげた。人違いだったのかよ。人騒がせだよ。 その直前に伊右衛門を恨んで死んだお岩の仇をとる為、かりそめの夫婦だった 直助と夫婦の契りを交わしてしまっていたとは…あまりについてないお袖さん。
屏風の後ろに隠れて、行灯が消えたらそれが合図。 同じ事を言うからあれ?どうする気なんだ?とホントにわからなかった。 相討ちにさせるならともかく、与野介には何の恨みもないはずだしね。 しかしまさか自分を殺させるとは。その動機が良くわからんのだけどだけどね。 そして実はお袖と兄妹だったとわかった直助も突然腹を切って自殺してしまう。
韓流ドラマもビックリの超展開に笑えばいいのか驚けばいいのか… △
東海道四谷怪談 大詰め2006/2/2
なに、これ?ホラーコメディ? 荒野で牡丹灯篭か雨月物語よろしく死者にもてなされる伊右衛門を見たのは 幻なのか本物なのかあやふやなんだけどまぁいいやどうでも。怪談だし。仲間がお岩さんの逆さ吊りにビビってるとこではオバケ屋敷じゃんと思い、 「うわぁ、父上っ!………なんまいだぶ」のところで耐え切れずに吹いた。 さすがにたまらずに飛び出せば白装束に白鉢巻の仇討ちルックの与茂七。 時代劇でおなじみの仇討ちルックはいつ見てもとっつぁん坊やにしか見えん。
後半はそれこそお岩の祟りか魂を引かれて残ってる鶴屋南北による 「いかに四谷怪談が祟る芝居か」の検証番組になってしまった。 いや、それはそれでNHKのミニ番組でも見てるみたいで面白かったんだが。 でもこういう構成にするなら、4話もやらなくていいんじゃないかな? 1.5話くらいにして、0.5話をこういう解説にした方が締まったと思う。 あーでもヘタな事書くとお岩さまに祟られちゃうよ。って、もう遅いけどな!
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天守物語 序の幕2006/2/9
OPの絵柄が変更し、ぐっとカラフルに。話ごとに毎回変わっていくのか。 天野喜孝さんの後は名倉靖博さんかよ!なんなんだこの80年代テイストは。 キャラデザ天野氏、作画監督名倉氏に押井氏が加われば「天使の卵」という 取り合わせだが、さすがに傾向が似ている。名倉さんの方が丸さがあるけど。南北の次は鏡花の悲恋物語。相変わらず進みが速く、セリフからは心理の変化は 読み取れない。でもこれは昔の日本文学の特徴なので、現代の言葉を知らないが 故のセリフ足らずとはちと違うのはわかるんだが…じゃあ面白いかと聞かれると 「面白くはない」んだよな、正直言って。どうせなら現代ドラマに直すどころか SFものにした巌窟王くらい突飛なアレンジをしてくれたら面白そうなんだけど。 ただどろどろしてたお岩さんとはちょっと違い、名倉チックで美しく、 しかもちょっとエロちっくな忘れ神たちは見てて楽しかったな。 姫様に服を着せていく彼女たちの動きは「それ、意味あるのか」と 笑いつつも面白かったし。
それに桑島さんと緑川さんの掛け合いも面白かった。 「忘れ神は子を産む事も死ぬ事も…」 「死なないのですか!?」 「…死ぬ事もあります」 早すぎるんだよ図書之介さん!最後まで聞かんか。 「忘れ神か!」 「いえ、これこそがもののけ」 富姫さまとしてはこんなのと一緒にされては心外と思ったんだろうか。
小次郎を「あぐり」と呼ぶのはどんなわけがあるのか。 野盗の後ろにさりげなく配置されてる婆にウケた。おかしら、後ろ後ろ! △
天守物語 ニの幕2006/2/16
「力ある者は入れず、力なき者は生き残れない」 小次郎を取り戻すべく、妖怪コンビと一緒に白鷺城に侵入&妖怪バトル。 相変わらず綺麗なお姉ちゃんが怖い怖い忘れ神に変身するんだけど、 この二人ってば意外といいヤツで、立ち向かって切り裂かれた図書之介に 「早く逃げな!」とか言って部屋を追い出してくれたりして驚いたよ。 姫さまが過去を語るところはちょっと思ったよりぐっときたなぁ。 いや、正直結構哀しかった。母のあぐりが人間の男を見初め、最初は喉が 乾いたら雨、寂しければ花という風にちぐはぐなんだけど、次第に人間らしく 彼を理解していく過程も、むしろ富姫が淡々と語るからこそよかったのかも。それに人間を食う事について図書之介と話す時も、食わなければ苦しい、 苦しくてやせ細り、弱りきってもなお、死ぬ事が出来ない辛さに、なんだか うっかり同情しそうになるのは桑島さんの演技力の成せる技なんだろうか。 恐るべし(いや、単に私が情にほだされて流されやすいだけか…危ない危ない) 食ってるものが違うだけで、命じゃないかと詰めよる富姫。鶏はいいけど 犬はいけない。牛はいいけどクジラはダメ。大流行のファーなんか食いものに すらしないウサギの皮をベリベリ剥いで、捨ててるに違いない…あ〜あ… げに、我々のいう事ときたら辻褄が合わないおかしな事ばかりだ。
この時、ぶら下がってる薄が怖かったんだけど、マジで。 ばばさまの命令で図書之介を殺しに来た仲間を殺して布団へGO!ってのには ひっくり返ったけどね。ばばさまも薄が戻らないんだから確かめに来たら いかがでしょうか。階段上るのがしんどかったんだろうか。
なぜ命を食う事をしているのに人間はダメなのか、甘いとは何か、色鮮やかな 着物がなぜ必要なのか…人間などに混じって死んだ母の生き方が、心の底では 羨ましいのはなぜか…富姫の苦悩に何一つ答えを持たないからってちゃっかり 抱きつきで誤魔化す図書之介。こらこら、女は抱けば済むと思ってるな? 「あなたのために花を咲かせてみたくなった」 咲いたー咲いたーお花が咲いたー♪ ホントに咲いたよ。なんだよこのアールヌーヴォーみたいなバックは。 しかし目覚めた時に本当にちゅんちゅんいってる朝なんか久々に見たよ。 思った以上にいい体でビックリした図書之介さん、もうちょい姫さまを 引き寄せて肩に乗せるようにしないと左腕がうっ血しちゃいますよ。
隣の町までデートに出かけた二人でヒキ。 疑ってるくせに姫さまの監視が甘いばばさまがマヌケすぎて素敵。 △
天守物語 三の幕2006/2/23
「共に生き、共に死のう」 富姫さまが可愛く見えてきたのは作画のせいか 恋愛話のせいかはたまた桑島のせいなのか… 隣町で嬉し恥ずかし初デート。味のわからないお団子を食べ、 見世物の猿に笑い、綺麗な手ぬぐいを見、そしてプロポーズ。 まこと、昔も今も男と女がやる事はそんなに変わらんな。「すすきが死にました」 ってかまだお亡くなりになってなかったのですか! 不死身のはずの忘れ神の力が失われたのは、長たる富姫が人間に現を 抜かしているからだそうだ。謝る姫にいいんですと言うのはちとケナゲ。 「下がりなさい」 命が惜しいのです…あなたは私に死ねというのかと心にもない事を言って 図書之介を遠ざける富姫。女心は変わりやすいのよでも正解は男心と秋の空だからね! 事実、図書之介、門を出た途端に待ってたおしずの肩を抱いて去ってった… 喉の渇きを癒したかったとか花を咲かせて欲しいとか綺麗事ばっかりじゃん。
本気で富姫が好きだったら独身を貫いてみろっての…と言いたいところだけど まぁつい数十年前まではそもそも「結婚しない」などという選択肢も価値観も それ自体が存在しなかったようなものだから仕方ないのかなぁ。 おしずと結婚して静かな生活を営む図書之介。鷹匠にも戻れて切腹も免れ、 傍から見たら幸せ一杯…なのに今度は白鷺城が攻め込まれると聞けば 妻を置き去りにして女の元に走るって、そんなの許せないじゃない? 富姫やってしまえ!と思ったけどそうもいきませんね。はいはい。 「厄介な…しかし、悪くありません」
殿の色好みがエグかったり、おしずが小次郎の在り処をチクったり 行軍に参加したり、妖怪も再登場と脇役も元気。次回、最終回。 △
天守物語 大詰め2006/3/2
ハルマゲドン?いや〜、ちょっとこれ、予想とは全然違ってたなぁ。 どうせ美しく散るんだろうと思ってたのに、図書之介の悪道っぷりや、 思った以上に壮絶なバトル、最後は腕が10本羽が4枚も生えた富姫が さながらサタンの如く重力球を投げまくるという…なんだこれ? 「臭い臭い臭い!」 妖怪バトルではあるけど結構動いてたし、着物の色が綺麗なので面白かった。 でもやがて次々と倒れ、なぶり殺されていく侍女たちが結構壮絶だったな。 桔梗なんか完全な騙し討ちだったし。サシの勝負を申し込んでおきながら卑怯。 勝てばよかろうですか。まぁ確かにあっちは人外の化け物だしねぇ…
「神と人の境界が崩れ始めている」 助けてもらったおしずを火の中に置き去りにして、別れの言葉もかけず 振り返りもしないのにまずビックリし、それを見たおしずが図書之介の 腰に差した刀を取って富姫を背中から刺したのにもビックリしたよ。 でもおしずも変わり始めた図書之介を見て悲鳴を上げてたから おあいこかもしれないけど、いろんな意味でビックリしたよ、今日は。 人間は死ぬ時、眼から水を流すという… 「なかなか、いいものじゃ」 ついに二枚舌の乳母まで倒れ、富姫の周りには誰もいなくなった。 乳母の士に涙を流すほど人間らしくなった事で逆に力を失った富姫。 まぁ人間やめちゃった図書之介は傍にいるけどね。
城は焼け落ち、富姫があっちでギャースこっちでギャースと大暴れしてるうちに 殿様を討ち取る図書之介。何もなくなった焼け野原に残されたのは、白い鷹と 人間じゃなくなった男と手の数が多い羽女。そこに降ってくるのは真っ赤な花。 ファンタジーなんだかホラーなんだかもうさっぱりわかりません。 妖怪コンビも漁夫の利とはいかなかったようで立ち去ろうとしたその時、 空には一羽だった鷹が三羽に増えていた。これがホントの
親子どんぶりうーん、結末はありきたりだけど、経過が意外だった原作に助けられたかな。 妖怪侍女たちのバトルは結構よかったので、もうちょっと見たかったかも。 鞠を突いてた2人の子供の鞠が膝を抱えた人間(死体?)に変わったり、 おどろおどろしさもまぁまぁあったしね。それ以上に桑島アニメだったなと。次回「化猫」は3回。今度は誰の絵だ?なんかまた見覚えがあるっぽい。 △
化猫 序の幕2006/3/9
「これは…化猫」 ど派手な着物や背景の怪談は橋本敬司キャラでのカラフルポップな化猫。 派手なテクスチャに一瞬眼が廻りそうなれど、巌窟王で鍛えられた身には 屁でもないさ。櫻井ヴォイスでなかなか色気のある謎の男は、斬る相手の 「形、真、理」が揃わなければ抜けない「退魔の剣」を持つ薬屋。![]()
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輿入れのハレの日、借金の片に嫁に貰われようとしていた花嫁は、生家を 一歩出た瞬間に絶命し、果てる。致命傷は何かに斬られた傷。 セリフはポンポンとテンポがよくて、ちっとも怖くなくて軽妙なのに、 猫の鳴き声が差し挟まれたり、結界はまだ完全じゃないから家からは 出ちゃいけないよと下男を止めたりとなかなかホラーしてる。 家の主の飲んだくれの兄貴がまたちょっと面白くて。 札の皺がのびて文字が浮かんで紋章に変わったり、繰り返しの途中でコマが 切れたようにリピートして去っていく下男など、なんだか手法も凝ってる。
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薬屋と加世がコショコショとアブない内緒話する時、元気に首を伸ばしたり ひっくり返ったりするスッポンが可笑しくて。何を象徴してるんだかねー。 「これはなんだ?」「…こどものオモチャですよ」 行李の抽斗を一つ一つ開けていく時はセリフだけで見せるんだけど、何やら ホントに不思議なものが入ってて面白い。ギンコの行李もあんな感じかしら。
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男が最後に凄まじい数のお札を投げるシーンはスピード感があってカッコいい。 下男の死体が落ちてくるシーンは、陰の動きがやたら不自然でかなり怖かった。 化け物の仕業で部屋が揺れるのも結構ホリブルなお手前で、怪談らしいかも。 でもキャラや色合いやトボけたセリフなんかは全然怪談っぽくないんだけど、 そのギャップがまた面白い。
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オリジナリティがあり過ぎてオチがどうなるのかも全く読めない。 そもそも男自身がネコっぽいよね。キャッツにこういうキャラいるじゃん。 こういうのって行きすぎるとただの視聴者置き去りのヘンテコ技になるけど、 まぁまぁ程よくてよかったと思う。でも苦手な人はダメだろうけどね。 私は今までの「怪」三作の中では間違いなく一番気に入ったな。
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化猫 二の幕2006/3/16
「何かがあり、何者かが、何故にか恨んでいる」 ヤバい、これ面白い。前回はまだ警戒してたけど、今回見て確信した。 まだ解決編を見てないからなんとも言えないけど、いや〜、これは面白い。 これだけ独立してもいいと思う。ってかむしろ「怪」はこの男の妖怪退治 ロードムービーにすべきだったんじゃないか?見たいよね?私は見たいぞ!![]()
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「真とは事の有様、理とは心の有様」 チリーン、チリーンって鈴の音が怖さを誘うんだけど。 「タマキ」という名前は出てきたけど、化猫の全貌がまだよくわからないのも すごく日本の怪談っぽい。なのに作画は見るからに派手なCGテクスチャという この凄まじいギャップ!これがまたすごく面白い。センスがいいと思うよ。
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「バカにしてんのか!」「わかってたか」 加世が塩を取りに行く時の止め絵の使い方とか、和紙風のくしゃけた感じを 出した背景とか、絵のわかる人ならもっと色々気づくんだろうなと思う。 絵心のなさを誇る私には悔しい背景美術の凝り方だ。 ならばと、一過言あるセリフやキャラはどうかというと、まだたかが1話しか 見てないのにしっかりとキャラクターがわかってるのがすごい。薬売りの男の 飄々とした感じも櫻井さんが見事に演じてるし、小田島との会話も面白い。
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「加世さんのこと、気に入ったみたいだよ」 「こどものおもちゃ」のはずの天秤がふよふよと浮かんだり無尽蔵に増えたり! ぴょこんとお辞儀する天秤が可愛過ぎるんだけど。でも何より、化猫(らしき)影が 結界の破れ目を探して動いていくたびに、塩の線のこちら側でチリーン…と 傾いて知らせるというのがね。う〜ん、なるほど。確かに距離を測ってるな。 今のところ「へぇ〜」と思わされることばかりでわくわくする。
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「斬ったなぁ…20匹は斬ったか?」 この家には猫がいない。ネズミの絵、ネズミ捕り…加世が追っ払った猫、 さとが買い取った猫、そして試し斬りされた猫…明かされていく「真」 やがて結界の向こうに再び化猫がやってくると、前回同様白紙のお札が次々と 結界発動の呪印へと変わっていく。ここで立ち止まったり再び歩き出したり、 それが鈴の音でわかるのがうまいし怖いよ。入ってこられなかった物の怪も、 目覚めたお内儀が死んだ娘の名前を呼んだ途端、塩の線が切れ始め…
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「なんだ…何を怒っている?おまえの理はなんだ!」 結界が焼き切れていくのがまたすごい。どぉーんと襖をなぎ倒そうとする化猫。 死んだはずの娘が目を開けると「タマキ」と呼んで結界を開く内儀。 真央が男の足をガシッと掴んだ時に突如伸びた真っ赤な爪がぁ〜! 襖にゆらゆらと渦巻きで浮かぶ化猫に、内儀は飲み込まれたのか?刀を持って 果敢に切りかかった勝山はその後姿を見たけどどうなったのか…そして庭を歩く 白無垢の女が「タマキ殿」なのか。坂井家と一体どんな因縁があるのか。
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「そうか…化猫の真は…あんたか!」 何だあの隠し部屋は!秘密基地かよ? 怯えきったさとは、あんたたち男があの化猫を呼び寄せたんだと叫ぶ。 金切り声にもホドがあるんじゃー!うるさいんじゃー!耳、キンキンしたわ。 内儀もさとも皆すごい顔で、次回大詰め。ED予告の薬売りが別人みたい?!
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いや〜、面白い。最後の最後に、耐えて全話見てきた御褒美をもらえるかな?
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化猫 大詰め2006/3/23 視聴感想・トップ
「小田島様の頼みとあっちゃ、仕方あるまい!」 この言葉、ホントに「そうだ!」と言いたくなるのは見た人にだけわかる事。 とてつもない残酷物語が隠されていたもののけの「真」と「理」にアテられて クライマックスを迎えてる密集地帯の木曜日の作品が全て吹っ飛んでしまった。 美術だけでなく物語にもひっくりかえったなんて悔しくて嬉しくてたまらんよ。あれは 25年前 男の後ろで舞台劇のように入れ替わる年老いた伊行と若き日の伊行。 好色にして狡猾、不遜で不埒、残虐で倫理のない、しかし財力と権力はある…
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すぐに帰してやるつもりだった 雪の日、輿入れする花嫁をたわむれにさらい、面白半分で屋敷に監禁する。 その娘こそ、たまき…化猫と化した、花嫁衣裳の娘だった。
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進んで わしに それで どうしようもなく… たまきは逃げようともせず、叫ぶ事もなくすがりついてきた。 綺麗な着物を着せ、美味いものを食べさせ、養ってやったが、やがて死んだ…
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「おまえが言うのか、おまえがっ!」 怒り狂い、襲い掛かる化猫。 もはや男の結界はなんの力を持たず、刀はもちろん未だ抜けず、 何の力なのかはわからんがとりあえず男が持ってる調伏パワーで 押し留めようとしても、どぉーんどぉーんとぶちかまされて後退。 ホントになんでそんなに怒るのか…もののけパワー恐るべし。
人の理とは? 男の刀は語られたはずの「真」には反応しない。「理」にも反応しない。 何が足りない…なぜ足りない?なぜもののけはこの家の者を殺したがる?
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「おまえはわしを助ければいいんだ!」 小田島が薬売りと加世を気にして振り返るとおぶさった伊行が首を締め、 さとを助けようとした加世は錯乱したさとに首を締められ… もうすごいです、作画が。舌!舌!舌出てるよ加世!やばいよ!
「いい気味だ。皆死んでしまえばいいーーーーっ!」 もののけの理とは? 男の刀は本当の「真」を欲する。本当の「理」を欲する。 これはおまえが見せた事か…そこにいたのは、無残に傷つけられた花嫁。
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よしよし ねこ いいこ… さらわれた花嫁が監禁されたのはまさしくこの隠し部屋。 帰してくれと懇願すれば「命令するな」とさらに酷い暴力が待つ。 繰り返される暴力と陵辱。傷つけられる尊厳。体も心も磨り減っていく。 それを見ながら目を見開く薬売り。先ほどの真はなんだ。理はなんだ。
強くなって 大きくなって 自由になるの あなただけは この奥の部屋で、鳥籠のような座敷牢の中で、時の流れすらわからず、 食事も満足に与えられず、もちろん人間として扱われる事などない。 彼女の慰みは迷い込んだ猫たちが殺された中で、唯一生き残った子猫。 猫を優しく撫でる手がシワだらけになっていく…たまきの生命は尽きかける…
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ねこ ねこ お逃…げ 衰弱してきたたまきをさらに陵辱するのは伊行の息子伊国。 持て余し、放ったらかしにしてたおもちゃで他の子が遊んでいるのを見たら なんだか悔しくて取り上げるように、それを息子の眼の前でいたぶる伊行。 たまきには抵抗すらできない。肩をすくめる伊国の向こうで殴る音が響く。 薬売りの隣で加世が泣き崩れる。小田島がその惨状から思わず眼を背ける。 けれど薬売りは見届ける。決して眼を逸らさず、真実を見届ける。
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さようなら… 生命が尽きる瞬間のたまきは、これから花嫁となる幸せな美しい顔。 多分死に顔とは全く違うはず…その死体を井戸に投げ入れたのは笹岡。 戯れにさらい、面白半分で飼い、持て余し、死ねばせいせいした…
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弄ばれた生命は忠実な猫に宿り、25年を経て怒りと憤怒となった。 たまきの哀れな死に関わっていた、ここにいる全ての連中を飲み込み、 廊下にまるでその死人どもの影のように死に顔を映し出した化猫の怒り。
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「化猫よ…おまえの真と理、確かに受け取った」
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その上で妖怪を斬る。ついに抜けた退魔の剣結構喋るのねー 人の世に跋扈する妖怪を斬る。男の背中合わせに現れた白い髪の男。 薬売りの半天の背中に描かれた目が閉じると、刀を抜いた白い男が動き出す。 収束し、襲い掛かる化猫の動きは既に見せてもらった、と一歩先を行く男。 自分は人間だから力及ばない…男は前回そう言ってたけど、調伏スタイルに 変化したら強くなるけどねって事だったのかな?
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「浄め放つ…許せ…」 絶叫とともに果てる化猫。 妖怪バトルの迫力や尺が物足りないと思う人もいるかもしれないけど、 私は前回の駆け引き的な部分にこそわが国の古典的怪談の怖さを見るので、 ハリウッド調のバトル的カタルシスはあれで十分すぎるほどだと思った。
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だからってここでEDが流れた時は「えっ!?!?」と呆然としたけど、 この演出にも見事にやられた!ちくしょう、最後までこれか!! 元に戻った男がひざまずいて見ていたのは、哀しい花嫁が死んだ場所で 死んでいる、小さな小さな黒い猫だった。坂井家の中で唯一まともだった 加世と小田島は、黒猫をたまきが投げ捨てられた井戸の傍に埋めてやる。 これからどうする?と同じ質問を返す薬売りに、加世は実家に帰ると言う。 言葉に詰まる小田島を押しとどめる男。いや、そういう事じゃないんだ… 男は、自由であるはずの人を好き勝手にどうこうしようという不埒な思いが 今回のこの哀しい化猫を産んだ…だから人は自由でいいんだと示唆する。 ここも止め絵で声だけで進められるんだけど、むしろ想像をかき立てていい。
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このとてつもない怒りと悲しみで塗られた悲劇が、門番が1話で薬屋を止め、 2話で待ちぼうけ、3話で何やってんだい?と駕篭かきが聞くくらいの、 そんな刹那の間に語られたと気づかされたラストシーン。 先に流れたEDで、男が見上げた富士山。
「監禁」の事件を聞くたびにいつもやりきれない。 男が女をただ餌をやって飼っていたわけがないからだ。 それが飼っている人間が複数であれば尚更だ。 罪の意識は軽くなり、生命の価値はさらに軽くなっていく…
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私はそれほど心弱い人間ではないつもりだが、それでも20年近く前の 「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の状況説明には吐き気がして、 途中で何度も挫折しそうになった。どうしようもない怒りで手が震えた。 想像力がある方だと思うので、状況が詳しければ詳しいほど憤怒に燃え、 震えることが多過ぎ、あまりこういうものを読まないようにしている。 先日、被告の弁護士が最高裁の出席を拒んだ山口県の母子殺人事件の状況や 栃木県警のずさんな対応によるリンチ殺人も読むと血管が千切れそうになる。
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私は検事には向かないが、弁護士にはもっと向かないな。 だからもし私ならきっと、化猫を退治しなかった。 殺させてやったと思う。その後で必要なら調伏する。 でもきっと、このラストはそういうことじゃないんだろう。 「さっきから、だ〜れも出て来やしねぇ」 彼女の声と猫の鳴き声を聞いた男の口元は少しだけ笑う。 たまきは、痛々しい悲しみ、恐怖や怒りや憎しみの心からすらも、 ただ純粋にもう一度自由になりたかったんじゃないかと思うのだ。 男に斬られた事で、復讐は果たせなくても笑って門を出られたんじゃないか。 わかってくれた人がいた。泣いてくれた人だっていた。それで救われたなら それでいい。死んでまでも延々と苦しみが続くなんて酷すぎるもんなぁ… 「いやぁ…」
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とにかくビックリした!テクスチャに彩られ、「魅せる見せ方」での映像美も 演出もシナリオも本当に素晴らしかった。わずか3話だというのに、薬売りの キャラも、小田島も加世もしっかり表現された。つかこの二人が救いだった。 「次は獣王星」の予告に、えー?このままもう少し怪やろうぜと思ったよ。 ねぎらいは「化猫」にだけ言いたいところだけど…まぁそれもなんだから。 「怪-ayakashi-」スタッフ、キャストの皆さん、本当にお疲れ様でした!
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