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03/03/20

たとえば、安達祐美。

気づけば「大人の女性として扱いましょう」と、メディアが足並み揃えた。 『ぐ』が大きかったり、金よこせだったのに。 ビキニ写真が中刷りでお目見えした日から、祐美への視線を変えなければいけなくなった。

「安達祐美を大人の女性と認めますか?」の質問に「はい」と答える人は少ないと思う。 ただ、「安達祐美を大人の女性と世の中の人は認めていると思いますか?」には、「はい」の回答が増えるような気がする。 「誰かが大人のイイ女に成長したと感じている」、という根拠のない憶測が国民に蔓延しているのではないだろうか。 メディアが貼り代えたラベルで、我々は踊らされている。

「安達祐美じゃ勃たねぇよ」

メディアの圧力に屈しないとばかり、男同士の輪の中で強がりを言ってしまうかもしれない。 けれど、きっと会えば可愛いと思うんだ。 「僕だけの抱きたいタレントランキング」から大きく外れていても、実際外れてるだろうし、でも会えば違う。 

ましてや二人きりで同じ部屋に閉じ込められればキスしたくなるだろうし、ヤレるものならばと妄想に刈られるはずだ。 

昨晩の風俗嬢が安達祐美ソックリだった。

君達よ。 黒田アーサー様をロリコンと言うのは慎みたまえ。

03/03/24

生まれたところや皮膚や目の色で、僕達の給料が高いことくらいは分かるらしい。 インドネシアはここよりも物価が低いので、ふっかけてくる奴が多い。 

4,5年アメリカにいた僕と藤川さんは比較的外人を甘やかさない方なので、乗る前にタクシー料金を聞き、狂った金額を言った瞬間次の運転手と交渉する。 1750円と言ったタクシーのドアを蹴って閉め、1050円でOKと言った男を選んだ。 1050円が適正価格かも怪しい。 ホテルで働いている男の日給は280円だった。 

女と来るべきファンタスティックなホテルに、またしても男3人。 前回、男3人平均年齢28歳のバナナボートが水面を駆けたのは記憶に新しい。 思い出したくもない。 もしも願いが適うなら、吐息を白い女子大生に変えるだろう。 

他二人は、岩場に潜む小魚を捕まえてペットボトルに入れて喜んでいた。 僕は海で育った男の子なので、そんな非効率的な遊びは中学で卒業している。 一人、砂浜でカニの巣穴を掘って自分なりのリゾートを楽しんだ。 プライベートビーチで、それこそプライベートな時間を過ごした。

一時間後、潮が満ちてくると、僕はボートに乗せられ二人のインドネシア人と沖へ向っていた。 

長くなるから、つづきはまた明日。

03/03/25

スノーボードに挫折したのは二十歳のころだ。 リフトに乗り、コケながらも滑り降り、そのまま下山した。 

『痛くて寒い』 

僕の嫌いな要素が2つも入っているのが主な原因だった。 夜通し運転して混みあったゲレンデに辿り付き、疲れた体にムチ打って滑るなど、僕に言わせてもらえば修行以外の何物でもない。 スキーは痛くなかったから許すが、スノーボードは一生許すことはないだろう。そして27歳の春、僕はウェイクボードに出会った。 

これは水上スキーのスノボー版。 ボートに引っ張られながら海を滑る、暖かくて痛くない画期的なスポーツだと思う。 思っていた。 大きな間違いだった。 

水面で立てるようになるまでに案外時間がかかる。 コツを掴むまで5回以上くりかえし失敗しましたが、下の図だけ守ってれば自然に体が起き上がるので、やる機会がありそうな方は憶えておくと良いと思います。

立ち上がるまでは、進行方向と板は直角の位置にしておき、立ち上がってから任意の足を前に出す。 慣れるとここまでの動作は力学的に無理なくこなせます。 その代わり、ボートが進み出すときに「正解」の状態にしておくことが条件。 イメージ的に、水面上に板を浮かせなければいけないと勘違いしていたのですが、沈んでいてもボートが走り出せば勝手に立ち上がれます。

ちなみに「ダメ」のまま、無理やり踏ん張って立とうとすることは、腰の破壊への第一歩です。 背筋力以上の力が腰にかかり、五回繰り返したところで違和感を感じ、そのまま遊び続けていた結果、現在歩けません。 

さて、立てるようになってから、何度か顔から水面に突っ込んだので顔面も軽くはれています。 ヨボヨボと手すりをたよりに歩き、片目が開かない今の僕は、最終巻の矢吹丈よりも灰に近い。 

しばらく風俗とゴルフは無理だし、ローラー靴も履けやしない。 

何もやることないってことだ。

03/03/26

『目が腫れました』

僕の好きな性器はピーーだが、どうもそこから病原菌が目に移ったんじゃないか? 佐藤君が、ド素人のクセにほざきやがる。 おいおい、カンベンしてくれよ。 おまんこから目を狙うモンスターが出るかっつーの。 ああん?

ということで、心配になってきたので目医者に行ってきました。 なぜか、今朝になって反対の目まで赤くなってきたし。

どうやら汲み置きしてあるような、不衛生な水にたかる細菌が原因らしいです。 今、僕の右目から涙を吸い取り、他の人の目に入るともれなく伝染する。 僕の左目は、右目から伝染したと医者に言われた。 

佐藤! てめー適当ぶっこいてんじゃねぇーよ。 この国特有の病気だっつーの。 なめんなよ。 いや、俺はなめたかもしれないけど、おんなじような奴、病院にゴロゴロいたっつーの。 自前の生物兵器でお前の目も潰すぞ、こら。 

ただ、汲み置きした水で体を洗った記憶が、風俗店以外に考えられないし、その翌日から目が赤くなってきたのも確かだけど、断じて母なる女性器から侵略されたわけじゃない。 小汚いシャワー室の水桶で頭を洗ったからであって、あの子のあそこから飛び出したわけじゃないんだ。

そこんとこよろしく 

03/03/28

オフィスに浄水器が設置されました。 

いつまでも便所の水でネスカフェを溶かしている思ったら、大間違いです。 ネスカフェの粉の風味も一段と引き立つようになりました。 お湯と水でネスカフェゴールドブレンドをブレンドするのが、違いの分かる男の飲み方です。

人肌ネスカフェよ、咽ごし滑らかに。 痩せた体を寄せ合うノラネコよ、生魚を差し出す人間に恵まれますように。 George & Sadam, sorry, this site is Japanese only.  腰痛に悩む中村よ、見ず知らずの小娘にメールでけなされても、心安らかに。

メール応募、しかも二日限定というクソ生意気な募集にも関わらず、ありがとうございました。 返信は、美味しんぼのあらすじを英文にてお送りしようかと思います。

Kurita loves Yamaoka. Yamaoka loves Kurita. But Yamaoka hates his father Yuzan Kaibara who is founder of Bishoku-Club.

やっぱ、普通にお返事書く。

03/03/29 (すいません、昔の僕の話です)

土曜動画劇場を一身上の都合(自我崩壊)で止めてしまったので、今日は自分の昔話を書きます。 この話も十分自我崩壊かもしれないけど。

当時僕が住んでいたアパートに、若くして未亡人となった女性が引っ越してきた。 卒業式も終わり、アパートを引き払うまであと数週間と迫った小春日和。 平平凡凡と生活していた僕にしてみれば、これほどまで『ドラマのような運命的出会い』を経験したことは無かった。

滞納していた最後の家賃を払いに、管理室のドアをノックしようと手を伸ばす。 すると向こう側からドアが開き、息子のように僕を可愛がる大家のババアが顔を出し、屈託の無い笑顔で朝の挨拶を投げてきた。 

ババアの後ろにもう1人。 スニーカーの紐を結ぶ女性は、僕に気づくや否や慌てて立ち上がる。 世話好きな大家は、僕とその女性のプロフィールに色を加えて、ようやく口を閉じた。 年は僕と一緒だったが、若くして未亡人となってしまったらしい。 そんなことをさらっと言える大家の性格は、嫌いではなかった。

黒くツヤのある髪が華奢(きゃしゃ)な肩にかかる。 恥ずかしそうに足元を見つめ、かすれるような声で挨拶をしてくれた。 白い頬と対照的に、涙目のように映る大きな瞳。 ピンク色に染まる目元はファンデーションではない。 震える声が小さく尖ったあごからこぼれ、 きっと僕の顔も紅潮していただろう。

コンビニのレジの列で2度目の会話を交わしたのは、その二日後。 始めて笑顔を見せてくれた彼女に、恋心を抱かずにはいられなかった。 とどのつまり、若い頃の僕は一目惚れするような単純な男の一人だったのだ。

近くで生活しているとはいえ、童貞だった僕には遠い存在に感じていた。 歳は同じだが結婚するほどの恋愛を経験し、幾度となく僕の知らない男と夜を過ごしただろう。 

ちなみに僕の童貞損失は、顔見知りの人妻だった。 セックスができるのなら誰でも良かった。 風俗で済ませようか迷っていた矢先、誘われるままコトに興じてしまった。 今思えば恥ずかしい話だが、愛も恋もそんなもの何一つ介在しなかった僕の初体験だ。 しかも未亡人の子と会話した翌日のことだった。

アパートの最上階に二つだけあるファミリータイプの部屋。 一度関係を持ってしまうと、5歳年上の専業主婦に幾度となく呼ばれ、また自分から出向くことすらあった。 とにかくセックスがしたい。 アダルトビデオで見るような色々な性技を試したくて仕方ない。 彼女は彼女で、セックスを愉しむことができる人だった。 ベランダでの行為もあった。 豊満な体を文字通り自由自在に弄び、彼女は一度たりとも拒むことはなかった。

男は、本当にバカな生き物だと思う。 一度セックスを経験しただけで、周りの女を見る目が変わってくるのである。 負い目を感じていた未亡人の彼女を「ちゃん」付けで呼び始めたのをキッカケに、いつの間にやら夕食を一緒に食べるような仲にまでなっていた。

今では慰霊となる、死んだ旦那とのツーショット写真がベッドの横に飾られていた。 気が引けるどころか、いつまでもこの男に縛られている彼女を解放して自分の物にしたくなった。 我慢できず、押し倒した彼女の唇へキスをし、片手で両腕を抑え、もう片方の手でワイシャツのボタンを外す。 抵抗していた彼女の手の力が弱まるのを感じたとたん、ワイシャツからスカートの中へと手を滑らせた。

全裸になるのを恥ずかしがった彼女の要求通り、ほとんど服を脱がずに進ませ、中で出してしまった。

去年の5月だっただろうか。 

 

手下の佐藤君と競い合いながら、こんなエロゲーに燃えていたのは。

03/04/02

弟子の佐藤君は2chを最近になって知りました。 有名なバスジャック事件の話をしてやったら(犯行予告を2Chに残した)興味を示しはじめ、暇ができるとちょくちょく覗いているようです。 時にはログを残し、部屋に戻って眺めたりエロゲーをしています。

初心者もいいとこで、アスキーアートに一々反応しては喜ぶ佐藤君。 隣の席なもんで鬱陶しいから、「あのキャラで一発当てると相当デカイらしいよ」とウソぶいてしまった。 「さすがインターネット。奥がふかいっすねー」と、何がどう深いのか良く分からないけれど、適当な相槌を打っておいた。 

確かに彼は、自分自身が思っているほどインターネットに詳しくないのかもしれません。 同じツボで笑う人間なので、僕のおすすめサイトで綺麗にはまってくれ、そのたびに「うわ、こりゃおもしれーよー」と相変わらずのオーバーリアクション、喜びを体全体で表現してくれる。 そして「奥が深い!」と感服。 僕にしてみれば彼が知らなかっただけのことで、べつだん奥が深いとはあまり感じないんだけどなあ。 

日記の登場人物として、隣の机から毎朝アップロードされていることを知ると、もう少しインターネットが身近なものに変わるのかも。

03/04/09 {思いついた小噺}

『神よ…』

セミの抜け殻のようだ。 自分の体がこれほどにも乾き、それでも生き伸びていることが信じられない。 体じゅうの細胞から水分が蒸発してしまったのではないだろうか? ひび割れた大地に立ち尽くす何万もの同士が、重そうに頭をもたげ、茶褐色に焼けた体を揺らしていた。 いよいよ全滅の2文字が現実味を増してきた。

風の吹くままに揺れる自分の影に、溢れるような水を重ね合わせ空想した。 頭から爪先まで水に浸かり、体内に水を流し込む。 考え事でもしていないと意識が飛んでいきそうなのだ。 生きるために水を待ち、雨が降るまで生きぬく。 神が我々に与えた試練。 立ち尽くす私たち。 すでに死んだ仲間も少なくはない。  

最後に雨が降ってから10日が過ぎた。 水が欲しい。 足まで水を浸かり、おたまじゃくしと戯れた幼少のころを思い出しているうちに一日が過ぎた。

さらに一日が過ぎた。 遠くに雲が見えたが、雨を降らすような代物ではなかった。

日が沈むと虫の音に耳を傾けた。 久しぶりに聞いたような気がする。 同じことを思ったのか、 

「暑さが…、暑さがやわらぐよな」

隣の奴が話しかけてきた。

「あー」

滅多に会話を交わさないのは疲弊しきっているためだ。 たまにする会話も、やはり一言二言で終わる。 しかし、今夜は珍しく話しつづけた。

「なあ、聞いたことあるか?」

「ん?何を?」

「神様のご褒美」

「しらん」

「光輝く女」

「女?」

「あー、神は光輝く女を与えてくれるんだ」

熱で頭がおかしくなったのだろうか? 私は言葉を返す余力も残っていないので、半ば聞き流していた。 ぶつぶつと呟くように、いや、懇願するように奴は続けていた。

「我々の祖先はその女を『最高の嫁』と敬ったんだ。最高の嫁だよ。我々に生きる力を与えてくれるんだ…」

ここまで聞いたのは憶えているが、その続きは寝てしまったのか、聞こえなかったのか。 どちらにせよ悪魔のような太陽は忘れることなく、また昇ってきたのである。

今日は風が強く吹いていたので過ごしやすかった。 奴はじっと雲を眺めていた。 微かに「ヨ…メ…」と呟いているのが聞こえたが、相手にはしなかった。 そして一日が終わった。

夜になるとさらに風が強く吹いた。 吹くというより吹き荒れるといった感じだ。 今まで経験したことのない強風に、体を飛ばされないように踏ん張っていた。

「来るぞ! 来るぞ!! 我々の嫁が来るぞ!!」 

奴は、狂喜の中叫び狂っていた。 

「さあ、同士よ! 今こそ我々は報われるのだ! 神よ!光の女を与えてくれたもう!」

グァラガラグァラーー!!!

闇夜を貫く轟音が鳴り響いた!! なんだというのだ? 奴に尋ねようと振り向こうとした瞬間、今度は一閃の光が空気を引き裂き辺り一面を照らした。

「女だ! 神からの贈り物が届いたぞ!! 幾万の同士よ!! 授かるんだ!! 我々の嫁になる女を神が届けてくださったんだ!!」

隣で叫ぶ声。 怒号とともに走る閃光。 私は何がなんだか分からなくなり、彼と一緒に叫び出していた。 その声は次第に数万の同士たちに伝播しはじめ、最高潮に達したところでついに、ついに雨が降ってきた。 

14日ぶりの雨は光輝く女、神から授かった『最高の嫁』がもたらした大雨であった。 夢にまで見た、体の隅々にまで浸透するほど溢れる水が我々の体を生き返らせた。 大量の水と、轟音と、眩しい光を受け、狂ったように体を揺らし続けた。

私は、いつまでもこの日を忘れないだろう。 稲に生まれてよかったと神に感謝した。

  

神よ、稲妻の語源はこんなもんでしょうか。

03/04/14

「もう腰は治ったんだよね? 軽い運動なら問題無いって、お医者様も言って下さったんでしょ? 3週間もアタシをおざなりにしとくなんて、あなたも罪な男だわ。 ねぇ、いいじゃない?

イエス! アイラブ ユー ローラ!!

ということで、久しぶりにローラー靴を履いて出社しました。

廊下でコケても、誰も見ていなければセーフ! (初心者なので3秒以内に立ち上がればセーフの、3秒ルールも適用されています) 相変わらず遠い目で見つめるオフィスの面々。 そんな顔しなくても日本じゃよくある光景だってば。  ん? 一人だけ興味深く見つめている奴が! 履きたいか? 滑りたいか? 貸してやろうか迷ったけどサイズが合わなそう。

つか、オフィスに息子とか連れてくんなよ! 会社をなんだと思ってるんだ! まったく、もう。 こんなんだから国家が腐ってるんだよ、おまえら。

 

にしても、久々のローラ、最高だった。 試し履きまでして、「プレゼントです」とは言えない買い物をした僕へのご褒美に、さらにご褒美。 帰国したら、スペアのローラーを買ってあげよう。 右の滑りが悪くなっていた。

03/04/15

「8ヶ月ぶりにセックスしました♪」

見たこともない人間の、心の底からどうでもいい報告を夜中の3時まで聞かされてしまった。 ホームページに携帯番号を載せるメリットって何だろう? そんなことを思いながら、眠い目を擦った。 

朝ゴハンを食べにカフェへ向うと、先に食べ終わった藤川さんとすれ違う。 お互い5年間もアメリカにいたのだから、ハイタッチとかしても良さそうなものだが、そこまで吸収できずに留学を終えた二人は、「おはよう」とだけ言った。 

かっこいいことを書かないと女性ファンは寄り付かないよ。 そんなことを昨日の電話で言われたのを思い出す。 僕、コンタクトに戻したよ。 性器から病気が伝染ったと噂された右目は完治です。 打ちっぱなしにいけるほどだから、腰も完治。 

外へ出ると、いつもよりすがすがしい。 コンタクトのせいもあるし、コルセットをしていない健康体の自分。 週末の雷がウソのようにスカッと晴れ渡っている。 僕の完全復活を祝福してくれているかのようである。 

「そうだ、3週間ぶりにセックスをしよう!」 

どうでもいい報告を見知らぬお前らにできたので、眠い目を擦りながら仕事に励みます。

03/04/18

自分で綺麗ごとを言うのもアレなんですけど、少しづつ汚れた体が浄化しているのを感じる。 一ヶ月間、風俗から足が遠のいている。 風俗キングである弟子の佐藤君が日本に帰ったので、自分のタイミングで店へ行けばいい。 が、本来の体のリズムを忘れてしまい、行きたいのかイキたいのか一人でやりたいのか、性の平衡感覚を失ってしまったので、とりあえず佐藤君と買い置きしておいたエロゲーを。 

瞬く間に3人の巨乳女性とイヤイヤながらの性行に成功。 素晴らしいワンサイドゲームを展開したところで飽きてしまった。 右クリック連打で話が進む、小説に近いゲームなので取りこぼし無く点を取れる。 初心者もプロも一切関係ないはずなのになぜか佐藤君のほうが先にクリアした。 クリアっていうのかよく知らないけど。 

途中で飽きたというか、同級生でお嬢様だった女性宅へ昼下がりに上がりこんだところで、用無しになっただけなんだよね。 今日は。

03/04/25

仕事熱心では無いこの国を象徴するように、19時を過ぎるとビル内はガランとしています。 タバコを吸いに行こうと、人の気配を感じないトイレへ一歩踏み入れると、茶色のデッキシューズが真ん中の大便ブースの隙間から見えました。 

藤川さんだ!! 

トイレットペーパーを分けて使う、そんな僕達の友情。 足音を立てないようにその場を立ち去りました。 僕の隠れた優しさに藤川さんはいつの日か気づいてくれるのだろうか?

彼はこのサイトの存在を知っているのですぐに気づくとは思うですが、さて、彼は昨日から風邪を引いてお休みしています。 なんでも熱っぽいとのことで、仕事上のことで彼の携帯に電話しました。

「ところで、体の具合はどうなの? なんか声ヤバイね」

「なんかさー医者でもらった薬飲んで、かえって調子悪くなったみたい」

「ふーん。あのね、明日会社来るの?」

「今日も良くなってれば午後から出ようと思ったんだけど、明日はたぶん出るよ」

「そう…。なんかこんなこと言っていいのか分からないんだけどね、思いっきりSARS疑惑かかってるよ。 日本に送る日報だってどういう風に表現していいか悩んでさー。 『体がほってったので休みました』とか返って逆効果?みたいな…。 もし会社くるんだったら、HIVを抱えて復帰したマジックジョンソンをカールマローンが『おいおい、いいのかよ』っていう視線を浴びることになると思うんで…」

「おいおい。ふざけんなよ。病院での感染率高いっていうからマスクして行ったら、なんだよ! 俺しかマスクしてなくてみんなに注目されたよ」

「俺、信じてるから…」 

「おい!」

「いやいや、大丈夫、信じてるから。 風邪、早く治してね。あ、無理しなくていいからね」

ガチャ

僕の彼女と藤川さんの彼女が偶然にも生年月日と血液型が一緒なうえに、雨の日に同じ傘を持ってくるという運命めいた仲なので、SARSくらいで僕たちの友情は崩れないはず。 しばらく近寄れないけど。

***26日更新分***

数時間後、ここのオフィス責任者がしつこく藤川さんのことをアレコレ聞いてくるので、渋々藤川さんにまた電話です。

「たびたびごめんね。 あのぉ、すごく聞きづらいんだけど…、そのー、ジャックがね、藤川さんはどこの医者に行ったんだって…。 あ、勘違いしないで、俺は疑ってないし、ほら、会社としては……ってことだと思うんだけどさあ…」

「まじかよーーーー。 ちょっとちょっとー、あれこれ脚色して話おおきくしてない?」

「してないって! ほんと会社今大変なんだってば。毎朝全員検温することになったんで、熱下がるまで来ないほうがいいって」

「まじかよー。えっと、〜〜の〜〜って医者」

「おっけ。了解。もし隠さないといけないこととかあったら今のうちに病院に連絡入れといてね」

「おいおい。だから…」

「あの、もし良かったらなんだけど、自宅にね、マジックジョンソンがHIVになったときの苦悩を克明に打ち明けた伝記本あるけど取り寄せる? なにか参考になるかもよ」

「だから、いらないって!」

「でも、まじで全快するまで会社来ないほうがいいってば」

「いや熱下がったし、明日行くから。検温すんでしょ? 身の潔白が証明できんじゃん」

「でもその声でしょ…。来るんだったら夕方とか、誰もオフィスにいないときのほうがいいよ、ほんと冗談ぬきで」

「そんなアレなわけ?疑ってるの、みんな?」

「俺、藤川さんを信じてるから。早く風邪、治してね」

ガチャ

 

 『SARSに負けないで!!』と大きくマジックで書いた色紙に、スタッフ全員の寄せ書きを集めて部屋のドアの隙間から入れるイタズラが、ギャグとして通用しなくなりました。 国境の、シンガポール側にはヒートセンサー、マレー側には医者100人待機。 

日本サイドのオフィスでさえ、僕らが藤川さんをかばっているかのような、そんな疑いまでもつ人が出てくる始末。 仮に「マレーシアで邦人がSARS」なんてニュースで流れようもんなら偉い騒ぎになりそう。 

ほんと、絶妙なタイミングで風邪をひいただけなのに、まわりの反応とは怖いものだとつくづく思いましたよ。 こんなこと一年もすれば笑い話なんでしょうけど。

笑い話だといいんですけど。

 

**メモ**

2週間前、彼が代表して『SARS危険地手当てをよこせ』という請求をしたんですけど、お前が危険だろってツッコミを喰らいそうです。

03/05/16

[DVDソフト『巨乳爆乳8時間32人 2枚組 コレクション』を眺めての巻]

巨乳好きジェネラルマネージャ、『光雄ちゃん』に頼まれてわざわざ一時帰国中に秋葉で買ってきたのに、「俺はエロゲーだけで、DVDは頼んでいない」という。

僕は巨乳好きじゃないし、8時間も巨乳を見るほど暇でもない。 自分のパソコンでDVDを回せないのでパッケージ映る裸体を「巨乳」「デブ」のヒヨコ鑑定でもすることくらいしかできないっつーの。

まあ正確には、「デブ故に巨乳」と「巨乳」を取り分けることになる。 巨乳32人を並べると、前者の仮性巨乳がどうしても混ざってしまうが、これは日本がアジアの壁を越えていないからのほかならない。

『デブと巨乳のライン』が法律で定められていない以上、個々の人間が独自のルールのもと境界線を引く。 線を引いた位置(一般男子で乙葉付近)でその人の「巨乳好き度」が判断できるわけだ。 巨乳好きの光雄ちゃんは「ぽっちゃり」好きを公言しており、彼は仮性巨乳の大半をデブとは認めない、いわゆる『巨乳アドバンテージ』の効く男である。 彼のローレル指数は、巨乳につき割引セールスがかかっていると見て、間違いない。

彼みたいな人間を「真の巨乳愛好家」と呼んでいいものか疑問だが、この手の愛好家は「お腹がくびれているから巨乳に見える人」を、巨乳と判断しないような気がしてならない。 「多少お腹が出ててもデカけりゃいい。後のことは多めに見てやる」なのである。 『大きく見せる、もしくは大きく見える』ではなく、あくまで『何CC』という機械的な単位。 

もちろん日常会話で、「何CC」(もしくはリットル)を口に出すわけではなく、頭の中で巨乳かどうかを判断する際、気づかないうちに容積を求めているのである。 

残念なことにパッケージを見る限り、アンダーバストよりウェストが明らかに出てる、いわゆる「デブ」ラインを大幅に超えている写真は無かった。 さすが売りものだけはある。 どうせ難癖つけて光雄に買い取らせるんだから、思い切ってデブ専にしとけば良かった

03/05/20 [知人の話]

「嫁さんは、ちょくちょくお義父さんに会いに行ってるらしいよ」

くわしい人間から最新情報を聞き、僕と藤川さんは驚くとともに胸をなでおろしました。

『血は水よりも濃い』

血縁関係を表わすこの言葉どうり、DNAで繋がれた深い愛が長期間にわたる喧嘩を消しつつあるようです。

彼女は自分の旦那が、実の父親を憎しむ姿に哀れみすら感じていたのです。 社内結婚でしたが付き合いはじめる前から、『なぜ実の親子なのに分かり合おうとしないのだろうか?』と、彼女はおせっかい染みたことを口出していました。 おせっかいが過ぎて、なぜか彼女と彼がケンカするなんてことも…。

僕も藤川さんもこの二人を昔から知っているのですが、人通り激しい道端で口論したり、オフィスの中で平手打ちやら、そんなエピソードは数え切れないほどあります。 

ごく普通の中流階級の、ごくごく円満な家庭で育った彼女には、複雑な関わりあいをもつ二人の仲を取り持つことは簡単なことではないし、それは彼女自身もよく理解していました。

子はかすがい。 新婚の二人に子供が生まれ、さすがに初孫を見たくないおじいちゃんはおらず、彼女とその義父であるところの海原雄山の距離は縮んでるようで安心しました。 士郎は相変わらず雄山のことをキチンと理解できていないみたいです。

03/05/23

僕は妹がいるが、弟のほうが欲しかった。 それは友人の私物化した弟乱用に憧れたためだと思う。

僕は僕なりの努力で、『ドラクエのレベル上げ』という労働を妹に割り当てようとしたが、それに見合ったエサを与えることができなかった。 『冒険の書』を一つ与える変わりに、一日10匹のはぐれメタルを倒すという規約を弟と交わした友人。 空きのスペースを利用するだけで、ファーストクラスな冒険を楽しむ彼を羨ましく思いました。

 『弟側』となり労働に精を出している友人も見たが、人間、次男に生まれてはいけないと悟ったものです。 次に生まれ変わったら弟付きの長男でありますようにと当時は願ったものの、今となっては美人な姉が欲しい。

人生を振り返ってみると、僕は妹を上手く利用できていない。 勉強嫌いな彼女に時給500円で家庭教師をし、九教科450点満点のテストで向上した点数 X 200円のボーナス付きバイトをしたときだけだ。 もともとの素材がある意味で良かったため、偏差値50台に乗せただけで26,000円になった。

ここまでは良かったのですが、金の成る妹あらためヤンキーはこう言いました。

「たくおさー(呼び捨て)、この前26000円もらったべー? 1万円くれないと次のテスト本気でやんねーよ」

03/05/28 (子供用小噺)

『おいしいともだち』

今日はお別れを言う日です。  

遠くへ引っ越すわけではありません。 今までと同じ場所で生活をし、明日もこのはらっぱを駆け巡ることでしょう。 

それでも花子にお別れを言わないといけません。 約束の時間より少しだけ早く着いてしまった太郎は、一本だけグンと伸びているポプラの木の下にねっころがり、空を見上げました。 

『花子になんて言えばいいだろう』 

兄弟のいない太郎は、花子を自分の妹のようにかわいがり、花子もよく太郎になついていました。 雪の積もった日も、たんぽぽの綿毛にじゃれついたときも、いつもいつも二人は一緒でした。

しかし昨日のことです。 いつものようにジャレ合っていると、太郎は変な気分がしました。 花子が逃げる後ろ姿を追いかけます。 すると太郎の中でムズムズと今までとは違う『欲求』がわき上がったのです。

太郎はその日の夜、そのことを正直にお母さんに話しました。 するとお母さんは、「それは、もう太郎が大人になった証拠なのよ」と言いました。 大人になること、それはどういうことなのか? 太郎はうすうす気づいていました。 自分の心の変化。 そして体つきも半年前とは比べようがないくらい変わってしまったことを。

 『花子と別れよう』  太郎の出した結論でした。

なんと説明すれば幼い花子は分かってくれるだろうか? いろいろと考えましたが、ありのまま話すことにしました。 生きていく上で、花子も知るべきだと思ったからです。

いつものとおり、跳ねるように花子がやってきました。

「今日も鬼ごっこするの、太郎ちゃん?」

「ねえ、花子。」

「なあに?」

花子の耳が、何か考え事としているようにぴくぴく動いています。花子のそんな仕草も、今の太郎にとっては、あのなんとも言えない『変な』気分にさせるばかりです。

「花子は、僕を見てどう思う?」

「太郎ちゃん? んー、最近おおきくなったよね」

花子も、太郎の体の変化に気づいていたようです。

「分かるかい?」

「うん。 だって体の色も、なんか小麦色に変わったもん」

「花子は僕が怖くない?

太郎は最後に一つだけ、これだけ聞きたかったのです。

 

「なんで?? 太郎ちゃんが怖いわけないよ。いつも優しいし、花子のお兄ちゃんだもん」

涙が溢れそうになるくらい嬉しく、また悲しくもありました。 そして意を決して太郎は言いました。

「は、は…はなこ…。 あのね、僕と花子は、ほんとは一緒に遊んだりしちゃいけないんだよ。 僕と花子の身体は、全然ちがうだろう? 花子は僕より小さいのに、耳が長い。 僕たちは違う動物なんだ。」 

耳を動かしながら、花子はうなずきます。

「僕みたいに耳がとんがってる動物は他の動物を食べないと大きくなれない。 だから、もしかしたら、もしかしたら、もう少し大きくなったら、花子を食べたくなっちゃうかもしれない。 だからこれからは、一緒に遊んじゃダメなんだ。」 

こらえきれず、太郎はポロポロと大粒の涙を流しました。 花子が不思議そうに見ているのに、それでも涙が止まりません。

花子は、しばらく泣いたままの太郎が心配になり、 「花子だってさよならしたくないよ…。 ね、太郎ちゃん、これからも一緒にあそぼうよ」と、うつむいている太郎を下から覗き込むように尋ねます。 

花子はまだ小さすぎて、太郎の言うことがよくわからないのかもしれません。 それに花子は、太郎のことが大好きなのです。いつまでも、一緒に遊んだり、甘えたりしたいのです。 涙に溢れた瞳でそんな花子を見つめると、ますます涙が流れそうになりましたが、太郎はこらえました。そして、今度は目尻を吊り上げ、縦長に光らせた瞳孔で花子を睨みつけました。

花子は、いつもと違う太郎にびっくりしました。なんだか逃げ出したくなる気持ちを一生懸命抑え、

「た、太郎ちゃん…??」  と、声をかけます。 でもその声は、もう太郎の耳には届きません。 太郎は喉の奥からしぼりだすようなうなり声をあげて花子にとびかかりました。

「ウォオオオオオオオ! ウウウウゥォオオオオオ!!」

そして、花子とは比べものにならないほど太い前足で背中を踏みつけ、その首筋にガブリと噛み付いたのです。 ようやく花子は抵抗しはじめ、後ろ足で太郎のお腹を必死に蹴飛ばし続けました。 太郎のアゴがゆるんだすきに花子は脱け出し、ピョンピョンピョンと一目散に駆けていきました。

太郎は追いかけずに花子を目で追い、見えなくなると、生まれて始めての遠吠えをあげました。

アォオオオオオオオオオオオーーーーーーーーウ!!

 

 

その遠吠えは、平原一帯にいつまでもこだましていました。

母ちゃんが小さい頃話してくれた物語に色つけてこの文章書きました。 エロと見せかけての展開。

03/06/02

久しぶりに見たNHK。 日本料理屋のブラウン管に映っていたのは諸星和己、その人だった。 

ガラスの10代を光らせた彼が、ポップジャムのステージで絶叫に近い声援を再獲得するまでの道のりとは? あれこれ想像しながら、元気一杯に歌い踊るカー君を見つめていた。 

道のりはどうであれ、実に光ゲンジのデビューから15年の歳月がたち(てきとう)、今のかーくんの生活は「ニューヨークを拠点に」、一年の半分をアメリカで暮らしているらしい。

ニューヨークのカー君需要と、一年に半分という半端な供給量。 松井にホームランを要求するのは理解できるが、諸星和己、小柄な33歳に何をさせたいのだろう。 

壊れそうな物ばかり集めてしまった光ゲンジのセンターポジションが、再起をかけようとしているのは何となくブラウン管から伝わった。

アルバムも出したみたいだし。 

もちろんCDに歌が収録されているアルバムだ。 念のため。

03/06/04

軍人らしき人たちが訓練らしきことをしているっぽい、公共の建物らしきその中庭を横目に毎朝通勤しています。 たまにライフルを担いでいるので、アレがホンモノなら軍人さんだと思います。 しかしその軍人さんらしき人たちがつらそうなことをしている姿は、1度たりとも見たことがありません。 

主な活動は、整列。 一番良く目にする光景なんですけど、それすら毎日ではなく不定期に整列。 ランニングしている軍人も見かけますが、オイッチニーサンシーくらいの準備運動っぽく、何の準備かは分かりません。 もちろん不定期に、不特定人数がバラバラに。

この人たちがたむろしている部室のような建物の前を警備、もしくは待ち合わせをしている軍人さん。 これまた不定期で1人の軍人が担当。

僕たちが毎朝見ているこの軍人は2軍だろうか? 部外者の僕が言うのもアレなんですけど、自分たちが何を守り、もしくは何を攻めるのか、そういう明確な目標を定めたほうがいいと思うのです。 

15世紀に始まり、ポルトガル、イギリス、オランダ、日本、およそ100年に1回、どこかしらに占領されて何も学ぶことは無かったのだろうか? 

とりあえず僕がいたころ、この場所が『マレーシア』と呼ばれていたことを書き残しておこう。 

03/06/06

うちの会社には『夏季限定ノーネクタイ制度』というのがある。 

この『夏だけ』というのは一体なんなんだ?と、昔から疑問だった。 このままでは、うちの会社はネクタイに『保温効果』を求めている、バカな集団だと勘違いされてしまう。

積極的におととしの『夏季』終了後もノーネクタイを通し、注意されようものなら持論で勝負するつもりだったが、冬が来て春が来てまた夏が来て、いつのまにかマレーシアに飛ばされ、気づいたときにはローラー靴で出社するようになり、足の疲れからローラ引退したのは記憶に新しい。 

ついに先日、ノーネクタイに加えノーソックスまでステップアップした。 

全ての靴下をラウンドリーに出したまま戻ってこなかったのでハダシにサンダルで出社。 使用済み靴下すら残っていないので苦渋の選択だ。 

洗濯中だけに。 

03/06/08

風俗に7000円、打ちっぱなしで500円。 ここ一ヶ月、食費以外の出費の内訳。 ひきこもり27歳男子の趣味が日記とゲームというのも原因なんだけど、ジョホールバルで『遊べる』ところが極めて少ないというのもある。

ここの人たち、デートってどこに行くんだろう?と、いらぬ心配以前にテメエの彼女を探せって感じの中村拓雄、21日でめでたく28歳になります、どうかどうか、どうかよろしくお願いします。

さて、その貴重なデートスポットに、「ジョホールバル動物園」という動物園のような場所がある。 寂れている、臭い、動物が数種類しか生存していない、動物のいなくなった檻に野鳥が住み着いている、など、人を寄り付かせない魅力に溢れている。 

5分もあれば容易に「帰る」という自動詞が思い浮かぶんですけど、細長く脇に伸びる小道を進んでみることにしました。 何も期待せず歩いていくと、膝の高さほどの柵の向こうに池が見えました。 見たこともない魚でもいるかな?と、近寄ると、普通に池の底をワニが歩いていたので引き返し、やっぱし帰ることにしました。

ワニに睨まれた午後。 プライスレス。

03/06/10

国際的にマレーシアのお金は子供銀行と同じ扱いで、まず日本では両替してもらえない。 オレンジ、緑、ブルーとカラフルな小ぶりのお札。 それでいて価値がないので、さながら人生ゲームのお札のよう。

ガンガン暴落する貨幣なので保管しても腐る一方。 暖かい気候に僕の脳も半分腐っているので、わりと人生ゲーム感覚で大量の夏服を買い込んでしまった。

ここ一年間、『夏』という季節しか巡ってこなかったせいで夏物ばかり増えてしまい、フリーマーケットを開けるくらいに膨れ上がった気がする。 マレー滞在残り3週間というのにダメ押しをしてしまった。

僕はあまり流行モノに手を出さないタイプなのと、何でも着こなしてしまうセンスの無さが『服を売る』機会を少なくさせる。 友人が出店すれば、家中の服以外のガラクタを抱えて着いて行き、ビニールシートの上で読書をしたり、紙粘土に色を塗っていたり、まあ良く言えばマスコット的存在、平たく言えば店番のようなことに従事していた。  

女の子がシノラーを卒業、というか篠原さんが真っ先にシノラーじゃなくなっちゃったんだけど、いらなくなったシノラー的洋服及びその他ゴミ同然のアクセサリーを売る。 またはアムラーからアユラー(無かったらごめん)へ乗り換える際、公約数的アイテム以外の放出などなど。

若い女の子なら理解してやれるが、男なのになぜ?と疑問になる。 キムラーを卒業しましたとは、聞いたことないだけに不思議だ。 

じゃあオマエのその夏服処分はなんなんだよと問われれば、マレーシア卒業=シノラー卒業と似たようなもんだってことで、ほぼ間違いない。 

いくら腐ってるとはいえ、さすがに日本じゃローラー靴は履けないのだから。

03/06/12

お金が闇夜に消えた。 いや、消えたわけではない。 舌を入れるほどのキスと、お酒と、藤川さんのゲロに変わった。 あ、あと藤川さんはクラブ女性とトランプもしていた。

僕はというと、自分の隣に座った色白の女の子とジャレ合い、おっぱい接触を試みたが彼女はそれに気づかない。 乳首を守る液体ブラは相当分厚く、化学製品と戯れていたようなもんだった。

性的アピールと、セックスに至ったときに生じる男性自身の失速を天秤にかけ、前者を選ぶ女性の数だけブラが売れている。 液体物じゃないけど、『天使のブラ』は本当に優れたキャッチコピーだった。 『天使のブラをつけるべき女性は、悪魔みたいなもんです』が、サブリミナル効果として働き、外見だけでも綺麗な胸の形を保ちなさい、と伝えるには十分な映像とメッセージを世に流した。

男だってカツラで騙す人がいるでしょう?という、等価交換には程遠いアイテムを差し出す女性がいるが、セックスする際、脱ぎ捨てたシャツの上へ丁寧にズラを置く男はいないので、決して同じものと考えてはいけない。 とりあえず、ずらしたら直すのが礼儀だと思う。 直しとけ。

高いお金を払い、化学製品を触らせられたことが今回の論点なのです。 決して領収書が会社の経費にならない可能性を秘めてるから怒ってるわけではなくもない。 芸術品における贋作とホンモノの価値の差を考えたとき、あの領収書の分け方は5対1で僕が1になるはずです。 藤川さんは本物の胸で遊び、僕は贋物だった。

今日、僕が藤川さんに伝えたいことはこれだけだ。 

03/06/13

日本でくじごじを見ているみなさん、はじめまして。 ジョホールバルのキムタクことハズルです。

ぶっちゃけここの会社はぼくのかつやくでもっているんですよ。

なんちゃって。。。  てへ(>_<)

ミスタータクオは休暇をとってゴルフに出かけたようです。  ひさしぶりにタクオのパソコンをしらべてみたら、あれ! タクオめ、ホームページなんか作ってるではありませんか!?

ぼくが日本語を読めないとおもってたらおおまちがいです。 ちくしょう…、ぼくのかっこわるい写真まで無断で…。 今日という今日はほんっっとゆるしません! ぼくだってホームページくらいアップできるんだぞ、このやろ!

ということで今日はマレーの虎ことハズルが「悪の化身タクオ」をにおとどけします。 

ある日、タクオはぼくにこう言いました。

「ハズル、オレは海で遊びたい」

この一言で連れていかされましたよ、2じかんかけて海まで。 

タクオはたいそうはしゃぎ、「うみだ!うみだ!」って日本語で叫びながら一目散に波打ちぎわにつっこみ、うきゃうきゃ水とたわむれはじめました。 しばらくすると、「グラビアアイドルみたいな写真がとりたい」と、わけのわからないことを言い始め、ぼくにシャッターを押させます。

ったく、こんなもんだれが見てよろこんぶだよ!!

だから、だれに見せるんだっつーの!!

そんなこんなで、体力をすっかり回復したタクオ。 ごきげん度もますますあがったこのバカは、

「カヌーだ、ハズル!!」と、もう正月とクリスマスとラマダンがいっぺんにきちゃったかのような、こども顔まけのはしゃぎっぷり。 

けれどもぼくは、はずかしながら泳げません。 ぼくだけでなく、この国ではおよげない人はおおいのです。 なのに、

「いいか、ハズル。 この世でおよげないどうぶつは、サルだけだ。 モグラなんて土の中で一生過ごしているのに、それでも水の中に入れれば泳ぐ。 おまえはもう何度も海を見ているな?」

やだよ、1人で乗ってくれよ! ぼくは乗らないって!! にんげんだって泳げない人はいるんだ!」

「オレはそんな奴、日本でみたことない。 まあ、大丈夫だって。 ほら、ライフジャケットがあるじゃんか。 万が一何かあったらオレが助ける。 たぶん」

しぶしぶ乗りましたよ。 ぼくにはフィアンセがいるというのに、アラーの神に全てをたくして大海原に飛び込みました。

沖へ出たら最後。 ウキャウキャ言いながら1人だけカヌーから飛び出すし。 ほんと、オールでつっついて沈めてやろうかと思いました。そんでもってカヌーに乗り直すときに海に落とされるしまつです。

「ほら、ハズル。 ライフジャケットがあれば大丈夫だろ。 ちょっと泳いでみろよ」 

あ、ほんとだ。 これがあれば海の上で浮かんでいられるぞ! 足が届かない、そんなふしぎな感触を楽しめるのです。 ありがとうライフジャケット。 ありがとうアラー様。 そして、ありがとうタクオ…。 タクオ? タクオーーー!!! てめーいつの間に!

カヌーに乗った、100点満点のえがおをかがかせたタクオは、ぼくをオールでつっつきまわしました。

そんな日本からの地獄の使者、タクオともあと2週間でお別れです。 電話で夜中呼び出されたこともありました。 

呼び出しじゃなくても、「ハズル、辛くない牛肉の入ったチャーハンを頼んでくれ」

コトバが通じないならレストランに1人で行くなよと思いながらも、ウェイターに電話ごしで奴のために注文したことも。 

今となっては良い思い出かもしれません。 辛かった日々よ、さようなら。 

 

 

「てめー、ハズル! オレのパソコンでなにやってんだよ!!!」

「あ、あああああ、ちがうんです、タクオ。こ、これは、海よりも深いわけがーー!!!!」

03/06/26

スタッフ面々も「この人たち早く帰りたいんだ」ということが見て分かるほど、僕達日本人に笑顔が戻ってきました。 藤川さんに到ってはSO505iを購入していることからも、日本の生活にいち早く適応、追いつくどころかリードしてやるくらいの勢いまで感じられる、日本永久帰国3日前。 

藤川さんとは違う便だったのですが、僕と一緒に帰りたいんだか知りませんが、変更して同じ飛行機で帰国することになりました。 

同じ飛行機なのですが、なぜか彼はビジネスクラスです。 生まれたところや皮膚や目の色どころか、会社や会社での役職まで一緒なのに、一体この僕の何が悪いのか悩んでいてもしょうがないので、そろそろ荷造りはじめようかと思います。

03/06/28

思ったより暑い。 そして臭い、汚い、うるさい。 予備知識ゼロで入国した九月の夕方。 コーランの抑揚に酔いしれるジョホールに立った、中村拓雄27歳。 通貨がルピーではないことを知ったのは現地入りしてからだという。 

現地通貨へ換金する暇も与えず、敏腕ジェネラルマネージャー『光雄ちゃん』に風俗へ連れて行かれ、入国1時間後にはコンドーム一丁でマレーシアに勃った、中村拓雄当時27歳。 とてつもない環境の変化は、ガラスのハートが傷つく痛みを麻痺させていた。

反抗期を迎え、無免許運転で逮捕される中村。 すばやく差し出した50リンギット、警察官との固い握手、わずか30秒で自由を手に入れた彼は、これを機に非行の道を迷うことなく進み始める。

日本から持参したローラー靴はその歩みを加速させ、棲み家のホテルにて3回注意されるが、彼なりの『ワルを主張』を大人たちはそっと見守るしかなかった。

 

「やろうと思ったというより、体が勝手に動いた」

寝起きで『テーブルクロス引き』に挑んだときのことを、彼はこう語った。 

画像提供:中村さん

 

28歳を迎え、いまだ立ち直るきっかけを見失ったままの彼を乗せた飛行機が、今夜0時、成田へ向けて飛び立つ。