【多福寺「芽吹きの三富山」】   2002年4月  
                      油彩画  15F 53.0×65.2cm    楽環 


三富新田は江戸時代元禄年間、時の川越藩主で五代将軍綱吉の側御用人であった柳沢吉保により拓かれた

新田地帯で、屋敷林、畑作耕地、雑木林により構成される短冊状の地割り遺構と以降三百年に亘って続け

られてきた有機肥料を用いた循環型自然農業として最近とみによく知られるようになった。三富山「多福

寺」は三富新田入植農民の菩提寺として彼により開山された寺で、その境内林雑木林は今もって武蔵野に

残る最も大きな平地林群落の一つである。春の雑木林、とりわけ芽吹きの頃の雑木林は樹幹も樹梢も光の

中に朦朧と溶け込み、大気全体が淡い萌黄色に染まり、林床はただひたすら明るい。一旦芽吹いた雑木林

の佇まいはあっと言う間に移ろい、それに季節が移ろう。


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