【古鎌倉街道冬枯】   2000年12月  
                      油彩画  15F 65.2×53.0cm    楽環 


国営武蔵丘陵森林公園内古鎌倉街道沿いの冬枯れの雑木林を描いたものである

2000年の武蔵野は12月に入って漸く秋らしい天候が続くようになったが、既に晩秋否初冬であり、

木枯に枯葉が舞っている。12月10日、公園に南口から入園し、山田城址を抜け、園内に残された

古鎌倉街道に出る。最初は赤松の疎林が続くが、そのうちコナラ等に赤松が混じる林となる。ちょう

ど入園した頃から空が晴れてきて古鎌倉街道に投じる疎林の木漏れ日が暖かくとても赴きがある。

道筋の傍らに腰を下ろして画き始めたのはかれこれ午後1時を回っていたであろうか。太陽は照った

り陰ったりしているが、気温は嘘のように暖かく、まるで小春日和である。面白いのは枯葉の散り方で、

ある時一斉に、まるで雪が降るように静かに舞い落ちるのである。あたかも申し合わせたかの如く。

風のせいかと思ったが、風は感じられない。写生をしていると時間が経つのが早く、午後3時には

退園を促す放送が流れ、南口ゲートに急ぐ。日暮れに煙る比企丘陵の佇まいは、何度か絵に画いて見たい

と思ったことがあるが、この日の夕方、比企丘陵には靄が立ち込め、益々幻想的であった。次にこの公園

を訪れて絵を完成させたのは12月17日であったが、その朝来てみると、僅か1週間で、古鎌倉街道

はすっかり冬枯れの装いに様変わりしていた。


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