【桶川市坂田:ちかの杜】   2000年5月  
                      油彩画  15P 65.2×50.0cm       楽環 


桶川市坂田にある旧道沿いの屋敷林の杜である。ちかの杜と云う命名は、たまたまここで遊んでいた子供がそう

呼んでいたものである。2000年5月5日は抜けるような五月晴れ、子供の日である。この辺りは桶川市でも最も多

くの雑木林が残っていた地域であるが、最近では、区画整理事業による新設の街路で寸断されてしまった。ここ

に僅かに残された雑木林と旧道の趣を画き始めたのは朝の7時頃であったが、昼食も忘れて、午後4時頃まで画

き続けてしまった。当時、この旧道を下ると農家の梨畑があって、けっこう人通りもあり、たまには車も通りか

かるが、どうやらこの辺りは真っ黒に日焼けした小学校低学年の二人連れの男児の縄張らしく、絵具から絵の道

具まで、全て彼らの点検を受ける羽目となった。余程珍しかったらしく、又私が水を使わないで画いているのが

不思議なようだ。「おっちゃんの絵具はどうして光るんけえ?」と、光を画いているのも判るらしい。この絵の

題名である「ちかの杜」と云うのは彼らが「おっちゃんちかの杜画いてら!」と教えてくれた名前なのであるが、

それがこの辺りで通用する通称名称なのかどうかは知る由もない。この絵の主題である旧道沿いの杜や雑木林の

風景は、武蔵野の至る処で見られた風景であろう。今でも、雑木林や比較的大きな屋敷林の周りにはこのような

場所を発見することが出来るのであるが、たいていの場合、狭い上に車も通り、写生を行う為に身を置く場所が

確保出来ないことが多いのである。続きを5月22日に画き仕上げた作品である。


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