Christina Rossetti


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【詩人紹介】
Christina Rossetti (クリスティーナ・ロセッティ)1830〜1894
イギリス、ヴィクトリア朝女流詩人。ロンドン生まれ。社交を好まず、隠者のような生活を送った。厭世的な詩が多い。 


詩人エピソード】
英国国教会の熱心の信者。そのため、彼女の婚約者がローマン・カトリックに帰依したとき、結婚を断念する。また、幼い頃から肺を患っていて、病気との格闘のために家庭内に引きこもることが多かった。そんな破局や隠者のような生活が Emily Dickinson と似ている事からよく比較されるが、Rossettiの控えめっぽい詩の表現の仕方は対照的といえる。

-The Wind-
The Complete Poems of Christina Rossetti より

Who has seen the wind?
   Neither I nor you;
But  When the leaves hang trembling
   The wind is passing thro'.

Who has seen the wind?
   Neither you nor I;
But when the trees bow down their heads
   The wind is passing by.
誰が風を見たのでしょう?
   誰も見たことありません
でも木の葉が囁くとき
   風は通り過ぎていく

誰が風を見たのでしょう?
   誰も見たことありません
でも枝がおじぎをするとき
   風は通り過ぎていく
「見えないもの」にその存在を感じ取る繊細さは、日本の俳句と通じるものがあります。初めはI nor you の you と thro(=through)、次は you nor I と逆にして、passing by の byと韻を踏んでいるところも楽しいですね。



-What Are Heavy?-
The Complete Poems of Christina Rossetti より

What are heavy? Sea-sand and sorrow:
What are brief ? To-day and to-morrow
:
What are frail? Spring blossoms and youth:
What are deep? The ocean and truth.
私のお気に入りの詩です。切れ味抜群。どの行も一見単純そうでよく練られていますよね。それでいてsorrow-(to)morrow,youth-truthなど韻を踏むところはきっちり踏んで楽しませてくれます。この詩のパロディーを作ってみたくなりませんか?
重いものはなんでしょう? 海辺のすなと悲しみ。
短いものはなんでしょう? 今日と明日。
はかないものはなんでしょう? 春の花と若さ。
深いものはなんでしょう? 海原と真実。 


【文献案内】




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