第10回四万十川ウルトラマラソン完走記  〜プロジェクトGENKI〜
                           by むいむい@あほラン友の会
瞬く星々と齢を重ねた三日月が美しい、夜明け前の空の一角。突如白く眩い空間が出現する。集う人々の思いを
可視化したような光の奔流の下、今年もそれぞれの物語が始まろうとしている―
ドン、ドドン、ドン、ドン‥闇に響く太鼓の音、ランナー達のざわめき、かがり火の揺らめき‥去年に同じ。
中村市蕨岡中学校、朝4時40分。「また来ちゃったよー^_^」。薄っぺらい落選封筒に涙(?)し、中村@高松さんの
提案で伴走志願してから、早3ヶ月。現世離れした根性を持つ人々が集結する中、これから始まる長い一日への緊張
と不安に、私は心身共戦いていた。眩しくライトアップされた運動場にて、エンヤの曲をバックに踊るM.T氏とはしゃぐS.T
改めカメリア氏を見たのは幻か。むいむいはと言えば、ビニール上着を持ってこなかった事を猛烈に後悔しながら、予想
以上の寒さに固まっていた。リラックスしていそうな源気さん、中村@高松さん、やや緊張気味?のすずやん、今日一日
宜しくお願いします。‥と、直前のトイレへ行っている間に置いて行かれそうになった@_@;
(これが今後の伏線になろうとは‥)
そして5時半、Sylvie Vartanの"Irresistiblement"(邦題を考えると、選曲の妙を感じる'-'*)が流れる中、いよいよスタート。
ゲートに吸い込まれた先は、長い旅路の始まり。去年は真っ暗だと思っていたのだが、今年はスタート前から空の彼方に
薄明がのぞいており、スタートと同時に徐々に夜が明けてくるのが分かった。風も無く、走るほどに身体が温まってきて
ほっとした。源気さんの伴走は10q毎に交代という事で、最初の10qは(スタート時の混雑が難易度高めな為)すずやん、
ロープ間を突破されないよう2人の後ろを中村@高松さん、前方を藤原@香川さんが固め、左手付近にむいむいがうろ
ちょろしていた^^;窮屈な山道を越え、広めの道に出られた辺りで「‥‥。」スタート前に行っておいたのになぁ。ちょいと
失礼して去年マザーと行ったトイレに今年もまたお世話になる。しかし、建物内に入ると5人程並んでいる!若干イライラ
しつつ男子用も併用しつつ何とか済ませて外へ出ると、やはり源気さん達の姿はとうに見えない。「待ってえぇえぇ〜〜っ
」心の中で叫びながら早くも最初のスパートを駆ける羽目に。何しろナンバー無しの「伴走」ゼッケン姿である。単独走では
心許無いしサマにもならない。弟の知さん&愼さんに声をかけて頂きつつ、マーくん夫妻をお見かけしつつ、ゴボウ抜きで
源気さん達を探し出し、やっと追いついた‥ふぅ。丁度最初の取材が付いていて軽トラが目立っていたので助かった。
10q地点で伴走を引き継ぎ、この辺りから名物の(?)峠越えである。此処までで平均q7分半弱。スタートロスを考え
ると良い感じだ。そのままペースを保ちつつ坂を快調に登って行く。源気さんは坂の事より蜂の事をしきりと気にしてらっ
しゃった。17q付近からの急勾配(と去年は感じたのだが今年はそれ程‥)で熱を帯びた朝日が降り注いできた。日中
暑くなりそうな予感。コスモスの花を目印に挿してある湧水ポイントも通過し、もう少しで頂上。何だかあっけない?途中
さこぴー怪長(@あほラン)が少々バテて歩いてらっしゃったので、ハッパをかけておいた。横の源気さんは涼しいお顔、
中村さんはやや息が上がっておられる。頂上手前のエイドで小休止されるとの事なので、少し先回りして峠のトイレへ
失礼させて頂く。と、ここにもまた4人の列が‥。程なくして源気さん達が峠を越えて行ってしまう。中村さん曰く、「源気
さん止まんないのよ〜」いやあの、待って下さいよ‥。続いて怪長も軽く手を振り下りへ。その時、前に並んでいた方が
一声「さこぴ〜♪」なんと、ノンキさん(@ぎふ@あほラン)であった。WCの前で初対面のご挨拶。初ウルトラが丹後で
あったノンキさんに「(あそこの坂に比べれば‥ですよね?)」と馴れ馴れしくも囁くと、ノンキ・スマイルを返して下さった。
しかしそう呑気にもしていられない。源気さん達に追いつく為、2回目のスパートを駆ける‥この下りは本当は飛ばしたく
なかったんですが。知さんにまたもや声をかけて頂きつつ、今度はそれ程苦労無く追いつけた。事前の提案通り、下りを
かなり抑えてらっしゃるようだ。マザーのアドバイス、そして自身の痛い経験を受け、この下りだけは何としても温存
したい。どうしても速度が出てしまうので、1q毎に時間を見ながら慎重に調整。q7分前後で快調に進んでいく。途中、
ジェイ@マグロさんに追いついた。下りに強いジェイさんもやはりセーブしてらっしゃるようだ。ウルトラ連走のシメ、
頑張って下さい^o^
30kmを通過して暫くすると、目の前が開け視界の一角が深い青緑色に染まった。1年ぶりの、四万十川との再会で
ある。しかし、日陰の涼しさに慣れていたので、陽射しと暑さに目が眩んだ。以降ゴールするまでの間、この美しい水面
の色がずっと私を慰め励まし続けてくれていた‥筈なのだが、今回は重大任務があった為にあまり覚えていない--;
やがて36.6qの第一関門に問題なく到着。給食&トイレの小休止を取る。と、中村さんがいない。距離を稼ぐ為と先に
出発したらしい。しかし源気さんの勢いは止まらず、大橋を渡ってトンネルへ突入する前にあっさり追いついてしまった。
「もう、来よった〜ToT」半泣き(?)顔の中村さんを置いて、ついに3人旅となってしまった。トンネル内は(去年は無かっ
たと思われる)赤コーンが並べられていて車にヒヤヒヤはさせられなかったが、横伴走するには狭いし足元も危ないので
腕を組んで早歩きした。そう言えば、此処に来るまでにも道の舗装の荒れている箇所が結構あった。伴走をすると、
意識していなかったものが色々見えてくる。そうして山間の道を進んでいくと、向こう岸に鯉のぼりの壁画と赤い鉄橋が
姿を現わした。60qの部のスタート地点辺りなのだが、今年は先に行ってしまったらしく60qの人々とは出会わなかっ
た。森を抜け左右を田畑に囲まれた道を更に進むと41.8qのエイドに到着。去年は既に四苦八苦していた箇所だが、
今年は何の問題もない。ノンキさんと再会し怪長も着いているとの事だったが、源気さんが休まれないつもりのよう
だったので、会話もそこそこに出発した。(すずやん、バナナにお塩を付けてましたが、お味の方は‥?^_^;)
スタートからフルの距離を過ぎ、むいむい的にそろそろ集中力が切れてくる時間帯なのだが、源気さんは相変わらず
q6分半前後のハイペースを緩めない。幸いこの区間はすずやんに伴走を替わって頂いていたので、お二方の後方で
少々脱力させて貰っていた^_^;(すずやんも「しんどい距離」に差し掛かっていらっしゃったらしく、「もう少し長めのレース
に出ておけば」などなど仰っていた。いえいえ、すずやんの後半の粘りはそりゃもう‥。)53.6qのエイドで再びトイレ
(由緒正しきポットンであった)&給食所にて怪長に軽く体当たりを頂いた後、クリームパンを咥え半家の沈下橋へ
ダッシュ!今回はすぐに橋上で合流でき、伴走をバトンタッチした。渡ってすぐ折り返し(この急カーブが伴走していると
気になったりした)再び橋を渡っていると、向こうからノンキさんがやってきた。少しキツそうな表情だったが、こちらに
気付くとノンキ・スマイルを振りまいて下さった。そりゃ、中村市まで夜通しぶっ飛ばして来られたんですもんね‥きっと
四万十川も応援してますよ^-^/橋からぐるっと回って少し行くとそこは2度目の登り勾配。ゆっくりとしかし歩かず進んで
いった。途中、藤原さんと再会。一声掛け合った後、源気さんは更に登る。むいむいもロープを引っ張らぬよう、ついて
いく。「伴走リハで中村さんに連れて行かれたコースに似てますね」などと和やか(?)に話しているうち、峠を越え62.2
qの第三関門を抜けた。と、目の前に現われたのは栄えあるあほラン旗!そして傍らにはデジカメを構えたらむ・かな
さん(@あほラン)の姿が!遠路はるばる四万十組の応援に駆けつけて下さったらしい。(後日談によると、今回のあほ
ラン参加者で最年長のアップルパイさんは「おいてかれたみたい〜」と仰りつつ先陣切って行かれたそうである。しかも
えちご・くびきのからの連走である。スゴイ。)感謝・感激で胸いっぱいになりながらカヌー館へと滑り込んだ。

(カヌー館にて。左:あほラン旗のお出迎え。右:‥に喜々とするむいむい&源気さん。らむ・かな氏提供。)

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