近畿地方

京セラドーム大阪(大阪府大阪市) 
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)
花園セントラルスタジアム(大阪府東大阪市)
舞洲バファローズスタジアム(大阪府大阪市)
ほっともっとフィールド神戸(兵庫県神戸市)
湖東スタジアム(滋賀県東近江市)
守山市民球場(滋賀県守山市)
今津スタジアム(滋賀県高島市)
甲賀市民スタジアム(滋賀県甲賀市)
舞洲ベースボールスタジアム(大阪市此花区)
紀三井寺公園野球場(和歌山県和歌山市)
豊中ローズ球場(大阪府豊中市)
西京極球場(京都市右京区)
皇子山球場(滋賀県大津市)
花園セントラルスタジアム(大阪府東大阪市)
姫路球場(兵庫県姫路市)
高槻萩谷総合公園野球場(大阪府高槻市)
上富田スポーツセンター野球場(和歌山県上富田町)
あじさいスタジアム北神戸(兵庫県神戸市)
富田林バファローズスタジアム(大阪府富田林市)
春日スタジアム(兵庫県丹波市)
明石球場(兵庫県明石市)
神戸総合運動公園サブ球場(兵庫県神戸市)
橿原公苑野球場(奈良県橿原市)
住之江公園野球場(大阪市住之江区)
万博記念公園野球場(大阪府吹田市)
高砂市野球場(兵庫県高砂市)
こうのとりスタジアム(兵庫県豊岡市)
淡路佐野運動公園野球場(兵庫県淡路市)
彦根球場(滋賀県彦根市)
藤井寺球場(大阪府藤井寺市)
くろしおスタジアム(和歌山県新宮市)
阪神鳴尾浜球場(兵庫県西宮市)
有田市民球場(和歌山県有田市)
峰山球場(京都府京丹後市)
鴻ノ池球場(奈良県奈良市)
日生球場(大阪市中央区)
 

京セラドーム大阪
所在地:大阪府大阪市
開場:1997年
収容人数:36,154人

photo by 球場巡礼

 ホームランボールがスタンドに入らず外野のカベにブチ当たってフィールドを転々と転がる...スポーツニュースでよく見かけるこのシーンにこのスタジアムの全てが凝縮されていると言っても過言ではないだろう。関西初の多目的ドームスタジアムとして華々しくデビューしたのも束の間、フェンス際に死角が多く2階席からは壁際のプレイが全然見えないとか、外野席は天井が低く視界が狭いとか、何故か場内がいつも霞んでいて視界がクッキリしないとか、2階席のコンコースが異常に狭く試合終了後はハンパなく混雑するとか、冷房の効きが良くないなどのクレームが続出。悪評に暇はないが、誉め言葉なぞついぞ耳にしたことのない、12球団でダントツに野球好きから支持を受けていない本拠地球場。内野の本来土である部分の人工芝を茶色にペイントする事に何の意味があるのだ?全く理解できない。1997年のオープン以来、近鉄バファローズが本拠地として使用していたが、近鉄の消滅と共に2005年からオリックスがホームゲームの半分をこちらで開催するようになった(2007年からは本拠地に昇格)。2006年のシーズン途中から念願のネーミング・スポンサーがついて名称が「京セラドーム大阪」に変更され、同年にはオリックスがドーム自体を買収。以来、内野にフィールドシートを増設したり、目障りだった内野の防護ネットがすべて吊り下げタイプになって視界が改善されたり、野暮ったくてボールが見づらかったライトブルーのウォールがチームカラーであるネイビーに塗り直されたりして、徐々にではあるが観戦環境が良くなってきている。オリックス以外には阪神が高校野球との兼ね合いで年に3カードほど主催し、読売もたまに公式戦を行う。また2014年8月には福岡ソフトバンクが1989年の福岡移転以降初めて大阪で主催試合を行った。
 両翼100m、中堅122mでフィールドの寸法は東京、ナゴヤ、福岡などの他のドーム球場と同じ。座席はバッテリー間ではなくドームの中心部分を向いている。シルバーでペイントされた近未来的なデザインの外観は他に類を見ないという点でかろうじて評価できる。オープン当初はコンサート開催時に音響を良くするため天井を上下に可動させていたが、現在は制御装置の部品調達が不可能になったため同じ高さでずっと固定されている。2018年の開幕にあわせて人工芝を7年振りにリニューアル。
行き方:最寄り駅は大阪メトロ長堀鶴見緑地線「大阪ドーム前千代崎」駅か阪神電鉄阪神なんば線「ドーム前」駅。この2つの駅は隣接しており、地上へ上がると既にドームの敷地内になっている。JR利用の場合はJR大阪環状線「大正」駅が最寄りになるが、こちらは10分弱ほど歩かなければならない。神戸方面、奈良方面、難波からのアクセスなら阪神電鉄、心斎橋からなら地下鉄、梅田からならJRが便利。
観戦したゲーム(73):
2018.06.13 セ・パ交流戦 オリックス−広島
2018.06.14 セ・パ交流戦 オリックス−広島
2018.08.16 セントラル公式戦 阪神−広島

阪神甲子園球場
所在地:兵庫県西宮市
開場:1924年
収容人数:47,508人

photo by 球場巡礼

 MLBニューヨーク・ジャイアンツの本拠地"Polo Grounds"をお手本にして建設された日本初の本格的スタジアム。完成した1924(大正13)年の干支である甲子(きのえね)にちなんで「甲子園」と名付けられた。蔦に覆われた外観や世界でも類を見ない巨大なスタンドなど独特の存在感があり、国内の球場の中では間違いなく「聖地」のひとつと数えられる。私にとって巡礼スタートの地となった球場で、初めて行ったのは小学生の頃、記憶では1983、84年頃だったと思うが記録がなく公式記録では1988年に行ったのが最初となっている。
 2007年のオフから始まった21世紀の大改装以前の甲子園は「汚い・狭い・臭い」の三重苦でとてもじゃないが快適に観戦できる環境ではなかったが、改装後は「狭さ」以外は見違えるように改善された。まずほぼ一新されたと言ってよいのが外観。ボルティモアあたりのネオ・クラシック球場からお知恵を拝借してきたものであるのは想像に難くないが、アーチ状のゲートはそのまま残して外観は黄色レンガを積み上げて装飾された。将来的には再び蔦で覆われることになるそうだが、現在のレンガ剥き出しの赤裸々なルックスも悪くない。もぉ一つ劇的に変わったのが「銀傘」。バックネット裏しかカバーしていなかった古いのは全てひっぺがされ、新たに内野席のほぼ全域をカバーする巨大なものに差し替えられた。ここまでデカイ屋根を持つ球場は世界でも珍しいだろう。屋根の下には新たにスイートとリボンボード(ライナービジョンと言うらしい)が設けられ、屋根の上の照明は劇的に明るくなった。照明と言えば以前は内側にせり出している形状だったのでスタンド内の支柱がジャマだったが、これも大改装で垂直タイプのものに変更されObstructed View の座席問題は解消された。
 甲子園での一番の懸案事項は今も昔も「座席の狭さ」である。内野席の前後のピッチは大改装で幾分改善されたが、内外野にかかわらず「座席の狭さ」は依然として甲子園に行きたくない理由の堂々第1位であることは間違いない。とにかく現代人の体躯にマッチしていない。特に前の座席との間隔が狭く、大人が普通に座ってもヒザがつっかえる。その座席で3時間も4時間もジッとしているコト自体がもぉ苦行そのものであるが、通路から離れた真ん中辺りの席に座った時のトイレ行きはもはや人生の試練と言える。ガラのよろしくない阪神ファンのヒザと荷物で占領されている極細の通路をペコペコしながら通らねばならん時の精神的プレッシャーたるや!もうひとつの懸案事項で、ある意味甲子園の象徴だった昭和駅ナカ風公衆便所(外から便器が丸見え)スタイルのトイレはさすがに現代風に改善され、外から内部は見えなくなった。またタバコの分煙に関してもコンコースにモニター付きの個室を作って喫煙者を封じ込めることに成功した。ただ、きれいになったコンコースには火災報知器作動寸前まで煙を出す焼き鳥とレトルトのくせに何故か名物にまで昇格したカレーライスのニホヒが充満していて、まぁ、ナンボきれいになっても甲子園は甲子園やな、と言った感じの雰囲気は今もなお健在である。
 両翼95m、中堅118m。数字だけでは両翼がやや狭いのでは?と思われがちだが、この球場独特のふくらみがあるので実際は奥行きがありむしろ広い。2008年までは両翼96m、中堅120mと発表されていたが改装のついでに測定し直したところ詐称であったことが判明した。外野の芝はフェンスの直前まで植えてあり、ウォーニング・トラックと呼ばれるアンツーカはない。フィールドの土は国内産の黒土とわざわざ中国・福建省から輸入している白砂をブレンドしたもの。1塁側の外周にあった「野球王ベイブ・ルース来甲子園」の記念レリーフは現在はミズノ・スクエアと呼ばれる広場に移築されている。基本的には野球専用だが、毎年12月に行われる大学アメリカン・フットボール日本一決定戦の「甲子園ボウル」は野球以外の唯一の定期興業である。
行き方:阪神電鉄「梅田」駅から約15分、「甲子園」駅下車スグ。梅田駅には専用の往復切符券売機がある。運賃は片道270円(18年7月現在)。JR神戸線「甲子園口」駅は球場に近いと思わせといて全然違う場所にあるのでお間違えのなきよう!
観戦したゲーム(60):
2018.04.29 ウエスタン公式戦 阪神−広島
2018.07.24 セントラル公式戦 阪神−広島
2018.07.26 セントラル公式戦 阪神−広島

花園セントラルスタジアム
所在地:大阪府東大阪市
開場:2006年
収容人数:1,600人

・正式名称は花園中央公園野球場。花園中央公園は近鉄花園ラグビー場に隣接するスポーツ・コンプレックスで、敷地内には野球場のほか陸上競技場(兼ラグビー場)や広場などがあり、プラネタリウム、美術館なども併設している。またこの公園全体が公園の東側を流れる恩智(おんち)川が氾濫した時のための遊水地も兼ねており、豪雨などで川の水位がマックスに達すると最終的にはあふれた川の水がバックスクリーンの下のスキマからグラウンドに注ぎ込む設計になっている。遊水池と球場を兼ねている施設は非常に珍しい(というかここだけ?)。
・老朽化した藤井寺球場にかわり近鉄バファローズの二軍本拠地になるという話もあったが、球団自体が消滅したためその話はオジャンになった。
・オープン当時は内野にも天然芝を敷いていた。さすが「ラグビーの町」を標榜する東大阪市や!と思ったが維持にコストがかかるのか、2010年に突如芝がひっぺがされ普通の土のグラウンドになってしまった。
・内野の金網が異様なほど高く完全に金網デスマッチ状態での観戦となる。オープン当時のオリジナルの金網は今ほど目障りではなかったが、知らない間にオリジナルの外側に高さが2倍強ほどの金網が増設され、高く、さらに二重という史上最低の環境となってしまった。
・小規模の球場では珍しくオープン・コンコースを採用している。外野の通路は球場の一部と言うよりは、公園内のウォーキング路の一部といった感じだがたしかに周囲をぐるっとと一周できる。オリックス曰く「360度回遊型ボールパーク」。
・スタンドからはすぐ目の前に雄大な生駒山が見渡せる。山の向こうは奈良県。
・座席はバックネット裏が背もたれなしの一人掛け、ベースライン沿いはベンチシート。スタンドは両サイドとも外野の中程までしかない。
・残念ながらスタンドに高さがなく、フェンスが高いのでどこの座席に座ってもフェンスが視界を遮る。バックネットはぶっとい支柱の間に緑色のフェンスが張ってある自立型。当然ながら支柱もフェンスもジャマですこぶる観戦しづらい。結論としてフェンスから少し離れたコンコースからの立ち見が一番お薦めできる。
・屋根はない。
・最近の球場にしては珍しくスタンドがフィールド・レベルと同じ高さにある。バックネット裏などはほぼ地面と同じ高さなので、選手と同じ目線でプレイを目の当たりにできる。普通の球場だとスタンドの下にある放送ブース、記録係・審判団の控え室、選手のロッカールームなどはコンコース後方の建物に入っている。よって選手がフィールドへ出る際には必ずスタンドとコンコースを通ることになる。
・ボールが外に飛び出さないために四方をネットで囲まれている。
・初のプロ野球開催はバファローズのファームではなく、2009年9月19日に行われた関西独立リーグの公式戦だった。オリックスがウエスタンの公式戦を初開催したのは2013年で、それ以降は毎年2試合行われている。尚、オリックスのゲームが行われる時に限り「花園セントラルバファローズスタジアム」という名称になる。長いな…。
・スコアボードはバックスクリーンと一体型でセンターに配置。磁気反転でキチンと選手名も出る立派なもの。バックスクリーンの幅が広く、凸型になっている。
・外野にも芝生の観戦スペースがあるが、座ったらズルズルと滑り落ちそうなくらいの急な傾斜なので観戦用として造られているものはないだろう。外野のコンコースと芝生席はこれまたフェンスによって隔てられている。よって外野のコンコースで観戦する際は球団が用意してくれたテーブルとイスを利用する。もちろん金網越しの観戦となるが。
・両翼97m、中堅120m。ナイター設備なし。
行き方:近鉄奈良線「東花園」駅下車、ラグビー場の方へ徒歩約15分。
観戦したゲーム(3):
2009.09.19 関西独立リーグ公式戦 大阪ゴールドビリケーンズ−神戸9クルーズ
2014.04.19 ウエスタン公式戦 オリックス−中日
2018.05.12 ウエスタン公式戦 オリックス−福岡ソフトバンク

舞洲バファローズスタジアム
所在地:大阪府大阪市
開場:2017年
収容人数:500人

photo by 球場巡礼

・バファローズ二軍の本拠地球場。舞洲ベースボールスタジアムのサブ球場という位置づけだが事実上バファローズ二軍の専用球場で他への貸し出しは行っていない。
・外野のウォールに広告が入っている。
・スタンドはバックネット裏のみでベースライン沿いや外野に観戦スペースはない。すべてベンチシートで背もたれはない。どこに座ってもネット越しの観戦を強いられる。
・照明がないのですべての試合はデーゲームで行われるがスタンドに屋根は一切ない。入場料1000円も取る割には観戦環境はかなり悪い。
・座席が少ないので土日はよく満席になるらしい。立ち見スペースは両サイドとスタンド最上段に設けてある。
・2018年1月に「舞洲サブ球場」から「舞洲バファローズスタジアム」に名称が変更された。
行き方::JR大阪環状線「西九条」駅、阪神電鉄「千鳥橋」駅から大阪市営バス81系統「舞洲スポーツアイランド行き」で「舞洲東」停留所下車、徒歩5分。またJRゆめ咲き線「桜島」駅、大阪メトロ中央線「コスモスクエア」駅より舞洲行きの北港観光バスで「府民共済SUPERアリーナ前」停留所下車、徒歩5分。運賃はどちらも片道210円(17年9月現在)。
観戦したゲーム(2):
2017.09.09 ウエスタン公式戦 オリックス−広島
2018.03.25 ウエスタン公式戦 オリックス−広島

神戸総合運動公園野球場(ほっともっとフィールド神戸)
所在地:兵庫県神戸市
開場:1988年
収容人数:35,000人

photo by 球場巡礼

 オリックスに譲渡されたブレーブスがブルーウェーブになって神戸に移転したのは1991年だが球場自体は1988年に既に完成していた。こけら落としはその年のブレーブス×タイガースのオープン戦。この球場の特徴は当時日本ではほとんど見ることのできなかったオープン・コンコースをイチ早く取り入れたこと。ロウワーレベルは入場した所がスタンド最後列になっており、内野席のチケットを持っていれば座席の種類に関係なくフィールドを眺めながらコンコースをウロウロすることができる。開場後も内野に芝を敷いたり、今ではどこでもやっている入場者プレゼントなどのプロモーションを早くから企画したり、座席を伝統のフォレスト・グリーン(濃緑色)にペイントし直したり、フェンスを低くしたり、球場名をスポンサー企業に売ったり、飲食系売店のバリエーションを増やしたりとなにかとメジャーのスタジアムを念頭に置いた改革を行っている。2003年には日本で初めてとなるフィールドと同じ目線で観戦できるフィールド・シートが新たに増設されさらに球場愛好家からの評価が高まった。2層のスタンドは傾斜も座席の間隔も絶妙に良くて非常に観戦しやすい。顔を上げると空が広がり、照明に照らされた美しい天然芝の上でプレイしている選手たちを見ると、つくづくスバラシイ球場だと感心させられる。個人的には12球団の本拠地球場の中ではベストだと思っている。春先のデーゲーム、夏場のナイトゲーム(花火ナイトであればなお良し)などはゲーム内容がどうであれ、球場という空間が好きなら常にそれなりの心地よさを保証してくれる日本では希有な球場。ただ、語尾上がりの変なアクセントが耳障りな和洋折衷DJスタイルの場内アナウンスは(だいぶ慣れてきたがそれでも)コッパズカシイ...。ここらへんもキッチリと落ち着いた、淡々とした落ち着いたトーンの本場アメリカ風アナウンスで勝負してほしいのだが。
 両翼99.1m、中堅122m。フィールドは自慢の総天然芝。内野スタンドは全席背もたれ付きの一人掛け、外野は全てベンチシート。オープン当時の座席はいろんな色に塗り分けられていたがいつの頃からか全てグリーンに塗り直された。スコアボードは2015年にLEDに更改され、今までオーソドックスで見やすかったレイアウトが逆に見にくくなった。かなり辺鄙なところにあるので駐車場は豊富に用意されている(車で来るファンも多い)。2007年から事実上オリックスの準フランチャイズに格下げされ、日本一の本拠地球場なのに年間で15試合程度しか開催されなくなってしまった。
行き方:JR神戸線「三ノ宮」駅から地下鉄の西神・山手線に乗り換えて約20分、「総合運動公園」駅下車スグ。地下鉄へはJR神戸線「新長田」駅からも乗り継げる。三宮からの運賃は片道340円。(18年3月現在)
観戦したゲーム(23):
2014.5.23 セ・パ交流戦 オリックス−広島・・・オリックス・金子、カープ・前田のエース対決が実現!
2015.9.05 パシフィック公式戦 オリックス−北海道日本ハム
2018.03.20 オープン戦 オリックス−広島

湖東スタジアム
所在地:滋賀県東近江市
開場:1991年
収容人数:2,925人

photo by 球場巡礼

・オープン当時は湖東町にあったので町の名前がそのまま球場名になり、現在も変更されていない。
・球場名の付け方や造りが高島市(旧今津町)の今津スタジアムと同じ。双子スタジアムである。
・2017年にBCリーグに新加盟した滋賀ユナイテッドがメイン球場としており最も多くのホームゲームを行っている。
・1992〜95年まで4年連続でタイガース主催のウエスタンリーグ公式戦が開催されている。直近では2005年8月に東近江市発足記念として10年振りにタイガース主催のウエスタンリーグ公式戦が開催された。
行き方::近江鉄道「八日市」駅からちょこっとバスというミュニティバスの湖東東線で「ひばり公園」下車スグ。本数がかなり少ないので事前に行きと帰りを調べておくべし。
観戦したゲーム(1):
2017.09.10 BCリーグ公式戦 滋賀ユナイテッド−富山サンダーバーズ

守山市民球場
所在地:滋賀県守山市
開場:1980年(2014年全面改修)
収容人数:5,344人

photo by 球場巡礼

・守山市民運動公園内のスモールスタジアム。2014年に全面リニューアルし再オープンした。その年の4月にウエスタンリーグ公式戦がこけら落としとして予定されていたが雨天中止に。しかし翌2015年9月に1年半越しの阪神−福岡ソフトバンク戦が再こけら落としとして行われた。
・内野は土、外野は人工芝で外野フェンス沿いのアンツーカも人工芝を茶色にペイントしてある。
・改装を機に両翼は91mから100mに、センターは123mに拡張され、県内で一番広い球場となった。
・照明設備はない。
・スコアボードはバックスクリーンと一体型でセンターに配置。フルカラーLEDにリニューアルされた。
・バックネット裏スタンドにのみタープ状の屋根がかかっている。夏場の試合ではここのエリアの競争率がかなり高いので出遅れると日向でガマン大会を強いられる。
行き方::JR琵琶湖線「守山」駅西口より近江鉄道バスの杉江循環線で約10分、「守山市民ホール前」下車スグ。
観戦したゲーム(2):
2015.9.20 ウエスタン公式戦 阪神−福岡ソフトバンク・・・ソフトバンクが4年連続のリーグ優勝を決める
2017.7.08 BCリーグ公式戦 滋賀ユナイテッド−読売ジャイアンツ(3軍)

今津スタジアム
所在地:滋賀県高島市
開場:1999年
収容人数:3,000人

photo by 球場巡礼

・高島市今津総合運動公園内にある滋賀県の湖西エリアを代表するスタジアム。公園内にはグラウンドがいくつかとテニスコート、インドアアリーナなどが併設。
・メジャーリーグでローテーション投手として活躍した大家友和氏が立ち上げた社会人クラブチーム、オーカ・ベースボール・クラブ高島(OBC高島)が本拠地としている。
・2017年に創設された滋賀ユナイテッド(BCリーグ所属)が公式戦を開催し、プロ野球の球場としてのデビューを果した。
・オープン・コンコースを採用しており、コンコースからの立ち見でも十分見やすい(ネットをジャマと思わなければ)。スタンドは内野までしかないショート・バージョン。
・ベースライン沿いの芝生席と外野の芝生席は分断されている。ベースライン沿いの芝生席はフェンスが高く、傾斜があまりないのでかなり見にくい。
・内野は土、外野は天然芝でウォーニング・トラックはちゃんと赤土が入れてある。
・両翼100m、中堅122m
・照明設備は6基
・内野スタンド全体を覆う大きな屋根がかかっており、デイゲームでもどんと来い状態。ただし、屋根の下はすべてネットがかかっている。
・スコアボードはバックスクリーンと並列型で右中間に配置。球速以外はすべて表示される。磁気反転。出場選手のDHを表示する枠がないので、ピッチャーとDHを交互に一コマで表示するとゆぅ苦肉の策。
・運動公園の周囲360°はすべて田んぼに囲まれている。一塁側には山が迫っている。スタンドからは山と目隠しの木々以外何も見えない。
・外野芝生席の向こうからと、内野芝生席の外から思いっきりタダ見できる。
行き方::JR湖西線「近江今津」駅から高島市コミュニティバスで「運動公園」下車。本数がかなり少ないので事前に行きと帰りを調べておくべし。運賃は220円。(17年6月現在)
観戦したゲーム(1):
2017.6.10 BCリーグ公式戦 滋賀ユナイテッド−石川ミリオンスターズ

甲賀市民スタジアム
所在地:滋賀県甲賀市
開場:2006年
収容人数:4,000人

photo by 球場巡礼

・「こうが」ではありません。「こうか」市民スタジアムです。
・旧水口(みなくち)町内の「水口スポーツの森」という運動公園内にあるので、正式名称は「水口スポーツの森野球場」。
・2017年に創設された滋賀ユナイテッド(BCリーグ所属)が公式戦を開催し、プロ野球の球場としてのデビューを果した。
・内野は土、外野は人工芝で外野フェンス沿いのアンツーカも人工芝を茶色にペイントしてある。
・両翼100m、センターは122m
・照明設備は4基
・スコアボードはバックスクリーンと一体型でセンターに配置。球速以外はすべて一通り表示される。
・1塁側スタンドの外には一面田んぼが広がっており、防球ネットを越えたファウルボールは田んぼに着弾する。
行き方::近江鉄道「水口城南」駅から野洲(やす)川をこえて徒歩約15分。
観戦したゲーム(1):
2017.5.28 BCリーグ公式戦 滋賀ユナイテッド−信濃グランセローズ

舞洲ベースボールスタジアム(大阪シティ信用金庫スタジアム)
所在地:大阪市此花区
開場:1996年
収容人数:10,000人

photo by 球場巡礼

 舞洲(まいしま)と呼ばれる大阪湾の埋立地に大阪市がおっ建てた国際規格のスタジアム。2008年の大阪オリンピックで野球・ソフトボールのメイン会場になるハズだったが誘致合戦で北京に破れハコだけが残った。管理・運営は同島内にある舞洲アリーナと共に世界のミズノが委託されている。これらの施設を含めた一連の大阪湾開発プロジェクトが大阪市の財政を破綻させた原因であることは有名。内野スタンドだけで8,000人も収容できる大箱だが、普段は専らアマチュアに利用されているためスタンドが賑わうことはほとんどない。この球場最大のイベントは高校野球の大阪大会決勝戦。2008年に初のプロ野球としてオリックスのウエスタン公式戦が開催されたがスタンドはいつもと変わらず閑散としていた。また2009年に発足した関西独立リーグもちょこちょこと公式戦を行っていたが巨大なスタンドをもてあましていた。
 外観はコンクリ打ちっ放しでおおきな円盤のように見えなくもない(映画『未知との遭遇』参照)。スロープで2階へ上がったところからスタンド裏コンコースにアクセスできる。スタンドはバックネット裏が最も列数が多く、外野へ向かうにつれて先細っていくタイプ。場内の座席やフェンスはかつての大阪ドームでもお馴染みの大阪ブルーとでも言うべき淡いブルーで統一されている。フェンスには広告が一切なく、閑散としたスタンドと相まってひときわ侘びしさが強調されている...。座席は全て一人掛け席でバックネット裏のみ背もたれが付く。特徴はバックネットを吊すアーチ状のぶっとい支柱。デーゲーム時はこのアーチが作り出す影が唯一の避難場所となるので、アーチ下の座席を巡ってちょっとした争奪戦が起こる。この多分に装飾的なアーチが日本中どこにでもある量産型地方球場とはひと味違う彩りを添えている。1塁側スタンドの向こうに見える白い橋は舞洲ともう一つの埋立地・夢洲(ゆめしま)とを結ぶ夢洲大橋。3塁側スタンドの向こうには六甲山の山並みから明石海峡大橋、さらには淡路島までワイドな絶景が広がる。
 両翼100m、中堅122m。広い上にフェンスの高さもハンパではない。フィールドは天然芝でナイター設備あり。外野芝生席は一応2,000人収容できるらしいが高校野球の好カード以外は開放されない。スコアボードは2009年にクリアなLED式にリニューアルされた。どうもこれは宝くじの助成金で購入したらしく、スコアボードの右下にはきちんと「宝くじからの贈りもの」と明記されている。この「宝くじ」の文字にHRを当てたバッターにも助成金がこっそり出るというウワサ。2017年6月より大阪シティ信用金庫が3年契約でネーミングスポンサーとなり現在の名称に改められた。
行き方:JR大阪環状線「西九条」駅、阪神電鉄「千鳥橋」駅から大阪市営バス81系統「舞洲スポーツアイランド行き」で球場の真ん前の「舞洲中央」停留所下車スグ。またJRゆめ咲き線「桜島」駅、大阪メトロ中央線「コスモスクエア」駅より舞洲行きの北港観光バスで「ベースボールスタジアム前」停留所下車スグ。運賃はどちらも片道210円(17年9月現在)。
観戦したゲーム(3):
2003.8.03 ベースボール・フェスティバル in KANSAI 決勝:福岡ダイエー−近鉄
2009.9.20 関西独立リーグ公式戦 大阪ゴールドビリケーンズ−神戸9クルーズ
2015.6.27 ウエスタン公式戦 オリックス−阪神

紀三井寺公園野球場
所在地:和歌山県和歌山市
開場:1965年
収容人数:15,000人

photo by 球場巡礼

 紀三井寺公園内にある和歌山を代表する県営のスタジアム。近年ではオープン戦はもとよりウエスタン戦が行われる事もすっかりなくなったが、かつては南海ホークスが公式戦を主催した事もある。やたらと立派なお役所的外観はまさしく昭和の球場様式そのもので、竣工年から察する通りボロっちいのは言うまでもない。特にトイレは狭くて薄暗く、非常に香ばしいニホヒを発している。グランドスタンドは内野側と外野側に分かれていてスタンド中程の通路で繋がっている。内野側のスタンドはバックネット裏でさえも全席お尻ジンジンのコンクリ席なのに対して、何故か外野側のスタンドは普通にベンチシートになっている。外野側の座席は内野側よりショボくあるべし、というのが球界では定説になっていると思われるが、内野側の座席の方が貧乏クサイというのはなかなか珍しい逆転現象だ。恐らく外野側のスタンドは後で増設されたのだろう。ちなみに座り心地は良くないが、フェンスが低いのでどこからでも非常に観戦しやすい。安全重視の新設スタジアムと違って、こうゆうオールド・スタジアムの大らかさは有難い。←その後スタンドは2015年に開催された国体のためにかなり手を加えられ現代風にアップグレードされている。
 以前は両翼93m、中堅120mだったが改装の際に両翼が拡げられ現在は98mとなった。またナイター設備も2006年に増設された。外野は全て芝生席。スコアボードとバックスクリーンはそれぞれ独立している並列タイプ(個人的には一体型よりも見栄えがいいので好きだ)。バックネット裏のひさしの下に見える三色のパネルには野球をモティーフにした絵が描かれている。どんな絵かは行ってみてのお楽しみという事で!(それほど大したモノでもないが...)
行き方:JR紀勢本線「紀三井寺」駅下車、徒歩30分強。ロータリーのある西口から出て「紀三井寺」交差点から国道42号線をひたすら南へ行くと左側に競技場の照明が見える。あるいはJRの線路沿いに、国道42号線と平行している「紀三井寺緑道」という遊歩道を使っても行ける。バスで行く場合はJR紀勢本線「和歌山」駅、あるいは南海電鉄「和歌山市」駅から出ている和歌山バスで「競技場」下車。ちなみに紀三井寺駅から競技場へ行くバスは出ていないので注意。
観戦したゲーム(2):
2004.8.08 ウエスタン公式戦 福岡ダイエー−広島
2015.6.13 ウエスタン公式戦 オリックス−福岡ソフトバンク・・・11年振りのプロ野球開催

豊中ローズ球場
所在地:大阪府豊中市
開場:1996年
収容人数:2,000人

photo by 球場巡礼

・1967年に初代がオープンし、1996年に全面改修された。
・豊島(てしま)公園内にあるので正式名称は【豊中市豊島公園野球場】。
・2013年6月22日にウエスタン・リーグ公式戦のオリックス−阪神が開催された。私の記憶ではこの球場でプロ野球が開催されるのは初めてだが、過去にウエスタンの試合が行われたことがあるらしい。
行き方:阪急電鉄宝塚線「曽根」駅か「服部」駅から徒歩スグ。
観戦したゲーム(2):
2013.6.22 ウエスタン公式戦 オリックス−阪神
2015.6.06 ウエスタン公式戦 オリックス−広島

西京極球場(わかさスタジアム京都)
所在地:京都市右京区
開場:1932年
収容人数:20,000人

photo by 球場巡礼

 京都府唯一の1軍公式戦開催可能球場にして近畿を代表する地方球場。内外野のフェンスが高くなってからはさっぱり見られなくなったが、試合終了後にフィールドで繰り広げられた闖入者 vs. 警備員の追っ駆けっこは大文字焼きと並ぶ京都の夏の風物詩だった。Jリーグ・京都サンガのホームでもある競技場やアリーナ、屋内プール(兼アイスリンク)などを備える西京極総合運動公園内に立地するので正式には「西京極総合運動公園野球場」という。2009年からネーミング・ライツを導入し現在は「わかさスタジアム京都」と呼ばれている。昭和7年竣工というだけでも相当老舗なわけだが、球場学的にはこの球場のシンボルとも言える存在感の有りすぎる重厚な照明をいじらないわけにはいくまい。このような純昭和スタイルの照明がフィールドを見下ろしている様は今となっては大変貴重な球場風景になってしまった。ちなみに照明はスタンドの外側に設置されているのだが、スタンドは照明の支柱を避けるようにデザインされており、最上段のあたりがボコッボコッと凹んでいる。座席はかつては端から端まで全てベンチシートだったが2009年の改修によりバックネット裏だけ背もたれ付きの一人掛けにアップグレードされた。またセンターに配置されているスコアボードも(市長のスピーチによると)2.4億円をかけて2015年に完全リニューアルし全面LEDの最新式となった。
 以前は京都に路線を持っていた阪急や近鉄、そして高校野球で甲子園球場が使えない時期に阪神が定期的に公式戦を行っていたが、パ・リーグ勢はいつの頃からかパタっとやらなくなった。阪神だけが21世紀に入ってもしばらくレギュラー・シーズンとオープン戦を毎年開催していたが、設備の老朽化と(ウワサによれば)あまりにも雨天中止が多いという理由で2005年の西武戦を最後に完全撤退した。以降、京都府は長らく1軍公式戦開催空白地域だったが球場が改装を終えた2010年、満を持して5年振りに読売の公式戦が行われた。また2010年に創設された日本女子プロ野球リーグもここを本拠地として活動している。
 両翼100m、中堅117m。両翼が十分広いわりにはセンターがやや浅いか。フィールドは天然芝。外野スタンドは前半分がベンチシート、うしろ半分が芝生のハイブリッド・スタイル。内野スタンドからは外野スタンドのすぐ向こうを疾駆するあずき色の阪急電車が見える。ろうそくを模した京都のランドマーク、京都タワーも3塁側スタンドの向こうにちっこく見える。
行き方:阪急電鉄京都線「西京極」駅下車、スグ。
観戦したゲーム(5):
2005.3.20 イースタン春季教育リーグ 読売−阪神
2011.3.19 オープン戦 オリックス−広島
2015.3.08 オープン戦 オリックス−埼玉西武

皇子山球場
所在地:滋賀県大津市
開場:1960年
収容人数:15,200人

photo by 球場巡礼

 滋賀県内では「北の彦根、南の皇子山」と言われている県の二大メインスタジアムのひとつ。実際、高校野球の県大会決勝は彦根と皇子山の持ち回りで開催されている。陸上競技場やアリーナを備える皇子山運動公園内にあるので正式名称は皇子山総合運動公園野球場。大津は西武グループ総帥・堤一族の地元ということでかつては西武のオープン戦が開催されていたようだが、1982年8月のウエスタン阪神戦を最後にプロ野球界からいったん姿を消した。しかし2002年から段階的に大規模なリノベイション工事が始まり、まず外野をプロ仕様の規格に拡張。続いて外野スタンドやスコアボードを改装するなどして2004年3月、ファームの教育リーグながら22年振りにプロ野球の再誘致に成功した。この「ファーム交流戦」と銘打たれた読売−阪神戦は前売りの段階でソールドアウトとなり、スタンドには生観戦に飢えた地元ファンが殺到して一度腰掛けたら二度と身動きがとれない程のギュウギュウの大入りとなった。その後内野スタンドも全面的に建替え、全く違う球場に生まれ変わった2008年から阪神主催のオープン戦が開催されるに至った(対戦相手はやはり地縁のある西武が選ばれている)。また東日本大震災が起きた2011年は西武のセカンド・ホームのような位置付けに昇格し、西武主催のチャリティーマッチや球場史上初の1軍公式戦が行われた。
 改装前の外観はコンクリがドス黒く変色し、退廃的な雰囲気が充満していたが、改装後はキチンとデザインされた最新型のモダンなルックスに生まれ変わった。バックネット裏スタンドを覆っていた鉄骨ムキ出しの重厚な屋根は台湾の球場でよく見かけるギザギザの鉄骨に白タープをはった明るいものに変更され、お尻ジンジンのコンクリムキ出し階段席にはちゃんとベンチシートが備え付けられた。スタンドの形状や造りは改装前とほとんど変わっていないが、全体的に明るい色が多用されて印象としては完全に別物の球場になった感がある。スタンド内はタテ・ヨコの導線が豊富で座席への出入りがしやすい。スタンドからの眺望は賑やか。すぐ眼前に五山の送り火の「大」の字で有名な大文字山が迫り(「大」の字は当然ながら京都側からでないと見えないw)、山麓を2両編成の京阪電鉄石山坂本線とJR湖西線の列車が頻繁に行き交う。そしてスタンドの裏には琵琶湖が広がり、西洋のお城のような外観のびわこ競艇場も近くに見える。
 両翼100m、中堅122m。拡張前は両翼91.5m、中堅118.5mだったのでだいぶ広くなった。フィールドは天然芝でナイター設備あり。外野席は改装後上段がベンチシート、下段が芝生というハイブリッド・スタイルになっている。新しくなったスコアボードはセンターに配置され、オレンジの電光が目に優しい。京都駅からのアクセスも良いことから今後も彦根に代わって滋賀県のプロ野球開催を独り占めしそうな予感。
行き方:JR湖西線「大津京」駅から徒歩5分。大津京駅は京都駅から2駅で所要時間は約10分弱。あるいは京阪電鉄石山坂本線「皇子山」駅から徒歩2分(ただし石山坂本線は京阪本線とは繋がっていないので注意)。どちらの駅を使うにしても球場までのアクセスはすこぶる良い。
観戦したゲーム(4):
2004.3.21 イースタン春季教育リーグ 読売−阪神
2011.3.08 オープン戦 阪神−埼玉西武
2011.4.03 プロ野球12球団チャリティーマッチ 埼玉西武−福岡ソフトバンク
2014.9.15 四国アイランドリーグ公式戦 徳島インディゴソックス−香川オリーブガイナーズ・・・近畿では初の公式戦開催

姫路球場
所在地:兵庫県姫路市
開場:1959年(2014年全面改修)
収容人数:14,000人

photo by 球場巡礼

 JR姫路駅の南、手柄山(てがらやま)中央公園内にある兵庫県南西部、いわゆる播磨エリアのメイン球場。1959(昭和34)年に完成した初代は2011年限りで解体され、約2年の工期を経て2014年3月に現在の2代目が完成した。かつての初代は1塁側スタンド下にボクシング・ジムが併設されているということで球場マニアには良く知られた球場であった。90年代前半はオリックスが毎年公式戦を行っていたが、老朽化のため公式戦開催は1995年で打ち切りとなり、現在ではオープン戦のみ開催に格下げされた(2012、2013年は建替工事のため開催なし)。2009年からはライバルの阪神が姫路に進出し、主催のウエスタン公式戦が定期的に行われるようになった。
 2代目はバックネット裏に屋根がかかり、スタンドがほぼポール際まで伸るなど見違えるような立派な球場となった。キャパは初代の12,000人から2,000人増えて14,000人となった。座席は端から端まで一人掛けとなり、バックネット裏は背もたれ付、その他は腰のあたりまでのおしりストッパーがあるタイプ。すべてグリーンで統一され非常に美しいルックスとなった。惜しいのはフェンスの高さ。初代はフェンスが劇的に低くてすごく見やすかったが、2代目はほかの新しい球場と同じくフェンスが高くて真ん中より高めに座らないとフェンスが邪魔になる。リニューアル後はフィールドも拡張され、両翼が95mから100mになった(その分外野芝生席が削られた)。中堅は120mのまま変わらず。またスコアボードもリニューアルされてからそれほど年数が経っていないので変わっていない。バックネット裏にかかる屋根は滋賀県の皇子山球場のものと同じで、白いタープ状のシートを鉄骨の骨組みにかぶせたもの。台湾の球場ではポピュラーなスタイルだが近年日本の球場でもよく採用されている。スタンドからの景色というのは特にない。外野の向こうは駐車場になっており、その向こうにはラブホが並ぶ。まぁ、ある意味非常に姫路らしい風景であるかと...。

 【以下は初代姫路球場についての解説】
 古い球場だけに造りが個性的でミドコロが多い。まず目に付くのはたいそうな外観。地上4階建ての大仰なイデタチで、内野スタンドのキャパはたった8,000人にもかかわらず見た目は結構圧倒される。スタンドはバックネット裏だけまさかの2層構造。アッパーデックはあまり前にせり出していないので幅がない分高さがあり傾斜もきつい。アッパーデックには日陰が一切なく、シートのないコンクリムキ出しの階段席に直接座るお尻アチチスタイルなので夏場の観戦はかなりの試練となるだろう。内野のベースライン沿いと外野は全て芝生席。内野スタンドと芝生席の境界は逆ハの字型の斜めの壁によって完全に分断されており、両者は全く行き来できない。バックネット裏のブルーの座席のみ背もたれ付きの一人掛けで他はすべてベンチシート。1階席の最上段から3列目くらいまではかろうじて日陰になるので夏場は是非キープしておきたい。スタンド裏のコンコースも2階層になっており、地上2階部分には食堂が常設されている。
 両翼95m、中堅120m。フィールドは天然芝でナイター設備はない。スコアボードは磁気反転で選手名やスピードがきちんと表示されるのでリニューアルされたものだろう。内外野共にフェンスが低く視界はすこぶる良好。内野芝生席の最上段の一区画のみに何故かコンクリの階段席があり、砂漠の中のオアシスのように人が集中する。柵やフェンス、スタンドの仕切り壁などはすべてエメラルドグリーンで統一されているが、なんか全体的に色褪せているように見えてパッとしない。この球場は内外野ともスタンドの外側が刑務所のようなコンクリの壁で囲まれている。一部の外壁はびっしりと蔦に覆われており、なにやら廃墟的な雰囲気が...。内野スタンドの裏手には手柄山の山頂に建つ昭和丸出しな古くさい展望タワーが見える。シアトルのスペースニードルとセント・ルイスのゲートウェイ・アーチを組み合わせたような個性的なタワーなのでお見逃しなきように(イヤでも目に入るが...)。
行き方:JR山陽本線「姫路」駅から姫路モノレールで2駅、終点「手柄山」駅下車...というのは1960年〜70年代に姫路モノレールが運行されていた時代のおはなし。現在は姫路駅からお城とは反対方向の南へ徒歩約30分。あるいは山陽電鉄「手柄」駅下車、西へ徒歩10分。バスで行く場合は土日祝と7/21〜8/31のみの運行だが神姫バスの97系統手柄山ループバスが姫路駅から直接球場の前まで行く。姫路駅南口3番乗り場から1時間に2〜3本。運賃は200円。(14年3月現在)
観戦したゲーム(5):
2000.3.18 オープン戦 オリックス−横浜
2002.3.20 オープン戦 オリックス−阪神
2005.3.02 オープン戦 オリックス−千葉ロッテ
2010.6.05 ウエスタン公式戦 阪神−中日
2014.3.09 オープン戦 オリックス−北海道日本ハム・・・リニューアル・オープンのこけら落とし

萩谷総合公園野球場
所在地:大阪府高槻市
開場:2002年
収容人数:1,330人

・初のプロ野球開催は2012年7月に行われたウエスタン公式戦のオリックス−広島戦。
・高校野球の大阪府大会ですら開催されない無名な球場ではあるが、2012年からオリックスのファームが公式戦を行うようになった。
・JR摂津富田駅から一本道を山の方へズンズン進んでいった先にある。里へ下りる道が途中まで1本しかないので、ゲーム終了後は国道まで結構な渋滞が続く。

両翼98m、中堅122m。外野は天然芝、内野は土。照明なし。
行き方:JR東海道線「摂津富田(せっつとんだ)」駅から高槻市営バスの萩谷(はぎたに)行きで約20分、「萩谷総合公園」下車。片道270円。(2012年07月現在)
観戦したゲーム(2):
2012.7.8 ウエスタン公式戦 オリックス−広島
2013.7.7 ウエスタン公式戦 オリックス−広島

上富田スポーツセンター野球場
所在地:和歌山県上富田町
開場:1995年
収容人数:3,200人

photo by 球場巡礼

・2001年から阪神主催のウエスタン公式戦を毎年開催している。
・市街地から離れた山を切り開いたスポーツ・コンプレックス内にある。野球場の他に多目的グラウンドやテニスコートを併設。
行き方:プロ野球開催の日は上富田町役場より無料シャトルバスを運行。(2013年05月現在)
観戦したゲーム(1):
2013.5.18 ウエスタン公式戦 阪神−広島

あじさいスタジアム北神戸
所在地:兵庫県神戸市
開場:2000年
収容人数:3,000人

Photo by 球場巡礼

 オリックス・バファローズの旧二軍本拠地。山を切り開いて造営された北神戸田園スポーツ公園内にあり、周囲は田んぼに囲まれている。正式名称は北神戸田園スポーツ公園野球場。通称「あじスタ」。ウエスタンリーグでは唯一ナイトゲームが行われる本拠地球場であった。球場名は神戸市の花である紫陽花からとられた。北神戸という名称から察する通り神戸市内ではあるが六甲山の裏側(北側)にあり、公共の交通機関を使ってのアクセス難易度はちょい高い。2000年にオリックスの2軍にスポンサーが付き、チーム名を「サーパス神戸」に改めたと同時に神戸総合運動公園サブ球場から移ってきたが、2010年から突如サブ球場の使用が再開され、シーズンの前半をサブ球場で、7月下旬の夏休み期間以降をここ北神戸で開催するようになった。造りはなんとなく、と言うか明らかにサブ球場に似ている。ベージュでペイントされたモダンな外観が公営の球場らしくなくてなかなかカッチョいい。バックネット裏にだけベンチシートのスタンドがあり、ダッグアウトの上から外野にかけては全て芝生席。スタンド席も芝生席も全体的にネット・フェンスが寸断なくかかっており、この球場はどこに座ってもネット越しの観戦を強いられる。安全に配慮するのも結構だがせめてスタンドの端っこくらいはネットがかからないようにして頂きたいものだ。特等席は芝生席の最前列。バックネット以外のフェンスの前の通路に座りこんで観戦するのが暗黙のうちに認められており、折りたたみのイスを持参している常連も多い。ブルペンは外野側のスタンド内にあり、上からのぞき込むようにして見ることができる。
 両翼99.1m、中堅122m。フィールドは内野が土で外野は人工芝。スコアボードはバックスクリーンと一体型でセンターに配置。外野は芝生席になっているが清原クラスの大物が出場しない限り普段は開放していない。夏場に行われるナイトゲームは地元でも好評らしく多くの人が涼みがてらに駆けつける。オープン当初は入場料大人300円だった。
行き方:神戸電鉄三田線「二郎(にろう)」駅下車、竹やぶを抜け、田んぼのあぜ道を抜けて徒歩約30分。あるいは同じく神戸電鉄三田線「岡場(おかば)」駅か「道場(どうじょう)」駅から神戸市バス68系統で「菖蒲が丘2丁目」下車、徒歩10分。バスは本数が少ないので球場にある時刻表で帰りのバスをチェックしておくべし。基本的にクルマで来るファンが多く、駐車場は豊富にある。
観戦したゲーム(4):
2003.8.13 ウエスタン公式戦 サーパス−阪神
2005.4.17 ウエスタン公式戦 サーパス−阪神・・・両軍合わせて30得点の超グダグダうんこ試合
2012.9.09 ウエスタン公式戦 オリックス−中日

富田林総合スポーツ公園野球場(富田林バファローズスタジアム)
所在地:大阪府富田林市
開場:1994年
収容人数:1,500人

Photo by 球場巡礼

・初のプロ野球開催は2012年7月15日のオリックス−中日戦。オリックスの「ファームが町にやってくる」企画の一環で「富田林市ドリームフェスティバル」と銘打ち大々的に開催された。旧近鉄のお膝元であった南河内(みなみかわち)エリアでプロ野球が行われるのは2004年限りで近鉄が解散して以来こと。いまいち大阪に定着しきれないオリックスが旧近鉄ファンを引き込みたいがために企画した興行ではあったが、前売りの段階でチケットが完売するというファームでは非常に珍しい現象が起きてしまい、当日来たものの入場できなかったファンが多数発生した。
・以降毎年オリックス二軍の公式戦が開催されている。
・市街地から遠く離れた山の中の球場。1997年に開催されたなみはや国体で軟式野球の会場となった。ちなみにこの球場では高校野球の大阪府大会は行われていない。
・両翼95m、中堅120m。外野は天然芝、内野の黒土は甲子園球場と同じものを使用しているとのこと。
・照明は4基。
・2013年からオリックスと富田林市はスタジアムニックネーム協定を結び、本球場は「富田林バファローズスタジアム」と呼ばれるようになった。
行き方:近鉄長野線の「富田林」駅から金剛バス・東條線のサバーファーム行きで約20分、「スポーツ公園前」下車。片道420円。バスは土日祝だと1時間に1本、平日はそれ以下の本数しかないので注意。(2012年07月現在)
観戦したゲーム(1):
2012.7.15 ウエスタン公式戦 オリックス−中日

春日スタジアム
所在地:兵庫県丹波市
開場:1996年
収容人数:4,200人

Photo by 球場巡礼

 兵庫県の東部、日本海と瀬戸内海のほぼ真ん中に位置する丹波地方のスモール・スタジアム。山間部に造営された丹波市立春日総合運動公園内にあり、緑の山々や田園に囲まれた素朴な雰囲気が遠征好きのマニアの間ではなかなか好評を博している。96年のオープン以来毎年かかさずオリックスの主催でウエスタンの公式戦が行われている。球場はいたってシンプルな造り。座席があるのはダグアウトや記者席の上に乗っかっているバックネット裏スタンドだけで、あとの内外野は全て芝生席になっている。スタンド席は1,000人収容で座席はすべてベンチシート。日差しをよける屋根などは一切ない。バックネットを支える支柱がやけにぶっとく死角がかなりできるので座席からのビューは悪い。次回の改修では是非バックネットの支柱を取っ払って見やすいものに換えて頂きたい。ゲーム当日は球場前の広場に地元の人たちの手による物産展や屋台が並びちょっとしたフィエスタ状態。毎年やってるのでスタッフも手慣れた感があり、手作りの文化祭的な雰囲気がとてもよろしい。
 両翼92m、中堅122m。両翼が狭い割にはセンターが深く、航空写真を見ると外野はだいぶ面長な印象を受ける。フィールドは天然芝でいつ来ても芝生が青々としておりメンテナンスがよく行き届いている。ナイター設備は一応あるが照明の照度が足りないようでプロ野球のナイトゲームは開催されたことがない。スコアボードは当初は手書きで得点とラインナップは別々の独立したボードに表示されていたが、いつのまにか磁気反転の今風のものにリニューアルされており、個人的にはいささか野趣に欠ける結果となってしまったのがちょい残念。2012年4月現在、スコアボードのカウント表示はSBOのままになっている。
行き方:最寄り駅はJR福知山線「黒井」駅だが球場まではかなり離れているので歩くのは現実的ではない。ゲームのある日は丹波市のご厚意により駅前から無料のシャトルバスが運行される。ゲームのない日は黒井駅から神姫バス「野瀬行き」で約15分、「三井庄」で下車してそっから球場まで徒歩10分。
観戦したゲーム(3):
2000.5.28 ウエスタン公式戦 サーパス−阪神
2003.5.25 ウエスタン公式戦 サーパス−阪神
2012.4.29 ウエスタン公式戦 オリックス−広島

明石球場(明石トーカロ球場)
所在地:兵庫県明石市
開場:1932年
収容人数:12,000人

photo by 球場巡礼

 明石城跡を含む兵庫県立明石公園内にあるので正式名称は兵庫県立明石公園第一野球場。2011年7月から地元明石をベースとするトーカロ株式会社がネーミング・スポンサーとなり明石トーカロ球場となった。相当古い球場なので歴史を洗えば興味深いエピソードがドッサリ出てくるのだろうが、とりあえず1950年代に読売が春季キャンプ地として利用していた事は有名だろう。近年では阪神が毎年オープン戦を主催していたが2000年以降はパッタリ途切れてしまい、以降はオリックス、楽天(明石は楽天の三木谷社長ゆかりの地)がオープン戦を行っている。ちなみに兵庫県下にはプロ野球開催に耐え得る球場はたくさんあるが、夏の高校野球県大会の決勝が行われるのは他でもないこの明石球場。また高砂市の高砂球場とともに「軟式の甲子園」こと全国高等学校軟式野球選手権大会の会場にもなっている。このグレードの球場で、キャンプ地でもなく、特別温暖な地でもない明石で今もプロ野球一軍の試合が行われているのは現代の球場七不思議のひとつと言えるだろう。
 スタンドはバックネットから外野の途中までしかない小規模なもの。バックネット裏のスタンドは列数が多く少し高くなっており、ベースライン沿いのスタンドは列数が少なく差別化されている。座席は基本的にセパレートのベンチシートだが、バックネット裏の中央下段だけは背もたれのあるVIP仕様のベンチシート。その他のバックネット裏のシートはウグイス色、ベースライン沿いはオレンヂにペイントされている。外野はすべて芝生席。1塁側・ライト側からは白い外壁が美しい明石城と標準時で有名な明石の天文台が見える(ただし明石城は天守閣を持たないので、見えるのは「坤櫓(ひつじやぐら)」・「巽櫓(たつみやぐら)」と呼ばれる隅櫓)。その明石城の石垣の上はタダ見スポットになっており、阪神のオープン戦ともなると足の踏み場もない程混雑したらしい。お殿様も我が家の庭先で舶来の娯楽が行われるような時代が来るとは思ってもみなかっただろう。
 両翼100m、中堅122m。フィールドは天然芝でナイター設備はなし。古い球場ではあるが何度か改修されているようで、オールド・スタジアムの風情はほとんど感じられない。フィールドは不自然な程広いので間違いなく拡張されている。リニューアルされたスコアボードは結構ユニークなので紹介しておく。基本的にバックスクリーンであって、よく見られるバックスクリーン&スコアボード一体型のカタチをしていない。バックスクリーンの両サイドのスペースに選手名、上部にスコアが表示されるようにデザインされており、従来のモノにはなかった近未来的な雰囲気を漂わせる。ただ、この美しい眺望を持つオールド・スタジアムにそれがフィットしているかどうかは...。
行き方:JR山陽本線(神戸線)「明石」駅下車、徒歩5分。明石までは大阪駅から新快速で約35分。
観戦したゲーム(2):
2007.03.07 オープン戦 オリックス−千葉ロッテ
2012.03.07 オープン戦 東北楽天−埼玉西武

神戸総合運動公園サブ球場
所在地:兵庫県神戸市
開場:1991年
収容人数:1,000人

Photo by 球場巡礼

 名前の通り神戸総合運動公園野球場のサブ球場。新聞などの略称は「神戸サブ」。開場は本球場オープンから3年後の1991年3月。当時はもちろんグリーンスタジアム神戸サブ球場と呼ばれていたが、神戸市が売りに出したネーミングライツにこの球場は含まれていなかったらしく、本球場の名がコロコロ変わるうちにサブ球場だけが正式名称になっていた。球場の周辺は山を切り開いて造られた工業団のようで、大手メーカーの工場や物流センターが並び、土日ともなると辺りから人の気配がなくなってしまう。本球場は公園内にあるがこちらのサブ球場は公園の敷地からハミ出しており、独特の疎外感はまさにファームの施設としてふさわしい立地と言える。
 球場は四方をネットで囲まれており、道路に面した1塁側スタンドの端っこが唯一の入場ゲートになっている。以前はネット裏にだけスタンドが設えてあり、ベースライン沿いは芝生席という典型的なファームの球場だったが、2010年のオフに大規模な改修が行われ、1・3塁側のベースライン沿いにもベンチシートのスタンドが増設された。これでようやく球場らしくなり、バックネット裏スタンドの脇には売店もできて入場料を取るにふさわしいいっぱしの設備になったと言ってよいだろう。スタンドからは神戸市の山側の典型的なビューである高速道路や集合住宅、物流センターなんぞが見えるくらいで殺風景極まりない。レフトポールの向こうには本球場の照明灯が見える。オリックスのファームは1999年まで本拠地球場として使用していたが、2000年からは神戸市北区に新設されたあじさいスタジアム北神戸へ移った。以降はオリックス1軍の練習場や春の教育リーグの場として使われていたが、オリックスのファームチームのスポンサーだった穴吹工務店が倒産して金回りが悪くなったのか、2010年から再びウエスタンの公式戦がこの球場で開催されるようになった(北神戸は主に夏場のナイトゲームで使用されている)。サブ球場での試合は以前は入場無料だったが2010年からはしっかり大人500円を徴収するようになった(教育リーグの試合は無料)。
 両翼99.1m、中堅122mでサイズは本球場と全く同じ。フィールドは内野が黒土で外野は人工芝。土が入っているのはフィールド内のみで、ファウルエリアやバックストップなどは人工芝で完全に覆われている。2008年のオフにボロボロだった人工芝が新しく張り直されたが、その際外野にウォーニングトラックができた。見た目はアンツーカっぽいが、そーゆー色の人工芝なのかホントに土が入っているのかは目視では確認できなかった。スコアボードはライトに設置。こちらも2010年のオフにアップグレードされ、スコアやBSO、選手名なんかがLEDで表示されるようになりデーゲームでもクッキリ見えるようになった。
行き方:神戸総合運動公園野球場を参照。サブ球場専用のパーキングはないのでおクルマでお越しの方は総合運動公園の有料パーキングをどうぞ。

観戦したゲーム(2):
2010.4.11 ウエスタン公式戦 オリックス−広島
2011.4.29 ウエスタン公式戦 オリックス−広島


橿原公苑野球場(佐藤薬品スタジアム)
所在地:奈良県橿原市
開場:1952年
収容人数:9,347人

Photo by 球場巡礼

 大和三山のひとつ、畝傍山(うねびやま)の麓に広がる橿原公苑内にある奈良県のメインスタジアム。2008年以降、夏の高校野球奈良県大会は全試合がここで行われている。大昔に近鉄バファローズが公式戦、オープン戦を行った事があるらしいが現在はウエスタンの試合がちょぼちょぼと開催される程度。橿原神宮の敷地内にあるため西の神宮球場とも呼ばれているが施設は橿原神宮の所有ではなく奈良県の所有。2010年からネーミング・スポンサーが付き「佐藤薬品スタジアム」と名乗っている。外観は見上げるようなコンクリ打ちっ放しの造りで、このレベルの球場にこんな立派な顔が要るんか?というほど立派。ボールパークサインは「県立橿原球場」。球場の周辺の歩道などもきれいに整備されている。内野スタンドはダグアウトの上までしかないバックネット裏と、前半分がコンクリの階段席、うしろ半分が芝生席からなるハイブリッド・スタイルのベースライン沿いエリアに二分されている。バックネット裏の座席は全て木製のベンチシート。アーチ状のデザインがほどこされている屋根がかかっており、一部上段の座席は完全に日陰になるのでありがたい。
 両翼93m、中堅120m。センターと両翼の差が27mもあるので外野は不自然なほど大きなカーブを描いている。以前は天然芝のフィールドだったが芝枯れが目立つという理由で2010年夏に人工芝に張り替えられた。芝が枯れるからと言って人工芝に換えるという安易な発想はどーなんよ...?ナイター設備はあるがプロ野球のナイトゲームを開催するには照度が足りないらしい。スコアボードはバックスクリーンと一体型でセンターに配置されている。外野席は全て芝生。外野のフェンスは大人の胸くらいの高さしかなく、芝生席でも結構見やすい。芝生席の後ろの方は木陰になっていて木製のベンチも用意されている。虫さえ気にならなければ気持ちよく観戦できそう。
行き方:近鉄橿原線「橿原神宮前」駅下車、徒歩5分。
観戦したゲーム(2):
2001.6.03 ウエスタン公式戦 近鉄−阪神
2010.9.11 ウエスタン公式戦 阪神−福岡ソフトバンク・・・9年振りのプロ野球開催

住之江公園野球場
所在地:大阪市住之江区
開場:1968年
収容人数:3,211人

Photo by 球場巡礼

・プロ野球とは縁のない球場だが大阪では市内の舞洲ベースボールスタジアムや南港中央野球場などと共に夏の高校野球大阪大会の会場として知られた球場である。
・住之江競艇と隣接する住ノ江公園内にあり、大阪府が管理を行っている。周辺は普通の住宅街で公園の周りにはマンションがたくさん建っている。競艇場でレースがある時は球場までその爆音が聞こえてくるらしい。
・2009年から2シーズンは関西独立リーグ/ジャパン・フューチャー・ベースボール・リーグの大阪ゴールドビリケーンズのメイン球場だった。ゲームのある日は球場の外にホットドッグや軽食の屋台が出ていた。球場のメインエントランス脇にも公園に来る人のための常設の売店がある。
・草野球場に毛の生えたような小規模球場だが外観はしっかり造ってある。しかし、球場の前の道は舗装されておらずそのギャップに不思議な違和感を感じてしまう。
・スタンドは放送席などの上に乗っかっているバックネット裏と、なだらかで5段くらいしか座席がないベースライン沿いに二分されており、両者は階段でつながっている。バックネット裏は背もたれのない一人掛け席、ベースライン沿いはベンチシート。外野に向かうにつれてスタンドは緩やかなカーブを描く。個人的な好みで言うと、一直線のスタンドより角度がついているスタンドの方が昔っぽい雰囲気がするので気に入っている。
・立派な外観とは裏腹にネットを張る支柱が錆びて赤茶けていたり、黒ずんだコンクリの割れ目から雑草がぼうぼうに茂っているなど老朽化が目立つ。需要はほとんどないだろうが、特にベースライン沿いスタンドの改装は必要かと思われる。
・外野席はない。フェンス1枚で外界と隔てられているだけで、そのフェンスも低く、目隠しもないので、外野フェンスの向こうは時間をもてあましていそうなヒマなおっちゃんらにとって絶好のタダ見スポットとなっている。ある意味独立リーグによる地域住民へのサービスとも言えなくもない...。
・両翼90m、中堅110m。内野は土、外野は天然芝。外野の定位置あたりの芝はズルムケになっており、完全に土が露出してしまっている。メンテナンスがあまり行き届いていないことがよくわかる。
・この規模の球場にしては珍しくナイター設備を備えている。最近の球場にありがちな柱1本の簡易な照明ではなく、鉄骨でしっかり組まれたスタイルのよい立派な照明。古き良き時代の「ナイター」を思い起こさせるこの無骨な照明は「昭和の球場遺産」とでも言っても過言ではない存在感を示している。大阪に遠征に来られた際にはぜひ住之江まで足を伸ばしてもらって見ていただきたいシロモノである。
行き方:大阪市営地下鉄四つ橋線か大阪市交通局南港ポートタウン線(通称ニュートラム)の「住之江公園」駅下車スグ。
観戦したゲーム(1):
2010.05.08 JFBL公式戦 大阪ゴールドビリケーンズ−香川オリーブガイナーズ

万博記念公園野球場
所在地:大阪府吹田市
開場:1974年
収容人数:7,700人

Photo by 球場巡礼

・1970年の大阪万博の跡地に造られた万博記念公園内にあり、敷地内にはJリーグ・ガンバ大阪の万博記念競技場や日本で唯一のアメリカン・フットボール専用球技場であるエキスポ・フラッシュ・フィールドなどが併設されている。
・北大阪エリアの高校野球大阪府予選の会場として知られている。また2009年に発足した関西独立リーグの大阪ゴールドビリケーンズのメイン球場のひとつでもあった(同球団は2010年はジャパン・フューチャー・ベースボール・リーグに所属を移し、同年シーズン終了後に解散した)。2009年10月には同リーグ初のオールスター戦が行われた。
・イス席は一切なく、内外野とも全て芝生席である。緑と茶色のたった2色の天然成分で構成されている、一周して時代の最先端を行くエコロジカル・ボールパーク。そこそこのキャパとそこそこの知名度を持つ球場にしてはかなりの変わりダネと言える。芝生のスペースが結構広いので実際以上に奥行きを感じる。
・内野スタンドと外野スタンドは一応分断されている。スタンドは中程の通路で上段・下段に区切られており、上段の方が角度がついているので見やすい。が、まぁ、どちらにしても傾斜はかなりなだらかである。折りたたみイスやレジャーシートは必須。
・当たり前だがオープン・コンコース・スタイルで場内はぐるりと周回できる。バックネット裏1塁方向には大阪のシンボル、岡本太郎作の太陽の塔が見える。
・2本のぶっとい支柱に支えられているバックネットはかなり広範囲。バックネット裏の放送席や記者席は土手の下に埋もれているワケではないので、ネットからスタンドまでは結構キョリがあり間延びする。
・球場の外観というものはない。1塁側の土手の裏側にチケットブースがあるだけ。ネット裏の放送席や記者席へは球場の外から核シェルターのような横穴を通ってアクセスする。
・デーゲームしか開催できない球場だが屋根は一切ない。外野に涼やかな木陰ができるのでギラギラ太陽光を避けたい人は早めに行って確実に日陰をキープしたい。
・バックネットの後方に行き来する大阪モノレールが見える。もちろんモノレールの車内からもフィールドが見える。
・両翼90m、中堅120m。ナイター設備はなし。スコアボードは磁気反転式で選手名も出る立派なもの。バックスクリーンとの一体型ではなく、バックスクリーンはスコアボードの5mほど手前に立ててある。
・バックネット裏と内野部分に1,500席ほどのイス席を造って屋根をかければ、独立リーグにとってはちょうど手頃で本格的なメイン球場になれそな感じ。
行き方:大阪モノレール「万博記念公園」駅下車、徒歩約15分。モノレール沿いを東に歩けばOK。万博公園には駐車場もたっぷりあるのでクルマ・バイクでのアクセスも可(もちろん有料)。
観戦したゲーム(1):
2009.10.4 関西独立リーグ オールスターゲーム 大阪・紀州選抜−明石・神戸選抜

高砂市野球場
所在地:兵庫県高砂市
開場:1972年
収容人員:20,000人

Photo by 球場巡礼

 高砂市運動公園内にある小球場。1塁側に見える山は古代からの採石の場だったらしく削り取られた跡が露出していて、スタンドからの眺望としてはなかなかの珍景。地理的には阪神のテリトリーで以前は阪神主催のオープン戦、ウエスタン戦が年1回のペースで行われていたが、オープン戦は2000年、ウエスタンは2002年を最後に行われなくなった。明石市の明石球場と共に「全国高等学校軟式野球選手権大会」が開催されている事で有名。愛称、というか自称は「ハンカチ・メモリアル・スタジアム」。2006年に兵庫県で開催されたのじぎく国体で高校野球の会場となり、当時フィーバーを巻き起こしていた早稲田実業高校のエース・齋藤"ハンカチ王子"佑樹が登板してちょっとした騒動になった。それを記念してさっそく失笑モンの愛称が付与され、正面エントランスに看板までがかかげられた、というのがコトの顛末。本人に許諾を得ていないのでどこにも齋藤佑樹という名前が入っていないのがミソ。ちなみに看板は2013年の台風で倒壊し、そのまま「なかったこと」にされた模様。
 バックストップの形状が特徴的で異常なほど横幅がある。甲子園も似たような造りになっているがこれはある種のリスペクトだろうか。スタンドがこんな構造なのでフィールドも当然ファウルグラウンドが広く、ちっこい球場のクセにやけにバッターボックスが遠い(こんなトコも甲子園によく似ている)。グランドスタンドは内野までしかなく、ベースライン沿いと外野は全て芝生席。スタンドはそれなりの傾斜と高さがあり、基本的に全席ベンチシートでバックネット裏だけ背もたれ付きになる。スタンド裏のコンコースにはキチンと売店も入っており、関西独立リーグ開催時でもしっかり営業していた。バックネット裏には広範囲をカバーする鉄骨ムキ出しの大きな屋根が設えてあり、デーゲームしかできない球場なので夏場は非常にありがたい。
 両翼91.2m、中堅120m。フィールドは天然芝、ナイター設備はなし。ここのスコアボードは球場マニアなら必見。バックスクリーンとの並列一体型でセンターに配置されているのだが、よく見るとなんと木目が!黒でペイントされているわりには塗り方が均一ではなく、日に焼けて退色した感じになっているので近寄ってよく見てみたらガワだけ板張り装飾になっていた。まさか高砂でこんなにかっちょいいスコアボードに出会えるなんて思ってなかったのでシビレました。選手名のパネルは手書きで、得点はもちろんマニュアル式。こんなイカしたスコアボードがあるなんて何で誰も教えてくれなかったのよ?

行き方:JR山陽本線(神戸線)「宝殿」駅から国道2号線をまたいで南へ徒歩20分。
観戦したゲーム(2):
2000.3.06 オープン戦 阪神−西武
2009.6.21 関西独立リーグ公式戦 明石レッドソルジャーズ−紀州レンジャーズ

こうのとりスタジアム
所在地:兵庫県豊岡市
開場:1985年
収容人数:3,000人

Photo by 球場巡礼

・陸上競技場とテニスコートを併設する豊岡市立豊岡総合スポーツセンター内にある。兵庫県北部を代表するスタジアムで1992〜97年まで阪神のファームが公式戦を開催していたことがある。
・豊岡は天然記念物であるコウノトリの最後の生息地として有名であることから「こうのとりスタジアム」と名付けられた。一方で豊岡はカバンの産地として有名なので「かばんスタジアム」でも良かったのではないか、とも思った。
・山を切り崩したトコロにあり、正面入口の半分は山に埋もれている(?)
・スタンドはバックネット裏とベースライン沿いの芝生席に二分されている。
・バックネット裏はベンチシートで8列。ネットが切れているはじっこの方の最上段あたりならフェンスにジャマされずに観戦できる。バックネットを吊す支柱がぶっとくて目障り。
・ベースライン沿いのスタンドは芝生席。盛りが低いのでフェンスがジャマ。3塁側の方は段々状になっている。オマケにトイレまである。トイレの屋根の上に座り込んで観戦してるガキもいる。
・外野席も芝生。こちらも盛りが低くフェンスがジャマで見にくい。
・日陰は一切ない。
・スコアボードはスコアだけが磁気反転で、選手名などは手書き。バックスクリーンと並列。
・内装はグリーンで統一。スコアボードとバックスクリーンはグリーンというか退色して黄緑っぽくなっている。
・両翼90m、中堅120m。ナイター設備あり(照明灯は6基)。フィールドは2016年4月に全面人工芝へリニューアルされた。
・ウエスタン公式戦をやるにはちょっと手狭か。アクセスがあまり良くなく、とにかくフェンスがジャマで見にくい球場。
・2012年5月、社会人チームのNOMOベースボールクラブが活動拠点を大阪府堺市からこの球場へ移すことを発表した。
行き方:JR山陰本線・北近畿タンゴ鉄道「豊岡」駅から駅の南西へ徒歩約30分。線路沿いに南へ行き、線路をくぐると途中から急な峠道になる。
観戦したゲーム(1):
2009.05.30 関西独立リーグ公式戦 明石レッドソルジャーズ−神戸9クルーズ

淡路佐野運動公園野球場
所在地:兵庫県淡路市
開場:2003年
収容人員:6,000人

Photo by 球場巡礼

 淡路島の東岸(つまり大阪側)を埋め立てて造られた兵庫県立淡路佐野運動公園(通称「ボールパークあわじ」)の一角にあるC級スタジアム。公園内には第1・第2球場の他にサッカー場が3面、かなり広い多目的グラウンドが1面併設されており、野球よりもむしろサッカー・メインなニオイがプンプンする。それもそのハズで、2002年FIFAワールド・カップのイングランド・チームがここの第1サッカー場でトレーニングキャンプをはっていたのは有名すぎるハナシ。
 丸みを帯びたクリーム色の外観が妙に川崎球場を思い起こさせる。カワキュウと違うのは車イスでもスタンドへアクセスできるようにスロープが設えてある点。球場も時代に合わせて進化しているのだ。スタンドは全てベンチシートでダグアウトあたりまでしかない(ワタシはこの手の規模の球場を勝手にC級と呼んでいる)。スタンドからは左中間方向に広々とした海、右中間方向に島のなだらかな山々が見渡せて非常に爽快。スタンドに日陰があれば尚良しなのだが、残念ながら陽を遮るものは一切なし。夏場の観戦は熾烈を極める。両サイドにあるブルペンは上から覗き込むタイプではなく、芝生席から選手とほぼ同じ目線で見る事ができる。フェンスも低くて子供でもちょうど頭がフェンスの上に出る高さ。「はえー!」とか「今のむっさ曲がった!」とか、ガキの素直な感想が聞けて楽しい。我々大人も同じ事を思っているワケだが。
 両翼100m、中堅122m。C級のスタジアムであっても日本ではこのサイズが当たり前になってきた。フィールドは天然芝でナイター設備はなし。内野スタンド以外は全て芝生席。スコアボードとバックスクリーンはそれぞれが独立している並列型。まぁ、何の特徴もない量産型のよくある球場だが、外野も内野もネットやフェンスが観戦のジャマにならないように考慮されている点は評価できる。
行き方:一般的に淡路島へは関西の各都市(大阪・梅田や神戸・三ノ宮、JR神戸線「舞子」駅)から出ている高速バスでアクセスする。球場に一番近いバス・ターミナルは「津名港バスターミナル」で、そこから球場の近くまでは淡路交通バスで行ける。最寄りのバス停は「ボールパーク入口」か「土器屋」。淡路交通バスの本数は相当少ないので事前の調査は必須。
観戦したゲーム(1):
2006.8.5 ウエスタン公式戦 サーパス−中日・・・淡路市発足1周年記念試合

彦根球場
所在地:滋賀県彦根市
開場:1939年
収容人数:10,000人

Photo by 球場巡礼

 琵琶湖畔にほど近い彦根総合運動場内にあるオーソドックスな県立のB級スタジアム。平成に入ってからアップ・グレードされて国際規格の広いフィールドになった。バックネット裏には鉄骨組みのしっかりした屋根が広範囲にかかっておりデーゲームでも快適。座席はバックネット裏のみ背もたれ付きの一人掛けで他は全てベンチシート。楕円ではなく微妙にお饅頭っぽいカタチをしている照明に注目(って程でもないが)。
 2001年までは阪神のオープン戦が行われるなど県内のプロ野球開催を独占していたが、大津市の皇子山球場が全面改修を機に次々とプロ野球誘致に成功しており、県内の力関係がが完全に逆転してしまった。
 両翼99m、中堅122m。相当広い。フィールドは天然芝でナイター設備あり。外野は全て芝生席。1塁側スタンドの向こうには国宝・彦根城の天守閣が見える。
行き方:JR東海道本線(琵琶湖線)「彦根」駅から西へ(つまり琵琶湖の方へ)徒歩15分。
観戦したゲーム(2):
2001.3.14 オープン戦 阪神−横浜
2005.5.03 イースタン公式戦 読売−東北楽天・・・4年振りのプロ野球開催

藤井寺球場
所在地:大阪府藤井寺市
開場:1928年
収容人数:32,000人

Photo by 球場巡礼

 住宅地の只中に立地するが故に長きに渡り不遇時代を送った悲劇のスタジアム。開場は昭和3年という事なので、実は球界の最年長・甲子園球場とたった4年しか違わないご長寿球場であった。1950年の近鉄球団創設以降は近鉄のホームになるハズだったがナイター公害や騒音などの理由で周辺住民の反対にあい、近鉄はほとんどの主催試合を大阪市内の大阪球場や日生球場で行っていた。照明設備が整い、ナイター開催の許可が下りたのはなんと1984年。球団誕生から34年目の事であった...。こんだけ苦労して得たホームだったが近鉄は97年からさっさと大阪ドームに移り、その後はファームの専用球場としてコアな近鉄ファンと共にひっそりと余生を過ごした。ドーム移転後も年に数試合は公式戦が開催されていたが、99年10月7日の近鉄−ロッテ戦を最後に1軍は完全に撤退。そして2004年オフにはオリックスとの合併により近鉄球団は消滅してしまい、ついに2005年1月31日をもって球場はその役目を終えたのであった...。
 特徴は西洋の城門のような重厚なエントランス。球場サインは「藤井寺球場」ではなく英語で「BUFFALOES STADIUM」と表記されていた。ハイカラでカッコイイではないか。ファームの試合では内野スタンドの下半分(全席背もたれつき)のみが開放されており、残りの席は全てクローズ。当然場内の売店は開いていない。スタンドは常に閑散としており足を思いっきり伸ばしてゆったりくつろげた。またハコのでかさの割にはファウル・エリアは狭いので観戦環境は結構恵まれていた。ホームベース後方には故・岡本太郎氏のデザインによる牛マークのペイントが存在感を示していた。
 両翼97.6m、中堅120m。以前は内野が土で外野が人工芝のフィールドだったが、ドームに対応する為に96年に全面人工芝に張り替えられた。スコアボードは最後まで手動式のままで、頑なに電光化を拒む姿に昭和一桁生まれのプライドとパ・リーグ魂を感じずにはいられなかった...。
行き方:近鉄南大阪線「藤井寺」駅下車、徒歩5分。JR「天王寺」駅と隣接している近鉄「あべの橋」駅から準急で2駅約15分。駅に着く直前に右手に球場が見える。駐車場はないが球場内に駐輪場があり、チャリや原付きで来る人にはかなり便利だった。
観戦したゲーム(8):
2002.9.21 ウエスタン公式戦 近鉄−中日
2003.10.2 ウエスタン公式戦 近鉄−中日
2004.8.14 ウエスタン公式戦 近鉄−サーパス

くろしおスタジアム
所在地:和歌山県新宮市
開場:2003年
収容人数:1,414人

Photo by 球場巡礼

 このグレードで何の憚りもなく堂々と「スタジアム」と言い切ってしまうところがスゴイ。平凡な名前の球場が乱立する中、あえて平仮名で「くろしお」としたユルユル感は個人的には好きだが、草野球場に毛が生えたようなシンプルな施設なので、ここは謙虚に「くろしおフィールド」ぐらいがちょうどお似合いだったのではないだろうか?ホントに小さな最低限の設備しかない球場だが、座って観戦できるスタンドはキチンと造ってある。一部分のみ屋根付きになっているバックネット裏スタンドが432席、1・3塁側の内野スタンド(5列しかない!)が982席という内訳で外野席はない。座席は全席ベンチシートだが、そこはさすが紀の国(木の国)。お尻の接地面にはスギが使われており、座り心地はすこぶるまろやか。スタンドが狭いので仕方のない事だが、どこに座ってもフェンスがフィールドを遮っていて相当見にくい。
 2004年夏に「ベースボール・フェスティバル in WAKAYAMA」の一環として初のプロ野球が行われた。1塁側に陣取った主催者ホークスにはロッカールームが割り当てられたようだが、3塁側のビジターのカープにはそれが与えられず、通路から丸見えの仮設テントで着替え等をせざるを得ないという、まるで部活動並みのトホホな扱いだった...。
 両翼98m、中堅122m。広さは申し分なしでプロでも十分使える。フィールドは天然芝でナイター設備はない。スタンドからは山以外に見えるものは皆無。バックスクリーン後方に球場造営の為に削られたと思われるムキ出しの山肌が見える。3塁側スタンドの向こうは道路を挟んで川が流れており、ネット越えのファウルは全て川に飛び込むスプラッシュ・ヒットになってしまうのだ!
行き方:JR紀勢本線「紀伊佐野」駅下車、徒歩10分。紀伊佐野駅は「新宮」駅からわずか2駅だが、本数は絶望的に少ないので要注意。
観戦したゲーム(1):
2004.8.7 ウエスタン公式戦 福岡ダイエー−広島

阪神鳴尾浜球場
所在地:兵庫県西宮市
開場:1994年
収容人数:不明

Photo by 球場巡礼

 尼崎市の浜田球場に代わり、平成になってオープンした阪神タイガースのファーム専用球場。球場だけではなく敷地内には虎風荘(独身選手用の寮)や室内練習所を備えており、これらの施設をひっくるめて「タイガースデン」と呼んでいる(以前は「タイガーデン」と呼ばれていたがタイガー魔法瓶からクレームが来たので改称したらしいw)。埋立地に立地しているのでスタンドからの景観は極めて殺風景。球場周辺には工場や物流センターが建ち並び、外野のすぐ向こうには阪神高速の湾岸線が見えるぐらい。スタンドはネット裏と1・3塁側のダグアウト上にちょこっとあるだけで、ざっと数えてキャパは約200〜300人と思われる。座席は全てベンチシートでどこの席に座ってもネットやフェンスがフィールドを遮っている。ここの特徴はトイレの便が抜群にいい事。わざわざスタンド裏まで行かずとも、ネット裏と1・3塁側のスタンドをつなぐ通路にそれぞれ設置されているのだ。このキャパでトイレが2ヵ所も、しかもスタンド内にあるとはなかなかの親切設計ではないか!ちなみにこのトイレ前の通路あたりが実は最もゲームを見やすいポジションでして、実際試合中はニホヒをモノともせずに立ち見の人達がズラッと並ぶ魅惑の特等席でもある。
 両翼96m、中堅120m。フィールドは甲子園球場と同じサイズで同じ種類の黒土と芝を使用している(ただし外野のふくらみがないので実際は甲子園よりも狭い)。ナイター設備はない。スコアボードはバックスクリーンと横並びの一体型で選手名まで入る優れモノ。虎風荘や室内練習所がレフト側にあるため、阪神はホームチームながら3塁側ベンチに入る。入場料は無料。
行き方:阪神電鉄「甲子園」駅から阪神電鉄バスの「鳴尾浜行き」で約15分、「県立総合体育館前」下車。帰りは球場の真ん前にある「阪神鳴尾浜球場前」から乗車する。運賃は片道210円。徒歩でアタックするなら阪神電鉄武庫川(むこがわ)線の終点「武庫川団地前」駅が最寄りになる。鳴尾浜臨海公園を目指して歩く事約15分、公園を抜けるとスグ目の前。クルマで行く場合は路駐なぞせずに、球場の隣の体育館の駐車場にキチンと停めましょう(有料)。
観戦したゲーム(4):
2000.9.08 ウエスタン公式戦 阪神−福岡ダイエー
2003.9.29 ウエスタン公式戦 阪神−広島

2004.7.24 ウエスタン公式戦 阪神−福岡ダイエー

有田市民球場(マツゲン有田球場)
所在地:和歌山県有田市
開場:1995年
収容人数:6,322人

Photo by 球場巡礼

 「ありた」ではありません。有田みかんの「ありだ」です。住宅地の中に建ってるので四方を高いネットで囲まれた、アーチ風のひさしが特徴の市営球場。このグレードの球場で屋根がついてるのはなかなかフレンドリーな設計といえる。3塁側スタンドの向こうが住宅地、1塁側スタンドの向こうは道路を隔てて海という日本では珍しい立地条件。近くにはビーチもあり、観戦していると風に乗って潮のかほりがやってくる。95年開場の割には内部の汚れやサビが目立つが、ネット裏のスタンドは高さがあって結構観やすい。グランドスタンドのみ背もたれ付きのイス席で、その他はコンクリの階段席にベンチシートが設えてある。近年ウエスタンのトーナメントやプロ・アマ交流戦(*)の誘致に成功しており、夢のウエスタン公式戦開催まであと一歩といったところか。関係者の話ではオープン戦を誘致したいらしいが、外野の芝生がえぐれてボコボコになっているあたりにまだ改善の余地ありだ!
 両翼98m、中堅122m。フィールドは天然芝でナイター設備はない。この手の球場には珍しく外野席はない。
*2003年8月にウエスタン・リーグ所属の6チームと社会人4チームの計10チームによるトーナメント大会があじさいスタジアム北神戸、舞洲ベースボールスタジアムとここ有田市民球場で行われた。アマの日本新薬はサーパス、阪神を下し準決勝まで進んだが福岡ダイエーにやぶれた。決勝は舞洲ベースボールスタジアムにて福岡ダイエーと大阪近鉄で争われ、見事福岡ダイエーが優勝したが世間の注目度は哀しいほどなかった。
行き方:JR紀勢本線「箕島」駅から中紀バス「矢櫃行き」で約15分、「辰ヶ浜」下車。バス停から球場までは海沿いの一本道を10分ほど歩く。ゲームのある日はバスが球場の前まで行ってくれる。運賃は片道240円。本数はかなり少ないので注意。(03年8月現在)
観戦したゲーム(1):
2003.8.2 ベースボール・フェスティバル in KANSAI 準決勝:日本新薬−福岡ダイエー

峰山球場
所在地:京都府京丹後市
開場:1995年
収容人数:4,700人

photo by 球場巡礼

 兵庫県丹波市の春日スタジアムとともにオリックスがファームの公式戦を開催していたが、2008年からは阪神の主催で行われるようになった。当時オリックスの管理部長を務めていた元阪急投手の金田義倫氏が地元峰山高校の出身ということでオープン以来毎年かかさず開催されていたのだが、金田氏の退職とともに2007年限りでオリックスは撤退したのだ。緑豊かな峰山総合公園内にあり、ノンビリとした雰囲気がファームの野球にピッタリフィットしている。簡素な球場の割には広範囲に及ぶ立派なバックネットがジャマで見事にフィールドを見づらくしているのが残念(支柱もやたらと太い)。スタンドで観戦する際はダグアウト上よりも外野よりの、しかも最上段の方に陣取ればかろうじてネットやフェンスに遮られる事なく観戦できる。この手の新しめの球場は妙に安全面ばかりが強化されていていつも悩まされる。
 両翼95m、中堅120m。フィールドは天然芝でナイター設備はない。座席のないコンクリムキ出しの内野スタンド以外は全て芝生席。芝はきれいに刈りそろえてあり、寝転がると非常に心地よろしい。試合当日の球場周辺はフリマ、模擬店、ストラック・アウト、スピードガン・コンテスト(どちらも100円)などでお祭り状態になる。

行き方:北近畿タンゴ鉄道「峰山」駅が最寄り駅になる。駅から峰山総合公園まで徒歩でも30分かからないという事らしい。

観戦したゲーム(1):
2002.4.28 ウエスタン公式戦 サーパス(オリックス)−中日

鴻ノ池球場
所在地:奈良県奈良市
開場:1955年
収容人数:23,250人

Photo by 球場巡礼

 近鉄奈良駅周辺の市街地から北へ、丘陵地帯にある鴻ノ池運動公園の一角に位置する緑に囲まれたのどかな小球場。運動公園内には陸上競技場やアリーナが併設されており、アリーナでは2013-14年シーズンに創設されたbjリーグのバンビシャス奈良が公式戦をたまに行う。球場は昭和30年にオープンした古刹で奈良市のウェブサイトによると1983年に改装されているとの事。バックネット裏スタンドを覆う厳めしい鉄骨組みの屋根が歴史を感じさせる。こおゆう屋根は現代ではなかなか見られないレアな様式。フィールドは横長の楕円形型でファウルエリアがかなり広い。この球場の特徴はバス停のある下の道路からエントランスまで幅30mくらいある宝塚の舞台も真っ青な大きな階段。階段を見上げた先にボールパークサインが掲げられた外観が姿を現す。スタンドはバックネット裏、ベースライン沿い、それ以外の芝生席の3つにわかれており、スタンドはどれもベンチシートとなっている。私の知る限りでは2001年に大阪近鉄バファローズのファームが突如「奈良にプロ野球がやってくる」と銘打った奈良シリーズをここと橿原で挙行したのが最後のプロ野球開催。80年代には阪神がウエスタン公式戦を行ったこともあるらしい。どちらにしても奈良のプロ野球公式戦は2010年以降、橿原市の橿原公苑野球場での開催が常態化しているので、オリックスさんには是非この球場での開催をお願いしたい。
 両翼91m、中堅120m。フィールドは天然芝でナイター設備あり。奈良市の公式発表ではキャパが23,250人とされていて異常に多いのだが、その内訳は内野席が3,250人、それ以外の芝生席に2万人...って芝生席に2万人って盛りすぎでしょ〜。ちなみにスコアボードは昔ながらの手書きでいい感じ。
行き方:近鉄奈良線「近鉄奈良」駅から奈良交通バスの加茂駅行・高の原駅行バスで「市営球場前」下車スグ。JR関西本線の「奈良」駅は近鉄の奈良駅とは別の場所にあり、両駅間は歩いて10分ほどかかるので注意。
観戦したゲーム(1):
2001.6.2 ウエスタン公式戦 大阪近鉄−阪神

日生球場
所在地:大阪市中央区
開場:1950年
収容人員:23,000人

Photo by 球場巡礼

日生球場跡地 - 2001年9月
写真手前がセンター、奥がホーム。草で覆われたフィールドを囲むスタンドの盛り土が残る
 正式名称は日本生命球場。社会人野球の名門・日本生命が自前で建てた球場で、昨今流行のネーミング・ライツではないので勘違いしないように。ナイター設備が完成した1958年から83年までは近鉄の本拠地として使用され、近鉄が主催試合の大半を藤井寺球場に移した後も96年まで準フランチャイズとして公式戦が行われていた。大阪市内の中央大通り沿いのバリバリの市街地に立地していたためスゴク狭くて、フィールドとスタンドの距離が1軍のゲームを行う球場にしては異常に近かった。内野スタンドがコンクリでコーティングされた盛り土の上に乗っかっているというブッ飛びモノの構造が特徴で、そんな球場が90年代後半までプロ野球公式戦に使われていたという事実が普通にスゴイ。まさに進化から取り残された「球界のガラパゴス」。大阪城のすぐ近くにありアクセスも抜群に良かった。私の自宅からも自転車で行けるキョリにあったが何故かたった2度しか行った事がなく、もっと行っておけば良かったと今更ながら悔やまれる。
 96年5月9日がプロ野球最終戦となったが、この日は試合途中から会社帰りのサラリーマンがドッと球場に詰めかけ立ち見が出るほどの盛況だった。福岡ダイエー戦という事もあって旧南海ファンも大勢来ており、ホークスの歌も飛び出してかなり盛り上がったと記憶している(試合後バスに乗り込む際に王監督がファンに生卵をぶつけられたのもこの日の出来事だった)。閉鎖後、スタンドが撤去されてからも盛り土の部分は後年まで残っており、フィールド部分はモデルルームや大型観光バスの駐車場などに利用されていた。2015年になってようやく跡地にショッピングモールがオープンし球場の痕跡は完全に失われた...。
行き方:JR大阪環状線「森ノ宮」駅下車、中央大通りを西へ徒歩5分。
観戦したゲーム(2):
1995.3.5 オープン戦 阪神−オリックス
1996.5.9 パシフィック公式戦 近鉄−福岡ダイエー