松本市の歴史を感じるもの
東山山麓の御柱
 (ひがしやまさんろくのおんばしら)
 
東山山麓の御柱
   
1月になると東山山麓の内田地区(松本市内田〜塩尻市片丘南内田)では道祖神の傍らに色紙などで飾られた「御柱」が立てられます。
この「御柱(おんばしら)」は「御幣(おんべい)」・「御幣(おんべ)」とも呼ばれ、有名な諏訪の御柱と区別するために「飾り御柱」とも呼ばれます。
松本市内田地区では「北花見(きたけみ)」・「荒井(あらい)」・「横山」の三地区で行われています。
松本平ではこの松本市内田の3地区以外に、塩尻市広丘南内田地区、波田町の一部、松本市梓川地区の一部、安曇野市の三郷・豊科・穂高の一部で行われています。
かつては松本市神林地区、塩尻市宗賀地区、山形村、朝日村でも行われていたとの記録もあります。


ご神木には篠竹と色紙で作った御幣を横または斜めに藁縄で縛り付け、さらに左右を4本の長い縄で綴じ、色紙と割竹で作った稲花(いねばな)や柳をご神木に巻いた藁束に挿します。
他に網の目に刻んだ紙を被せた玉や女性が作った巾着等も御幣の先につけられたりもするようです。

※ご神木に用いられる木は「赤松」が多いようです。
※御幣は1.8m程の篠竹の先を割って御幣の形をした色紙を挟み込んだもの。
※稲花は割竹や細い篠竹に短冊にして切り込みを入れた色紙を巻きつけたもの。
※松本市内田三地区で行われている「御柱」は平成12年に松本市重要無形民族文化財に登録されました。


倒された「御柱」に飾りつけられていた御幣は各戸の入口につるしたり挿したりして魔よけにし、稲花は苗代の水口(みなくち)や畑に挿して五穀豊穣を祈ったりもしたそうです。

内田地区で飾り御柱を実施している地区。
内田で飾り御柱を実施している地区。
※松本市立博物館附属施設 重要文化財馬場家住宅に展示されていたパネルの一部を、同管理事務所のご了承を頂き掲載させて頂いております。
 
 
 
ご神木に神が降りる事を信じ、五穀豊穣、家内安全、無病息災を願う素朴ながら華やかさを感じる伝統行事です。





御柱行事の流れ
   



松本市内田
荒井地区
  松本市内田
横山地区
松本市内田
北花見地区
塩尻市片丘南内田
赤津地区
  塩尻市片丘南内田
中村地区
塩尻市片丘南内田
山ノ神地区
  塩尻市片丘南内田
南原上手地区
塩尻市片丘南内田
鍛冶屋久保在家地区
  塩尻市片丘南内田
原村地区
塩尻市片丘南内田
立小路地区
 
  
   
参考文献
 「目で見る信州の祭り大百科」 株式会社郷土出版発刊
 「松本まるごと博物館ガイドブック」 
 「松本市・塩尻市・東筑摩郡誌第三巻」
 「塩尻市誌」
 松本市立博物館附属施設 重要文化財馬場家住宅に展示されていたパネル




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