レター211    
  

――――― モーツァルト愛好家の集い ――――――

第370回 モーツァルティアン・フェライン例会 2017年5月21日

事務局レター【第 243号】/2017年5月

【編集者】澤田義博/石津勝男/倉島収/川口ひろ子/松永 洋一/大野康夫/山崎博康/笠島三枝子




●5月例会(第370回)のお知らせ

モーツァルトピアノ協奏曲の魅力  〜第9番 変ホ長調 KV271「 ジュノム」〜 ( 2台ピアノ版 )

久元祐子氏 伊藤 翔氏2台のピアノ

日時:2017年5月21日(日) 15:00 開演 (14:30 開場)  ←日曜日です! 開始時間に注意!

例会費:¥4500「全席自由席」

会場: セレモアコンサートホール武蔵野 (最寄り駅:モノレール 泉体育館   東京都立川市柏町1-26-4 TEL 042-534-1111)

会員同士で、タクシーで会場に向かわれる方は、JR立川駅西改札出口で14:15分に待ち合わせ、人数がそろった順に乗車します。
場所: 立川駅改札口

チラシ:その1 チラシ:その2


澤田会長からのメッセージ
昨年、ご好評をいただきました モーツァルトピアノ協奏曲シリーズ第 2 弾です。 今回は、第 9 番「ジュノム」を取り上げます。 若き日の溌剌としたモーツァルトの息吹を感じる名曲を お話を交え、2 台ピアノ版でお楽しみください。 出演は、フェラインの皆さんにもお馴染みのピアニスト、 久元祐子さんと昨年第 1 回ニーノ・ロータコンクール 優勝を果たした指揮者、伊藤翔さんです。

お問い合わせ  090−2223−8101(澤田)  090−5191−3404(石津)


久元 祐子
piano Yuko Hisamoto
東京芸術大学音楽学部(ピアノ専攻)を経て同大学大学院修 士課程を修了。 ウィーン放送交響楽団、ラトビア国立交響楽団、読売日本交 響楽団、新日本フィル、ウィーン・サロン・オーケストラ、ベ ルリン弦楽四重奏団など、内外のオーケストラや合奏団と多 数共演。知性と感性、繊細さとダイナミズムを兼ね備えた ピアニストとして高い評価を受けている。
音楽を多面的に捉 えることを目指したレクチャー・リサイタルは朝日新聞・天声人語にも紹介される。 ベーゼンドルファー(1829年製)、プレイエル(1843年製)、 エラール(1868年製)などを所蔵。歴史的楽器を用いての 演奏会や録音にも数多く取り組み、それぞれの時代の中で作曲家が求めた響きと美学を追及する。
2010年、ショパン生誕200年記念年には、全国各地でプレイエルを使っての演奏会に出演。軽井沢・大賀ホールにおいて天皇皇后両陛下ご臨席のもと御前演奏を行う。 2011年ウィーンでのリサイタルは、オーストリアのピアノ専門 誌の表紙を飾りベーゼンドルファー・アーティストの称号を受 ける。2012年、2014年イタリア国際モーツァルト音楽祭に 招かれリサイタルを開催。その模様はイタリア全土に放映され好評を博す。
これまでCD12作をリリース。「優雅なるモー ツァルト」は毎日新聞CD特薦盤、レコード芸術特選盤に選 ばれ、「ベートーヴェン” テレーゼ”” ワルトシュタイン”」はグ ラモフォン誌上で「どこからどう考えても最高のベートーヴェ ン」など高い評価を得る。
著書に「モーツァルトのピアノ音楽研究」(音楽之友社)、「原 典版で弾きたい!モーツァルトのピアノ・ソナタ」(アルテスパ ブリッシング)、「モーツァルトとヴァルター・ピアノ」「ショパ ンとプレイエル・ピアノ」「リストとベーゼンドルファー・ピアノ」 (いずれも学研プラス)など。
国立音楽大学准教授  日本ラトビア音楽協会理事、PTNA評議員。 久元祐子ウェブサイト http://www.yuko-hisamoto.jp/

指揮 伊藤 翔
Conductor Sho Itoh
1982年東京都生まれ。 桐朋学園高等学校音楽科及び桐朋学園大学音楽部指揮科 卒業。2005年から3年間ローム音楽財団の奨学金を得て、 ウィーン国立音楽大学に留学。 指揮を秋山和慶、小澤征爾、黒岩英臣、上杉隆治、高階正光、 湯浅勇治、E.アチェル、M.ストリンガー、ピアノを斎木隆、 藤井一興、作曲を三瀬和朗の各氏に師事。
2011年5月、ポーランドで行われた「第5回ヴィトルド・ル トスワフスキ国際指揮者コンクール」で第2位を受賞。 桐朋学園大学在学中に大阪フィルハーモニー交響楽団を 指揮してデビュー。以後国内外の多くのオーケストラに客演。 これまでに大阪フィル、大阪響、神奈川フィル、九州響、 京都市響、群馬響、新日本フィル、仙台フィル、中部フィル、 東京シティ・フィル、東京フィル、名古屋フィル、日本センチュ リー響、日本フィル、兵庫県立芸術文化センター管弦楽団、 広島響等に客演。
海外では、クラクフ国立室内管やジェショフ・ フィルハーモニー管弦楽団での客演が好評を博した。 2008年7月から2009年3月まで東京シティ・フィルハーモ ニック管弦楽団の指揮研究員を務め、 その後2009年4月から2012年3月まで神奈川フィルハー モニー管弦楽団副指揮者を務めた。 2012年4月より現在に至るまで、東京混声合唱団コンダク ター・イン・レジデンス。上野学園大学非常勤助教。 2016年第1回ニーノ・ロータ国際指揮コンクール優勝。




例会後は恒例の懇親会へのご参加をお待ちしております。
懇親会会場(午後5時半頃〜):立川市曙町2−7−10井上ビルB1F (立川駅北口・伊勢丹裏)イタリアンレストラン・ウエストエンド 042-527-8752 会費は4,500円を予定しています」



●今後の例会のご案内(会場記載のないものはお茶の水クリスチャンセンターです) 

 6月24日(土) 松永洋一氏

 7月15日(土) 加藤浩子氏

 8月       お休み


●4月例会の報告(第369回/4月15日)

演題:「モーツァルトのオペラ - - - 私の楽しみ方(その1)」
お話: 田辺秀樹氏

中学生時代はベートーヴェンの交響曲に心酔した。高校生になってから、ベートーヴェン以上にモーツァルトが好きになった。オールラウンドの作品を残した作曲家であり、最初は器楽曲から入っていったが、やがてオペラの魅力に取りつかれるようになった。
 少なくとも、オペラについていえば、モーツァルトのオペラの多くは彼の人生と切っても切れない関係にあると考えられる。
 ほとんどが与えられた台本であったにもかかわらず、それらのドラマの多くはモーツァルトにとって<他人ごとではない>、<のっぴきならぬ>、<自分自身の問題でもある>ものだった。  「なによりもオペラを書きたい」、詩のテキストに対する、幼少時代からの並外れた共感能力、登場人物への「乗りうつり」があった。




モーツァルトが彼の人生において抱え込んだ主要な問題を反映して父親との確執は「ドン・ジョヴァンニ」、主従関係(上司・雇用主との関係)に関しては「フィガロの結婚」の伯爵とフィガロがコロレド大司教と自分、姉妹への愛に関しては「コジ・ファン・トゥッテ」のフィオルディリージとドラベルラがアロイジアとコンスタンツェの関連が挙げられる。
 人間 モーツァルトの基本的傾向として、真面目さとふざけ好きの両面性、周到な戦略的配慮と気まぐれな行動、道化的遊戯・演劇・変装への志向、「宗教」「信仰」への微妙な姿勢?(「合理的信仰」としてフリーメーソン?)(カトリック信仰を補完するものとしてのフリーメーソン?)、長調から短調へと急激に変わる気分があげられる。
 後半は、少年時代のモーツァルトのオペラを中心に、主に声楽曲をYoutube映像なども交えながら解説頂き、鑑賞した。

1、最初期(1765年/9歳)の声楽曲から
・モテット「神は我らの避け所」 K.20(ライプツィヒ放送合唱団、H.ケーゲル指揮)
・アリア「行け、怒りにかられて」K..21(テノール:トーマス・モーザー)
・アリア「貞節を守ってください」K..23(ソプラノ:ハンナ・シュヴァルツ)
2、ドイツ語歌劇「バスティアンとバスティエンヌ」K.50から
・バスティエンヌ、失恋の嘆きの歌(ブラジルのアマチュアによる上演/2012年)、類似のメロディーとしてピアノ・トリオ
K.564 第2楽章の主題
・バスティエンヌとコラの二重唱(ルーアン歌劇場[フランス]/2007年)、モーツァルトとレオポルドのやりとりそのもの。
3、「第一戒律の責務」K.35(1767年)から
・世俗精神(悪霊)のアリア
4、「ポントの王ミトリダーテ」K.87(1771年)から
<父に対して敵対する息子と従順な息子>
・シーファレ(弟・良い息子)のアリア、チェチューリア・バルトリ
・ファルナーチェ(兄・悪い息子)のアリア、ヨーヘン・コヴァルスキー、ベジャン・メータ

少年時代の作品ではあるが、どれをとっても、名曲である。

最後に「ヘルナルスの小さな喫茶店で」「プラータ公園の春」「ウィーン、我が夢(と現実!)の町」三曲の楽しいウィーン・メロディーのピアノ演奏をお聴かせ頂いた。

      (文責 大野康夫)



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