湯河原城山

2003.3.14(金)      


湯河原城山、どうせ登るのなら梅の季節にしようと、4年ぶりに湯河原梅林に出かけた。(朝のちょこちょことした雑用で、少し出遅れたが。)
アプローチ

普通に乗ったら小田原でアクティーに追いつかれてしまった。 湯河原駅から梅の宴期間中の臨時バスに乗り、約15分で終点の幕山公園バス停。
賑やかなのは麓の一角に集中:幕山公園は意外に広い

PとPの間のバス停からなかなかの人出だ。
フィールドアスレチックの脇では桜が1本咲いていて、ビデオにおさめている方がいた。
公園の一角まで様々な出店が立ち並び賑わっているが、階段を登って少し岩場沿いの遊歩道に入ると人もまばらになる。
開花情報のページに載っていた、一本から紅梅と白梅の両方が咲いている「思いのまま」も見つかった。
梅の木に鳥がとまっているのも間近にのぞめる。

今回は幕山に登るわけではないので、引き返して新崎川を高巻く道を東屋へ進む。左手を見上げると、目指す城山が高く感じられる。
桜が植樹されているのを見送ると、まもなく林道分岐。城山への道は崩壊で通行禁止とあるが、ロープも張られていない。
引き返しも一応念頭に置き、進む。(どうも3/24までの林道工事のためだったらしい。)

常緑広葉樹の静かな道

林道を離れ、登山道の入り口には穏やかな仏像がたたずんている。
何度となく沢を渡ったり高巻いたりして高度をあげていく。
突然10mほど頑丈に手すり状に鎖が張ってある側壁があってその ものものしさに少しビビルが、降雨中などでもなければ鎖の必要性は感じなかった。

頼朝が潜伏したという伝説があるしとどの窟

通り道にあるかと思って いたが、ほんの少し寄り道という形であった。
石仏が立ち並ぶ中登っていくと説明板が3つ並ぶしとどの窟だ。
洞窟に仏像が並ぶ様子は、房総の鋸山の日本寺を思い出させた。

がらっと雰囲気が変わる椿台

分岐に戻って、両脇に仏像が立ち並ぶ傾斜が増した舗装道を登っていく。谷筋を薄着で通して体が冷えてきていた。
登り着いた地点には白銀林道のゲートがあり、幕山、南郷山〜星ケ山の稜線、箱根レーダー局の鉄塔などの展望が広がっていた。

ぽたぽたと水滴が落ちてくるトンネルを抜けると、富士山を強力ブロックする岩戸山〜鞍掛山の稜線と車、バイク数台、
そしてここは高台なんだ、と実感させてくれるように下方に奥湯河原温泉郷が広がっている。
戻るような形でトンネルの上に つけられた道を行くと、タチツボスミレなどが目に付き、
城山往復と思われる軽装の2組と擦れ違う。車ならお手軽な散歩コースだろう。
(まだ花は咲いていないが)ツツジの感じのいい道を行くと、城山の北面の斜面の植林が丸刈りされている。
(土砂崩れでも起こさないだろうか、と少し心配になる。)
向こうの幕山の梅の色合いは淡すぎて見えないが、登山道がジグザグに登っている様はよく見える。

日溜まりの山頂で憩う
芝生の城山山頂 (563m)に到着。
真鶴半島、相模湾、初島が見えて、心地良い。
寝そべって雲が流れていくのを眺めた。
さすがにまだ春浅く手先がちょっと寒い。
着いてすぐに現れてまもなく下っていた老夫婦が立ち去った後は、
ここにいるのは鳥と自分だけ。あぁここはいい。

この下りはいまいち好きになれないなぁ

下山開始。
松などがあるピクニックランドからしばらくは海に向かって下る。
しかし、3kmほどの中で2〜3回のショットカット以外は急坂の舗装道。久々の歩きで、膝がやられかねない。
今年は海に向かって下るシリーズが多かったが、
ここは爽快感がいまいち。
今度来ることがあるとしたら、バスの本数は少ないが、城山入り口に下って、温泉で途中下車して和むプランにしたいものだ。

生命力溢れる城願寺のビャクシン

駅まで5分ほどの所に右に寄り道。ミツマタや水仙に彩られた城願寺だ。城山の主の土肥氏の菩提寺にあたる。
推定樹齢800年のビャクシンは太い幹がねじれながらも四方に枝を伸ばし約20mの高さだ。力強さを感じた。


電車を待ちながら、湯河原駅のホームの向こうに桜が咲いているのを眺めた。
梅と桜の区別がつかないわ、というおばさま方の声がしたので、やはり桜なのだろう。

バスから駆け足の真鶴巡り

湯河原の次の真鶴駅で下車。ほどなく出る岬行きのバスに乗る。
17時少し前だが、確認するとそれが岬から戻る最終バスになるとのことだった。
バスの中からでも日がさしこんでこない原生林にはなかなか圧倒された。
終点の真鶴岬ではバスが出るまで10分強。急ぎ足で海のほうへ。三つ石が間近に望める。階段の途中で今回は我慢。
バス停のそばで、すうっと伸びている伊豆半島と海を名残りを惜しみながら眺めた。


17:15真鶴岬発。バスは今度は海岸線沿いに。魚市場の近くにも頼朝が潜んだというししどの窟があり、朱塗りの史跡が目に入った。
あじのまご茶漬けの店もわかったが、帰りのバスがあるかわからないので終点の真鶴駅へ。


地魚定食に満足

駅から近い福寿司へ。三つ石からの1/5の日の出の写真があった。岩と岩の間からのもので、実に綺麗で飽くことなく眺める。
その日の水上げによって内容が変わる地魚定食(2000円)を頂くことにした。
その日はこのページの写真と同じ内容。焼き魚はぱりっと香ばしく、お刺身はこりこりと歯ごたえよく、おいしかった。

資料

・『神奈川県の山』(山と渓谷社),pp. 22-23