東天狗岳(2640m)
1999.4.4(日)

前夜発で、渋の湯駐車場泊(駐車料金一日1000円)。
さほど風もなく、さして寒くなく、月がはっきりみえる夜が明けると、とても天気がよかった。
蓼科山、八ヶ岳連峰をはじめとして、北、中央、南アルプスなどなど素晴らしい展望が満喫できた。


メンバー 師匠:藪内淳志(当時、東京雪稜会)  弟子:田代 
       (98年5月の日和田の岩トレを除くと、一年数週間ぶりの一緒の山行となった。)


歩き

6:26 渋の湯駐車場(1840m)発。橋を渡って、出だししばらく凍結している。 (午後下山時も状況変化なし。)

7:12 八方台分岐 (2122mピーク付近)
      平らに小広くなっており、5分ほどの小休止をとった後、出発。
      八方台(辰野館)への道は踏み跡なし。

      ここから先は、非常になだらか。ところどころ平坦ですらあり、
      このルートならテントを担いできても楽勝だなあ、と思いながら、歩く。

      樹林帯ながらも、ところどころ振り返ると北アルプスが望め、
      山頂からの展望に期待が否が応でも高まっていく。
      あまりもの天気の良さに、ご機嫌になる。

7:35 唐沢鉱泉分岐

8:10 黒百合平 (2410m) 到着
      ちょうど小屋前で、主の米川さん(丸顔ですぐわかった)がお客さん数人を引き連れ、
      近くのツアーに出かける前だった。
     
      この時点では5張りほどのテントが張られていたが、広くて平らな気持ち良さそうなテン場だ。

      エネルギー補給とアイゼン装着などのために中休止。 

8:36? 中山峠に向けて出発。
      峠からほんの少し先に進んだところのほうが展望がよい。
      お気に入りの金峰山が見え、しばし展望鑑賞モードに浸っていると、
      「ほら、おいていっちゃうよ!」と師匠から一喝。
      奥秩父主脈の甲武信岳なども見えるが、その手前の男山の変った山容がにょきっと目立っていた。
    
      傾斜が少しきつくなってきた地点では、「サイドエッジを効かせて!」
      保険で鎖の支点をつかんだら、「反則!!それじゃ雪上歩行訓練にならないだろ?」と
      上から声が飛んでくる。

      そこの上のさらに傾斜が急になっている3-5mほどの所で、ダガーポジションでの
      ピッケルの打ち込み方とリズムの取り方の丁寧な講習をしてもらう。
      師匠は、「豚もおだてられ、木に登る」という諺通りに、「よしゃ。うまい、うまい」とおだててくれて、
      その気にさせてくれ、相変わらず教え上手である。

      クライミングせな!!の師匠途中の岩場では、師匠は一般ルートのトラバースでは飽き足らず、
      華麗なアイゼンワークでのクライミングのデモンストレーションを
      見せてくれる。 (ちょっとカメラを取り出すのが遅れ、
      シャッターチャンスを逃してしまい、
      1回目の岩場をクライミングダウンしている所になってしまった。
      実際はもっと華麗なシーンがいっぱいあったのに。)

      師匠とはぐれたよ、と思いながら、下の一般ルートでコールするが、
      返事がない。待ちながら、おたおたしていると、
      いつのまにか随分前方に師匠が待っていた(-_-);

9:50 東天狗岳 (2640m) 到着
      エアリアマップ(山と高原地図)に、「展望は北八ッ第一」と
      記されている通りの見事な展望。

      昨年8月、はじめて八ヶ岳に訪れ、硫黄岳で、ケルンがあって
      良かった!!というような乳白色の世界だった記憶が鮮やかな身には、
      「へーーーー、こんなに展望がいい所なんだなあ。」
      「あ、硫黄岳の爆裂火口壁がよく見える!!」(ぐっひっ(T_T) 色調整がうまくいかない)

硫黄岳の火口壁と赤岳
      「うわぁ、北アルプスの端から端まで見えている!!!!」とひたすら感動する。

      一方、観光で来た清里から見えた八ヶ岳に興味を覚え、山を始め、
      その後何度も訪れているという師匠は、ちょい寝モードに入っている。
      それをたたきおこし、一緒にあれはどの山だろ、と山座同定につきあわせる。

山頂からの展望 (富士山が望めなかったことを抜かせば満点!!)
     中山峠から望めた山に加え、浅間山、南アルプスの仙丈甲斐駒北岳
      正面の西天狗、中央アルプスの峰々、御嶽乗鞍蓼科山
      そして、なんといっても北アルプス。(スキャナーでうまく取り込めないのが残念、無念)
                  大キレットは艶やかにくびれ、双耳峰の鹿島槍や、波のような白馬三山が特に目をひくが、
      ほぼ端から端まで見えているのではないかという感じ。

      こころいくまで展望を楽しんでいたら、スキーをかついだグループやら、中高年パーティーなどが
      続々と登ってきて、山頂に人がひしめくほど混み合う状態になった。下山モードにかかる。

10:20 東天狗岳出発 
      明日仕事だからあまりゆっくりしていたくないなあ、という師匠と、
      アイゼン歩行+数日前の連チャン・ジョギングの足の疲れが抜けていなく、ちょっと足が重く、
      下山への体力温存を懸念した弟子は、結局今回は西天狗より温泉を選ぶ(^^)


10:35  天狗の奥庭分岐
      下山は、天狗の奥庭経由のルートを選ぶ。
            
      ゴーロは雪の中からしっかり顔をだしている。
      「岩でもアイゼンはフラットに置くんだよ」とコーチされながら、降りていく。

10:50 途中、3、4mほどの岩を見つけ、師匠はまたしても取りつき始めた。
 |  それを見ていて、ここなら安全かな、とアイゼンワークの練習ということになった。
11:13 右側のII級ほどのところから登って、下降時に、師匠に「つま先に力を入れて、
     ここのホールドに足をのっけてごらん」とフロントポイントのコーチングを受けるが、
     やはりまだアイゼン初心者には一瞬芸をするのがようやっとだった。
     天狗になりきれなかったなぁ。

     でも、その岩の上部は、天狗の休み場と名づけたいほど、ごろーとなって展望を楽しむにも
     適しているいい場所。なんといっても、北アルプスの展望が最高!!

    スリバチ池は表面が凍っている雰囲気。

    黒百合ヒュッテ直前の斜面は、師匠が尻セードーで降りたので、
    弟子もキャーホー(^0^)!!と尻セードーを楽しませてもらう。
     我々が降りてきてからしばらくすると、小屋のオネーチャン二人がプラスチックそりで
    スピード感を楽しんでいらっしゃった。
       
11:35 黒百合ヒュッテ前
      食事休憩、お土産購入(コンタツオジサン撮影のオリジナル絵葉書\500はなかなかいい)後、下山。
      よく日があたる所にかかっている黒百合ヒュッテの温度計は8C。

12:02 黒百合ヒュッテ前 出発  → 12:20 唐沢鉱泉分岐 → 12:35 八方台分岐
     下りは大大大得意の師匠が最初先行していたが、追いつくのにちょっと(だけ?)
      無理していたので、「師匠が前だと、しゃべっていているのがよく聞こえない」と告げて、
      先頭を交替してもらう。

      しかし、弟子も「登りは超カメのくせに、下りは別人」と異名をとっているので、
      二人ともしゃべくりながらも、つぼ足になったこともあり、快調に柔らかい雪を跳ばしていく。

      渋の湯の赤い屋根が見えてきた地点で、この時間でも凍結したままの箇所が結構ある。
      師匠に先に行ってもらい、下山時の最後に怪我したくないなあ、という慎重な弟子は、
      一息つきながら、アイゼン装着。

13:10 駐車場着。
      (師匠は、10分前に着いたよ、とのこと) ま、いっか、無事に山行を締めくくるのが一番!!



参考になる資料

藤本一美、田代博編著『続々展望の山旅』(実業之日本社), pp. 130-131と綴じ込み写真
・岩崎元郎編『雪山 入門とガイド』(山と渓谷社), pp. 118-121.
・遠藤晴行著『ピッケルとアイゼンワーク』(山と渓谷社).



温泉 奥蓼科温泉 渋御殿湯 0266-67-2733 (800円)

備品:ボディシャンプーのみ (シャンプー、ドライヤーなし)

武田信玄のかくし湯。そばの川からも硫黄の臭いがしてくる。比較的暑い湯だったが、冷泉を沸かしている。


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