比叡山

2000.1.20(木)   

昨年2月に大文字山に登った時に、手招きをしていた比叡山にようやく登る機会ができて行ってみた。
関東ならばこれだけの知名度のある山なら平日でもハイカーの数人に出くわすものだが、異常にひっそりとしていた。
登るまでは都会に近い信仰の山ということで高尾山的イメージをもっていたが、実際登ってみると随分と深山の雰囲気が漂っていた。

アプローチ

高速バス:  23:10 京八高速バスセンター  5:42  三条京阪    西東京バス 0426-48-6522 7950円
6:01  三条京阪駅   京阪電鉄 (時刻表あり) 京阪普通 4分 6:16  出町柳駅  叡山電鉄 (時刻表) 8分  修学院駅

コンビニ
   三条大橋を渡った所にローソン、修学院駅前にもコンビニあり


雲母坂からピンクに染まる京都の町を眺むる

 修学院駅 (81m) で下車し、踏み切りを渡り、まだ暗い街を山へと向かう。
白川通まで来て、道標がないなぁ、と思いつつ、修学院離宮通りを川沿いに東に歩いていく。
 犬の散歩の人たちも引き返すあたりからさらに進んで行くと、ようやっとキララ坂の道標。

 えぐられた谷ということでえらく評判が悪い雲母(キララ)であるが、効率良く高度を稼いでいく道だ。
 修学院離宮にはきれいな赤松があるなぁ、など植生を見ながら、登っていく。
 結構登ったかな、と思った水飲対陣跡が380mしかなく、ガッカリ。

 30分ほどで離宮のフェンスが終わると、所々振りかえると京の町が見えてくる。
 ちょうど日が出てきて少しなので街がピンクに染まり、そのうち白々とした光になるやろな、という想いから
 先に進むことよりも振り返って見入ることが多い。
 緑の広がっている所は御所かな。えらく北の方の山腹でクレーン数基の工事をしているが、あれは何やろう。

 前方には、四明岳の山頂遊園の二つの丸いアンテナ?が見える。まだ距離があるが、随分道はなだらかになった。

 意外にその先が長かった。
 背の高い桧林からようやっと上部に何か建物が垣間見られると、尾が白い鹿が3頭、上のほうを駆けていった。
 街からこんなすぐ来られるのに、意外に野性味が濃いのにちょっとビックリ。

 ほどなく、ケーブル比叡駅の横に出る。寒波襲来ということもあり、風が冷たい。
 駅舎で軽食をとる。お客がいないこともあり、ストーブがついていないので、中の温度計が1度。
 トイレは凍結防止も兼ねてか電気ストーブがついていた。

 ちょうどケーブルの始発が着いた時間となり、人工スキー場の従業員4、5人と前後しながら登っていく。
 徒歩15分の所にロープウェイが着いていてなんとも不思議な所だ。

 スキー場の手前に道標 (754m地点) がある。直進が根本中堂、右に登る道が四明岳とある。
 ここで予習不足で四明岳???となって地図で確認しようとしたら、
 後ろから来たスキー場の方が山頂は四明岳への道だと教えてくれた。

四明岳の駐車場でのびやかな展望満喫
途上から見えた丸いアンテナは、山頂遊園の西入り口。この期間は西入り口は閉鎖され、東入り口にまわれ、と書かれていて、
 とぼとぼと東にまわる。そちらまで行くと、向こうのほうが高いという地点が車道の先に見えた。
 100円双眼鏡が置かれ、山名入りの展望写真が置かれた山頂遊園の駐車場は見事。

 まず琵琶湖の大きさ、綺麗さが目に入る。何か小屋のような人工物がある比良山系が大きい。
 そして琵琶湖の沖の島の向こうには伊吹山が見える。

 車道の奥の道を行く。うっすらと雪がのった道を行くと、無線中継所。
 そのまわりを三角点を探すか、と思っていると、横の木につけられたテープが見え、その木立にひっそりと大比叡の三角点(848.3m)。

延暦寺への道
 延暦寺への分岐へ戻る。山頂遊園の観覧車が客がいそうもないのに回っている。ほんとうにどこもかしこも従業員しか見かけない。

 東入り口から少しの延暦寺への道は出だしは少し雪をかぶっているが、それもすぐなくなり、 調子よく下っていける道だ。
 下に車道が見えてくると、橋を渡った所にお堂が見えてくる。があまりの静けさで遠目から見るだけにとどめる。   このちょっと先の駐車場で制服姿の人たちが路面の凍結防止の作業をしているのが見え、
大講堂のあたりで、バスの駐車場からおばちゃんのツアーが賑やかにやってきはった。
 それまでのあまりの人の少なさにほとんど生きた心地がしていなかったが、ほっとするやら、ほんま賑やかやな、と思うやら。

 根本中堂を見学していると、ツアーの添乗員さんから「お坊さんの話がありますから、良かったらご一緒にどうぞ。」と言われ、
 聞かせて頂く。ありがたい話だったが、寒い中で聞くにはちと長かった。(おばちゃんらの所は電気カーペットが入っていたが。)

 さっとまわりの建物の外観を見て、法然堂への道を降りかけたが、ケーブル方面へ方向転換。
 まずはその前に一隅を照らす会館でおみくじをひき、中の比叡山のミニモデルを見る。

無動寺谷はやはりひっそり
 坂本ケーブルの延暦寺駅のそばまでは車道が平行している。
 このケーブル駅の脇も琵琶湖方面のすこぶるいい展望台。
 人の少なさに畏れをなし、ケープルで降りるつもりでいたのに、あまりの景色の良さにご機嫌になり、
 ついついもうちょっと行ってみようかという気になってしまう。

  東海自然歩道ながらも、東海簡易舗道といったほうがいいような道。その脇に弁天堂や幾つかの寺院が並んでいる。
 東海自然歩道が夢見が丘へと分かれていくあたりからいわゆる山道となり、
 なんや下る一方と思ったのにちゃうやないの、という道になり、無動谷を渡ると、
 ようやっと紀貫之の墓と京阪の松ノ馬場まで3KM未満になったという分岐
 このあたりは琵琶湖南部の展望が良く、うっとり眺めてしまう。かすかに見えたのは鈴鹿かな。

 この分岐から紀貫之の墓への道は、えっ、というようなえらく急登のつづら折りの登り返しになり、
 笹原が広がるあたりの琵琶湖の展望地を過ぎると、ひっそりとした樹林の中に紀貫之の墓
 お墓を過ぎて、もたて山ケーブル駅へは嘘のように歩きやすくなる。
 ケーブル駅直前の昭和30/40年代にでも建てたのかとおぼしきバンガロー群は何か不思議な感じ。

 そしてもたて山ケーブル駅から上部を見上げると、1時間近くもかけて歩いてきたケーブル延暦寺がすぐ近くに見え、
 発車の笛の音まで聞こえます。 (思わずなんやねん、と心の中で叫んでしまった。)

 坂本ケーブル はちょっと高いが、日本一長いケーブルで展望も良く満足。



得々情報
下山後、入手した坂本観光協会077-578-6565 で入手した近江八景スタンプラリー(-2000.3.31)のパンフレットには、
  坂本ケーブルの片道160円、往復310円の割引や他施設のお得チケットがある。