四阿屋山(秩父)
2000.3.8(水)   
セツブンソウ、フクジュソウを見に四阿屋山を訪れた。予想通り凄い人出だったが、
登りにとったつつじ新道は我々以外に単独行一人と途中で抜いた3人パーティーだけで、上部は展望も良かった。
アプローチ
 7:42 八王子駅−−(八高線)−−8:22 東飯能駅  8:26 東飯能駅--( 西武秩父線)−−9:13 西武秩父駅
 7:30  西武池袋駅−−−−−(レッドアロー)−−−−−−−−−9:01  西武秩父駅

 9:42 お花畑駅−−−(秩父鉄道)−−−−  10:02 三峰口駅 
10:12 三峰口駅−−(バス、小森乗換)−−   10:35   節分草園前(堂上の次の臨時停留所)
                             なお、村営バスの時刻表⇒ 節分草バス時刻表


セツブンソウ自生地 (入園料300円、8:30-16:30)
       大型の観光バスも盛んに乗りつけている。まずはマンサクのお出迎え。
       柵に囲まれた落ち葉に目を凝らすと、所々にセツプンソウの花々が。
       数はそこそこあるが、やはり予想通り小さくてちょっと地味な花だった。石灰岩の所にしか咲かないらしい。

10:50 園地を出て大堤に向かったが、園地を出てすぐ右手の斜面にも随分咲いていた。
     バスの運転手のお薦めのフクジュソウの民家にも少しセツプンソウが咲いていた。

つづじ新道:中級コースは人も少なめで静か
11:05−20 大堤 (脇に車3台ほどの駐車スペースは一応ある)
        つつじ新道の登山口。出だしは枯れた沢から杉林の中のつづら折り。所々に大きな石灰岩が見えるが、
        全体的には杉林の中のむわっとした単調な道。

        山居分岐の前から突然竹林になり、涼やかな風が通っていた。

11:50  山居分岐
       ようやく尾根に出た。前方から女性の声がする。分岐から程ない最初の鎖場からだった。

でも、鎖場大丈夫ですか?自信がなければ薬師堂もしくは押留からのコースにしましょう。
       見上げると、鎖場で「こわーい。私上がれない。」とパニくっている。
       3人パーティーで、トップの男性は登り終えて、2人の女性がどうにも埒があかない様子。

       黙ってみていると長引きそうなので、下から見上げながら足場を教えて、おだてすかして登ってもらう。
       しかし、いくら「両手で鎖つかむよりは、横の壁のカッチリとした所をつかんだほうが移動しやすいですよ。」
       「足を伸ばしたほうが安定しますよ。」と繰り返しても、「いや、そんなこと言ってもこわ〜い〜わ。」と
       何度となく鎖にごぼうぶら下がりで黄色信号点滅。おばちゃんたちは結構腕力があるんだなぁ、と妙に感心してしまう。

       資料には上部はホールドが少ないとあるが、そうでもなかった。
       ただ、鎖にちょっとふれただけでもボロボロとそのへんの土や小岩が落ちるようなので、
       いくらサポートするためとはいえ、鎖場に何人も詰まっているのはあまりお薦めできない。
       (友人は、上部のガバがグラグラする、と指摘してくれた。)

       そのあとも幾つか鎖場があるが、雨や凍結でもしない限り、鎖はいらない感じの所。
       ただ、ここの所雨も降っていないこともあり、パサパサと土埃が上がることのほうがむしろ気になった。

            ヤセ尾根に出ると、馬酔木なども見られ、植生が変わってきた。
               ふとヤセ尾根の両側を見ながら、清滝小屋のオヤジさんが酔っ払って亡くなったのはこんな感じのところかな、とふと思った。

               ヤセ尾根からは展望も急によくなり、武甲山、そしてその横に横瀬二子山のぴょっとした姿が目を引く。
               また、原発からの電気を送っているのか、大きな送電鉄塔がやたらと目立つ。

               道の脇にお昼をとっている方々が増えてきて、山頂が近づいてきたことが伺われる。

12:20 薬師堂分岐、ちょっとした岩場を越えていく。

12:30−35 木々のなかの山頂 (771.6m)。
               足の踏み場がないに近い状態で混雑。
               写真撮影の間にちょっととはいえ、展望盤を荷物置き場にしないでほしいなぁ。
        つつじ新道は静かだっただけに山頂は何か息苦しさすら感じたが、せっかく登ってきたからには展望は楽しむ。
山頂からの展望
     両神山は思ったよりも遠くにどかーんと構えている。そして今度は両神の北に、カニの爪のような二子山が見える。
      この角度より南のほうから見たほうがかっこいいように思える。二子山の右手には、石灰採掘進行中の毘沙門山
      雲取方面はうっすらと雪がついている。秩父の町々もよく見える。
      木々に遮られる所もあるものの、ほぼ360℃の展望。

下山→両神神社奥社
      肩から階段状に木が組まれている。同行者は歩きにくいと散々文句を言っていたが、
      土止めの役目も果たしていそうな土壌だった。階段状の所に下りだと全く使う必要を感じない鎖があり、
      団体さんの通過を待つ。短い行程ということもあり、この山の登山者の平均年齢はおそろしく高い。
      皆さん、よく頑張っていらっしゃるのには、ひたすら頭が下がる。

フクジュソウ園地:地元の方々のまごころの賜物
      黄色い花が幾つも咲いている。腕章をしていた方に質問したら、10分近く色々丁寧に説明して頂いた。
      横の看板に書いてあるように、ここのは「福寿海」という園芸種で、自然に種で広がっていくわけでなく、
      株分けして増やしていくとのことで、地元の方々の苦労が伺えた。
      フクジュソウの自生地となると、地元の方々でも3時間くらいかかるところになるそうだ。
      写真を撮る人が柵の中に入らないように、柵沿いにいっぱい植えているとあたりも気を配っているのことだった。
      (そんな話を聞いている横で、カメラの三脚をぐっきりと柵のなかに立てている方がいるのは心中穏やかではなかった。)

      野生種は一重のもので、園地にもあずまやの休憩所(バスダイヤが貼ってある)から右手に上がった
      馬酔木のあたりにあると教えて頂く。野生種は少し黄色に青みがかかっているような感じだ。

山居のほうに蝋梅(ロウバイ)園があり、その下には紅梅も鮮やか。足元にはオオイヌノフグリなどと早春の風情を満喫できた。

下りの尾根には、2つほど小さな祠があり、上のほうのには小さな陶器で作られたお稲荷さんが飾ってあった。

駐車場からの車道を横切って下っていくと、ここにもフクジュソウが広がっている。
間もなく、麓のキャンプ場に飛び出し、ミツマタの木、雪柳の芽なども見られた。
車道を少し歩くと、両神神社と目の神様を祭っているという 薬師堂


   国民宿舎両神荘 0494-79-1221  800円 11:00-15:00  年中無休  

     村営の薬師の湯(600円)のほうは大型観光バスが何台も停まっていたので、国民宿舎をめざす。
     予想通り、こちらはそれほど混雑していなかった。

     ボディシャンプー、シャンプー、ドライヤーあり。露天はないが、大きな窓から展望が楽しめるようになっている。
     長湯できそうなちょっとぬるめの湯。無色だが、しっかり温泉成分があるとわかるような感触がある。


飲茶もGood!!   鳳鳴館 10:00-15:00  火曜、祝日の翌々日、年末年始
隣接する神い館の敷地にある鳳鳴館。広々としていてきれいな店内で、静かな空間で落ちつける。
セット(2品組み合わせ+ホットウーロン茶で477円)+ジャスミン茶サービス券(国民宿舎の玄関で入手)で
日当りのいい窓から梅を眺めながらの午後の一時を過ごす。満足、満足。

役に立った資料

☆引間恭夫「四阿屋山:ウィークエンド・ハイク3」、『山と渓谷』98.3、p. 242.
☆藤本一美、田代博『続・展望の山旅』(実業之日本社、pp. 34-35)
☆『埼玉県の山』(山と渓谷社、pp. 30-31).